バトルオブフラワーズ⑦〜森に響く歌
●森の主は歌う
そのステージは、木々生い茂る森だった。
燦々と注ぐ太陽光の下、高々と枝を伸ばす大樹は風に葉を鳴らし、歌う。
――生きとし生けるもの皆獣である。
――獣は森に住まうべきである。
――森(われ)を讃えよ。森(われ)へ還れ。
●グリモアベース:ゲネ
「『バトルオブフラワーズ』も中盤戦ってところか。さあ諸君、お互い気張っていこう!」
ゲネ・ストレイ(フリーダムダイバー・f14843)は気合いの入った様子で猟兵たちを迎えた。
キマイラフューチャー、『システム・フラワーズ』の救援要請。これに応えて猟兵たちはメンテナンスルートを進まなければならない。
システムの周囲を守る6つの『ザ・ステージ』全てをオブリビオンから奪還するため、今回猟兵たちが立ち向かうのは『ザ・サウンドステージ』だ。
「このステージの特殊ルールは、『パッショネイトソング』。すなわち、戦闘中、常に『自分自身を奮い立たせる歌』を歌い続けなければならない!」
歌を歌わずに行った攻撃は効果を発揮しない。とにかく歌い続けるべし。
さらに『秘密にしている事をカミングアウト』したり『恋人への告白を歌にして捧げる』など、強い思いを歌に乗せることができれば、より強力な攻撃を行うことができるだろう。
「今回諸君を待ち受ける敵は、『森主』。人々を取り込もうとする森そのもののようなオブリビオンだ」
この個体は言葉こそ発さないが、常に歌うように葉を鳴らし続けている。葉のさざめきは荘厳にして尊大な森の理を歌い、人を惑わすともいう。
「歌唱力や音感なんてものは問われない。己を奮い立たせる想いの強さがモノを言うステージだ。さぁ、ユーベルコードと喉の調子を整えたら出発だ!」
ゲネの転送術式が輝き、猟兵たちをキマイラフューチャーへと誘うのだった。
そらばる
バトルオブフラワーズ⑦、ボス戦です。
歌を歌いながら『森主』を撃破しましょう!
●特殊ルール『パッショネイトソング』
戦場は木々生い茂る森のようなステージ。
中央に『森主』が待ち構えます。
この戦いでは『自分自身を奮い立たせる歌』を歌い続けなければなりません。
『秘密にしている事をカミングアウト』したり『恋人への告白を歌にして捧げる』など、強い思いを歌に乗せることができれば、より強力な攻撃を行うことができるでしょう。
しっかりした歌詞はなくても、雰囲気や方向性だけで大丈夫。シャウトみたいな内容でもいいです。
※既存の楽曲の歌詞などは掲載できないのでご注意あれ。
執筆の進捗やプレイング締め切りなどは、マスターの自己紹介ページで呟いております。目安にお使いください。
それでは、皆さんの自由なプレイングをお待ちしています!
第1章 ボス戦
『森主』
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POW : 自然の猛威
単純で重い【雷槌】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 獣返り
【野生を促す香り】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【凶暴にして同士討ちを誘う事】で攻撃する。
WIZ : 楽園への帰還
小さな【実から食べたくなる誘惑の香りを放ち、実】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【忘却の香りの満ちた森。故郷を思い出す事】で、いつでも外に出られる。
イラスト:クロジ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ロク・ザイオン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ・共闘・協力は可能な限りしてください☆
森は生命の精霊の妖精の“父母”であり『憩いの場』であるはずの場所が身勝手な意思を持つのには「お仕置き」が必要と立ち上がります!☆
『クリスタライズ』で姿を隠しながら、『神罰の聖矢』で“聖”攻撃を仕掛けたり、『エレメンタル・ピクシィーズ』で“風(雷)”で攻撃を仕掛けます♪ ボスで中々効果的なダメージが与えられ無かったら『エレメンタル・ミューテーション』で“雷神精霊”になって“風(神雷)”になって攻撃に切り替えます!☆
精霊・精霊には“金平糖”を配り労います☆
“祈り”“鼓舞”“歌唱”“勇気”“オーラ防御”“属性攻撃”に力を注ぎます♪
アンネリーゼ・ディンドルフ
【WIZ】
●歌詞
私はアンネリーゼ・ディンドルフ
エルフの森を故郷に持つ歌姫
ひょんなことからグールになっちゃった
オブリビオンを食べないと
お腹がぐーぐー鳴っちゃうの
グールですから(キリッ)
おいしいオブリビオンを求めて
「オブリビオン料理研究所」を設立
団長として活躍中です
みなさんお気軽にいらしてくださいな❤
●戦闘
「とりあえず距離を置いて数で攻めてみましょう♪」
アンネリーゼはUCを発動。歌いながら森主目掛けてレベル×5本のオブリビオンを追尾する矢を放つ。
●森に降る矢雨
ザ・サウンドステージの一角を占拠しているのが森のオブリビオンであると知り、祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)は立ち上がった。
「森は生命の精霊の妖精の“父母”であり『憩いの場』であるはず。そんな場所が身勝手な意思を持つのには「お仕置き」が必要だね!☆」
光り輝く森を模したステージの中央で、森主は枝葉を揺らし、尊大に歌う。
――生ける者、皆獣。
――森(われ)へ還れ。森へ還れ。
葉のさざめきに紛れて、野生を促す香りが辺りに立ち込めていく……。
「とりあえず距離を置いて数で攻めてみましょう♪」
アンネリーゼ・ディンドルフ(エルフの歌うグールドライバー・f15093)は歌と香りに惑わされることなく、大樹の歌をかき消さんばかりに歌い始めた。
『私はアンネリーゼ・ディンドルフ
エルフの森を故郷に持つ歌姫
ひょんなことからグールになっちゃった
オブリビオンを食べないと
お腹がぐーぐー鳴っちゃうの』
茶目っ気たっぷりの歌声が途切れ、
「グールですから」
キリッと決め顔。
と同時に、アンネリーゼは弓につがえた数多の矢を放った!
森主は矢を逃れようと、獣めいた四つ足で思いのほか素早く駆け回る。が、矢はその動きを追跡し巨体を逃さない。足を、胴を、森を、次々に射られ、森主は身体を大きく跳ね上げる。
その瞬間、どこからともなく聞こえてくるティファーナの歌声に合わせて、天から注いだ聖なる光が血に穢れた森を蹂躙し始めた!
浄化されていくような煙を上げて、身をすくめるようにざわめく森主の木々。
「歌唱う、我らが精霊・聖霊・月霊よ♪ 歌い、踊り、唄い、舞踏れ♪ 素ノ源ヨリ来タレリ……」
姿を隠しつつ、祈りと鼓舞、勇気を籠めたティファーナの歌は、数多の魔法の矢となり敵を襲う。それは雷伴う風となり、森主の森を形成する大樹の一本を容赦なく打ち据えた!
森主はさらにざわめく。尊大な動作で、真っ二つの黒焦げになった木を振り捨てると、またしても木々の葉を揺らし始めた。呼応するように翳る空。
――森に還らぬ者、獣に非ず。
――天の裁可、降り来たらぬ。
瞬間、視力と聴力を奪わんばかりの雷鳴がステージに降り注いだ。激しい雷撃がステージを穿つ――!
……が、二人の歌は、やんでいない。
『おいしいオブリビオンを求めて
「オブリビオン料理研究所」を設立
団長として活躍中です
みなさんお気軽にいらしてくださいな❤』
雷撃を紙一重で躱したアンネリーゼは、跳躍した中空から再び無数の矢を放ち――
「高みに位する精霊よ♪ 神々しき【真】なる聖霊よ♪」
ティファーナは透明化を解除し、己が身を“雷神精霊”へと変じて、神雷の風となって突撃する!
迸る雷の輝き、無数の矢じりの鋭い閃き、精霊たちを労う金平糖のきらめき。
戦場となった森のステージは、歌と光に満ち溢れていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フィロメーラ・アステール
「歌は得意じゃないんだけどなー!」
自分を【鼓舞】できりゃいいんだろ?
【気合い】を入れてテンション上げるぞ!
そっちが森の理なら、こっちは大地の理だ!
【宙の記憶】を発動!
覚悟を決め、世界知識の封印を解くことで地球創世の記憶を辿る!
歌にしてお送りするぞ!
題して組曲『地球』!
地球が出来た時、世界は熱かったー!
ちょっと冷まそうか!?
みたいにー、太陽から吹く風でー!
色々吹っ飛ばされて冷えた!
(完全に思い出したわけでないので割と適当)
あ、これ46億……は長いな!
46番まであるから!
【ダンス】【パフォーマンス】を交え気持ちよく歌いきったら、戦闘知識も活性化されるはず!
【全力魔法】を込めて【踏みつけ】キックだ!
●地球のうた
「歌は得意じゃないんだけどなー!」
フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は風に乗って舞台上に颯爽と参上した!
「自分を【鼓舞】できりゃいいんだろ? そっちが森の理なら、こっちは大地の理だ!」
気合いを入れて、深呼吸。瞳を閉ざす。
覚悟を決め、世界知識の封印を解き、地球創世の記憶を辿る……!
巡り巡る知識の奔流。紐解かれていく地球の軌跡……。
フィロメーラは眼差しを上げ、一瞬にして全てを視た瞳で、森主を見据えた。
「題して、組曲『地球』!」
フィロメーラが張り切って声を上げたのと同時、森主がこちらに突っ込んでくる! しかしフィロメーラは構わず即席の歌を紡ぎあげた!
「地球が出来た時、世界は熱かったー!
ちょっと冷まそうか!?
みたいにー、太陽から吹く風でー!
色々吹っ飛ばされて冷えた!」
だいぶ適当な歌詞に即席の旋律。しかしそこに秘められた地球の真理は、確実にフィロメーラを鼓舞していく。
「あ、これ46億……は長いな! 46番まであるから!」
ダンスのような身のこなしで森主の突撃を躱し、あたかもフィギュアスケートの如く空中を滑って戦場をひっかき回し、絶えず歌を響かせ続ける。
闇雲な突進を全て躱し、苛立ち紛れに落とされた雷槌も軽やかに回避したところで、思いつく限りの全ての歌詞が終局を迎える。
「どんなに人が増えたって!
オブリビオンが攻撃してきたって!
地球は今も、青くて丸いっ!!」
気持ち良く歌い上げたところで森主の頭上に躍り出る!
小さな足が全身全霊の力で森主を踏みつけた瞬間、活性化した戦闘知識をありったけに込めた全力魔法が炸裂した――!
魔力の炎がごうごうと音を立てて森を蹂躙し、高邁な森の主を確実に追い込んでいくのだった……。
大成功
🔵🔵🔵
ヘルガ・リープフラウ
※アドリブ歓迎
確かに自然は偉大で、美しい。
だけど時に自然は残酷で、恐ろしい。
恐ろしい森の怪物から人々を守ってくれるのは「暖かい家」。
家族の団欒と、人の絆の強さと優しさを、穏やかなメロディに込めて歌います。
夕暮れと共に燈る明かり
温かな夕餉 神様に日々の恵みの感謝を捧げ
夜は母の歌う子守唄に抱かれて眠る
たとえ恐ろしい魔物たちが夜の闇を彷徨うとも
大切な人がそばにいれば 何も怖くはない
おかえりなさい 愛し子よ
ここは 誰もが安らげる場所
敵が隙を見せたら【鈴蘭の嵐】で反撃を。
吸い込んだ毒花は、内側からその身を蝕むでしょう。
自然の力を弄び、冒涜した報いを受けなさい。
●暖かな家と鈴蘭
確かに自然は偉大で、美しい。
だけど時に残酷で、恐ろしい。
ヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)は、それを知っている。
……恐ろしい森の怪物から人々を守ってくれるのは「暖かい家」。
ヘルガは静かに唇を解き、歌声を森渡る風に乗せた。
「夕暮れと共に燈る明かり
温かな夕餉 神様に日々の恵みの感謝を捧げ
夜は母の歌う子守唄に抱かれて眠る」
穏やかなメロディに込められたそれは、暖かな家族の団欒。人の絆と強さと優しさ。
森主は焦げ付いた臭気を発しながら、手負いの獣の如く殺気を研ぎ澄ませ、葉をかき鳴らす。
――森(われ)は何もかもを呑み込もう。
――脆弱なる壁を打ち壊し、脆弱なる獣どもを窖より引きずり出そう。
魅惑の香りを放つ小さな果実が、ヘルガめがけて弾丸の如く乱射された……!
触れたものを抗いがたく森に引きずり込む果実の雨。しかしそれらは、突如ヘルガを取り巻き始めた鈴蘭の花びらの嵐に阻まれ、弾き飛ばされた。
「……家をただ壁に囲まれたあなぐらだと仰る者に、この歌は理解できないでしょう」
鈴蘭の嵐が壮大な風を引き連れて、歌の続きと共に舞台上に広がっていく――。
「たとえ恐ろしい魔物たちが夜の闇を彷徨うとも
大切な人がそばにいれば 何も怖くはない
おかえりなさい 愛し子よ
ここは 誰もが安らげる場所」
吹き荒れる花嵐が、森主の周囲を包みこむように舞う。
唐突に、森主はがくりと肢を折った。
頭部の森に降り積もる、数多の可憐な白い花弁。それらが含んだ毒が、内側から森主を蝕んでいく……。
「自然の力を弄び、冒涜した報いを受けなさい」
静かな宣告と共に、森主の巨体は大きく傾ぎ、重々しい音と共に横たわった。
深い深い余韻の残る静寂の中、永遠に動かなくなった森主の、残された梢が風にそよぎさらさらと葉を鳴らす。その巨体は、やがて森へと還っていった。
『ザ・サウンドステージ』の残党の一体が撃退され、バトルオブフラワーズにまた一つ、勝利がもたらされたのだった。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年05月31日
宿敵
『森主』
を撃破!
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