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バトルオブフラワーズ⑤〜窮極恋愛遊戯

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #夕狩こあら #球技ボーイズ

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「いくらゴキゲンなキマイラフューチャーとはいえ、真っ二つに割れてしまった事には驚きを隠せないのだけど、これで『未来』が失われてしまった訳じゃないと思うの」
 ニコリネ・ユーリカ(花売り娘・f02123)が未だ希望を失わないでいるのは、現在の苦境を切り開く力が猟兵にあると、強く信じているからだ。
 グリモアベースに揃った猟兵の精悍を見つめたニコリネは、彼等と意を通じ合わせた様に口を開いて、
「私達は、あの『鍵』を解除した時に救援要請を発した『システム・フラワーズ』に至る為に、周囲を守る六つの『ザ・ステージ』を全てオブリビオンから取り戻さなきゃならない」
 ステージ毎に異なる特殊戦闘ルールを攻略し、キマイラフューチャーの中枢、全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』内部を目指す――それが目下、猟兵に託された使命なのだと、集まった猟兵達も頷く。
 いかなる苦難を前にしても雄渾を失わぬ彼等に対し、ニコリネが詳述するのは、六つあるステージの内のひとつ、『ザ・ゲームステージ』における特殊戦闘ルール、『ゲームキャラクター』についてだ。
「転送先は、ゲーム内のデジタル世界。皆はコントローラーを操作するのではなく、実際にゲームの世界に入り込んで、クリアしてきて欲しいの」
 対象のゲームは、恋愛シミュレーション。
 猟兵は、魔術の素質のある生徒達が通う魔法学園の生徒となり、或いは先生や用務員となって、充実した学園生活を送るキャラクターのハートを掴むのがクリア条件となる。
「具体的には、猟兵の皆がこれぞと思う口説き文句を言って、相手のハートを満タンにさせたら良いのだけれど、問題はここからなの」
 ニコリネが表情を曇らせるのは、やはり、オブリビオンの介入がある事だろう。
 彼女は言を続けて、
「クリア直前になると、いきなり二人の前に敵が集団で現れて、何故か部活動に誘ってくるの。敵は折角実った恋を邪魔しようと攻撃してくる筈だから、その妨害を撃破できれば、ステージクリアになるわ」
 実の処、お相手のハートをゲットするだけではクリアにならず、敵を倒してやっとエンディングを迎えられる――中々に骨が折れる戦いだ。
 ニコリネはそこまで言うと、花型のグリモアを召喚し、
「キマイラフューチャーにテレポートします。ゲームのエンディングを改竄しようとする、わるーい怪人をやっつけに行きましょう!」
 準備はいい? と白磁の繊手を差し伸べた。


夕狩こあら
 オープニングをご覧下さりありがとうございます。
 はじめまして、または、こんにちは。
 夕狩(ユーカリ)こあらと申します。

 こちらは、『バトルオブフラワーズ』における第五の戦場、『ザ・ゲームステージ』の集団戦『ゲームキャラクター』攻略シナリオ(第一章のみで完結)となります。

●戦場の情報
 猟兵は、恋愛シミュレーションゲームの中にデジタル化されて転送されます。
 舞台は、四つの寮に分れて勉学に励む、全寮制の魔法学園。
 個性豊かな教師陣と生徒達、給食のオバちゃんや用務員さんも居るようです。

●敵の情報(集団戦)
 『野球怪人』『バスケットボール怪人』『ボウリングピン怪人』によって結成された、元気ハツラツ熱血トリオ。
 恋愛とは程遠い、闘魂溢れる部活動に熱心に勧誘してきます。

●プレイングについて
 先ず、どんなキャラクターを恋のお相手にするのか選択(指定)して下さい。
 先生や生徒など、学園に居ると思われる方でお願いします。
 自分の立場も選択できますが、指定のない場合は主人公(猟兵)は生徒となります。
 次に、お相手(彼・彼女)を口説く渾身の告白メッセージ、またはパフォーマンスを書いて頂き、ハートを満タンにさせる事が出来れば「攻略」完了です。
 妨害に来るオブリビオンとの戦闘もお忘れ無く。
 プレイング配分にお気を付け下さい。

●リプレイ描写について
 フレンドと一緒に行動する場合、お相手のお名前(ID)や呼び方をお書き下さい。
 グループでのご参加は【グループ名】をご記載願います。
 プレイングが届いた順にマスタリングを行い、リプレイが完成した方から随時お返し致しますので、全体として4~8名程度の採用を予定しております。

 以上が猟兵が任務を遂行する為に提供できる情報です。
 皆様の武運長久をお祈り申し上げます。
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第1章 集団戦 『球技ボーイズ』

POW   :    野球怪人・ウェポン
【野球兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    バスケットボール怪人・ジェノサイド
【バスケットボール攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ボウリングピン怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ボウリングピン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:まめのきなこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

月夜・玲
れ、恋愛しみゅれーしょん…
私と縁遠いけど、これも何時か来るときの練習だと思えば…
うー恥かしい!

●対象
じゃあちょっと年上の先輩にしようかな
いつも軽口叩き合うくらいの間柄の

●攻略
いつもと同じように軽口を叩きながら、放課後の教室で談話中に告白
先輩、あのさ
私は先輩の事、気のいい友達だと思ってる!
でも、最近ちょっと変なんだ
もう少し…もう一歩先に進んでみたいなって思うようになっちゃった
お試しで良いからさ、付き合ってみない?

●戦闘
敵が出てきたら恥かしさを振り切るように暴れまわるよ!
【I.S.T.起動】!
適当に抜剣して装備パージ!
恥ずかしさを振り切るように大立ち回り!

ああー恥ずかしい!
柄じゃないよ、こんなの!



 ――精神と肉体をデジタル変換。
 ――プログラムに構築されたロジック・スペース(電脳世界)に転送を開始します。
 ――転送完了。
「これが、恋愛しゅみ……しみゅれーしょん、の世界……」
 淡いピンク色をした蓮の花に包まれ、とある魔法学校へと転送された月夜・玲(頂の探究者・f01605)は、花弁を広げた瞬間に飛び込む青春の景に珍しく気後れした。
 ゴシックでノワールな石廊を行き交う生徒達。
 品格漂う制服と思えば、己もまた同じものに袖を通している。
 蓋し玲は、この学園で魔術を極めるのが目的に非ず――言うなれば「恋の魔法」を掛けるのが使命。
「私と縁遠いけど、これも何時か来るときの練習だと思えば……」
 然う、練習。
 仮想現実によるシミュレーション(模擬実験)と思えば、或いは将来に対する投資と思えば、曲がり角でぶつかるイメケン教師とも、何かと世話を焼いてくれるイメケン寮長とも、自分だけに懐いてくる不良の年下イメケン君とも、親密度を高められる筈――なのだが。
≪今夜、この天体望遠鏡で星を観ませんか? その、二人きりで≫
≪ウルセェな、玲に構ったらオレが殺す≫
≪こら、廊下を走るとは佳い度胸だな。そんなに私に叱られたいのか≫
「…………うー恥かしい!」
 繊躯を縮めて両腕を擦った玲は、彼等から隠れる様に教室に逃げ込む。
 そんな恋愛に疎く免疫のない彼女が、等身大の自分で居られる相手をパートナーに選んだのは極く自然な事で、取り留めのない会話に付き合ってくれる一つ年上の先輩は、玲に安心感以上のものを与えてくれた。
「先輩、あのさ」
 普段と変わりなく軽口を叩いていた玲が、彼との心地よい時間を噛み締めて声を改める。
 放課後の教室――窓に差し込む斜陽が二人の影を長くする中、幾許の沈黙が彼女の咽喉を押し上げた。
「私は先輩の事、気のいい友達だと思ってる! ――でも、最近ちょっと変なんだ」
 金色に輝く黄昏を背に、美し白皙が染め上がる。
 緋瞳が恥かみに細む様は、見る者のハートをドキンとさせた。
「もう少し……もう一歩先に進んでみたいなって思うようになっちゃった」
 既に心の近しい二人の距離が縮まる。
 吃驚に瞳を丸くする彼を、好きだと――温かい感情を教えてくれた彼への感謝が溢れる。
「お試しで良いからさ、付き合ってみない?」
 答えは。
 目の前に差し伸べられる手で理解ろう。
 いつもは「じゃあ」と振られる手は、田園を挟んだ寮までの道を一緒に歩こうと、白磁の繊指を取って――。
『ハイッ、そこの二人! 放課後は部活タイムだ!』
『んんんーン! 共に青春の汗を流そうではないか!!』
 頃合に。
 ドキドキの告白タイムから一転、突如『球技ボーイズ』が教室に雪崩れ込んだ事で、玲の心臓は止まるほど跳ね上がった。
「……見てた? まさかと思うけど、待ってた、とか」
『イエスッ!』
 なれば慈悲はない。
 玲は直ぐにも【I.S.T.起動】――己が身を染める含羞を振り払う様に抜剣、次いでガジェットをパージすると、神速を得た刃鋩が怪人をグッサグサに斬り回る!
『ちょ、やめ速――』
『今から必殺技の披露を、待っ待っ――』
 待たない。
 恥ずかしさを振り切るように大立ち回りをした玲は、怪人を組み伏せて一息、
「ああー恥ずかしい! 柄じゃないよ、こんなの!」
 未だ赤らむ頬の熱を手の甲に拭った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エル・クーゴー
躯体番号L-95
ログインします


●相手
・ひょんなことから転入してきた男子


●己
・学園倉庫で永く休眠していたドール(彼の転入に併せ何故か覚醒し生徒となる)


●告白
(プロムの会場から彼をバルコニーへ連れ出し月明かりをバックに)

心拍数の向上及び顔面の紅潮を確認
深刻なエラーをモニタリングしました

問題解消の為、当該事象の誘発因子への随伴が推奨されます

病める時も
健やかなる時も

貴方に、管理者権限を付与します

(ここで初めてゴーグルを外し素顔を見せる切り札)


●VS怪人
状況カテゴリ『人の恋路を邪魔するやつ』を捕捉しました
迎撃兵装『馬に蹴られろ』、起動します

・お馬さんのメカを召喚
・理解すべき使い方?バックキック一択やぞ



「躯体番号L-95――ログインします」
 ――精神と肉体のデジタライズ完了。
 ――電脳空間へ転送を開始……66%……89%……100%完了。
 ――これより仮想恋愛模擬実験を開始します。
 とある魔法学校を舞台とした恋愛シミュレーションゲーム世界に転送されたエル・クーゴー(躯体番号L-95・f04770)。彼女の恋の物語は、生徒も教師も余程足を踏み入れぬ「倉庫」から始まった。
 仄暗い密室――禁呪の書や魔術道具がずらり並ぶ空間で永い眠りについていた彼女は、終ぞ開かぬ重厚の扉、其処より差し込む光を知覚すると同時、近付く跫に、漸う伸び出る手の温もりに覚醒を得る。
 眼部を覆う電脳ゴーグルが、緑色蛍光を発したのは間もなくの事。
「形姿及び声紋を確認。生体認証を開始――学園データベースと一致なし」
 直ぐに既存のデータを更新し、現在の学園データベースにアクセス、同期を開始したエルだが、それでも目の前の人物に情報を得られぬのは、然う、彼が此処に来て間もない転入生だったからだろう。
 ひょんなことから魔法学校に転入してきたという彼は、秘密の倉庫から彼女を連れ出し、全てが初めての学校生活、季節のイベントを共に過ごしていく。
 嘗ては生徒だったのか、或いは魔術師が創り上げた奇跡の作品だったのか――学園の叡智を識りつつ、自身の記憶は持たぬエルはミステリアスで、常に傍らで飛行するウイングキャット『マネギ』を時に煩わしく思いつつも、彼は次第に彼女自身に興味を持つようになる。
 一方、エルが彼に感情を示したのは、厳粛なる学校がプロムパーティに浮き立ち、多くの生徒が華やいだ月夜の晩のこと。
 ダンスホールの喧騒から離れ、バルコニーにそよぐ風に熱気を掃ったエルは、月明かりを背に銀の艶髪を揺らして言った。
「心拍数の向上及び顔面の紅潮を確認。深刻なエラーをモニタリングしました」
 とは、詰り――。
 長らく彼女と時を同じくした者であれば、彼であれば、ソナグラフにも波長の乱れが確認されたと胸を騒がせよう。
 緊張を嚥下した彼は続くエルの声を待って、
「問題解消の為、当該事象の誘発因子への随伴が推奨されます」
 病める時も。
 健やかなる時も。
 いかなる時も共にあるべく――繊手は徐にゴーグルへ、特別な人にのみ注がれるティヤムの耀きを暴いた。
「貴方に、管理者権限を付与します」
 初めて見る素顔、冴月の如き金瞳の美しさは筆致に難く――然し其が彼のハートを完全に掴んだとは、エル以上に頬に熱帯びる彼の昂揚に示されよう。
 折しもフロアに流れる音楽は、今宵最後のワルツ。
 躍ろうか、とエスコートに差し伸べられた手は、だが然し、「四つ」ほどあった。
『ヘイヘーイ! この手、このボールをキャッチするがいい!』
『プロムを締めるはナイターゲーム!!』
『夜通し朝まで球技に励もうではないか!』
 そのうち四分の三は、元気ハツラツ『球技ボーイズ』。
 闘魂溢れる三怪人を前に、スッとゴーグルを戻したエルは、現況分析を開始――間もなく最適解を導く。
「状況カテゴリ『人の恋路を邪魔するやつ』を捕捉しました。迎撃兵装『馬に蹴られろ』、起動します」
 丹花の唇が淡然と告ぐや、超高速で駆動する【L95式4Dプリンター】(ミズ・スミス)。
 空気の読めない三怪人をいてこますに有効な兵器を即時成形したエルは、無論、バックキック一択――!
『んんんンンンッ! ホームラン!』
『ナイスシュートぉぉおお嗚嗚!!』
『ミリも容赦ないストライクゥゥ!!』
 三怪人を星灯りに加え、ハッピーエンディングを迎えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーリ・ヴォルフ
アドリブ大歓迎!

攻略対象は保健の先生
頭でっかちで体力の無い私は貧血等で保健室の世話になり続け
先生を眺めてきた
優しく時には悩み相談も引き受け生徒の為に尽くしている彼女に
気づけば恋をしていた

筋トレで体力UP
病人ではなく保健委員として通い雑務手伝い
誕生日に赤い薔薇のブレスレットを贈り
「先生ご自身にこそ、お悩みはないのですか?私は…先生の力になりたい」
「誰よりも強く健康になり、貴方を守ります
私が卒業した暁には直ぐにでも。告白に伺います」力強く宣言

その信念の強さは
球技ボーイズを打ち負かすことで証明して見せる!
バットを構え野球兵器を『見きり』『吹き飛ばし』で撃ち返し
数多ければ【メギドフレイム】敵ごと燃やす



 精神と肉体をデジタライズした時だったか、或いはノイズが疾走ったか。
 とある魔法学校に転送されたユーリ・ヴォルフ(叛逆の炎・f07045)は、転校生と紹介されて直ぐ、貧血で倒れるほど元の精悍を手離していた。
 真っ白いシーツの上、消毒液の匂いで意識を取り戻す。
 徐に半身を起こせば、キシ、とベッドが軋む音に気付いた誰かがカーテンを披き、
≪ふふ、転校初日に倒れるなんて、けっこう注目集めたんじゃない?≫
 ――眩しい、と。
 ユーリが不意に緋瞳を細めたのは、果たして差し込んだ陽射しにであったろうか。
 にっこりと語尾を持ち上げる凄艶が養護教諭で、この白い部屋――保健室の鍵を預る女性と知った彼は、それから何かと融通の利かぬ躯を休める為に、彼女の元を訪ねるようになっていた。
≪あら、ヴォルフ君。顔色が悪いけど、また無理をしたんじゃない?≫
≪モヤモヤはここで全部吐き出して行きなさい。引き摺って歩くと重たいでしょう?≫
 彼女は時にユーリを「頭でっかち」と揶揄する事もあったが、不器用故に悩む彼に親身に寄り添ってくれた。
 気付けば、恋をしていた。
「――病弱な体を理由にして会いたくはない」
 蓋しユーリは肉体こそ精強を失ったものの、心を弱らせた訳ではなかった。
 彼は少しずつ筋肉を鍛え始め、筋力と体力を得てからは持久力をつけ、遂に保健委員として彼女を援ける側につく。雑務を手伝う裡に親しくなった処で、いつぞやに聞いた誕生日に、赤い薔薇のブレスレットを贈ることにした。
 其は、いつでも悩みを聞いてくれた彼女に対する感謝であり好意であり、誓い。
「先生ご自身にこそ、お悩みはないのですか? 私は……先生の力になりたい」
 薔薇の美しさにも驚いたろうが、彼女はそれ以上に素晴らしい成長を遂げたユーリに瞳を瞠り、続く言葉に胸を震わせる。
「誰よりも強く健康になり、貴方を守ります。私が卒業した暁には、直ぐにでも。告白に伺います」
 逞しく、頼もしく――何より優しい声。
 穏かなテノールに促される儘、白磁の繊指が差し出されると、ユーリはそっと口角を持ち上げ、彼女の手首に赤い薔薇を添えようとする。
 その時だった。
『なんてイイカラダをしてるんだ! 今スグ野球をしよう!』
『素晴らしい素材を見つけたぞう! 是非ともバスケ部に!!』
『保健委員くんッ、君にはもっと良い舞台が用意されているッ!』
 甘い空気をブチ壊す、ゴキゲンな『球技ボーイズ』が扉を開けて現れ、ユーリを放課後の部活動に連れ去らんとする。
 すればユーリは保健の先生を我が背に隠し、三怪人に堂々正対するや、磨き上げた肉体と精神を以て立ち向かう。
「私の信念の強さ、証明してみせる――!」
 研ぎ澄まされた感覚は、迫る野球兵器の軌道を見切るや半歩退いて躱し、空振りに終わったバットを取って撃ち返すッ!
『タイムリーホームラァンッ!』
 野球怪人が爆散すると同時、残る怪人には熱き想いを込めた【メギドフレイム】を見舞って、無数に降り落ちる炎の剱に灼き尽くした。
『ぬッ、がッッ……幸せに、なれよ……ッ!』
『俺達も応援しているからな……ッ!!』
 ――逝ったか。
 ユーリはキラリ、星となる怪人らを見送ると、改めて「未来の恋人」に約束の薔薇を捧げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

荒谷・つかさ
・攻略対象
総合格闘技部に所属する後輩の少年(生徒)
活動は真面目で真摯、次期男子主将の座を期待されるエース

私は同じ部の一つ上の先輩かつ女子主将(※男子主将より強い)で、彼の入部からずっと指導をしてきた

時は全国大会目前のある日、最後の練習として全力で闘う
そして指導の甲斐あり、彼は私から初めて一本を奪った

「おめでとう……負けたことで、決心がついたよ。今、ここで言うわ」
「私は君の事が好きだ。これから先、卒業しても共に高みを目指したい」
「……駄目、かな?」(ここで初めて気弱な所を見せる)

お邪魔虫の群れは【螺旋鬼神拳】を一体ずつ的確にぶち込んで順番にお星さまにしていくわ。
敵の攻撃は残像と見切りで対処よ。



 自ら看板を探して門を叩いたのだろうか、それともスカウトされたのか――。
 淡いピンクの蓮の花に包まれて転送された荒谷・つかさ(風剣と炎拳の羅刹巫女・f02032)が、ゴシックでノワールな空気の漂う魔法学校で「総合格闘技」と邂逅し、その部の主将を勤める事になったのは、尋常ならぬ展開であったが、妙に腑に落ちた。
「全国大会は目前に迫っているわ。普段の稽古こそ気を引き締めて!」
《押忍ッ!》
 改めて語ろう、ここは魔法学校。
 歴史に証された数多ある施設のひとつ、武道場。
 武の真髄に与るべく集まった猛者のトップに立ち、彼等を束ねてきたつかさは、一つ下の後輩で、次期の男子主将と期待されるエースの指導に燃えていた。
《荒谷主将! もう一本お願いします!》
 稽古は真面目に、武の追求は真摯に。
 入部当初より彼の中に光るものを感じていたつかさは、才能の種を芽に、芽を双葉にと熱心に指導していたのだが、我が全力を以て挑むと決めて闘った最後の練習で、彼女は始めて――膝を折った。
 勝者こそ吃驚していたが、彼を仰いだつかさは指導の甲斐あったと充実感に満ちて。
 いや、そうでなければ――と立ち上がったつかさは、彼に堂々正対し、麗し桜脣に咲みを湛える。
「おめでとう……負けたことで、決心がついたよ。今、ここで言うわ」
 長年に渡って心身を錬磨した稽古場。
 此処で全てを注いできたからこそ、全てを打ち明ける場として相応しい――。
 琥珀色の瞳を縁取る睫が持ち上がり、いつもと変わらぬ凜然が次代の光を瞶めた。
「私は君の事が好きだ。これから先、卒業しても共に高みを目指したい」
 清々しい佳声は矢の様に真っ直ぐ――届く。
 己が求める最強の武を持ち、常に頂にあり続けたつかさ。彼女が見る世界に連れて行ってくれるというのか――入部当初からつかさに憧れを抱いていた彼が、今、幾度と揺れ動いた思いを「恋」にする。
「……駄目、かな?」
 窺う様に語尾を持ち上げる――不意に覗く気弱さが可愛らしい、とハートを満たされた彼は、力強い首肯に返答を乗せようとした。
 ――その時である。
『んんンーッ! 二人共いい顔つきをしてるじゃないかァ!』
『君達は我等が球技ボーイズに加わり、戦隊を結成しよう!!』
『さぁいくぞッ、青春のキャッチボール!!』
 刻下、闘魂溢れる『球技ボーイズ』が乱入し、総合格闘技部の現・主将と次期主将を引き込まんと、攻撃を仕掛けてくる!
「――出たわね、お邪魔虫」
 渾身のスイングで迫る野球兵器を躱し、バスケットボールの乱舞を神速の機動で擦り抜けたつかさは、我が身に肉迫するボウリングピンを握り潰して反撃に出る。
「順番にお星さまにしていくわ。誰からがいい?」
 凄まじい拳圧を迸らせた【螺旋鬼神拳】(スパイラル・オウガナックル)――鬼神の正拳突きは、的確・精緻に怪人の死の中心点を穿貫し、その勢いの儘、躯ごと蒼穹に打ち上げる。
 キラリ、空に輝く三連星を眺めたつかさは、近日に行われる全国大会も盤石だと微笑した。

成功 🔵​🔵​🔴​

蘭・七結
トモエさん/f02927と
アドリブ大歓迎

恋愛しゅみれーしょん
よく分からないけれど、
お相手を、見つければいいのね
ナユは、トモエさんが〝つんでれ〟の女の子と共にしているところを見てみたいわ

ナユは、この方に声を掛けてみましょう
黒髪に黒縁の眼鏡
所謂、〝ごく普通の男子生徒〟
ふわりと催眠の毒香を漂わせたなら、
ナユが演ずるのは、何処か不思議な少女
誘惑をするのは、得意なの
ねえ、あなたのお名前は?
ナユは、あなたと共に外の世界を知りたいわ
そっと手を繋いだのなら、駆け出して

まあ、なんて無粋な方たちなのでしょう
部活動も、青春のひとつなのかしら
残念だけれど。ナユはこの方に夢中なのよ
手にした黒鍵刀にて、薙ぎ払って


五条・巴
七結(f00421)と

ゲームの中に入るなんて面白い感覚だね

僕はすれ違った女の子の相手を
軽く肩がぶつかるくらいのアクシデントから発展出来たら僥倖

さらさらポニーテールに強気な瞳、これは七結が教えてくれたツンデレの子かな?

ぶつかった拍子にふらつく彼女を抱きとめて
ぶつかってごめんね、大丈夫?
顔を覗き込んで心配するよ

この辺りに来るのは初めてだから良かったら案内して欲しいとお願い
手を繋いで、彼女の話を聞いて、お茶して、自然な流れでスキンシップを取っていくよ

おっと敵は邪魔だな
彼女には見せたくないから彼女の頭を抱えて攻撃

七結の相手…ラッキースケベというやつはさせないよ
軽く威嚇するように死角から足元を狙って阻止



 ――精神と肉体をデジタライズします……37%……78%……100%完了。
 ――プログラムに構築されたロジック・スペースに転送を開始します。
 ――転送完了。
「ゲームの中に入るなんて面白い感覚だね」
 淡いピンク色をした蓮の花に包まれ、とある魔法学校へと転送された五条・巴(見果てぬ夜の夢・f02927)は、花弁を広げた瞬間に差し込む陽光にプルシアンブルーの瞳を細める。
 その美し紺青を縁取る長い睫が、涙袋に繊影を落とす様を傍らに、同じく転送を経た蘭・七結(恋一華・f00421)は瞳をぱちくりと、紫苑色を煌かせていた。
「恋愛しゅみ、しみゅれーしょん……」
 唯でさえ大きな瞳を円くする――まるで満月の様だと靨笑を零した巴は、白磁の繊指を広大な田園に導くや、その先にある物語の舞台、魔法学校へと導く。
 先ずは恋のお相手となるパートナーと出会おう。
 格式高い制服にローブを羽織った二人は、ゴシックでノワールな空気の漂う校舎の探索に出掛ける事にする。
「ナユは、トモエさんが〝つんでれ〟の女の子と共にしているところを見てみたいわ」
「つんでれ?」
 軽妙な会話に足を弾ませていた頃合だった。
 行き交い様に袖が擦れたか――沢山の魔法の道具を抱えた少女がバランスを崩し、頂に乗せた薬瓶と共にふらつき、傾く。
 きゃあっ、と桜脣より零れた吃驚は、然し咄嗟に左腕を滑らせた巴によって事なきを得た。
「ぶつかってごめんね、大丈夫?」
 優しく抱き留められ、麗容に覗き込まれる。
 あらゆるメディアで見る者を魅了する巴なれば、優婉の眼差しを注がれた女の子は忽ち恋に落ちてしまうだろうが、彼女の反応は意外にも素気無い。
≪べっ別に大した怪我もなかったんだから、大丈夫に決まってるでしょ!≫
≪咄嗟に抱き留めるとかっ、お礼なんて言わないわよっ!≫
 当たりが厳しい、と苦笑を零した巴が、ふと視界の端に映る七結に気付けば、彼女はコクコクと頷きながら意味深な目線を注いでくる。
(「成る程、この女の子が『ツンデレ』と――」)
 指通り滑らかなポニーテール。
 真っ直ぐに注がれたと思えば、パッと逸れる強気な瞳。
「ごめんね。転入してきたばかりだから、勝手が分からなくて」
 良かったら案内してくれるかな? と、馨るテノールが穏かに語尾を持ち上げれば、その儘の呼吸で息を継げる女の子は余程居ないだろう。
≪なっ、ばっ……何よ謝ってばっかり! 私を悪者にする気?≫
≪いいわよ、特別に案内してあげる。……ほら、早く手を取りなさいよ!≫
 突き放したような口調だが、手は聢と差し伸べられ。
 巴は言動が裏腹な彼女に艶笑を零すと、きゅ、とその温もりを包んで瞶める。
「あと、お茶をして、君の事も聞かせてくれるかな?」
≪はぁっ? 図々しいわね! オゴリなら付き合ってあげても、良いけど……!≫
 パッと頬を染め上げるとは愛らしい。
 巴は棘のある彼女の言ごと包む様に咲むと、そのまま校内デートに出掛けた。

 扨て、七結はというと。
 心地良い陽光の下、噴水が弾く飛沫に涼を得ながら佇んでいた彼女は、緑溢れる広大な校庭で、独り、分厚い稀覯本を披く生徒に目を留めた。
(「ナユはどなたに……えぇ、あの方に声を掛けてみましょう」)
 黒髪に黒縁眼鏡を掛けた――ごく普通の、ありふれた男子生徒。
 凄艶が何故、彼を瞳に掬い上げたかは分からないが、合縁奇縁とは言ったもの。少なからず、この二人は絆を結び合う運命にあったという事だ。
 ふわり、ローブの裾を春風に遊ばせた七結は、古代文字の連なる書物に釘付けられた彼に声を掛け、
「ねえ、あなたのお名前は?」
 甘く降り注いだのは、果たして心地よく鼓膜を擽る佳声のみだったろうか。
 ローブの裾を揺らしたのは、春風にも増して漂った【明けぬ黎明】(デア・グロウ)――香水瓶より解き放たれた毒蜜が彼を優しく包み、甘く狂おしい世界に堕としていく。
 誘惑するのは得意な彼女だ。
 彼の存在を証する名を得た七結は、丹花の唇にそっと、その名を呼んで、
「ナユは、あなたと共に外の世界を知りたいわ。ここから連れ出して頂戴」
 エスコートを誘う様に玉臂を差し出せば、彼は望んだ通りに手を取ってくれる。
 此度の彼女は一輪の妖花。触れる荊棘も心地よく、摘めば罪を分かち合おう。
「この箱庭から――抜け出しましょう」
 七結は芙蓉の顔(かんばせ)に艶笑を浮かべながら、繋いだ手の温かさに身を預けた。

「おっと、道を塞がれた」
 邪魔だな、と巴が嘆声を零した相手は、ゴキゲンなノリで近付いてくる怪人『球技ボーイズ』。
『ムムッ、君は転入生かな! 早速、部活動に勧誘しよう!』
『球技に汗を流すことこそ青春! さぁパスをくれ、パスパス!』
『はっはっは、先ずは心のキャッチボールが先だろうッ!』
 暑苦しい勧誘は「彼女」に見せるべきでないと、揺れるポニーテールごと抱えた彼は、懐から『Edelweiss』を取り出すや銃爪を弾き、三怪人の足を射抜いて蹈鞴を踏ませる。
 二発目は其々の死の中心点に――。
 銃口を向けた巴は、まるで呼吸をするかのように自然に、迷いなく鉄鉛を捧げた。

「まあ、なんて無粋な方たち」
 ナユはこの方に夢中だっていうのに。
 校外に駆け出した足を止められた七結は、恋路を塞ぐ三怪人『球技ボーイズ』の登場に柳葉の眉を顰めた。
『何処に往くのだッ、部活か? 部活動かッ?』
『よーし、この球技ボーイズと青春を謳歌しようではないか!!』
『ほーら、闘魂パワーがココに貯まってきただろう!』
 其々が何か言った様だが、七結はふるふると頭を振ると、『奪罪の鍵杖』を手に薙ぎ払う。
 断罪を降す黒鍵の刃は怪人らの首を落とし、爆散の風に艶髪を梳られた麗人が残念そうに言つ。
「手を離してしまったわ。もう一度、繋いでくれるかしら?」
 今度は離さないから、と――。
 蠱惑の微笑は、箱庭を出て窈窕を増す様だった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

花狩・アシエト
ふっふーん、なるほどね
任せろ!

俺は生徒だな
勉強はできないけど、実技は得意な脳筋…タイプです(自分で言ってて悲しくなってきた

お相手は、ちょっと儚くて綺麗目な先輩かな!
優しくて高嶺の花って感じだ

先輩!勉強教えて!
わんこ系で攻める。無意識に慕ってる感じ
勉強教えてもらってる時に、近くにいたら
先輩の目ってすげー綺麗なんだなー宝石みたいだ
先輩、花の匂いがする

先輩、細くて俺より背が高くて憧れる
俺も先輩みたいになりたい

え!?お、男!?先輩男なの!?
えっ……え

うおーちくしょー!
界刀閃牙でぶっ倒す!!
「二回攻撃」で殲滅!
ガードは「武器受け」だ

女だと思ったのにー!
でも好き!!だって俺に優しいもん!

アドリブ歓迎



 淡いピンクに色付いた蓮の花に包まれた花狩・アシエト(アジ・ダハーカ・f16490)は、肉体と精神がデジタライズされ、仮想現実空間へと転送される――新鮮な感覚を愉しんでいる様だった。
 開いた花弁の隙間から光が差し込むと同時、視界に飛び込むゴシックでノワールな魔法世界に双眸を細める。
「ふっふーん、なるほどね」
 格式高い制服にローブを羽織ったアシエト。
 着心地は悪くないと生地に触れれば、内ポケットに何やら自身に対する説明書を見つけ、声に出して読んでみる。
「勉強はできないけど、実技は得意な脳筋……タイプです」
 説明されると――悲しい。
 とまれ、「転入してきたばかりの生徒」という設定に従ったアシエトは、好奇心逞しく学園内を散策し、俺様キャラなイケメン教師、熟女系養護教諭、脱ぐとマッチョな男子生徒、隅ッコ属性のメガネっ娘……と、沢山のキャラクターを見つけた。
 そんな中、漆黒の炯眼が不意に惹き付けられたのが、儚げな雰囲気を漂わせる麗人。
 優婉を馨らせる様はまるで高嶺の花だと瞳に追えば、馨香は魔術書の所蔵庫へ――なればと爪先を弾いたアシエトは、勤勉な生徒となって図書館通いを始めた。
「先輩! 勉強教えて!」
 尻尾があったらブンブン振っていたろうか、純粋に従順に後を追う彼はわんこ系。
 無意識に滑り出る言葉は直截的で破壊力抜群、
「先輩の目ってすげー綺麗なんだなー宝石みたいだ」
 距離を縮めては、長い睫に縁取られる透徹の瞳に魅入ったり、整った鼻梁を寄せて香りを嗅いでみたり。
「先輩、花の匂いがする」
 甘いテノールがそう囁けば、高嶺の花とて恥らおう。
 斯くして図書館の一角は、いつしか二人の心地よいデートの場所となっていた。
 扨て、アシエトがその関係を更に進めようとしたのは、身丈を超す書架の高みに稀覯本を戻そうとした時。
 側より差し伸べられた手に瞳を細めたアシエトは、仄暗い空間にも眩しそうに咲んで、
「先輩、細くて俺より背が高くて憧れる」
 俺も先輩みたいになりたい――。
 端整な脣を擦り抜けた言葉が、甘さを増して届いた時だった。
「えっ……え――え!? お、男!? 先輩男なの!?」
 幾許にも艶帯びた瞳が吃驚に見開かれ、何度も尋ねるが返事は変わらず。
 ゴキゲンなる部活動怪人『球技ボーイズ』が現れたタイミングは最悪で、混乱に声を泳がせるアシエトに話しかけたのが全ての敗因だったろう。
『そこの君、放課後に図書館で過ごすなんて実にナンセンスッ!』
『アフターは球技でキマリだろうカモンッ!!』
『さぁ我々と心のキャッチボール、友情のパス回しをしようじゃぁないか!』
 遣り場のない感情をぶつけるに怪人は丁度良く、彼は【界刀閃牙】(カイトウセンガ)――近接斬撃武器『右の』と『左の』とを振り被るや、冴刃は狂える舞踏を敵躯に刻み、凄惨なる血宴に彼等を沈める。
「うおーちくしょー!」
 失恋したろうか。
 否、彼は性別を聞いて掌返しで感情を変えられるほど器用な男ではない。
「女だと思ったのにー! でも好き!! だって俺に優しいもん!」
 優しさに触れた事には違いないのだ。
 彼はほんのちょっぴりショックを受けた胸に手を宛て、怪人を組み敷いた。

成功 🔵​🔵​🔴​


 敵からしてみれば、猟兵が恋愛にドキドキしたりムズムズしたりしている間に倒せるかもしれないと思ったか――いや多分に然うは思ってなかったろうが、歴戦の猟兵は予想以上に戦い慣れしており、全き隙を見せる事なく邪悪なトリオを撃退した。
 無事に仮想恋愛空間から帰還した彼等は、恋愛と戦闘を制して更に雄渾を漲らせ、目下、真っ二つに割れたキマイラフューチャーの未来も、彼等なら或いは――と思わせるほどであった。

最終結果:成功

完成日:2019年05月06日


挿絵イラスト