⏰バトルオブフラワーズ④〜働き蜂の集めるもの
「あ、あの。今回もよろしくお願い、します。」
集まった猟兵たちに一礼し、影山は説明を始める。
「今回、キマイラフューチャーが割れちゃって、大変な事になって、ます。
えっとそれで、中心部へ行くのに、皆さんの力を貸してください。」
そういって影山がゲートを開くと、山林といった雰囲気の場所が見える。
よく見ると、木にはリンゴがなっており、そこの間を働き蜂の姿をした怪人が飛び回っている。
「その、彼らは今、リンゴを収穫してます。
これにはルールがあって……彼らが収穫を終えると、彼らの勝ちに、なっちゃいます。
でも、それを阻止しようと攻撃しても、彼らはダメージを受けないんです……。
じ、じゃあどうするか? ってことなんですけど……。」
こっちを見てください、と影山に促されて視線を向けると、働き蜂たちが集めたリンゴが山のように積まれていた。
「彼らが収穫をしていない、と判断されると、私たちの攻撃が通るみたいです。
それで、彼らが好きそうな食べ物を作って、気を引いくんです。
食べはじめたら、収穫してない、ってなるみたいだから。」
真っ赤に熟したもの、青くもみずみずしそうなもの……様々なリンゴたちを見て、よだれを拭く影山。
「……すいません。
えっとですね、それで彼らは甘いものが好きみたいです。
だからその、デザートですね、そういうのを作るといいと思いますよ。
リンゴはもちろん食べれるし、砂糖とか小麦粉とかも用意はしました。
あとは皆さんで、その、頑張ってください!」
よろしくお願いします!と頭を下げ、ゲートを改めて開くと、リンゴの山が目の前に表れた。
ヨグ
ヨグです、今回は戦争シナリオ第3弾をお送りします。
リンゴを使っての甘いお菓子、それで働き蜂怪人を釣ってぶっ飛ばしてください、よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『働き蜂戦闘員』
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POW : 御槍奉公
【槍】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 飛行モード
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ : 数で圧す
自身が戦闘で瀕死になると【さらなる増援】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
イラスト:森乃ゴリラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アーサー・ツヴァイク
※改変絡みピンチ可、🔵過多なら不採用可
林檎か…甘くて美味しいよね!
ここはアップルパイでも作るか…【料理】は得意だぜ?
だが只のパイじゃあそこまで釣れないので…手持ちの蜜ぷにシロップをたっぷり使うぜ!
アルダワとキマフュのハーモニー、たっぷりと味わいな!
蜂が寄ってきたら、モグモグしている間に【レイシューター・フルバースト】でぶっ飛ばす!
最後の晩餐…味わいながら吹っ飛べ!
「リンゴか、甘くておいしいよな!」
アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)はリンゴの山から赤く熟した実を一つとり、かじりながら、
「よし、アップルパイでも作るか!」
料理は得意だぜ! と腕まくりをし、調理台へ向かった。
軽くリンゴを煮つつ、その間にパイ生地を型にはめて、
「……うーむ、ただのアップルパイじゃ釣られないよな。」
何かないかな……と自分の持ってきた物をあさるアーサー。
そして、一つの小瓶が目に付いた。
「……これだ。」
煮あげたリンゴを生地に盛り、その小瓶のねっとりとした液体を一振りかける。
そして生地を飾り付け、オーブンへほうり込んだ。
「ム……?」
「甘イ匂イ。」
リンゴを置きに来た働き蜂怪人が感じた甘い匂い。
ふと見ると、テーブルの上にはアップルパイが切られて皿に盛られていた。
「一ツ、ナラ。」
「アア、ソウダナ。」
ふらふらと誘われたようにテーブルに着くと、皿に盛られたアップルパイから漂う甘い香り。
それに誘われるように手に取り口に運ぶ。
「コレハ!」
「旨イゾ!」
一口で済ませるつもりが二口、三口と続けてしまう。
「そうかそうか、旨いか!」
そんな彼らの後ろから近づくアーサー。
「コノ芳醇ナ甘味。」
「何ヲ入レタ?」
「これはだなぁ……アルダワの地下にいる『みつぷに』を絞って煮詰めた蜜さ。」
「オオ、ヨクワカラナイガ旨イ!」
その間、腕の武装を準備していた。
「あぁ……アルダワとキマヒュのハーモニーさ。最後の晩餐、味わいながら吹っ飛べ!」
「グアアアア!」
大鷲の意匠が施された砲を働きバチへ向け、太陽のエネルギーを大出力で放射する。
甘い香りを残しつつ、怪人たちは黒い塵となって消えていった。
「よし、まずは2体。」
大成功
🔵🔵🔵
亜儀流野・珠
この光景だけ見てれば微笑ましいんだがな。止めさせてもらうぞ!
奥義「千珠魂」…俺たち、召喚だ!
さあ俺たちよ、列を作り行進だ!皆で流れ作業だ!
リンゴを次々と取れ!
狐火でじっくりと焼け!
できた物から皿に積め!
じっくりと甘みを引き出した焼きリンゴタワーだ!
奴らが寄ってきたら…列はこっそり奴らの後ろに進路変更だ。
作業の最終工程に「蜂をこんがり焼く」を追加だ!
どう見てもよく燃えるしなお前ら!
「この光景だけ見てれば微笑ましいんだがな。止めさせてもらうぞ!」
働き蜂戦闘員達がリンゴを運んで来るのを見ながら、亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は不敵に笑う。
「さぁ! 俺たち召喚だ!」
声とともに現れる、珠の分身たち。
「よーし俺達! 流れ作業でやっていくぞ!」
「「「おー!」」」
腕をあげて返す分身たち。
「いい返事だ! じゃあ行くぞ!」
こうして、一斉に作業場に走り出す分身を指揮していく。
「よし、まずはリンゴをとれ! 次々行くぞ!」
「とったー! とったー!」
「さぁ次だ! そこの俺達は狐火をあげろ!」
「もやせー! もやせー!」
「焦がしちゃダメだぞ! じっくりいけー!」
「じっくりー!」
こうして、辺りに焼きリンゴの甘い香りが漂ってきた。
「よーし俺達! 焼けたら皿に盛れ!」
「積むぞー! 積むぞー!」
どんどん積まれていく、焼きリンゴのタワー。
最後の一つを少しつまんで口に入れると、じっくり引き出されたリンゴの甘味が口いっぱいに広がった。
「よっし、いいぞ俺達! あとはあいつらをやるだけだ!」
「やるぞー! やるぞー!」
「良イ匂イ……。」
「オオ、コレハ。」
テーブルの焼きリンゴ、タワーのように積まれたその姿に、働き蜂が集まって来る。
誘惑に勝てず、彼らは一人、また一人と手を伸ばし、がぶりと食べていく。
「甘イ。」
「自然ナ甘サダ!」
ムシャムシャと食べはじめるまで、それほどかからなかった。
そんな彼らの後ろに近づく、珠の分身たち……。
「よし俺達! 蜂をこんがり焼けー!」
「焼けー! 焼けー!」
「ヌアアアア!」
狐火の一斉攻撃。
分身たちの動きに頷き、
「どう見ても良く燃えるしな、お前ら!」
「燃えたー! 燃えたー!」
「よしよくやった! これでだいたい半分だな!」
働き蜂の残りをどうするか、考えながら分身たちを帰らせる……。
「……よし、食べていいぞ!」
「やったー!」
……よだれを垂らしていた分身たちに食べさせることにした。
大成功
🔵🔵🔵
アルゲディ・シュタインボック
ここは料理の腕の見せ所かしら。
適度に熟れたリンゴを選んで、食べやすいように手早く皮を剥き、薄切りにするわね。
お鍋に切ったリンゴとお砂糖と少しのお水入れてグツグツ煮て、コンポートを作るわよ。
平行して小麦粉・牛乳・卵を混ぜて、出来た生地を薄く大きく焼けばクレープの皮が出来上がり!
バターもたっぷり使ってるから芳ばしい香りが漂って、うん、美味しそう。
ホイップクリームとリンゴのコンポートをクレープの皮で綺麗にクルクル包めば、リンゴ生クリームクレープの出来上がり!
適度に食感残った砂糖煮だから、果実の良さは残るのよ。
食べるの夢中になってたら、杖の石突きで無花果食らわせ。
最期の晩餐…いや、おやつかしらね?
「ここは料理の腕の見せ所かしら?」
アルゲディ・シュタインボック(白金の癒杖・f03929)は瑞瑞しく熟したリンゴを一つとり、手慣れた手つきで皮を剥き、薄切りにしていく。
「そうですね、私はこう使いましょう!」
リンゴを鍋にいれ、水と砂糖を加えて煮込んでいく。
その間に、ボウルに卵と小麦粉、牛乳を混ぜて生地を作る。
「やはり、バターはたっぷりと使いましょう!」
広い鉄板にバターをのばし、生地を広げて焼いていく。
辺りにバターとは違う、甘い匂いが漂いはじめた。
「も、もちろん忘れていませんわ!」
焦げぬよう、リンゴの鍋をかき回すと、良い具合に煮えあがっている。
鍋を火から下ろして味をみると、歯ごたえが残る程度に火の通ったコンポート。
その間に薄く焼き上がったクレープを一旦皿にあげ、最後に生クリームをホイップする。
そして、薄いクレープ生地にホイップを乗せ、さらにコンポートを乗せてクルクルと巻く……。
「これで、リンゴ生クリームクレープの出来上がり!」
会心の出来に頷き、皿に盛りつけて様子を伺うことにした。
「コレハ美味ソウダ。」
見た目も綺麗なクレープに、働き蜂がふらふらと近づいていく。
持ち上げてかぶりつく働き蜂の後ろから近づくアルゲディ……。
「ホウ! 歯ゴタエモ良イ! 最高ダ!」
「それは良かったですわ!」
アルゲディの目の前にあるのは、働き蜂の尻。
そこへ向け、魔力を込めた杖の石突きを突き出した。
「ハウア!」
……吸い込まれるように、働き蜂の尻へと突き刺さる杖。
刺激的な一撃に、働き蜂は一声鳴き、黒い塵へとなって崩れていった……。
「最期の晩餐……いや、おやつかしらね?」
昇天するほどだったなら、何よりですわ。
アルゲディの呟きだけが、その場に残った。
大成功
🔵🔵🔵
神月・瑞姫
リンゴを使ったお【料理】なの!
みぃ、お【料理】はこのご本で
(【異世界グルメのススメ】)
べんきょーしてるの
んーと、何をつくろうかな(ペラペラと本をめくる
あ、これ、みぃ、エンパイアのお祭りで見たことあるの
リンゴ飴なの
敵さん、ハチさんだし、ハチミツを使ったのがいいかな
んしょ、お鍋にハチミツとお砂糖をいれてぐっつぐつなの
リンゴさんには、お箸をぷすっとさしてー
くるくるーってとろとろハチミツ飴さんをからめるのー♪
えへへ、完成なの
あとはこれをお祭りみたいに屋台に置いておけば寄ってくるかな
倒す時はどうしよう?
たくさん来たら怖いから…【月下彼岸花】を準備しておいて
(※詠唱が長い
集まってきたら、どかーん…かな?
「リンゴを使ったお料理なの!みぃ、お料理はこのご本でべんきょーしてるの!」
神月・瑞姫(神月の狐巫女・f06739)は『異世界グルメのススメ』という本をぺらぺらとめくりながら、自分の作りたい料理を考えていた。
「あ、これ……みぃ、エンパイアのお祭りで見たことあるの!」
開いたページには、キラキラと輝くリンゴ飴の写真が掲載されていた。
リンゴにつける飴用の鍋を用意し、神月はふと思いつく。
「敵さん、ハチさんだし、ハチミツを使ったのがいいかな?」
うん、そうするの! と砂糖とハチミツを鍋にいれ、煮溶かしていく。
「んしょ、んしょ……えへへ、グツグツしてきたの!」
そして真っ赤に熟したリンゴに箸をぶすりと突き刺し、
「くるくるー!」
リンゴに飴を絡めると、きれいに光るリンゴ飴が出来上がった。
「えへへ、完成なの! あとはこれを……。」
「他ノ戦闘員ハ、ドウシタノダ!」
「スッカリ姿ガ見エマセン。」
「マッタク……。」
愚痴をこぼしながら収穫したリンゴを持ってきた働き蜂。
ふと近くのテーブルに、屋台で見るような形で設置されたリンゴ飴が見えた。
「オヤ、飴ダ。」
「コレハ、蜂蜜カ!」
近くに寄った働き蜂が蜂蜜に気がつくと、がりりとかぶりつく。
「旨イ!」
「コレハイイナ!」
と食べている働き蜂の後ろ、少し離れた場所で詠唱をする神月。
「月下に燃ゆる狐花、 舞いて開きて咲き誇れ。其は道標、旧きは彼岸へ新しきは此岸へ。」
「……オヤ?」
働き蜂の周りに舞い散る、彼岸花の花びら。
血のような真っ赤の花びらが働き蜂の視界を塞ぐ。
「……神月の名の下に、天理を正さん!」
「「グアアア!」」
飛び交う彼岸花の花びらに切り刻まれる働き蜂。
花びらが消えた跡には、黒い灰だけが残っていた……。
「ふぅ……終わったの。」
収穫に出ていた働き蜂がいないことを確認した神月は、自分の作ったリンゴ飴が残っているのを見つけた。
手にとってかじると、蜂蜜の香りとともに甘酸っぱい味が口いっぱいに広がり、
「ん~、美味しいの!」
自然と笑顔がこぼれていた。
こうして『シュウカクフードバトル』は、猟兵達の勝利で幕を下ろした。
中枢への道へ一歩近づいたのを感じつつ、猟兵達は帰路へつく。
自分たちの作ったリンゴ料理とともに。
大成功
🔵🔵🔵