バトルオブフラワーズ⑤〜ワールド・ウォー・アライブ
●WORLD WAR ALIVE~最後の希望~
「……集まってくださって有難うございます」
黒いフードに身を包んだオッドアイの少女――ステア・ウェインライト(ダブルクロス・f11846)はブリーフィングに集まった猟兵たちの視線が気になるのか、ほんの少しだけ目を逸しつつ話し始める。
では、そんな彼女の説明を端的に纏めてみよう。
①テレビウム・ロック事件と呼ばれた事件の折に目覚めたシステム・フラワーズ。それはキマイラフューチャーと呼ばれたその世界における中枢システムである。
②現在その中枢システムはこの世界のオブリビオン・フォーミュラ――ドン・フリーダムによって占拠されている。
③中枢システムを解放するためには、各地に点在する『ザ・ステージ』と称される6つのメンテナンスルートのいずれかを通過し、向かう必要がある。
④メンテナンスルート――ザ・ステージも、オブリビオンによって占拠されている。
⑤ザ・ステージにはそれぞれ”特殊な戦闘ルール”が存在しており、ルールに従わないものはゲームをクリア出来ず、強制的に排除されてしまう。
「皆さんに向かってもらうのはザ・ステージのひとつ――ザ・ゲームステージです」
このステージでは、猟兵たち自身がデジタルなゲーム空間のなかに入り込みそのゲームをクリアしなければならないという。
無論、ゲームのなかに直接入り込む以上、猟兵たちが持つ力はすべて使用可能だ。
「皆さんにはそこで、FPS――ファーストパーソン・シューティングと呼ばれるジャンルのゲームをクリアしてもらいます」
FPS。ファーストパーソン・シューティングとは簡単に言えば一人称視点で行われるシューティングゲームだ。
「ゲームタイトルは――WWA(ワールド・ウォー・アライブ)」
パッ、とステアの後ろの巨大なモニターに件のゲーム――WWAが表示される。
ゲームのあらすじはこうだ。
未知の病が蔓延し、世界のおおよそ9割の人口が生ける屍――ゾンビへと変わり果てた地獄。
生き残った者たちは、自身のよく知る隣人が次々とゾンビへと変貌していく恐怖と絶望に怯えながらほそぼそと暮らしていた。
そんな折、とある古城を改修した研究施設に『ゾンビ化を防ぐ特効薬』があるという情報を得た人類は、種族や性別の垣根を超えたこの星最後にして、最高の精鋭たちによる特殊部隊『ALIVE(生きる、という希望が込められている)』を結成。
甦った死者が生者を喰らい尽くす。
過去が、未来を奪う絶望の世界でALIVE――生者たちの最後の反撃が始まる!
以上が簡単なゲームのあらすじとなる。
「ゲームは、攻撃側と防御側……ふたつのチームにわかれておこなわれます」
攻撃側は、人類陣営たる特殊部隊ALIVE。
対する防御側は、施設を防衛し、彼らの進軍を食い止めようとするゾンビ陣営だ。
ゲームの制限時間たる15分以内に施設の最奥に存在する特効薬をALIVEが入手すれば攻撃側の勝利。
逆に、ALIVEが全滅、もしくはリミットまでに薬を入手出来なかった場合は防御側の勝利となる。
「皆さんは、攻撃側――特殊部隊ALIVEとして雪崩のように押し寄せるゾンビの群れを掻い潜り、薬を手に入れて貰います」
施設を防衛するゾンビは、とにかく数が多いらしい。
数が多いというのは、それだけで厄介なものだ。
おまけに少数精鋭設定で人数が限られており、リスポーンも出来ない攻撃側と違って防御側のゾンビは”無限に湧いてくる”。
そして、ゲームに制限時間がある以上、何処かで立ち止まることも許されない。
「もうひとつ、面倒なことがあります」
それが、最奥でこちらを待ち受けるオブリビオンの集団だ。
彼らは当然本来のゲームには存在しないキャラクターであり、猟兵同様にゲームへ防衛側として介入してきた存在である。
面倒なことにこの介入によって、本来の勝利条件が捻じ曲げられており……その結果、彼らオブリビオンを倒さない限り、薬をたとえ手に入れたとしても、攻撃側はゲームをクリアすることが出来ない。
無論、それは裏を返せばオブリビオンさえ殲滅してしまえばゲームはクリア出来るということでもあるが……。
「厳しい戦いになるかもしれません。ゲームの中とはいえ、そこに入り込む以上、傷ついて、怪我をすることもあると思います」
それでも、戦わなければならない。
君たちはALIVE――生者たちの、最後の希望なのだから。
あかわデラックス
包囲網(シージ)完了。ALIVE、突入開始――!
GWはいかがお過ごしだったでしょうか!
依頼は三度目ましてあかわデラックスです。
今回はゲーム依頼、皆さんには特殊部隊ALIVEとしてゾンビによって支配され、滅びゆく世界を救っていただきます。
ノーコンティニューでゲームをクリアしてやるぜ!て奴ですね。
無限にわきわきするゾンビ包囲網を掻い潜れ!
研究施設――ゾンビ跋扈する古城の地図は猟兵たちに支給されており、道に迷うことはありません。
地下の下水道から侵入し、城のなかを駆け抜けて最奥へ……ファンタジーなのか現代なのか、どっちなんだ!
なおユーベルコードは通常どおり使用可能で、ゾンビたちにも通用します。
その他、施設内には”なぜか”銃器や弾薬、グレネードなどのFPSゲームでよく見かけるアイテムがたくさん落ちていますのでそれらを使ってもOK。
最奥にはオブリビオンの集団が待ち構えており、撃破して薬を手に入れることでゲームクリアとなります。
まぁ、なんでしょう、あまり難しいことは考えずですね。
ゾンビを撃って、オブリビオンも撃って、世界救ってやろうぜ!という依頼です。
それでは皆さまのご参加、お待ちしております!
第1章 集団戦
『実験室トリオ』
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POW : フラスコ怪人・ウェポン
【フラスコ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 電球怪人・ジェノサイド
【電球攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : バッテリー怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【バッテリー】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
照崎・舞雪
ゾンビ化とそれを治す薬…薬?すっごく興味があるのです!…ゲームの中のものって持って帰って研究とかできませんかね?
アイシクルフェニックスを召喚していくのです
下水道の下水は凍らせて足場を増やしつつ
下水に落ちたりしないようにしておきましょう
汚いですし
ゾンビって死体ですし
斬ったり叩いたりしても効果薄いですよね
なので凍らせるのです
アイシクルフェニックスの吹雪と冷気を纏わせた祭礼剣で
バッテリー怪人…?
私、電気ってあまり得意ではないんですけどね
ところで私の祭礼剣の刀身は純水でできています
知ってます?純水は電気を通さないのです
だから電気なんて怖くないのです
怖くないんです!
……本当なのです!(ちょいビビリ
誘宵・カレン
FPSは得意なんですよー?
あ、でもこんな風にゲームの中に入り込む、なんていうのは初めての経験なので楽しみです!
……うーん、なんかあんまり戦争してるって感じがしませんねー
さて。拳銃、散弾銃、ライフル、マシンガン、なんて一通りの重火器は扱えるので、手近な武器を拾っては使い尽くしの繰り返しで行きましょうか。
気配や足音を消すなんて朝飯前の芸当ですけど、ゾンビ相手に何処まで意味があるんでしょうか?
武器が持ち込めるなら「cruel queen」と「告死蝶」を持ち込みますね。
鎌は広範囲を凪ぎ払うのに向いてますし、ナイフがあれば暗殺術が使えますから!
ユーベルコードはあまり連発しないようにしておきましょうか。
イサナ・ノーマンズランド
【POW】
基本的には【迷彩】もといダンボール箱をかぶって【目立たない】ように【忍び足】で行動。
遠くのゾンビはロケットランチャーの爆風による【範囲攻撃】で纏めて【吹き飛ばし】、近付いてくるゾンビは散弾銃のヘッドショットで粉砕する。
待ち受けるオブリビオンにはとっておきのユーベルコードをぶつけちゃうぞ。
え、ゾンビ?
うん、大丈夫。そういうやつの相手するのは慣れてるから。
そういうゲームはあそんだことないけどね!
迷わないですむのはべんりだね。さあ、じゃんじゃんやっつけて先にいこう。
撃てば死ぬならこわくないよ!
アドリブ・他猟兵さまとの絡みなど歓迎です。
茅原・紫九
よし、FPSは苦手だが直接やるとなれば話は別だ。
幾らでもやりようはある。
ゾンビのリスポーン地点が分からない以上、後ろから沸いた奴にガブリもある。
時間制限も厳しいから最速で駆け抜けるしか道はねえ。
拾った銃器で進路妨害になる奴だけを素早く打ち抜く!
撃ち漏らしは直接切り払うなりして常に道を開けて進む。退路は考えねえ。
オブリビオンとの戦闘は俺自身に気を引き付けておいて、
道中拾ったグレネードやら地雷やら爆発物をカミヤドリで相手の足元に潜行させる。
戦場において最も基本的なルールを忘れてはいけない。
真のハンターはまず足元を警戒する。
鬼灯・こころ
呪術的なものじゃなくて病気でゾンビ化した設定ってことだけど。
病はすべからく悪魔の仕業、っていうのが僕らの常識。
じゃ、ダンピールの専門だ。。
「かくあれ」と設定するのは大事なことだろ?
派手に立ち回って、他の猟兵の行動を支援する形で行動するよ。
≪不死を殺す半魔≫で【破魔】の力を増幅させて、ゾンビを手にした武器を適宜使い分けながら瞬時に【二回攻撃】しているかの速度でどんどん【なぎ払い】していく。
【見切り】で敵の行動を読みながら、致命打を避けつつ立ち回ってこっちへ敵を引きつけてくよ。
普通の怪人たちが迫ってきたら、そいつらを優先的に排除しつつ【生命力吸収】と【吸血】で傷を癒して、戦線を維持するね
守田・緋姫子
私は怨霊だ。生者の希望などではない......代わりに死者達に絶望を与えてやろう。
さて、無限湧きするゾンビの相手などしていられん。無視して進ませてもらう。
ゾンビを見かけたら悪霊を召喚し、突っ込ませて囮にする。ゲームキャラに猟兵とそれ以外を感知する能力が無ければうまくいくだろう。
首尾よく最深部まで辿り着いたつけたなら、切り札のユーベルコードを使う。
古城を私の領域である小学校に上書きし、呪いの刃物と悪霊達の波状攻撃でバラバラにしてやる。学校内に引きずり込めば召喚の手間が省ける分攻撃の手数が増える。科学的なゾンビなどではない、本当の化け物の恐ろしさをじっくり味わえ。
※アドリブ、連携歓迎
夷洞・みさき
空気を読んで、落ちていた銃器を使っている。
使えはするが不慣れ。
リロードが分からないで教えられない限り使い捨てる。
うん、考えているうちに、ゾンビが沢山来てしまったよ。
やっぱり慣れた物が一番だよね。
この手のは頭と手足、どっちを潰すのがいいのかな。
銃での許容量を超えたら、あっさりと車輪に変えてゾンビを行動不能にしてゆく
【SPD】
ゾンビ物は館が舞台というのもアリだよね。
最奥にたどり着いたら、怪人をUCの館内に閉じ込める。
舞台の設定は館内での生物災害。
ゾンビと仕掛けと罠だらけの館だと、中止できない動きはちょっと大変かもしれないね。
館の主の好みじゃなさそうだけど、これも館物のお約束って事でね。
アド絡歓迎
守谷・英司
…ゲームの中が舞台ならハッキングも出来るはずだ
ゲーマーとしては不本意だが、真っ当な手段を使ってられる状況でも無い
施設にクラックトリガーを突き立てゲームデータを読み込み解析、
有用そうなアイテムを片っ端から召喚して味方へ渡そう
この手のゲームは突出しすぎるとあっという間にやられるからな
味方との位置関係を常に把握して立ち回る
敵オブリビオンの攻撃は遮蔽を活用して回避しつつ、適度に応戦してひきつける
なるべく多数を一箇所に誘導した所でアイテムのスタングレネードを投げ込み、
次いでユーベルコードで吹き飛ばす
元々奴らのせいでルールが捻じ曲がっているんだ
別のゲームのアイテムを持ち込む事ぐらい多めに見てもらおう
リンタロウ・ホネハミ
FPS?が何かはよくわかんないっすけど、
要は城攻めして敵将を討ち取ればオレっちらの勝ちなんすよね?
それなら歴戦の傭兵"骨喰"リンタロウにお任せくださいっす!
攻めるも守るも飽きるほどやったっすからね!
今回は闘牛の骨を食って【〇〇四番之玉砕士】を使うっす!
目の前には視界いっぱいの屍共、ならどう動こうがぶっ飛ばせまくるっつーことっすよね?
そうしてとにかく派手に暴れまくって、ゾンビ達をオレっちへと引き付けるっす!
オレっちが囮になってる間に城を皆さんが攻略するっつーわけっすわ
ま、大体仕事が出来たらオレっちも怪人を倒しに向かうっすけどね!
なぁに、これぐらい楽勝っすよ!(フラグ)
アドリブ・絡み大歓迎
ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎
あたし、ゲームってほとんどやったことないけど。
この子(オブシディアン)が使えるんなら、怖がる理由なんてないわねぇ。
時間制限ありで、おまけにむこうは無限湧き…
一々相手なんてしてられないわねぇ。
邪魔な敵だけ●鏖殺で吹っ飛ばして、ダッシュ・ジャンプ・スライディング駆使して突っ切るわぁ。
オブリビオンの集団にも●鏖殺で〇範囲攻撃。
ついでに道中で拾っておいたグレネード類を〇投擲でバラまけば〇目潰しにもなるかしらねぇ。
撃って、当たって、倒せるんなら。いつもとそんなに変わんないわねぇ。
いつも通り、なぎ倒しましょ。
雪華・グレイシア
ALIVE、ね
怪盗が名乗るには大仰な名前だけれど
ボク向きの仕事には違いない
予告する……キミたちのお宝
を頂いて、人類の未来とやらも取り戻すよ
わざわざ大勢のゾンビを相手にするのも主義じゃない
【忍び足】と【逃げ足】で遭遇を避けながら、避けれない相手だけ処理してくよ
武器は折角だから、道中で拾った銃などを使うよ
オブリビオンの所まで来たら、【怪盗の流儀】によるルールを予告
内容はボクからフラスコ兵器とやらを盗まれないこと
予告と同時に道中で拾った爆弾とかで【目潰し】して視界を制限
集団の中に飛び込んだら予告通り【盗む】としよう
ボクでも使えそうなら起動させてプレゼントしてあげよう
【アドリブ、他の方との絡みは歓迎】
●
「下水道って、ゲームのなかとはいえやっぱり少し汚いのです……」
WWA……ワールド・ウォー・アライブにおける攻撃側が最初に訪れるスタート地点である下水道。
その下水道を見て、ため息をついたのは照崎・舞雪(未来照らし舞う雪の明かり・f05079)だ。
「……青き空より降り立て、輝ける冬の霊鳥よ!」
彼女のその呼びかけに応えるように、傍らに佇んでいた氷仕掛けの青い鳥――アイシクルフェニックスがその翼をはためかせ、周囲をまるで踊るように舞う。
そして、その動きに導かれるように暗い下水道には似つかわしくはないキラキラとした雪が舞い――またたく間に下水道に流れる水が白く、凍てついていく。
「これで下水に落ちることもないですよね。さ、一気に駆け抜けるのです」
アイシクルフェニックスにおいで、と呼びかけて肩へとまらせると、行く手を阻むようにワラワラと下水道の奥の方から湧きはじめたゾンビたちに視線を送る。
「ゾンビって死体ですし、斬ったり叩いたりしても効果薄いですよね? なので、凍らせるのです!」
アイシクルフェニックス!
舞雪の声に呼応するように、再びその翼をはためかせたアイシクルフェニックスがゾンビの群れ、その先頭集団に向けて吹雪を巻き起こす。
哀れ、ゾンビたちはカチンコチンに氷漬けになり、砕け散っていく、が……。
「さすが私なのです♪ やっぱりまとめて凍らせればいくら数がいようと……う゛え゛っ゛!?」
変な声が思わず出た。
砕け散ったゾンビのその向こう。
その数、数十、いや数百だろうか。
とにもかくにも、もうお前ら逆にそんなすし詰め状態で襲いかかって来るほうが大変なんじゃないの?と言いたくなるレベルのとんでもない数のゾンビの群れが雪崩のようにこちらへ一目散に向かってくるではないか。
しかも、走ってくる!
ゾンビ映画ではゾンビは動きが遅いのが定番……なんてことは知らないぜ!と言わんばかりに特攻してくるゾンビたち。
「ちょ、ちょちょちょ、聞いてたより数が多いのです! ほんとにキリがないのですよこれー!」
氷を纏わせた青き聖剣――祭礼剣ネプトゥナリアで自身に飛びかかってくるゾンビたちを斬って、斬って、また斬りながら舞雪が走る。
時間制限がある以上、いつまでも戦っているわけにはいかないのだ、走るしかない!
●
「ゾンビなんて怖がる理由はないけれどねぇ……時間制限ありで、おまけに相手は無限湧き」
いちいち相手なんてしてられないわねぇ、と自らの進軍を阻む邪魔なゾンビだけをその手に構えた愛用のシングルアクション式6連装リボルバーオブシディアンによる神速のアサルト・ショットで、ゾンビのお決まりの弱点である眉間を正確に撃ち抜いていくのは、ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)だ。
6発しか弾を込めることの出来ないリボルバーでは無限湧きするゾンビ相手では不利になるかと思いきや、そんなことは決してない。
鏖殺とも称される彼女の神速のクイックショットを支えるのは、神業的なファニングとリロードの速度。
本来、反動が大きく命中率を損なうその連射技も、彼女の手にかかれば造作も無いことなのだ。
「あたし、ゲームってほとんどやったことないけど……」
この子が、オブシディアンが使えるのなら、いつもと変わらないと。
迫るゾンビの肩を踏みつけ、跳び越えてこちらを向いたその頭には銃弾の贈り物。
「さ、突っ切らせて貰うわねぇ」
先へは進ませない、と押し寄せるゾンビの群れを、その股ぐらを滑るようにスライディングで躱し、そのまま城内へ続く階段を一気にダッシュでティオレンシアは駆け上がっていく。
●
施設最奥を目指して、城内を走って、走って、たまにゾンビを蹴散らして、また走ってを繰り返す猟兵たち。
リミットがある以上、立ち止まることは出来ない。
「FPSは苦手だが、直接やるとなれば話は別だ、幾らでもやりようがある」
拾った銃器を手に取り、弾切れも構わず進路を妨害するゾンビたちへ纏めて撃ち込むのは茅原・紫九(風に流され来たる紫煙・f04064)だ。
「リスポーン地点がわからない以上、立ち止まったら後ろからガブリもあるし最速で駆け抜ける!」
撃ち漏らしたゾンビたちを今度は手にした本来の武器であるマジックソードで切り払う。
首から上を切り飛ばされたゾンビ――の顔が、まるで子機のように顔だけで這いずり追いすがろうとするのをサッカーボールのように他のゾンビ経向けて蹴り飛ばし、その衝撃で崩れて出来た道をまた走る。
視界に入ったFPSやその手のゲームでよく見るパイナップル型の兵器……グレネードを時たま拾い上げ、あるいは投げつけて爆発を巻き起こしていく。
その命中精度たるや、錬成カミヤドリの力で念力操作しているとはいえ、FPSが苦手という言葉が嘘のような正確さだ。
爆発に巻き込まれたゾンビたちが、声にならない悲鳴をあげながら次々と爆散していった。
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ALIVE――生者の希望としてこのゲームに参加した猟兵たち。
だが、中にはそうではない者もいるようだ。
亡者、あるいは怨霊と見紛うような青白い肌に、素顔を隠す長い前髪。
いわゆるホラーゲームに登場するような見た目のバーチャルキャラクター守田・緋姫子(電子の海より彷徨い出でし怨霊・f15154)。
彼女がこのゲームのプレイヤーとして参加したのは、生者の希望となるためではなく……死者に絶望を与えるためである。
「所詮はゲームのキャラクター。お前たちに猟兵と、そうでない者を感知する力があるかどうか、試してやろう」
ゾンビたちの足元から突然土葬されたはずの死者が蘇るように、古城の床を突き破って悪霊たちが湧き出していく。
突然増えた攻撃側のキャラクター。
だが、ゾンビたちはそんなことは意にも介さず、増えていくこの城の最奥を目指そうとする者たちへ次々と襲いかかっていく。
それが、緋姫子の呼び出した単なる囮とは気付かずに……。
無論、すべてのゾンビがその囮に引っかかるわけではない、むしろ増えたプレイヤーを押し止めんと更に増えるゾンビたちに構ってはいられんと緋姫子は早々にその場を後にすることにした。
●
「ALIVE、ね……」
人類の、生者の最後の希望が込められた名前は、自分のような怪盗が名乗るには少々大仰な名前だなと雪華・グレイシア(アイシングファントムドール・f02682)は思う。
とはいえ、ゾンビたちが守る宝を盗み出すとは。
「ああ、うん、確かにボク向きの仕事には違いない」
何故なら自分は怪盗なのだから。
「予告する、キミたちのお宝を頂いて、人類の未来とやらも取り戻すよ」
古城の天井から吊るされたシャンデリアにワイヤーガンから移動用のワイヤーを射出し、ゾンビたちの頭上をすり抜けるようにシャンデリアの上へ降り立つ雪華。
「わざわざ大勢のゾンビを相手にするのも主義じゃないからね」
遭遇を避けられるに越したことはない。
高所を取って安全に、されど素早く移動する。
「なるほど、よく出来たゲームらしいですね?」
次の目標へ向けて再びワイヤーガンを放とうとした雪華の目に止まったのは、数に任せてスクラムを組んで高所にいる自分目掛けてどんどん迫りくるゾンビの群れ。
やれやれ、と道中拾ったマシンガンを構えると自身に迫りくるゾンビの群れを撃ちながら、ゾンビの少ないところ目掛けてワイヤーを射出し、その場を離脱していくのだった。
●
「このゲームにおけるゾンビは呪術的なものではなく、病気でゾンビ化した設定なんだね」
もともとゾンビといえば、呪術によって仮死状態になった人間を思うがままに操るものであるが……このゲームでは、未知の病によるパンデミックが原因らしい。
とはいえ、病はすべからく悪魔の仕業であるのが、僕らの常識だというのは鬼灯・こころ(鬼灯・f01226)だ。
「かくあれ、と設定するのは大事なことだ。そして、悪魔の仕業となれば……僕らダンピールの専門だ」
幽霊の正体見たり枯れ尾花、といったところか。
人は誰しも得体の知れないものに恐怖を抱くものであるが……その正体さえ分かってしまえば、大したことはない。
「悪魔祓いといこう」
悪魔の烙印を押されたゾンビたちを、聖別された銀の銃弾が撃ち抜く。
続けて、手にした串刺し公の名を冠したドラゴンランスがその名の通りにゾンビを数体、纏めて串刺しにした。
手持ちの武器を適時使い分けながら、派手に立ち回るこころ。
「(このまま引きつければ、他の皆の助けになるだろう)」
迫るゾンビの動きを見切るように躱しながら、囮になるようにこころは彼らの注意を自分へ引きつけていくのだった。
●
古城のなかに絶え間なく銃声が鳴り響く。
「これ、使えないわけじゃないけど……リロードとか色々不便だね?」
ゲーム内というシチュエーション、その空気を読んでか古城に落ちていた銃器を使っていた夷洞・みさき(海に沈んだ六つと一人・f04147)であったが、どうにもこう、普段使っている自分の武器と違って不慣れなせいかいまいち使い勝手が悪い。
さて、どうしようかと考えている間にもどんどんゾンビたちは無限湧きなせいか増え続けていく。
「うん、考えているうちに、ゾンビが沢山来てしまったよ」
ぶんっ、と手に持っていた既に弾を撃ち尽くしてしまった銃器をゾンビへ向けて投げつけるとそのまま使い慣れた人間並みの全長を持つ巨大な車輪を召喚する。
「さて、この手のは頭と手足、どっちを潰すのがいいのかな?」
まぁ、轢き殺してしまえばどちらでもいいか、と巨大な車輪――七咎潰しの大車輪をゾンビの大群へ向けて奔らせるみさき。
「やっぱり慣れたものが一番だよね」
不慣れな銃器と違って、使い慣れた拷問具に持ち替えたみさきの車輪が次々とゾンビを轢き殺し、無残な姿へと変えていった。
●
「FPSは得意なんですよー? あ、でもこんな風にゲームの中に入り込む、なんていうのは初めての経験なので楽しみです!」
そう息巻いて参加したゲーム、だったのだが……。
「……うーん、なんかあんまり戦争してるって感じがしませんねー」
どうやらWWAは誘宵・カレン(薄明・f17601)の思ってたFPSとはちょっと違っていたらしい。
何処かの世界の世界大戦なFPSとか、そういった方向性のほうが彼女的には良かったのかもしれない。
ともあれ、参加する以上得意なジャンルのゲームで負けるわけにはいかないと拳銃、散弾銃に始まり、ライフルにマシンガン。
古城のなかに何故か落ちているFPSでよく見かけるおなじみの銃火器を手に取り、撃ち尽くしてはまた別の武器を拾いつつゾンビの群れのなかを走り抜ける。
勿論、自身が持ち込んだ猟兵としての武器も忘れない。
ふわり、と舞うようにカレンの手にした鎌――告死蝶がその羽根をひろげ、ゾンビたちに次々と死をもたらしていく。
「やっぱり鎌はこういう時便利ですね」
とかく数が多いゾンビたち相手に、広範囲をなぎ払える鎌はやはり相性が良いとカレンは思うのだった。
●
「ゲームのなかが舞台なら、ハッキングも出来るはずだ」
古城の壁に自身の持つナイフ型ハッキングツール――クラックトリガーを突き刺しゲームデータを読み込むのは守谷・英司(ディープストライカー・f16443)。
ゲームが好きで、ゲーマーである彼にとって、こうしたチート行為は不本意なものではあるのだが……。
これはあくまでオブリビオンとの戦い。
真っ当な手段を使っていられる状況でもないのだ。
「……開発途中で実装を見送られたロケットランチャーの没アイテムか。なるほど、威力が強すぎて攻撃側が有利になりすぎるのが理由と……」
これは使えるな、とゲームの中に存在する没データを解析した英司がロケットランチャーをはじめとした実装を見送られたアイテムを次々と召喚し、味方へ支給していく。
「真っ当なルールのもとならともかく、奴らのせいで勝利条件まで捻じ曲がっているんだ」
これくらい、大目に見てもらおうか、と自身もまた手にしたロケットランチャーをゾンビの群れへ向けて発射する。
瞬間、大袈裟なほどの爆発が巻き起こり着弾点に居たゾンビたちが跡形もなく消し炭となって消滅した。
「……」
その威力たるや、なるほど実装したら駄目だ、と瞬時に英司が納得して思わず自然と頷いてしまうほど。
だが、今はその本来存在しない火力が恐ろしいほどに頼もしく感じる。
「とはいえ、突出しすぎてやられたら元も子もないな」
いくら一騎当千の力を手に入れても、さすがに360度囲まれてはかなわない。
また、味方まで巻き込んでしまわぬよう仲間の猟兵たちとの位置取りにも気を使う必要がありそうだ。
●
古城のなかは、どこもかしこもゾンビだらけであり、そのゾンビ全てがALIVE――今は、猟兵たちを狙って動いている。
そんな彼らの跋扈する古城に、似つかわしくないダンボール箱がひとつ。
こっそり、こっそり、忍び足。
もぞもぞと時折、生き物のようにゾンビたちの目を盗んでは城の奥へ奥へ進んでいく。
「(……やはり隠密行動といえばダンボールだよね)」
ダンボール箱に擬態し、隠密行動を取るのは蛇……ではなくイサナ・ノーマンズランド(ウェイストランド・ワンダラー・f01589)だ。
失礼、何故か蛇という単語が思い浮かんだものの特に隠密行動ともイサナとも関係ないはずである、ええきっと。
ともあれ、なぜか古城に置かれているダンボール箱……という体でゾンビたちに気付かれず、歩みを進めるイサナ。
「(地図があるおかげで迷わないですむのはべんりだね!)」
意気揚々と最奥へと向かおうと……するダンボール箱の前に、さすがに気付いたのかゾンビたちが立ちはだかる。
「バレた!? でもわるいけど、君たちみたいなの相手するのは慣れてるから!」
バッ、とダンボール箱の擬態を解くやいなや、手にしたロケットランチャーを発射。
爆風で吹き飛んだゾンビの群れのなかを今度は走り抜けながら、更に目の前を塞ごうとする相手の頭部をポンプアクション式の散弾銃で粉砕。
「ゾンビだろうとなんだろうと、撃てば死ぬならこわくないよ!」
更に迫るゾンビたちの頭部にも華麗にヘッドショットを決めながら、イサナが走る。
●
「FPSが何かはよくわかんないっすけど、要は城攻めして敵将を討ち取ればオレっちらの勝ちなんすよね?」
それならお任せくださいっす、と視界いっぱいにひろがるゾンビの群れの前に立ちはだかったのは歴戦の傭兵"骨喰"リンタロウことリンタロウ・ホネハミ(Bones Circus・f00854)だ。
「攻めるも守るも、飽きるほどやったっすからね……オレっちが囮になるから、みんなその間に奥へ走るっすよ!」
骨喰、の異名のとおりに闘牛の骨を豪快に喰らい、その力を宿したリンタロウとその相棒たる骨剣――Bones Circus。
「ほんとはスマートにいきてぇっすけど……ダーティになる必要がありゃあねぇ!!」
闘牛の力とともに、その性質をも受け継ぎ自身に迫る”走るゾンビ”たちを視認したリンタロウの口角がにやりと持ち上がる。
マタドールの構える赤い布――ムレータに興奮した闘牛のように、いまやリンタロウは本来あるべき理性を失い、代わりに目に映るすべてを破壊せしめるだけの途方もない力を手にしていた。
古城にまるで荒れ狂うトルネードが巻き起こったかのように、リンタロウが骨剣を薙げばその一振りでゾンビたちが吹き飛ばされていく。
そのスキに城の奥へ奥へと走る猟兵たちを追わんとするゾンビたちを更に追いかけたリンタロウがまた吹き飛ばす。
ゾンビ映画などではよく、ここは俺に任せて先にいけ!をするとそのまま殿を務めた者は死んでしまうというが……どうやら事、今回に至ってはその心配は無用なようだ。
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タイムリミットの15分が迫るなかゾンビの群れをかき分けて、ようやく古城の最奥へとたどり着いた猟兵たち。
彼らを待ち受けていたのは、それぞれ頭部がフラスコ、電球、バッテリーになった奇妙な怪人たちだった。
実験室トリオ、と呼ばれる彼らを倒さなければ人類の希望である『ゾンビ化を防ぐ特効薬』を手に入れ、ゲームをクリアすることは出来ない。
まさにゲームクリアを阻害する最後の壁、なのだが……。
「よくぞ我らが操るゾンビたちを切り抜けここまでたどり着いたな猟兵たちよ! だがしかし、ゲームをクリアするには我ら実験室トリ――」
「悪いが、疲れてるうえに時間がなくてな。巻きで行かせて貰う!」
Get Ready!
開幕の狼煙を上げるかのように、まず英司のオービットバンカーが火を噴いた。
召喚された照準用カメラガンが、この忙しいときにわざわざ決めポーズとともに名乗りを上げようとした実験室トリオをしっかりと捉え、降り注いだエネルギーの奔流が見事に命中、大爆発を巻き起こす。
「ちょ、ちょっと待っ、名乗りくらいさせ――」
「ごめんねぇ、さっさとクリアしないとほら、時間がなくてねぇ」
「そういうことだ。あとなんだ、足元に注意したほうがいい」
続くティオレンシアによる神速の銃撃と、紫九が操る道中こんなこともあろうかと拾っておいたグレネードや地雷が実験室トリオの足元で次々と爆発していく。
「戦場において最も基本的なルールを忘れてはいけない。真のハンターはまず足元を警戒する」
「け、警戒もなにもまだ始まったばかりで――!」
「ゾンビー! 助けてゾンビたちー!」
わらわらとオブリビオンたちとの戦闘中にもかかわらず、施設最奥にも湧いてきたゾンビたち。
しかし、そのゾンビたちは緋姫子とみさき、二人のユーベルコードによって突如として出現した怨霊蠢く小学校や、罠と仕掛けまみれの館に呑み込まれていく。
「えええええええええ、そんなのアリー!? 嘘ーーーー!?」
思わず嘘でしょ、と叫ぶ不憫な実験室トリオ。
うん、嘘みたいだけど本当なんだ、すまない。
「せめて、せめて普通に戦わせて! 時間ないの解るけど!」
「本来のルールを書き換えておいて、それは少し虫が良すぎるかと? さて、それではボクからも新しいルールをプレゼントしましょう」
怪盗の流儀に従い――予告する、キミのお宝頂くよ、とメッセージカードを実験室トリオのひとり、フラスコ怪人へ投げつける雪華。
「なになに……あなたのフラスコ兵器、頂きます……って渡すわけ、うおっ、まぶし!」
道中拾った閃光弾で目潰しして相手の視界を奪いながら、華麗にフラスコ兵器を盗み取る。
「あーーーーーっ!? ど、泥棒! 待って、返して!」
「って言われて返す人がいると思う?」
「少なくとも僕は思わないな」
慌てふためくフラスコ怪人をはじめとした実験室トリオを無慈悲にイサナの散弾銃による零距離全力射撃と、こころのヘルシングによる銃撃が襲う。
さらに続くカレンがruel queen――無数に分身させたナイフで迫り来るゾンビごと、実験室トリオを次々と切り刻んでいく。
「私の祭礼剣の刀身は純水でできているのです! だから、電気なんて通さないし怖くないのです! ほ、本当なのです!」
「いや、怖いとかどうでもいいからまず名乗らせ……ぎゃあああああああ!」
知らないのです!と本当はちょっと電気が怖くてビビっているせいか問答無用でバッテリー怪人を斬りつける舞雪。
「……ふぅ、いやーいい仕事したっす。皆さん、攻略のほうは……オッケーみたいっすね」
殿をつとめていたリンタロウが遅れて駆けつけた頃には既にそこには哀れにも巻きで片付けられた実験室トリオの成れの果てと、無事ゲームクリアの条件である『ゾンビ化を防ぐ特効薬』を手に入れた仲間たちの姿があった。
薬が猟兵たち――ALIVEの手に渡ると同時に、ゾンビたちの動きもピタリと止まり、次々と消滅していく。
「これ、ゾンビ化とそれを治す薬なんですよね? 私、すっごく興味があるのです! これ現実世界に持って帰って研究とか出来ませんかね?」
手に入れた薬にキラキラした瞳で頬ずりする舞雪だったが……。
GAME CLEAR
ゲームクリアを示すファンファーレが鳴り響くと同時に、空間がバチバチと歪みはじめ、現実の世界へ景色が戻っていく。
残念ながら、その手にはもう手に入れた薬は握られていない。
あくまで、ゲームのなかのアイテムだからね、仕方ないね。
がくりと膝を落とす彼女の姿に、他の猟兵たちはやれやれと深くため息をついたのだった。
まあでも、何はともあれこれで道は拓かれた。
キマイラフューチャーを救うための戦いは、まだまだ続いていくだろうが……少しだけ、ゲームクリアの余韻にひたるのも、悪くない。
ゲームのなかの話とはいえ、君たちはひとつの世界を救ったのだから。
大成功
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