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バトルオブフラワーズ④〜魚の魅力

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ

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 突如真っ二つに割れたキマイラフューチャー。
 その中枢『システム・フラワーズ』を占拠しているオブリビオン達を叩き出す為の戦い【バトルオブフラワーズ】。
 此処は、システム・フラワーズを取り巻く様に置かれた戦場『ザ・ステージ』の一つ、ザ・フードステージだ。
 今回設定されている特殊戦闘ルールは『シュウカクフードバトル』だ。
 戦いの場となる漁港では多くのオブリビオンが釣り糸を垂らし、多種多様な魚介類を捕らえようとしている。
 これら食材が一定量、今回の場合は漁港に併設されている冷蔵用巨大倉庫が一杯になるくらいの量を超えたなら、その瞬間不思議な力が発動し猟兵達は強制敗北に追い込まれるだろう。
 また、収穫の最中オブリビオンは一切の攻撃を無効化してしまう。
 対抗策は一つ。
 オブリビオンが手にした食材を使い、料理を作る事。
 それもただの料理では駄目だ。
 心揺さぶる、見るだけで或いは嗅ぐだけで美味しいと解る様な料理が求められる。
 引き寄せられたオブリビオンは収穫を中断しその料理を食べるだろう。
 その瞬間こそ、最大のチャンスだ。
 収穫を中断した瞬間、オブリビオンの攻撃無効化能力は消え去る。
 つまり、美味しそうな料理を作ってオブリビオンを誘き寄せ、舌鼓を打っている間にその鼓動を止めてしまおう、と言う事だ。
 勿論全員で美味しい料理を作っても良いし、仲間に料理を任せ自分は無効化能力が消えるその瞬間を狙って刃を研ぎ澄ませても良い。
 無効化能力さえ打ち破ってしまえば、指したる相手でも無いだろう。

「と、言う訳で皆さんに向かって貰いたい戦場はこんな感じの漁港です!」
 はなまる笑顔のぽんやり巫女、望月・鼎はお馴染みのホワイトボードをからからと押してくる。
 ホワイトボードにはカタカナの「ワ」を上下逆さにした様な地形が描かれている。
「見た感じ海っぽいですが海も川も関係なく色んな魚介類が獲れるそうです! 割と羨ましい環境ですねぇ。そんな訳で皆さんが作る事になる料理は海の幸を使ったものになりますね。網やら炭火やら食器やらは何か有るらしいので、自由に使って美味しい料理を作ってください!」
 如何やら調理に於いての心配事は無さそうだ。
 存分に腕を揮う事が出来るだろう。
「それと今回戦うオブリビオンですが『マヨネーズ怪人』『コショウ怪人』『しょうゆ怪人』の怪人トリオのようです。それぞれの怪人の調味料がバツグンに合う料理を出せば、色々とクリティカルかもしれませんねぇ♪」
 或る意味では怪人ごとに解り易い弱点が設定されている様な物だ。
 事前にレシピ本を引っ繰り返す価値は有るかも知れない。
「怪人自体はよわっちぃので、如何に料理で誘うかが肝要ですね! 皆さん、頑張ってください♪」


一ノ瀬崇
 海の幸って良いですよね。
 江戸時代には毎日最低一食は魚が食卓に上がっていたと言う話もありますね。

 こんにちは、一ノ瀬崇です。
 今回は美味しそうな料理で怪人を誘う事が主な目的になります。
 その辺を中心に書きたいと思いますので、戦闘については一行程度で大丈夫です。
 どうぞ宜しくお願いします。
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第1章 集団戦 『食卓の友同盟』

POW   :    マヨネーズ怪人・ウェポン
【マヨネーズ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    コショウ怪人・ジェノサイド
【コショウ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    しょうゆ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【しょうゆ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:まめのきなこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シルヴィア・ジェノス
ほほう?魚料理……?良いでしょう、良いでしょう!ただで美味しい料理を作って、敵をおびき寄せてぶん殴れば良いの?はー……最高!
【料理】は得意なので、手際よくじゃんじゃん料理を作っていくわ!

まずは海鮮ユッケ丼!サーモン、鯛、マグロのお刺身と甘辛いタレをあえて、刻んだ大葉を上にのせて、最後に卵黄をぽとりっとな
それとぷりぷりエビマヨに、鮭とジャガイモのバター醤油炒め!それから白身魚の味噌マヨ焼き!とあれこれ作っていくわ

「さあさあ美女の手料理、召し上がれー♪」

「美味しかった?おっそまっつさっまでしたー!それじゃあ、ばいば~い!」
最期の晩餐、締めはシビレビレな電撃!
食べ残しあったら私が全部片づけまーす


ツーユウ・ナン
攻撃一切無効とは……この世界の法術は相当に強力なようじゃな。
ならば鼎どのの助言に従い、食い気を誘う料理を拵えるしかあるまい。
こりゃ、数をこなさにゃならんのう。

●鰹の藁焼
捌いて柵取りしたカツオの身を藁火でさっと炙ったら豪快に厚造り。さらした薄切り新玉葱の山盛りにマヨネーズとポン酢を添えて。
「この”マヨネーズ”は最近知ったうまいタレでな」

●蝦蛄の胡椒炒め
半割りにした大ぶりのシャコを油通し、大蒜唐辛子と香ばしく炒め、塩胡椒で味付けした野趣溢れる刺激的な皿。

●栄螺の壷焼き
拳ほどもある大きなサザエを網でじっくり焼き、醤油を垂らす。磯の風味を堪能あれ。

「どうじゃ、美味かったか?」
⇒食べ終えた所を一撃!


ニレッド・アロウン
料理……?とりあえず、美味しそうな所を見せればいいのですね!

用意した七輪に秋刀魚や太刀魚を乗せて焼いていきます。炎と風の魔力を使用し、焦げ目が着くくらいにしっかりと丁寧に、焼いていきましょう。
そして醤油を垂らし、良い色合いになってきたら、勢いよく齧り付く!内蔵のほろ苦い味、脂身の旨味、噛めば噛むほど染み渡る味……!
あぁ、美味しいです!!こんなに美味しいのをまだまだ食べれるなんて幸福です、どんどん七輪に乗せて、どんどん焼いて、どんどん頂きましょう!

って、おい、人の料理に手を出すんじゃねぇですよ!炎の【属性攻撃】で容赦なくぶん殴ります!

※アドリブ・絡み歓迎


アマータ・プリムス
ほう、これだけの種類の魚介類を一度に見たのは初めてですね
これで料理ができるとなると心が躍ります

今回はそうですね……魚介類と言えばクラムチャウダーなどどうでしょう?
ちょっと人手が足りなさそうなのでUCを発動してアリウスとネロにも手伝ってもらいましょう
「ネロは鱈とあさり、それとあればトマトを持って来てください。アリスすはこちらで当機の手伝いです」
今回作るのは鱈とあさりのトマトクラムチャウダー
こしょうとも合うのでちょうどいいでしょう
野菜もたっぷりで栄養満点
これを大鍋で煮て振るまいます

「戦闘の方はいい感じにお願いしますね、ネロ」
ネロが戦闘している間に当機も味見しましょうか
「ん、おいし」



「釣れてるな」
「あぁ、釣れてる」
「良い釣果だ」
 漁港の埠頭から投げ釣りをしているコショウ・しょうゆ・マヨネーズの怪人トリオ。
 釣果は胸を張って帰るには十分、特大クーラーボックスからはそろそろ溢れ始めようかと言う程に釣れていた。
 秋刀魚や鱈、鮪に鰹、シャコにサザエも獲れている摩訶不思議な様相だ。
 更に不思議な事に、どれも旬のものと見紛うばかりに立派な面構え。
 どうやら此処では最も美味しい時期のものが色々と釣れるらしい。
「しかし猟兵達も気の毒にな」
「こうして釣っているだけで向こうは手出し出来ず、じわじわと敗北が近付くだけとは」
「攻撃が届かないんじゃ流石にお手上げだろうな」
 三人が好き勝手言いながら釣り糸を垂らすのを見遣りながら、静かに動き出す猟兵達。
 山と詰まれた食材を前にメニューを考えつつ手早く魚の処理を進めていく。
「ほほう? 魚料理……? 良いでしょう、良いでしょう! ただで美味しい料理を作って、敵をおびき寄せてぶん殴れば良いの? はー……最高!」
 目を輝かせながら捌いて行くシルヴィア・ジェノス。
 自身も中々の健啖家であり料理への造詣も深い。
 新鮮な魚を味見と言いつつ摘んでしまいたくなるのをぐっと堪えて作るのは、海鮮ユッケ丼だ。
 サーモン、鯛、鮪の刺身に醤油ベースの甘辛いタレを和える。
 そこへ刻んだ大葉を乗せて中央に凹みを作り、最後に卵黄をそのポケットへと優しく落とす。
 至ってシンプルだが、それ故に味は裏切らない。
 食材の鮮度や質がそのまま出来上がりへと直結するが、此処の食材であれば文句無い。
「くっ、寧ろ私が食べたいくらいだわ!」
 大いに後ろ髪を引かれつつも次なる料理に取り掛かる。
 背綿を取り除き背開きにして蒸した赤海老を使ったエビマヨ、風味豊かな鮭とジャガイモのバター醤油炒め、マツカワを贅沢に使った白味噌マヨ焼き等を作り上げていく。
 仮にこの場に白米が用意されていたなら堪らず自分も突撃していたであろうラインナップだ。
「アレね、別に怪人達に全部食べさせなきゃいけない訳じゃないし。取り敢えず少し多めと言うか別皿に取り分けておいて、戦闘後に余っていたら私達も食べるようにしておきましょう。残すなんて勿体無いですものね!」
 両目を期待でキラッキラ輝かせながら手際良く作り上げていくシルヴィア。
 気を抜けば最後、その口の端ダムは決壊し涎の濁流が足元を攫い、全ての料理が泡沫の如く胃袋へと消え去ってしまうだろう。
 そんなハラペコな彼女の隣で料理をするのはツーユウ・ナンだ。
「こりゃ、数をこなさにゃならんのう」
 果たして向ける意識の先は獲物となるオブリビオンか、はたまた隣のわんぱくエルフか。
 ともあれ此方も手際良く料理を作り上げていく。
 彼女が手掛けるのは三品。
 先ずは鰹の藁焼きだ。
 丁寧に捌いて柵取りした鰹の身を藁火でさっと炙る。
 表面にだけ火が通るくらいが丁度良い。
 藁で炙る事で余計な水分を付けずにからりと焼き上げ、藁の香りを移して風味を良くする。
 それを厚造りにし、曝した薄切りの新玉葱を上にどさどさっと盛り、マヨネーズとポン酢を添える。
「この”マヨネーズ”は最近知ったうまいタレでな」
 鰹には従来のタレも良いが、マヨネーズも中々にニクイ味わいを演出してくれる。
 人によってはハマって抜け出せない程の、コアな人気を誇る食べ方だ。
 横のフライパンでは大蒜唐辛子と半割りにした大ぶりのシャコが心地良い音を響かせながら踊っている。
 海老とはまた一味違った野趣溢れる風味が堪らない。
 味付けも塩胡椒のみと、豪快且つ鮮烈な一品だ。
 そして周囲に暴力的な香りを撒き散らしているのは最後の一品。
 サザエの壷焼きである。
 こちらもまたシンプル。
 拳程もある大きなサザエを一度熱湯に入れて二十分程してから引き上げ、身を取り出して砂袋を取り除く。
 身をぶつ切りにしたらさっと洗って貝殻に戻し、網でじっくりと焼いていく。
 炭火に当てられたサザエが吹いてきたら酒を差す。
 癖の無い清酒が良いが、酒飲みは自身が飲んでいるものをそのまま差す事も多い。
 そうして暫くしたら醤油を少々垂らし、全体に馴染めば完成だ。
 磯の風味を余す所無く味わえる。
 貝好き、酒好きには堪らないだろう。
「うむむ、作りながらお腹が減るのは久し振りですね……!」
 唸りながらぱたぱたと七輪に団扇で風を送るのはニレッド・アロウンである。
 彼女は魚料理の原点にして頂点、焼き魚を作っている。
 秋刀魚やぶつ切りにした太刀魚を網に乗せ、静かに焼いていく。
 炭火のみならず魔力を使った炎と風を操り無駄に焦がす事無く全体へとじんわりじんわり熱を通していく。
 ムラ無く熱された身が少しずつ締まり、表面からぱちりと音を響かせて脂が弾けていく。
「来た、此処です!」
 鍛え抜かれたニレッドの観察眼が今正に、見抜く。
 醤油を垂らされた秋刀魚は更にぱちぱちと音を響かせながら周囲へと匂いを漂わせる。
 太刀魚にも醤油をたらり。
 塩だけでも十分に旨いが、やはり此処は醤油で行きたい。
 丁寧に小骨も取り除いてあるので、後はもう齧り付くだけである。
「ふっ……」
 クールに息を吐くニレッド。
 次の瞬間、彼女は手にした秋刀魚に齧り付いていた。
 口の中に広がるのは瀑布となって襲い来る味と言う名の情報。
 内臓のほろ苦さ、脂身の旨味、噛む度に溢れ出る身の味わい、鼻へ抜ける磯と炭の香り、パリパリの皮の食感、焼けた醤油の香り、程好い塩加減、喉を通り抜ける満足感……。
 彼女は今、幸福と言う悪魔に魅入られた。
「美味しいのです! シェフを呼べ! 私です!」
 テンションが最高潮へと一瞬で登り詰める。
 続いて太刀魚にも手を伸ばしてみる。
 これまた旨い。
 小骨を抜いたお陰でほろりと口の中で崩れていく身からじわりと旨味が溢れ出す。
 秋刀魚とは違った力強い味が満足感と共に胃を幸福で満たしていく。
「こんなに美味しいのをまだまだ食べれるなんて幸福です、どんどん七輪に乗せて、どんどん焼いて、どんどん頂きましょう!」
 言葉違わず、次々に焼いていくニレッド。
 無論、その焼き具合に一切の妥協は無い。
「皆様和風な感じで纏めておりますね。ならば当機は……」
 慣れた手付きで下拵えを済ませるアマータ・プリムスは大鍋を準備する。
 これだけの種類の魚介類を見るのは初めてだったらしいが、怖気付く所かどこかウキウキした様子を滲ませながら取り掛かるのは流石と言うべきか。
 心躍らせながら作り始めた料理はトマトクラムチャウダー。
 主役を貝に譲りながらも野菜の栄養をぎゅっと詰め込み、宛ら山の幸と海の幸を調和させる一品だ。
「ネロは鱈とあさり、それとあればトマトを持って来てください。アリウスはこちらで当機の手伝いです」
 人手を増やしつつ手際良く取り掛かるアマータ。
 あさりの砂抜きをしている間にジャガイモや玉葱と言った野菜を切っていき、大鍋でバターを溶かしながら炒める。
 鱈の切り身も加えて更に炒めると何とも言えぬ香ばしさが漂い始める。
 途中小麦粉や牛乳を加えながらとろみが付くまで加熱。
 砂出しを終えて白ワインで蒸し焼きにしたあさりと出汁、ペースト状にしたトマトも加えて煮ていく。
 野菜の甘味と鱈の旨味、あさりの出汁が溶け出し見事な調和を生み出す。
 器に盛る際に、もう一工夫。
 白ワインで蒸してから裏漉しした鱈の白子と昆布出汁、黒胡椒で作ったソースを回し掛けて完成だ。
 単体では多少野暮ったい感じもするこのソース、クラムチャウダーに溶かし混ぜると実に濃厚な味わいを引き出す事が出来る。
 好みに合わせて好きな濃さに混ぜると良いだろう。
 またトマトの赤にソースの白が映え見た目にも楽しい仕上がりだ。
「これで完成ですね。美味しく出来ました」
 満足げな様子のアマータ。
 その自信に違わず、クラムチャウダーは見るものを虜にする魅惑のオーラを放っている。
 見た目と香りだけで既に旨いと解るのに、口にしたらどれだけの衝撃が待っているのか。
 そしてこれらの料理を前に、件の怪人トリオも無関心では居られなかった。
「ごくり……」
 誰かが唾を飲み込んだ音が響く。
 最早無敵能力だのシュウカクバトルだの、そんな事は脳の片隅にすら存在していなさそうな前のめりっぷりで料理へと熱い視線を向けている。
「さあさあ美女の手料理、召し上がれー♪」
「「「ウ、ウォォォォオオー!!」」」
 何とも本能全開な雄たけびを上げて料理へと飛びつく怪人トリオ。
 彼等の命運は既に定まった。
「どうよこの焼き魚! やはり醤油は魚のベストパートナー」
「いやいやマヨネーズの底力も捨てたもんじゃない。見ろよこの鰹との取り合わせ! またエビマヨも堪らんな」
「おっと、コショウを忘れてもらっちゃ困るぜ。旨いばかりで纏まりが無くなってしまう所をピリっと引き締め全体の輪郭をハッキリさせる。いぶし銀とはこの事よ」
 旨い旨いと幸せそうに料理を頬張る彼等だったが、ふと向けられる視線に気付く。
 辿れば四人の美女が彼等を見ていた。
 旨い料理に美女と有ってだらしなくデレっとした空気を滲ませる彼等に向けられたのは、好意ではなく別離の言葉。
「どうじゃ、美味かったか?」
「って、おい、人の料理に手を出すんじゃねぇですよ!」
「美味しかった? おっそまっつさっまでしたー! それじゃあ、ばいば~い!」
「戦闘の方はいい感じにお願いしますね、ネロ」
 四人、正確には三人と一体の攻撃が怪人トリオを襲う。
 あっさりと、それはもうあっさりと倒される。
 攻撃の無効化と言う絶対性を盲信した結果がこれである。
 見せ場所か一撃耐える事もままならずに倒される怪人トリオ。
 そんなオチを尻目に、アマータはクラムチャウダーを掬って口へ運ぶ。
「ん、おいし」
 満足げな呟きを耳にして振り返った三人と共に、勝利を祝して宴会へと洒落込むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月12日


挿絵イラスト