5

バトルオブフラワーズ③〜変形合体！名称未定ロボ！

作者：JUNK.O

●n台のマシンが変形合体！完成！ド迫力の巨大ロボ！
「戦争なんぬ！キマイラフューチャーが半分になっていますぬ。諸君は今からブサ猫さんチームフォックストロットなんぬ。では今回の作戦概要をちゃっちゃと説明するんぬ！」
　ハンニバル・エルバッキー（キャプテン・ユニバース・f02423）はホワイトボードに指先型のロッドをさして説明を始めた。
　バトルオブフラワーズの戦場は毎回、何らかの力によって不可思議なルールが定まっている。
　今回の戦場はキマイラフューチャーの表層を再現した街並み。ここもやはり何らかの力が働いているのか、住民は居ない。
　何より特異なのは街の中心に『基地』が鎮座している。基地の中には猟兵達がマシンを作る機材と資材が揃っているのだという。
　巨大なオブリビオンが侵攻してくるため、基地施設にて自分のマシンを建造、出撃してオブリビオンを迎撃し、基地を防衛しなくてはいけない。
　マシンが一定数揃ったら、なんとマシンは変形合体し『合体ロボ』にすることが出来る。オブリビオンは合体ロボでしか撃破することが出来ない。
　手順としては以下の通り。作ったマシンで出撃、侵攻してくるオブリビオンに攻撃、合体してトドメ。
「合体ロボって男の憧れだよぬ。キャッツは右足担当がいいぬ。あ、そうそう。重大インシデント。今回は明確に敗北条件が定まっているんぬ」
　オブリビオンの侵攻を食い止められずに基地を撃破されるとその時点で強制的に敗北となる。基地に戦術的価値は無いが、陥落すると負ける。防衛戦の様相。
「基地にバリアでも張れればぬう。ああ駄目か。ロボの基地のバリアは割れやすいんぬ」
　なお今回の敵オブリビオンは汎用工事マシンの亜種で、基地を破壊して一方的に整地しようとしているようだ。
「獣型、戦闘機、ヘリ、車、何型の何マシンでもいいんで、いい感じのマシンを作って出撃してくださいぬ。んじゃ、あとは流れでヨロシク」
　そう言い、ハンニバルは毛玉状のグリモアを吐き出した。

第1章 ボス戦 『マルチプル・アースムーバー』

POW   :    タイヘン　キケンデスノデ　チカヅカナイデクダサイ 【放り投げた瓦礫や、ドリルの一撃など】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を塗りつぶし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。 SPD   :    シャリョウガ　トオリマス　ゴチュウイクダサイ 【ブルドーザー形態による猛烈突進攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。 WIZ   :    ゴメイワクヲ　オカケシテオリマス 【排気マフラー】から【環境に厳しい有害物質たっぷりの黒煙】を放ち、【強烈な粘膜刺激と視界の悪化】により対象の動きを一時的に封じる。 イラスト：おおゆき 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

●ワイルドポメラーニャ出撃！
「タイヘン　キケンデスノデ　チカヅカナイデクダサイ」
　巨大アースムーバーが轟音を響かせ街並みを破壊！倒壊したビルの瓦礫を放り投げる！
　瓦礫は基地に命中し、その耐久力を減らしていく。基地の中ではご丁寧にアナウンスが流れる。
「基地耐久力、約10％低下」
「わっわっ！早い！襲撃早いよ！」
　ダンピールの竜騎士、アホの子のマーシャ・ドラクロフ（金鴉の唄・f01216）は、取り急ぎマシンを組み立てた！
　こちらの基地に設営された“いい感じのマシン作ってくれる生成センター”はデザインを投げるといい感じにマシンに起こしてくれる。
「よぉし！出来た！じゃあ早速、ワイルドポメラーニャ！出撃するよぉ！」
　基地の隣の公園が割れ、中から巨大な犬小屋がせり上がる。中から飛び出して来たのは……黄色いポメラニアン型ロボ！ポメラニアン！？勢いよく飛び出たワイルドポメラーニャが吠える！
『くぅーん』
　ワイルドだろう？
「チカヅカナイデクダサイ」
　投げられる瓦礫を空中で噛み取るワイルドポメラーニャ。犬型の面目躍如だ。
『くぅーん』
　アースムーバーの足元を縦横無尽に駆け回るワイルドポメラーニャ。アースムーバーはそのうろちょろとした動きに翻弄される。
「クンクンビーム、発射！」
　アースムーバーの股下で、口から極細のビームを射撃する。効き目はまずまずです。アースムーバーは瓦礫を盾にしてクンクンビームを防ぎ、逆に射撃体勢を取っていたワイルドポメラーニャに投げつけた！被弾！
「あいたた……二段階め！グレート・ウルトラ・ニコニコ・ラピット・アーマー・マーシャ……起動！！」
　マーシャはユーベルコード【Ｇ.Ｕ.Ｎ.Ｒ.Ａ.Ｍ】を起動し、ワイルドポメラーニャに積んでいたダンボールを更に合体させる。
　黄色いポメラニアンは被弾箇所をダンボールで補強した。大丈夫かといわれると割と怪しいがユーベルコードなので大丈夫なのだ。
　これで敵に隙が生まれたので、後続する猟兵が攻撃しやすいはず。アシスト特化のポメラーニャだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

●ガストヴァイン出撃！
　アースムーバーは有害物質たっぷりの黒煙を放ち、基地周辺の大気を汚染する。このスケールだと公害が非常に危ない。
「エレメンタル・ファンタジア！」
　九つの精霊を宿した優美な聖騎士型のマシンが風の滝を流して黒煙を晴らす。搭乗者の荒谷・ひかる（精霊ふれんず癒し系・f07833）は精霊に手伝ってもらって戦うキマイラフューチャー育ちの羅刹だ。
　パラディン型のマシンは雷の矢で牽制しながらアースムーバーの前に降り立った。
「魔法騎士・ガストヴァイン！」
　ガストヴァインも精霊の加護で動いている。コクピット内ではひかるが頑張って精霊を鼓舞して操縦する、ファンタジー係数の高いマシンだ。
「シャリョウガ　トオリマス　ゴチュウイクダサイ」
　目前に立ったガストヴァインは意に介さず、履帯を地面に付け、基地を踏み潰そうと地ならし攻撃を始めたアースムーバー。周辺の建物を巻き込んで直進していく。
「大地の精霊さん！」
　ひかるは大地の精霊にお願いしてアースムーバーの下の地面を隆起させた。横転するアースムーバー！
「炎の精霊さん！」
　続いて、炎の精霊にお願いして炎の竜巻を発生させた。アースムーバーは炎上しながら宙に巻き上げられる。
「精霊さん達、まだまだ頑張って！」
　ひかるはガストヴァインの中で精霊への鼓舞を続けた。
　地面に叩きつけられたアースムーバーは再び立ち上がり、基地への攻撃を図る。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●ファルシオン・イミテイト出撃！
　なおも進行してくるアースムーバー。瓦礫を基地に投げつける。基地の耐久値は約60％！
　航宙水雷艇、エイに似た形状のミサイルキャリアが機銃を放ってアースムーバーの動きを止める。
「――こりゃいい、手足に馴染む」
　搭乗者は元電脳工兵、邪神の力を持ったサイボーグの虻須・志郎（第四の蜘蛛・f00103）、機体名はファルシオン・イミテイト。
　かつての愛機を再現したマシンは志郎の思い通りに動いてくれる。
　アースムーバーは瓦礫を投げるが、機動力を重視した水雷艇は航宙機ならではの立体的なマニューバで斜めに避けた。
「ゴメイワクヲ　オカケシテオリマス」
　排気マフラーから黒煙を上げ、上空への視界を塞ごうと試みるアースムーバー。
「その攻撃は織り込み済みだ……っと！」
　エイに似たミサイルキャリアはシーカーを投下して敵を捕捉。黒煙に覆われた空の中、超電子演算AI接続端末『インセイン』がシーカーと同期してアースムーバーの位置を把握。
　視界の定まらない中を飛んでくる飛礫はインセインが演算してくれる。平たい航宙水雷艇は面積が広く被弾しやすいが、横向きに姿勢を変えて回避。
「途絶えた、魚雷投下！」
　機体はユーベルコード【対神光子魚雷】を投下し、アースムーバーの投げる飛礫を空間ごと消失させながら敵に大きな損傷を与えていく。
　光子魚雷は敵にダメージを与えるのみならず、着弾点に邪神の瘴気を放ってアースムーバーを怯ませる。黒煙の中からはファルシオン・イミテイトが自由落下してくる。
「エンジンを一度落とし……再点火！」
　一時的にエンジンを切ったファルシオン・イミテイトは地面スレスレでイグニッション、後部に備わった突撃衝角を構えてアースムーバーに追突！
「ピーガー！」
　ドリルで突き攻撃を放つアースムーバーだが、機動性の高い航宙水雷艇は既にアースムーバーの懐を離脱していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

●にんじんスネーク出撃！
「えーと、これとこれとこれ！にんじん色！どんなロボが出来るかな！」
　にんじんと戦いを愛する緋月・透乃（もぐもぐ好戦娘・f02760）は基地の中でオレンジや緑の部品を集め、“いい感じのマシン作ってくれる生成センター”に投げた。
「シャリョウガ　トオリマス　ゴチュウイクダサイ」
　履帯を接地させた姿勢、整地で進行してくるアースムーバーに絡みつく緑の刃を持ったオレンジ色の蛇型メカ！
「葉斬鉄鋼蛇にんじんスネーク、いっくよー！」
　にんじんスネークは絡みついたアースムーバーの履帯を頭部に備わった緑色の刃を回転させながら切断していった！まるで回転ノコギリを持ったコブラだ。
「ガー！」
　馬力でにんじんスネークを引きちぎろうとするアースムーバーだが、にんじんスネークの柔軟性が高く強靭なボディには歯が立たない。にんじんスネークは尾でアースムーバーの頭部を殴る。
「できるかな！試してみよう！」
　拘束を解いたにんじんスネークはその長いボディを折りたたみ変形、まるで人型のように構造を可変させると肩に当たる部分でショルダータックルを当てた。
　マシンで再現したユーベルコード【罷迅滅追昇】！ショルダータックルで姿勢を崩したアースムーバーに、腕に当たる部分に位置する緑色の刃を回転させて下段からアッパー！
「ピーガー！ソンショウ　ジュウダイ」
　よろめいて倒れるアースムーバー。そろそろお待ちかねの合体タイムが近付いてきたのではないか！？

大成功 🔵​🔵​🔵​

●カタナタイガー出撃！
　瓦礫が追突しなおも攻撃を受け続ける基地の中、ヤマネコを思わせるキマイラであるハヤト・ヘミング（刃虎・f10007）は“いい感じのマシン作ってくれる生成センター”にマシンのデザイン案を投げた。
「よし、行けそうだ。カタナタイガーで出る」
　せり上がる路面から飛び出す四足獣、食肉目を模したその姿は……サーベルタイガー！
「タイヘン　キケンデスノデ　チカヅカナイデクダサイ」
　アースムーバーが投げる飛礫を斜めに横に、縦横無尽に回避するカタナタイガー。そのコクピットではハヤトが自身の動きを反映させている。搭乗者の動作をトレースする操縦方式だ。
　避ける挙動を計算したアースムーバーはカタナタイガーの眼前に大きな瓦礫を投げつけた。瓦礫はカタナタイガーへ命中……と思われたが、その食肉目を模したマシンは四肢に備わった加熱する爪で瓦礫を切り裂く！
「よし、今だな！」
　ハヤトはユーベルコード【退雷】により、自身とカタナタイガーを同化させて一振りの打刀へと変形！直線に飛んだ打刀はアースムーバーに突き刺さる！
「後は合体後に任せる！」
「グオー！」
　打刀の刺さったアースムーバーは大破、機能を停止した。
　だが、その後方からはなんと二機目、三機目と続々と量産型アースムーバーが接近！


●シールダーナイト出撃！
「なんだと！？まだ出てくるというのか、暗黒面の重機マシン！お前たちの雇い主は倒した、それでもまだ戦いを続けるか！」
　ヘルメット型のヒーローマスク、グァンデ・アォ（敖 広徳・f10200）はカイトシールドを備えた防御力特化のマシン・シールダーナイトで出撃！
「シャリョウガ　トオリマス　ゴチュウイクダサイ」
　続々と現れる量産型アースムーバーはどうやら瓦礫を投げず整地突撃で基地を狙ってくるようだ。
「ここは食い止めるよ！」
　シールダーナイトは整地攻撃を仕掛けるアースムーバーへ、カイトシールドを構えて全力で耐える。
「パワー負けはしていないようだね、とはいえ……ここで耐え続けるのもつらいよ」
　シールダーナイトの防御で基地への攻撃は届いていないが、二機の重量級の侵攻を食い止めているためにジリジリと後方へと下がりつつある。
「くっ……暗黒面の残していった爪痕は大きいね！」

●ゴチャマザッター発進！
「うおー！行くでござる！」
　獣、戦闘機、ヘリ、車、怪獣、潜水艦！とにかく強そうなモチーフを片っ端から盛り込んだ機体、ゴチャマザッターに乗って出撃したのは放浪のケットシー、祓月・清十郎（異邦ねこ・f16538）！
　その機体の見た目は……混沌の様相を呈している！プロペラを背中に付け、両翼にミサイルを積載し腹部には魚雷を積んだ馬面の二足歩行怪獣型、脚は車輪だ！
　ユーベルコード【五月雨星の加護】で空中戦能力を高めたゴチャマザッターは飛行しながら二機目のアースムーバーに接敵！
「なんか滅茶苦茶になったけれど大事なのは見てくれより性能でござる！片っ端から強そうなモチーフを突っ込んだから強い！確信！パンチ！」
　ゴチャマザッターの蹴りが虚空を切る！
「……気を取り直してキック！」
　腹部の魚雷、主翼のミサイルが全弾発射！明後日の方向へと飛んでいく！
「どうなってるでござるかコレは！？ええい！ビーム攻撃でも食らうでござるよォ！」
　アースムーバーへと接敵するゴチャマザッター、敵に向かって放つはコブラツイスト！
「……」
　どうしてこうなった。
「むっ、何か通知がポップしたでござる」
　『合体認証』の文字がコクピットに表示される。さあ！お待ちかねのアレの時間だ！

●合体！巨大ロボットイェーガンオー！
「皆、合体コードはイェーガンオーだよ！」
「応！」
「GO！イェーガンオー！でござる！」
　グァンデの号令で変形合体を開始する猟兵達のマシン！
　まず、にんじんスネークがその胴を折りたたみ人型に変形！鎧に変形したガストヴァインが人型変形したにんじんスネークを覆う！次いでファルシオン・イミテイトが背中に合体し翼を形成！
　片手に携えるはワイルドポメラーニャが変形したキャノン砲、積載されるは弾丸に変形したシールダーナイト！もう片手にはカタナタイガーの変形した打刀！
　そしてゴチャマザッターは……一部が合体ジョイントになり9割の部品が余剰となる！
「完成！合体猟兵イェーガンオー！」
「……え、なんで？」
　余剰パーツの中で清十郎が漏らした。
　イェーガンオーは打刀でアースムーバーのドリルパンチを受け止め、斬り落とす！
「キャンキャンキャノン！」
　極太の光線が量産型アースムーバーを薙ぎ払う！更に実体弾に切り替えて飛んでくる瓦礫を撃ち落とすイェーガンオー！
「イェーガンオー、カタナフィニッシュ！」
　イェーガンオーは飛翔すると打刀を円月状に回転させ、振りかぶりながら全力の袈裟斬り！
「……なんで」
　余剰パーツの中で清十郎が漏らした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●猟兵戦隊ブリリアント・ゼファー
　イェーガンオーが戦うその反対側からも量産型アースムーバーは続々と迫る！
　神薙・焔（ガトリングガンスリンガー・f01122）、マリア・アリス（歩き出したアリス・f04782）甲斐・ツカサ（宵空翔ける冒険家・f04788）、リヴェンティア・モーヴェマーレ（ポン子2 Ver.4・f00299）、渡瀬・瑠璃（世間知らずの人形・f05412）
　五人は猟兵戦隊【ブリリアント・ゼファー】として、基地の中でマシンの組み立てを急いでいた。
「合体ロボは男子のロマン！」
　燃え上がるツカサ、だが他のメンバーは全員女性。彼は愛用の竜をモチーフとした宇宙バイクをスケールアップし『Ray-DraGuSTAR（レイ・ドラグスター）』を設計。
「……女の子にもこのロマンは通じるよね！？」
「いや……私、ロボとかよくわからないのよね。どうしようかしら……」
　マリアは“いい感じのマシン作ってくれる生成センター”の前で悩む。
「そうだわ、私が一番イメージしやすい、私たちの宇宙船、華麗なる西風号（ブリリアントゼファー）！これにしましょう！」
　マリアは自分の所有する宇宙船をモチーフとしたマシンを構成することにしたようだ。
「ロボット？ってなんだろ……」
　瑠璃もロマンを理解していない。考えながら見渡した先には四足歩行するパンダを模した機械。
「これならロボットの特徴と一致です……動かない」
「瑠璃さんのそれはQC（キュマコイン）で動く幻のマシンでは？初めて見ましタ！」
　リヴェンティアがパンダ型のロボットを見て興奮する。動かし方を聞いた瑠璃はパンダの背中を確認。
「QCで？本当だ、100QCの投入口があります」
「私はどうしまショ……え？きょんちゃん、任せろと言うのデス？」
　リヴェンティアの連れたハムスターの一匹が鳴くと、動物たちが積み木のようなパーツを集めてハムスター型のマシンを形成。
「あたしは全身をスキャン！3Dプリントするよ！脅威のメカニズム！ダイ・ホムラA！」
　焔はユーベルコード【ガジェットショータイム】で呼び出した3Dスキャナ＆プリンターで自身を30倍に拡大したロボット型マシンを製造。
「では、ブリリアントゼファー！出撃よ！」

●ブリリアントゼファー出撃！
　基地の横にあるプールが割れる。中からせり上がってきたダイ・ホムラA頭部にコクピットを兼ねた小型機が合体し、出撃！
　開いた地下通路からはハムスターロボが出撃！パイロットはハムスター、きょんちゃん！リヴェンティアは……自転車を漕いで動力担当！他の動物も回し車の中で出力を高める！
　基地からマリアの操縦する華麗なる西風号が浮かび上がり、華麗なる西風号の中から更にツカサのレイ・ドラグスターが飛び出す！
　そして郷愁を誘う音楽を鳴らしながら道路を進行する瑠璃のパンダロボ。ぶたの貯金箱から100QCを取り出し連コイン！
「一気に行くよー！」
　ダイ・ホムラAは本人の装備を巨大化して扱う。ブレイズバルディッシュを支持架として、上にスマートガトリングを乗せて量産型アースムーバーに斉射！穴だらけになるアースムーバー！
「あれ、知らない武装が……ええい、このスイッチだ！」
　ダイ・ホムラの胸部が盛り上がり……飛んでいく！そう！
「……おっぱいミサイル！？」
　女性型ロボの定番武器！おっぱいミサイルである！
「わぁなにあれ、すごいや！……よし、空からの攻撃は避けられないよね！レイ・ドラグスター！変形だ！」
　空中からはユーベルコード【ゴッドスピードライド】によりドラゴン形態に変形したレイ・ドラグスターが噴射光をブレスのように放ち、地上の量産型アースムーバーを破壊！
「はぁはぁ、きょんちゃん頑張っテ！てやー！」
　ハムスターロボも向日葵ランチャーで応戦！しかし、アースムーバーの吐き出す黒煙によりダメージを負うハムスターロボ。
「きゃあっ！」
「あっ、目が光りました。リヴェンティアさん、大丈夫ですか？」
　破損したハムスターロボには地上を進む小型のパンダロボが目から放つ光にユーベルコード【シンフォニック・キュア】乗せて修復を行った。
「主砲行くわよ、撃てー！」
　華麗なる西風号からはユーベルコード【華麗なる西風号・主砲発射】が放たれた。真っ直ぐ伸びた主砲は直撃した量産型アースムーバーのみならず、その近くにいた敵もまとめて蒸発させる！
「あれ、何かしらこのボタン？」
　マリアが謎のボタンを押すと、華麗なる西風号は人型に変形！パンチと砲撃でアースムーバーへと応戦する！
　量産型を駆逐しきると地平線の向こうからひときわ巨大なアースムーバーがやってきた。

●合体！ダイ・ブリリアントゼファー！
　各自のコクピット上に『合体承認』の文字が表示される。
「これは……みんな、合体よ！」
「はい！」
　ブリリアントゼファーの全員がスイッチを押す。激しい噴射光をレイ・ドラグスターが放ち、合体の準備を始めた！
　華麗なる西風号を中心に分離したダイ・ホムラAが両腕に繋がり、ハムスターロボが脚部に変形！
　レイ・ドラグスターが胸部に収まり、ドラゴンの頭部と翼が機体全面に広がる！
　そして頭にはパンダロボが変形して合体！
「完成！名前は……ダイ・ブリリアントゼファー！」
　巨大アースムーバーから瓦礫を投げつけられても物ともせず、組み合うダイ・ブリリアントゼファー！
「全弾発射！」
　マリアの号令で脚部の向日葵ランチャー、両腕からのミサイルやガトリング、胴よりの主砲で巨大アースムーバーにダメージを与えていく。
「ゴメイワクヲ　オカケシテオリマス」
　巨大アースムーバーが有害黒煙を放ち、戦場を黒く染める。黒煙の向こうから巨大アースムーバーへと踏み込むダイ・ブリリアントゼファー、ショルダータックルでアースムーバーを弾き飛ばした。
「トドメいくよ！ドラグスターバースト！」
　ツカサが宣言するとダイ・ブリリアントゼファーが輝き、そのエネルギーが胸部のドラゴンヘッドに収束されていく。ドラゴンヘッドが激しい咆哮を上げ、太い噴射光を放つ！その反動でダイ・ブリリアントゼファーは若干の後退！
「ゴキョウリョク……カンシャシマス……」
　ドラグスターバーストに飲み込まれた巨大アースムーバーは大爆発を起こした。

●二大ロボ、戦闘終了！
　激しい防衛戦を終えて、イェーガンオーとダイ・ブリリアントゼファーはお互いの健闘を讃えて握手を取った。
　この激戦もあくまでバトルオブフラワーズの一戦局に過ぎない。戦争とはかくも苛烈を極めるものなのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2019年05月12日 宿敵 『マルチプル・アースムーバー』 を撃破！