バトルオブフラワーズ③〜フルーツサンド作戦!
●ブリーフィング:美味しそうな襲撃者
「ハンバーガーみたいになった所に、美味しそうな敵がイッパイ来マス!」
「ナンカ、良い感じの工作で防衛してクダサーイ!」
ローゼマリー・ランケ(ヴァイスティーガー&シュバルツシュランゲ・f01147)は、パッカリと割れたキマイラフューチャーの図を叩きながら集まった猟兵達に告げる。彼女の副人格ベルが事前に配った資料が無ければ、全くと言って良いほど理解はできなかっただろう。
配られた資料によれば、今回の舞台はシステムフラワーズへ至る為に奪還する6つの『ザ・ステージ』の1つである。このステージは『タワーダイセンリャク』という特殊なルールの下、大量の敵を迎え撃たねばならない。襲撃者は頭部がスイカ・レモン・リンゴからなる3種のフルーツ怪人集団の様だ。
迎撃準備として、周囲に散らばっている兵器のスクラップから、1人1つまで防衛施設を作成できる。そこまで高度な技術水準の物は作れず、移動が出来ない固定式の方が耐久性の観点から有利になるらしい。
また、注釈として『防衛施設が無い状態での戦闘は、戦力が大幅に減少するので防衛施設を上手く運用して下さい』と大きく朱書きされていた。
「飛んで具になるフルーツ怪人デース! フルーツサンドの具にしてヤリマショウ!」
机に置いてあったリンゴを齧りながら力説するローゼマリーを尻目に、資料に目を通した猟兵達は各々依頼への準備へと移るのだった。
foockey
お世話になっております。
foockeyです。
ここまで目を通して頂き、ありがとうございます。
本シナリオは『タワーダイセンリャク』という特殊戦闘ルールが適用されます。
防衛施設が破壊されても戦闘は出来ますが、大して戦果が得られません。
また、防衛施設の技術水準は現実世界の第二次世界大戦以前程度だそうです。
皆様の個性あふれる防衛施設をお待ちしております。
第1章 集団戦
『フルーティートリオ』
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POW : スイカ怪人・ウェポン
【スイカ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : レモン怪人・ジェノサイド
【レモン攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : リンゴ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【リンゴ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
緋縅・善蔵
俺が骨を折るほか仕方なし。〔支援要請〕で集めた無人機とトンネル堀…というか塹壕を掘って工作で作った平均台で一本の橋を作るとしよう。掘ったら〔エレメンタルファンタジア〕か何かで水を流し、トラップ完成。
キマヒュー住人は怪人含めて基本馬鹿だから、この平均台を本能的に渡ってしまうに違いない。
子供が道の端の少し高い塀を歩いてしまう感覚で。
俺と支援機は空中戦可能だから、平均台の脇から大玉を投げてフルーツ怪人が渡るのを妨害。或は皆で工作した大砲がドーン。
滲み出るバラエティ番組感。
渡り切りそうなヤツはビー○タケシよろしく蹴り落とすけどな。
アドリブ・他参加者との連携歓迎。
●防衛施設No.1「一本橋」
(俺の考え通りなら、これで間違いないハズ……)
緋縅・善蔵(首輪付き・f06737)は彼はUCで呼んだ無人機と協力し、大きな穴を掘り終え、エレメンタルファンタジアで入水していた。穴には水が満ち、平坦な地に大きな池が完成する。これにスクラップから作り出した5メートル程の平均台で橋渡ししたものが、彼の作った防衛施設である。
「この世界の住人は、怪人含めてノリで生きてる節があるからな」
善蔵は何か思いついた様に、橋の手前に看板と棒を追加配置する。
『この橋近道 ※10回バットまわりして渡る事』
そして、彼は無人機達と残土で作った壁に隠れるのだった。
しばらくすると、フルーツ怪人の集団が見えて来た。怪人が看板に気付くと、橋の前で一列に整列する。先頭がバットまわりを始め、順序良く橋へと向かう。1人目、スイカは早々にバランスを崩して足を踏み外す。2人目、レモンは全力でダッシュするも、2メートル辺りで転んで水底へと沈む。特殊ルールが効いているのか、池に落ちた怪人達は無力化されている様だ。3人目のリンゴは、前の2人を見て学習したのか、慎重にカニ歩きでゆっくりと確実に歩を進める。
『ピリリーっ!』
リンゴが3メートルに差し掛かろうという時、笛の音が響く。隠れていた善蔵と無人機達が水上をホバー移動し、橋の3メートル地点から挟む様に整列する。控えの怪人達はどよめく中、無人機達は玉状のスクラップを両脇から投げつけ始める。リンゴは身を反らす等、抵抗するも間もなく頭部に被弾し、水底へと落ちて行く。
「あーっと、リンゴ選手。奮闘するもここでリタイア!」
善蔵は煽る様な調子で実況する。控えの怪人達の表情は読み取れないが、ムキになったらしく、周囲から仲間を呼び、棒を拾って来て10体単位でバットまわりし始める。
「ち、ちょっと待て……」
後々、善蔵が提出した報告書によると、無事任務遂行。備考欄、奴らを過度に煽ると酷い目にあう。想定より多くの怪人達でギチギチに詰まった池と、果汁塗れの現場写真が添付されていた。
成功
🔵🔵🔴
大神・零児
タワーディフェンスならトラップ配置も有効なはずだ
第二次大戦以前の兵器の残骸なら、爆弾、手榴弾、地雷、砲弾なんかもあるはず
「戦闘知識」「メカニック」を使い不発弾の信管を調整、できるだけ機能するよう直す
「戦闘知識」「拠点防御」「地形の利用」「世界知識」等を「情報収集」し予測される進路に信管調整した地雷や手榴弾を使ったブービトラップを「罠使い」で効率の良い配置に
「怪力」「操縦」で戦車等の大型車両をバリケードにし車両の中に爆弾や砲弾、マルチグレネードを詰め込む
高台から無双の意識「第六感」「野生の勘」を使い敵の動向を先読みしマルチギアで「スナイパー」の如くバリケードや敵をマルチグレネードの「投擲」で攻撃
●防衛施設No.2「トラップ地帯」
「骨は折れたが、配置はこれで良いだろう」
大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)は、防衛施設の仕上げとして、重機や大型のコンテナを持ち前の怪力で各所に配置していた。零児はスクラップの中から、爆弾や手榴弾、地雷等のパーツを集め、修理ないし、改めて使える様に調整。予測される敵の進路に、この爆発物を用いた罠を配置した担当エリアが、零児の防衛施設である。トラップの最終確認をして、零児は担当エリアを一望できる高台へと向かう。このエリアは建築物の残骸やスクラップの山で入り組んでおり、例えるなら、蟻の巣の様な構造をしている。
「お客様が来たようだな」
零児はマルチギアを通して、遠方から怪人の集団を確認する。準備は万全、後は迎え撃つだけである。
怪人達はエリアの入口に着くと、狭い入口に入る為に整列して順々に通って行く。上から見ると、その様子は正に蟻の隊列である。道の分岐があると、その数に合わせて分かれて進む。間もなく、爆発音と瓦礫が崩れる音が響いた。
「よし、罠は問題なく作動しているな」
マルチギアを通さずとも、視認できる程には防衛施設が機能していた。分岐に仕掛けたトラップで最初の通行者を攻撃。爆発による倒壊で道は塞がれ、怪人達は意図せずにある場所へと誘導されていく。難を逃れた怪人達は、少し開けた広場の様な場所へと辿り付く。本来なら多くの分岐があったが、その全ては重機やコンテナのバリケードで塞がれている。怪人達はしばらく周囲を歩き回る。次第に多くの怪人達がこの場に入り込み、バリケードを動かそうとし始める。
「頃合いだな」
零児はマルチグレネードをバリケードに向かって投擲し、マルチギアを外して耳を抑えて伏せる。グレネードの爆発は、バリケードに詰められた火薬や爆弾類に誘爆。爆発に次ぐ爆発による地響きが収まり、煙が晴れると広場は怪人諸共に瓦礫で埋まっていた。
「フルーツサンドとか言ってたが、これは頂けないな」
零児は健在の怪人が居ない事を確認すると撤退するのだった。
大成功
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竹城・落葉
【SPDで判定】
キマイラフューチャーが危機に陥っているようだな。ならば、我も駆けつけるとしよう!
我は『森の賢者』を発動。詠唱と共に大量のゴリラを召喚するぞ。そして、ゴリラと共に木々を植林し、ジャングル型の防衛基地を作るぞ。そして、迷い混んだ敵に対し、名物竹城を手にしてゴリラと共に、相手をボコボコにしよう。そして、食してやるぞ!
ジャングルの恵みたる果物が世界を破滅させようては、けしからん。神聖な森の賢者たるゴリラの天罰を受けるがよい。
*アドリブ・共闘、歓迎です
●防衛施設No.3「ゴリラ・スクウェアジャングル」
竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)は焦っていた。UCで呼び出したゴリラ達と共に植林し、ジャングルを防衛施設にするべく奔走していたが、見つかるのは枯れ木や伐採後の切株ばかり……。
「もしや、ここにはロクな植物が無いでは?」
「えぇぃ、ジャングルだ! ジャングルを作るのだ!」
ゴリラ達は落葉の無茶振りにも、粛々と行動に移し、見る見るうちに施設を作り上げていく。ゴリラは優しい。
「こ、これは……ジャングルではあるのか?」
落葉は完成した防衛施設に「確かに」とか「いいや、しかし」等と首を捻るのだった。
フルーツ怪人の一団は、道中に設置してあったテントに入り、眼前の状況を理解できずに凍り付いていた。中は仄暗く、6メートル四方のリングとその周囲に並べられたパイプ椅子。
「迷い込んでしまったな! 我らがジャングルに!」
「恵みの象徴たる果実が破滅の使者とは……成敗してくれる!」
トップロープに立った落葉にスポットライトが当たり、マイクパフォーマンスをする。ライトや音響等はゴリラ達が担当している。ゴリラは優しい。怪人達は色々と察した様で、1体がリングに上がり、残りが椅子に着く。審判がいる訳では無かったが、つつがなく試合は進み、落葉は順調にフォール勝ちを重ねていく。
「腹が減るな、どれ……糖度が低いな」
5体目の怪人を下した時点で、落葉は降したばかりのリンゴ怪人の頭部に噛り付く。この行為が逆鱗に触れたのか、観戦していた怪人達がパイプ椅子を持って次々とリングへ上がって来る。
「な、何だ貴様らー!」
そこからは筆舌にし難い大乱闘が始まった。ゴリラ達も参戦するわ、落葉は噛み付きに加え、名物竹城による凶器攻撃を敢行するわで、収集が付かないまま乱闘は続き……。この衝撃に耐え切れず、リングはテントと共に土煙を上げながら崩壊していく。乱戦で力尽きたのか、ぐったりとした落葉はゴリラにおぶられて脱出するのだった。ゴリラは優しい。
大成功
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バスティオン・ヴェクターライン
アドリブ&絡み歓迎「おじさん護りには自信あるよ?」
【WIS】UCで城壁を生成、ただし城壁の一か所だけ人一人通れる位の隙間を作るよ。頂部歩廊に周りから集めた火器や爆発物を積んで、敵が隙間を通るときに落せば一網打尽って訳さ。
上から爆撃される恐れに合わせておじさんの【恐怖を与える】の技能で威嚇、先頭の足並みを遅らせれば後ろから来た連中がそこで詰る。固まった相手に更に爆撃だ。
おじさんは隙間の向こうで【武器受け(武装の剣)】【盾受け(右義腕)】【拠点防衛】【激痛耐性】をフルに活かして敵が通り抜けるのを妨げるよ。…周りに他の猟兵の防衛施設が有れば、そこに誘い込むように隙間を作っても良いかもね。
雛月・朔
ヤドリガミの肉体で参加
アドリブ・他PCとの絡み歓迎
WIZ
武器:念動力
◆心情
タワーダイセンリャクは二度目ですが、敵の怪人はまだまだ底が付きませんか。やはり数が多いのは厄介ですね
◆行動
防衛施設は重機関銃を六機備えたものを作ります
そこらへんに転がっている銃をUCで直して、玉詰まりなど起こさせない万全の状態に。おっと、銃弾も集めなくては
銃と銃弾が集まったら防衛施設の作成、一体足りとも懐に潜らせない前提ですべて前面に向けて銃を配置します
六機も配置して引き金はどうするんだって?銃口の向き、引き金と給弾は自前の念動力で全て操作します
銃身の排熱や精密操作を考えると半分の三機ずつに分けて使った方がよさそうですね
●防衛施設No.4「武装城壁」
「……了解、護りには自信があるんだ。おじさん達に任せてよ」
「本依頼での敵は、ここで打ち止めですか。数が多いのは厄介ですね」
バスティオン・ヴェクターライン(戦場の錆色城塞・f06298)と雛月・朔(たんすのおばけ・f01179)は端末で、他の猟兵達の活躍。そして、予知した敵の総数から、これから迎え撃つ団体で最後だろうという連絡を受けていた。
「急造コンビだけどさ。互いに誂え向きの能力で助かったよねぇ」
「はい、普段の依頼以上に攻守共に恩恵を得られています」
バスティオンは、UCで召喚した城壁で防衛拠点を作り出し、朔のUCは無機物を修復する能力を発揮して、スクラップから効率良く武器を調達する事が出来た。
「朔君、お客様方がそろそろ到着しそうだ!」
「では、丁重にお持て成し致しましょう」
バスティオンは、城壁頂部の歩廊から怪人集団を確認し、朔へ告げる。敵は多くとも、作戦通りに動ければ凌げる筈だ。
フルーツ怪人の戦闘集団が城壁に辿り付くと、抜け道が無いかと壁伝いに散策し始める。程なく、ごく狭いが通り抜けられる隙間を見つけ、いざ通ろうとした瞬間爆発に巻き込まれる。隙間の上部、歩廊からバスティオンが手榴弾を投下したのだ。
「表情が伺いにくいが、おじさんに存分に怯えてもらおうか!」
バスティオンは更に爆弾投下し、城壁付近の怪人達を一網打尽にする。ユーベルコードの恩恵もあってか、武器を使う度にその威力が上がっている。怪人達は暫くの間、攻めあぐねていたが、数に物を言わせる作戦に切り替える。広く散開し、肩車を重ねる要領で城壁内への侵入せんとする。
「おおぅ、朔君! 済まないが、正面は頼むよ!」
バスティオンは朔に一言残すと、踏破せんと迫る怪人達を迎撃する為、右に左にと奔走する。その様子を確認してか、爆撃の心配の無くなった隙間へと、怪人達が一列になって殺到するが……。重火器の掃射音と共に、隙間へと向かっていた怪人達が砕け、吹き飛ばされる。
「お任せ下さい、バスティオンさん。段取り通りにやらせて頂きますとも」
朔は念動力で重機関銃を3門操り、迎撃していた。念動力で浮かせる事によって、狭い隙間へ3門同時掃射を可能にしていた。
「この威力なら、問題なく追い払えそうですね」
次第に込められていた弾は消費されていき、遂に弾切れを起こす。今が好機だと、再度怪人達が突撃してくるも、先程の迎撃を再現する結果に終わる。
「お生憎様、私の二段撃ちに死角はありません」
朔は計6門の重機関銃を使用していた。狙い、発砲、装填を全て念動力で賄っており、3門ずつ使用する事で弾切れによる隙も最小限に抑えている。銃弾の威力が段々と上がっている事から、バスティオンも活躍している事が察せられる。
「……っ、危ない!」
朔は装填したての銃で歩廊へと狙撃する。歩廊上まで辿り付いた怪人に応戦していたバスティオンの背後に、忍び寄る怪人がいたのだ。銃弾で頭を砕かれた怪人は地へと落ちて行く。彼もその事に気付いてか、感謝のハンドサインを送る。段々と数に押されてきているが、相当数倒しているはずだ。こちらの体力と武器が尽きるのが先か、倒し切るのが先か……ここが正念場である。
「おじさん、もう無理! 追加報酬で温泉旅行券でも貰わないと割に合わないよ!」
「私も、隅々までお手入れして欲しい物です。……陰干し付きで」
数分前、まばらになっていた怪人達が撤退を始めた。こちらも限界が近かったが、こちらの粘り勝ちだ。バスティオンは大の字に寝転がり、朔もその隣に座り込む。2人は果汁塗れになった互いの姿を見て、笑みを浮かべながら疲労感と勝利の余韻に浸るのだった。
大成功
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