バトルオブフラワーズ⑧〜クロヌリは悪臭を供にして
バトルオブフラワーズ『ザ・ステージ』――6つ全てをオブリビオンから取り戻さなければ、『システム・フラワーズ』に辿り着く事は出来ない。
「ザ・ステージには、それぞれ特殊な戦闘ルールがあってな。敵を倒せても、敗北条件を満たすと謎の力で追い出されてまうさかい、気ぃ付けてな」
『ザ・ステージ』へ案内するのも2度目となる各務・瞳子(七彩の聴き手・f02599)は、少しは要領を得た様子で説明していく。
「今回は『ザ・ペイントステージ』。戦場は、キマイラフューチャーの街並を模してるようやね」
適用される特殊戦闘ルールは『クロヌリスレイヤー』。オブリビオンの群れが大挙して街中を『闇のような黒色』に塗り潰している。街を全て塗り潰されると、強制敗北の憂き目にあう。その前に敵を撃破しなければならない。
「敵が黒塗りしてる所に駆け付けて、やっつけていく流れやね。探索の方策や、発見したら速やかに駆け付ける工夫が大事になりそうや」
敵の総称は「群れを成す者『ペンタトゥミディア』」。端的にぶっちゃければ、「カメムシ」怪人(それも大集団)。
「はっきり言って、脆い。ユーベルコード一発で薙ぎ払えるやろな。けど……恐ろしい敵や思う」
何せ……手を出すと、臭い。倒すと、臭い。何をしても、臭い。人呼んで『今際の際臭兵器』。ワンパンで倒せる事すら、きっと連中の思う壺だ。
「連中は最期まで『クロヌリ』に専念する。おまけに、倒された時に出る『黄色い染み』は、時間が経つと『黒い染み』に変色していくみたいやな」
単純に倒すだけでは、「クロヌリ」の増殖は抑えきれないかもしれない。更なる一工夫が望まれる。臭いし。
「厄介なステージやけど、宜しゅうお願いするわ。皆、頑張ってな」
柊透胡
こんにちは、柊透胡です。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「バトルオブフラワーズ」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
『ザ・ステージ』2戦目のご案内です。
当シナリオは、『クロヌリスレイヤー』という特殊戦闘ルールが適用されます。
キマイラフューチャーの街並を模して作られた戦場で、多数の集団敵が街中を『闇のような黒色』に塗り潰しています。街並みが全て塗り潰されると『敗北』なので、その前に集団敵を撃破しなければなりません。
オブリビオンは、「群れを成す者『ペンタトゥミディア』」。
ワンパン上等、死んでも嫌がらせして逝く見上げた根性で、「クロヌリ」を敢行しています。取り敢えず臭いです。
それでは、猟兵の皆さんの熱いプレイングをお待ちしています。
第1章 集団戦
『群れを成す者『ペンタトゥミディア』』
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POW : 臭気放出(臭い)
【凄まじく不快な臭気】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : 絶望的な余韻(臭い)
【十秒前に攻撃されたかの如く臭いを撒きつつ】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ : バッドスメル(臭い)
【どこ】から【ともなく耐え難い臭気】を放ち、【不快感】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:笹にゃ うらら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
隣・人
「あー。此れはダメですね。三半規管崩壊とかそういう問題じゃあ在りません。臭いでモザイク確定ですよモザイク。そうだ。モザイクを虹色に変えて塗り潰しましょう。きっと楽しいですよ!!!」
殺す必要はない。『戦闘不能』に。『再起不能』に成せば好い
ならば塗り潰しているところにかけつけて
回ったり臭いを嗅いだりして『ゲロイン』します
そして対象が嫌悪感を抱いたら
対象にも『ゲロイン』と成ってもらいましょう
怪『人』なので三半規管はありますね。たぶん
もらい※※だけに
これで黒い染みも虹色の跡に成りますね
万事解決!!!
ザ・ペイントステージ――キマイラフューチャーの典型的な街並の中に、ゴソゴソと動き回る緑とか茶色の影。
群れを成す者『ペンタトゥミディア』、つまりは、カメムシな怪人共は、群れ成しせっせと「クロヌリ」に勤しんでいる。問題は……その塗り潰された所からして、何とも言えない臭いが漂っている事。
「あー。此れはダメですね。三半規管崩壊とかそういう問題じゃあ在りません」
今日もハイテンションな隣・人(六六六番外・f13161)は、臭いでモザイク確定だと、何だかにこやかに肩を竦める。
「……そうだ。モザイクを虹色に変えて塗り潰しましょう。きっと楽しいですよ!!!」
ちなみに当人、敵は『戦闘不能』や『再起不能』にすれば事足りると考えているようだが……一応、トンボ眼鏡なグリモア猟兵は『撃破を』と依頼している。
「あれ、そうでしたっけ? まあ、やる事は変わりありませんけど」
という訳で、逃げも隠れもせず『クロヌリ』しているカメムシ怪人の所へ駆け付けた人は、虹色モザイクを放つ……かと思いきや。
「……う、うえぇぇ……」
漂う悪臭の中、突然蹲って(自主規制)。そーゆー属性なヒロインもいるという話だから、世の中広い。
――――!?
で、流石に目の前でそんな事やられたら、怪人でも引く。ザワッとドン引いた連中に、顔を上げた人はあくまでもにこやかに。
「いあいあ。今日も隣人ちゃんを視てくれて有難う」
そうして、椅子をぶん投げ……思わぬ精度で怪人を捕えるや、グルグルと超高速回転!
ウ、ウォェェ……。
まあ、見た目カメムシでも怪『人』だし。三半規管を狂わせられたそいつも、憐れ(自主規制)と相成った。
「これで黒い染みも虹色の跡に成りますね。万事解決!!!」
…………結果的には。けど、ひっどい方法もあったもんである。
成功
🔵🔵🔴
ファン・ティンタン
【WIZ】カメムシ退治を化学する
私はね、散々こいつら(厳密には違うけど)に迷惑を被ってきたんだよ
私の、愛すべき布団も、奴らに…
―――いえ、クールに行こう、私
こんな日にこそ、彼らは地獄の業火に焼かれるべきだから
【精霊使役術】によりサラマンダーを呼び出す
あなたを呼ぶと大飯喰らいだから大変なのだけれど…奴らには火が必要だからね、頑張って頂戴
サラマンダーによる火災旋風
炎【属性攻撃】で敵を焼き払いつつ、広【範囲攻撃】に伴う周囲の塗りつぶしを進行
知ってるかな
カメムシのしつこい臭いは、実は揮発性が高い
つまり、熱による除去が有効なんだよ
そして、火災旋風の温度は優に1000℃を越える
―――さて、耐えられるかな?
――一方、至極真っ当にカメムシ退治を化学しようとしているのは、ファン・ティンタン(天津華・f07547)。
「私はね、散々こいつらに迷惑を被ってきたんだよ」
厳密に言えば、ペンタトゥミディア(怪人)でないカメムシ(虫)にだけど……愛すべきお布団が犠牲になったファンの恨みは根深い。
「――いえ、クールに行こう、私」
すぐにポーカーフェイスで、自らに言い聞かせるファン。
「こんな日にこそ、彼らは地獄の業火に焼かれるべきだから」
全然、クールダウンしていなかった。
「森羅万象に宿る精霊達よ、私の声を聞いて頂戴」
という訳で、問答無用で召喚されたのは、炎の精霊サラマンダー。
「大飯喰らいのあなたを喚ぶと大変なのだけれど……奴らには火が必要だからね。頑張って頂戴」
激励(?)の言葉に主を一瞥したサラマンダーは、次いで、眼下に蠢く悪臭の根源を睥睨するや。
シュゴォォォォッ!!
火災旋風を巻き起こす! オブリビオンを焼き払うと同時、赤炎による塗り潰しだ。だが、ファンの狙いはそれだけではない。
「知ってるかな……カメムシのしつこい臭いは、実は揮発性が高いんだよ」
つまり、『黄色の染み』は熱による除去が有効という事。そして、火災旋風の温度は優に1000℃を越える。
「――さて、耐えられるかな?」
報復を遂げた少女の白皙の面が、赤い炎に照り映え紅潮する。
結果、一角が焼け野原となったが……まあ、些末事としておこう。
大成功
🔵🔵🔵
レコ・ジェヒ
カメムシ、ちょっと触っただけでも凄く臭いんだよね。
臭いうえに汁まで出すってなんの嫌がらせかな?
嫌だけど、頑張るよ。
本当、臭いけど……(涙目
探すならやっぱ黒塗りされてない所かな。
黒塗りされてる所とされてない所の境目を見つけられたらそれに沿って探してみるとか。
何もしなくても臭そうなんだけど、近づいたら臭いでわかったりしないかな。
どうしてもダメなら勘頼み!
見つけたら速攻【エレメンタル・ファンタジア】で炎の竜巻を呼び出して焼却!
一気に燃やしちゃえば「黄色い染み」は出ないと思うんだ。
最悪、黄色い染みが出ても蒸発させる勢いで思いっきりやっちゃおう。
これなら臭いも少しの時間で消える……んじゃないかなぁ。
「カメムシ、ちょっと触っただけでも凄く臭いんだよね……」
街並を見下ろすレコ・ジェヒ(ケットシーのビーストマスター・f00191)の視界のあちこちに、じんわり広がる黄色い染み……あれも時間が経てば、黒く変色していくという。
「臭いうえに汁まで出すって、なんの嫌がらせかな?」
小柄なケットシーの少年も、じんわり涙目だ。嫌だけど、本当に嫌だけど……頑張ろう。
「本当、臭いけど……」
まずはカメムシ、もとい群れを成す者『ペンタトゥミディア』の捜索から。
「やっぱ黒塗りされてない所かな」
手始めに黒塗りの境目を探すレコ。目星を付けた境目に沿って歩き出す。
(「何もしなくても臭そうなんだけど、近付いたら臭いで……う?」)
どうしてもダメなら勘頼み! とも考えていたけれど。
「いた!」
カメムシの悪臭は、主に捕食者からの防御であるが、低濃度の臭いを集合フェロモンとして利用する場合もあるという。
まあ、その辺りの理屈がオブリビオンにも通じるかは知れないが、悪臭が漂うや視界に元凶が飛び込んできた瞬間、レコは炎の竜巻――エレメンタル・ファンタジアをぶっ放していた。
「一気に燃やしちゃえば、『黄色い染み』も出ないよね!」
ゴオォォォオッ!
少年の思い切りの良さに、ペンタトゥミディアはなす術なく燃え尽きていく。
「これなら臭いも少しの時間で消える……んじゃないかなぁ」
ユーベルコードを暴走させないようにだけ気を付けて、焼毒して回るレコ。
その実、カメムシの悪臭成分は揮発性だ。燃やすという対策は理に適っていると言えよう。
……まあ、街並にも、それなりに影響は出てしまったけれど。『クロヌリ』は防いだので問題なしだ。
大成功
🔵🔵🔵
パトリシア・パープル
カメムシ怪人?
このスカンクガールに、臭いで戦おうなんていい度胸ね!
カメムシの習性は集合フェロモンでコロニーを作ること
だったら、こっちとしても都合がいいわ!
敵の集まってる中心地に突っ込んでUC発動!
【毒使い】【マヒ攻撃】を追加したスカンクガスで一網打尽にしてあげる!
「そっちが悪臭なら、こっちは自家製の殺虫剤よ!
その後も自分を爆心地に見立て、UCでスカンクガスを放射しながらフィールドを塗り潰し返す!
敵の悪臭?
言っとくけど、スカンクのガスってくさやの1万6000倍は臭うからね?
世界一臭い缶詰より強烈な臭いなのよ?
上塗りできるものなら、やってみるといいわ。
下手に近づいて、失明しても知らないけどね♪
「カメムシ怪人?」
大きな尻尾をふっさり揺らし、不敵に碧眼を眇めるパトリシア・パープル(スカンクガール・f03038)。
「このスカンクガールに、臭いで戦おうなんていい度胸ね!」
そう、パトリシアはスカンクの能力を備えたキマイラの女の子。ユーベルコードだって勿論……。
「そっちが悪臭なら、こっちは自家製の殺虫剤よ!」
カメムシ怪人……正式名称、群れを成す者『ペンタトゥミディア』のコロニーを発見したパトリシアは、勇んで突撃する。
「フフン、こっちとしても都合がいいわ!」
ザワリと蠢く怪人共を見回すや、スカンクガス一斉放射だ!
その名も、最臭地獄・第六天領域――スカンクの分泌液の主成分はブチルメルカブタン。その臭いはくさやの1万6000倍。世界一臭い缶詰より強烈だ。
(「さあ、上塗りできるものなら、やってみるといいわ」)
立ち込める悪臭にのたうち回る連中を横目に、パトリシアは悠々とフィールドを塗り潰し直していく。
(「下手に近づいて、失明しても知らないけどね♪」)
カメムシの体表とて、己が悪液に冒されぬよう厚いセメント層で保護されているが……その実、己の悪臭でも死んでしまう脆さも持ち合わせる。ピクピクと痙攣していたのも束の間、カメムシ怪人共は次々と事切れていく。
「よし! 次行くわよ!」
一面の死屍累々を一顧だにせず、パトリシアは次なるコロニーを探し始める。幸い、ここは『ザ・ステージ』。一般人の巻き添えの心配もない。禁忌の技も使いたい放題だ。
――斯くて、猟兵達はそれぞれに苛烈な手段で、群れを成す者『ペンタトゥミディア』を一掃する。
苛烈過ぎて、街並も色々変わり果ててしまったが……まあ、問題ないだろう。このステージを再侵攻しようという剛毅なオブリビオンは、きっと現れないだろうから。
大成功
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