バトルオブフラワーズ④〜フルーツ祭り発生!?
●非現実感が強いのですが戦争です
「にわかに信じがたい状況だけど、現実だよな……」
猟兵らが集まった時、グリモア猟兵館野・敬輔の視線は微妙に遠くを向いていた。いったい何が見えたのだろう。
「おーい、敬輔?」
「……あ、すまない。集まってくれてありがとう。」
いったい何を見たんだ、と首を傾げる猟兵らを前に、敬輔は頭を下げた。
「早速だが、皆に『ザ・フードステージ』の攻略をお願いしたい。」
予知の内容を説明し始める敬輔だが、相変わらず視線は微妙に遠くを見ている。
「このステージの片隅にだだっ広いミカン畑があるんだが、実っている大量のミカンをオブリビオンが片っ端から収穫しようとしているんだ。それを阻止してほしい。」
しかしステージ全体に『シュウカクフードバトル』という特殊なルールがあるらしく、収穫量が一定量を超えると猟兵側の強制敗北となり、無理やりステージから追い出されてしまう、と敬輔は言う。
「無理やり追い出される前にオブリビオンを撃退してほしいんだが……問題は収穫途中のオブリビオンは『攻撃無効』の特殊能力を持っているようで、収穫を邪魔しようにもあらゆる攻撃が通用しないんだ。」
それ反則じゃないか! という猟兵たちの叫びを、敬輔が両手で押しとどめる。
「最後まで聞いてくれ。幸い、収穫物は山のように積み上がっているから、皆にはそれを使って料理を作り、収穫物を減らすと同時にオブリビオンの作業の手を止めてほしい。」
料理が美味しそうならば、オブリビオンは喜んで食べて収穫作業を中断する。この時『攻撃無効』の特殊能力が無効化されるため、その隙に一網打尽にするというのがこのステージの攻略法らしい。
なお、ミカン畑の近くには、作業員の休憩施設らしき建物がある。中には調理器具が一式揃っているので、それを拝借して料理をするといいだろう。ミカンだけで美味しい料理が作れないと思ったら食材を持ち込んでも構わない。
「難しいかもしれないが、ここを僕らの手で制圧しないと『システム・フラワーズ』にたどり着けない。どうか手を貸してくれないだろうか。」
猟兵らはひとつうなずくと、敬輔が開いた転送ゲートをくぐった。
●ミカンを収穫するのはフルーツ怪人
到着した猟兵らが目の当たりにしたのは、ミカン畑の片隅にある休憩施設の前に大量のミカンが積み上げられている光景。しかも積み上げているのは、リンゴとスイカ、レモン頭のオブリビオン達。
「オレたちゃフルーティートリオだぜ♪」
「ここにあるミカンは全部俺たちのもの♪」
「イェーガーたちをメンテナンスルートには行かせやしないぜイヤッホー!」
陽気に歌ってはいるが、全部収穫させるわけにはいかない。猟兵たちは手近なミカンを手に取り、休憩施設内で調理し始めた。
北瀬沙希
北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
至らない点もあるかと思われますが、よろしくお願い致します。
皆様、メシテロのお時間です。
……スイーツテロの可能性のほうが高いかも。
●「戦争シナリオ」について
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「バトルオブフラワーズ」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
また、このシナリオに成功すると、④と⑦の戦力を1ずつ減らすことができます。
●特殊戦闘ルール「シュウカクフードバトル」
詳細は全てオープニングにある通り。料理に限らずスイーツを作っていただいても構いません。ミカン以外の食材はないため、食材の持込みもOK。
自分の作った料理を食べさせている間に戦闘を仕掛けても、参加者間で相談して料理班と戦闘班に分かれても構いません。
※フルーティートリオを調理することはできません。念のため。
リプレイは料理シーンと食べさせるシーンがメインになると思われますが、戦闘判定もしっかりしますので、ユーベルコードの指定忘れにご注意を。
それでは、美味しいミカン料理……もとい、プレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『フルーティートリオ』
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POW : スイカ怪人・ウェポン
【スイカ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : レモン怪人・ジェノサイド
【レモン攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : リンゴ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【リンゴ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ルルチェリア・グレイブキーパー
沢山ミカンを使って美味しいスイーツを作るわ
そろそろ暖かくなってきたしミカンゼリーにしましょう
ミカンの皮を容器にすると可愛いかも
サモニング・ガイストで古代の戦士を召喚、手伝わせるわ
戦闘大好き古代の戦士は不満そう
後で暴れさせてあげるわよ
ミカンのヘタの部分を落として、果肉は皮を破らない様に取る
お鍋にミカン果肉をミキサーにかけた果汁100%ジュースと持ち込んだ砂糖とゼラチンを入れて火にかけ、溶かす
それをミカンの皮の容器に流し入れる
余ったミカン果肉も入れて冷蔵庫で冷やせば『まるごとミカンゼリー』の完成よ!
とっても美味しいわ!怪人さんも一緒にどう?
怪人が釣れたら古代の戦士に攻撃させるわ
……お待たせ、今よ!
●ミカンゼリーを作りましょう
「沢山ミカンを使って、美味しいスイーツを作るわ。」
ルルチェリア・グレイブキーパー(墓守のルル・f09202)が作ろうと決めたのは、ミカンゼリー。そろそろ暖かくなってきたことですし、冷やして食べるから尚美味しいですよね。
しかしルルチェリアだけでは人手が足りない。そこで【サモニング・ガイスト】で古代の戦士を召喚するが、古代の戦士は戦闘のために呼び出されたのではないと悟ると不満そう。
「後で暴れさせてあげるわよ。手伝ってね?」
召喚主には逆らえない。古代の戦士は渋々頷いた。
ルルチェリアと古代の戦士による、ゼリー作りが始まる。
まず大量のミカンのヘタの部分を落とし、皮を破らないように中の果肉を取り出す。皮は容器にすると可愛いかもしれないので取っておくことにした。
取り出した果肉はミキサーにかけてジュースにし、持ち込んだ砂糖とふやかしておいたゼラチンを入れてゆっくり火にかけて溶かし、果汁100%ゼリー液を作る。これをミカンの皮の容器に流し入れ、余ったミカンの果肉を散らして冷蔵庫で冷やせば、「まるごとミカンゼリー」の出来上がり。
ルルチェリアは出来上がったミカンゼリーを一口味見し、満足そうにうなずいた。会心の出来だ。
「とっても美味しいわ! 怪人さんも一緒にどう?」
『ファッ!?』
ルルチェリアの声に反応したフルーティートリオ、まるごとミカンゼリーを目にするなり収穫作業を中断し、ミカンゼリーに飛びつく。
「美味しいッス♪」
「丁寧に作ったゼリーは美味♪」
「これならもっと食べていたいぜイヤッホゥ♪」
怪人たち、すっかりゼリーに夢中です。
「……お待たせ、今よ!!」
ルルチェリアの命を受けた古代の戦士は、ゼリーを口にして攻撃が通じるようになった怪人から槍と炎で容赦なく攻撃し、次々とフルーティートリオを殲滅していった。
大成功
🔵🔵🔵
尾崎・ナオ
りょ、料理かあ。
デザートでいい?
既にゼリーは出たそうだから…んーんー、これにしよっと!
作るのは、ミカンを乗せたレアチーズケーキ!
持ち込むのは色々あるよ。大きなカバンで行くぜーぃ。
作り方はとーっても簡単。
クリームチーズに、粉ゼラチンを溶かした水を入れて、混ぜる!
その時に、レモン汁入れるんだけど、ミカン汁にしちゃお。
土台になるパイは面倒なのでビスケットを粉々にしたもので代用。
冷蔵庫で冷やして~。
少し酸っぱそうな蜜柑の果肉をふんだんに乗せて完成だ!
酸っぱいミカンも、こうすれば美味しくいただけるよ!
美味しい?それは良かったー!
UC【拳銃早打ち】と技能【クイックドロウ】の合わせ技で仕留めます☆
●レアチーズケーキ(ミカン風味)を作ろう
「りょ、料理かあ。」
グリモア猟兵から概要を聞いた尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)はしばし考える。
「既にゼリーは出たそうだから……んーんー、これにしよっと! ミカンを乗せたレアチーズケーキ!」
他の猟兵とメニューが被ってもおそらく食べると思われるが、あえて別のメニューを決めたナオは、大きなカバンに持ち込む食材を色々入れて、転送ゲートをくぐった。
到着早々、ナオは少し酸っぱそうなミカンを選び、休憩施設でレアチーズケーキ作りを始める。
まずは用意した大きめのタルト型の底に土台となるパイを敷き詰めるが、パイ生地はビスケットを粉々に砕いて溶かしたバターと混ぜたものを敷き詰めて代用。面倒と言っても立派なレシピです。
その後、持ち込んだクリームチーズを室温に戻してクリーム状に練り、粉ゼラチンを振り入れてレンジで温めて完全に溶かした水を合わせてしっかり混ぜる。この時、本来ならレモン汁を少し入れるのだが、ナオはミカンの絞り汁を入れた。
レアチーズケーキの生地が用意できたら、土台を敷き詰めたタルト型に生地を流し込み、冷蔵庫で冷やし固め、固まったらミカン果肉をふんだんに乗せた。
「完成だ!」
ミカン果肉のオレンジが鮮やかな見た目のレアチーズケーキが完成し、ナオはガッツポーズ。
完成したレアチーズケーキを手に、ナオは大声で怪人を呼ぶ。
「怪人さん、レアチーズケーキできたよ!」
『ケーキ!?』
あっさり食いついてやってくるフルーティートリオに、ナオは切り分けたレアチーズケーキを提供。
「酸っぱいミカンも、こうすれば美味しくいただけるよ!」
「おおおおお♪」
「ミカンの酸味が効いたケーキもまた良し♪」
「これならいくらでも食べられるぜイヤッホゥ!」
ナオはすっかりレアチーズケーキに夢中になったフルーティートリオからそっと距離を取ると【拳銃早打ち】で目にもとまらぬ速さで黒い拳銃を抜き、次々とフルーティートリオを仕留めて行った。
成功
🔵🔵🔴
上城・桂悟
テレビウム達の事件がこんな一大事に繋がっていたとはな。気を引き締めてかからないと。……ここの世界についてはもう突っ込まないことにした
作るのはみかんのフルーツサンド
生クリームに砂糖を入れて混ぜて固めのホイップを作る。それを食パンの片面にムラなく塗って、その上に皮をむいたみかんを並べる
ホイップだけを塗ったパンをみかんを並べたパンに乗せてサンドして冷蔵庫で冷やす
後は冷蔵庫から出した物を包丁で切り分けて完成。ただフルーツサンドは切り口が重要だから注意して切る
これなら簡単に手に取って食べられるだろう?と完成品を怪人達の前へ
攻撃は高速詠唱を使った属性攻撃。隙を見て全力魔法込みの【凍結領域】で一気に決める
●フルーツサンド(フルーツはミカンのみ)を作りましょう
「テレビウム達の事件がこんな一大事に繋がっていたとはな。」
気を引き締めてかからないと、と上城・桂悟(静かに佇む蒼月・f04997)は気合を入れる。
(「……ここの世界についてはもう突っ込まないことにした。」)
内心ため息をつく桂悟だが、そもそもテレビウム・ロック事件を解決したらキマイラフューチャーが真っ二つに割れてメンテナンスルートが出現するとは誰が予想しただろうか。
桂悟が作るのは、ミカンのフルーツサンド。簡単に手に取ってもらうために選んだが、シンプルだからこそ、見栄えよく作るつもり。
まずは生クリームに砂糖を入れて固めにホイップしたものを食パンの片面にムラなく塗り、その上に皮と薄皮を取り除いたミカンを、後で切った時のことまで考えつつ並べていく。その後ホイップを塗ったパンをミカンを並べたパンの上に載せ、乾燥防止にラップでくるんで冷蔵庫で冷やし、パンとホイップとミカンを馴染ませた。
充分馴染んだところで取出し、包丁で切り口を綺麗に見せるよう注意しながら切り分け、皿に盛り付けると、パンとホイップの白がミカンのオレンジ色を引き立てている美味しそうなフルーツサンドの出来上がり。
「これなら簡単に手に取って食べられるだろう?」
『ファッ!? ミカンサンドだ!!』
「……フルーツサンドだ。」
桂悟が(一応)訂正しつつフルーティートリオの前にフルーツサンドの乗った皿を置くと、フルーティートリオは収穫作業を中断して集まり、それぞれがサンドを手に取って口に運ぶ。
「ミカンの酸味とホイップの甘みがいいバランスだぁ♪」
「見た目も綺麗でいくらでもいけちゃいそう♪」
「何より食べやすいからいくらでもいけるぜイヤッホゥ!!」
フルーティートリオが皿を一気に空にしたところで、桂悟は素早く【凍結領域】を詠唱し、全力でフルーティートリオに吹雪を浴びせかける。吹雪が通り過ぎた後に残ったのは、氷漬けとなったフルーツ怪人たちだけだった。
成功
🔵🔵🔴
神楽・鈴音
みかん料理…ここは和風に、寒天ゼリーでも作るわ
寒天粉使っても冷やして固めるのに時間かかるから、氷水を入れたボールの用意は必須だけどね
丁寧に皮を剥いたみかんを、そのまま閉じ込めたシンプルなお菓子
でも、単純だからこそ素材の味が生かせるの
甘いシロップをかけて、さあどうぞ
(お代はあなた達の命でもらうけど)
怪人が食らい付いたら背後から金縛りの【呪詛】を乗せた七星七縛符で攻撃
動きを封じたところで【力溜め】の賽銭箱ハンマーによる各個撃破
「スイカは割られるものって相場が決まってるのよ!
「リンゴ頭?粉砕して、圧壊ジュースにしてやるんだから!
「そっちのレモンは、1敵残らず汁を絞り出してあげるわ!潰れろぉぉぉっ!
●寒天ゼリーを作りましょう……?
神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)が作ることにしたのは、和風に寒天ゼリー。そういえばここまで和風スイーツを作った人はいないですね。
まずはみかんの皮と薄皮を、形が崩れぬように丁寧に取り除く。そして鍋に寒天粉と水、砂糖を入れて火にかけ、寒天と砂糖を完全に溶かして寒天液を作った。
寒天液の粗熱が取れたらみかんを加えてパッドに流し入れ、氷水を入れた大きめのボールにそっと浮かべて冷やし固める。固まったらパッドから取り出して食べやすい大きさに切り分け、甘いシロップをかけたら、収穫したてのミカンをそのまま寒天に閉じ込めた、シンプルだからこそ素材の味が生きている寒天ゼリーの出来上がり。
鈴音は器に盛り付けたみかん入り寒天ゼリーをフルーティートリオに差し出した。
「さあどうぞ」
(「お代はあなた達の命で貰うけど」)
『ファッ!? ゼリー!?』
鈴音が心の裡で暗い笑みを浮かべているとは知らず、寒天ゼリーに飛びつくフルーティートリオ。
「シンプルだからこそまた美味し♪」
「甘いシロップとミカンの酸味がグッド♪」
「仕事の後にはいくらでも食べられるぜイヤッホゥ!!」
フルーティートリオが寒天ゼリーに夢中になっている隙に、鈴音は金縛り付きの【七星七縛符】でリンゴ怪人の【リンゴ・リフレクション】ごとフルーティートリオの動きを封じ、笑顔で賽銭箱ハンマーを振りかざす。
「スイカは割られるものって相場が決まっているのよ!」
まずはスイカ怪人の頭にハンマーを振り下ろしてスイカ割り!
「リンゴ頭? 粉砕して、圧潰ジュースにしてやるんだから!!」
さらに返すハンマーでリンゴ怪人の頭を粉砕し、残ったレモン怪人に対して大上段にハンマーを振り上げる!!
「そっちのレモンは、一滴残らず汁を絞り出してあげるわ!!」
「イヤダアアア!」
レモン怪人が悲鳴を上げるも時すでに遅し。
「潰れろぉぉぉっ!!」
レモン怪人は賽銭箱でぺちゃんこにされました。
大成功
🔵🔵🔵
雷田・龍子
【POW】
「ミカンを使った料理か」
元メイド隊長の龍子は思案する。
「よし、ミカンラーメンを創ろう。」
ラーメンに薄切りミカンを突っ込み、万能調味料【食の友】を振りかける。
ついでにフルーティートリオもUCで斬り捌き、食材としてフルーツラーメンでも創るとしよう。
●ミカンラーメンを作りましょう……ミカンラーメン!?
(「ミカンを使った料理か」)
かなり低くなったミカンの山と、数を減らしつつもさらに高くミカンを積み上げようとするフルーティートリオを見つつ、元メイド隊長の雷田・龍子(人派ドラゴニアンの剣豪・f14251)は思案する。その右手に握られているのは、どんなものでも美味しくいただけると言う万能調味料「食の友」。
あれこれ考えて、龍子は顔をあげた。
「よし、ミカンラーメンを創ろう。」
龍子は大きな鍋に湯を沸かしつつ、ミカンをよく洗って皮ごと薄くスライス。湯が沸騰したら麺を茹で、その間に丼に塩味ベースのスープの素を入れて湯で割りスープを作った。
茹であがった麺を丼に盛り付け、その上に先程切った薄切りミカンをたくさん盛り付け、万能調味料「食の友」を振りかければ、ミカンラーメンの完成。見た目は美味しそうだが味はさて如何に?
「ラーメンができたが、食べないか?」
『ラーメン……?』
龍子に差し出されたミカンラーメンを見て、首を捻るフルーティートリオ。だが、トッピングの薄切りミカンに気づくと喝采を上げつつ飛びついた。
「ミカンと塩スープが合っている♪」
「珍しいけどこれはアリ♪」
「変わったラーメンだイヤッホゥ!」
万能調味料「食の友」のおかげか、それともミカン果汁の酸味と甘みが塩スープにマッチしたか、フルーティートリオは夢中で麺をすすり、薄切りミカンを食し、スープを飲み干す。
「では、今度はフルーティートリオを食材にしてフルーツラーメンでも創るとしよう。」
珍しいラーメンを食して満足げのフルーティートリオを、龍子は【剣刃一閃】で一気に斬り捌いたが、命脈を断たれた瞬間消滅したため、残念ながらフルーツラーメンを創る夢は叶わず。しかし龍子が斬り捌いた怪人たちで最後だったようだ。
「……まあ、いいとしよう。」
怪人の姿が消えたミカン畑を見渡し、収穫済みのミカンをもったいないとばかりに手にして、猟兵たちはミカン畑を後にした。
成功
🔵🔵🔴
●おや??
「な、なんとか生き延びたイヤッホゥ……」
猟兵達が去った後で、ミカンの山にこっそり隠れていたレモン怪人が這い出て来たぞ?
「イェーガーがいなければ、ひとりでも続けられるんだイヤッホゥ!」
レモン怪人はまだミカンを収穫しようとしているぞ!
さあ、この動きを別のミカン料理で阻止する者を求む!
アーネスト・シートン
みかんですか。
それにしても、ゼリーとか、ほぼ限定されてしまうのが痛いところですね。
ゼリーに至っては、既に二度出ていますし…
今回は、既に用意してある、ももや、りんごや、いちごやサクランボやバナナなどと組み合わせて、お手製フルーツジュースでも作っておきますね。
食材をナイフで皮を向いてから、手頃なサイズに切ったら、ミキサーにかけて、それに蜂蜜入れて、完成ですね。
そのジュースに怪人が近づいたが最後、こいつには、馬をけしかける。
「果物は、草食動物によく喰われますからね。覚悟は出来てますよね、オブリビオン?…まぁ、身体は残るかもしれないけど、頭がなくなれば、どの道、消えてしまうと思いますので。」
●最後はフルーツジュースで〆ましょう
ミカンの山からレモン怪人が這い出し飛び跳ねるところを、遅れて到着したアーネスト・シートン(動物愛好家・f11928)がしっかり目撃していた。レモン怪人はまたミカンを収穫しようとしているため、何か料理を作って阻止せねばなるまいだろう。
「それにしても、ゼリーとか、ほぼ限定されてしまうのが痛いところですね。ゼリーに至っては、既に2度出ていますし……」
確かにミカンを使った料理、ないしはスイーツは限られてしまう。しかしアーネストはきちんと別の料理を考案し、事前に必要な食材を持ち込んでいた。
アーネストが作ることにしたのは、お手製フルーツジュース。
ミカンは皮を剥いて薄皮を丁寧に取り除き、持ち込んだもも、リンゴ、バナナは皮を剥いて一口大にカット。イチゴはヘタを取り、サクランボは茎を外した。
下準備が済んだフルーツ類は全部まとめてミキサーにかけ、蜂蜜を入れて軽く混ぜたらフルーツジュースの完成。
アーネストは完成したフルーツジュースの入ったグラスを、レモン怪人の目につきそうなところにそっと置いておく。
「ファッ、ジュース!?」
ここまで飲み物類は何一つない。故にレモン怪人は水分を求めてあっという間に釣られ、フルーツジュースを口にしてしまう。
「ビタミンたっぷり、蜂蜜の甘さが絶妙だイヤッホゥ!!」
あっという間に飲み干したレモン怪人の後ろに……アーネストが【ライディング・ムスタング】で召喚しけしかけた野生馬(ムスタング)が迫っていた。
「果物は、草食動物によく喰われますからね。覚悟は出来てますよね、オブリビオン?」
「ファッ!?」
キラキラと目を輝かせる馬を前に、レモン頭のレモン怪人が後ずさる。
「……まぁ、身体は残るかもしれないけど、頭がなくなれば、どの道、消えてしまうと思いますので。」
「ヤメテー!!」
馬がレモン怪人の頭をぱくりと一口で食べると、残った身体は消滅した。
こうして、猟兵たちはオブリビオンの活動を阻止し、フードステージ攻略の足掛かりを作った。
ちなみに残った料理とスイーツ、山積みになったミカンは、皆さんで美味しくいただいたことを付記しておこう。
成功
🔵🔵🔴