バトルオブフラワーズ⑦〜千変万歌
●煌くステージ、千変万歌
世界異変に不安そうに身を寄せ合うキマイラフューチャーの人々の視線の先で、サウンドステージの中継がされている。
ステージ一面に星が瞬く。
星の中を魚が泳ぐ。魚を追うように蝶々がゆらり、ひらりと舞う。
そして、ほんの一瞬でステージは真昼の春になる。
「わあぁぁぁぁ……!!」
人々は目を奪われ、一斉に声をあげる。
春花の色彩豊かな花弁が鮮やかに舞い上がる華のステージ。
これから、この千変万化のステージで歌合戦が始まるのだ。
●世界に響け、全力の歌
「僕たちの目的地、『システム・フラワーズ』の周囲は6つの『ザ・ステージ』で守られています。今回僕たちが攻略するのは、『ザ・サウンドステージ』でございます」
グリモアベースの窓際でルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)が説明をする。
行き先は、『ザ・サウンドステージ』であった。
「『コウハクウタガッセン』でございます」
人狼はとても真面目な顔をしていた。手には、マイクがある。
「そのステージでは、歌が力となるのでございます。
猟兵もオブリビオンも歌を歌いながら戦う、そんなステージです」
魔導式天球儀が壁へと映像を投射する。
「ステージの光景は、テレビウム・ロックで救出したテレビウムの画面を通して、キマイラフューチャー中に中継されています。猟兵とオブリビオンのどちらの歌が素晴らしかったかは、自動的に判定されます」
ルベルはふと耳を垂らす。
「キマイラフューチャーの方々は、自分たちが生活してきた世界の急変に不安を感じています。彼らを安心させ、励ましてあげたい……そのためにも、この勝負に負けるわけにはいかないのでございます。
キマイラたちは画面の向こうで皆さまを応援してくれています。
判定は自動で行われますため、応援による加点はないのですが……けれど、皆様であれば人々のためを思う気持ちを力として素晴らしい戦いをみせてくださるものと信じています」
ルベルはそう言って頭を下げ、転移の準備をする。
グリモアは3つの光となり楽し気に周囲を跳びまわったのちに1つの光となった。
「ステージは集団戦。敗北した場合、戦闘中に受けたダメージが一気に襲い掛かり全員が戦闘不能になってしまいます。
皆様のお心をひとつに。全員で勝利を掴み取って頂きたいのです」
光が猟兵たちを包み込む。眩い光に瞳を閉じ、あたたかな光が溶けるように消えたのちにそっと目を開けば、もうそこはステージだ。
remo
おはようございます。remoです。
初めましての方も、そうでない方もどうぞよろしくお願いいたします。
今回はキマイラフューチャー、リアイベ『バトルオブフラワーズ』のシナリオ。サウンドステージ、コウハクウタガッセンです。
様々な光景に移り変わる煌びやかなステージで敵も味方も皆して歌を歌いながら戦う、そしてその光景をキマイラフューチャーの人々が視ている! という戦いです。
プレイングはどんな雰囲気の歌を歌うか、ですとか、歌詞ですとか、心情を書いてみてください。戦闘も同時に行いますので、ユーベルコードの選択もお願いいたします。
キャラクター様の個性を発揮する機会になれば、幸いでございます。
第1章 集団戦
『フロガステリ家の召使い』
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POW : 「おかえりなさいませ!ご主人さ、あっ···」
【メイドがすっ転ぶと、怒った執事の頭部が羊】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 「おかえり、坊ちゃん。」「おかえりなさいませ!」
【可愛く声援を送ってくれる銀髪の少年】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 「フロガステリ嬢の御心のままに。」
【お盆の上】から【男はメイド服、女は執事服になるミートパイ】を放ち、【どうしてこうなったのかという疑問】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:灰ノ瀬のん
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
草野・千秋
キマイラフューチャーの皆さんが
危機に怖がっている
僕の歌で力になれるといいですけど
(ヘッドセットマイクを手に取り)
いくぞ!ヒーローズリサイタル!
↓歌詞
本当は戦うことは怖くて仕方なかったよ
敵とはいえ誰かを傷つけるなんて
だけど正義と鋼の心に目覚めてしまった
普通の人生歩めるなんて思ってない
戦わなきゃいけないんだ
未来を掴み取るために
武器を手に取り戦うんだ
世界を守るために
Sing for the future!
守れるものは必ず守るんだ
それは英雄(ヒーロー)の生き様
鋼の心でで心込めて歌うよ
君の生きた、僕の生きた記憶を
大丈夫、ここにいるよ
恐れないで
僕達がここにいるよ
もう大丈夫だから
歌詞も含めてアレンジ等歓迎
●世界でたったひとつの歌
ステージを囲むようにして中継ドローンが飛んでいる。ドローンが掲げるモニターには離れた場所でステージを観ている人々が映っていた。
「おかえりなさいませご主人様! 私達俺達は敵にメイド服や執事服を着せることが使命です。そして最後は、ブルースターの花びらとなって消える運命……」
執事とメイドが恭しく猟兵に向かって礼をする。そして、歌い始めた。
♪なんて悲しい運命でしょう
♪なんて切ない運命だろうか
♪俺と
♪私と
♪ふたり揃って奏でよう、甘く切ない破滅のメロディ
ハーモニーは段々と高く音を外していく。不協和音が不穏に響けば人々の不安が広がっていく。
(キマイラフューチャーの皆さんが危機に怖がっている……僕の歌で力になれるといいですけど)
ミルクティーの薄茶色の髪がさらりと流れる。ヘッドセットマイクを手に取り、草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)が敵へと視線を向けた。
「いくぞ! ヒーローズリサイタル!」
ペリドットの瞳には、強い決意が宿っている。歌が流れ始めれば、中継を見ていたキマイラたちの中には驚きに目を瞠る者が出た。
「raduの声だ……」
千秋は動画界隈や各種音楽サイトで『radu』名義で音楽活動をしているのだ。歌唱力には定評があり、動画のコメントには「耳が幸せ」といったコメントが多数寄せられている。
透き通るような声が空気を震わせ、人々の耳に届く。人々の心を震わせる。
本当は戦うことは怖くて仕方なかったよ
敵とはいえ誰かを傷つけるなんて
だけど正義と鋼の心に目覚めてしまった
普通の人生歩めるなんて思ってない
歌詞もメロディも、千秋が考えたものだ。
raduは作詞作曲が評価されたことはなかった。だが、この時。
「なんだろう、とても」
その歌を耳にした者は、心を動かされた。
創りものではない、心が入った歌詞だった。
メロディは千秋が最も自然に歌える音域をなぞる旋律で、最も感情をこめられるあたたかな音階。
真心を朴訥と伝えるような。そんな彼の性格がなによりも滲む。だからこその訴えるものがあったのだ。
戦わなきゃいけないんだ
未来を掴み取るために
武器を手に取り戦うんだ
世界を守るために
優しい瞳が少し切なく伏せられ、歌は続く。彼はヒーローだった。ヒーローになったのだった。
平凡な日常、平穏な人間としての生活。
すべて、過去になってしまった。
その身体は機械が混じり、もう自然の人体ではない。普通の人間では、ない。戻ることはできない。
(けれど、歌をきいている皆さんは)
千秋は思う。
(これから先、ずっと。日常を続けていける。そのために僕たちが戦ってるんだ)
Sing for the future!
守れるものは必ず守るんだ
それは英雄(ヒーロー)の生き様
鋼の心でで心込めて歌うよ
君の生きた、僕の生きた記憶を
大丈夫、ここにいるよ
恐れないで
僕達がここにいるよ
もう大丈夫だから
歌はあたたかく、強くステージに響き渡る。
人々はその歌を、決して忘れないことだろう。
ステージ上部にあるモニターに双方の歌に対する自動判定結果が出る。結果は言うまでもない。
「猟兵の勝利だ!」
「当たり前だよ、raduだもん」
人々が歓声をあげ、熱い拍手を送る。
千秋は中継カメラに向かって優しく微笑み、手を振った。
大成功
🔵🔵🔵
アドニス・カイネウス
クフフ、歌といったらボク…美少女(?)アイドルのアタシの出番よね♪
この調子でキマイラフューチャーも救っちゃう?救っちゃおうか♪
じゃあ、みんなー今日もヨロシクねー☆
【狂宴の漢女達】で漢女たちを召喚し、中継されているのも込みで、応援とバックダンサー代わりに歌とは関係ないところでも自分の可憐さが際立つように(確信犯)美女と野獣的なギャップ差を生み出します
戦闘面?では、漢女たちがイイ召使たちにご熱心
愛欲と救済を謳ったこのキモチでみんなのハートを狙い撃つわね☆
宇宙の彼方から流れる星々に
トキメキ詰め込んで
アナタに届けるシューティングスター
光る明日を未来に届けよう
もう誰にも止められないアタシのスターライト☆
●小悪魔・キラキラ・スターライト☆
「クフフ、歌といったらボク……美少女(?)アイドルのアタシの出番よね♪」
華やかなステージに小悪魔系アイドルが立つ。アドニス・カイネウス(バーチャルキャラクターの愛の聖(性)者・f16017)が蠱惑的に微笑めば、それだけで観客が湧く。これがアイドルのパワーだ。
「♪可愛らしいお嬢様ですね。ですが、手加減はいたしませんよ」
執事怪人が恭しく歌を捧げる。だが、メイドは否定した。
「♪あら、違いますわ。この方は坊ちゃまですわ」
「♪な、なんだって」
動揺が怪人を襲い、執事怪人は音を外してしまった。なんとアドニス、スマイルひとつで勝利に一歩近づいてしまった。
「この調子でキマイラフューチャーも救っちゃう? 救っちゃおうか♪ じゃあ、みんなー今日もヨロシクねー☆」
パチり☆ とウインクしてみせれば、ワッと観客が湧く。
アドニスはユーべルコード『狂宴の漢女達』で漢女たちを召喚した。1と刻印された胸元を大きく開けた屈強な漢女達。漢女はオトメと読む。
「みんな!出番だよ~♪」
アドニスの一声に野太い声が語尾にハートをつけて応えてくれる。
「はぁ~~~ぃ❤️❤️」
屈強な漢女達は敵怪人の攻撃からアドニスを守りながらバックダンサーとして圧倒的な存在感を放ってくれる。
「あの執事、イケメンじゃなぁ~~い?」
「やっだー、目を逸らされたわ。恥ずかしいのね、きゃわわ!」
漢女達がキャッキャとはしゃぎながら敵怪人に色目を使っている。
漢女達に囲まれて歌うアドニスは、まるで荒野に咲く一輪の花。その愛らしさが一層引き立てられ……、
「まるで美女と野獣!」
中継を観ている人々がそんなことを呟いた。
そう、それこそがアドニスの狙い。
「……計画通りだよ♪」
カメラに向かって最高の笑顔を向け、アドニスがマイクを握り歌い出す。
「愛欲と救済を謳ったこのキモチでみんなのハートを狙い撃つわね☆」
♪宇宙の彼方から流れる星々に
♪トキメキ詰め込んで
♪アナタに届けるシューティングスター
♪光る明日を未来に届けよう
♪もう誰にも止められないアタシのスターライト☆
きらきら煌めく星河を背景にあざと可愛く歌い上げ、仕上げにとくるりと廻ってポーズを取れば観ている者は全員ハートをきゅんと掴まれる。
ステージ上部にあるモニターに双方の歌に対する自動判定結果が出る。アドニスの勝利だ。
「アドニスたーん!」
中継を観ているファンが大興奮で声援を送っている。
「執事が音を外したせいですわ!」
メイドがぷんぷんと執事に詰め寄り、おっと怪人仲間割れ。
「執事さぁ~~ん! あそびましょぉ~ん」
野太い声が迫っている。
「がんばれ☆」
アドニスは執事にウインクしてみせた。
大成功
🔵🔵🔵
蒼汁之人・ごにゃーぽさん
ごにゃーぽ♪ごにゃーぽ☆ごにゃーぽ♡ごにゃーぽ!
ごにゃーぽ?
ごにゃーぽ←ごにゃーぽ↙ごにゃーぽ↓ごにゃーぽ↘ごにゃーぽ→ごにゃーぽ↗ごにゃーぽ↑ごにゃーぽ↖
ごにゃーぽ(*^▽^)/★*☆♪
ごにゃーぽ😊ごにゃーぽ😄ごにゃーぽ😉ごにゃーぽ😆
ごにゃーぽ✨
ごにゃーぽO(≧∇≦)O ごにゃーぽ!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚ ごにゃーぽ(*´▽`*)ゞ ごにゃーぽ(ФωФ)
ごにゃーぽ
そんな電波ソングをお届け。気がつけば口ずさむ感じにごにゃーぽを布教するのだ
アリス・セカンドカラー
ねぇ、アリスと遊びましょ?
愉しい愉しい傷つけ愛を♪
刻みましょうわたしの傷を♪
刻まれましょうあなた方の傷を♪
刻み刻まれ命の奪い愛♪
愉快で素敵で歪なダンスを踊りましょう♪
傷つけ愛って♡
壊し愛って♡
奪い愛って♡
殺し愛って♡
ああ、互いに流し愛うこの血よりも甘いものは、どんなケーキ屋さんにも置いてない♪
ああ、身も心も冒し尽くして壊し尽くしたい♪
ああ、身も心も冒しつくされて壊され尽くされたい☆
だって、互いに傷を刻み愛ってこその戦いだもの、そうでしょ?
さぁ、パーティーを開きましょ?月に魅いられた愉しい愉しいパーティー♪を☆
●ごにゃーぽと愛の歌
執事とメイドがギスギスしながら歌を歌っている。
♪執事ったら、音を外してしまうなんて
♪たった一度のミスじゃないか、狭量だな
♪あなたはいつもミスばかり……
この歌が判定されることになるのだが、それはもう不協和音を奏でていた。
「まあまあ喧嘩しないで蒼汁を飲むんだ♪」
蒼汁之人・ごにゃーぽさん(偏在する混沌の媒介・f10447)がステージに現れ、颯爽と蒼汁を差し出した。
「遠慮しないで飲むんだよ!」
歌っている最中の怪人にぐいぐいと押し付けていけば、歌が中断されて怪人が悲鳴をあげる。
「もう結果出たようなものじゃない?」
観客がそんなことを呟いている。
敵怪人は蒼汁ショックで2人揃って蹲り、同じ苦痛を味わうことで自然と仲直りをしたようだった。
♪執事、ごめんなさい。わたしたち、これから頑張りましょう
♪メイド、俺たちこれからやりなおそう……
その歌をきいた観客は拍手をした。敵は仲直りをして立ち上がった。ごにゃーぽさんの蒼汁はどうやら敵へのアシストとなってしまったようだ。
「だが、歌合戦の判定は自動で行われるもの。全く問題ないのだよ!」
ごにゃーぽさんは胸を張る。
「喧嘩怪人も仲直り☆ これが蒼汁のパゥワーなのだ!」
ここで蒼汁のコマーシャル! そして、CM開けに歌が始まる。
「こ、この歌は!!」
人々が騒然とする。
ごにゃーぽ♪ ごにゃーぽ☆ ごにゃーぽ♡ ごにゃーぽ!
歌は、ひたすら「ごにゃーぽ」の歌詞を歌い上げていた。
それもただのごにゃーぽではない。時には楽しそうにメロディが走り、少し悪戯にからかうような調子でウインクしながら歌ったかと思えば、そっと寄り添い甘えるように紡がれて。
「ごにゃーぽ?」
間奏中になんと反応を窺うようなセリフまであるのだ。
「ご、ごにゃーぽとはいったい」
人々がざわざわとする中、歌は続いている。
「な、なんだかよくわからないが強い」
敵怪人がそう呟いた、その時。もうひとりの猟兵が現れた。
ふわふわとした甘いわたがしのような少女、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)だ。
「ねぇ、アリスと遊びましょ?」
「!!」
敵怪人は新手の出現に超びびった。めちゃめちゃびびった。
「も、もうひとり、いらしたのですね」
ここで曲調が急に変わる。甘くふわふわしたメロディを可憐な声があまくあまく、耳を撫でるように、脳を蕩けさせるように編み始める。
♪ねぇ、アリスと遊びましょ?
♪愉しい愉しい傷つけ愛を♪
♪刻みましょうわたしの傷を♪
「あれ? なんだか不穏な歌詞が……?」
人々が「ん?」という顔をする。歌は加速していった。
可憐な少女の紡ぐメロディライン、歌詞が背筋をぞくぞくと刺激する。
♪刻まれましょうあなた方の傷を♪
♪刻み刻まれ命の奪い愛♪
♪愉快で素敵で歪なダンスを踊りましょう♪
ここで再びガラリと曲調が変わる。アリスに背を預けるようにしてごにゃーぽさんが歌い出す。
♪ごにゃーぽ← ごにゃーぽ↙ ごにゃーぽ↓ ごにゃーぽ↘ ごにゃーぽ→ ごにゃーぽ↗ ごにゃーぽ↑ ごにゃーぽ↖
♪ごにゃーぽ(*^▽^)/★*☆♪
♪ごにゃーぽ😊 ごにゃーぽ😄 ごにゃーぽ😉 ごにゃーぽ😆
♪ごにゃーぽ✨
♪ごにゃーぽO(≧∇≦)O ごにゃーぽ!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚ ごにゃーぽ(*´▽`*)ゞ ごにゃーぽ(ФωФ)
自然なコンビネーションで甘く曲調が変わり、今度はアリスが歌の続きを紡いでいく。ふたりの息をつかせぬ怒涛の歌が聞くもの全てを圧倒していた。誰も、何もしゃべれない。
(俺たちは一体何を観ているんだ!? こんなステージ、観たことがない!)
なんだか物凄いものを観ている気がする、と人々はドキドキと鼓動を高鳴らせる。もはや誰も「ごにゃーぽってなんだろう」なんて言いやしない。
アリスが弾ける笑顔でサビを謳う。
♪傷つけ愛って♡
♪壊し愛って♡
♪奪い愛って♡
♪殺し愛って♡
ごにゃーぽさんがコーラスを担当する。ふたりの歌声は相性抜群だった。不穏な歌なのだが、何故だか心を惹き付けて離さない。
人々が思わず一緒になって歌ってしまうような不思議な引力がふたりにはあった。
♪ああ、互いに流し愛うこの血よりも甘いものは、どんなケーキ屋さんにも置いてない♪
♪ああ、身も心も冒し尽くして壊し尽くしたい♪
♪ああ、身も心も冒しつくされて壊され尽くされたい☆
♪だって、互いに傷を刻み愛ってこその戦いだもの、そうでしょ?
♪さぁ、パーティーを開きましょ?
♪月に魅いられた愉しい愉しいパーティー♪を☆
ラストは観客と一緒にごにゃーぽコールをして終了!
そして、判定は圧勝だった。
「くっ……、なんだろう。なんだか凄く悔しい」
『敗者には、これまでの戦闘で受けたダメージが全て押し寄せます』
機械音声が響くと同時に大ダメージが敵怪人を襲う。
「ぐあああああああああ!!」
敵怪人は悔しそうにしながら、けれど手を取り合って骸の海へと還っていったのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵