バトルオブフラワーズ⑧〜オペレ-ション スクゥイド
●グリモアベース
慌ただしいグリモアベース。
それもそのはず、現在キマイラフューチャーではオブリビオン達が通称【コンコン】と呼ばれるシステムの基幹を成すと思われるシステムの掌握を謀ろうと、キマイラフューチャーの心臓部に侵攻している状況なのだ。
即ち、戦争である。
「時間がない、簡潔に説明する。一回しか言わんからな、聞き逃すなよ」
ユウキはグリモアベースに作り上げられた『作戦会議室』と書かれた部屋の中で猟兵たちを集めていた。
「今回の目標はポイント⑧、通称『the Paint Stage』だ。」
そこは広大なフィールドではあるが、一部は今まで敵が塗り広げた黒いインクのようなものがばら撒かれ、インクにより黒く塗りつぶされたポイントに強力なオブリビオンが湧き出しているらしい。
「そこでだ、今回貴君らには黒く塗りつぶされたポイントの一つに急行、湧き出しているオブリビオンをそのまま骸の海に叩き返してもらいたいわけだ」
それなら普段と変わらぬ仕事だと息巻く猟兵たちに、ユウキは待てと制止の声をかける。
「理由はわからんが、あいつらには攻撃が一切通用しない」
⋯⋯何を言っているのか、それでは排除のしようがない。
「まぁ、聞け。現状、遠距離からオブリビオンを狙撃し排除しようとした仲間から、一切の攻撃が弾かれたと情報が入っている。しかしながらだ、弾かれ黒いインクに当たった弾丸が、何故か黒いインクを別の色に書き換えたそうだ」
意味が分からない。それがなんだと言うのか?
「オブリビオンがご丁寧に叫んでくれたらしいぞ? 『縄張りが塗り替えられたら弱体化しちゃうじゃないか!!』ってな」
⋯⋯どうしてこうも間抜けばかりなのか⋯もちろん助かるが⋯⋯。
「というわけでだ、あの黒インクに攻撃をぶち当て、色を塗り替えた後、対象のオブリビオンを攻撃。おそらく三分の二以上塗り替えてしまえば攻撃も通るようになるだろう!」
おそらくではあるが、と付け加えるユウキ。
「それでは、オペレーション スプラ⋯⋯え? マズいって? しゃぁねぇなあ⋯⋯」
一人で何かをぶつぶつ喋るユウキ。
「ごほん! 気を取り直して、これより烏賊作戦(オペレーション スクゥイド)を開始する!!」
ゲートを開き激励の言葉を送るユウキ。
「諸君! 戦場を君達の色で染め上げ、オブリビオンには御退場願うとしよう!!」
開いたゲートを指さし叫ぶ!!
「Go!!」
ユウキ
イカじゃないよ? ホントダヨ?
あれ?これ前も言ったような⋯。
というわけで戦争シナリオその二です。
インクの上に乗っても特にデメリットはありません。しかしながら、猟兵がインクを攻撃すると、何故か攻撃した地点の周囲があなたの好きな色に染め上げられ、オブリビオンへの攻撃が通るようになるようです。
黒はだめです。一応⋯⋯。
戦闘フィールドはそこまで広くなく、凹凸も少ない場所だと思って下さい。
オブリビオンも戦闘中に機械を使ってインクを放ち、フィールドを黒く染めようとしてきます。
⋯⋯悪いこと考えたそこのあなた! 最適解かもしれませんよ!!
そんな訳で、オブリビオンを倒してキマイラフューチャーの未来を守ってください!!
よろしくお願いいたします!
第1章 ボス戦
『シーディーメーカー』
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POW : 人生一発逆転!
レベル×1体の、【背負った負債】に1と刻印された戦闘用【ヴァーチャルキャラクター】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
SPD : レディースアンドジェントルマン!
予め【聴衆を盛り上げる司会進行を行う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ : ジャックポット!!
【大量のカジノコイン】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を覆う程の紙幣が舞い飛び】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:ケーダ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ネミ・ミミーニーズ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
トゥリース・リグル
アドリブ・連携・ハプニング歓迎。
色はシルバーを選択します。
変わった戦闘ですが…まぁ、何とかなるでしょう。
まずは【錬成カミヤドリ】で複製ダガーを目一杯制作。
そして複製ダガーで【範囲攻撃】を行い、敵とその周辺をまとめて攻撃し、相手の色塗りを妨害しつつ、こちらの色の範囲を広げていこうとします。
色の範囲が広がり、ダメージが通る様子でしたら僕自身が【ダッシュ】で接近し、本体のダガーで【2回攻撃】をします。
相手の攻撃は【第六感】で察知、【見切り】で回避を試みます。
ベルカ・スノードロップ
塗りつぶせばいいのであれば
【アート】【クイックドロウ】で勝負
quick-drawのdrawって引き金を引く以外に「描画する」の意味がありますからね
素早く塗りつぶしていきますよ
UCを発動して【範囲攻撃】
『攻撃した地点の周囲』がこちらの色に変わるのであれば、と
【槍投げ】【投擲】で広範囲に槍を打ち込みます
敵の機械を【スナイパー】で狙い撃ち
【誘導弾】で【吹き飛ばし】て攻撃します
吹き飛ばす時には【地形の利用】します
【コミュ力】で味方と連携を取りつつ
「敵の機械、爆破させてしまえば、こちらの色に染まるのでは?」
誰か狙えませんか?
敵が黒に染めるというなら、こちらは穢れなき純白へと染め上げていこうじゃないですか
フィロメーラ・アステール
「おおー、なかなかイカした作戦名!」
これには満面の笑みで応えるしかない!
広い範囲を塗るなら、やっぱ手数が重要か!
【はじまりを刻む地の新星】を発動だ!
この世界なら無機物はその辺にいくらでもあると思うので、それらを魔力生命体に変換して操る!
あ、見た目がバラバラだと動かしにくいから妖精型に変形!
【全力魔法】に【気合い】を込めて【空中戦】を始めようか!
【破魔】の【オーラ防御】を展開し、黒エリアに擦り付けるように体当たりすることで一気にびーっと塗り替え!
航空ショーの【パフォーマンス】を髣髴とさせる動きを【残像】の速度に乗せて、縦横無尽に駆け巡るぜ!
場合によっては敵の攻撃を【かばう】ことで塗りを妨害する!
流観・小夜
インクに攻撃ですか……では、広範囲をできる限り攻撃できるようにしましょうか。
まず【ダッシュ】で素早くマップ中心部か高所まで移動します。
その後、【機関接続・火力形態】を発動。近距離はガトリング砲で、中距離はロケットランチャーで広範囲のインクを攻撃し塗りつぶしていきましょう。搭載負荷量は超えているため動けず、衝撃で義体が損傷していきますが気にせず行動します。
しかし、対象からの妨害も考えられるでしょう。特にあの機械に関しては厄介です、アンチマテリアルライフルによる【スナイパー】での狙撃でかの機会に攻撃します。
と、同時に対象からの直接攻撃が予想されます、【咄嗟の一撃】で反撃します。
※アドリブ・絡み歓迎
紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎
陣取り合戦でありますね。であるならば、数こそ武器、であります。
【選択UC】を戦闘領域に召喚、対象のインクとやらを数の暴力で狙う。当然、敵の妨害もあるでしょうが、そうして引き付けられれば(おびき寄せ2)これも一種の【援護射撃10】というもの。友軍がうまくやってくれる筈。
(色は赤。本当は黒が好きでありますが、まあ、仕方ないでありますね。フレンドリーファイアはよくない)
あるいはペイント手榴弾を【投擲5】しながらも良いかもであります。
陣取り合戦が終わった後は、手持ちの04MV等を連射(2回攻撃10)して仕留める。
漆黒の黒に塗りつぶされたバトルフィールド。
少し離れた位置に見えるオブリビオンVS五人!!
「おい! ひきょーだぞお前ら!! 一対一で掛かってこい!!」
それは無理というものである。この戦いにはキマイラフューチャーの明日が掛かっているのだ。
「はっはっはー! 勝てばよかろうなのだー!!」
そう言って飛び出したのはフィロメーラ・アスピーリ。
自称SSR妖精さんである。
「いやっほーぅ!!」
満面の笑みで飛び回り、オーラ防御と破魔の力を込めた体を地面や壁にこすりつけつつ、楽しそうに飛ぶ姿は、なんとも愛らしい。
「やめんかー!!」
叫びながら機械のようなものから
ペッ、ペッ、ペッ、
とインクを放ち、フィロメーラや、彼女が黄色に塗り替えた場所を狙い、再び黒く染め上げようとするオブリビオン。
「敵の機械、爆破させてしまえば、こちらの色に染まるのでは?」
それを見て、口を開いたのはベルカ・スノードロップだった。
「⋯⋯確かに、タンクに攻撃を仕掛けてしまえば、タンクの中身が染まる可能性はありますね」
流観・小夜がそれに同意すると、狙撃銃を構え、機械のタンクらしきものを狙う。
「させるわけねーだろーが!!『人生一発逆転』!!」
オブリビオンがそう叫んだ瞬間、タンクの周囲におびただしい数の背中に『負債1』と書かれたVCが召喚され、肉の壁を形成する!!
「必死で守れ!!守りきったらお前らの負債を消してやってもいいぞ!!」
そう叫ぶオブリビオンの声にVCたちはざわつき始める⋯
「とりあえず、あれをどうにかしないとでありますな!」
そう息巻くのは紅葉・智華だ。
「フィロメーラ殿が攪乱してくれているうちに、そこいらじゅうを染め上げまくってやるであります!!」
そう言って取り出したのは手榴弾。
「あ、中身はペンキなので自爆しても安心であります!!」
いや⋯色々ダメージデカい気もするが⋯⋯
「それ、あそこに投げられませんか?」
先程まで黙って敵の動向を確認していたトゥリース・リグルは、先程のタンクの方を指さした。
「さすがに遠いでありますな。接近できれば可能かと⋯」
距離を確認して投擲の構えを取りながら、敵集団を睨む智華。
「なら、接近しましょう。僕が切り込むので、小夜さんとベルカさんは援護をお願いできますか?」
トゥリースがダガーを抜いて構えた。
「⋯⋯了解」
小夜がライフルを構え、
「了解です」
ベルカが詠唱を始める。
「とりあえず自分も撃ちながら突撃であります!!」
智華も銃を構え、
「ほらー!! 当たらないぞー!? ヤッホー!!」
フィロメーラはハイテンション。
⋯⋯一人,自由人が居るが、気にしないでおこうか⋯⋯⋯
「いくよ!!」
トゥリースの号令と共に一斉に飛び出す3人!!
小夜が立て続けに発砲し、敵VCの数を着実に減らす。
「させるかって言ってんだろうが!!」
突っ込む三人をオブリビオンが迎撃しようとした瞬間、
「ジャマしないでほしいであります!」
智華の放ったペイント手榴弾がオブリビオンの目の前で爆発する!!
「ぎぃやあああ!! 目が! 目があああああああああ!!」
⋯⋯お前の目はどこにあるのか?
「おお!! なんか力が湧いて来たぞー!!」
智華が塗りつぶしたフィールドの上を飛んだフィロメーラは、力が漲るのを感じ⋯そして⋯
「幸運の大盤振る舞いだー!! 行くぞー!!目覚めろー! 愉快な仲間たちー!!」
そう叫び、UC『はじまりを刻む地の新星』を発動すると、周囲の小石から紙屑、埃に至るまでがフェアリーの姿となり⋯⋯
『いやっほーぅ!!!!』
フィロメーラと同じように飛び回りながら周囲を鮮やかな黄色に塗り替えていく!!
「たしかに、力が湧いてきましたね」
そう言ったベルカがUC『ナイトメアジャベリン』を発動する!
「殲滅ついでに純白に塗り広げてしまいましょうか⋯⋯我が夜の血に応え、顕現し、貫き穿て、夜王の槍!!」
多量の槍を、VCに向け投擲。誘導された槍が相手を吹き飛ばし、吹き飛んだ相手が別の相手に衝突、互いに消滅するという敵にとっての地獄絵図が完成する!!
そして、一本の槍がタンクに命中し⋯⋯
ビキィ!!
「あ⋯」
ボン!!
破裂音と共に撒き散らされる白いインクが、周囲と味方を白く染め上げる!!
「あはは⋯やってしまいました⋯⋯」
そう言いながら笑うベルカを睨み、
「ずるいであります!! ならば私も!!」
UC『カバリングアームズ』を発動する智華。
「さぁ!! ベルカ殿が染め上げた場所を赤く染め上げるであります!!」
⋯ん⋯⋯?
「ふははははー!! 私の方がいっぱい染められるぞー!!」
フィロメーラが叫び、二人が染め上げた場所を更に自分の色で塗り替えようと飛びまわる!!
⋯⋯あれ?遊んでない君たち?
「ぐぬぅ⋯だめだ⋯ここは撤退して別の場所の援護を⋯⋯⋯」
そう言って遊ぶ三人を憎々しげに睨みつけるオブリビオン。
「⋯⋯どこに行かれるおつもりですか?」
いつの間にかオブリビオンの背後に立っていた小夜が言った。
彼女はすでにUC『マキナコネクト・バトルフォートレス』を起動し、すべての銃口がオブリビオンを向いている。
「逃げられるなんて思ってませんよね?」
そう言いながら『練成カミヤドリ』を発動し、大量のダガーと共にオブリビオンの前へと歩み出るトゥリース。
「ま⋯待て!? は⋯話をしよう!!」
話? 彼女たちになんの話があるというのか。
とはいえ、彼女たちには関係のない事である。
『問答無用ッ!!』
二人の女性から放たれた全力の集中砲火に、オブリビオンはなすすべもなく消滅していく⋯
べちゃ!
そのまま前のめりに倒れた小夜。
「大丈夫ですか!?」
それを見たトゥリースが、彼女に駆け寄ると、小夜はそのまま言う。
「⋯⋯いえ⋯アレを使うと体に不具合が生じるもので⋯出来れば⋯⋯」
ボン!!
そんな小夜の近くでで、智華の投げたペイント手榴弾が破裂し、二人を赤く染め上げる⋯⋯
「⋯⋯トゥリースさん?」
小夜が小さく⋯それでいて怒りのにじむ声を出す⋯⋯
「了解⋯仇は討つから⋯⋯」
そう言ってダガーを構えたトゥリースも、かかったペンキで真っ赤に染まっている⋯
この二人の怒りを冷ますには、少し時間がかかりそうだ⋯
『the Paint Steage』CLEAR! Congratulation!!
大成功
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