バトルオブフラワーズ④~喰うか、喰われるか!
●オオグイフードバトル
何故ヒトは食べるのか?
それはヒトに課せられた永遠の難題。
……あるヒトは言う。
ヒトは生きるために、食べるのだと……。
そして、またあるヒトは言う。
ヒトは、より死に近づくため、食べるのだと……。
「おぬしらは、おでんと言う食べ物を知っているか? そもそも、おでんとは『王殿』と書く。すなわち、王の食べる食べ物と言う意味だ」
餅巾着侍が鍋の中におでんの具材を入れていく。
大根、こんにゃく、牛すじ、ちくわに、がんもどき。
たまご、厚揚げ、ちくわぶ、つみれに、はんぺん、さつまあげ。
それをグツグツと煮込みつつ、猟兵達の顔色を窺った。
「もちろん……嘘だ!」
餅巾着侍が全く悪びれた様子もなく、キッパリと言い放つ。
それどころか、『何か問題でも……?』と言わんばかりにドヤ顔を浮かべていた。
本来であれば、表情など分かる訳もないのだが、それでも分かるほどのドヤ顔ッ!
「腹が立ったのであれば、拙者に勝ってみろ。まあ、この程度のシャレで腹を立てているような輩に、拙者を倒す事は不可能だが……」
そう言って餅巾着侍が、おでん鍋に餅巾着を投入した。
●ガジルからの依頼
「餅巾着侍が餅巾着を食べても共喰いにならないのは、『ヒトがサルを食べても、共食いにならないのと同じ』だって言われたんだよ。それってキマイラに例えると……何だろう?」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が頭の上に大きなハテナマークを浮かべながら、今回の依頼を説明し始めた。
何やらよく分からないが、実に哲学的。
だが、実際には、おでんの大食い勝負ッ!
故に、その答えが出なかったとしても、何の問題もないようである。
とにかく、餅巾着侍よりも、おでんを食べれば、それで勝ち!
そういった意味で、実にシンプル。
もちろん、餅巾着侍は、おでんを食べるプロ!
そう簡単には、負けない。
負けられない……意地があるッ!
だから、食べる。
そこにおでんがある限りッ!
その事を踏まえた上で、餅巾着侍を倒すのが、今回の目的である。
ゆうきつかさ
この依頼は戦争シナリオです。
とにかく、おでんを食べて、食べて、食べまくってください。
食べる量が餅巾着侍を上回った場合は、強力なユーベルコードの攻撃で、餅巾着侍を攻撃する事が出来ます。
基本的にネタ寄りなので、面白ければ問題ありません。
自分が輝く事だけを考えて、プレイングを書いてください。
第1章 ボス戦
『餅巾着侍』
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POW : 御澱流・田楽刺し
【長巻を用いた鋭い刺突攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【煮え滾る味噌だれ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 御澱流・チカラモチ
自身の肉体を【つきたての餅めいた形質】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : ちくわと鉄アレイ
【伝説的なニンジャマスター】の霊を召喚する。これは【食べると体力を回復出来るちくわ】や【当たるとダメージを受ける鉄アレイ】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:marou
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ハヤト・ヘミング」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
コロコッタ・ラーテレイフカ
いっぱい食べていいアルか!?
それならコロに任せるネ~!!食べて食べて食べまくるからどんどんおでん出すアル!!!!!!!!
・行動方針
とにかく食べるアル!
「あー!全部コロのだからあげないアル~!」
『念動力』でおでんをぜーんぶ引き寄せて独り占めしちゃうアル。
オブリビオンにわけてあげるご飯なんてないアル!大食いでコロに挑んだことを後悔させてあげるネ~。
食べて食べて相手を上回ったらその上で愛用のお箸の箸袋を投げつけて【大食い一番勝負】といくアル!
ルールは勿論そのまんまネ!
「いっぱい食べたら勝ちアル!さあもっと食べるネ!!!!!!」
・その他
アドリブ・絡み歓迎です。
ドアクローザ・バックチェック
おでんとは、良いチョイスだ。
今の季節は、売ってないところが多いからな。おでんはいつ食べても美味しいと言うのに。
具は各種満遍なくよそっていこうか。
これがタダとは贅沢だな。
せめて、味わって食べるとしよう。
では、いただきます!
うまい、うまいぞ。
久しぶりに食べるから、さらに美味しく感じる。
特に餅巾着がうまいな。さすが餅巾着侍が仕上げただけのことはある。…………ある?
関係あるのか?
もし餅巾着の美味しさを引き出すコツがあるなら、教えてほしいものだ。
デイヴィー・ファイアダンプ
あまり食べるとカロリーが心配?
ならばその解決策を提示しよう。
先ずは牛すじにつみれ等の高カロリー食材だ。(もぐもぐ)
これらは互いに高カロリーであるがゆえ、そのカロリー同士が喧嘩しあって消えてしまう。故に0カロリーだ。(もぐもぐ)
次にちくわ。これは穴が空いているが、この形は数字のゼロを表している。(もぐもぐ)
故に0カロリーだ。(もぐもぐ)
そして何よりおでんは熱い。そしてカロリーとは熱量である。(もぐもぐ)
つまり冷たい水を間に飲むことで相殺が可能、故に幾ら食べても0カロリーだ。(もぐもぐ)
……そんな“力任せ”な理論があるかって?
あまいな、餅巾着。それこそがこの拳に込められた力の正体だよ。(もぐもぐ)
仲佐・衣吹
必殺……分身の術!
オルタナティブ・ダブルで分身に僕ことベストが
本体にワシことコートが入って大食いに参じよう
卑怯ではあるまい
多重人格者の基本能力よ
主にワシが熱々鍋から具を小皿に次々と移し
具を半分に割って中まで冷ましやすくする
分身の僕が主に食べる係だね
両者おでんを団扇片手に仰いで冷ましながら食べるよ
あぁ、コート。餅巾着は僕が食べるよ!
体の歳は同じだろ!
そこまで年寄り扱いするな!
……ゴフッ(詰まらせる)
戦闘に入れば持っている団扇や皿鍋を投げて盾にして回避
氷の属性を纏わせたルーンソードで餅を固めながら連携して斬り付けるよ
流石プロ。ちゃんと美味しかったし
次は競争じゃなくてゆっくり味わって食べたいね
●餅巾着侍の挑戦!
「おでんとは、良いチョイスだ。今の季節は、売ってないところが多いからな。おでんは、いつ食べても美味しいと言うのに実に嘆かわしい……。しかも、これがタダとは贅沢だな。せめて、味わって食べるとしよう。……では、いただきます!」
ドアクローザ・バックチェック(Machine Blade・f11864)は餅巾着侍の挑戦を受け、おでんの具を満遍なく食べていた。
どの具も味がしっかりと染み込んでおり、後を引く味付けであった。
そこにはコンビニのおでんとは違って味わいがあり、何処か昔を思い出すような感じであった。
「味わって食べる……だと!? 随分と余裕だな!」
それとは対照的に餅巾着侍は、ハイペース。
まるでおでんの具を飲むように食べていた。
特に、餅巾着が大好物らしく、喉に詰まりそうな勢いで、口っぽいところに運んでいた。
「いっぱい食べていいアルか!? それならコロに任せるネ~!! 食べて食べて食べまくるから、どんどんおでん出すアル!!!!!!!!」
コロコッタ・ラーテレイフカ(小さなベヒモス・f13584)が興奮した様子で、おでんを御代わり。
いくら食べても、まったく苦ではないため、御褒美以外のナニモノでもなかった。
しかも、餅巾着侍が危機感を覚える程のハイペース。
「そ、そんなに慌てなくとも、おでんは無くならないでござるよ。ほら、カロリーとか、その辺りも心配した方が……
そう言いつつも、餅巾着侍は嫌な汗が止まらない。
圧倒的なまでの力量さを見せられ、身の危険すら感じる程だった。
「あまり食べるとカロリーが心配? ならばその解決策を提示しよう」
その言葉に反応したのは、デイヴィー・ファイアダンプ(灯火の惑い・f04833)であった。
「先ずは牛すじに、つみれ等の高カロリー食材だ。これらは互いに高カロリーであるがゆえ、そのカロリー同士が喧嘩しあって消えてしまう。故に0カロリーだ」
デイヴィーが0カロリー理論によって導き出された答えを口にしながら、おでんを頬張っていく。
「次にちくわ。これは穴が空いているが、この形は数字のゼロを表している。故に0カロリーだ。そして何よりおでんは熱い。そしてカロリーとは熱量である。つまり冷たい水を間に飲むことで相殺が可能、故に幾ら食べても0カロリーだ」
デイヴィーが冷たい水を一気に飲み干し、おでんのよって蓄積されたカロリーにぶつけて相殺した。
何やら怪しげな理論ではあるものの、デイヴィー自身が信じて疑わないせいか、まったくペースが落ちていない。
だが、此処まで来ると、トンデモ科学の領域。
それでも、その理論を頑なに信じているデイヴィーに敵はない。
「だったら、ワシは必殺……分身の術!」
一方、仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)は【オルタナティブ・ダブル】を使い、もうひとりの自分を出現させて、ペースアップ!
「な、なんだと!? それはさすがに卑怯でござる!」
すぐさま、餅巾着侍がツッコミ!
ただでさえ不利な状況が続いているせいか、難癖に近い文句であった。
「卑怯ではあるまい。多重人格者の基本能力よ」
衣吹がまったく怯む事なく、熱々の鍋からおでんの具を小皿に次々と移し、具を半分に割って中まで冷ます。
既に人格はベストからコートに変わっており、何やら口調も変わっていた。
「あぁ、コート。餅巾着は僕が食べるよ!」
逆に分身は主人格であるベストのまま。
団扇でおでんを仰ぎながら、冷ましたおでんを口に運ぶ。
「これは……美味い! 美味いぞ!久しぶりに食べるから、さらに美味しく感じる。特に餅巾着がうまいな。さすが餅巾着侍が仕上げただけのことはある。……ん? 関係あるのか? もし餅巾着の美味しさを引き出すコツがあるなら、教えてほしいものだ」
ドアクローザが餅巾着を絶賛しながら、興味津々な様子で餅巾着侍に視線を送る。
「もちろん……、ある。そもそも、普通の餅巾着とは違うからな。大切なのは油揚げと餅の相性だ。ただ美味いだけでなく、互いの味を引き立てる力が無ければ駄目だ。そこにおでんのつゆが加わり、爆発的に旨味が増す。それが拙者の餅巾着でござる!」
その気持ちに応えるようにして、餅巾着侍が餅巾着に対する異常なまでのこだわりを語る。
確かに言われてみれば、今まで食べたどの餅巾着よりも美味しく、癖になる味だった。
「……流石プロ。ちゃんと美味しかったし、次は競争じゃなくて、ゆっくり味わって食べたいね。でも、これで終わりにしよう」
次の瞬間、衣吹が氷の属性を纏わせたルーンソードで、餅巾着侍に斬りかかった。
「し、しまった!? つい話に夢中でおでんを食べるのを忘れていたでごさる!」
餅巾着侍が身の危険を感じ、慌てた様子でおでんを食べようとした。
「あー! 全部コロのだからあげないアル~!」
だが、コロコッタが念動力を使って、おでんを全部引き寄せ、それを阻止!
「ぬおっ! それは良くない! 反則だ!」
これには餅巾着侍も腹を立て、ムッとした様子で猛反論!
「オブリビオンにわけてあげる、ご飯なんてないアル! 大食いでコロに挑んだことを後悔させてあげるネ~」
だが、コロコッタはまったく悪びれた様子もなく、おでんをパクつきながら、愛用のお箸の箸袋を投げつけると、【大食い一番勝負(オオグイイチバンショウブ)】を発動させた。
「だったら、意地でも喰らって……ぐおおおおおおおおおおおお!」
それと同時に餅巾着侍が無意識のうちにルールを破り、ダメージを喰らって油揚げの破れた部分から、ドロリと餅が零れ落ちた。
「あまいな、餅巾着。その甘さが……命取りだ!」
次に瞬間、デイヴィーが【偉大なる一撃(グレイテスト・ヒッツ)】を放ち、餅巾着侍の身体を貫いた。
「あ、あり得ぬ、拙者が敗北など……あり得ぬ……」
そう言って餅巾着侍がドロドロに溶けた餅溜まりの中に沈んでいった。
大成功
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