バトルオブフラワーズ⑥〜KING OF DANCE!
●THA DANCING!!
「なんだこれ……難しすぎだろ……。」
グリモアベースにて黒い中折れ帽を被り黒っぽいジャケットと黒いズボンで妙な動きをしているのは、ルル・ウードゥ(ツンに総振り猫・f13498)である。
「おっと、失礼。この前、見ているだけで楽しくなるようなダンスを見たものでな…少し真似してみたくなったんだ。」
そう言いながらも彼女は妙な動きを続けるが、うまくいっていないのか非常に変な動きになっている。一体何がしたいのかと集まった猟兵が首を傾げると、ルルは身体の動きを止めて口を開く。
「ムーンウォークっていう動きらしいんだが、本当は前に進む動作をしながら後ろ進む不思議な動作だ。一体どうやってるんだろうな…?」
結局やってみようとはするもムーンウォークは成功しなかったが、彼女はめげずに説明を始めた。
「さて、集まってくれたことに感謝しよう。ご存知、真っ二つに割れちまったキマイラフューチャーの件だ。」
もう既に多数の依頼が発令され、『システム・フラワーズ』に辿り着くべく『ザ・ステージ』をオブリビオンから取り戻そうとしていることは終始、説明するまでもないだろう。そして、その『ザ・ステージ』を取り戻すためには謎のルールを守らなければいけないということも同じである。
「どうやら今回は、戦闘中にダンスを踊らなければいけないらしい。戦場の戦闘がテレビウムを通してキマイラフューチャー全体に中継されているらしくてな。それで、その戦場ではダンスのウケがいい程そこでは力がみなぎるって話だ。」
いろいろと謎の多いキマイラフューチャー。今回の戦場はどうやらダンスのライブステージ的な場所らしく、多くの中継放送の中でダンスを踊り、視聴者であるキマイラたちを感動させればいいらしい。
「戦闘に長けたお前らが踊りながら戦うなんて、別に朝飯前だろ?んじゃ、さっさと転送するから、準備出来た奴から前に出て。」
闇猫鍋
こんにちは、闇猫鍋です。
さて、皆さんダンスは好きでしょうか?私は見るのは好きですが、実際にやるとなると話が別になってくる口です。リズム感が無いのでしょうか?
このシナリオは戦争シナリオです。通常の依頼とは異なり、1つのシナリオフレームで完結するシナリオになります。参加の際はご注意ください。
●以下、少しだけ補足させていただきます。
・転送先は多くのカメラが設置されたダンスステージの上になります。
・ミュージックがノリの良い『ソウルミュージック』が流れ始めるので、猟兵の皆さんにはダンスでパフォーマンスをしながら、ダンスステージを支配していたオブリビオンと戦っていただきます。
・ダンスで視聴者を盛り上げれば盛り上げる程猟兵達の戦闘力は上がり、有利に戦闘を行うことが出来ます。
・オブリビオンすら感動するようなダンスを見せつけ、キマイラフューチャー全体に旋風を巻き起こしましょう!
それでは皆さん、楽しいプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『暗黒面『斬裂の支配者ロード・リッパー』』
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POW : 魂を蝕む触手の群れ
【暗黒面 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【蠢く蒼の触手のかたまり】から、高命中力の【魂を蝕む触手の一撃】を飛ばす。
SPD : シンクロ・ザ・ネメシス
【暗黒面の感情で塗潰す事により支配した 】【一般人のイケメンな猫耳キマイラ男子の体に】【斬裂の支配者 ロード・リッパーの身体能力】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ : 次はどんな子にしようかなぁ?猫耳は外せないよね。
対象のユーベルコードに対し【支配していたイケメンな猫耳キマイラ 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:夜月蓮華
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ティアー・ロード」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
スポットライトが揺れ動き、眩いばかりの光で照らされるライブステージ。観客の代わりの設置された沢山のカメラの映像は、真っ二つに割れてしまったキマイラフューチャー全体に中継放送している。
そんなライブステージの中央にぽつりと立っているのは、この『ザ・ダンスステージ』を支配しているオブリビオン、暗黒面『斬裂の支配者ロード・リッパー』。多くのカメラに注目される中で、彼は好敵手の到着を待ちわびていた。
高鷲・諒一朗
ダンスなら任せてくれよお、ってな!
スカイダンサーの真髄を見せてやらぁ!
曲目は選べるのかねぇ?
選べるなら、最近覚えたカポエイラにちょうどいい曲があるんで
それにしてほしいんだがなぁ
長い四肢を使って腕の振りや体のひねりも加え演出しつつ
危ないところは「野生の勘」で咄嗟に踏み
とにかく楽しく! しっかり最後まで踊りきるぜえ
おれが楽しめば中継されている視聴者も楽しんでくれる、
そう信じて踊り続けるしかねぇ!
見栄えも考えて、エンタメ性も重視しつつ
とにかく見ていてワクワクするような、楽しい踊りを提供してぇ!
ここぞというときに攻撃できそうなら
『金狼ステップ』で攻撃していくぜえ!
「…………。」
腕を組み、壁に背を任せ少し俯いていた暗黒面が不意に顔を上げる。見えているのか見えていないのか分からないその視線の先に立っていたのは、たった今転送されてきた猟兵、高鷲・諒一朗(ミルザム・f17861)だ。
「ダンスなら任せてくれよお、ってな!」
激しく動いていたスポットライトが一斉に彼を照らすと、どこからかポップミュージックが流れ始める。それと同時に暗黒面が武器を抜くと、ステップを踏みながら諒一郎に武器を向ける。ダンスバトルではないが、どうやらこのオブリビオンもかなりノリノリな雰囲気が見える。
その様子を生中継で見ているキマイラたちは、もうすぐ始まるこの勝負を今か今かと待っている。その期待がライブステージに居る諒一郎にも熱さとして伝わってきた。
「おれがスカイダンサーの真髄を見せてやらぁ!」
その熱気を感じ取った彼はニヤリと笑ってそう叫ぶと、流れるポップミュージックに合わせてステップを踏み、リズムを取り始める。
高い身長と長い四肢を使い、出来るだけ大きく激しく動いて見せ、ミュージックに合わせてナイフを振り攻撃をしてくる暗黒面を、鋭い野生の勘で避ける。そんなときも彼は踊ることを忘れない。視聴者を楽しませる以上に、彼自身が楽しんでいるのだ。
そしてミュージックがサビに差し掛かる頃、彼の身体は力がみなぎる不思議なオーラに包まれていた。
「ぐぅっ…。」
そのオーラの力は、既にダンスで気圧されていた暗黒面が繰り出した【シンクロ・ザ・ネメシス】による、身体能力超強化を上回る。
力も速さも強化されたその一撃を諒一郎は軽々とかわすと、すかさずユーベルコード【金狼ステップ】をカウンターで繰り出した。
軽快なダンスによる脚撃は暗黒面の腹部に突き刺さると、その身体を大きく吹き飛ばすのだった。
大成功
🔵🔵🔵
虚・楓
ほほう、舞踊をしながらの戦闘。中々興味深い、魂鎮めには舞踊を捧げるというものもあるしのう……。
両手にはいつものように武器を……もたぬ!今回は無手で構えて踊るとしよう。
基本はゆったりとした動きで、敵の攻撃が飛んで来たらそれを受け流して回避、そこから畳みかけるように踊りながら相手に拳を、蹴りを飛ばしていこう。(武器受け、見切り、パフォーマンス)
こちらからの攻撃の際は魅せる必要もあるんじゃし、大仰に動いていくぞ。側転バク転宙返り……逆立ちからのー【UC】!手で地面を押して強烈な蹴りを叩き込むぞ。
これが俺なりの舞よ。ぶれいくだんす、とやらもキメてみようかのう!
「ほほう、舞踊をしながらの戦闘。なかなか興味深い。」
吹き飛んだ暗黒面の近くでそう呟くのは、虚・楓(霊魂料理人・f14143)。彼は、先程の猟兵が吹き飛ばした暗黒面の前に堂々と立つと、奴が態勢を立て直す前に素早く懐に入り込む。
リズムに乗りながら畳みかけようとするが、暗黒面も相当の手練れである。状況を素早く理解して楓と適切な間合いを取ると、右手に持っていたナイフを振り回して迎撃してくる。
「おっと、危ない危ない。なかなかのものじゃのう。」
素早く後ろにバク転をしてナイフを避けた楓はミュージックに合わせて軽いフットワークを取りつつ、大きくナイフを振って隙を見せた暗黒面目掛けて鋭い蹴りを放つが、その蹴りもナイフを持っていないほうの腕で軽く防御されてしまい、やはりダメージは少ない。
そんな様子を見た楓は、身体を大きく動かし大仰に足踏みを踏むと、そのまま暗黒面と大きく距離を取り、リズムに合わせて側転、バク転、バク宙…そして逆立ちになると、そのまま地面を強く押し、渾身のユーベルコード【零の型・山颪】による強烈な蹴りを繰り出す。
「侮るなかれ、これが俺なりの舞よ!」
超高速で放たれた彼の蹴りは一直線で暗黒面の顔目掛けて飛んでいく。当たれば致命傷どころでは済まない、一撃必殺にも匹敵するほどの蹴りだ。
しかし、彼の蹴りはライブステージの地面に炸裂した。すんでの所で避けられてしまったのだ。
「くっ……逃げられたのじゃ……。」
これはまずいと、態勢を大きく崩しながらも楓の渾身の一撃を避けた暗黒面とは、かなり間合いを引き離されてしまった。
だが、その近くにいる次暗黒面と一戦交える猟兵は、幾分も有利に戦闘を行うことが出来るだろう。
楓は奴のことを別の猟兵に預けると、生放送を見ているキマイラを更に盛り上げるべく、ダンスを再開させるのだった。
成功
🔵🔵🔴
御形・菘
なんと、これはキマフュ全体への中継なのか!
サイコーではないか! こんな素敵なファン獲得の機会など滅多にないぞ!
さあ右腕を高く上げ指を鳴らし、スクリーン! カモン!
はーっはっはっは! 初見さんもお馴染みさんも元気かの~?
此度は妾のダンスパフォーマンスに魅せられてもらうおうか!
そしてこの場の仲間たちにもエールを送ってくれ!
緩急をつけて身体を揺らし、情熱的に踊るぞ
全身でうねうね~、妾の体型でしかできん技よ!
ハイジャンプからの翼を使った滑空中にもダンスダンス!
そのままリズムに合わせて攻撃を仕掛けよう
両腕の拳でラッシュラッシュ、を続けるフリをして逆立ち……からの尻尾叩きつけ!
お主も妾に魅せられるがよい!
「スクリーン! カモン!」
右腕を高く上げ指を鳴らし、ユーベルコード【喝采よ、妾に降り注げ】を発動した御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は、このライブステージの空気にノリノリな様子だった。
「はーっはっはっは! 初見さんもお馴染みさんも元気かの?」
少し遠くの頭上の、生放送の邪魔にならない程度の位置。そんな場所にふわふわと浮遊しているのは、生配信視聴者が映る無数のディスプレイ。そう、彼女は動画配信者なのだ。動画配信者にとって、この場は最高のライブステージであろう。
「此度は妾のダンスパフォーマンスに魅せられてもらおうか!」
菘は、もともと設置されていたキマイラフューチャー全体に中継するカメラに加え、自身が呼び出した中継器に向かって手を振ると、態勢を崩しつつこちらに向かってくる暗黒面に対して向き合い、緩急をつけて身体を揺らし始める。
まるでラミアを思わせるような彼女の身体は全身をうねらせ、その体型を大きく生かした情熱的で魅力的な踊りを踊る。
そんな菘を観たキマイラや他の視聴者は、大きな声援を贈っただろう。
大きく跳び上がり、踊りながらも翼で滑空しつつ暗黒面を翻弄する彼女には大きな力が集結していた。
「くそっ…!!」
踊る猟兵達に先程から翻弄され続けている暗黒面は、悔しそうな顔をする。悔しいが、ダンスも戦闘も、猟兵が遥かに自分を凌駕している。
「お主も妾に魅せられるがよい!」
菘はそんな暗黒面の懐に入り込むと、リズムに合わせながら両腕の拳で攻撃し、確実にダメージを与える。そして、彼女は不意に逆立ちをし、振り下ろされた長い尻尾による叩きつけを暗黒面に食らわせた。
視聴者の声援により力も速さも数段に増したその攻撃は、ライブステージを破壊しつつも暗黒面に大きなダメージを与える。
再び舞台の上で吹き飛ばされた暗黒面は、既に満身創痍になっていた。
大成功
🔵🔵🔵
純・ハイト
さて、笛を吹き・踊り・ユーベルコードで発動した軍隊でパレードのように進撃しますか。
最初にユーベルコードのフェアリーの世界大戦争を発動していつでも攻撃できるように整えさせながら、頑丈な金属で造られた楽器(フルート)を吹きながらパフォーマンスで踊る、笛の霊界の音色に合わせて催眠術と誘惑をして相手の思考を襲うようにする。
終演に近くなったら最後に一斉に狙撃指示を出して攻撃。
支援型だけどやれるだけやってみますか。
半壊したステージの上、その中央でぼろぼろになりながらも立ち上がる暗黒面の戦意はほとんど削がれてしまっていた。というのも、既に大ダメージ受けてしまっていただけでなく、ダンサーとしてすら猟兵を圧倒することが出来なかったからである。
ライブ中継を見ていたキマイラフューチャーの民も、猟兵達の華麗なダンスバトルに大きな声援を贈っていた。
そんな舞台も終焉を迎えようとしていた頃、流れていたポップミュージックが、突如としてピタリと止まってしまう。
暗黒面を含め、その場でダンスをしていた全員の身体がピタリとストップする。ライブで見ていたキマイラたちも何がどうしたのかと騒めく中、ステージ中央の方からフルートの綺麗な音色が聞こえてくる。
ポップミュージックを遮られたことに少しだけ腹を立てた暗黒面が、音の主を探そうと中央を見ると、そこに居たのは小さなフェアリーの猟兵、純・ハイト(数の召喚と大魔法を使うフェアリー・f05649)である。
「さて、いい加減幕を閉じますか。」
ミュージックを妨げられ、リズムが乱れた暗黒面がハイトに向かって攻撃を仕掛けるも、自分のリズムで自由に動き回る彼に攻撃がヒットするはずがない。ダンスどころかミュージックまで猟兵に支配されてしまった暗黒面に、もはや勝ち目は無かった。
ハイトの奏でるフルートの演奏は、一心不乱に攻撃をしてくる暗黒面を避けながらも終演に近くなる。
「我に付き従うフェアリー達よ、戦いのときは来た!全軍出撃せよ!」
演奏をしながら飛び回る彼に気を取られすぎていたのか、周りを見渡せば数えきれないほどのフェアリーの精兵の霊が暗黒面を取り囲み、スナイパーや迫撃砲、徹甲弾を構えていた。
そして、ハイトの奏でていたフルートは、耳を劈く大きな発砲音と共に、暗黒面の終演を迎えるのだった。
大成功
🔵🔵🔵