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バトルオブフラワーズ⑥〜完璧に舞え!イェーガー!

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ

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 キマイラフューチャーが真っ二つになる大事件は、瞬く間に猟兵の間に広がり、それと同時にグリモア猟兵たちはキマイラフューチャーで起こる事件を次々と予知していた。キケ・トレグローサ(たった一人の流浪の楽団・f00665)もそんなグリモア猟兵の一人だった。
「みんなキマイラフューチャーが大変なことになってるのは知ってる人も多いと思う」
 キマイラフューチャーでは現在、オブリビオン・フォーミラー『ドン・フリーダム』が『システム・フラワーズ』というキマイラフューチャーの中核に潜伏していることがわかっている。そこで『ドン・フリーダム』討伐に向けて『システム・フラワーズ』につながるメンテナンスルートを開くため、キマイラフューチャーそのものが真っ二つに分断されているのだ。

 猟兵たちが状況を把握しているのを確認しつつ、キケは自らの予知した内容について語る。
「僕が予知したのは『システム・フラワーズ』を守っている6つの『ザ・ステージ』と呼ばれる場所の一つ、『ザ・ダンスステージ』での戦闘の様子だったよ。『ザ・ステージ』と呼ばれる場所はそれぞれ特殊なルールが設定されているんだけど、『ザ・ダンスステージ』でのルールがその予知で判明したんだ」
 この事件の最終目的地、『システム・フラワーズ』へと到達するためには『ザ・ステージ』の攻略は必要不可欠な要素だ。猟兵たちは『ザ・ステージ』の一つ、『ザ・ダンスステージ』の攻略のために、キケの知る特殊なルールについて聞き逃すまいと耳を傾ける。
「特殊なルール。それをオブリビオンたちは『アカイクツレヴォリューション』って呼んでいた。『ザ・ダンスステージ』の地面はタイルになっていて、そのタイルがダンスのリズムで赤く光ったり消えたりするんだ。その赤く光っているタイルの床だけを踏むことが出来る。もし踏めなかったら、『ザ・ダンスステージ』からは即刻退場になっていたよ…。つまり、『アカイクツレヴォリューション』は、赤く光る床だけを踏んでダンスしながら敵と戦わなくちゃいけないルールってことだね。あと、敵もこのルールに従って戦うからこのルールを逆手に取るのもありかもね」
 『ザ・ダンスステージ』のルールは戦闘の最中も常に床を意識してステップを踏み、踊りながら戦闘しなければいけない『アカイクツレヴォリューション』。注意力の高さか、もしくは天性のダンスの才能があれば或いは突破できるだろう。自信があるなら、オブリビオンたちをダンスで翻弄して敵のミスを誘発してルールに沿って敵を排除する、なんてトリッキーな作戦も通用する可能性はある。
「ちなみに、空を飛んで床を一切踏まなかったり、床のタイルをハッキングして全部光らせたりする予知も見えたけど、そういうのも即時退場になってたよ…ズルはダメなんて、キマイラフューチャーらしい戦場だね。それと、『アカイクツレヴォリューション』はステージのすべての床に反映されているから、一緒に戦う猟兵の援護をするにも踊り続ける必要があるんだ。もし近くで戦ってるときに、近くのタイルが一斉に消えて、猟兵同士でタイルの奪い合いになんてなったら、目も当てられないよ…。支援行動にも慎重になった方がいいと思う」
 猟兵の飛行能力や電子機器技能による回避方法を奪い、さらには猟兵同士の連携も難しくさせるステージギミックとは、一見単純なギミックに見えて存外凶悪である。

「さて、それじゃあ、まとめるよ」
 こほん、と咳払いしからキケは口を開く。
「僕らはこれから、『ザ・ダンスステージ』に向かって『アカイクツレヴォリューション』というダンスのリズムで赤く光る床のしか踏めないルールの戦場で、たくさんオブリビオンたちと踊りながら戦闘する。でも、オブリビオンたちもこのルールには従っているからそこを狙うことはできるかもしれない。ただし、ズルは禁止、連携も慎重にね」
 キケは事件の概要をまとめると、グリモアを起動する。
「それじゃあみんな。キマイラフューチャーの日常を取り戻すためにも、がんばろうね」
 そうして、猟兵たちは『ザ・ダンスステージ』へと向かったのだった。


Yggd
『注意』
 このシナリオは戦争シナリオとなります。戦争用の、1章構成の特殊なシナリオですので、参加される場合はご注意ください。

 こんにちはYggdです。
『ザ・ダンスステージ』はその名の通りにダンスがルールになっているステージです。『アカイクツレヴォリューション』のルールに則ってダンスしながら敵を倒しましょう!(ちょっと前にそんなゲームありましたね)あと、連携に関してですが、Yggdはこのギミックだと難しいかもなぁと思っただけなので。『この連携方法ならお互いのダンスの邪魔にならないで踊り続けられるやろ!』というやつは全然OK、むしろバッチコイですよ。
 それではフロアが沸き上がるようなプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『マニーギャザラーズ』

POW   :    金庫怪人・ウェポン
【金庫兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    おサイフ怪人・ジェノサイド
【おサイフ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ジュエリー怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ジュエリー】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。

イラスト:まめのきなこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

高鷲・諒一朗
ダンスなら任せてくれよお、ってなあ!
うなれ俺のこの長い脚!
スカイダンサーの真髄を見せてやらあ!

こういうゲームはあちこちでやったことがあってなあ
得意中の得意なんで、まずは楽しむことを第一にやっていくぜえ
音楽と一体になれば、必然と次に踏むべきパネルの場所も予測がつくってもんだ
さぁ! レッツ・ダンシングだぜえ!

長い四肢を使って腕の振りや体のひねりも加え演出しつつ
危ないところは「野生の勘」で咄嗟に踏みつつ
とにかく楽しく! 見栄えも考えて! しっかり最後まで踊りきるぜえ
もちろんゲームが終わるまでダンスは絶やさないように
ここぞというときに攻撃できそうなら
『金狼舞踏』で攻撃していくぜえ!



『ザ・ダンスステージ』ではオブリビオンの群れが、赤く光る床に合わせてステップを刻み、踊り続けていた。
「ダンスなら任せてくれよお、ってなあ!」
 高鷲・諒一朗(ミルザム・f17861)は金に輝く毛を靡かせ、遠吠えと共に『ザ・ダンスステージ』に降り立った。赤い光るパネルの床に片足で降り立ち、もう一方の足は軽く浮かせて次の動作に備える。
「こういうゲームはあちこちでやったことがあってなあ。得意中の得意なんで、まずは楽しむことを第一だぜえ」
 地に着いた方の足でトンッと軽く跳躍し、諒一郎は次の赤く光るパネルへと足を進める。着地と同時に諒一郎はその長い手足を駆使して体にひねりを加えて、体幹で体の向きを変えると更にもう一歩踏み出す。諒一郎はその一連の動作の最中、ルールには必要のないはずの上半身の動きを加えて全身で踊る。諒一郎は完全に、この『ザ・ダンスステージ』を楽しんでいた。オブリビオンたちはステージでのびのびと踊る存在に気が付き、諒一朗にゆっくりと近づいてくる。
「さぁ! レッツ・ダンシングだぜえ!」
 諒一郎はオブリビオンに自信たっぷりの笑顔を向ける。情熱的なステップで赤く光るパネルを次々と踏み超え、諒一郎はオブリビオンに急接近しその間をすり抜けてゆく。諒一郎はすれ違いざまにオブリビオンたちに流れる舞踏のような体術を喰らわせ、一体また一体と打ち倒してゆく。
「乗ってきてぜ!」
 諒一郎は高ぶった声でそう叫ぶと、猟兵の一体を宙返りの間に蹴り上げ、そのまま、回転を加えて一層高く飛び上がる。諒一郎が両足を浮かせたことで、オブリビオンは諒一郎にミスを誘発させようと着地点のタイルを占領しようと動き出すが、
「ダンスは考えるものじゃねぇよ!」
 諒一郎は笑いながら、赤いタイルを占領しようとしたオブリビオンを蹴り飛ばし、そしてまだ光っていないタイルに向けて着地しようと体をひねる。あわやルール違反で退場かと思われたその時。諒一郎の足が後数センチでつく直前に、着地点のタイルが赤く光る。その未来を察知するかのような、鋭い野生の勘で諒一郎は最初からこのタイルが光るのだと信じていたのだ。
「ダンスは情熱!溢れるパッションをぶつけるもんだ!」
 諒一郎はその手を上に突き出し、決めポーズと共に言い切った。

成功 🔵​🔵​🔴​

諏訪野・みすず
「ダンスなら得意なのだ。それにこういうのはリズムが大切なのだ」赤いパネルだけを踏むように注意しながらダンスを披露して、怪人たちを挑発して、失敗に追い込むか、行き場を無くすように誘導します。「どうせ一人じゃ勝てないからまとまったんでしょ? みすずちゃんもそのくらいはお見通しなのだ」行き場を相手が失ったところで【超絶攻撃】を食らわせます。アドリブ、共闘は失敗しない限り歓迎します。



『ザ・ダンスステージ』に茶髪をツインテールにまとめたヴァーチャルキャラクターの少女、諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)が飛びこんで来た。みすずは注意深く、赤く光るタイルを見定めて足を進めていく。
「よっ、ほっ、ダンスは得意なのだ。それにこういうのはリズムが大切なのだ。よっと」
 みすずは最初は慎重に、だが、タイルの点滅のリズムに慣れてくるとその動きはよりアグレッシブに変わってゆく。段々とリズムを掴んだみすずは、近くで踊っていたオブリビオンたちを横目で観察して、そして、にやっと意地悪な笑みを浮かべた。
「どうせ一人じゃ勝てないからまとまったんでしょ? みすずちゃんもそのくらいはお見通しなのだ」
 みすずの挑発に、オブリビオンたちはぴたりと動きをとめ、タイルの点滅に慌てて踊りを再開する。動き出したオブリビオンたちははっきりとみすずの挑発に触発され、激しい動きのステップを踏み始めた。みすずは、オブリビオンたちが彼女の目論み通りに激しく踊りだしたことに笑みを浮かべ、そっとオブリビオンたちの踊りの先回りをするように足を動かす。オブリビオンが次に踏み出そうとしたタイルに、みすずは先取りするようにステップを踏んで、オブリビオンたちのミスを誘わせる。やがて、オブリビオンたちはお互いに近づくように追い込まれて行き、互いに赤く光るタイルを奪い合い始めてしまう。
「ふふっ、みすずちゃんに嵌められたのだ。それじゃ、さっさとくたばりなさい!」
 みすずはバールのような彼女の武器を振るい、跳躍して迫る。バールは軽い風切り音を発生させオブリビオンたちに迫り、赤いタイルを奪い合ってたオブリビオンたちをステージの彼方に殴り飛ばした。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミスツ・シューパリツェ
※連携・アドリブOK

【POW】

ダンスぅ? ジャズとかならまだ……あ、違うんだな?
ただ、光る床をちゃんと『足』で踏めばいいんだな?
いいぜ、それなら多分いけるからな

バイオモンスターの身体形状変化で、下半身を二足と疑似スカートに変えて踊りやすいようにしとく
余った体積分の触手は背中から広がるように出しておく……こいつがミソだ

頭部の眼同様、触手についてる赤い丸も俺の視覚として使える
それで周囲の床へ注意しとく
足がもう少しで届かねえ、って時は足を巻き込むように触手を伸ばして踏む
ん?どうした?ちゃんと脚は2つだろ?足を増やしたわけじゃねえんだ、充分ありな範囲、だろ?

攻撃は怪人共への勝利の意志からのUCで決める



 床のタイルがリズミカルに赤く点滅する『ザ・ビルドステージ』に、アルビノのように全身白色の奇怪な外見の女性が降り立つ。白い体からは幾本の触手が伸び、体の上から落下傘のように四方八方に広がっている。その触手たちはクラゲのように、膨らんだ下半身から伸びている。さらに膨らんだ下半身からは別の触手が二本、人間の足のように地面に伸びてその女性の体重を支えて、シルエットはまるで骨組みだけの傘をさした、スカートを履いた女性のようだ。女性は愛らしい顔立ちで恐る恐る赤く光るタイルに足のような触手を乗せる。
「ただ、光る床をちゃんと『足』で踏めばいいんだな?おっ、これならいけそうだ」
 タイルに足代わりの触手を乗せ、確認するように独り言を話す女性の口調は荒々しい。それもそのはずだ、この女性、ミスツ・シューパリツェ(バイオモンスターのバーバリアン・f17654)は体がメスのバイオモンスターだが、その心はバイオモンスターに捕食されかけて自我を奪った粗野な男の物なのだ。メスの体の男のバイオモンスター、ミスツは落下傘のように伸びた触手の先にある視覚器官を使って、自分の足元を死角なく確認して危なげなく赤いタイルだけを踏んでステージを移動する。
「はっ、慣ればどってことねぇな!さてそれじゃあ、この喧嘩、勝たせてもらおうか!」
 タイルの上での移動になれたミスツは、勝利への闘志を燃やして全身に力を籠める。ミスツの強い意志にバイオモンスターの体が反応して、体に黄金のオーラを宿す。ミスツは輝くオーラの残滓を振りまきながら、足代わりにしていた二本の触手で地面を蹴り軽々と跳躍し、ステージで踊り続けるオブリビオンたちにとびかかる。
「ちんたらしてっから、こっちから来てやったぜ!おらぁ!」
 乱暴な言葉を吐きながら、ミスツはオブリビオンたちの間に飛び込んで、二本の触手で着地すると、スカートのようなバイオモンスターの器官から何本もの触手を伸ばす。触手は近くのオブリビオンたちの絡め取るとミスツの方へと引っ張り込み、ミスツは触手に引き込まれたオブリビオンに次々と黄金のオーラを纏う拳を叩き込む。
「はっ!楽勝だなおい!」
 ミスツは二本の触手を器用にくねらせ、赤く光るタイルの上を動きながら怒鳴る。触手がオブリビオンたちを絡めとり、拳がオブリビオンをノックダウンさせていく。時折、放った拳の勢いで踏み出した足代わりの触手が光っていないタイルを踏みそうになるのだが、
「おっとあぶねぇ」
 ミスツはスカートのような触手器官からもう一本の別の触手を伸ばして、光の消えた地面につきそうになった触手を払う。そのまま二本の触手は絡み合い別の光ったタイルに無理やり移動する。
「へへっ、足は二本だからセーフだろ?」
 ニヤリと獰猛な笑みを浮かべるミスツ。踊るように触手を繰り、敵を一蹴していくミスツのその姿は、まさにモンスターと表現するにふさわしかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ホワッツ・イッツ
これでも元大道芸人でね。
よくリズムに乗って芸を披露していたものだ。
ひとまず、私はこのマジックのステッキを使った振付をしつつ、光る床を踏んでいくことに集中しよう。
赤く光る床が少し遠い場所にある場合はジャンプで踏んだりして、失格にならないことを優先して行動しよう。

こうして床を踏んでいく中でオブリビオンに近づけたら、【サイキックブラスト】で動きを止めて失格に追い込むとしようか。
遠い位置のオブリビオンを狙うのは私が失格になりかねないからな。
向こうも踊らなければならないのなら、避けるのは至難の技だろう。



「これでも元大道芸人でね。よくリズムに乗って芸を披露していたものだ」
 ホワッツ・イッツ(テレビウムの売れない物書き・f16020)は小さな体躯の胸をそらし、テレビウムの画面に映る、おしゃれな髭を揺らす。気障っぽく身に着けたタキシードの裾を翻しステッキを蹴り上げると、赤く光るタイルに合わせ軽やかなステップを刻む。
「ふむ、こんなところか。ではオブリビオンたちには脱落してもらうおう」
 しばらくリズムに乗ってステップを踏んでいたホワッツは、ステッキで赤く光るタイルを二度たたき、こんこんと心地よい音を奏でてからステッキを頭上に放った。ステップを踏み、タイルを移動すると、両手を広げその指先にサイキックエナジーを集中させ、火花を散らす。
「踊りながらで、よけられるかな?」
 画面に映る目を細めてホワッツは笑い、手に貯めたサイキックエナジーを発射する。サイキックエナジーは一際鋭い閃光を放ちながら、拳大の電撃の弾丸をオブリビオンの足元に発射する。電撃を受けたオブリビオンは感電し、手足が思うように動かずにタイルのリズムからずれてステージからはじき出され、電撃から逃れようと逃れようと動いたオブリビオンは、無理なステップに追いこまれてミスが目立つようになる。
「おっと、深追いはよしておこう。私が失格になっては元も子もないからな」
 ホワッツは落ちてきたステッキを手に取り、身だしなみを整える。彼は慎重に、だが、確実にオブリビオンたちを倒していった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アイ・エイド
オレは俊敏にバランス崩さねェように赤いタイルに跳ぶぜ!一応、踏もうとしてるタイルがどこか言う!そうすりゃァ、相手が仕掛けて来やすいだろうから、それを利用されてもらうぜ!

サイフ怪人がユーベルコード発動したら、素早くジャンプして上からダガーで他の怪人に向けて衝撃波を放ち、サイフ怪人にぶつける!!んでオレは赤タイルに着地!
オイオイ、ダンスバトルで赤い靴履くチートはいけねェよなァ?

高速にゃァ、それに負けねェスピードで勝負!
あの技と性質が似てんのをこのステージで使用するとしたら、赤いタイルの光に合わせた攻撃を考えてたんだろう

ちょいとズラしても止まらねェだろうし、他の怪人達も巻き込んでくれりゃァ御の字だ!



 オブリビオンたちが赤く光るタイルの上でステップを刻む『ザ・ダンスステージ』で紫の髪を振りながら、アイエイド(腐れ人狼・f10621)は激しくステップを踏む。
「右っ!左っ!大きく前っ!」
 アイエイドは自分の踏み出すステップの方向を口に出しながら、人狼の俊敏性を生かして赤く光るタイルのステージで踊っていた。だが、ステップの方向を口に出すということは、オブリビオンたちはアイエイドの次の動きを簡単に予測することができる。今まさにアイエイドの近くで踊っていたオブリビオンの一体が、アイエイドのステップを妨害しようと彼の近くに割り込みに動く。割り込みに行ったオブリビオン、お財布怪人はアイエイドの踏み込もうとしたタイルに向けて先に飛び乗り、踊るような連続攻撃を放つ。
「まんまと引っかかったな!利用させてもらうぜ!」
 だが、それはアイエイドの予測通りだった。わざとステップを口に出すことでオブリビオンたちを誘いだしたアイエイドは、ステップの方向を変えて飛び込んできたお財布怪人を躱すと、そばにいた別のオブリビオンに向けてダガーによる衝撃波を放つ。その衝撃波は余計な邪念を含まない、単純に命中させることのみを考えこまれた一撃として、瞬く間にオブリビオンを切り裂く。衝撃波を受けたオブリビオンは姿勢を大きく崩して、先ほどのおサイフ怪人と激突する。その後ドミノ倒しのように勢い余ったおサイフ怪人が別のオブリビオンに衝突し、そのオブリビオンも別のオブリビオンへ…と、オブリビオン同士は自滅しあう。
「はっ!まんまと巻き込んでやがるな!」
 アイエイドは目論見通りに事が進んだことにほくそ笑み、次の標的を探しに向かった。

成功 🔵​🔵​🔴​

栗花落・澪
ゲーム形式なんて初めてだなぁ…
でも音楽が好きな気持ちは負けないつもりだし
全力で戦わせてもらうよ

良い勝負を!

★Staff of Mariaをバトン状に変形
風の【全力魔法】を★Venti Alaに宿し
小柄で小さな歩幅を身軽な跳躍力でカバー

更にUC発動
上昇した【ダンスパフォーマンス】に【誘惑催眠の歌唱】を乗せ
即興歌での盛り上げ+怪人達の思考や動作を奪ったり
バトンの動きに合わせた炎の【属性攻撃】を敵の足目掛けて放出する罠でミスを誘発
これがほんとの“情熱的”なダンス、なんてね

【聞き耳と見切り】によるリズム、パネル点灯位置の把握
敵が妨害してきても風で着地位置を一瞬で微調整
他の点灯パネルへ跳躍避難し踊り継続



 猟兵たちはそれぞれの特徴を活かした方法で『ザ・ダンスステージ』の攻略に臨んでいた。栗花落・澪(泡沫の花・f03165)もそんな猟兵の一人だ。澪はオラトリオの特徴である白い翼を広げ、少女のような愛らしい大きな目でステージを観察する。
「ゲーム形式なんて初めてだなぁ…」
 関心するように澪はつぶやき、赤く点滅するステージのタイル床をぐるっと一望する。そうしてステージの雰囲気や空気感を一通り感じ取った澪は、その手の中で清浄な光を放つバトン、魔法の杖『Staff of Maria』をくるりと回して楽し気に笑う。
「でも音楽が好きな気持ちは負けないつもりだし全力で戦わせてもらうよ」
 澪が『Staff of Maria』を軽く一振りすると、彼の『Venti Ala』という名の靴に小さな翼が生える。澪はそのまま片足で赤く光るタイルを踏み切り、軽やかな跳躍を見せる。澪の跳躍は常人では到底不可能であろう高さに到達し、その間に澪は空中で回転して、ポーズを決める。
「さぁ!僕の舞台へようこそ!!」
 空中で宣言し、澪は難なく赤いタイルに着地し、着地足を軸にして反転する。そして、彼は赤く光るタイルのリズムに合わせて歌を歌った。彼の染み渡るような透明な歌声は聞くものに夢心地の心地よさを与え、ステージにいたオブリビオンたちは、思わず澪の歌声に耳を傾ける。
「次はダンスだよ!それっ!」
 オブリビオンたちが自分の歌声に聞き入ってることを確認し、澪は続いて『Staff of Maria』を振るって火の粉をまき散らす。きらめく火の粉は澪のステップに合わせてステージを飛び、オブリビオンたちは澪のパフォーマンスに一層引き込まれる。だが、飛び散った火の粉はオブリビオンたちの足元へ、半ば放心状態のオブリビオンたちは火の粉が自分の体に燃え移るまで無防備をさらしていた。飛んでくる火の粉に気が付かず火傷したオブリビオンは、驚いた反動で光っていないタイルを踏み抜き、次々とステージから脱落してゆく。
「これがほんとの情熱的なダンス、なんちゃってね」
 澪は風をまとった『Venti Ala』で難なく赤く光るタイルに着地し、いたずらっぽく微笑んだ。

 猟兵たちの活躍によりオブリビオンたちは『ザ・ダンスステージ』から数を減らし、そしてついに倒された。猟兵たちの勝利だ。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月05日


挿絵イラスト