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バトルオブフラワーズ⑥〜TAP

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ

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 ターン、ターン、タタタ、タタタ、タタタタタ……。
 会場内を軽やかな打楽器のような音が聞こえる。ステージ上にはゴーグルを付けた小柄なケモミミの少年、あるいは少女だろうか――タップダンスを披露している。それはキマイラフューチャーの住人ではないオブリビオン、銀木犀だ。
 楽し気に下駄でのタップダンスを踊っている。
「履きなれた下駄は、いい音を響かせてくれるし、高速技もお手の物、俺に勝てる奴なんているかな? ハハハハハ」


「要はこのオブリビオンを倒してほしいんだけど」
 グリモア猟兵が、気を付けてほしい事があると注意事項を続けて述べる。
 この戦闘には少し変わったルールがある。その名も『ダンシングフィーバー』。
 ここで行われる戦闘はテレビウム・ロックで救出したテレビウムの画面を通して、キマイラフューチャー中に中継されているんだ。
 ただ、皆に見られているだけじゃなくて、戦闘中の立ち回りやダンスパフォーマンスが視聴者を感動させる事ができたら『フィーバー』が発生する。そうすると、その攻撃の効果が2~5倍にパワーアップするんだ。
 逆に、フィーバーが発生していない攻撃は、その効果が半減以下になってしまうから気を付けて。
 つまり華麗なダンスと戦闘を融合させて、それで敵を撃破しなければいけないってことだね。
 少しだけいつもと勝手が違うかもしれないけれど、皆ならうまくやってくれるって信じてるから。後は頼んだよ!


八雲秋
 皆様の考えるパフォーマンスを思い切りぶつけて頂ければ。良いかと思います。
23




第1章 ボス戦 『銀木犀』

POW   :    頂戴
【予告状】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    手刀
【残像さえ残る格闘術】による素早い一撃を放つ。また、【下駄を飛ばす】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    巾着切り
【スリ】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。

イラスト:りょうま

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

高鷲・諒一朗
ダンスなら任せてくれよお、ってなあ!
うなれ俺のこの長い脚!
スカイダンサーの真髄を見せてやらあ!

おれはカポエイラを披露してみっかあ
靴も履き替えて、服も動きやすいように調節して
まあ酔わないように気を付けねえといけねえが
観客が盛り上がるような大きめのアクティブな動きも取り入れて
楽しむことを第一に踊りまくるぜえ!

長い四肢を使って腕の振りや体のひねりも加え演出し
危ないところは「野生の勘」で咄嗟に踏みつつ
とにかく楽しく! 見栄えも考えて! しっかり最後まで踊りきるぜえ
もちろんゲームが終わるまでダンスは絶やさないように
ここぞというときに攻撃できそうなら
『金狼舞踏』で攻撃していくぜえ!



 高鷲・諒一朗がステージに舞い降りた。
「ダンスなら任せてくれよお、ってなあ!」
 今日のダンスジャンルはカポエイラ。靴も服装もそれに合わせた動きやすいもの。
 彼自慢の持って生まれた長い脚、四肢を充分に使い、リハも無しの舞台上を野生の勘で持って危なげなく自由に動き回る。
 切っ掛けは自身の情熱を形に出すためだったダンスだが、今日はテレビウムを通して見ている皆も盛り上がってくれるように、
わかりやすく、もっと、大きく派手な動きを、よりアクティブに。
 そして自身がダンスを楽しんでいることが皆に伝わるように。
「まあ酔わないように気を付けねえといけねえが」
 右足、左足と円を描く軌跡を軽々と見せ、腕の振りと共に全身がグンッと捻りを見せ水平の位置のままツイストを見せる。
 まさに空を自由に舞うスカイダンサーの神髄。
 諒一朗は目の前にいないはずの観客たちの歓声が自身に届いてくるように感じた。力も沸いてくる。
「ダンスに気を取られすぎだろ!」
 観客を奪われている感覚に苛立った銀木犀が履いていた下駄を飛ばす。
「おっと! ダンスの相手の事を忘れたりなんかしちゃいないぜ!」
 下駄を脚でトラップし、蹴り返す。
「ギャン!」
 銀木犀の顔にクリーンヒット! 銀木犀が吹っ飛ばされる。
 ダンスを続ける中で金狼舞踏で野生の勘を上げていた諒一朗にとっては容易い事だ。
「返してやったぜ。下駄が無ければタップができないだろ?」
 顔をさすりながら負け惜しみで怒鳴り返す。
「う、うるさい、ちゃんと替え下駄だってあるんだ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

九尾・へとろ
ひょひょひょ、キマイラフューチャー、あいも変わらず奇なる世界じゃの。
しかも此度は舞えば舞うほど力になるとな。
ウチの独壇場かー?
よもや猟兵一丸の希望はウチの可愛い背なに託されたのかー?
参ったのー。

此度舞うは激しく、四肢を振り乱すほどのひょうげ舞じゃ。
音に合わせ、拍を刻み、ウチの【存在感】を魅せつけてやろう。

そして中空に描くはへとろの異能。
舞と混然一体となりしは九尾に伝わる暗殺術。
即ち武舞。

ひょひょ、そこなねずみ小僧様よ。
ウチの舞にてその命、花と散らしてしんぜようぞ。
なに、楽しく舞ってる内に終わろう。
お前様は死に怯えず、楽しく舞ってあれば良いのじゃよ。

◼️アドリブ共闘歓迎です。



「ひょひょひょ、キマイラフューチャー、あいも変わらず奇なる世界じゃの」
 九尾・へとろは楽し気に舞台の上を歩く。
「しかも此度は舞えば舞うほど力になるとな。ウチの独壇場かー? よもや猟兵一丸の希望はウチの可愛い背なに託されたのかー? 参ったのー」
 片頬に人差し指を当て、首を傾げて見せる笑顔はさほど困っているようには見えない。
「此度舞うは、ひょうげ舞じゃ」
 おどけた踊りを、笑わせるためだけでなく、激しい動きで視聴者たちの目を奪う。
 四肢をただ徒に振り乱すのではなく、音に合わせ、拍を刻み、舞台での存在感を魅せつける。
「ひょひょ、そこなねずみ小僧様よ。ウチの舞にてその命、花と散らしてしんぜようぞ」
「何言いやがる、そんな、ふざけた踊りを見せつけやがって!」
 銀木犀の怒りの手刀を紙一重でかわし、
「おや、そのようにしか見えないかの、まだまだじゃの」
 へとろは何かを描くように手を宙に舞わせる。宙に浮かぶは鮮やかな虹色。それは矢の形をとり、銀木犀を射抜く。
 舞と混然一体となりしは九尾に伝わる暗殺術。即ち武舞。
「ぐっ」
腹を押さえ呻く銀木犀に、微笑を浮かべて彼女は告げる。
「なに、楽しく舞ってる内に終わろう。お前様は死に怯えず、楽しく舞ってあれば良いのじゃよ」

成功 🔵​🔵​🔴​

マキアヴォクス・アルダ
ハロちゃん(f13966)と一緒に参加するわ。
このステージに向けて、UCでハロちゃんに合わせた衣装を召喚。今回はアタシとお揃いの、赤いベリーダンスドレス。
【ダンス】で勝負なんて、またとない機会。めいっぱい楽しみましょ♡

勿論演目もベリーダンス。フフ、緊張しないで。リラックスして、ダラブッカ(太鼓)のリズムに身を委ねるの。
身体の軸を意識して、腰を振りながら足運び……そう、その調子。
敵が飛ばしてきた下駄は大きなステップで回避、その流れのままにヴェールをひらめかせて、視聴者の視線をこっちへ奪ってあげる。
場の空気を掌握できれば、恐れるものなんてないわ。ハロちゃんの攻手も、流れるようなリズムに乗せて……


ハロ・シエラ
マキアさん(f13881)にくっついてきました。
今回はダンスが物を言う、となれば本職の方を手本にするのが一番でしょう。
衣装もベリーダンスと言う物もかなり刺激的で恥ずかしいですが、リズムに乗っている内にそれはそれで高揚感に変わってくるような気もします。
腰を振りながらの足運びはマキアさんの動きを【見切り】、それに合わせて。
敵の攻撃は【第六感】で察知。
マキアさんが視聴者相手なら、私は敵の方を。
【ダンス】のリズムはそのままに、ユーベルコードで【カウンター】を仕掛けます。
【パフォーマンス】の如くヴェールとヒップスカーフをはためかせながら脱ぎ捨てて、ダガーで一撃です。



 マキアヴォクス・アルダとハロ・シエラは二人で舞台へ。
 ユーベルコードでドレスアップされたおそろいの衣装は。赤のベリーダンスドレス。踊るのは勿論ベリーダンス。
「負けてばっかりじゃいられないからな、今度こそ!」
 息まく銀木犀にマキアヴォクスは笑みで返し、
「ダンスで勝負なんて、またとない機会。めいっぱい楽しみましょ♡ ハロちゃんもね」
 ハロは、はい、と返事はしたものの、ウェストを露出し胸も強調された着慣れない刺激的な衣装に、落ち着かない。ともかく本職のマキアのダンスについていこうとする。
「フフ、緊張しないで。リラックスして、ダラブッカのリズムに身を委ねるの」
 ダラブッカ――太鼓のリズムが会場に響く。
「それから身体の軸を意識して、腰を振りながら足運び……そう、その調子」
 基本を教わり、マキアの動きを見切りで確かめながら、リズムに乗っていくうちに、初めは羞恥で染まっていた赤い頬も段々と高揚したそれに代わっていく。
 腕から、胸元、それから腰に。上下に左右に8の字を描くように。自身の体を思うように操る。
 マキアとハロの動きは時にシンクロし、時に対称となり、まるで二人で一つのもののような、指先まで心を通わせたダンス。
 視聴者は二人のベリーダンスに注目していく。
「ちぃ、こうなったら……踊りをやめろ!」
 銀木犀は予告状をマキアに投げつけ、命令する。
 ピシッ、ピシッ! 踊りをやめなかった彼女の肌とドレスの裾に、カッターで斬りつけられたような傷が2,3カ所現れた、だが、それだけだ。
「嘘、俺、こんなに力無伝わってないの? く、この、この!」
 次々に下駄を飛ばすが、
 マキアは踊りをとめぬまま、自然な大きなステップでかわし、その流れのままにヴェールを美しくひらめかせる、両手を左右に開きウィンクする。これは演出ですよと言わんばかりに。そうして更なる視聴者たちの注目を集め、彼らの心を揺さぶる。
 一方、ハロは銀木犀の攻撃の軌跡を第六感で正しく察知すると、彼女はヴェール、ヒップスカーフ、美しくひらめかせながら外すと、飛んで来る下駄とすれ違うように、スネイクバイトの能力を持って銀木犀に軽やかに駆け寄る。そして、ダガーで銀木犀に一撃を食らわせた。
「ぐっ、てめぇ、よくも……」
 膝をつく銀木犀に、
「マキアさんが視聴者相手なら、私はあなたの相手をしよう」 
 マキアは舞を続けながら笑む。
「場の空気を掌握できれば、恐れるものなんてないわ」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

テオ・イェラキ
オリオ(f00428)と参加

我が部族に伝わる舞を見せてやろう!
妻の声援をあびながら、祖霊鎮魂す奉納の舞(タップダンス)を踊ろう
相手のタップダンスに負けないよう、じりじりと近づきながらタップを刻む
相手も負けじとダンスに集中するに違いない
ダンスのテンションが最高潮に達した時、妻の攻撃に合わせて蹴りを入れよう
ダンスにプライドは無いのかって?
部族に伝わる舞は舞踏であり、武闘
攻撃することになんら躊躇いは無い!

戦いが終われば妻の元へと駆けよろう
君の舞も素敵だった
俺ともう一曲お願いできるか?


オリオ・イェラキ
テオ【f00426】と

まぁお上手ですこと
でも…ダンスならわたくしの夫も得意な事
テオ、視聴者さまに部族の舞を見せて差し上げて
勿論わたくし応援しますわ

あぁ矢張り夫の舞は雄々しく見事
これ程勇ましく力強いダンスですもの、盛り上がり間違いなしですわね
ふふ…わたくしも少し、楽しくなって参りましたの
及ばずながら参戦を

ドレスの裾を摘んで、ひらりと舞躍り出ましょう
くるり、踊る毎にメテオリオの花弁を纏わせて
皆様に優雅な花嵐をご覧に入れましょう
逞しい鷹と夜空の共演、存分に堪能して

フィーバーの力で獲物を狙い撃ちますわ
花嵐で翻弄しその間に背後から大剣の一閃にて終いを

最後は踊る様に夫の元へ
テオと踊れた事、嬉しく思いますわ



「ま、まだ、これぐらいじゃ。俺は舞台を降りないぜ」
 よろつきながらも、なおもTAPを続ける銀木犀に。
「まぁお上手ですこと」
 オリオ・イェラキが声をかける。
「でも……ダンスならわたくしの夫も得意な事。テオ、視聴者さまに部族の舞を見せて差し上げて。勿論わたくし応援しますわ」
「それは心強い。では我が部族に伝わる舞を見せてやろう!」
 テオ・イェラキがステップを踏み始める。
「祖霊鎮魂す奉納の舞だ」
 ダン、ダン。ダン、ダン。ダダダダ。ダン、ダン。力強い響きを響かせる。
「へ、へん、何だい、そんな地味なの、こっちはこうだ」
 タタタタタタ。タンタン! 銀木犀が踏み返す。
「ほう、お前もなかなかやるな」
 ダダッダ、ダダダン。ダダダ……。踊りを続けながら、銀木犀との距離を縮める。
 オリオが手拍子や短い合いの手で、テオの舞を盛り上げる。
「あぁ矢張り夫の舞は雄々しく見事」
 オリオが吐息をつくほどに、勇ましく力強いダンス。
 始めは銀木犀の伴奏のようにすら思えたテオのステップが、いつしか複雑なリズムとなり、銀木犀を凌駕していく。
「な……お、俺だって!」
 銀木犀は、やっきになって、ステップを踏む。
「ふふ……夫の素敵な舞いに、わたくしも少し、楽しくなって参りましたの。及ばずながら参戦を」
 オリオも舞台の中央へ。ドレスの裾を摘むと、ひらりと舞躍り出、くるり、踊る毎にメテオリオの花弁を纏わせる。
「皆様に優雅な花嵐をご覧に入れましょう」
 雄々しき鷹の名を持つ一族に生まれた男に、星の煌き纏う黒薔薇を舞わせる女。
 逞しい鷹と夜空の共演。踊りを見てきた者たちのテンションも最高潮となる。仕掛けるなら今!
 花嵐が銀木犀に纏わりつく。
「うわ、なんだこりゃ!」
 と、次の瞬間に一斉に銀木犀を攻撃した。
「ぐ、くそ、これぐらい……うあっ!」
 怯んだ隙に合わせてテオが蹴りを入れる。
「お前、卑怯だぞ!」
 銀木犀の言葉にテオは、ふんと鼻で笑い、言葉を返す。
「部族に伝わるこの舞は舞踏であり、武闘攻撃することになんら躊躇いは無い!」
「そして、あなたはここで敗れる」
 オリオが大剣をふるう。一閃。
「ぐはぁっ!」
 両断。銀木犀は断末魔の叫びと共に消滅していった。
 オブリビオンの消滅を見届けると、テオとオリオの2人は駆け寄り、しっかりと抱き合った。
「テオと踊れた事、嬉しく思いますわ」
「君の舞も素敵だった。俺ともう一曲お願いできるか?」
 答えを言う代わりに、彼女は優しく微笑んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月05日


挿絵イラスト