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コタツが世界を滅ぼす未来

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●キマイラフューチャーにて
 キマイラフューチャーは世界の危機に瀕していた。
「あ~極楽ぅ~」
 ぬくぬく。
「まさかこんな素敵なものがこの世にあったなんて」
 ぬくぬく。
「あ、みかんなくなっちゃった。誰か取ってきて」
「やだよ面倒くさい」
 ぬくぬくぬく。
「Zzz…」
 キマイラフューチャーにコタツ流行の兆しが見えたのだ。
「クックック、どうだ!素晴らしいだろコタツは!コタツを制するものは冬を制する。氷河期を乗り越え絶滅を免れた私が言うのだから間違いない」
 ティラノザウルス頭の怪人がコタツで暖を取りながら動画を配信していた。

●グリモアベースにて
「…恐ろしい。…このままだと……コタツに世界が…滅ぼされる」
 何を大げさな。そんな風に何人かの猟兵が思ったが、グリモア猟兵の中村・裕美は話を続ける。
「……コタツ文化を知らなかったキマイラ達には…コタツのぬくもりは…危険すぎる。…生命維持に必要な行為も…放棄して…コタツに入り続けるわ。……それだけじゃない。…怪人などの……生命の危機に対しても…コタツの放棄を…諦めたら……春を待たずして…世界は滅ぶ!」
 ボソボソと喋る彼女の中では割と強めのトーンで最後の言葉を強調する。これだけで世界が滅ぶまではさすがに言いすぎかもしれないが、コタツに抜け出せずにいる彼らを放っておいていいことはないはずだ。
「…ただ…コタツを布教した怪人を倒そうとしても……キマイラ達から…反感を買って……叩かれてしまうわ。…いろいろな意味で。……だから…まずは彼らの……コタツ離れを…うながしてあげて。…方法は…それぞれに…任せる」
 コタツ以上のブームになりそうなもので気を引くでもよし、怪人よりも説得力のある言葉でキマイラ達を説くのもよし、コタツブームに乗っかった上でコタツの問題点を拡散させるもよし、とのことだ。
「…コタツブームが…終わりそうになれば……向こうも…何か行動を起こすはず。…化けの皮を剥がせば…完全にブームから……目がさめるはずよ」
 そして最後に彼女は猟兵達に告げる。
「…頼んだわよ…みんな。…世界を……救ってきて。」


麦門冬
 はじめまして。マスターの「麦門冬(むぎとふゆ)」と申します。
 今回はコタツを布教する怪人からキマイラ達を救い出し、怪人の野望を打ち砕いちゃってください。
 判定に関してですが、第1章の行動を今回の行動に置き換えますと、

 POW:キマイラ達が「こたつに入ってる場合じゃねえ!」と喜びそうな配信をして、人気をゲットしよう。
 SPD:とにかくたくさん活動して知名度で怪人に勝ったり、それらしいことを言って説得力で怪人に勝ったりするぞ!
 WIZ:人気配信の人気の秘訣を冷静に分析して、怪人のブームを乗っ取ったり、問題点を指摘したり。

 みたいな感じになります。
 それでは、皆様の冒険を心よりお待ちしております。
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第1章 冒険 『ソーシャルネットワーカー』

POW   :    キマイラ達が喜びそうな配信をして、人気をゲットしよう

SPD   :    とにかくたくさん活動して知名度で怪人に勝つぞ!

WIZ   :    人気配信の人気の秘訣を冷静に分析して、怪人のブームを乗っ取ってしまおう

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

轟・やゆよ
この時期あったかいものの誘惑には抗えないのよさ…
でも怪人どもに悪用されるのは困るだわさ

対抗して思わずコタツから出たくなっちゃうような動画をお送りするのよさ!

POW判定でロックで熱血なアニソンを歌って配信
総立ちで拳を上げてノリノリになるような曲

コタツよりも熱〜い歌、聞いてほしいだわさ!

『立ち上がれ 獣の魂 闇のさだめを 打ち砕け! がむしゃらに拳かざし 運命をつかみとれ!』

技能のパフォーマンスも使用
曲に乗って体を動かせばいつのまにかあったまっちゃうのよさ



●轟け!この想い!
「この時期あったかいものの誘惑には抗えないのよさ…。でも怪人どもに悪用されるのは困るだわさ」
 そう言って轟・やゆよ(あにそん伝道師・f06396)はロックで熱血なアニソンの配信を開始する。

「ん?なんか始まった」
 キマイラの一人がやゆよの動画を見つけた。
「へぇ~、『歌ってみた』かな?」
「あ、俺、この曲好きなやつ」
 つられて他のキマイラ達も動画を見始める。
「でもさ…」
 動画を見ていたキマイラの一人が呟く。
「ちょっと動きがガチガチじゃない?」

(うう…ここまで寒いのは予想外だったのよさ…)
 やゆよは苦戦を強いられていた。冬の寒さにその華奢な体が蝕まれていたのだ。腕が縮こまり思った以上に伸びず、ステップも足運びもおぼつかない。
(でも、決めたんだわさ。対抗して思わずコタツから出たくなっちゃうような動画をお送りするのよさって!)
 やゆよは諦めない。そして、その頑張りが奇跡を生む。

「頑張れー!」
「負けるなー!」
「やゆよちゃーん!」
 寒空の下で歌い、踊り続ける彼女の姿を見て、動画を見ていたキマイラたちから応援の声が飛ぶ。普通なら、応援したところでやゆよの動きは変わらなかっただろう。だが、彼女は猟兵だったのだ。

(あれ?体が暖かくなってきたのよさ)
 その変化をやゆよは感じ取った。今まで動かなかった手足が動かせるようになり、動きが軽やかになる。
 実は彼女、動画を配信する際にユーベルコード【グッドナイス・ブレイヴァー】を使用していたのだ。視聴者の応援を力に変える能力により、彼女は自分本来のパフォーマンスを取り戻すことができたのだ。そして…

「立ち上がれ 獣の魂 闇のさだめを 打ち砕け! がむしゃらに拳かざし 運命をつかみとれ!」

 サビに入ったやゆよはいつも通り…いや、いつも以上の気迫と動きで歌い切ることができたのだ。
「「「うおおおおおおおおおおおーーーー!」」」
 そして、それは応援していたキマイラ達の心を震わせ、彼らを熱狂の渦へと送り込む!
「なんだコレ!?もしかして俺たちの応援が届いた!?」
「奇跡?それともミラクル!?」
「うっわ、今熱い!すっげーあっついわ!」
 思わず何名かのキマイラ達は興奮気味に立ち上がる。この熱気ならば、彼らにもうコタツは不要だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
現状のキマイラフューチャー世界の住人が「初めてこたつを知った」ら、こうなるのは当然かもねぇ……なんとか正気に戻ってもらわなくちゃ!

というわけで、私は自分のプロレス団体の試合を屋外から生配信してみるね!
どんな環境でも肌身晒して熱い戦いを繰り広げるプロレスラーのファイティングスピリッツに触発されて、こたつから這い出てくる人々(?)もいると思います!

あ、でも無理無茶ができるのは私達が鍛えてるからですよ!
見よう見まねで自宅や遊び場で真似しちゃダメですよ!
プロレスはテレビや動画配信、そして会場で観て楽しみましょう!

勿論、そんな中にプロレスラーを志してくれる若者(じゃなくても)がいたら大歓迎ですけど!



●燃え上がれ!ファイティングスピリッツ!
「現状のキマイラフューチャー世界の住人が『初めてこたつを知った』ら、こうなるのは当然かもねぇ……なんとか正気に戻ってもらわなくちゃ!」
 草剪・ひかり(次元を超えた絶対女王・f00837)は立ち上がった。全てはコタツの魔力に引き込まれたキマイラ達を救うため。

「お、またなんか配信が始まった。」
 コタツでだらだらと端末をいじっていたキマイラの一人が次の生配信を見つける。
「え?どれどれ?」
 それは寒空の下、リングの上で熱いプロレスの試合をしているひかりの生配信だった。寒さに負けず、肌身を晒して戦うひかりの姿にキマイラ達の心がさらに加熱する!
「そこだ!いけ!」
「ガッといけ!ガッと!」
 キマイラ達はその熱い試合に思わず熱狂する!
「うわー!そんな高さからダイブ!?」
「モロに入った!これはヤバイだろ!」
 試合はさらに白熱し、その熱気におびき寄せられるかのように立ち上がりながら試合を見る者まで出てきた。
「出るか?出るか?」
「出たああ!伝家の宝刀!」
 試合の決着がつく頃にはみんな試合に夢中になっていた。
「いやー、最後のラリアットすごかったなあ。こう、喉元深くまで抉りこむ感じで」
 すっかりひかりのファンになったキマイラが横にいた友人にラリアットの真似事をしようとするが…
「あ、でも無理無茶ができるのは私達が鍛えてるからですよ!見よう見まねで自宅や遊び場で真似しちゃダメですよ!プロレスはテレビや動画配信、そして会場で観て楽しみましょう!」
 と、動画の向こう側からひかりにたしなめられたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハバムル・アルコーン
確かにこたつは良い。あれはあたし達を誘惑する魔物だ…引きずり込まれるのもよく分かる、分かるからこそ…ってことで

あたしはこたつに入って堕落仕切った姿を配信して見せつけてやろう!
みんな、こたつに入りすぎてるとあたしみたいになるよ!とよく分からせてやるんだ。
こんなぐーたら女みたいになりたくないなら、「こたつは一日一時間!」を鉄則させる。
要するに「人のふりみて我が振り直せ」作戦だ!

それでも入りたがる子がいるなら……しょうがない、一緒にゲームしよう!



●ぼくらのしんかけい
「確かにこたつは良い。あれはあたし達を誘惑する魔物だ…引きずり込まれるのもよく分かる、分かるからこそ…」
 そう言いながら、ハバムル・アルコーン(だらしなきゲーマードラゴン・f04301)はコタツに身を滑り込ませる。ポテチにジュースにゲームと備えは万全だ。
「てことで、あたしはこたつに入って堕落仕切った姿を配信して見せつけてやろう!」
 と、自分のぐーたら姿を配信し始めた。いわゆる『人のふりみて我が振り直せ』作戦である。自分のだらしない姿を見せることでキマイラ達に危機感を抱かせ、あわよくば『コタツは一日一時間』を鉄則とさせようとしていたのである。

「やっぱりコタツはいいよねー」
「至福のひと時だよねー」
「あのだらしなさがあの胸を育んできたに違いない」
 ハバルムの姿は反面教師として説得力はあったかもしれない。しかし、ここまで残っているキマイラ達のコタツへの執着が筋金入りだったのか、別の要因があったのか、予想とは違う反応が返ってくる。
「コタツは一日一時間…ね」
 ただ、ハバルムの姿を見て自分の姿を改めようと思ったキマイラ達もいたようで、彼ら彼女らはそそくさとコタツから抜け出してゆくのであった。

(これでも入りたがる子がいるなら……しょうがない)
 とは言え、コタツに残ったキマイラ達は当初の半分近くとなった。コタツから全員を開放できるのも時間の問題だろう。
「みんなもあたしとゲームしよう!」
 ハバルムは気持ちを切り替え、残ったキマイラ達をゲームに誘うのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

仲佐・衣吹
コタツは良いよね……凄く良い……
でも、君達はもう気付いている筈だよ
どんなに願っても、僕等はコタツムリにはなれない事を……

そ~んなアナタにおススメするのが!
この! 着~ら~れ~る~毛~布~!
お布団で一緒に寝たら、そのまま着て出て来るだけ!
ヒーターやエアコンで温めてもいいわね!
首や手足周りもゆったりフィット!
ぬくぬく温もりをいつでもこの身に! 逃しません!

今なら歩くの楽々、足先まですっぽり覆うパンツタイプも取り揃えてるよ
さぁ君も! クール、否、ホットなアクティブ怠惰を目指そう!

※POWで動画配信(通販?) 姉さん人格と切り替わりながら喋ります



●ネイルお姉さんのわくわくショッピング
「なんかコタツライフを充実させる商品とか紹介してる動画とかねーかな?」
「あ、なんかタグに『コタツ』とか付いてる動画を見つけたよ」
「コタツいらずの新商品教えます?マジで?」
 残ったキマイラ達が見つけた動画。そこに映っていたのは…

「コタツは良いよね……凄く良い……。でも、君達はもう気付いている筈だよ。どんなに願っても、僕等はコタツムリにはなれない事を……」
 穏やかな語りから入る仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)。静かな印象の好青年と言った感じだが、雰囲気が一変する!
「そ~んなアナタにおススメするのが!この! 着~ら~れ~る~毛~布~!」
 商品を取り出すと共に、急に声色が高くなり、仕草もどこか女性っぽい。多重人格者である彼は、瞬時に自分の人格を主人格の『ベスト』から副人格の一つ、美術大好きお姉さんの『ネイル』に切り替えたのだ。
「着られる毛布…?どうやって使うんだいそれは…?」
「お布団で一緒に寝たら、そのまま着て出て来るだけ!ヒーターやエアコンで温めてもいいわね!首や手足周りもゆったりフィット!ぬくぬく温もりをいつでもこの身に! 逃しません!」
「それはすごいな…!」
 くるくると人格を変えながら商品を紹介する様は一人舞台を演じる名優のようで、キマイラ達を釘付けにする。
「今なら歩くの楽々、足先まですっぽり覆うパンツタイプも取り揃えてるよ!さぁ君も! クール、否、ホットなアクティブ怠惰を目指そう!」
「お求めの際は…動画の下にある関連商品をクリックして欲しい…」

「暖かさを維持しながら色々なところに出歩けるのか!欲しい!」
「いろいろな種類の着られる毛布があるんだ。どれをポチろうか?」
「あのお姉さん(?)の商品紹介動画とか他にないかしら?」
 キマイラ達は購買意欲をそそられ、着られる毛布を買う気満々である。彼らの心はすぐにでもコタツから解き放たれようとしていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

百地・モユル
コタツでぬくぬく…かぁ
それじゃ轟・やゆよ(f06396)さんといっしょに
コタツの中じゃできない遊びを配信してみようと思うぜ(POW)

ボクが紹介するのはこの、バトル独楽!
お互い考えてカスタマイズした独楽を
スタジアムにシュート!
ぶつけあって勝負するんだ
コタツから出なきゃ遊べないぜ?

ボクのカスタマイズはパワー型
どんな独楽がきてもぶっとばしてやるぜ!

熱い勝負で気持ちも熱くなってもらえるといいな


轟・やゆよ
もうひと押し…だわね
ここは百地・モユル(f03218)くんの提案に乗って
バトル独楽勝負を配信してみるのよさ

紹介の時点では面白そうだわさ!とか強そうなのよさ!
とか褒める感じで話に乗り盛り上げるのよさ

さて、いよいよバトルだわさ…
あたしのバトル独楽『ソニックビート』はスピード型
激しい攻撃も華麗にかわして
隙を見て一撃をおみまいするのよさ
蝶のように舞い蜂のように刺すだわさ!



●超!エキサイティンッ!!
(もうひと押し…だわね)
 やゆよは確かな手応えを感じていた。もう少しでキマイラ達はコタツから抜け出すことができるだろう。
「コタツでぬくぬく…かぁ」
 そんな時、やゆよの前に現れたのはまだ6歳の少年、百地・モユル(ももも・f03218)だった。
「それじゃやゆよさん。いっしょにコタツの中じゃできない遊びを配信してみようぜ!」
 このちびっこになにか策がある様子である。
「よし、乗っただわさ!」

「なんか新しい遊びの紹介動画だってー」
「へー?あ、さっき歌ってた子も出てくるみたいだね」
 コタツに残ったキマイラ達はまばらだが、ここまで残ってきたある意味精鋭である。揺れているとは言え、彼らの心を動かせるのか…

「画面の前のみんなこんにちは!ボクはモユル!これから熱いゲームを紹介するよ!」
「やゆよだわさ。で、そのゲームって何なのよさ?」
 動画の中で自己紹介をした二人は早速ゲームの紹介に入る。
「ボクが紹介するのはこの、バトル独楽!」
「バトル独楽!なんだか面白そうなのよさ!」
 様々なパーツが装着された独楽を取り出し紹介するモユルにすかさずやゆよが合いの手を入れる。
「お互い考えてカスタマイズした独楽をスタジアムにシュート!ぶつけあって勝負するんだ!コタツから出なきゃ遊べないぜ?」
「カスタマイズできるとか面白そうなのよさ!でも、自分だけのカスタマイズって難しそうだわさ」
 少し不安げな顔をするやゆよにモユルが元気に答える。
「大丈夫!初心者だって簡単にカスタマイズできるんだから!」
「簡単に!?それはすごいのよさ!」
 そうしてやゆよが自分の独楽をカスタマイズする様子が早送りで流れ、いざ、バトルシーンへ。
「さて、いよいよバトルだわさ…あたしのバトル独楽『ソニックビート』はスピード型。激しい攻撃も華麗にかわして隙を見て一撃をおみまいするのよさ。蝶のように舞い蜂のように刺すだわさ!」
「ボクのカスタマイズはパワー型!どんな独楽がきてもぶっとばしてやるぜ!それじゃ、準備はできたね?バトル独楽、レディィィィィ…」
「「シュート!!」」
 勝負の掛け声とともに二人の独楽が専用のバトルスタジアムへと放たれる。二人のこの様子はやゆよの【グッドナイス・ブレイヴァー】によるドローンが臨場感たっぷりに撮影する。
「ソニックビート!行くんだわさ!!」
 やゆよの独楽がスタジアムの斜面を軽快に滑り、果敢にモユルの独楽に果敢に挑んでゆく。モユルの独楽は泰然と動きながら、その動きを迎え撃つ。

 ヴゥゥン………ギャリィン!ギャリィン!

 二つの独楽が打ち合う度に炎が吹き出たかのように互いを弾き合う!
「これでしまいなのよさ!」
 やゆよの独楽がモユルの独楽の隙を狙って突撃する!
「まだだ!燃え上がれボクの独楽!お前の真の力を見せてみろ!」
 まだ余力が残っていたのか、モユルの独楽が回転の勢いをそのままにやゆよの独楽を迎え撃ち、場外へと弾き飛ばす!
「初めてにしてはなかなかだったよ♪」
「く、悔しいのよさ…」
 勝負は時の運だったかもしれないが、自分の力をうまく乗せることができたのか、今回はモユルが勝利を引き寄せ、その手に収めた。
「さあ、君達からの挑戦も待ってるよ!」

 自分の独楽を手の上に乗せ、決めポーズをするモユルの映像の前でキマイラ達は大興奮だ。
「すげー!今のバトルすげー!」
「自分でもカスマイズできるのかー。どんなカスタマイズやってみようかな?」
「挑戦者を待ってるって言ってたけど、あの子に勝てるかな?」
「俺の分析によると、シュートの時の力を入れ方もポイントみたいだ。今、俺が思いついたシュートの仕方がうまくいけば…もしかすると」
「ちょっとみんなでバトルスタジアム用意して、早速始めてみようぜ!」
「そうなると、コタツ邪魔だな」
 いそいそとコタツを片付けてバトル独楽を買いに行こうとしたり注文しようとするキマイラ達。もう、コタツの中に引きこもっている者は誰ひとりいなかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ぬうううっ!みかんの白いすじを取るのに夢中になっていたらキマイラ達がコタツ離れを起こしていただと!このようなことはありえん!」
 眼の前で起こった事態に狼狽するティラノ怪人。しかし、その狼狽も長くは続かなかった。
「まあいい。コタツに入る気がなくなったのならば、無理矢理にでも押し込めるまで!出番だ、お前達!」
「「「ケーーーキィイーーーッ!」」」
 ティラノ怪人の命令と共に部下である売れ残ったクリスマスのケーキ怪人達が現れ、コタツから離れていったキマイラ達を捕まえてようと追いかける!
「だ、誰か、助けてくれー!」
「イ、猟兵さん助けてー!」
「クックック、助けなど来んよ。せいぜい、動画の向こうで脳天気に動画配信をやっている猟兵にでも助けを求めているんだな。」
 ティラノ怪人はものすごく悪そうな笑みを浮かべるが、彼は知らない。今回キマイラ達が見ていた動画達は自分の野望を打ち砕くために配信されていたことを。そして、配信主達を含めた猟兵達がすぐそこまで自分を倒すために迫っていることを。
草剪・ひかり
【POW判定】
誰が売れ残ったクリスマスケーキだこら(←29歳女子プロレスラー)

ともあれ、前段が上手くいったなら一旦放送終了
ケーキ怪人の排除に取り掛かるよ!

……まぁ、なぜかわからないけどちょっとだけ親近感というか悲哀も感じなくはないけど、なぜかわからないから気にしない!

「皆! プロレスリングM.P.W.Cの草剪ひかりが助けに来たよ!」

ケーキ怪人のクリーム攻撃にちょっと苦戦したり、好奇の視線に晒されたりしつつも!

渾身のベアハッグでぎゅーっと押し潰したり、ボディスラムで地面に叩きつけてぐちゃぐちゃにしちゃえば、ケーキなんて使い物に……あれ、なんでか目から汗が出てきちゃうけど!

※色々自業自得な様です


轟・やゆよ
怪人たち、やっと尻尾を出してきただわね!
それにしてもわらわらと…今年はずいぶんケーキが売れ残ったんだわね

サウンドオブパワーで歌って他の猟兵たちの力になるだわさ
技能の祈りもこめたら足しにならないかしら?

『一騎当千 嵐の如く 吹き荒れるぜ 俺の本能 すべての悪を滅ぼす日まで!』

ケーキは甘くても、あたしたち猟兵はそんなに甘くないだわさ!


百地・モユル
やっと出てきたな、こっからが本番だぜ!

怪人からキマイラさんたちを怪力で引き離して避難誘導をする
なるべく遠くに逃げて!

キマイラさんたちを逃がせたら
業火の一撃に技能の属性攻撃と怪力をのせて直近のケーキ怪人たちから切り倒してやる
クリームって脂だし、よく燃えないかな?
ほかの敵にも燃え広がったらもうけものだ
もちろん敵以外に延焼しそうになったら鎮火するぜ

そこのあんまりおいしくなさそうなケーキども!
ボクの輝く剣と炎をくらえ!


ハバムル・アルコーン
哀れなクリスマスの亡霊怪人か…よし、せめて食べる事で弔いとしよう!

【バトルキャラクターズ】を発動して電子の海からドラゴンの群れを召喚
キマイラ達を追いかけるケーキ怪人達に向けその内の一匹に騎乗したあたしが「はーっはっは。あたし達の糖分へと変わるがいい!」と上空から不意を突いて襲撃!そのままSPDを活かしてドラゴンの群れにケーキ怪人を食べさせてしまおう。
ドラゴンはみんな大食いだからね、これだけ集めればケーキ怪人達をバクバク食べていける筈だよ。

*アレンジは歓迎します



●ここで配信者ご本人達の登場です
「クックック」
「「「ケーキッキ」」」
 逃げ惑うキマイラ達に迫り寄る怪人達。彼らは再びコタツに囚われてしまうのか
「そこまでだわさ!怪人たち、やっと尻尾を出してきただわね!」
「何奴!」
 突然の声にティラノ怪人が顔を向けると、仁王立ちし怪人達を睥睨するやゆよの姿が!
「それにしてもわらわらと…今年はずいぶんケーキが売れ残ったんだわね」
「ケキー!」
 やゆよの言葉に激昂するケーキ怪人達。
「ノコノコ自分から出てくるとは。売れ残ったクリスマスのケーキ怪人達よ!まずはあの様な動画で惑わした小娘を血祭りに…いや、クリームまみれにしてやれ!
「「ケキケキィー!」」
 ケーキ怪人達が掌から生クリームブラストを迸らせる!
「ケーキは甘くても、あたしたち猟兵はそんなに甘くないだわさ!」
「やっと出てきたな。こっからが本番だぜ!」
 やゆよに攻撃が届く前に、手にした剣に炎を纏わせたモユルの【業火の一撃】が生クリームを切り払う!
「生クリームって脂だし、よく燃えないかな?って思ったけど、うまくいかないなあ。あ、みんななるべく遠くに逃げてね。」
 キマイラ達にそう声を掛けると、怪人達と向き合う。
「そこのあんまりおいしくなさそうなケーキども!ボクの輝く剣と炎をくらえ!」
「ミュージックスターだわさ!」
 モユルがケーキ怪人に斬りかかるのを合図にやゆよが楽器を手に【サウンド・オブ・パワー】を開始し、旋律を奏でる。
「一騎当千 嵐の如く 吹き荒れるぜ 俺の本能 すべての悪を滅ぼす日まで!」

 やゆよの祈りを込めたユーベルコードをBGMに猟兵たちの戦闘が開始される。
 モユルの【業火の一撃】を打ち消さんとケーキ怪人達が恨みのこもった蝋燭の炎を飛ばしてくるが、モユルの炎に押し返され、逆にその身を焼き尽くされてしまう。
「何をやっている!キマイラを人質に取れ!」
「ケキィー!」
 自らのふわふわスポンジボディを鞠のように弾ませて、ケーキ怪人がキマイラ達に襲いかかる!
「うわああああああああ!」
 キマイラの一人がケーキ怪人に捕まってしまうこと思ったその時…

 バグンッ!

「ケキィィィイイ!!」
 キマイラの持っていた端末からドラゴンの頭が飛び出し、ケーキ怪人に噛み付いたのだ。
「哀れなクリスマスの亡霊怪人か…よし、せめて食べる事で弔いとしよう!」
「ケキ?」
 声のした方向を見上げたケーキ怪人は、そのまま上から降ってきたドラゴンに噛みつかれ、そのまま食いちぎられた。
「はーっはっは。あたし達の糖分へと変わるがいい!」
 上から降ってきた竜に乗っていたドラゴニアンの女性、ハバムルはやる気があるのか分からない笑い声を上げると【バトルキャラクターズ】で生み出したドラゴン達をけしかける。先程の生放送でゲーム対戦を誘っていた彼女はすでにキマイラ達の端末に自分のドラゴン達を仕込み済み。
「ドラゴンはみんな大食いだからね、これだけ集めればケーキ怪人達をバクバク食べていける筈だよ」
 彼女の宣言通り、鯉の群れに投げられた餌のごとく、飛び跳ねてきたケーキ怪人達はキマイラたちの端末から素早く飛び出したドラゴン達に美味しくいただかれてしまったのだった。

「ぐぬぬ…だが、まだだ!まだまだ売れ残ったクリスマスケーキは残っているぞ!」
「誰が売れ残ったクリスマスケーキだこら」
 ティラノ怪人の言葉にいち早く反応したのは草彅ひかり29歳。『売れ残り』とかに敏感なお年頃である。
「皆! プロレスリングM.P.W.Cの草剪ひかりが助けに来たよ!」
 【クィーンズ・アブソリュートリィ・アーキテクツ】…様々なプロレス技でケーキ怪人達を蹴散らし、キマイラ達を助けるひかり。
「おおっと、ドロップキック!ベアハッグ!ボディスラム!絶対女王の鮮やかな技の数々がリング上に光り輝く!」
 実況癖の強いキマイラがいたのか、彼は思わずひかりの技の数々を実況する!つい実況してしまうほど、ひかりの技の数々は素晴らしかった。ちなみに彼に襲いかかってケーキ怪人はドラゴン達にもぐもぐされました。
「ケ、ケキケキィー!」
 だが、ケーキ怪人達もされるがままではない。売れ残った恨みを込めた蝋燭の炎や生クリームをひかりめがけて撃ち出す。
「っく!」
 攻撃を食らったひかりに苦悶の表情が浮かぶ。
「攻撃、避けられず!いや、避けなかった!あらゆる攻撃受け止める…これが絶対王者の風格か!それとも彼らの恨みをも受け入れようというのか!」
 キマイラの実況が唸る!
「ケ、ケキ?」
 ケーキ怪人達の攻撃をものともせず歩を進めるひかり。
「……まぁ、なぜかわからないけどちょっとだけ親近感というか悲哀も感じなくはない」
 売れ残ったケーキ達…崖っぷち29歳…敵とか仲間とかそう言うものではくくることのできない絆がそこにはあったのかもしれない。
「けど、なぜかわからないから気にしない!」
 ケーキ怪人達の目の前まで到達したひかりは両脇にそれぞれケーキ怪人達を抱えると、変則ブレーンバスターでケーキ怪人達を地面に叩きつける!
「「ケキィーー!」」
「こうしちゃえば、ケーキなんて使い物に……あれ、なんでか目から汗が出てきちゃうけど!」
 自分の言葉にダメージを受けるひかり。仰向けになった彼女の頬を雫が伝う。一方で倒されたケーキ怪人は…
「ケキ……アリガ…トウ………」
 自分と同じ痛みを知る者に引導を渡してもらえたからか、その表情はどこか晴れやかだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ティラノサウルス怪人』

POW   :    ザウルスモード
【巨大なティラノザウルス】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ティラノクロー
【鋭く長い爪】による素早い一撃を放つ。また、【装甲をパージする】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    学説バリエーション
対象の攻撃を軽減する【羽毛モード】に変身しつつ、【体から生えた鋭く尖った針のような羽毛】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「クァー!役立たず共め!所詮は売れ残るような落ちこぼれケーキでしかなかったというわけか!」
 自分の命令に従い猟兵達に倒されていったケーキ怪人達に罵声を浴びせると、ティラノ怪人は両手の爪を打ち鳴らす。
「まぁよい。私がいれば再起も図れよう。だがその前に、ここまでしてくれた落とし前をつけてもらうぞ猟兵共!」
草剪・ひかり
【POW判定】
役立たずに売れ残り……自分以外はどうでもいいんだね
そんな気持ちが手下に伝わるから
肝心な時にアナタは一人だけ

アナタが「今の気持ち」のままなら
再起できても、また今回みたいにリセットだよ

そんな不毛な無限ループ、今ここで終わらせてあげる!

巨体の怪人(もしかすると更に巨大化するかも?)に
真っ向から力勝負を挑むよ

流石に体格差は大きくて
捕まって締め上げられ、地面や壁に叩きつけられ
大きすぎる胸を揺らしつつ大の字にダウン……

それでも立ち上がるのが「本物のプロレスラー」!

背後に回り込み、敵の重心を崩してから
得意のジャーマンスープレックス一閃!

だけどまだまだ!
私の真の「凄さ」を魅せるのはこれからだよ!



●売れ残りの意地
「役立たずに売れ残り……自分以外はどうでもいいんだね」
 ティラノ怪人の言葉にひかりはゆらりと立ち上がり、敵を見据える。
「実際そうだっただろう?それがどうした?」
「そんな気持ちが手下に伝わるから肝心な時にアナタは一人だけ。アナタが『今の気持ち』のままなら再起できても、また今回みたいにリセットだよ」
「なんだと!」
「そんな不毛な無限ループ、今ここで終わらせてあげる!」
 ひかりは【クィーンズ・アブソリュートリィ・アーキテクツ】を仕掛けようとティラノ怪人に組み付く。
「そうだな。私も考えを改めるとしようか」
「!?」
 組み合ったティラノ怪人の肉体が大きく膨れ上がる!これが恐竜の王者の力を持つ怪人の能力の一つ【ザウルスモード】だ。
「アの様ナ怪人の面汚シの手なド最初カら不要!ワたし一人でスイこうしてクレよう」
 理性が失われるのと反比例してティラノ怪人のパワーが増す。ひかりの組み付きを振りほどき、片手だけでひかりの豊満な肉体を締め上げる!
「ぐ…ああっ」
「さキホどのいセいはドウした?」
 ティラノ怪人はそこからひかりの足を持つと、無造作に壁や地面に叩きつける。
「く…かはっ!」
 ついにひかりは大きな胸を揺らしながら大の字にダウンしてしまう。
「あソビはこコマでだ」
 だが、ひかりは立ち上がる。
「それでも立ち上がるのが『本物のプロレスラー』だから!」
 そして素早くバックへ周り、技を仕掛けようとする。
「コザかしイ!」
 しかし、ひかりの技は理性削って反応速度を上げたティラノ怪人の前には相性が悪すぎた。その巨体に似合わぬスピードで旋回すると、牙をひかりへ照準を向け、噛みつこうと襲いかかる!
「シね…っ!?」
 だがその時、不意にティラノ怪人は足を滑らせて体勢を崩す!
「今だ!」
 その隙を逃さなかったひかりはティラノ怪人の股下をスライディングでくぐり抜け、そのまま重心が崩れたままのティラノ怪人にジャーマンスープレックスを仕掛ける!
「グガァッ!」
 体格差を強引に押し切ったひかりの攻撃に悶えるティラノ怪人。【ザウルスモード】も解除される。
「一体何が…!」
 先ほど足を滑らせた場所にはケーキ怪人の残骸のクリームが残っていた。
「自分以外をないがしろにする奴には勝利の女神は微笑まない」
 ボロボロの姿ではあるが、ひかりは不敵に笑う。
「だけどまだまだ!私の真の「凄さ」を魅せるのはこれからだよ!」

成功 🔵​🔵​🔴​

仲佐・衣吹
怪人さんも文句を言うなら人任せなんていけないよ
というわけで、やっちゃえ、ネイル!(別人格任せ)

その巨体にスピード勝負を挑もうか!
怪人の周囲を挑発するように走り回る
装甲パージの様子が見えたら
死角に入ったところでコートを脱いで投げ捨て
自分は即反対側に走る
そっちはオトリよ!

身軽になったところでダガーの一撃
装甲を剥がしたところを遠慮なく狙わせてもらうわ!

※SPD



●交差する爪(クロー)と爪(ネイル)「怪人さんも文句言うなら、人任せなんていけないよ。」
衣吹は飄々とした感じにコートをなびかせて現れると高らかに宣言する。
「というわけで、やっちゃえ、ネイル!」
「別人格任せって言うのもどうなのかしら?」
すっと雰囲気が変わり、衣吹の人格が主人格から副人格の一つ、ねいるに切り替わる。
「ハッ!一人芝居なぞ動画でやっていろ!」
ティラノ怪人は己の爪をじゃきっとと伸ばすと、肉食恐竜の俊敏さで襲いかかる。
「美しさが感じられない攻撃ね」
ひらりと、ドレスの裾のようにコートをはためかせて攻撃をかわすネイル。
「おのれちょこまかと!」
ティラノ怪人を翻弄するその姿はどこか妖精を思わせるような優美さと可憐さを見せる。
「速いだけじゃ捕まえられないわよ♪」
「ならば、もっと早く動けばいいだけのこと!」
装甲をパージさせてスピードを上げるティラノ怪人。その【ティラノクロー】がネイル…衣吹の肉体を貫く!
「!?」
が、貫いたと思ったのは彼(彼女?)のコートだけだった。
「そっちはオトリよ!」
ネイルはティラノ怪人が装甲をパージする隙にコートを脱ぎ捨て、自分はコートとは反対方向に跳び、ティラノ怪人の死角に回っていたのだった。
「言ったわよ?速いだけじゃだめなのよ。レディはもっと優しく繊細に扱ってあげないと」
ネイルのダガーが閃く。【シーブズ・ギャンビット】の一撃がティラノ怪人を切り裂き、血しぶきが舞う。
「ぎゃあああああ!!」
「でないと、痛いメ見ちゃうもの♪」
そう言うと彼女は嫋やかに微笑むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

百地・モユル
こいつがコタツを流行らせたボスってところか…
冬にあったかくするのはいいことだけど、あったまってばかりでなんにもしないのはよくないぜ!

ヴァリアブルウェポンで両手からビームサーベルを出して
回数優先で攻撃
おりゃおりゃ!素早く攻撃を続けてればこっちに引き寄せられるかな?
技能の武器受けで相手の攻撃をいなしつつ
怪力と属性攻撃で体力を削っていきたい

ぬくぬくしてばっかりのヤツなんかに負けてたまるか!
ときにはガマンすることも大事なんだよ!


轟・やゆよ
ティラノ怪人、ついにシッポを出してきたんだわね!
…恐竜だけに

後衛に位置取り
生まれながらの光で傷ついた仲間たちを回復するだわさ
技能の迷彩で攻撃を当たりづらくできないかしら?

光あれ、もう一度立ち上がる力を!なんてね

はぁ、疲れる…けど…みんなを癒すことをやめないだわさ
休むのはこいつを倒してからにするんだわさ!

終わったら鍋物でも作るからみんなで温まりたいのよさ!


草剪・ひかり
【POW判定】
先程はちょっと「大きさ」と「力」に振り回されちゃったけど
一度見せてもらった以上、同じ手は簡単に食わないよ1

とはいえ、私の数倍まで大きくなられるとやっぱキツい……!

とりあえず、さっき貰った「握り潰し」だけはギリギリ避けたいね
それでも、リーチの長さと攻撃範囲の広さは危険!

必死で躱し、逸らし、受け止め、巨大な怪人のスタミナ切れを待つ
身体が小さい私の方が燃費で有利な筈

怪人の動きが止まったら、全身の力を込めた大跳躍から
適当な足場を蹴り、華麗かつ豪快なムーンサルトアタック!
私は力だけのプロレスラーじゃないんだよ!

技能
グラップル、ジャンプ、怪力、ダッシュ、空中戦、気合、力溜め、捨て身の一撃、等



●無尽蔵の力と苦境を跳ね返す光
「こいつがコタツを流行らせたボスってところか…冬にあったかくするのはいいことだけど、あったまってばかりでなんにもしないのはよくないぜ!」
 ティラノ怪人がひるんだ隙にモユルは【ヴァリアブルウェポン】で両手からビームサーベルを出して斬りかかる。
「おりゃおりゃ!」
 相手の反撃を許さぬような連撃で斬りつけてゆく。その姿はさながら、動画で紹介していたバトル独楽のようであった。
「ヌ…」
「おりゃおりゃおりゃおりゃー!」
 ティラノ怪人は【ザウルスモード】で応戦するが、更にモユルの回転数は上がる。一発一発が軽くは見えるが、モユルの怪力と属性攻撃も乗っているので、決して侮れない。反撃に移ろうとするティラノ怪人の爪の攻撃を受け流し、そのまま反撃に転じる。
「先程はちょっと『大きさ』と『力』に振り回されちゃったけど、一度見せてもらった以上、同じ手は簡単に食わないよ!」
 さらにひかりの【クィーンズ・アブソリュートリィ・アーキテクツ】がそこに加わる。先程の握り潰し攻撃から相手のリーチや攻撃範囲などは掴んだようで、敵の攻撃を躱し、逸らし、受け止める。
「身体が小さい私達の方が燃費で有利な筈!」
「このまま体力を削ってゆくぜ!」
 奇しくも二人の狙いは一緒だった。敵の攻撃をしのぎ、スタミナを奪い、空きができた時に反撃に転じるという作戦だ。
「コザかしイ!」
 ただ、二人にとっての誤算は…
「ほントウに…コザかしイ!」
 ティラノ怪人も攻撃の速度を上げてきたことだった。
「えっ!?」
「何で!?」
 多少のダメージはお構いなしと二人の受けを押し込み、ねじ込み、強引に攻撃を仕掛ける。その姿はまるで暴風のよう。周りの味方も下手に手出しできないでいる。
「痛っ!」
「くっ!」
 徐々にその攻撃は二人に届き、傷を少しずつ刻んでゆく。
 多彩な攻撃を行う二人のユーベルコードは異なる技に見えて、根幹のあたりが似ていた。そして、運が悪いことにティラノ怪人のユーベルコードとの相性が悪かった。
 二人は、【ザウルスモード】がもたらす超耐久力と超スタミナの底を見誤っていたのだ。
「そコダっ!」
「ぐはっ!」
 怪人の一撃を喰らい、モユルが吹き飛ぶ。ひかりもなんとかプロレスで培ってきた技術で応戦はしているものの、それでも『苦戦』を『善戦』へ引っ張り上げるのが精一杯だった。
「くじける訳にはいかない!でも、このままじゃ…」
「諦めるんじゃないのよさ!」
 そう声をかけられた時、ひかりとモユルに暖かな光が浴びせられた。

●苦境を跳ね返す光
「光あれ、もう一度立ち上がる力を!なんてね」
「この光は…やゆよ!?」
 跳ね起きたモユルの視線の先では祈るような姿勢で【生まれながらの光】を放つやゆよの姿だった。
「やっと黒幕が尻尾を出したんだわさ、恐竜なだけに…って尻尾がついてないんだわさ!恐竜のくせに!…というのは置いといて、あと一歩なんだから、諦めるんじゃないのよさ!」
「よけイナこトをッ!」
 突如ティラノ怪人の体から羽毛が生える。【学説バリエーション】によって生やした羽毛をやゆよめがけて射出する。
「ぐヌっ!あタラぬ!」
「無駄なんだわさ!」
 よく見るとやるよの身につけているバーチャルテクスチャが周囲の色と溶け込むような色合いになっている。更に【ザウルスモード】の弊害か、動き回って攻撃を凌ぐひかりを前にして、じっと動かず光を照射しているやゆよに狙いをつけるのに苦労しているようだ。
「はぁ、疲れる…けど…みんなを癒すことをやめないだわさ。休むのはこいつを倒してからにするんだわさ!」
 少しふらつきながらも光の照射はやめないやゆよ。このユーベルコードは見た目以上に使用者に疲労をもたらす。二人同時に癒やすとなればなおさらだ。
「だから、さっさと倒すんだわさ!終わったら鍋物でも作るからみんなで温まりたいのよさ!」
 やゆよのエールにモユルは再び立ち上がる。
「そうだね、ぬくぬくしてばっかりのヤツなんかに負けてたまるか!しかも今度は暖かそうな羽毛も生やしているし!」
 再び、先程のように…いや、それ以上のスピードで連撃を繰り出す!
「なニぃ!?どコニそのよウナちからガ!」
「言ったでしょ?何度でも立ち上がるって。それが本物のプロレスラーであり、本物の猟兵ってものなのよ!」
 ひかりもヤユヨからの後押しを受けて攻め込む!ティラノ怪人の狼狽もあってか、形勢は逆転する。
「ひかりさん!」
 ティラノ怪人の一瞬の隙を見て、モユルが腕をクロスに交差する。それを察したひかりが足をモユルの腕に乗せる。
「シューート!!!」
 モユルがサイボーグの怪力を生かしてひかりを高々と打ち上げる。鮮やかに背面を見せながら飛ぶムーンサルト。その華麗な動きに思わずティラノ怪人は目で追ってしまう。
「よそ見は厳禁だよ!」
 打ち上げた腕をその振り下ろし、ティラノ怪人をXの時に切り裂くモユル!
「ぐあアアアア!」
 ビームソードに深く焼き斬られ、悶絶するところにひかりの華麗かつ豪快なムーンサルトアタックが決まる!
「グがっ!」
「見たか!私は力だけのプロレスラーじゃないんだよ!」
 反撃はまだまだこれからだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クネウス・ウィギンシティ
(ぶぅぅーーん、トコトコトコトコ)
「真にコタツを愛せしモノ、エンジニアのクネウスと申します」

「旅団から持ち出した、この自立走行式コタツにて成敗しましょう」

以下内容で攻撃。
・【POW】
・方針:コタツと合体(入り)しつつ、自分が砲台としてアームドフォートで射撃、ラストはコタツごと特攻。
『拠点絶対防衛兵器KO・TA・TSU、全世界サイボーグ連盟暖房備品、ファイナルフュージョン、承認!!』

(攻撃後)
「コタツが世界を救う、そんな日が一年に1日ぐらいあっても良いじゃないですか」


アレクシア・アークライト
ここがキマイラフューチャーの世界か……って、うわっ、本当に怪人だ。
でも、コタツ怪人のくせにコタツを背負ってないのは、完全に発注ミスよね。

ああいうのとは離れて戦うのがセオリーだけど、みんな接近戦ね。
ここじゃ、「魅せる」ように戦わなきゃいけないってことか。
いいわ、たまには身体を思いっきり動かしましょ。(脱コート)

念動で身体を浮かせ、場外から飛び蹴りで乱入。(初代)
リーチは圧倒的に敵が上なので、拳や客に念を纏いリーチを伸ばして戦う。
敵の攻撃は多重障壁で防ぎ、防ぎきったら渾身の念を込めた上段回し蹴りを放つ。(カブト)

コタツを他の人に強要した貴方が一番、コタツの力を信じることができていなかったのよ。



●コタツを信じて
「ここがキマイラフューチャーの世界か……って、うわっ、本当に怪人だ。」
 新たに戦場に駆けつけたアレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)はティラノ怪人の姿に驚きつつも、戦っている猟兵の姿にふと気づくことがあった。
「ああいうのとは離れて戦うのがセオリーだけど、みんな接近戦ね。ここじゃ、『魅せる』ように戦わなきゃいけないってことか」
 それしきていたコートをおもむろに脱ぎ捨てる彼女。
「だいたい分かった。いいわ、たまには身体を思いっきり動かしましょ」

「おノれ!」
 猟兵たちの熾烈な攻撃を受け続け満身創痍状態のティラノ怪人であるが、まだ闘志は失っていない様子。恐竜のタフネスは侮れないようだ。
「きサマら、こレデがふぁっ!」
 ティラノ怪人に戦場へ乱入してきたアレクシアの飛び蹴りが直撃する。【サイコキネシス】で飛んだ彼女の起動は野生の本能では見切れなかったようだ。
「なニモのダ!?」
「通りすがりの猟兵よ。というか、コタツ怪人のくせにコタツを背負ってないのは、完全に発注ミスよね」
「なンダと!」
「コタツ怪人で言うのならね…」

 ぶぅぅーーん、トコトコトコトコ

 アレクシアがそう言いかけた時、謎の駆動音が戦場を流れる。
「こンドはなンダ!」
「ほ、本物のコタツ怪人!?」
 駆動音と共に現れたのは、動くコタツに入っているクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)だった。
「コタツ怪人でありませんよ。真にコタツを愛せしモノ、エンジニアのクネウスと申します。貴方は旅団から持ち出した、この自立走行式コタツにて成敗しましょう」
「真にコタツを愛せしモノだト!?いミガわかラン!」
「だいたいわかったわ」
 スッとアレクシアがクネウスと共闘する動きをする。
「理解が早くて助かります。では、『拠点絶対防衛兵器KO・TA・TSU、全世界サイボーグ連盟暖房備品、ファイナルフュージョン、承認!!』」
 そう言い、コタツから出てきたボタンをクネウスが叩くと、コタツの中からクネウスのアームドフォートが出現し、完全に戦闘モードに入る。彼のユーベルコード【全サ連備品『コタツ戦車』】である。…本当にユーベルコードなもだろうか?
「ファイア!」
「ハァッ!」
 コタツ戦車から出た様々な火器でティラノ怪人を攻撃するクネウスと【サイコキネシス】でパンチやキックのリーチ伸ばして攻撃するアレクシア。
 ティラノ怪人も【ザウルスモード】で対応するが、アレクシアの攻撃には目に見えない念動力の攻撃には相性が悪いようでうまく対応できず、クネウスの攻撃は反応できユーベルコードの相性も良い方であったが、相性を覆すレベルの飽和した射撃攻撃を捌けずにいた。
「なラバ!」
 例え避けきれずとも、攻撃の弾幕が薄いアレクシアから先に仕留める!そう思い、彼女の突撃するティラノ怪人。だが…
「!?」
 見えない障壁に阻まれる。アレクシアが予め張っていたフォースフィールドによる多重障壁だ。
「こシャクな!」
 ティラノ怪人は強引に障壁を突き破ってアレクシアに襲いかかる。防御に専念していなければ障壁はたやすく打ち砕かれる。だが、今回の障壁は攻撃を防ぐ為のものではない。敵の攻撃のタイミングを調節する為のものだ。
(3…2…1…)
 敵の攻撃に合わせ、カウンター気味に渾身の念を込めた上段回し蹴りを放つクネウス!
「ごハっ!」
 その衝撃にティラノ怪人の巨体を吹き飛ぶ。だが、それで終わりではない。
「敵、補足完了。特攻を決行します!」
 コタツからスラスターを吹かせ、ティラノ怪人に特攻するクネウス。その様はまるで流れ星のよう。
「光になれぇぇぇぇ!!」
「ばカナ!こノワタしが!」
 コタツが直撃した一撃がトドメになったのか、肉体が光の粒子となり崩壊するティラノ怪人。
「コタツを他の人に強要した貴方が一番、コタツの力を信じることができていなかったのよ」
 消滅するティラノ怪人にアレクシアはそう語りかける。そして完全に消え去った後にはクネウスとコタツだけが残った。
「コタツが世界を救う、そんな日が一年に1日ぐらいあっても良いじゃないですか」


「やっぱり寒い日は鍋なのだわさ」
「ぬくぬくし過ぎは良くないけど、温まること自体は悪くないぜ!」
「しっかり戦った後はちゃんとご飯を食べないとね」
「戦った後の食事は美味しいですねー」「ベストは何もしてないでしょ」
「このコタツは普通に使う分にも快適さを約束しますよ」
「キマイラフューチャーの鍋って何が入っているのかしら?」
 怪人を倒した猟兵達はみんなでコタツを囲んで鍋をしていた。今回は怪人の野望に利用されたが、こうして使う分にはみんなに癒やしと団らんを与えてくれるのである。
 コタツは正しく使って、入り過ぎには注意しよう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月07日


挿絵イラスト