バトルオブフラワーズ⑤〜ゲートガーディアン
●―グリモアベース―
「皆さん、お集まりいただきありがとうございますなのです」
集まった猟兵達へ夜乃・瞳(ミレナリィドールのスターライダー・f01213)が声を掛ける。
「今、キマイラフューチャーで起きているバトルオブフラワーズについてはご存知だと思うのです。そこで、事態解決のため、皆さんにもご協力いただきたいのです。」
そう言って、瞳は猟兵達へ向かって欲しいステージについて説明を始めた。
「皆さんに向かっていただきたいのはザ・ゲームステージなのです。そこでゲートガーディアンというゲームの中に入って、攻略を目指すことによりオブリビオンを誘き出し、退治してもらいたいのです」
瞳は更に、今回攻略するゲームについて説明をしていく。
ゲートガーディアンとは、とある砦の門を兵士などのユニットや壁や罠などのオブジェクトを配置したり、プレイヤー自身が戦闘したりして迫り来るモンスターたちから防衛していく、いわゆるタワーディフェンスと呼ばれるゲームとアクションゲームを合わせたようなゲームである。
配置できるユニットやオブジェクトはとても豊富で、ユニットならば近接系だけでも剣士や軽戦士、槍使いから重装歩兵。更に騎兵など基本的に何でも在りなようだ。
そして、この味方ユニットのAIはとても優秀で基本的に命令したことは理解し実行できるらしい。
一つの地点をただ守らせるだけでなく、ある程度の作戦を伝え、臨機応変に行動させることも出来る。
オブジェクトに関しても、敵の移動経路を妨害できる防壁や各種の罠、更に様々な設置式の大型兵器などがある。
これらのオブジェクトも踏んだら発動だけでなく、プレイヤーによって任意のタイミングでの発動させたり、ユニットに発動させたりなども可能なようだ。
「これらのユニットやオブジェクトは設置する際に資金が掛かるのです。資金は敵モンスターを倒すと手に入るのですよ」
如何に自軍の損耗を押さえ、モンスターを効率よく倒し資金を稼ぐか。それがこのゲームの肝となるようだ。
「プレイヤーについてですが、基本的にプレイヤーは普段通り、現実世界と同じように戦闘をこなせるようなのです。ユーベルコードも問題なく使えるのですよ」
だから最悪、猟兵ならプレイヤーによるごり押しでも十分攻略は可能なようだ。
「敵モンスターですが、基本的に3パターンの行動をとるのです」
1、壁などをよけ、最短距離でひたすらに門を目指すもの。
2、ユニットへの攻撃を最優先としこちらの戦力を削っていくもの。
3、オブジェクトの破壊を優先し無秩序に暴れまわるもの。
これらを踏まえて効率のよい配置を考える必要があるようだ。
「モンスターを倒していって、ゲームクリア近くまで行くとオブリビオンであるお祝い事トリオ達がモンスターに紛れて現れ、プレイヤーを妨害してくるのです」
お祝い事トリオはモンスターと違い、プレイヤーのみを狙い、襲ってくる。更に、そこそこの戦闘能力を持っているようで、猟兵一人ではかなりの苦戦を強いられると瞳は語る。
「そこで、今まで築いて来た防衛設備の出番なのです」
プレイヤーのみを追いかけるという性質を利用し、罠にはめるなり、ユニットと協力して袋叩きにするなりすれば戦闘を有利に進められるはずだ。
「ただし、ここでうっかりモンスターを放置しすぎて門を破られ、ゲームオーバーになってしまうと、また最初からやり直しになるので気をつけて欲しいのです」
余り時間をかけすぎると作戦失敗になっていしまう恐れがあるので気をつけて欲しいと瞳は言う。
「オブリビオンを倒せば私たちの勝ちなのです。皆さん、どうぞよろしくお願いしますなのですよ」
そう言って瞳は頭を下げ、猟兵達を送り出していった。
葉月
お久しぶりです、葉月です。
OPを読んでいただきありがとうございます。
キマイラフューチャーを救う為、頑張っていきましょう。
皆様のプレイング、お待ちしております。
●目的
このシナリオでは、ゲームであるゲートガーディアンを攻略することにより、オブリビオンを呼び出し、退治する事が目的となります。
どのようなモンスターがゲームに登場するか。それに対しどのような作戦で挑んでいくか。
また、オブリビオンに対しての対策はどうするか等をプレイングしていただければ幸いです。
第1章 集団戦
『お祝い事トリオ』
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POW : モチ怪人・ウェポン
【モチ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : スシ怪人・ジェノサイド
【スシ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ケーキ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ケーキ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
紅月・美亜
私が扱うユニットは大型投石器だ。中世に登場する攻城兵器で実際この手のゲームでの出番も多い。その持ち味は射程距離だけでなく高い攻撃力を持つ範囲攻撃でもある事だ。
難点はその命中精度が著しく低く、連射も出来ない、加えて移動不可。直接狙われたら一たまりもない。故に味方の最後方に配置させてもらおう。
さて、こんな手はどうだ?
「Operation;SILENCE、発令」
投石機の弾は遅い。故に、歩兵などは見て避ける事も可能だし騎兵に至っては当たらない。だが、その遅さ故に弾に早期警戒機を張り付かせる事が出来る。弾を不可視化してしまえば例えオブリビオンでも回避は難しいんじゃないかな?
門のすぐ横、そこに巨大な投石器が複数並び、門を目指すモンスターの群れへと大岩を降らせ、纏めてなぎ払って行く。
「クックックッ、順調なようだな。」
その様子を眺め紅月・美亜(厨二系姉キャラSTG狂・f03431)が笑い声を漏らしながら投石器について語りだす。
「投石器の持ち味は、射程距離だけでなく高い攻撃力を持つ範囲攻撃でもある事だ。多少の群れなら問題にならない。しかし、難点としてはその命中精度が著しく低く、連射も出来ない、加えて移動不可。直接狙われたら一たまりもない。という点だな」
投石器の長射程を生かし、もっとも安全と思われる門周辺へと美亜は陣を敷いた。
さらに、命中精度と攻撃頻度の低さを補うため、複数の投石器の攻撃タイミングをずらしながら絶え間なく大岩を打ち出し、モンスターが投石器へ取り付く隙を与えないようにする。
暫くそうして、モンスターを倒し、資金を稼ぎつつ投石器のアップグレードを繰り返していくと、今までとは違う動きをするモンスターの群れが現れた。
そのモンスターは二足歩行の犬のようなモンスターで、明らかに大岩が打ち出されるとその弾道を見て移動ルートを変更していた。
「うむ、あれはコボルトか。なるほど、岩を避ける程度の知能はあるか…… なら、こんな手はどうだ。」
美亜は腕に装着された飛行甲板から1機の飛行機を飛ばす。
「Operation;SILENCE、発令」
そう宣言すると共に、美亜は空気に溶けるようにその姿をけす。
残された飛行機――接近したものを不可視化する能力を持った熱光学迷彩搭載早期警戒機は投石器上空まで飛び、そこで旋回しつつ待機している。
「他の猟兵なら自分で蹴散らすのだろうが。私はか弱い乙女だからな。荒事はお任せしよう」
そう言って、美亜は投石器へと指示を出していく。
コボルトの群れへと数発の大岩が打ち出される。さらに、僅かばかり時間をずらしもう一発の岩を飛ばし、警戒機をそれに追従させる。
「投石機の弾は遅い。故に、歩兵などは見て避ける事も可能だ。」
初めに打ち出された岩を見て、その着弾点を避けるよに移動するコボルトの群れ。
「だが、その遅さ故に弾に早期警戒機を張り付かせる事が出来る。弾を不可視化してしまえば例えオブリビオンでも回避は難しいんじゃないかな?」
その動きを予測し着弾点を設定し、さらに警戒機により不可視化された岩がコボルトをなぎ倒していく。
「うむ、想定通りだな」
美亜は周囲を見渡し、迫ってくる敵が居ないのを確認するとOperation;SILENCEを解除し、再び姿を現し、次の敵へと備えて投石器隊へと指示を出していった。
大成功
🔵🔵🔵
エンティ・シェア
なかなかに頭を使うゲームのようだね
一先ずは手近な敵から資金を毟り取ろうか
使えるものは使っていこう。空室の住人で適当に狩るよ
私はどうせ戦えないので資金と設備の管理を
ユニットは遠距離攻撃系を優先に取得、配置
オブジェクトは遠回りさせられる壁と足止めトラップを
余裕があれば騎兵も少し置きたいな
私の人形にはユニットを狙うものを優先的に倒させよう
ユニットには最短距離を来る者を潰してもらって
オブリビオン相手でも引き続き人形を主戦力に
生きているユニットで補佐を
私はうろちょろしてトラップに誘導しよう
場合によっては「僕」に変わるよ
殴り合いなら彼の方が都合がいい
その際、ユニットはモンスター対処でゲートを守らせようか
「なかなかに頭を使うゲームのようだね」
ゲートガーディアンの世界へと入ったエンティ・シェア(欠片・f00526)はトラップやユニットを配置しつつ独りごちた。
エンティは遠距離攻撃可能なユニットを優先して設置していき、それを補助するようにモンスターの移動を制限する壁や、移動速度を低下させる沼地や一時的に行動を封じる氷結のトラップを設置していく。
そうして準備を進めていると、モンスターの襲来を告げる鐘が鳴り響き魔法陣から次々とモンスターが召喚されていく。
「後は、遊撃用の騎兵も欲しかったんだけど。一先ずは手近な敵から資金を毟り取ろうか」
こちらへ向かい進み来る沢山のモンスター。
――ゲームの表示ではゴブリンとなっている。
「使えるものは使っていこう。おいで、仕事だ」
エンティは黒熊と白兎のぬいぐるみを呼び出すと、ゴブリンへと向かわせた。
ゴブリン達は沼地に足を取られ、矢や魔法により数を減らしつつも門を目指して進んでいく。
そこに、黒熊と白兎のぬいぐるみが襲い掛かる。
殴り飛ばし、蹴り飛ばし、ゴブリン達を葬ってゆく。
全てのゴブリンを倒すと、再び魔方陣が輝き次のモンスターが召喚される。
「次は、ゴブリンとオーガか」
ゴブリンとオーガ達は今まで同様、真っ直ぐに門を目指すルートで移動を始める。
しかし、暫く進むとオーガ達は列を離れ、配置された遠距離ユニット達の方へと向い始めた。
「なるほど、オーガはユニット狙いなのか。なら、頼んだよ」
エンティは即座にユニット達を守るために黒熊と白兎のぬいぐるみへと指示を出す。
二つのぬいぐるみたちは圧倒的な強さでオーガを蹴散らし、ユニット達を守りぬく。
門を目指していたゴブリンたちは罠にはまり身動き出来なくなったところを、ユニットたちの矢や魔法で一体一体確実にしとめられていった。
その後も、順調にゲームを進めていくと、ついにそれらが現れる。
「ようやく出てきたようだね」
モンスターにまぎれて現れたお祝い事トリオ。
しかし、その数はあまりにも少ない。
「まだ様子見ってところかな」
そう判断したエンティはこちらもぬいぐるみ達を使い対処していくことにした。
現れたモンスター達へユニット達が精力的に攻撃を浴びせかける中、エンティは静かに移動し自分を目指し進み来るお祝い事トリオをそっと罠へと誘導していく。
目的の場所へと誘い出した瞬間、右手を上げてユニット達へ合図。
それに反応したユニット達が即座にお祝い事取トリオへと遠距離攻撃をたたきこむ。
しかし、それらの攻撃はケーキ怪人が全てケーキを投げ叩き落していく。
「足止めご苦労。これで終わりだよ」
ユニット達が稼いでくれて時間を使い、エンティは氷結の罠を発動。氷の牢屋へと閉じ込める。
さらに、黒熊と白兎のぬいぐるみへと指示を出し、その氷ごと全てのお祝い事トリオを粉砕した。
「この程度なら、まだ僕の出番はなさそうだね」
エンティは呼び戻した黒熊のぬいぐるみの頭をなでながら呟き、次の敵へと備えユニット達へ指示を出していった。
大成功
🔵🔵🔵
フィロメーラ・アステール
「勢いで来たけど! 頭を使うのは苦手だぜ!」
……どうする?
わかった、レベルを上げて殴ればいい!
まず適当にユニット出せるだけ出すぞ!
そこへ【生まれいずる光へ】を発動!
みんなパワーアップ!
【オーラ防御】に守られ【残像】を放って移動し【ジャンプ】で【空中戦】すらこなすスーパー軍団の誕生だ!
【破魔】【属性攻撃】を付与して非実体の敵にも対応!
あたしは動きの早い敵や危険度の高い敵に、上空から【踏みつけ】で【気絶攻撃】を食らわせ足留めしていくぞ!
トドメはユニットに任せる!
役割分担で門に来る敵にも対応!
資金が増えたらじゃんじゃんユニット増やす!
【気合い】を入れて補助効果おかわり!
トリオが来たらタコ殴りだー!
ゲームに入った直後、フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は配置可能なユニットなどの一覧とにらめっこしつつ、徐に声を上げた。
「勢いで来たけど! 頭を使うのは苦手だぜ!」
暫くうんうん唸り、どうするかと悩んでいたか一つ頷き、方針を決める。
「わかった、レベルを上げて殴ればいい!」
そう言うと、フィロメーラはリストにあるユニットを資金の限り片っ端から配置していく。
そして、整列したユニット達の頭上でクルクルと踊り光の粒子を振りまき、ユニットたちに声援を送ってゆく。
「みんなパワーアップ! 明日に繋ぐ物語のはじまりはじまり、ってなー!」
すると、光の粒子を浴びた、またその声援を聞いたユニット達に変化が現れる。
ユニット達の鎧は光の膜で覆われあらゆる攻撃に対し、より強固に。
その武器は赤や青、様々な色の魔力の輝きを宿し更なる力を得る。
さらに、身体能力も大幅に強化されており、自在に空中を蹴り、空すらも駆け抜ける超常の存在となっっていた。
その時、丁度モンスターの襲来を告げる鐘が鳴り響き、魔方陣が輝きモンスターが召喚され始める。
「よし、それじゃみんな、あたしに続けー!」
ユーベルコードによって強化されたユニット達を引き連れ、フィロメーラはモンスターの群れへと襲い掛かる。
剣が、弓が、魔力の残光を残し次々とモンスターを引き裂き、貫いてゆく。
また、モンスター達の攻撃は全てユニット達の纏う光の膜により減衰され、僅かな傷を与えることしか出来ない。
「どんどん行くぜ!」
フィロメーラ自身も積極的に戦闘を行い、空中から足の速い敵や危険度の高い敵を捕捉、優先し攻撃を加え気絶させて足止めをしていく。
その隙を逃さずユニット達が即座に駆け寄り、次々と止めを刺していく。
今回現れたモンスターを全て倒し終わると、フィロメーラはさらに追加でユニットを雇っていく。
「これなら、トリオが来ても戦えるな。トリオが来たらタコ殴りだー!」
「「「おーー!!!」」」
ユニット達へと声をかけ気合を入れなおすと、フィロメーラはユニット達を引き連れ、次に現れたモンスター達へと向い突撃していった。
成功
🔵🔵🔴
ルク・フッシー
えっと…この場合は…
限りある資金は全て、狙撃や砲撃などの遠距離攻撃ユニットに充てます
ボクはできるだけ広い範囲の地面を、【材質塗装】で毒沼に塗り替えます
最低でも敵の召喚ポイントと門の前は塗り替えておきたいですね
毒が効かないモンスターにも対抗するため、余裕があれば感電させる床や氷結させる床も描いておきたいのですが…
毒沼などでダメージを与えながら束縛し、生き残りがいても購入したユニットに倒させる作戦です
ボクはとにかく床塗りに集中、敵と出くわせばそのまま攻撃して倒すつもりでいます
…ところでお祝い事トリオって、毒とかものすごくよく効きそうですよね…
「えっと…… まずは……」
モンスターの襲来に備え、ルク・フッシー(ただの少年猟兵・f14346)は材質塗装を使い絵の具をばら撒き、地面を毒沼へと塗り替えていく。
特に最終防衛線となる門の周辺やモンスターの出現位置は入念に塗り潰し、毒沼が避けられないようにしていく。
「あ、攻撃ユニットも配置しないとですね」
残念ながら毒沼は、強力な足止めとスリップダメージ持つ代わり、通常のトラップと違い味方にもその効果が発揮されてしまうようで、近接ユニットとの同時運用はあまり有効ではないようだ。
そこで、遠距離の弓兵や魔術師。さらに攻撃オブジェクトのバリスタなどを設置し攻撃の要とすることにした。
そこまで準備したところで、モンスターの襲来を告げる鐘が鳴り響く。
現れる魔法陣、そこから召還されて来たのはゴブリンの群れ。
「き、来ましたね……」
ルクは特大絵筆をぎゅっと握り締めると、再び地面を塗り潰し毒沼を作り出してゆく。
門へと向うゴブリン達。
しかし、ルクの作り出した毒沼は深く、背の低いゴブリン達では胸程まで浸かってしまい思うように進むことが出来ずにいる。
さらに、浸かっている部分から毒に侵食されどんどん体力を失っていく。
「毒沼はちゃんと効果があるみたいですね…… それじゃ、後はお願いします……」
そう言ってユニット達に指示を出す。
すると、毒沼の中を進み続けているゴブリン達へと矢や魔法が降り注ぎ、止めを刺していく。
毒沼と遠距離ユニット達の連携は強力で、その後、暫くは順調に攻略を進めていく。
鐘の音が鳴り響き、また新しいモンスターが召還される。
「ついに出ましたか……」
そこに現れたのはお祝い事トリオ達と、始めて見るモンスターであるリザードマン達であった。
リザードマン達は門を目指し、毒沼を駆け抜けていく。
どうやら、リザードマン達には毒こそ有効なようだか沼による移動妨害は無効なようだ。
ルクはリザードマン達の移動速度を見て、特大絵筆に付けられた絵の具の色を変える。
「ここは…… これで!」
黄色の絵の具――上を通ったものに麻痺と電撃によるダメージを与える床を作り出そうとする。
――が、お祝い事トリオのケーキ怪人が投げるケーキにより絵の具が無効化されてしまう。
「それなら…… お願いします!」
リザードマン達を優先して狙っていたユニット達へ、お祝い事トリオへの集中攻撃を指示する。
降り注ぐ矢が、魔法が、お祝い事トリオを襲い、体勢を崩し、投げられたケーキを打ち落としていく。
その隙に、ルクはリザードマン達を電気床により足止め、さらに絵の具を直接ぶつけて葬ってゆく。
さらに、絵の具の色を毒沼の紫へと戻し、お祝い事トリオへと巨大絵筆を振りかぶる。
「これで、最後です」
お祝い事トリオへと降り注ぐ絵の具。
ユニット達の攻撃に晒され体力を削られていたお祝い事トリオにこれを凌ぐ術は無く、お祝い事トリオたちは消滅した。
大成功
🔵🔵🔵
マリン・ラピス
個の力ではなく集団での戦略が求められる場ですか。
なかなか難しそうですね。
ひとまずユニットは重装歩兵に盾を持たせ横一列に。
その後ろに長槍を持たせもう一列。
これでひとまず正面からのモンスターにはある程度対処できるでしょう。
その間に私は【シーブズ・ギャンビット】で敵の本隊から外れたものを倒していきます。
ある程度倒して資金を集めたら騎兵を出しましょう。
敵が来たら盾と槍の部隊を徐々に下がらせ引きつけたところで騎兵の機動力を生かし左右からの襲撃で囲い込みます。
欲を言えば弓兵も騎兵と一緒に潜ませたいですが資金が足りればの話になりますね。
さて、私の戦略がどこまで通用するでしょうか…。
砦の門の前、ユニットの配置に悩みながらマリン・ラピス(禁忌に生み出されし姉妹・f08555)は呟く。
「個の力ではなく集団での戦略が求められる場ですか。なかなか難しそうですね。」
様々な作戦を検討した結果、マリンはユニット達の戦力を中心とした正面からのぶつかり合いを選択した。
まずは大盾で武装した重装歩兵を前衛とし一列、その後ろに長槍を装備した重装歩兵を配置、ユニットを横陣で展開していく。
重装歩兵が横一列に並び、盾を掲げ戦闘準備が整ったとき、モンスターの襲来を告げる鐘が鳴り響いた
「来ましたか。」
魔法陣から召喚されているのはゴブリンの群れ。
召喚ざれると同時に、真っ直ぐに門を目指し歩き出し、それを阻む重装歩兵たちとぶつかり合う。
ゴブリン達は錆びた剣や棍棒を振り上げ、重装歩兵たちへたたきつけていく。
――が、それらは全て掲げられた大盾により阻まれ、弾き返される。
それに対し、重装歩兵たちもお返しとばかりに大盾を叩き付け吹き飛ばす。
その隙を逃さず、長槍を装備した後列の部隊が、突き刺し、そして叩き潰していく。
だが、それで全てのゴブリンを止められるわけではなかった。
追加で現れたゴブリン達が、前方で戦闘中のゴブリンを避けようと左右に散り始め、防衛線を回り込まれそうになる。
「それはさせません」
マリンはダガーを引き抜くと、素早く駆け出した。
戦場から反れたルートを進む、防衛線を突破する危険があるゴブリンを捕捉しダガーで一閃。
次々と仕留め、間引いてゆく。
「これなら、問題なさそうですね」
ペースをつかんだマリンは順調にモンスターを退治し、兵力を充実させていく。
そうして暫くゲームを進めていると、モンスター召喚用の魔法陣から強いオブリビオンの気配が漂ってくる。
「いよいよ本命のようですね」
マリンは重装歩兵部隊の中心に陣取り、お祝い事トリオを迎え撃つ。
魔法陣より現れたお祝い事トリオはスシ怪人を中心にマリンと彼女を守る重装歩兵へと襲い掛かる。
素早く駆け寄ると、近距離から次々と重装歩兵へとスシを投げつけてゆく。
その殆どは大盾によって阻まれるが、盾の隙間を抜けた数発が確実にダメージを蓄積させていく。
「全隊後退、門付近まで下がります」
マリンの指示により、重装歩兵隊はじりじりと後退、お祝い事トリオの注意を引きながら門の方まで誘導してゆく。
予定の地点を過ぎて、十分にお祝い事トリオを牽きつけたと判断したマリンは次の指示を出す。
「弓兵隊一斉掃射。その後、騎兵隊突撃開始。重装歩兵隊は再度前進して圧力をかけます」
お祝い事トリオのやや後方。
左右に別れ、オブジェクトに隠れ隠蔽されていた弓兵隊がお祝い事トリオへ対し弓による一斉掃射を行う。
それにより、マリンを目指し前へと進んでいたお祝い事トリオ達に僅かな混乱が生じた。
その隙を逃さず弓兵と共に隠れていた騎兵隊が突撃。
お祝い事トリオの集団を引き裂いてゆく。
「今が好機です。押してください」
重装歩兵隊も負けじと前へでる。
騎兵により分断された敵をすり潰していく。
「これで最後です」
最後に残ったスシ怪人をマリンのダガーが貫く。
すると、今までこのゲームの中に漂っていたオブリビオンの気配が急速にはれていく。
「どうやらこれで、ゲームクリアのようですね」
砦には勝利を告げる鐘が鳴り響き、兵士達の歓声がこだましていた。
大成功
🔵🔵🔵