0
バトルオブフラワーズ⑥〜執事とメイドのワルツ

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#キマイラフューチャー
🔒
#戦争
🔒
#バトルオブフラワーズ


0




「皆さん、集まっていただき、ありがとうございます。」
 アトは猟兵達を笑顔で向かえた。
「キマイラフューチャーでの戦争ですが、まだまだ中枢への道は開けていません。
 大変でしょうけども、周りから切り崩すのに手を貸してください。」
 よろしくお願いします、と一礼してゲートを開くと、光を放つタイルが敷き詰められた街の一角が見えた。
「これから、皆さんには怪人たちとダンスをしながら戦ってもらいます。
 『アカイクツレヴォリューション』というルールで、音楽に合わせて床が光るので、それに合わせて足を運んでください。
 床の光に合わせて足を運ぶことで、自然と踊りを踊ることができるでしょう。
 ただし、足を踏み外すとステージから強制排除されてしまうので、ご注意を。
 その代わり、踊り続けられれば皆さんの戦闘力を引き上げてくれるそうです。
 さて、あちらを見てください。」
 アトに促されて視線を移すと、タイルの上で執事とメイド姿の男女が複数、床の光に合わせて踊りはじめた。
「相手は使用人風の、あの男女たちです。
 曲はいわゆるワルツ調ですね、社交ダンスというと解りやすいでしょうか?
 あ、だからといってペアでなければいけないということはありませんので、安心してください。
 一人であっても、本来は使用人たちの主であるはずの少年が、ダンスの相手を務めてくれるそうなので。
 ふふ、私も試してみたいのですが、皆さんを送り届けなければなりませんから。」
 残念なことです、といたずらっぽい笑顔を浮かべるアト。
「皆さんは踊りながら、使用人の彼ら彼女らを倒してください。
 軽快なリズムに合わせ、動きを作れば、何とかなると思います。」
 それでは、よろしくお願いします。
 その言葉とともに改めてゲートを開くと、光る床と使用人たちの姿が見えた。


ヨグ
 アトです、戦争シナリオ第4弾となります。
 社交ダンスを踊りつつ、使用人たちをなんとかして倒してください。

 なお、ソロの場合に相手を務める少年は、使用人たちと同じように山羊の角を生やした、銀髪の可愛らしい男の子です。
 ソロの方が複数でも問題ありません、人数に合わせて現れてくれます。
103




第1章 集団戦 『フロガステリ家の召使い』

POW   :    「おかえりなさいませ!ご主人さ、あっ···」
【メイドがすっ転ぶと、怒った執事の頭部が羊】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    「おかえり、坊ちゃん。」「おかえりなさいませ!」
【可愛く声援を送ってくれる銀髪の少年】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    「フロガステリ嬢の御心のままに。」
【お盆の上】から【男はメイド服、女は執事服になるミートパイ】を放ち、【どうしてこうなったのかという疑問】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:灰ノ瀬のん

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

高鷲・諒一朗
ダンスなら任せてくれよ、ってなぁ!
スカイダンサーの真髄を見せてやらぁ!

今回はワルツ調の曲なんだなぁ
ということで銀髪のキミ、よろしくなぁ
楽しいダンスにしようぜ!

こういうゲームはあちこちでやったことがあってなあ
まずは楽しむことを第一に
音楽と一体になれば、必然と次に踏むべきパネルの場所も予測がつくってもんだ
ワルツはリードの方が得意なんで、お手を拝借
相手の足捌きの様子を見つつ、ステップを踏んでいくぜ

長い四肢を使って腕の振りや体のひねりも加え演出しつつ
危ないところは「野生の勘」で咄嗟に踏みつつ
しっかり最後まで踊りきるぜえ
ここぞというときに攻撃できそうなら
『金狼舞踏』で攻撃していくぜえ!


桜雨・カイ
お相手は少年ですか…私も男性ですが大丈夫でしょうか?
ゲームも踊りも慣れていませんが、よろしくお願いしますね。

慣れていないので、小さくリズムを呟きながら踊ります
緊張した顔では少年が心配しますね。にっこり笑います(でも内心懸命に足元の光に集中)
おや衣装がメイド服に替わりました。でも疑問を考える余裕ありませんのでそのまま踊ります

せっかくですし攻撃もこの場に合うものにしましょう
【花嵐】発動
周囲に桜の花びらを舞い散らし、綺麗な背景になるようにします
同時に敵の足元をすくうように攻撃し、足を踏み外すのを狙います

終了後
……無事おわりましたね。ところで、どうしてメイド服だったんでしょうか?(今頃になって疑問)



「ダンスなら任せてくれよ、ってなぁ!」
 あふれ出す情熱をダンスに、が信条の高鷲・諒一朗(ミルザム・f17861)。
 早速、出迎えてくれた少年の手を取り、
「ということで銀髪のキミ、よろしくなぁ。楽しいダンスにしようぜ!」
「ええ、こちらこそ!」
 にこりと微笑んだ少年をリードし、ワルツの音楽に合わせて踊り始める。
 その隣では、
「……ええと、私も男性ですが、大丈夫でしょうか?」
「もちろん!」
 桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)は自分の相手を務める、同じく銀髪の少年へ声をかけていた。
 笑顔で返してくれた少年に内心安堵し、
「ゲームも踊りも慣れていませんが、よろしくお願いしますね。」
「はい、それでは僕がリードしますね!」
 少年に手を引かれ、桜雨も舞台へあがっていく。
 軽快なリズムに合わせ、使用人たちも楽しそうに踊りを始めていった。

「タンタンターン、タンタンターン……。」
「……ふふ!」
 口でリズムをとる桜雨に、少年が思わず吹き出していた。
「ごめんね、笑っちゃって。慣れてないからだもんね。」
「はは……。」
 桜雨はにっこりと笑って返しているが、必死で次の光る床を目で追っていた。
 確かにぎこちないところはあるが、少年の動きに合わせて足を運ぶと、自然と桜雨の足も光る床に乗っているのだった。
 そこへくるりとターンをしながら使用人たちのペアが近づき、
「お客人、せっかくですからパイでもいかがでしょう?」
「……あ、いや。」
 受け止めるにも手が空いていない。
 お盆からこぼれたパイが桜雨に当たる。
「ふふ……!」
 少年が笑いだすが、桜雨は相変わらず足元を見るのに必死だった。
「僕がエスコートしなきゃね!」
 手を引く少年に合わせて足を運ぶと、桜雨の足元でふわりとスカートが広がる。
 そう、桜雨の服装はメイド服になっていた。
「タンタンターン……。」
 全くそのことに気が付いていない桜雨は、変わらず踊りを続けていた。

「おー、なかなか変わった主旨だねぇ!」
 その様子が目に入った高鷲のペア。
 こちらは二人で華麗に踊りながら、
「そうだ、せっかくだから、そのパイをこっちにくれないかい?」
「おや、お客人。あなたもこの姿に興味がおありで?」
 隣の使用人のペアに声をかけると、メイド側がスカートをつまみながら答えてきた。
「へへ、おれじゃなくてさ……。」
「……おやおや、なるほど。ふふふ、では失礼をしまして!」
 リードする高鷲に導かれ、少年が使用人側に近づいた途端。
「うわ! ちょっと!」
「お似合いですよ、坊ちゃん!」
「そうだぜぇ! おれより君の方が似合うからさ!」
「もう!」
 ちょっと頬を膨らませる少年だが、指摘通りにメイド服も似合っていた。
 そんな少年を抱えるように踊る高鷲は、見事な足運びで床を踏む。
「さて、それじゃあフィニッシュといこうか!」

「そうそう、その調子!」
 リズムにも慣れ、足運びもわかってきた桜雨。
 そんな彼らの周りに桜の花びらが散り始めた。
「おや? このあたりにはそんな樹は」
「とう!」
「うお! お客人!?」
 視線が花びらの方へ向いた使用人の一人に、高鷲の足がかけられる。
「すまないねぇ! 負けるわけにいかないからさ!」
 リズムと床の光に合わせ、長い脚を活かして近くの使用人の足が払われた。
 さすがに堪らず転倒した使用人は、その場から転送されていく。
「あはは! 僕をこんな姿にした罰さ!」
「へへ! ちがいねえ!」
 メイド服の少年もノリノリだ。
 と、高鷲のペアに使用人たちが警戒したところに、舞っていた桜の花びらが一斉に足元で吹き荒れた。
「きゃあ!」
 スカートが風にあおられ、メイド側が足を取られて踏み外し、姿を消していく。
「……制御も、大変だな。」
 桜雨は静かに、変わらず必死に足を運びながら花びらの制御をしていた。
 約半数の使用人たちが消えたところで、ふと気が付く。
「どうして、メイド服を着ているのでしょうか?」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(アドリブ・共闘可)
「うん、いいよ。ワルツなら慣れているし」
なんだかフィオ姉ちゃんが積極的でびっくりだけど、楽しいから付き合うよ
【行動】()内は技能
軽快なリズムだから(楽器演奏)で培ったリズム感で(ダンス)の
ステップを踏んでいくよ。フィオ姉ちゃんがリードしてくれるから安心だし。
「ちょっとだけ気恥しい感じもするけど」
曲の節では召使いの二人にクラロ・デ・ルーナを飛ばすよ
敵の攻撃は(見切り&ジャンプ)で回避
最後はジャンプしたフィオ姉ちゃんを華麗に受け止めフィニッシュ
ばっちり(パフォーマンス)を決めるんだ
そして決めポーズのまま笑顔でカラミダド・メテオーロを敵に叩き落すよ


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【SPD】(アドリブ/連携可)
「良かったらもう1曲付き合ってもらえる」
フォルセティと一緒にペアダンスを
■気持ち
弟と踊るのが超絶嬉しいけど、そんな素振りは全くみせない
■行動
弟と[手をつなぎ]華麗にステップを開始
[ダンス]技能を駆使して確実に床タイルを踏んでいく
さらに[学習力]を活かしてリズムと明滅パターンを把握して
弟をリードしながら踊っていく
「昔、よく一緒に練習したのを思い出すわね」
ターンしながらさりげなく【アイオロスの刃】をオブリビオンに向ける
生半可な攻撃は[オーラ防御]とダンスの情熱で跳ね返す
最後は華麗に[ジャンプ]でフィニッシュ
その態勢のまま【バベルの光】を撃ち落とす



「昔、よく一緒に練習したのを思い出すわね。」
 弟の手をとり、華麗にステップを踏んでいるフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)。
「……ちょっとだけ、気恥しい感じもするけど。」
 そんな姉に動きを任せ、合わせて踊るフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)。
 少し顔を赤らめながら言うフォルセティに、内心穏やかではないフィオリナ。
(ああ、本当に可愛い……このまま踊り続けられたら……!)
「……フィオ姉ちゃん?」
「次、行くわよ!」
「わ、わ! うん!」
 弟には心の内を見せず、曲に合わせて誤魔化す。
 姉弟のワルツは、周りの使用人たちからも仲の良さが伺えるほど、綺麗に息が合っていた。

「良かったら、もう1曲付き合ってもらえる?」
「うん、いいよ。ワルツなら慣れているし。」
 次の曲が始まり、使用人たちの中に入っていくと、
「さぁ、お客様! パイはいかがです?」
「ふふ、私は遠慮しておきますわ。」
 フィオリナは、執事のもつ銀の盆にパイが乗っているのを見ながら、
(そういえば……あのパイって、男に当たるとメイド服になるんでしたね。)
「まぁまぁ、そうおっしゃらずに!」
「わ! ボクも遠慮しておくよ!」
 零れ落ちたパイからフォルセティは身をかわし、難を逃れる。
(あぁ、あれが当たったら、メイド服だったのね……。)
 惜しい、もう少し。
「フィオ姉ちゃん、危ない!」
 フォルセティが引く手に力を込めたのを察知し、フィオリナも流れに任せて身を翻す。
「ふふ、お客様に受け取ってもらえず、残念です。」
「お生憎さま、パイは受け取れないわ!」
(……たくましくなったのね、フォルセティ。)
 思わず頭を撫でたくなるのをぐっとこらえ、ダンスを続ける。
 曲も佳境に近づいていた。

「さぁ、仕掛けるわよ!」
「うん、わかった!」
 フィオリナは曲に合わせてターンしながら、指先でターゲットを決めていく。
 フォルセティも呪文の詠唱を続けつつ、フィニッシュに向けて体制を整える。
 曲も盛りあがり、最後のターン。
「ふ!」
 フィオリナが華麗に宙を飛び、そのまま地を指さして、
「貫け!」
「うわああああ!」
 空から突然降り注ぐ、高出力のレーザー。
 フィオリナに指先でターゲッティングされた使用人たちが貫かれ、半数が塵も残らず消えた。
「よっと!」
 ジャンプを決めたフィオリナを受け止めたフォルセティ。
 その勢いでくるりと一回転すると、姉を受け止めた手には聖箒ソル・アトゥースが握られていた。
「へへ! ばっちり決まったよ!」
 曲が終わり、笑顔でピースをしながら箒を構えたフォルセティ。
 ……落下音が聞こえる。
「うお!」
「お客様!?」
 上を見た、使用人たちの悲鳴が響く。
「悠久に揺蕩う無限の星屑よ。星柩満ちて此へ集うは漆黒の紅炎!」
 地に響く、黒炎をあげる隕石の落下音。
 爆風と瓦礫を巻き上げ、それが収まった時……。
 防御の魔術で防がれた姉弟以外、動くものはいなかった。

「フロガステリ家の召使いの離脱を確認、至急応援求む……繰り返す、フロガステリ家の……」
 周囲の建物から響く、応援を求める声。
「いえーい! 勝ったね、フィオ姉ちゃん!」
「ええ、そうね。ふふ、よくやったわ。」
 えらいえらい、とフォルセティの頭を撫でるフィオリナ。
「えっへへ……。」
 気恥ずかしそうに撫でられているフォルセティ。

 また一つ、キマイラフューチャーの中枢に近づいた。
 それを感じながら、猟兵達はグリモアベースへ帰還していく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月07日


挿絵イラスト