バトルオブフラワーズ⑧〜闇をぶちまけ逃げるツナ。
ドタドタドタドタ。
『にゃーん』
ドタドタドタドタ。
『みゃーん!!』
ドタドタドタドタドドドド……。
逃げる怪人、追いかけるにゃんこ。
『にゃーーー!!』
『ギャーーーー!!』
キマイラフューチャーの街を模した箱庭で、『マグロ怪人ツーナー』はひたすらに逃げ回る。
行く先々で、手にした闇色の塗料をぶちまけながら――。
●
「キマイラフューチャーって、なんか凄いね……」
猟兵たちの前で、レコ・ジェヒ(ケットシーのビーストマスター・f00191)は呟いた。
「テレビウムたちに起こった異変はコンコンシステム……じゃない、キマイラフューチャーの中枢『システム・フラワーズ』からの救援要請で、それに応えたら世界が真っ二つになるんだよ? しかもそれが『システム・フラワーズ』のメンテナンスルートって」
ほんとに凄いねぇともう一度呟いてから、レコは改めて猟兵たちに視線を向けた。
「今、『システム・フラワーズ』はオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』に占拠されてる。さっきも言ったけど『システム・フラワーズ』はキマイラフューチャーの中枢なんだ。そこをオブリビオン・フォーミュラに掌握されたら、キマイラフューチャーが滅びちゃう」
それを避けるためにも、『ドン・フリーダム』を倒さなければ。
「で、まずはシステム・フラワーズの周囲を守る『ザ・ステージ』をオブリビオンから取り返さないといけない」
『ザ・ステージ』は全部で六つ。それぞれに特殊なルールが敷かれている。
「みんなに行ってもらいたいのは『クロヌリスレイヤー』っていうルールが適用された戦場」
キマイラフューチャーの街並みを模した戦場を、オブリビオン『マグロ怪人ツーナー』たちが真っ黒に塗り潰そうとしている。
「街並みが全部真っ黒に塗り潰されるとね、猟兵のみんなは強制的にこの戦場から排除されて『マグロ怪人ツーナー』と戦えなくなっちゃうんだ」
それはつまり、この戦場での敗北を意味する。
「そうなる前に『マグロ怪人ツーナー』たちを見つけて、全部やっつけちゃって」
そう言うと、レコは少しだけ考えるような素振りをみせた。
「どうやって見つけるかとか、探索方法はみんなにお任せになっちゃうんだけど……」
マグロ怪人ツーナーはこの戦場でも猫たちに追いかけまわされており、基本的に動きっぱなしであるらしい。
「こっちがマグロ怪人ツーナーを見つけちゃえば、向こうも塗り潰しをやめて戦闘態勢に入るよ。ただ、向こうも必死だから……」
敗北を悟った怪人が捨て身で塗り潰しを行う可能性は皆無ではない。
「キマイラフューチャーを守る為に、マグロ怪人ツーナーを全部倒してきて」
どうかよろしくね――そう言うと、レコはぺこりと頭を下げた。
乾ねこ
乾ねこです。
こちら『バトルオブフラワーズ』の『ザ・ペイントステージ』のシナリオとなります。
キマイラフューチャーの街並みを模した戦場を『マグロ怪人ツーナー』たちが(猫に追いかけられながら)黒く塗りつぶしています。
街並みが全て真っ黒に塗り潰されてしまう前に、『マグロ怪人ツーナー』を全滅させてください。
街並みが全て塗り潰されてしまった場合、敗北(シナリオ失敗)となります。
それでは皆様のご参加お待ちしております。
第1章 集団戦
『マグロ怪人ツーナー』
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POW : 止められない止まれない
【食べられるという恐怖心から無限のスタミナ】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD : そんなことより助けて欲しい
レベル分の1秒で【腕を振り払うことで自らに噛み付いてる猫】を発射できる。
WIZ : 水を得たお魚
【水鉄砲】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を水浸しにし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:くずもちルー
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
一駒・丈一
ふむ。
対象を自分色に染めたくなる気持ちも分らんでもないが、
黒一色はあまりにもセンスがない。
さて。
当然黒塗りされていない箇所が索敵範囲となるが、
それだけでは範囲が広すぎる。
ならばどうするか。
そうだな。
猫に追い回されているならば、猫が向かっている箇所がある程度特定できれば索敵範囲も絞られるはず。
猫の鳴き声を辿るのは勿論だが、
猫が怪人の使ってる黒塗り塗料を踏んでいるならば、
肉球型の足跡とかで向かってる方向を辿れないだろうか。
『失せ物探し』や『追跡』等の技能を活用しながら探してみよう。
あとは『第六感』頼みだな。
見つけた後は、
UCの『罪業罰下』を繰り出し、攻撃範囲の敵をまとめて一閃しよう。
フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(アドリブ/連携可)
「早めにペイントステージを攻略しておかないと」
■作戦
上空から全体を俯瞰して黒が追加されているエリアを特定し怪人を発見する
■行動
Flying Broom GTRに[騎乗]してスプラストリーム(ウォーターガン)を片手に戦う
高いビルへ登りオートフォーカスで注視[視力]
「どうやらあの辺にいるみたいね」
エリアを特定したら一気に[追跡]モードに移行。弟とインカムで連携し怪人を挟み撃ちにする
「見つけたわよ」
怪人に赤インクを浴びせて注意を引いたところで
[先制攻撃×高速詠唱]で【バベルの光】を撃ち落とす
水鉄砲攻撃は[見切り]と建物を利用[地形の利用]して回避
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(アドリブ・共闘可)
「任せてよね、フィオ姉ちゃん!」
愛用のウォーターガンに青インクを充填してステージへ
【行動】()内は技能
Flying Broom GTSに(騎乗)してフィオ姉ちゃんと街中を疾走
マグロ怪人を追いかけながら黒塗りの場所に青インク発射するんだ
「ほらほら、逆に青で塗りつぶしちゃうよ!」
上塗りしながら怪人達を挑発して[おびき寄せ]るよ
怪人が向かってきたら(先制攻撃×高速詠唱)でカラミダド・メテオーロを放つんだ
更にイスベル・ウラーノを叩きつけて周りの地形を破壊して『塗りにくく』するよ
怪人の攻撃は(見切り&残像)でかわしていくよ
一体倒したら次の怪人を探すね!
黒滝・龍也
あー、うん。街を闇に染める……なんてヒーローズアースじゃ悪党の常套句だけど、今回は物理的にかよ。本当にここは飽きない世界だな…絶対に滅ぼさせやしないぞ。
で、だ。
どうやってツーナーを見つけるかだが、あいつらって端的に言えば「逃げてる」んだよな? つまりは危機からの救助対象として扱える、ということだ。
なら、レスキューアイの救助対象捜索機能(情報収集+救助活動)で何とかなりそうだな。情報を元に【クロックアップ・スピード】も使った「ダッシュ」でツーナーがいる場所へ急行だ。
その後は「早業」でツーナーの攻撃をかわしつつ、【クロックアップスピード】+「ダッシュ」での体当たりとかで速攻撃破を狙っていこう。
アイン・ローレンス
【WIZ】
んー、動き回る敵…ですか
こちらも下手に動き回るよりは待ち構える方が良いですね
まだ塗りつぶされてない所ならあちらから来てくれるでしょう
カラフルな町並みを真っ黒になんて酷い話です!
…そういえばこの塗料って水で落ちるでしょうか?
待ってる間に色々と試してみましょう
見通しの良い広場に位置取り
【第六感、聞き耳】で敵が向かってくる方向を察知
【全力魔法、属性攻撃、範囲攻撃、マヒ攻撃】
「エレメンタル・ファンタジア」雷の津波で痺れさせ動きを封じます
捨て身の攻撃ほど厄介なものはありませんからね、対策はばっちり打たせてもらいますよー
【2回攻撃】氷の吹雪で塗料もろとも凍り漬けです!
●
「ふむ」
キマイラフューチャーの街並みを模した戦場を一瞥し、一駒・丈一(金眼の・f01005)が小さく唸った。
(「対象を自分色に染めたくなる気持ちも分らんでもないが」)
街のあちこちがまるで『シミ』のように黒く染まっている。元の色合いがカラフルでポップな分、違和感が凄い。
「カラフルな街並みを真っ黒になんて酷い話です!」
アイン・ローレンス(気の向くままに・f01107)の怒りも、もっともな気がする。
そもそも、だ。
「黒一色とはあまりにもセンスがない」
バッサリと切り捨てる丈一に、黒滝・龍也(ストームドラゴン・f17315)が軽く肩を竦めて見せた。
「まあ確かに『街を闇に染める』、なんてヒーローズアースじゃ悪党の常套句だけどな」
流石に『物理的に街を闇色に染める』なんてことはあり得ない。しかし、このキマイラフューチャーという世界ではそのあり得ないことが起こってしまう。
「本当にここは飽きない世界だな」
その口元に苦笑とも呆れともつかない笑みを浮かべる龍也。可笑しなことが当たり前に起こる、ちょっと変わった――楽しい世界。
「……絶対に滅ぼさせやしないぞ」
龍也の表情が変わる。フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)が彼の呟きに頷いた。
「そのためにも早く『ザ・ステージ』を攻略しなければいけませんね」
何せ『ザ・ステージ』を攻略しなければ『システム・フラワーズ』の内部には入れないのだ。
「問題はどうやって怪人を探すかだが」
丈一の言葉にフィオリナが提案する。
「それぞれやり方があるでしょうし、ばらけて動いたほうがいいと思います」
フィオリナの提案に他の猟兵たちが頷き、戦場へと散っていく。
「フィオ姉ちゃん、ボクたちも」
流線形の美しいバイクに乗ったフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)の声に頷き、フィオリナ自身もバイクに跨る。
少しでも早く、怪人たちを全滅させなければ――。
●
「さてどうするか」
まだ色彩の残る街中で、丈一は呟いた。
戦場全てを黒塗りするならば、黒塗りされていない箇所のほうが怪人との遭遇率は高いに違いない。
しかし、それだけでは……。
『みゃー』
思案する丈一の目の前を、数匹の猫が勢いよく横切っていった。
「……そうだな」
納得したように呟くと丈一は猫たちの後を追う。猫の姿は既に見えなくなっていたが、時折聞こえてくる鳴き声が猫たちがいる方角を教えてくれる。
『みゃーーー!』
建物の影からひと際大きな声が聞こえた。
『ギャー、ネコ!』
『ネコ、イヤーー!』
同時に、何とも言えないダミ声の悲鳴も。
急いで現場に駆け付けた丈一が見たのは、手にした塗料缶からポタポタと闇色の塗料を零しながら懸命に猫を振り払う複数のマグロ怪人ツーナーの姿。
『ギャー! リョウヘイ!?!』
丈一に気付いた怪人が、その手に噛みつく猫たちを振り払い丈一目掛けて発射する。
『みゃ!』
次々飛んでくる猫をサクッと回避し、丈一は怪人に得物を向ける。
「これにて終いだ。余罪は地獄にて禊がれよ」
白刃が煌く。一瞬の間の後、その場にいた怪人たちの体が二つに割れた。
『ギョ?!』
驚愕に目を見張ったまま、怪人たちが消滅する。
――ぅにゃぁあん。
どこかから別の猫の声がした。
その目を爛々と輝かせ、幾匹かは黒い肉球跡を残しながら――声のした方角へと一斉に駆け出す猫たち。
猫たちの行く先に、怪人がいるはずだ。丈一もまた、猫の後を追うように動き出した。
●
「どうやらあの辺にいるみたいね」
高いビルの屋上、電脳ゴーグル越しに街を眺めていたフィオリナが呟いた。フィオリナが見つめるのはカラフルな蛍光色と黒の境目――黒がほんの少しずつ、じわじわと蛍光色を侵食していく。
「行くわよ、フォルセティ」
「任せてよね、フィオ姉ちゃん!」
流線型のバイクを操り、フィオリナとフォルセティはまだら模様になった街を疾走する。
「そこ右」
「了解!」
フィオリナの指示のもと二手に分かれ、侵食する黒の先へ。
『みゃーーー!』
『イヤアアア!』
猫に追われながら闇色の塗料をまき散らすマグロ怪人ツーナー。前方にその姿を確認し、フォルセティはバイクに跨ったまま青いインクを充填したウォーターガンを発射した。
『ギョ?!』
黒い塗料の上に、青いインクが着弾する。
「ほらほら、逆に青で塗り潰しちゃうよ!」
次々と放たれる青インク。黒く染まった街に、青色の大きな水玉模様が増えていく。
『ムギャアア! クロ、ケシチャダメ!!』
怪人たちが振り返る。逆上した彼らが水鉄砲を放つより早く、フォルセティは強大な魔力を秘めた『聖箒ソル・アトゥース』を怪人に向けた。
「悠久に揺蕩う無限の星屑よ。星柩満ちて此へ集うは漆黒の紅炎」
高速詠唱された言の葉が、天から巨大な隕石を召喚する。灼熱の隕石に焼かれ、怪人はなすすべもなく消滅する。
『……ニゲル!!』
その威力に恐れをなした別の怪人が踵を返す。しかしそこには道路を塞ぐようにバイクを止めたフィオリナが立っていた。
「見つけたわよ」
そう言うなりウォーターガン『スプラストリーム』から赤インクを打ち出すフィオリナ。
『?!』
思わず足を止めた怪人の体が赤く染まる。その隙を見逃さず、フィオリナが叫んだ。
「貫け、バベルの光よ!」
電脳ゴーグル越しに向けられた視線がその標的を知らせる。次の瞬間、天空から差した一筋の光が怪人を貫いた。
「さすがフィオ姉ちゃん!」
手にした巨大な箒で周囲の地形を叩き壊しながら姉を称賛するフォルセティ。
「何をしているの?」
「壊れてガタガタなら塗り潰しにくくなるかと思って」
姉の問いにそう答え、もう一撃。ここは箱庭――街を破壊しても、困る住人たちはいない。
「終わったら次に行くわよ」
「うん、わかった!」
流線型のバイクを駆り、姉と弟は獲物を求めて再び走り出す。
●
(「さて、ツーナーはどこにいるかな」)
龍也が注視するのはコンタクト型のカメラ『レスキューアイ』が映し出す情報だった。
レスキューアイには救助対象を捜索する機能がついている。マグロ怪人ツーナーは猫たちを危険と見なし常時『逃げている』わけだから、やりようによっては『救助対象』として捜索が可能なはずだ。
レスキューアイを通して捜索すること暫し……反応が、あった。
「――ビンゴ」
僅かに口角を上げ、一番近い反応がある方角に視線を向ける。パチン、と一つ指を鳴らし、そのまま勢いよく地を蹴り走り出す。
常人ならざるスピードで駆け抜けた先、猫に纏わりつかれたマグロ怪人ツーナーが黒い塗料をぶちまけていた。
龍也が更にスピードを上げる。そのまま体当たりを敢行し、猫に気を取られていた怪人をその勢いで壁面に叩きつける。
『リョウヘイ!』
『リョウヘイ! リョウヘイ!』
突然仲間をぶっ飛ばされた怪人たちが、慌てて腕を振り回す。それに合わせて発射された猫たちを必要最小限の動きで躱し、龍也は怪人に肉薄する。
『ギョ……!』
今更ながらに構えを取る怪人の鳩尾に容赦なく肘を叩きこみ、殴りかかってきた別の怪人の拳をしゃがみ込んでやり過ごす。そのまま勢いよく立ち上がりその怪人の顎にヘッドバッドを喰らわせる。
『ギ……ョ……』
苦悶の声を上げながら消滅する怪人たち。ちょっぴり残念そうな猫たちに「ごめんな」と一言謝って、龍也は次なる『救助対象』がいる場所へと移動するのだった。
●
カラフルな街と闇色の街の境目、見通しの良い広場でアインはジッと闇色に染まった壁を見つめていた。
マグロ怪人ツーナーの目的はこの戦場全部を真っ黒に染めること。ならば、完全に闇に染まりきってないこの場所で待ち構えていればいずれ怪人は姿を現すはず。
……それはそれとして。
「この塗料、どうにかして落ちないでしょうか」
ただ待っているだけというのももったいない。アインは一人頷くと黒い塗料と格闘し始めた。
――しばらくの後。
「やっぱりダメですか」
残念そうにアインは呟いていた。水で濡らしたり布でこすったり、はたまた油をかけてみたりと色々試してみたものの黒色が落ちる気配はない。
(「やはり塗り潰しを止めるしかありませんね」)
改めてそう決意するアインの耳が、小さな猫の声を捕らえた。
『……ゃーん』
『みゅぁー』
だんだん大きくなってくる声に向き直り、正面に精霊が宿る杖を構える。
『みゃーん!』
『なおーーー!』
『ギャアアアア!!!』
さほど間を置かず、マグロ怪人ツーナーの群れが猫に追い立てられながら広場に駆け込んできた。
「猫さんは避けてくださいね!」
そう言うなり手にした杖を天に掲げるアイン。突如雷鳴が鳴り響き、稲妻が津波のように広場を飲み込む。
『ギャ!』
『ギャーーーー!』
稲妻が去った後には、ピクピクと体を痙攣させる怪人たち。追い打ちをかけるように氷の吹雪が怪人たちに襲い掛かり、怪人を手にした塗料ごと氷像へと変える。
雷で感電させ、氷漬けにすることによって完全に動きを封じる二段構え。
「捨て身の攻撃ほど厄介なものはありまえせんからね、ばっちり対策させてもらいますよー」
誰にともなく告げるアインの前では、猫たちが元気に氷像にじゃれついていた。
●
一体、また一体。
キマイラフューチャーの街を模した箱庭で、マグロ怪人ツーナーは確実にその数を減らしていく。
闇色の侵食が止まりこの箱庭が完全に色を取り戻すまで、もう少し。
大成功
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