バトルオブフラワーズ⑧〜赤フンは筆にもなるのだッ!
●グリモアベース:ゲネ
「いやうっそだろ、ってぐらい見事に割れてるなぁ……!」
ホロモニターに映し出された真っ二つのキマイラフューチャーを見上げて、ゲネ・ストレイ(フリーダムダイバー・f14843)は好奇心旺盛に目を輝かせた。
「よくよく調べてみたいところだが、言ってる場合じゃないようだ。諸君、驚異の大戦争『バトルオブフラワーズ』の始まりだッ!」
キマイラフューチャーの中枢『システム・フラワーズ』。
その救援要請に応えて、猟兵たちはメンテナンスルートを進み、システムを占領しているオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』のところまでたどり着かなければならないのだ!
「諸君に進んでもらいたいのは、ザ・ペイントステージ。『クロヌリスレイヤー』という特殊戦闘ルールが適用されるので注意して欲しい」
敵は多数の『ふんどし過激派怪人』。
キマイラフューチャーの街並みを模して造られた戦場で戦うことになるが、ふんどし過激派怪人たちはその街中を『闇のような黒色』に塗りつぶそうと動く。
街並みが全て塗りつぶされると、猟兵の『敗北』だ。そうなる前にふんどし過激派怪人たちを撃破しなければならない。
「連中は赤フンを筆代わりに引きずりながら街中を駆けずり回っている。まごうかたなき変態だなこりゃ……」
敵は数体で固まって見つかりやすいところを堂々と塗っていることもあれば、一体だけでコソコソ隠れながら見つからないように塗りつぶしをしている者もいるようだ。いずれにせよ、猟兵に見つかれば戦闘に専念するだろう。
「今回はどうやって敵を探し出し、うまく駆け付けるかが肝だな。さぁ、ユーベルコードを確認したら出発だ! いざ、システム・フラワーズ奪還のために!」
ゲネが眼鏡型端末を弾くや否や、ホロモニターに展開した転送術式が猟兵の視界を白く塗り替えていくのだった。
そらばる
こちらはバトルオブフラワーズ⑧、集団戦です。
『ふんどし過激派怪人』たちを索敵し、撃破しましょう!
特殊ルールの敗北条件を満たすと謎の力で追い出され、強制敗北になってしまうので注意してください!
●特殊ルール『クロヌリスレイヤー』
戦場はキマイラフューチャーの街並みを模して造られた場所。
敵は街中を『闇のような黒色』で塗りつぶそうとしています。
街並みが全て塗りつぶされると『敗北』なので、その前に敵を撃破しなければなりません。
色が塗りつぶされている場所を見つけて、そこに駆け付けて集団敵を撃破する、という流れになると思います。
探索方法や見つけた場所に駆け付ける方法を工夫してみるといいでしょう。
敵は赤フンを筆代わりに街中を塗りつぶそうと動きます。
集団で堂々と動き回っていることもあれば、一体ずつコソコソ動き回っていることもあるでしょう。
うまく見つけ出して駆け付け、撃破してください!
執筆の進捗やプレイング締め切りなどは、マスターの自己紹介ページで呟いております。目安にお使いください。
それでは、皆さんの自由なプレイングをお待ちしています!
第1章 集団戦
『ふんどし過激派怪人』
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POW : 至高の履物とは
【ふんどし】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD : 赤褌とは強さの象徴なり
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【赤褌】から排出する。失敗すると被害は2倍。
WIZ : ふんどしの魅力を知れ!
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【同志】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
イラスト:くずもちルー
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
カナ・リーアス
【心情】おおっ!天狗なんだよ!ようやく会えたんだよー!前の相撲の依頼では天狗が出るかと思ってたら変な不気味な黒いぶつぶつオブリビオンだったから不満だったんだよー!でもキマイラフューチャーを黒塗りにはさせないんだよー!
【作戦】仲間と連携。とにかく探索だよー!。黒く塗り染まっている所を高い所から探すんだよー!見つけたらそこに向かって上から【二回攻撃】のヒップドロップで【だまし討ち】するんだよー!そしたら【挑発】で残りの天狗を引き付け(やーい!褌履いてるお尻丸出しの天狗さーん!ここまでおいでー!とお尻ペンペン)、もう一回ヒップドロップだよー!敵の褌攻撃は【見切り】、【衝撃破】で対処するんだよー!
篁・綾
…越中ふんどしかしら、長いわ。
……うーん。流石にちょっと見苦しいわね。
【聞き耳】、【第六感】を駆使して周囲の【情報収集】をし索敵。
塗っているなら水音がするでしょうから、まぁ。
とりあえず発見したら奇襲を。
【見切り】で相手の動きを見極め、散る桜吹雪で【目潰し】しつつ、
【鎧無視攻撃、衝撃波、2回攻撃、マヒ攻撃、範囲攻撃】を駆使して
指定UCで斬撃を飛ばして攻撃。
増えていたらそれら諸共巻き込むように攻撃を。
外れても地形を異界で上塗りするので、それはそれで
相手の攻撃は【見切り】で見極め、【残像】で回避。
【敵を盾にする】などし、囲まれないよう立ち回る。
回避困難なら【オーラ防御、武器受け、激痛耐性】で耐える。
●お尻と桜吹雪
キマイラたちのいない街を高所から一望し、カナ・リーアス(鬼の元気っ娘・f04987)は胸を躍らせる。
「ふんどし過激派怪人、あれ絶対天狗だよ! やったーようやく会えるよー!」
資料の画像を見返しながら篁・綾(幽世の門に咲く桜・f02755)は首を傾げる。
「天狗?かどうかはともかく……越中ふんどしかしら、長いわ」
何はなくとも、まずは天狗もどきこと『ふんどし過激派怪人』たちを見つけ出さなければ話にならない。
「じゃ、とにかく探索だよー! 黒く塗り染まっている所を高い所から探すんだよー!」
「そうね。耳を澄ませながらいきましょ。塗っているなら水音がするでしょうから、まぁ」
二人は高所を進み、とにかく足で稼いだ。頼りは視力と聴力、そして直感。
「東方向に敵影なし! この町結構広いんだよー!」
「そうね……――待って、今、聞こえたわ」
不意に耳に届いた水音に、綾は鋭く視線を翻した。
遥か先、明るい大通りに引き込まれていくように、角際が不自然な黒色に塗りたくられているのが見える……!
二人は頷きあい、声を殺してその場所に駆け付けた。
ビルの上からこっそりと様子を窺うと、多数のふんどし過激派怪人たちが黒い塗料のついたふんどしを振り回し、駆けずり回り、我が物顔で大通りを占拠していた。
「えんやこーらえんやこーら」
「せいやっ! とうりゃっ!」
「はっはっは、赤褌は万能なりー!」
妙にテンションの高い天狗もどきたちである。
(「おおっ! 本当に天狗なんだよ! ようやく会えたんだよー!」)
(「……うーん。流石にちょっと見苦しいわね」)
カナはやっと天狗に会えた感動を喉元に呑み込み、綾は若干げんなりとしつつ。二人は示し合わせて敵の頭上に躍り出た!
「ふむ、なかなか良い仕事ぶりじゃ。これならば敵の妨害を待つまでもなく塗りつぶせるかもしれんな! だーっはっはっは――はぁっ!?」
ふんどし過激派怪人の一体が高らかに空を仰いだ瞬間、その目の前にはカナの小さなお尻があった。
「――お尻でドーン!なんだよー!」
「ふぐぎゃ――っ」
首だの腰だのがひどいことになりながらそのままアスファルトに沈むふんどし過激派怪人。
しかしカナの勢いは止まらない。再び高々と飛び上がって、今度は複数人が固まってる場所にヒップドロップ! ふんどし過激派怪人たちは慌てて四方に散開する。
「やーい! 褌履いてるお尻丸出しの天狗さーん! ここまでおいでー!」
「ぬぬぬ……褌を侮辱するなど許さぬぞ!」
「はい、もっかいドーン!」
「ぐげ……っ」
カナの挑発に簡単に乗って飛び掛かったふんどし過激派怪人は、あっけなくヒップドロップの下敷きとなった。
「てっ敵襲じゃー! だまし討ちじゃー!」
「卑怯なり猟兵――な、なんじゃ!?」
ふんどし過激派怪人たちの目の前を、突如として舞い散る桜吹雪が覆い隠した。
「開け、開け 幽世の扉 現世跋扈す愚かなものを 終の花散る黄泉路の果てへと 導き消えよ」
凛と響く綾の詠唱。と同時に、桜吹雪の中に光の剣戟が閃く――!
「ぐぁ! ど、どこから!?」
「ちっとも前が見えぬ――ぐはっ」
衝撃波となって宙を走った斬撃が、敵群全体の防御を食い破り、麻痺を広げていく。
「ぐぬぅ、まずい……! 同志よ、まだ死ぬでないぞ!」
なんとか麻痺を免れたふんどし過激派怪人たちは、早くも気絶してしまった仲間たちを操り、戦力を補強し始めた。操られたふんどし過激派怪人たちが二人に襲い来る!
しかしカナはあくまで楽しげ。
「天狗と戦えるなんて嬉しいんだよー! 前の相撲の依頼では天狗が出るかと思ってたら変な不気味な黒いぶつぶつオブリビオンだったから不満だったんだよー! でもキマイラフューチャーを黒塗りにはさせないんだよー!」
攻撃をさらりと見切り、衝撃波をお返し。つらつらと思いのたけを吐き出す間にも、次々にふんどし過激派怪人たちをノックアウトしていく。
「増えたなら、それはそれで」
戦闘力の低下したゾンビの攻撃を、綾は容易く見切り、残像を描きつつ回避。さらに敵を盾にする形で立ち回りながら、敵の包囲網から離脱する。
「……諸共巻き込むだけだから」
ふんどし過激派怪人の集団は、桜吹雪を纏う光の剣戟に打ち据えられ、桜舞い散る幽世に侵食され、阿鼻叫喚の中で次々に沈められていったのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シャオ・フィルナート
【暗殺】も、隙を狙い闇に紛れる点では同じ事…
その経験から身を潜めるのに有効そうな地形を見極め
【暗視、見切り、追撃】で隠れている敵を素早く倒していく作戦…
★氷麗ノ剣を手に黒塗りにされた地を見つけたら
敵ごと巻き込むように
水・氷の【属性攻撃+UC】で剣から大量の水を放水
擬似的な津波のように敵の足場含む通り一帯を埋め尽くし
更に剣を地面に突き刺すように足場の水に触れさせると同時
敵の足ごと急激に凍結、動きを封じる
動けなければ…なにも、出来ないでしょ…
運が悪かったね…
ジャンプと同時、背に★氷の翼を形成
羽根を模した氷の弾丸の【一斉射撃、範囲攻撃】で
その場に居る敵をまとめて一掃
さて…次の敵も、探しに行こうか…
●氷の暗殺者
シャオ・フィルナート(悪魔に魅入られし者・f00507)はひっそりと一人、昼の街に落ちる影から影を巡る。
(「隙を狙い、闇に紛れて……暗殺も同じ事だね……」)
いかに身を潜めるか、いかに地形を利用するか。身に染みた経験が、人目を忍び単独で動く敵の行動を読み解いていく。自然、眼差しは暗がりへ暗がりへと惹きつけられていった。
暗い場所では黒い塗料は目立たない。だが、シャオの暗視能力はわずかな異変も逃さなかった。
「――いた」
獲物を捉えた眼差しが細められる。
太陽光を存分に浴びる高層ビルの、背面。細々とした路地に、ちらつく赤。
こっそりこそこそ、不審な足取りで物陰から物陰に移動しながら、闇色の塗料を染ませた赤褌を引きずる男。静かに、慎重に、もはや神経質なまでに、辺りを黒色に塗りたくっていく。
……その死角に潜み、シャオは剣を静かに操った。
「……ふふっ、どうじゃこの職人芸。影を制す者こそ塗りつぶしを制すのじゃ! ……む?」
孤独に悦に入るふんどし過激派怪人の頭上に、不定形の、大きな影が落ちた。
――どしゃぁぁぁぁ! 大量の水が津波の如くふんどし過激派怪人ごと辺りを呑み込んだ!
「ごぼぼぼぼがぼがぼがぼがぼ!? ――がはぁッ!」
大水に呑まれもみくちゃに流されるふんどし過激派怪人。
なんとか水から解放されて肩で息をつくと、そこには同じくこっそり単独行動をしていたのであろう別のふんどし過激派怪人たちが数名、水に運ばれて同じ場所に集められていた。
――ザクッ。
ふんどし過激派怪人たちの目の前でシャオの剣が地面に突き立てられた瞬間、水を湛えた一帯が一瞬にして凍りついた……!
「何ぃ!?」
「足が凍って……!」
「動けなければ……なにも、出来ないでしょ……」
シャオは身軽に地面を蹴った。背には瞬く間に氷の翼が形成されていく。
「運が悪かったね……」
羽根を模した氷の弾丸が、一斉に敵群へと降り注いだ。ふんどし過激派怪人たちは絶叫を上げながら、何もできずに倒れていく……。
数多の氷の羽根がきらめく地面に降り立ち、倒れ伏すオブリビオンの死体が消えていくのを確認して、シャオは視線を翻す。
「さて……次の敵も、探しに行こうか……」
影から影へ。捜索は、全ての敵が倒れるまで終わらない。
大成功
🔵🔵🔵
月夜・玲
ふんどしって筆替わりになるのかな…
なるのかも…
とりあえずこそこそと塗ってる奴を探そうか
大量のふんどしとか嫌だし…
●捜索
まずは高い所で街全体の大まかな把握をしよう
それで街中の隅やビルの影、細い路地等に目星を付ける
そういう地味な所を中心に捜索
こういう所をきっちり塗るのが意外と馬鹿にできないんだよね
結局全部塗らないといけないんだから、こういう所を塗る奴もいるはず!
●戦闘
発見したら戦闘開始
《RE》Incarnationと空の記憶を抜剣
その他の武装をパージして【I.S.T.起動】を発動
身軽になった体で素早く敵を攻撃するよ!
いや褌で塗ってるって事は垂れてるんでしょ黒が
濡れたくないから『2回攻撃』で連撃だ!
●素早く蜂のように
「ふんどしって筆替わりになるのかな……なるのかも……」
長い髪を遊ばせながら、月夜・玲(頂の探究者・f01605)は高所から街を一望した。
「とりあえずこそこそと塗ってる奴を探そうか。大量のふんどしとか嫌だし……」
街の全体像をおおまかに把握し、捜索場所に目星をつけていく。街中の隅、ビルの影、細い路地……
敵の目標は最終的に、全部を塗り尽くすこと。ならば、目立つ場所を塗り広げる『本隊』とは別に、そうした地味な塗りに徹する個体もいるはずだ。
「こういう所をきっちり塗るのが、意外に馬鹿にできないんだよね」
かくて玲がたどり着いた場所は、ダウンタウンの風情ある高架下。
サイバーパンク的発展からは若干取り残されたようなレトロな街並みに――やはりいた。赤褌の男。
「……うむ、見事な塗りつぶしっぷりよ。やはり褌は偉大じゃ~」
声を潜めつつも隙あらば褌を褒めずにはいられないのは、ふんどし過激派怪人の習性らしい。
(「うわぁ……黒が垂れてる……」)
黒を滴らせる褌の、なんとも言えない汚らしさを見て顔を歪めつつも、玲は素早く《RE》Incarnationと空の記憶の二振りを抜き放ち、他の武装をパージした。
「Imitation sacred treasure……今こそその力を此処に!」
身軽になった全身が弾丸の如き凄まじい速度で飛び出し、黒く塗られた高架下を駆け抜ける!
「……!? なっ」
気配と足音に振り返ろうとしたふんどし過激派怪人は、身を返す半ばで二振りによる斬撃に斬り刻まれ、絶叫を上げた。敵の悶絶に合わせて褌が暴れ、塗料が飛び散――
「――濡れる前に、やる!」
敵が行動を起こすより、そして黒い塗料がばら撒かれるよりも速く、玲の連撃はふんどし過激派怪人を斬り伏せた。
即座に退く玲。ふんどし過激派怪人の身体はゆっくりと傾き、派手に黒い飛沫を上げながら地面に転倒した。
「……汚れなし。よし、次!」
自分の身体に被害がないことを念入りに確認すると、玲は休むことなく次の標的へと動き出す。
やがてあちこちの路地や物陰で、蜂に刺されたかのようなふんどし過激派怪人たちの短い悲鳴が散発していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
鳳鳴・ブレナンディハーフ
変態を呼ぶのは誰だッ!?
そう!僕こそは
第二人格「露出狂の変態」ブレナンディハーフだ!
と、高らかに名乗りながら全裸で疾走してくるよ
どう探したか、だって?
街中を全裸で走り回ったに決まっている
一応黒っぽいところを目指したよ!
問題ない
変態同士は惹かれ合う
そんな立派な肉体をしていながら下着を強調するとは笑止な!
フンドシなんて手刀で切り裂くか引きちぎるか脱がそう
ダメージは覚悟の上
全員裸体を晒せ!
抵抗する奴には肉薄して灰燼拳だ!
露出狂の変態に勝てるかな!
裸にしたらそれで満足とはいかない
倒れるまで裸の付き合い(=グラップル)だ
手こずるなら灰燼拳
なお、主人格の鳳鳴は表に出ないそうだよ(変態の宴に付き合えるか…)
●変態は変態を呼ぶ
「変態を呼ぶのは誰だッ!?」
街のど真ん中で高らかに声を張り上げたのは、鳳鳴・ブレナンディハーフ(あるいは火照海・f17841)。34歳、男性。
その全身は……とてもお見せできない状況にある。
「そう! 僕こそは、第二人格「露出狂の変態」ブレナンディハーフだ!」
ブレナンディハーフは走った! 非常に残念なことに、一糸まとわぬ生まれたままの姿で!
どうやって敵を探すか? 決まっている、街中を全裸で走り回るのだ!
そんなことで見つかるのか? 問題ない、変態同士は惹かれ合うのだから……!
「な、なんじゃ? 敵か?」
「それにしては肌色が多くないか……我らの増援か?」
「……いやさあれは裸! すっぽんぽん男じゃ!」
果たして一直線に駆け抜けた先に、ふんどし過激派怪人たちの集団の姿があった。変態の嗅覚、おそるべし。
「はっはっは、見つけたぞ! 揃いも揃ってそんな立派な肉体をしていながら下着を強調するとは笑止な!」
ブレナンディハーフは速度を緩めることなく敵陣に突っ込んだ! 身構える敵の褌を、徒手空拳の手刀で切り裂き、あるいは引っ掴んで引きちぎる!
「わ、我等の赤褌を!? なんという冒涜……!」
「奴の狙いは褌じゃ、皆各々の褌を守れ!」
「ええい、至高の履物とは赤褌なるぞ! これに触れた貴様は次に赤褌に触らば痛い目に――」
「だ、駄目じゃ、こやつ止まらん……!」
慌てふためくふんどし過激派怪人たちの間を縫って、ブレナンディハーフは被弾をおそれず赤フンを千切っては投げ千切っては投げ……
「全員裸体を晒せ!」
「ヒェッ……本物の変態じゃ……!」
……とにかく裸体を量産していく。
「抵抗するなら拳で行くぞ! 露出狂の変態に勝てるかな!」
素手の一撃で次々に敵をのし、その上でまた赤フンを引き千切る。ふんどし過激派怪人たちはたちまち全員が、股間を手で隠す憔悴しきった姿を晒すことになった。
「ふっ、これで満足したと思うなよ……貴様らが先か、僕が先か、どちらかが倒れるまで裸の付き合いだ!」
文字通り身一つで突進し、素肌の取っ組み合いに持ち込むブレナンディハーフ。
哀れ、ふんどし過激派怪人たちの悲鳴がこだまする中、ブレナンディハーフの内で頭を抱える者が一人。
(「変態の宴に付き合えるか……」)
表出を断固として拒絶する主人格の鳳鳴は、不本意ながら阿鼻叫喚の裸祭りの生き証人となるのであった……。
大成功
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高柳・源三郎
白の越中褌を愛用しているが他の色、種類も試してみる源三郎。「褌の好みは人それぞれ。切磋琢磨してこその褌道じゃ」ユーベルコード【裸喧嘩祭】を使い白褌酔いどれ親父達を呼び出し「この世界を守るのも大事じゃが、赤褌こそ至高という考えはいかん。そういう奴らはお仕置きじゃ」源三郎がそう言うと白褌軍団は散開して赤褌軍団を探して攻撃するのだった。赤褌VS白褌、すごい光景です。
●赤褌VS白褌
平時は白の越中褌を愛用する高柳・源三郎(流浪の酔いどれおやじ、たぬき人形と共に・f15710)ではあるが、他の色、種類を試すこともある。
「褌の好みは人それぞれ。切磋琢磨してこその褌道じゃ」
いかにも含蓄あるような言葉を吐きつつ、源三郎はポン、と両手を合わせた。
たちまち周囲に、ポポポポン!と召喚されていく白褌一丁のおっさんたち。その顔は、軒並み酒に酔ったように赤い。
「この世界を守るのも大事じゃが、赤褌こそ至高という考えはいかん。そういう奴らはお仕置きじゃ」
源三郎の声に、おおー!と拳をつき上げる酔いどれ親父たち。管を巻きつつ四方八方に散開し、どこか怪しげな足取りで蛇行しながら捜索を開始した。
東のあちらでは……
「おったぞごるぁぁぁいねや赤フン原理主義ごるぁぁぁ」
「なっなんだこの酔っ払いは!?」
……出会い頭に始まる壮絶な激突。
また西のこちらでは……
「おー見つけたであんちゃん。なーなー自分赤フン以外認めないらしいな? 喧嘩打ってんのかおー?」
「えぇい馴れ馴れしく絡むでない、奈良漬けめが!」
……絡み酒からのしょーもない取っ組み合い。
ほどなく街中は白褌の親父と赤褌の親父がくんずほぐれつする壮絶な修羅場と化していった。
「……うむ。すごい光景じゃな!」
全ての元凶であるたぬき親父は、重畳重畳と笑うばかり。
やがて猟兵たちは赤褌軍団を制し、また一つ『ザ・ペイントステージ』の戦いに勝利するのであった。
大成功
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