バトルオブフラワーズ⑤〜ぷにぷに大連鎖!!
●キマイラフューチャー真っ二つ
「こ、こんな綺麗に真っ二つになるものなんだね……?」
困惑しながらグリモアで映し出されたキマイラフューチャーの惨状(?)を見ていたのは妖狐の少年である石狩・和人(急尾の猛狐・f06901)だ。
「コンコンシステム…いや、システムフラワーズの話は皆聞いてると思うんだが、わからない人のために説明するよ」
周囲を守る6つの『ザ・ステージ』を全てオブリビオンから取り戻さないと、目的地である『システムフラワーズ』へたどり着くことができない。
「ザ・ステージにはそれぞれ『特殊ルール』が指定されていて、今回は『ゲームキャラクター』というルールが適用されるみたいでさ。俺が予知したステージではみんなにゲームの中へ直接侵入してもらって、直接ゲームをしてもらうことになると思うんだ」
キマイラフューチャーて流行りのパズルゲーム『ぷにぷに』の登場人物の1人として、上から落ちてくる5色の『ぷに』という生き物を4つくっつけて消してしまうという所謂”パズルゲーム”のルールが適用されるんだとか。
「『ぷに』たちを4連鎖以上で消すことによって、ユーべルコードの高まりが発生するみたいでさ。お陰で”4連鎖以上、一度に消すことができれば”簡単に怪人達を倒すことができるだろう」
大連鎖で上から降ってくる『ぷに』たちを消していき、怪人たちの邪魔をしたうえでまとめて奴らを撃破するのもありかもしれない。
「ゲームクリア直前になると予知に出ていた集団敵が現れて、クリアを邪魔しようとするからその妨害をパズルを上手くこなした状態で撃破できればいいんだけどな……」
むぅ…と小さく唸ったあと、和人は肉球のグリモアを展開して転送モードへ切り替える。
「キマイラフューチャーの未来を守るため、是非とも皆の力を貸してほしい……!苦労を掛けるけど、よろしく頼む……!!」
和人は君たち猟兵を送り出すと、ふかふかな毛に包まれた親指を立てて見せた。
「君たちなら大丈夫だ……幸運を!」
不知火有希哉
このシナリオはリアルタイムイベント『バトルオブフラワーズ』のシナリオです。
おはこんばんにちわーうるふ!
なんだかんだで16作目な不知火有希哉です!
キマイラフューチャーでの戦争シナリオ3作目です!コンコンシステムの謎に近づくべく、シナリオの文書をよく読んだ上で、怪人の殲滅をお願いします!
それでは、今回もよろしくお願いします!!
第1章 集団戦
『つよくてクールなアニマルズ』
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POW : モグラさんドリル怪人・ウェポン
【モグラさんドリル兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : カエルさん殺法怪人・ジェノサイド
【カエルさん殺法攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ネコちゃん拳法怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ネコちゃん拳法】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アガト・シレスティアル
ふにゃふにゃ
パズルは初めてだけど
山積みになって一番上に当たってゲームオーバーで敗北しないように消してけばいいにゃ?
上から落ちる五色のぷにを積み上げて
上の方を消した時に落ちるぷにが下の同じぶにとくっついて消えるのを一回の操作で四回以上起こせばいいのにゃね
「しゃんしゃん」頷く
なら下の方に5連鎖ぐらいできるようぷにを積んでおいて
敵が来たら量産型シャーくんズを召喚して応戦
量産型達はネコちゃん拳法を飛んで避けながらガトリングで足止め
その間ににゃーは敵の攻撃を武器受けで防ぎながら
電脳ゴーグルで5連鎖を起動にゃ!
お邪魔ぷにとかで妨害されたら
量産型やシャーくんにお邪魔ぷにや妨害者を食べてもらうにゃ
アドリブ歓迎
●パズルゲーム『ぷにぷに』はキマフュでゲームスポーツとしての人気もある
「ふにゃふにゃ…パズルは初めてだけど、山積みになって一番上に当たってゲームオーバーで敗北しないように消してけばいいにゃ?」
「しゃぁーん?」
アガト・シレスティアル(シャーくんと一緒!・f03547)は、グリモア猟兵の話を聞きながら考えていた。もちろん、相棒の鮫剣であるシャーくんも一緒。
「上から落ちる五色のぷにを積み上げて、上の方を消した時に落ちるぷにが下の同じぶにとくっついて消えるのを一回の操作で四回以上起こせばいいのにゃね?」
「しゃんしゃん」
シャーくんもこくこくと頷く。この2匹可愛いなぁ……おっといけない。
不思議な力でゲームの中へ入っていく2匹、彼らの相手するのは可愛らしい熊みたいなモンスターであった。
「がおー、ボクとぷに勝負するのだー」
「にゃ!にゃーたちも負けないにゃ!」
「しゃーん!!」
そして、2匹の声が重なる。
「「れっつ、ぷに勝負!!」」
──2匹のぷに勝負は、中々時間が掛かった。
なんせアガトはパズルゲームは初めて。コツを掴むまでに時間が必要だったのだ。熊のモンスターは所謂雑魚であったが、要領を掴むまでの強敵なのだ。
コツを掴んで6連鎖ぐらいできるようぷにを積んで発火しようとしたその時。
「やいやいやい!!コレ以上の邪魔はさせねぇぜ!!!」
と荒々しくでしゃばってくる怪人たち。いや、お前らが邪魔にゃー……と吐き出すのは野暮だろうと黙る2匹と、きょとん顔の熊。
「にゃにゃん!ネコちゃん拳法を食らうにゃー!!」
真っ先に飛び込んでくるネコちゃん怪人に、アガトの対応も早かった。
「設計図を読み込み、転写、完成図を現実へ具現化……全工程完了。行くにゃ!量産型シャーくんズ!」
「しゃ「しゃ「しゃ「しゃーん!」」」」
ユーベルコード『量産型シャーくんズ』で召喚して応戦するアガト。量産型シャーくんたちは追尾ミサイルの様に怪人たちへ飛んでいって。量産型達はネコちゃん拳法を避けながら内蔵ガトリング砲で鉛玉の弾幕を放ちながら足止めに掛かる。
「甘いにゃッ!!」
「させにゃい!!」
アガトはネコちゃん怪人の攻撃を、本物のシャーくんによる武器受けで防いで6連鎖を起動させる!4連鎖の増幅効果が発生し、力が漲る感覚を感じ取る。そして、本物のシャーくんをガトリングモードに変形させて。
「ぎゃあーっ!?」
岩型のお邪魔ぷにが怪人たちへどしゃーと音を立てて落っこちてくる。
「これで…おしまいにゃーっ!!!」
避ける間もなく押しつぶされた怪人たちへ鉛玉をくれてやる。どかかかかと心地良くらいに蜂の巣にしていく。このにゃんこたち容赦ねぇ……。
「熊さん、ぷに勝負つづけるかにゃ?」
「がおー、がんばる」
ひとまず乱入してきた怪人をやっつけて、のほほんとした雰囲気でぷに勝負を楽しむアガトたちであった。
大成功
🔵🔵🔵
オークティス・ルーヴェルト
【POW?】4ツツナゲテ、クッツケル……、デスカ。ふにふに、デハナカッタ。フムフム。
入レ替エテ消シタリ、ナゾッテ消ス遊ビデハナイノデスネ。
プニヲ同色ヅツ縦ニ積ンデ、4列組ンダトコロデ、UC「Pl-Edge.Atk」デ光ノ鎖ヲ振ッテクル「ぷに」ニ投ゲツケテヒキヨセマース。引キ寄セタラ同ジ列ニ置イテ消エル瞬間ニ隣ニ積ミマスヨ。
aggressiveなレンサー?が決マッタラ、「覚悟ナサーイ!!」
華麗な?鉄拳ヲオ見舞イデース!
ウマクイッタラ扇子ヲ構エナガラ高笑イシテ差シ上ゲマスワヨ
●ぷにぷに+モフモフ
「4ツツナゲテ、クッツケル……、デスカ。ふにふに、デハナカッタ。フムフム。入レ替エテ消シタリ、ナゾッテ消ス遊ビデハナイノデスネ?」
人狼の男性オークティス・ルーヴェルト(仮)もふみの求道者✨️・f06321)は、説明を聞きながら頷いていた。どうやら彼もパズルゲームは新鮮に写ったようだが果たして…?
「マズハ練習モードデ、ジックリ練習ネー」
ゲームの仕組みを理解するべく練習モードでぷにを消していく。飲み込みが早かった彼は、軽く練習しただけで手堅く7連鎖してのけた。
「Wow!!コレ楽シイデース!」
意気揚々とノーマルモードに切り替え、いい感じに連鎖を組んでいたその時、またしても怪人の乱入が起きる。
「これ以上の邪魔はさせないのだ!!」
またお前らか……
「連鎖ノ邪魔ヲシナイデクダサーイ」
機嫌変わるそうな表情でサクサク積んでいくオークティスのぷにたちは規則正しい形で並んでて。
「ちょっとー!!?上手すぎにゃあー!?」
「こっちは赤ぷにが来ねぇよぉぉぉ!!」
乱入しといて普通にぷにを積んでいた怪人組は、6連鎖目に必要な色が来なくてパニックになっていた。
ぷにが消えないよう2個ずつの階段積みに折り返しを混ぜて伸ばしていく。程々に組み立てたところでユーベルコード『Pl-Edge.Atk』で光の鎖を振いぷにへ投げつけて引き寄せる。
「スキルノ代ワリニユーベルコードヲ使イマース」
「そ、そんなのありかぁぁぁ!?」
そして怪人たちへ死のカウントダウンが迫る。
「覚悟ナサーイ!覚悟ナサーイ!!覚悟ナサーイ!!!」
「「「ひぇぇぇ!?」」」
増幅効果を3回乗せる大連鎖を起爆させた人狼、其の連鎖数は12。連鎖の打ち合いすること無く怪人たちをオーバーキルである。
申し訳程度に怪人たちも連鎖を発火して相殺するものの月ぷにが1匹残り…普通のお邪魔ぷに360匹分が怪人たち目掛けてお邪魔ぷにとして怪人側へ雪崩れて。
「「「ぎゃー!?」」」
「ジ・ジ・ジ・人狼乱撃ッ!!!」
増幅効果が連鎖に上乗せされたオークティスの拳が最後に舞って、フィニッシュブローとなった。
お邪魔ぷにの下敷きになった挙げ句、連鎖の最後にキマる拳の一撃で怪人たちを骸の海へ。
「オーホッホッホ!!人狼ノ鉄拳…イカガ?」
絵に描いたかの様にキレイに決まって、モフモフがついた扇子で自身を仰ぎながらキメ台詞を吐くオークティス。
彼はゲーム中に登場する格闘女王様の姿を完璧に演じきっていた。彼は男性の人狼だが、不思議と違和感がないのだった。
成功
🔵🔵🔴
レパル・リオン
お、落ちものパズル!ある意味、怪人よりも強敵ね…!でも、あたしは諦めないわ!
まずはユーベルコード【獣感覚】を発動!他の人のプレイを【視力】で【追跡】して【情報収集】!【野生の勘】も活かしてこのゲームをあたしなりに研究するわ!連鎖するにはどう並べればいいとか、とにかく考えてみるわ!
落ちてくる『ぷに』は、あたしが無理やり動かしたり壊したりしてもいいのかな?それなら、落ちてくるおじゃまぷにには拳のラッシュで対抗するわ!
無理そうなら【獣感覚】で【野生の勘】を高めて、…えーと……とにかく頑張るわ!
●はじめましてはシステムに慣れるところから
「お、落ちものパズル!ある意味、怪人よりも強敵ね…!でも、あたしは諦めないわ!」
自身が生まれた世界を護るべく馳せ参じたキマイラ少女レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)も、ルールを聞きながら考えていた。
「やったことないけど……あたしなりに頑張るわ!!」
そうだそのいきだ!頑張れレパルちゃん!負けるなレパルちゃん!!
「ま、まずは練習モードを遊んでからよね?」
そのとおりでございます。……というわけで、彼女も練習モードをじっくりと遊ぶことにしたのであった。
●連鎖は組めると楽しい
「あら、意外に楽しいわね、このゲーム♪」
ぷよんぷよんと小気味いい音を立てて消滅していくぷにたちを大連鎖を消せたのが嬉しかったのか、はたまたゲームのコツを掴めたからなのか?レパルは楽しんでいた。
「それじゃ、私もノーマルモードを遊んでみようかしら?」
他の猟兵たちが触っていった順番でゲームを遊んでいき、ノーマルモードのボスに来たところで乱入が入る。
「こ、これ以上邪魔はさせないのだー!!」
声を荒げるのはモグラさん怪人。またあんたらなのか……と思っても言ってはいけない。そういうシナリオなんだもの…。
「来たわね!ネコちゃんモグラさんカエルさんみんなまとめて掛かってきなさいな!!」
「「「やっつけてやるのだー!」けろー!」にゃー!」
こうして、キマイラ少女vs怪人組のぷに勝負の火蓋が切って落とされた───!!
「これもこの世界を守るため…!負けられないんだから!」
ユーベルコード『獣感覚(ビーストアビリティ)』を発動させて、怪人たちの動きを見つつ無駄なぷにを消しながら連鎖を伸ばしていく。
手堅いのは階段積みだが、階段は仕組みが簡単な分発火タイミングが読まれやすく対人戦には不向きだ。
「そぉれ!手堅く4連鎖だ!!」
増幅呪文が乗ったぷに…敵側のご都合主義アビリティにより一つだけ爆弾型のお邪魔ぷにが紛れる形で二列分ごっそりと落ちてくる。
「きゃ!?やったわねー!!」
しかし、お邪魔ぷにがいい感じに消せる位置にあったのが幸いして、怪人の連鎖よりも多い9連鎖が飛ぶ。
「喰らいなさい!喰らいなさい!!」
「「げげっ!?」」
増幅呪文の代わりに威圧を掛けて放たれる一撃はお邪魔ぷにと一緒に。
「か・か・か・神風脚(カミカゼキック)!!!」
「「「大打撃ぃぃぃぃ!!」」」
連鎖による強化を載せた一撃で、怪人たちを埋め尽くしていたお邪魔ぷにごと爆砕した。ちゅどーん!!!と大きな爆風とともに現れる『やった!』の文字。
「ふっふっふー。どんなもんよ♪」
こうして、今回の戦いも(?)魔法猟兵イェーガー・レパルちゃんの勝ちで終わったのであった。
成功
🔵🔵🔴
サギリ・スズノネ
合プレ【趣】
ほうほう、ゲーム!
サギリ、ゲームはUDCアースに来た時にー、教えて貰ってちょっとやった事があるですよ!
今回は、とにかく『ぷに』って奴を色を揃えて並べれば良いのですね!
源次お兄さん、ノイジーさん、ナーシャお姉さん、頑張りましょうですよ!
ひとまず四連鎖を目指せば良いのですね!
ぷにの色を合わせて、端っこから積んでいくのですよ!
列の途中に隣の列に詰んだぷにの色と一緒のぷにを置くのです
良い感じに並んだら連鎖させるですよ!
敵が来たら錬成カミヤドリでサギリの本体の鈴を増やして、邪魔して来る奴を攻撃します。
連鎖の関係で倒せなくてもー足下とか狙ってー、転ばせるですよ!
皆の連鎖を邪魔させないのですよ!
ノイジー・ハムズ
合プレ【趣】
破壊や消滅が得意なノイジーちゃんなので、きっとうまくいきます☆
連鎖中にお邪魔ぷにが入らないなら時間がありますね!
同じ色を縦に3個ずつ並べて、上の段を1列ずらして配置します!
連鎖の準備ができるノイジーちゃんすごい! どやあ☆
敵のオブリビオン、かわいい!
皆さんもいて、かわいい私もいて、素敵な趣空間ですね!
●戦闘
早速連鎖を発動します!
攻撃あるのみです! 攻撃は最大の防御☆
攻撃方法は、【属性攻撃】【全力魔法】で炎・氷属性魔法、ユーベルコードなどなどです☆
ファイアー! アイス! ダイなんとか! トライデント・フォーク!
ファンシーな動物にフォークがざくざく刺さるのって、なんか可愛いですよね☆
叢雲・源次
合プレ【趣】アドリブ歓迎
・SPD
ゲームか
UDCアースにもこの手のゲームはあるが、俺にはゲームをやった記憶が無い…だが、同行者もいることだ…何とかなるだろう
このゲームのルールは理解した
頭上から落ちてくるぷにとやらが4つ繋がる様に積み上げ消していけばいいのか
最初はどうにも上手くいかん…3連鎖が限界だが、他の同行者のやり様を見れば、なるほどそうやるのか
邪魔が入るのならば対応する…しかしこのカエル
なんとも言えない中腰の姿勢が気になる…いや、今は無粋か
ただ斬るのみ
なるほど…このゲームは連鎖をするとキャラの演出が入るらしい
ならそれに則るべきか
2連鎖:収束眼光
3連鎖:蒼炎結界
4連鎖:超速駆動
5連鎖:電磁抜刀
ナーシャ・シャワーズ
【趣】
ほお、パズルゲームねぇ。
宇宙の旅は時間がかかるから
私もこういうコンピューターゲームはよくやる。
まあ、せいぜい中級者ってところだろうが
多少妨害されたくらいで連鎖が止まるような積み方はせんよ。
何の縁か集まった私たちだ。
せっかくの機会だし、四人の中で
誰が最初にオブリビオンどもを呼び寄せられるか競ってみるか?
さて、ゲームだからルールに従うが
襲ってくるオブリビオン相手に容赦をするとは思うなよ?
『ぷに』は消える時に隣の邪魔者を共に消していく。
そう、その位置だ。
その連続攻撃は避けられても最後まで止まる事はできない…
誘導されていた事に気付かなかったか?
『ぷにぷに』のルール通りに、一緒に消えていきな!
●集合!趣喫茶メンバーズ?
猟兵たちが『ぷにぷに』を楽しみながら怪人共をばったばったとなぎ倒している最中。4人の猟兵たちがその様子を眺めていた。
「ほうほう、ゲーム!サギリ、ゲームはUDCアースに来た時にー、教えて貰ってちょっとやった事があるですよ!」
異世界で教えてもらったと話しているのはヤドリガミの少女サギリ・スズノネ(鈴を鳴らして願いましょう。・f14676)
「破壊や消滅が得意なノイジーちゃんなので、きっとうまくいきます☆」
若干発言が危ない香りがする妖精の少女はノイジー・ハムズ(あたまもかるい・f14307)。
「ほお、パズルゲームねぇ。宇宙の旅は時間が掛かるから、私もこういうコンピューターゲームはよくやる」
嗜んでいたジャンルのゲームだったのか、機嫌が良い声音で呟くのはナーシャ・シャワーズ(復活の宇宙海賊【スペースパイレーツ】・f00252)。
「落ち物パズルのゲームか…UDCアースにもこの手のゲームはあるが、俺にはゲームをやった記憶が無い……だが、同行者もいることだ…何とかなるだろう」
少し頭を掻きながら考え事をしていたのは叢雲・源次(炎獄機関・f14403)だ。
4人は顔を合わせて頷くと、『ぷにぷに』のゲームの中へ飛び込んでいった。
●まずは練習しよう
「今回は、とにかく『ぷに』って子の色を揃えて並べれば良いのですね!源次お兄さん、ノイジーさん、ナーシャお姉さん、頑張りましょうですよ!」
ご機嫌な様子のサギリに、仲間たちも答えてくれる。
「程々に、か?」
「頑張りましょー!」
「なんとかなるだろ……」
各々練習モードを起動させるなり、連鎖のコツを掴むべく試行錯誤を重ねていった。
──練習開始から三十分経過。
「まあ、せいぜい中級者ってところだろうが…多少妨害されたくらいで連鎖が止まるような積み方はせんよ」
流石経験者だけあって、『ぷに』を積んでいくスピードが早い。ナーシャは練習モードにも関わらず見本にと7連鎖を叩き込む。
「最初はどうにも上手くいかん…3連鎖が限界だが、なるほどそうやるのか」
腑に落ちたのか、ナーシャの連鎖を見よう見まねで6連鎖のタネを作ることに成功した源次。発火に成功して全消しが起きるると、ゲームの様子を眺めていたキマイラたちからも拍手が飛ぶ。
「ひとまず四連鎖を目指せば良いのですよね?ぷにの色を合わせて、端っこから積んでいくのですよ!」
サギリとノイジーによる、源次へテクニック伝授の講座が始まった。
「列の途中に隣の列に詰んだぷにの色と一緒のぷにを置くのです。良い感じに並んだら連鎖させるですよ♪」
「ほほぅ、なるほど。このゲームのルールは理解した。要は頭上から落ちてくる『ぷに』とやらが4つ繋がる様に積み上げ消していけばいいのだな?」
二人の説明に納得がいった源次も、慣れないながらも連鎖ができるくらいに腕が上がっていくのがわかる。
朱、蒼、翠、黄、紫の5色の『ぷに』たちをくっつけて消すパズルゲーム。単純なようで連鎖数による駆け引きがミソでゲームスポーツになっているタイトルの一つでも有る。
「何の縁か集まった私たちだ。せっかくの機会だし、この4人の中で誰が最初にオブリビオンどもを呼び寄せられるか競ってみるか?」
にやりと悪い顔を浮かべるのナーシャに、いいねいいねとゲームを眺めているキマイラたちも沸いていた。案外見られているものだ。
「ふむ!連鎖中にお邪魔ぷにが入らないなら時間がありますね?」
試しに対戦で自分の腕を確かめているのか、ノイジーなりに研究しているようだ。
「同じ色を縦に3個ずつ並べて…上の段を1列ずらして配置します!」
ノイジーが仕上げた形は俗に言う”階段積み”である。ベーシックな型ではあるが使い勝手がよく挟み込みなど他の技術を混ぜると更に連鎖が伸ばせる種だ。
「連鎖の準備ができるノイジーちゃんすごい! どやあ☆」
あっ、それ自分で言っちゃうんだ……?
ふと。どんがらがっしゃん!!ゲームの中であるにもかかわらず不自然な音に4人が振り向くと。
「やいやい!!流石にこれ以上の邪魔はさせないぜぃ!!!」
「させないにゃー!!」
「させないけろー!」
あ、やっぱり出てきた怪人連中。やっぱりかーみたいな表情を浮かべる3人に、ノイジーだけ表情が異なっていてキラキラと輝いていた。
「敵のオブリビオン、かわいい!皆さんもいて、かわいい私もいて、素敵な趣空間ですね!」
…そういうものなの?いや、そういうもんなのだろう。うん。
(…しかしこのカエル、なんとも言えない中腰の姿勢が気になる……いや、今は無粋か)
ただ斬るのみ、と。源次はぷにを積みつつ、携えているサムライブレイドを直ぐ抜けるよう準備をしておく。
「さて…と。ゲームだからルールに従うが、襲ってくるオブリビオン相手に容赦をするとは思うなよ?」
拳をボキボキ鳴らす勢いで威圧を掛けるのはナーシャだ。実際に指の音は鳴っていないけど、近い何かはあったと思う……。
●れっつぷに勝負!!
「まずは私からいきますねー☆」
未経験の3人の中で一番飲み込みが早かったノイジーは、4連鎖のタネを分離させながら拵えていく。右側だけ、5連鎖に成るように形つくってカウンターの対処も抜かりない。
「攻撃あるのみです!攻撃は最大の防御ですから☆」
「あぁーっ!?卑怯っすよぉー!!」
左側の4連鎖を起爆させてモグラさん怪人の発火をお邪魔ぷにで阻止する。卑怯とか言われたが普通に遊んでいるだけである。敵さんはエアプなのかな??
「させませんっ!」
一方サギリはユーベルコードの『錬成カミヤドリ』でサギリの本体である鈴を増やして皆のゲームプレイを邪魔して来ようと乱入してきた怪人を攻撃する。
連鎖は起爆させない。まずは2連鎖程度の攻撃を怪人たちの足元へ放ち転ばせるのだ。
「にゃぁーん!?」
すってーん!!とコミカルに転ぶ怪人たち。
「皆の連鎖を邪魔させないのですよ!」
サギリが凛と音を立てた鈴を浮かせて、りりんと鳴らして。
「続いていきます!ファイアー! アイス! ダイなんとか!中略!『トライデント・フォーク』!!!」
あ、技の詠唱諦めてユーベルコード使ったよこの妖精娘。容赦なくお邪魔ぷにがモグラさん怪人を生き埋めにして、ノイジーの迫るフォークがモグラさんへ無慈悲に突き立てられた。
──そう、その位置だ。
丁度その位置に、1人のカエル怪人が飛び込んでくる。
「カエルさんの殺人拳法を食らうゲコー!!」
グワッと威圧を掛けて乱舞をナーシャへ仕掛ける。
その連続攻撃は避けられても最後まで止まる事はできない…その事を失念していたカエルさん怪人は。
「ゲ、ゲコー!?ととと止まれないゲコぉぉぉぉぉ!?」
「誘導されていた事に気付かなかったか?『ぷにぷに』のルール通りに、一緒に消えていきな!」
ナーシャの連鎖が発火、10連鎖のオーバーキルがお邪魔ぷにとして怪人たちを襲って、下敷きにしてしまう。
「いくぞ…収束眼光、蒼炎結界、超速駆動……!!」
ナーシャの行動によって生まれた怪人の隙を見逃すはずもなく、連鎖によって重なった増幅効果に込め放つは源次懇親のユーベルコード。
「『電磁抜刀(リニア・ブレード)』…!!」
仲間たちが一気に降らせたお邪魔ぷにで身動き出来ない怪人共へ、高速の居合い斬りを見舞う。
「ガッは……!?」
お邪魔ぷにごと怪人を一太刀の元に両断すると、奴らは黒い霧となって消していった。
──こうして。
「ファンシーな動物にフォークがざくざく刺さるのって、なんか可愛いですよね☆」
「いや、可愛くないからな?」
今は亡き怪人を模したぬいぐるみにフォークをグサグサと突き立てるノイジーへ源次から冷静なツッコミが飛ぶ。その反応もご尤もです。
「よっし終わった終わったー。なぁ、これから『ぷにぷに』の対戦モードで遊ばないか?」
仕事を終えて、せっかく環境が整っているんだしとナーシャが提案すると。
「楽しそうです!私も混ぜてください♪」
「私も遊ばせてくださいー!」
サギリとノイジーもそれに乗っかる。
「源次お兄さんの一緒にいかがですか?」
キラキラと嬉しそうな表情をしたままサギリが源次を見上げる。
「……少しだけだぞ」
コントローラーを手にとって、対戦モードを選択する源次。
そんなこんなで、無事にゲームを荒そうとする怪人たちの退治に成功した猟兵たちであったとさ。
大成功
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