バトルオブフラワーズ③~襲来ブーメランパンツ軍団!!~
「猟兵のみんな、悪ぃな! 緊急事態だ」
堂崎・獣明(整備係・f15021)は、集結した猟兵たちに事態の説明を開始する。
「テレビウムたちの画面に映った鍵ってのは、この事態に対する救援要請だったらしい。これに対処しようとしたんだが……」
獣明は、ここで言葉を飲み込んだ。
次の事態を説明するのは、少々理解してもらうには突飛すぎることだからだ。
「キマイラフューチャーが、まっぷたつに割れちまったんだ……」
このような事態になるとは、誰が予想し得ただろうか?
「中枢のシステム・フラワーズっていうとこまでのメンテナンスルートってのは、こうやって展開するらしいんだが、こいつは驚きだな」
猟兵たちにも、資料が送られる。
緊急事態に対処すべく、その状況と対策がしたためてあった。
「あんたらに守ってほしいのは、ここ、ザ・ビルドステージっていう場所だ。防衛戦になる。で、相手はコイツらだ――」
資料の中にある画像は、白いブーメランパンツを装着した筋肉質の怪人たちである。
でメンテナンス中の各所に押し寄せれば、大変なことになってしまうだろう。
事態は、急を要するのだ。
彼らは、白いブーメランパンツを強さの誇りとし、光り輝く白さで洗脳も行ない、また武器としても使いこなすという恐るべき集団である。
「いかにも、タダモノではない連中だろう? 俺もどうコメントしていいのか、迷っているんだ……」
説明しながら、獣明もちょっと引き気味だ。
どこからわいてきたか判然としない集団であるが、その存在は十分に脅威である。
●特殊ルール『タワー・ダイセンリャク』
ともかく、この怪人たちが押し寄せているので、ザ・ビルドステージと設定された拠点を防衛しなくてはならない。拠点無しでの防衛は非常に不利なものとなる。
『タワー・ダイセンリャク』という特殊なルールが採用される。
このステージは、周辺にさまざまな兵器のスクラップが廃棄されており、これで対抗することになる。地球の歴史でいう第二次大戦前程度の技術水準である(第二次大戦前の兵器がそのままあるわけではないので注意。類似品はあるかもしれない)。
よって、移動可能な防御拠点の構築は、耐久力の面で実現が難しい。
これらのことを踏まえて、怪人の浸透を阻止するための防衛戦を戦うことになる。
ビルドステージ防衛の結果が、他のステージへの戦力に影響する。
どれだけ防ぎきれたかで、他のステージでの猟兵側の戦況が有利に展開する。
「すまないな、みんな。じゃあ、健闘を祈るぜ!」
丹藤武敏
皆様よろしくお願いします、丹藤武敏です。現在『ゲーマーズ・フィールド』誌で「第六猟兵シナリオマスター体験記」という記事を連載中です。知らない方に自己紹介しますと、TRPGのシナリオやリプレイをいっぱい書いてます。
せっかくですので、戦争イベントにもMSとして参加してみることにしました。
戦争イベントについて、記事内で取り上げるかどうかは未定ですが、よりヨイ紹介記事のためにもご協力ください。連休中ですので仕事というより、わりとプライベート気分です。
基本、アドリブは多めです。ダイス目には従いますが、大失敗でも猟兵は活躍させてあげたい派です。
それでは、どーんといらっしゃってください。
第1章 集団戦
『白ブーメランパンツ過激派怪人』
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POW : 至高の履物とは
【白のブーメランパンツ】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD : 白ブーメランパンツとは強さの象徴なり
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【白のブーメランパンツ】から排出する。失敗すると被害は2倍。
WIZ : 白ブーメランパンツの魅力を知れ!
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【同志】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
イラスト:くずもちルー
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
黒岩・りんご
タワーディフェンスですか
あまりやるタイプのゲームではありませんが、ルールは把握しています
要は要所要所に防御ユニットを配置すればいいのですよね?
というわけで、塹壕掘りましょう塹壕!
敵の進軍経路に、お堀を掘って、その前方を土嚢で盛り上げ、有刺鉄線巻いて、そこに大量の機関銃を配備して!
あとはわたくしのぷちりんごさん、【幼き魔王の群体自動人形】を射手に配置しますわ
敵が進軍してきたら大量のぷちりんごさんによる一斉射撃!
三千世界に屍を晒しなさい!
弾薬補充している間も弾幕が途切れないように
銃撃のタイミングはずらしての三段撃ちです
ブーメランパンツは残さず撃ち落としてハチの巣にしてあげますわ!
変態退散ー!
リョーコ・アサギ
※マスクの「師匠」と肉体の「リョーコ」で掛け合い会話
POW判定
フォースの念動力を使い
スクラップを組み上げて防衛拠点を構築する
但し、偏った知識によりパンジャンドラムを参考に
転がり移動する円筒形の拠点にしてしまう
セリフ
・制作時
リ:よーし、このまえ異世界を勉強した時に見たトンデモ兵器
ってのを参考にしてすっごい拠点を作るよ!
師:ふむ、それはどんなものなのでござるか?
リ:トンデモってぐらいだから、とんでもなく強かったんだよきっと!
・完成後
師:ほほう、してこの兵器はどのようなものなのでござる?
リ:転がりながら敵を押し潰すんだよ!
拠点ごと念動力で転がりながら敵を押しつぶしていくが
転がり過ぎて気持ち悪くなる
大神・零児
タワーディフェンスならトラップ配置も有効なはずだ
第二次大戦以前の兵器の残骸なら、爆弾、手榴弾、地雷、砲弾なんかもあるはず
「戦闘知識」「メカニック」を使い不発弾の信管を調整、できるだけ機能するよう直す
「戦闘知識」「拠点防御」「地形の利用」「世界知識」等を「情報収集」し予測される進路に信管調整した地雷や手榴弾を使ったブービトラップを「罠使い」で効率の良い配置に
「怪力」「操縦」で戦車等の大型車両をバリケードにし車両の中に爆弾や砲弾、マルチグレネードを詰め込む
高台から無双の意識「第六感」「野生の勘」を使い敵の動向を先読みしマルチギアで「スナイパー」の如くバリケードや敵をマルチグレネードの「投擲」で攻撃
シリン・カービン
猟師の知恵は知っている。
強い獣を狩る時に最も効果的な方法。
それは、獣の牙を折ること。
時間の許す限りスクラップを積み上げて
城壁の様な長い銃眼付きの壁を作ります。
準備が整ったら【スピリット・バインド】を用意。
色の精霊を宿した投網弾を精霊猟銃に装填します。
妙な敵ですが狩りは狩り。
獲物と定めたからには狩るだけです。(動じない)
向かってくる敵の様子を伺い、優先順位を定めたら
近い銃眼から狙撃を開始します。
「色の精霊、奴らを縛れ」
【スピリット・バインド】で数体ずつまとめて捕縛。
「その牙、折らせてもらいます」
すかさずブーメランパンツごと彼らを真っ黒に染め上げます。
弱体化したら狙撃でとどめを。
アドリブ・連携可。
キアラ・ドルチェ
キアラ将軍見参っ!(某インペリアルマーチにのって登場
んー、拠点防衛用というと…やはりアレですね
「さあ、ネミの森の子犬たち、おいで!」
みんなで列車砲発射準備しますよっ!
角度よーし、発射準備よーし
目標白いブーメランパンツ怪人、通称ぱんつぁー!
みんな、一番多いところ狙うですよ~!
ふぁいやー!
当たりましたね、へんたーい、とまれっ♪ です
出来るだけ打ち込んでいきますよっ
線路も付属しているなら移動しながら良い位置&近づかれないようにしつつ砲撃継続ですっ!
ぱんつぁーたち、砂漠の狐ならぬネミの子犬の実力を思い知るのです~!
「弾幕薄いです、何やってるですか!」
「30秒で支度するです!」
「ぱんつぁー、ふぉー!」
「というわけで、塹壕掘りましょう塹壕!」
押し寄せるブーメランパンツ軍団に対し、さっそく塹壕を掘るという戦術を提案したのは、黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)である。
塹壕を掘り、前方に土嚢を盛り上げ、有刺鉄線による鉄条網を敷設する。
そして、見つけてきた水冷式機関銃を並べる。
塹壕と鉄条網は、近現代となってから戦場に革命的な変化をもたらした戦術である。
何がいいかと言うと、爆風でも壊れないこととコストの安さである。
おまけに、歩兵の進撃を遅滞させる効果も大きい。
さらに、敵のブーメランパンツ集団はブーメランパンツ以外は素肌であり、それで有刺鉄線を攻略するとどうなるかと言うと、ものすごく痛いのだ。
「タワーディフェンスならトラップ配置も有効なはずだ」
大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)も、防衛陣地の構築を開始する。
戦闘知識も豊富な人狼の零児は、兵器類が廃棄されたスクラップの山から使えるものを選別する。
信管が死んでいないものの中から、手榴弾や地雷を
拠点防衛に適した地形を読み、並外れた怪力で大型車両を操縦し、バリケードとして砲弾や爆発物を満載、配置する。
そのうえで、高台から足止めされたブーメランパンツたちを狙撃する体勢で陣取った。
シリン・カービン(緑の狩り人・f04146)もバリケードの構築に協力する。
狙撃可能な銃眼つきの壁を作る。彼女は精霊猟銃を駆使する森のハンターであり、優れたスナイパーでもあるのだ。
「妙な敵ですが狩りは狩り。獲物と定めたからには狩るだけです」
ブーメランパンツの裸体の集団という奇怪極まる敵だが、動じずに、的確に捕捉するだけだ。
「よーし、このまえ異世界を勉強した時に見たトンデモ兵器ってのを参考にしてすっごい拠点を作るよ!」
リョーコ・アサギ(アルダワ新鮮組切り込み隊長・f15981)も、念動力でバリケードの構築に協力しつつも、秘密兵器を用意する。
「ふむ、それはどんなものなのでござるか?」
彼女の眼帯型ヒーローマスクの“師匠”とやり取りする。
「トンデモってぐらいだから、とんでもなく強かったんだよきっと!」
円筒形のボビンのような構造の車輪に、猛烈な推進力を生むロケットモーターを設置して進ませるという、いわば自走突撃する車輪である。
おお、まさにパンジャンドラム!
英国面を結集したといわれる珍兵器である。
この疾走する車輪を安定させる装置が何もないので、車輪が石を噛んだだけで思わぬ方向に向かい、実験中に味方陣地に突っ込んでしまったという逸話を持つ伝説の珍兵器だ。
リョーコ・アサギは、ブーメランパンツ軍団が進撃すると同時に突っ込むつもりのようだが、果たして……?
「キアラ将軍見参っ!」
勇壮なインペリアルマーチとともにやってきたのは、キアラ・ドルチェ(ネミの白魔女・f11090)であった。
「さあ、ネミの森の子犬たち、おいで!」
拠点防衛と言ったらこれぞとばかり、彼女が率いてきたのは列車砲である。
おそらくは、第一次世界大戦最大といわれたパリ砲の規模に匹敵しよう。
それぞれが防御陣地と対策を講じたところで、ブーメランパンツ軍団が怒涛の進撃を開始する。
「白ブーメランパンツの魅力を知れ!」
……と、輝く白さを見せつけながら襲い来る彼らに対し、キアラ将軍はネミの子犬たちを指揮して砲撃を指示する。
「角度よーし、発射準備よーし、目標白いブーメランパンツ怪人、通称ぱんつぁー!」
そして発射される列車砲!
轟音とともに打ち出された砲弾は、ブーメランパンツ軍団のど真ん中に落下した。
衝撃波によって、ブーメランパンツたちは散り散りになるが、屍を踏み越えて進んでくる。
「弾幕薄いです、何やってるですか! 30秒で支度するです!」
ネミの子犬たちに、次弾装填を急がせて修正指示を出す。
「色の精霊、奴らを縛れ」
シリンの精霊猟銃から放たれた【スピリット・バインド】が、数体ずつまとめて捕縛する。
精霊を宿した投網弾が、絡め取ったのだ。
「その騎馬、折らせてもらいます」
ブーメランパンツごと、真っ黒に染まっていく。
「へんたーい、とまれ♪」
さらに、キアラの放った列車砲が変態を砲弾で吹き飛ばず。
「変態退散ー!」
塹壕を絡みを乗り出した【幼き魔王の群体自動人形】のぷちりんごたちが、十字砲火によってブーメランパンツを残らず撃ち尽くす。
「ひ、ひるむな! 白き輝きにかけて――!」
言いかけた指揮官級のブーメランパンツを、零児が狙撃、さらにブービートラップに引っかかり、第一波が壊滅的被害で退散する。
「して、リョーコ。この兵器はどのようにつかうのでござる?」
「転がりながら敵を押し潰すんだよ!」
師匠との掛け合いを終え、リョーコがパンジャンドラムごと突っ込んでいった。
猛烈な突進で押し潰していくが、さすがに転がりすぎたのかリョーコは気分が悪くなったようである。
成功
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緋奈森・鈴音
だらけたいおねーさんには引きこもって攻撃できるこのステージは最高!
全力で迎撃するわー!
拠点を作る際は泥地帯とか白い下着に汚れが付きそうで避けそうな地域も作って侵攻ルートを狭めるわー。
攻撃のときは降魔化身法で悪鬼を宿して流血しながら強化!
焼夷弾みたいに油を撒き散らすとか砲撃の爆発で土煙を上げるとかで白を汚せる攻撃で相手の力を削いでみよー!
攻撃するときには挑発とか混ぜながら!
言葉に反応したら完全な脱力状態にはならないだろーし、強さの誇りにしてるなら聞き流しも出来ないわよねー?
「ねぇ、寒かったり恥ずかしかったりしないー?」
「おかーさんがその格好見たら泣くわよー」
「恋人とか居るー?」
アドリブ歓迎!
(だらけたいおねーさんには引きこもって攻撃できるこのステージは最高!)
内心で快哉する緋奈森・鈴音(妖狐の化身忍者・f03767)であった。
興味が向かないことについては面倒くさがる彼女にとって、ブーメランパンツの集団は、興味を向けずに拠点に引きこもりながら迎撃できるという歓迎すべき相手であったのだ。
「こちらブーメラン2よりブーメランHQへ。塹壕線を迂回して敵側面からへの進路を発見した!」
一方、進撃するブーメランパンツ軍団の斥候であるコールサイン“ブーメラン2”は本部司令部(ブーメランHQ)に、迂回路の情報をもたらした。
「そうか。正面は塹壕とバリケードで足止めされ、狙撃を受けて損害が大きい。側面攻撃に部隊を割いて敵陣に浸透するのだ!」
さっそく迂回路に向けて部隊が進撃する。地図上では、1時間もすれば戦況が一変する朗報がもたらされる、そう確信していたのだが――。
「で、泥濘地帯だー!?」
迂回した部隊はあっという間に泥まみれとなり、自慢の白さが汚れてしまう。
沼地を偽装して、砲撃や地雷で飛び散らせて汚してしまう鈴音の作戦だった。
「ねぇ、寒かったり恥ずかしかったりしないー?」
「さ、寒くないもん……!」
鈴音の挑発が戦場に響く。
「おかーさんがその格好見たら泣くわよー。恋人とか居るー?」
「う、ぐっ、こ、心に刺さる!?」
肉体を鋼のように鍛えても、精神はそうはいかなかった。
戦意を喪失したブーメラン軍団の進撃は、そこまでとなった。
成功
🔵🔵🔴