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バトルオブフラワーズ④〜もっと料理を作るのにゃ!

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ

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「大変な事になったのにゃ!」
 相変わらず大騒ぎで説明をするのはティットリート。その説明は、他と重複するのでやっぱり詳細は割愛。
「それで、ここでは『シュウカクフードバトル』にゃ!」
 この戦いでは、特殊な戦闘ルールに従いながらオブリビオンを倒す必要がある。
「そのルールにゃんけど~」
 このエリアには様々な野菜……それも、豆類が収穫出来る畑がたくさんある。そこからオブリビオン怪人たちが豆類の収穫を行う。一定以上の作物を収穫されてしまうと、猟兵側の敗北になってしまう。
「対策は簡単にゃ! 収穫した豆を料理するにゃ!」
 オブリビオンを倒す為に料理をする。それが猟兵には可能! 様々な技能に優れた猟兵たちならきっと何とかしてくれる。
「あと、豆ってなんだかめでたいにゃ!」
 さらに現れるオブリビオンについても説明をする。今回の怪人はお祝い事トリオ。なんだかめでたい雰囲気のオブリビオン。その外見故に、めでたいものに興味があるらしい。
 なので、めでたい雰囲気に加えて美味しそうなら、食欲を刺激されたオブリビオンが作業を中断して、料理を食べ始めてしまいます。
 そうなれば、『攻撃無効』の効果が無くなるので、攻撃して撃破する事が出来るようになる。
「料理する人、攻撃する人、分担してもいいかもしれないにゃ!」
 料理が得意でない人は、攻撃専門で参加してもいいし、よっぽど苦手でなければお手伝いくらいは誰でも出来るだろう。
 ともかく、このままオブリビオンたちが収穫を続けたら猟兵たちは敗北してしまう。
「役割分担大切にゃ!」
 それを防ぐ為に、ティットリートは豆以外の調味料や最低限の食材を準備し、さらに簡単に出来るお料理レシピ本を並べ、猟兵たちのお手伝いをする。
「ともかく、もっと料理を作って、オブリビオンをやっつけるにゃ!」
 そう言って、後を任せるのティットリートだった!


雪見進
 こんにちは雪見進です。

『注意』
 このシナリオは一章で終了する特殊なシナリオです。参加の際はご注意下さい。

『豆類』
 大豆(枝豆やもやしも何故かある)、小豆、レンズ豆、ひよこ豆、落花生、種類は色々。『豆』と呼ばれていれば、結構何でもある感じです。それを使って、自由に料理を作って下さい。調味料他はもちろん、それ以外の食材もティットリートが用意していますので、自由に使って下さいね。

『調理器具類』
 こちらもティットリートが用意してあります。ただ、自分の慣れた道具を使うのは全く問題ありません。

『怪人・お祝い事トリオ』
 なんだかめでたい感じのオブリビオンです。その性質故か、なんとなくめでたい感じの料理に強い興味を示します。とはいっても何をもってめでたいとするのかは、お任せします!

 それでは、皆さんの参加をお待ちしております。
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第1章 集団戦 『お祝い事トリオ』

POW   :    モチ怪人・ウェポン
【モチ兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    スシ怪人・ジェノサイド
【スシ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ケーキ怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ケーキ】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:まめのきなこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神楽・鈴音
おめでたい料理ね…
ちょっと季節外れだけど、御節料理にも出る黒豆煮を作るわ

材料の黒豆を集め、適量の砂糖、酒、醤油、重曹を入れて煮る
時間短縮のため圧力鍋使用
じっくり味を染み込ませて、風雅な容器に盛り付ける

怪人が食いついたら、隙をついて背後から金縛りの【呪詛】を載せた七星七縛符で攻撃
その後は動けなくなった怪人を賽銭箱ハンマーで攻撃

「鏡餅?私のハンマーで鏡開きしてあげるわ!光栄に思いなさい!
「お寿司は握りより押し寿司よ!ペチャンコにしてあげる!
それぞれ【力溜め】のハンマーを脳天に降り下ろし

「あんたみたいなケーキは投擲用って相場が決まってるのよ!吹っ飛べぇぇぇっ!
横殴りのフルスイングで【吹き飛ばし】狙い


吉備・狐珀
まずは小豆を使ってぜんざいを作るとしましょうか。
渋抜きとやわらかくなるまで煮るのに時間がかかりますが柔かくほっくりした食感にするために手は抜けませんね。
煮た小豆の半分は餡子用に残しましょう。
砂糖を入れて煮詰めている時の甘い香りはなんともいえませんね。
餡子はそうですね、粒餡とこしあん両方用意しましょう。
粒餡はおはぎに、こしあんは丁度いい季節ですし柏餅にしましょう。
甘いものばかりだと飽きてしまいそうですから、大豆を水煮したものでひじきの煮物と昆布と合わせた煮豆を作りましょうか。
ご飯にも合うし箸やすめにもよさそうです。
私は料理に専念させてもらって気をひくことにします。

※アドリブ・絡み等歓迎です



 ここはキマイラフューチャーの世界。世界を揺るがす大事件が発生している……が、何故かこのエリアでは怪人たちが畑から豆を収穫している。
 ここは『シュウカクバトル』のフィールド。怪人たちが収穫する食材を調理し、怪人たちを撃破しなければならない。
「おめでたい料理ね……」
 そう言いながら神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)が手を出すのは黒豆。
「ちょっと季節外れだけど」
 黒豆と季節外れといえば、黒豆煮。お節料理も入る、とてもおめでたい料理。
 手際よく調味料を入れて煮て、用意したのは圧力鍋。
「私は小豆を使ってぜんざいを作るとしましょうか」
 隣で料理を開始するのは吉備・狐珀(ヤドリガミの人形遣い・f17210)。こちらは時間をかけて、柔らかくほっくりした食感にするための、丁寧な調理。
「完成ですね」
 一足先に料理を完成させたのは鈴音。圧力鍋でじっくりと味を染み込ませ黒豆を事前に用意した風雅な容器に盛り付け完成!
「メデタイ! メデタイ!」
 鈴音の黒豆に、大喜びで謎のお祝いムードを盛り上げながら鈴音の黒豆煮に飛び付く怪人たち。
「こちらも完成させましょう」
 ぜんざいを作っていた琥珀。砂糖を入れて煮詰めると、甘い香りが漂ってくる。その香りも一緒に盛り付け、まずはぜんざいをテーブルへ。
「メデタイ? デモ、ウマイ!」
 ぜんざいがめでたいかは分からないが、琥珀の丁寧に煮た小豆は怪人たちの好奇心を呼ぶのに十分。かなりの数の怪人たちが集まり、琥珀のぜんざいに夢中。
「こちらもどうぞ」
 ぜんざいに夢中になっている間に完成させたのは、粒あんを使ったおはぎに、そしてこしあんは今の季節にちょうどいい柏餅。
「メデタイ! メデタイ!」
 柏餅の登場に、大喜びの怪人たち。美味しい上にめでたい料理が並び、拍手喝采。

 鈴音は、そんな怪人たちの背後にそっと回り込み、七星七縛符により動きを封じる。
「鏡餅? 私のハンマーで鏡開きしてあげるわ! 光栄に思いなさい!」
 さっきまでの丁寧な料理の鈴音はどこへやら、巨大な賽銭箱だか、ハンマーだか分からない獲物を軽々と持ち上げると、お祝い事トリオの鏡餅型頭部へと、振り下ろす。
「……メデターイ!」
 賽銭箱ハンマーで頭(餅)がカチ割れ、色々な意味でめでたい!
「お寿司は、握り寿司よりも押し寿司よ!」
 動けぬお祝い事トリオへと再び振り上がる賽銭箱ハンマー。
「メデタクナーイ!」
 断末魔の叫びが寂しそうにぺちゃんこになるお祝い事トリオの寿司型頭部。
「……メデタクナイ?」
 鈴音の色々な意味で凄まじい攻撃に、思わず後ずさりするお祝い事トリオ。
「甘いものばかりだと飽きてしまいますよね。こちらもどうぞ」
 そんな時に追撃とばかりに琥珀が完成させたのは、大豆を水煮して、ひじきと昆布を合わせた煮豆。
「オイシソー!」
 今までと違う香りに好奇心を刺激され、我を忘れた怪人たち。
「あんたみたいなケーキは投擲用って、相場が決まってるのよ!」
 その瞬間を見逃す鈴音ではない。賽銭箱ハンマーを横に大きく振りかぶる。なお、何故ケーキが投擲用なのかは知る人ぞ知る。
「吹っ飛べぇぇぇっ!」
 最後に残ったお祝い事トリオケーキ型頭部を横殴りスイングで吹き飛ばす鈴音。
「メデタクナーイ!」
 三者三様(?)のやられ方を見せたお祝い事トリオ。鈴音と琥珀二人の活躍で第一波の撃退に成功するのだった!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

城島・冬青
【壱季・深青(f01300)くんと一緒】
深青くんのことはくん付けで呼んでます
弟みたいな子です
というわけで…
戦争だ!
ご飯だ!
腹が減っては戦はできぬってことで豆料理ガンガン作ります
ミックスピーンズのラタトゥイユ
豆カレー
小豆のおはぎ
今日の献立です!
私はプロのシェフじゃないんで
料理上手かどうかはさておき
家ではお母さんの手伝いをしてるからそれなりには作れます(【料理】技能はしっかり使用)
深青くんは育ち盛りなんだから沢山食べてね!
カレーは中辛なんだけど甘い方がよかったりする?
辛口が好きなんだ、おっとなー!
じゃあ辛くするね

じゃんじゃん料理を作るけど
攻撃に回れそうな時はUCで攻撃したり
【衝撃波】で吹っ飛ばすね


壱季・深青
【城島・冬青(f00669)と一緒】(彼女のことは「お姉さん」と呼んでる) 料理上手の…お姉さんの手料理…初めて食べる カレーは…中辛でも、平気 辛いほうが…美味しい 辛口…大好き 敵に見せつけるように…黙々と食べる おかわりもするけど…攻撃も、する 黒曜の導【猩々緋】で…攻撃力を上げて…敵が、お姉さんの料理を食べて…攻撃無効になったら…即攻撃 食べていても…敵の様子は確認しておく 全部終わったら…また食べる お姉さんの料理…美味しかった、よ



「戦争だ! ご飯だ!」
 早速、山盛りに収穫された豆類の調理を開始するのは城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)。
「料理上手の……お姉さんの手料理……初めて食べる」
 そんな冬青の事を『お姉さん』と呼び姉のように慕うのは壱季・深青(無気力な道化モノ・f01300)。
「ガンガン作りますよ、深青くん、楽しみにしててね」
「うん……姉さん」
 冬青の手付きは、プロって訳じゃないけど普段からお手伝いをしているらしく、とても上手。
「まずは、ミックスビーンズのラタトゥイユ」
 ラタトゥイユは、フランスの煮込み料理。それにたくさんのお豆を追加した料理。
「メデタイ? ビミョウ?」
 美味しく出来上がった料理に、ちらほらと怪人たちも食いついてくる。
「深青くんは育ち盛りなんだから、沢山食べてね!」
「……美味しい」
 そんなラタトゥイユを一黙々と食べている深青。そんな深青の姿に笑顔を見せる冬青。
「オイシソウ!」
 深青が食べている様子を見て、好奇心を刺激され、収穫を止める怪人たちも増える。
 冬青と深青の作戦は、冬青が料理を作り、深青が食べる。そのコンビでより怪人たちを引き寄せようという作戦なのだ!
「そして、本命の豆カレーですよ!」
 比較的簡単に出来るラタトゥイユを前菜に、いい香りを漂わせながら完成させたのは豆カレー。
「オイシソウ!」
 カレーの香りはやっぱり強烈。
「カレーは中辛なんだけど、甘い方がよかったりする?」
「カレーは……中辛でも、平気、辛いほうが……美味しい」
「ふふ、辛口が好きなんだ、おっとなー! じゃあ、辛くするね」
 とても楽しそうな冬青。スパイスを工夫して、辛さを深青好みへと変更。
「カラーイ ウマーイ!」
 そんな調整も怪人たちも好評。冬青の料理に夢中になる。
「我が身纏し烏羽は、黒曜の導きにて彩を放つ……」
 料理に夢中になり、無防備になったところで深青が動く。静かな詠唱と共に、深青が纏う烏の羽が猩々緋色の光を放ち、自身を強化する。猩々緋とは、緋色の中でも、黄色がかった朱色の名。古来より、色には様々な名称があり、そして想いが込められている。
 深青の想いは彼にしか分からない。しかし、歴史的に見れば、その猩々緋色は戦場での意匠を語る。
「……それじゃあね」
 言葉は無気力に聞こえるが、その動きは羅刹のごとし。黒曜羅刹の名を持つ剣、柄まで漆黒の剣が漆黒の軌跡を描き、お祝い事トリオの鏡餅型頭部を斬り伏せて行く。
「私も行くよ! 切り裂け疾風!!」
 サムライソード・花髑髏の切っ先を向けた先にいたお祝い事トリオの寿司型頭が真っ二つになる。切っ先から放たれたカマイタチが切り裂き、衝撃波でお祝い事トリオを吹き飛ばす。
「ピーンチ!」
 逃げようとするお祝い事トリオケーキ型頭部を逃さず追撃し、袈裟懸けに切り落とす深青。
「ヤバーイ!」
 冬青と深青の連携攻撃を受け、退散していくお祝い事トリオたち。
「最後は、小豆のおはぎだよ」
 一度、撤退させてもすぐに次の怪人たちがやってくる。それまでに少しでも料理を完成させて収穫した食材を減らそうと、料理を続ける冬青。
「お姉さんの料理……美味しかったよ」
 それを再び、黙々と食べ続ける深青。そんな様子に、嬉し笑顔を見せる冬青だった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

エダ・サルファー
おめでたい豆料理かぁ。赤飯とかかしらん?
いやしかし、赤飯だけでおかず無しってのも物足りないかも?
んー、よし。

というわけでチリコンカンを作ろう!
どこがめでたいかって?
白インゲンと赤インゲンを使うことで、紅白でおめでたいでしょ。
炒めた挽き肉と玉ねぎに、トマトと水煮したインゲン、それに香辛料なんかを加えて煮込んでー……。
後は味を整えれば完成!
折角だから、炊いた赤飯もセットで同じ皿に盛っとこう!
これでとってもおめでたい!
うん?取り合わせが無茶苦茶だって?
普通のご飯にチリコンカンは合うんだし、赤飯が合わないってことはないでしょ。

怪人たちが来てくれたら、猫騙しで一網打尽にするよ!
拍手はおめでたいからね!


二天堂・たま
料理することで相手の特殊能力を打ち消すとは…なんとも不思議な戦争だな。

早速UC:フレンズコールで召喚した相棒(ひよこ)達に調理の補助と給仕を任せる。
そしてUC:神仙の料理術で料理を作りまくる。
医術・毒使いも活かし、一定量以上食べると毒が利くよう仕込みもしておこう。

豆を使ったおめでたい席で食べる料理…小豆ともち米を使って赤飯かな。
あとは赤飯に合いそうなおかずも作っておくか。
ホウレン草のごま和え(ピーナツペーストでコクだし)、きんぴらごぼう、筑前煮(大豆、人参、ごぼう、こんにゃく、シイタケ、里芋、鶏肉)、天ぷら(茄子、人参と玉葱のかき揚げ)
辺りかな?

アドリブ・連携歓迎だ。



「料理することで相手の特殊能力を打ち消すとは……なんとも不思議な戦争だな」
 このステージのルールを確認しながら呟くのは、二天堂・たま(ひよこなケットシー・f14723)。
 他のステージではダンスをしたり、ゲームをしたり、本当キマイラフューチャーの世界は面白楽しい。
「豆を使ったおめでたい席で食べる料理……小豆ともち米を使って赤飯かな」
「おめでたい豆料理かぁ。赤飯とかかしらん?」
 そんな隣で、料理の準備をしながら呟くエダ・サルファー(格闘聖職者・f05398)とたまの意見が一致する。
「……だな」
「……だね」
 意見が一致すれば、連携しあうのが猟兵たち。
「ぴよぴよ?」
「補助と給仕をまかせる」
 相棒のひよこに手伝いを頼むと、声を揃えてお手伝いにぴよぴよする。
「ぴぴよぴよっ!」
 たまと同じくらい(約38センチ)のひよこがぴよぴよしている姿はそれだけで愛らしい。
「いやしかし、おかず無しってのも物足りないかも?」
 確かに、赤飯だけの食卓は寂しい。
「んー、よし」
 何か思いついたエダは、白インゲンと赤インゲンに手を伸ばす。
「というわけでチリコンカンを作ろう!」
 エダが作るのはチリコンカンというアメリカ料理。他の猟兵はフランスの豆料理を作っていたが、改めて思うと世界各国で本当に様々な豆料理があるものだ。
「ナニガメデタイ?」
 そんなチリコンカンを作るエダに興味を持ったお祝い事トリオが疑問符を頭に浮かべている。
「どこかめでたいかって?」
 そんな質問に丁寧に答えるエダ。白インゲンと赤インゲンを並べて、説明。
「これで、紅白でおめでたいでしょ」
「メデタイ! メデタイ!」
 その答えに満足したかのように、料理の完成を楽しみに待ちながらも収穫を続ける怪人たち。
「炒めた挽き肉と玉ねぎに、トマトと水煮したインゲン、それに香辛料なんかを加えて、煮込んで……」
 楽しそうなエダの様子に、怪人たちも、たまの相棒・ぴよぴよたちも興味津々。
「あとは、ワタシも赤飯に合いそうななおかずを作っておくか」
 赤飯は炊き上がりを待つだけ。その間に、相棒と共に、きんぴらごぼう、筑前煮、天ぷらと、ご飯のおかずを用意する。
 豆だけでは、どんな美味しい料理でも飽きてしまう。それ以外の料理を混ぜる事でより食欲を刺激しようとするたまの作戦だろうか。
「後は味を整えて……完成!」
 たまの作った赤飯とチリコンカンを盛り付け、完成!
「うん? 取り合わせが無茶苦茶だって?」
 そんな視線を送る怪人もいる様子で、律儀に答えるエダ。
「普通のご飯にチリコンカンは合うんだし、赤飯が合わないってことはないでしょ!」
 美味しそうなチリコンカンやたまの作った筑前煮と共に食べる赤飯は間違いなく美味しいだろう。
「オイシソウ! タベヨウ!」
 その説明が功を奏したのか分からないが、完成した料理に群がる怪人たち。
「ウマーイ! メデターイ!」
 二人の料理は怪人たちに大好評。そんな怪人たちの後ろに回り込むエダ。
「さあ、聞いて驚け!!」
 料理に夢中になっていた怪人たちの中心で祈りと共に、手を叩くと、そこから凄まじい破裂音と衝撃波が発生して、怪人たちを薙ぎ払う。
「拍手はおめでたいからね!」
 エダの祈りを込めた猫騙しが炸裂し、怪人たちが昇天していく。
「スゴーイ! メデターイ!」
 さらに、これまでにこのステージで戦ってきた猟兵たちも一斉攻撃へと移る。
 賽銭箱ハンマーで怪人が空を舞い、カマイタチが怪人を切断し、黒曜の剣が怪人を斬り落とし、衝撃波が広範囲を薙ぎ払う。
「メデターイ!」
「オシマーイ!」
 猟兵たちの総攻撃で、全ての怪人たちが消し飛び昇天していく。
 ……このエリアでの猟兵たちの勝利だ!

「……改めて、いただきます」
「そうだよね、このままじゃもったいないよね」
「そうであるな」
 猟兵たちが作った料理はまだ残っている。このまま残しては食材が無駄になる。
 早速、黙々と食べ始めた猟兵たちに続いて、エダも料理に手を付ける。
「うん、私の料理、上手に出来てる」
 自分のチリコンカンの味に満足そうなエダ。
「さあ、相棒も食べるのだ」
「ぴよぴよ」
 相棒と共に豆料理を食べるたま。他の猟兵たちも沢山作られた料理を食べながら、ひと時の休息。
 まだ、戦争は続く。ともかく、今は腹ごしらえをして、次の戦いへと備えるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月06日


挿絵イラスト