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バトルオブフラワーズ⑥シスターシスターレボリューション

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ

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「妹好きなら私の方が上に決まってるだろ怪人め!」

 唐突に大声を出したグリモア猟兵、紅葉・智華(紅眼の射手/自称・全サ連風紀委員・f07893)に何事かと驚愕する表情を向ける集まった猟兵達。それを見て冷静になった智華は顔を赤らめながら本題に入る。
「失礼、取り乱しました、であります。端的に言えばキマイラフューチャーでの戦争ってやつでありますよ。独特な雰囲気というか、空気管というか、多少なりとも難しい部分はあるかもだけど、とりあえず説明するであります」
 そう言って、背後にホワイトボードを出すと、そこに映像を投影し始める。

「今回の戦場では、『ダンシングフィーバー』と呼称される独特な協定があるであります。それは、戦闘の際にはダンスパフォーマンスが必須、という点でありますよ」
 そう、これが今回の戦争の序盤戦、『システム・フラワーズにたどり着くための前段階、六つの『ザ・ステージ』に共通して存在する独特なルール、その一つである。その特殊性を説明する為のスライドを智華は表示させた。
「どうやら視聴者を感動させるパフォーマンスの有無で攻撃の効果が二倍から五倍までなり得るとの事。なんて面倒くさい、と思うかもでありますが、この条件を満たさない戦闘では、敵が優位に立つらしいでありますから、留意して欲しいでありますよ」
 ただ敵を倒す、ではダメという事。それが一番の問題点。それを強調した話をもう一度念押しした後で、ホワイトボードへと投影している映像を切り替える。
「そして、今回敵対する個体は、『妹が大好きな怪人・マイホゥ』と呼称される個体であります。妹の好き度合いなら負けてないんだよいい加減に……おっと、取り乱したであります」
 いや、もう遅いのでは、という声を無視しつつ智華は少し間を開けてから口を開く。

「何はともあれ、踊りつつ、敵を倒す、とまとめてしまえばこれだけでありますよ。とにかく、攻略しない事にはキマイラフューチャー存続の危機。どうか宜しくお願い致します」
 最後は丁寧に締め、転移の術を準備するのだった。


暁文空
 どうも、12作目のシナリオとなります。初めましての方は初めまして。そうでない方は今度も宜しくお願い致します。暁 文空(アカツキ フミアキ)です。11作目との同時進行ですが、きっとどうにかなると信じたい(定期)。
 満を持して(?)今回の戦争シナリオにエントリー。⑥ザ・ダンスステージ、という事で、踊りながら戦闘し、その芸術点が高いと威力ボーナスが入る、というものです。ダンス技能が高ければ言う事なしですが、立ち回りをプレイングで記載して頂ければ、それっぽい動きであればボーナスが入る形になります。後はダイスの女神様に依るところが大きいかなと。
 一応、プレイングについてですが、特定の他者との連携の場合は、その方のキャラ名とID、旅団単位であれば旅団名を最初に明記して頂きますようお願い致します。逆に連携NGの場合も冒頭に記載して頂けますよう、お願い致します。
 また、明確に技能を使用する場合は、本文中に【】等で囲って明記して頂けると、助かります。
 それでは、今回もどうか、お付き合いの程、宜しくお願い致します。
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第1章 ボス戦 『妹が大好きな怪人・マイホゥ』

POW   :    妹の願いを叶えぬ兄などいない!お兄ちゃん頑張るぞ
【妄想の元気系妹の激励 】【妄想の清楚系妹の声援】【妄想のツンデレ系妹の罵倒(?)】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    妹の何が良いかだと?これを見れば良さがわかるぞ
レベル×5本の【妹 】属性の【動画を再生するモニター付ドローン】を放つ。
WIZ   :    どんな妹が好みだい?言わなくてもわかっているさ
【頭部のタブレットPC 】から【対象が考える理想の妹の幻影】を放ち、【実体化した幻の妹とのふれあい】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:因果

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はフィン・スターニスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●マイホゥ・エントリー
 ステージには、既に怪人がいた。周囲に浮かぶ画面からの「お兄ちゃん大好き!」「お兄ちゃん頑張って!」等という声がその怪人に力を与えている。
 その怪人こそ、今回の標的。妹が大好きな怪人・マイホゥだ。既に妹からの応援で高まった戦意をダンス力(ぢから)に変換し、その芸術点によってマイホゥ自身の戦闘力も向上。早いところ猟兵達が踊り、マイホゥのダンス力を上回らないと危険だ、という事は見ている誰もが感じ取れるものであった――。
ベルベナ・ラウンドディー
宇宙船のぼっち生活を癒すため
人派の姿で女装して「お慕いしていますベナ兄さま…」竜派の姿に戻って「私もベルのことが好きだよ…」
…この自演に挑んだ私に勝てると思いますか?


仮想の妹って時点で勝負ついてます
こんな半端な妹好きに負けるわけにはいきません




人派(女装姿)と竜派の姿を交互に入れ替わりつつ【残像】で、恰も二人一組で行うワルツを見せつけてあげます
足を翻し【吹き飛ばし】
手を取り合って【空中戦】
熱い抱擁の【衝撃波】
2人の幸せな笑顔が輝くユーベルコード
それはベナ兄さまとベルちゃんの愛の言葉を囁きあうワンシーン
皆さん私たちの愛の旅路をどうか許してください…



あ?マイホゥ?知らん。邪魔だ。死ね(踊りつつ)



●イマジナリーは相手にならんよ
「お慕いしていますベナ兄さま…」
「私もベルのことが好きだよ…」
 信じられるか? これ、自演なんだぜ……? という声があったかは兎も角、ベルベナ・ラウンドディー(ドラゴニアンのバイク乗り・f07708)は女装した人派の姿と、竜派の姿とを入れ替え、その残像によって兄妹が会話をしているように見せかけていた。
「な、なにぃー!? モノホンの妹だとゥー!?」
 これにはマイホゥもビックリ。実物の妹、というものに驚き、戦意高揚し能力向上した状態での踊りにも少しずつ乱れが生じる。
 ベルべナによる一人二役、兄妹による二人一組のワルツは終わらない。ベナとベルの愛の言葉、踊りの際の足を翻しや手の取り合い。そして抱擁。その一つ一つが攻撃と直結する。マイホゥの存在をただ邪魔と感じて吹き飛ばす。
「あ? マイホゥ? 知らん。邪魔だ。死ね」
 ベナの声に「く、くそぅ」と声を漏らす。マイホゥ。だが、ついにマイホゥは違和感に気づく。
「……お前ら、同時に喋ってないだろ。何か隠してないか!?」
 そーだそーだ、という周囲のイマジナリーシスターの便乗する声。だが――。
「皆さん私たちの愛の旅路をどうか許してください……」
 ベルのそんな、感情の籠った、妹の声に、マイホゥも強く追及する事ができない。
 傷を負い、さらに本物の妹(自演)と踊る猟兵の姿に集中力を乱されたマイホゥの踊りは最初程の勢いはない。ベルべナの作戦は見事に成功したのであった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高鷲・諒一朗
ダンスなら任せてくれよお、ってな!
スカイダンサーの真髄を見せてやらぁ!

技能『ダンス』を最大限に活用できるように
曲目が選べるならおれの一番得意なフラメンコ調の曲で行きてぇが
可能かねぇ?

長い四肢を使って腕の振りや体のひねりも加え演出しつつ
とにかく楽しく! しっかり最後まで踊りきるぜえ

おれが楽しめば中継されている視聴者も楽しんでくれる、
そう信じて踊り続けるしかねぇ!
見栄えも考えて、エンタメ性も重視しつつ
とにかく見ていてワクワクするような、楽しい踊りを提供してぇ!

ここぞというときに攻撃できそうなら
『金狼ステップ』で攻撃していくぜえ!



●パッションダンサー
「ダンスは情熱!溢れるパッションをぶつけるもんだ!」
 そう言って、この戦場へとエントリーしたのは人狼の猟兵、高鷲・諒一朗(ミルザム・f17861)。持て余した情熱を全てダンスへと注ぎこんだ生粋のスカイダンサー。ダンス中毒、ダンスジャンキーとも呼べる彼に、ダンス勝負をさせたらどうなってしまうのか。いや、決まっている。
「スカイダンサーの真髄を見せてやらぁ!」
 気づけば彼の踊りに魅了された現地の誰かが、その踊りに遭う音源を近くに置いた。え、それは反則じゃないのか、というマイホゥの視線による抗議は、観客達の「NO反則!」という声にかき消される。良いものが見れるのなら其方の方が良い。という当たり前の感情。それにはマイホゥもぐぬぬ、と引き下がるしかない。
 長い手足を活かした踊りは、まさしく芸術的。パシャリとカメラで写真をとっても、その一つ一つ切り抜いた瞬間すらも美しい。正しく完成された美しいダンスだ。
 しかも、それでいてその顔には笑みが浮かび続けている。そう、楽しそうなのだ。溢れる情熱、歓喜――それは、正しくダンス、いや芸術全てに通ずる神髄だ。
「くっ……だが、此方だって負けてないゾ! なあ!?」
 そーだそーだ、とマイホゥを応援するイマジナリーシスター。だが――。
「なに怖い声だしちゃって。楽しもうぜぇ?」
 そう言いながら、踊りの振り付けの中で、そのままマイホゥに蹴りを入れる。踊りと連動した動き故に、芸術点は落ちる事なく、高い芸術点による威力ボーナスの入った蹴りがマイホゥへとクリティカルヒットする。
「う、ぐ……」
「とにかく楽しく! しっかり最後まで踊りきるぜえ」
 ダンス勝負は終わらない。だが、この金狼、諒一朗の踊りは正しくダンスジャンキーによる、どこか桁の違う踊りだったのは間違いなかった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノボディ・ジョンドゥ
歌と躍りなら負けないよー!
ハイホー♪ ハイホー♪

UC『夢と不思議な世界の欠片』を使うよ!
敵さんに有効な何か……間違いなく妹属性の何かだね!

継母連れ子の義妹であるシンデレラか実の姉がいる不思議の国のアリス辺りの衣装が出れば
[早着替え]技能で着替えるよ!
生着替え中は[迷彩]で!

「動画や妄想よりリアルな妹属性装備! さぁさぁ、貴方も貴女も歌おう踊ろう! ハイホー♪ ハイホー♪」

[歌唱]技能で歌いつつ
[ダンス][パフォーマンス]技能で踊るよ!
何なら歌の合間に笛で[楽器演奏]までしちゃう!
そのまま相手も観客も[誘惑]しちゃおう♪

……攻撃?
骨抜きにならできるよ!
たぶん!



●リアルな妹属性装備! 相手は死ぬ!
「歌と躍りなら負けないよー!」
 ハイホー、ハイホー、と明るい声を出すのはノボディ・ジョンドゥ(ワンダーランドのエキストラ・f10782)。誰でもない誰かである彼女は、その彼女の特性が最も出ててる彼女のユーベルコード――夢と不思議な世界の欠片(ワンダーランド・デイドリーム)が今回は最適と判断した。
「敵さんに有効な何か……間違いなく妹属性の何かだね!」
 実際その通り。妹第一のこの妹が大好きな怪人・マイホゥにとって、妹こそが自身の武器であり、最大の弱点でもあるのだ。
「動画や妄想よりリアルな妹属性装備! さぁさぁ、貴方も貴女も歌おう踊ろう! ハイホー♪ ハイホー♪」
 あっという間に幼い妹のような衣装に着替えたノボディは、勢いよく踊り始める。ダンスやパフォーマンスの素養があるのは勿論、敵であるマイホゥの動きに動揺が見られるのも相まって、今やダンスによるボーナスは猟兵達に一方的に味方しているも同然だった。
「く、こんなところに妹が……!」
 踊る事を忘れて迫る。マイホゥ。だが、踊っていないというのであれば、結果は明白。
「そんな風に迫るお兄ちゃんなんて大嫌いだよ!」
 場の空気に合わせてその様に口を開いたノボディの言葉と平手打ちによってマイホゥは大ダメージを負う。ここまでくればあともう一押し。マイホゥの動きは大分怪しいものになってきたのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マナ・フォレストキャット
【フォレストキャット姉妹】
うにゃにゃーん。
あたし、マニャだにゃん。
姉妹参加だニャん。

あ、一応、あたしが妹にゃんだけど、入れ替わってもいいかにゃ。
猫は駄目かにゃ?

技能はにゃいけど、あたし達が楽しく踊っていくにゃのにゃん。
念を入れて、事前に毛づくろい(UC)。

にゃんにゃんっと、気軽に踊って、敵の攻撃をするりとかわす。
まさしく、猫で身軽、レナとともに踊りながら、状況を見定める。

敵に隙きが見えたら、爪で、スマホ画面をガリガリ。


レナ・フォレストキャット
【フォレストキャット姉妹】
うにゃ、レーニャーだーにょー。
あたしも、踊りに踊るにゃ。

姉妹はともかく、敵を引きつけることができそうなので、こっちが妹になることも検討。
まぁ、双子みたいなもんだから、どっちでもいいんだけどね。

「こういうの、気軽に出来ればいいけどにゃ」
まぁ、敵を引き付ければいいかなって思うんだけどにぇ。
こうなれば、こっちが引きつけ役。
ミスしないように踊って、終わったらマナの力を強化させるUCを使用
♪にゃんにゃんにゃん、猫の踊りを踊ろうにゃ♪



●妹に溺れた者の末路
 動きに乱れが生じ、ふらふら、よろよろ、という擬音が適切な位の妹が大好きな怪人・マイホゥの下に、ある希望が目の前に映る。
「うにゃにゃーん。あたし、マニャだにゃん」
「うにゃ、レーニャーだーにょー」
 マナ・フォレストキャット(山猫交響曲・f10826)とレナ・フォレストキャット(山猫協奏曲・f10827)、同じ日に生まれた天然猫娘シスターズの二人組だ。愛らしい格好で、愛らしい動きで周りを魅了していく。そして、その中にはマイホゥも含まれている。
「あたし達が楽しく踊っていくにゃ」
「にゃんにゃんにゃん、猫の踊りを踊ろうにゃ」
「おおおおおおおおお、このマイホゥ、この画面の妹がいながら……!」
 ――でもところでどっちが妹なんだ?
 マイホゥの思考回路はもうぐちゃぐちゃ。疲労困憊だからか、愛らしい姉妹を見て、その両方を妹と認識してしまっている。いや、姉妹なんだからどちらかは姉な訳だが……。いや、実質双子の彼女らに姉と妹の区別をはっきりさせるのも難しいかもしれないが。
 それはともかく。この場に来る前に、予め毛づくろいを済ませていたマナの踊りのキレは、疲労、消耗、負傷で衰えたマイホゥの上を確実に超えている。そしてマイホゥは未だにどちらを妹扱いしようかと迷っている。その戸惑いは動きを更に鈍らせ、判断能力は更に低下している。
 そして、レナは踊りながらも歌い始める。ユーベルコード『サウンド・オブ・パワー』。歌声を聴き、共感した者に力を与える技。音を耳に入れ、そしてそれに共感するだけで力を与えるという常識外の技だが、それこそが猟兵の扱うユーベルコードというものだ。
 歌いながらも、踊り、稼いだ芸術点にユーベルコードの強化を重ね合わせた二人の動きは、最早マイホゥなど鎧袖一触。
 姉妹が攻勢に出た事に、マイホゥも慌てて二人へと攻撃しようとするが、一度二人共を妹と認識してしまった以上、妹に攻撃を振るう事は彼にとっては許されない矛盾である。
「おお、おおおおおおおお!!!!」
 周囲に浮かぶドローンからは「お兄ちゃん!」「しっかりして!」「妹はこっちだよ!」という応援の声も流れているのだが――最早、マイホゥにそれらを認識するだけの力は残されていない。
「おにいちゃあああああああああ――……」
 ドローンからの悲鳴。それに合わせるようにマイホゥは爆発四散、ドローンもそれに巻き込まれて、途中から爆音に掻き消えて、ドローンもその姿を消し――猟兵達の勝利で、このダンスバトルは幕を閉じたのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月24日


挿絵イラスト