バトルオブフラワーズ④〜鉄板の戦場でwith肉
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「おう、ここに来たって事はそういうことだな?」
アルミィ・キングフィッシャー(「ネフライト」・f02059)が集まった猟兵達に聞く。
「アンタ達も知っているように、今のキマイラフューチャーは怪人たちにシステム・フラワーズを抑えられようとしている。端的に言えば世界の危機だ」
抑える(物理)。今はシステム自体のメンテナンスルートが開かれ、世界自体が開かれている状態だ。道を閉ざそうとしている怪人たちは毎日追い払ってはいるが、それだけでは足りずシステムの中枢にいる者たちを倒さねばならない。
「まあその前にめんどくさい連中がごまんと邪魔しててな。アンタ達にはその排除を撃破してきてほしい」
そしてアルミィは二つ一組の掌の二倍くらいの長さの棒を猟兵達に手渡す。
「これはハシだ。つまり今回やってもらいたいことは、怪人に大食い対決を挑んで食い倒す事だ」
挑むべきステージはザ・フードステージ。従うべきルールはオオグイフードバトル。
「ここにいる『妹が大好きな怪人・マイホゥ』とやらは、頭の中の仮想妹から応援されながら焼き肉を食ってる、すごく食ってる。そして無茶苦茶強い。愛の力だかなんだか知らんが。このままではいくら猟兵でも戦って勝つのは難しい、そこでだ」
アルミィはぐっと拳を握る。
「こいつ以上に肉を焼いて食え。必要なのは腹の中に入った総重量だ、あと気をつけないといけないのは基本自分で肉を焼か無いといけないことと食べられるまでタイムラグが有ること。腹の容量と同じくらい、焼き時間や焼く肉の種類も考えないといけない。幸いなことに、向こうの怪人は精神論だけだ。アドバンテージを取る手段はいくつか考えられるだろう」
無論、相手の精神力も注意しなければならないが打つ手はあるということだ。おそらく数あるオオグイフードバトルの中でも総合力が試される戦場である。
「それじゃ行っといでイェーガー。ちゃんと腹を空かしておいてな」
西灰三
いつもお世話になっています、西灰三です。
今回はバトルオブフラワーズの依頼をお送りします。
なお生肉の皿はグルグルと鉄板の近くを巡っています。(回転寿司的なイメージ)
そこから何を取るかが一つの分かれ道でしょう。
それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
第1章 ボス戦
『妹が大好きな怪人・マイホゥ』
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POW : 妹の願いを叶えぬ兄などいない!お兄ちゃん頑張るぞ
【妄想の元気系妹の激励 】【妄想の清楚系妹の声援】【妄想のツンデレ系妹の罵倒(?)】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 妹の何が良いかだと?これを見れば良さがわかるぞ
レベル×5本の【妹 】属性の【動画を再生するモニター付ドローン】を放つ。
WIZ : どんな妹が好みだい?言わなくてもわかっているさ
【頭部のタブレットPC 】から【対象が考える理想の妹の幻影】を放ち、【実体化した幻の妹とのふれあい】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:因果
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「フィン・スターニス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
虻須・志郎
アドリブ連携可
この世界の肉を食い放題と聞いて
どうしてもウチの邪神が……
ついでにテメェをブッ倒す
肉を焼くなら内蔵無限紡績兵装で燃焼促進剤入り可燃性ロープを生成
ひたすら焼いてくれよう。喰うのは
『妾だ』
二人一組のコンビネーションならどちらかが止まる事は無い!
そして邪神の胃袋は宇宙的恐怖すら凌駕する!
更に! 姉より優れた妹などいない!
『怯えて竦め、妹属性なぞ腹の足しにもならん』
ハッキングで奴のドローンから名状し難い画像やら何やらを
延々と流して戦意を喪失させてやろう
ああ、(モニタの)窓に! 窓に!
邪神は何も考えずに喰うだろうから
俺の方で脂の少ない順に肉を焼き、肉巻き用の葉物も添えて
長期戦でも対応するぜ!
ユーノ・エスメラルダ
お肉は贅沢品…それが食べ放題だなんて。この機会に巡り会えたそとに感謝を。
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まず葉野菜と胃薬を少し食べて胃の準備です。
味が濃いものと脂っこいものはすぐ満腹になります。
よく噛むとすぐ満腹になります。
食べ物が沢山目の前にあっても視覚から満腹になります。
なので、脂が少なくてすぐ火の通る薄くて柔らかい赤身のロースを一人前ずつ取りタレを付けずに食べます。
ユーノは粗食に慣れています。なので何もつけなくてもお肉の甘みやうまみで十分美味しいです♪
タレは後半の味の変化に利用。
焼く時間は消化用。
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『聖者の奇跡』の回復で不調の方を助けながら疲労でカロリー消費をします。いっぱい癒してお腹が空いたらまた食べます。
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「この世界の肉を食い放題と聞いて。どうしてもウチの邪神が……」
「仕方ありません。お肉は贅沢品……それが食べ放題だなんて。この機会に巡り会えたことに感謝を」
まるで嫁に引っ張られて来たのかの如く虻須・志郎(第四の蜘蛛・f00103)が言えば、ユーノ・エスメラルダ(深窓のお日様・f10751)が邪神の行動に同意する。普段なら欲の薄い彼女でも肉の持つ魅力には勝てない。まあダークセイヴァー育ちなら仕方ない。
「と言うわけで、ついでにテメェをブッ倒す」
「くくくついでとはこの拙者も舐められたものでござるもぐもぐ」
どこから食べているか分からないがマイホゥが焼き肉を食べている。食べるか喋るかはっきりしろ。
「拙者に挑むつもりならそこに座ると良い、まさかこの期に及んで怖気づいたとでも?」
「俺は焼きの係だ。喰うのは」
『妾だ』
「何ぃ!?」
「二人一組のコンビネーションならどちらかが止まる事は無い! そして邪神の胃袋は宇宙的恐怖すら凌駕する!」
すでに言っているそばから鉄板に肉を置き始めている。あとユーノの方にもリクエスト通りに脂の少ないもも肉を並べている。この男、見た目にはタダの鉄板奉行である。
「小賢しい真似を……」
「ルールには則っている! 文句はないな!」
そんなやり取りをしている一方、ユーノは肉が焼けるまでの間に胃薬と葉野菜を摂取して準備は万端だ。なお少なくともタレ皿はない模様。ダークセイヴァー育ちは自然派。塩もタレも付けずに肉の味だけでイケるようだ。
「美味しいです♪」
脂が少ないながらも豊かな筋組織の持つ確実な旨味が、熱を通すことによって引き出される。肉の持つ本来の旨味が口の中で広がり、胃を通して自らの血肉になることを実感できる。
「くっ、拙者より早いとは……」
「分担作業してるからな!」
『(肉を食べる音)』
無尽蔵にも思えるマイホゥの食欲だが、対時間で考えればそこまで早くはない。更にそこを狙おうと志郎はさっきから怪人を応援しているドローンをハッキングする。
『怯えて竦め、妹属性なぞ腹の足しにもならん(がつがつ)』
邪神が箸の先をわずかに動かせばディスプレイの妹の映像がお姉さんへとモーフィングしていく。なんて邪悪なんだ。
「ああ! 窓に! 窓に!」
この怪人窓派か。まああんまり林檎が好きそうにも見えないが。肉食だし。ただそんな事をしていると志郎もそれなりに疲れがあるもので。というかさっきからずっと飯テロ食らってるし。そんな彼にユーノのぺかーと光る手が触れる。
「あ、次のお皿とタレ用意してもらえますか」
「あっはい」
サポーターを回復しつつ、自らのカロリーを消費するユーノの頭脳プレイである。やっぱりなんか良いように使われている気がしなくもない。結局の所、立場が違うだけでこの場の男二人は似たようなものなんじゃね? と言ってはいけない。
大成功
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材木座・楢重
大食い対決ですか、実に楽しそうですね!
僕は食べる量はそれなりにいけますが、如何せん速度に不安が有りますね……
ならば、このお人形……お菊ちゃんの力を借りましょう。
「怨念迸発」で怪人に耐え難い程の呪詛と恐怖を与えて行動を阻害します。
正気に戻りそうな時には再度掛け直しましょう。
連続で食らえばどうなるかは分かりませんが、その辺りの事はあまり気にせず食べ進めましょうね。
同じ部位の肉ばかりですといくら美味しくても箸が進まなくなりそうですから、用意されている肉の種類を満遍なく頂きます。
食べている間に次の肉を焼き、無駄な時間を作らない様にします。
食材に感謝する意味でも良く味わって食べたいですね。
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この大食い対決に参加しているのは彼女たちだけではない。材木座・楢重(材木座組代表取締役・f01840)もまた黙々と焼き肉を食していた。彼の本業である建設業では重い物を扱うことが多く、その身に付く筋肉は多い。加えて彼はドワーフという出自有るゆえになおさらである。そしてその肉体を維持するために、多くの肉類を摂る習慣が彼には付いていた。
ただそれでも食べる速度は早くはない、消化にかかる時間や味わい感謝するという彼の食事のスタイルが早食いに向いていない。どちらかと言えば彼は大食い派なのである。
(「こうやって肉を沢山食べるのは楽しいですが、これでは間に合いませんね……」)
ディスプレイに姉が写っていることで相手の速度は落ちているが、いまだ不安が残る。そこで彼は一計を案じ、机の上に一体の市松人形を置く。
「怪人さん、妹が欲しいならこちらを見てください。お菊ちゃんと言います」
「何!?」
ぐいんと怪人の頭部が回る。そんなに妹成分が足りないのか。
「それはオリエンタル妹フィギュア!?」
「しかも喋るんですよ」
『オニイサン、ガンバッテ』
「うおおお! やる気が出てきたでござる!」
まあ呪い付きなんですけどね、この応援。それにしてもこの怪人なんでも良いのか。ヤンデレな妹に愛されて焼き肉もたくさん食べられないとかそういうノリにも見える。あと地味にお菊ちゃん脂っこいものだけ怪人の鉄板の上に置いてる。かわいい。
「後はお菊ちゃんにまかせて食べることに集中しましょうかね」
楢重は飽きないように色んな肉を焼き始め、その間に焼き上がったものを食べる。
「やはり美味しいですね」
カルビを噛みしめれば、口の中で脂と旨味が広がる。立ち上る煙と香味が戦場を包む中、決着の時は近づきつつあった。
大成功
🔵🔵🔵
カーニンヒェン・ボーゲン
大食いとは言えません。
老体(食欲ヒト並み)ですが、善処します。
UC:リザレクト・オブリビオンを召喚。
我が術であれば、我が身も同然でございましょう。
騎士に皿に移すまで、
蛇竜に食べる、を指示します。
生でいいとは思うのですが『焼き肉』ルールです。
一瞬は網に乗せねば。
自身が頂くお肉は適切に焼けてから。
焼けるまでは、マイホゥどのと好きなものトーク(妨害)ということで。
食べながら話すとははしたない。妹君に笑われますぞ。
焼き肉など頬張っておる場合ではありません。
マイホゥどのが語らねば、このジジイめがアニマル愛を語りましょう。
じゃれる時の愛らしさ。
つぶらな瞳、一つ屋根の下の幸福など。
戦闘はそのまま攻撃体制へ。
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この焼き肉会場の中に、おおよそ大食い早食いには適さないと思われる人物がいた。そも自身を『老いぼれ』とうそぶくカーニンヒェン・ボーゲン(或いは一介のジジイ・f05393)である。死霊術師でもある彼は使い魔として騎士と蛇竜を呼び出す。
「それでは騎士どのは焼いたものを皿に乗せ、蛇竜どのは乗せられたものを食べてください」
騎士はいつもの武器に変えて火鋏を、蛇竜は普段食べられないものに対し尻尾を振っている。なお騎士が鉄板の上に肉を置いている時間は一秒にも満たない、焼きとはいったい。なお二体の主である老紳士は自分で置いた肉が焼けるまでの間、怪人に話しかける。
「マイホゥどの、食べながら話すとははしたない。妹君に笑われますぞ」
『ハシタナイ!』
「拙者たるもの、妹の前で粗相をするわけには行きませぬな。ご忠告感謝する」
「いえいえ」
そう断ってから肉を一口食べるとカーニンヒェンは一つ指を立てる。
「マイホゥどの、一つお伺いしたい。マイホゥどのは妹君のどの辺りが好きなのでしょうか?」
「拙者にそれを問うとは、御老体大分長くなりますがよろしいですかな?」
「はい」
「まず妹といえば」
割愛。なお語っている間は怪人の箸が止まっていたその間、猟兵達がそれぞれ肉を食べて、マイホゥの食事量を超えていたことをここに書いておく。
「なるほど、妹への愛。いたく分かりました」
「おお、分かってくれるか」
「もし、よろしければ。このジジイめの愛も語ってよろしいでしょうか」
「ふむ、こちらだけでは申し訳が立たぬでござる。良いでしょう御老体」
彼が語り始めていいる間にそろそろと周りの猟兵達が武器を取って静かに立ち上がる。だが怪人は気が付かない。
「このジジイめが語りたいのはアニマル愛についてでございます」
なんかいきなりぶっこんできたぞこのジジイ。ステッキを弄びながら老人は語る。じゃれる時の愛らしさ。つぶらな瞳。一つ屋根の下の幸福。まるでこれまでの記憶を慈しむように歌い上げるそして終わりは突然訪れる。
「ご拝聴、ありがとうございました」
あまりにも自然なふるまいで仕込み杖から抜いた刃が怪人の胸元へ突き刺さる。続き、三方から猟兵の攻撃が行われ、いとも簡単に怪人は爆散する。
「それでは、またご縁がありましたら」
老人は置いてあったシルクハットを被りこの場を後にする。他の猟兵達も焼きかけの肉を平らげてから次の戦場へとおもむく。未だこの世界の危機は終わっていないのだ。
大成功
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