バトルオブフラワーズ⑧〜黒染めの領域を奪い返せ!
「キマイラフューチャーを巡る大戦争、バトルオブフラワーズ。その作戦の一端を担う任務の説明をするぞ。」
集まった猟兵たちに話し始めるナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)。いつもの机の上に立って説明を始める。
「予知の内容を話すぞ。……俺が見たのはキマイラフューチャーの街中でオブリビオンが真っ黒に塗りつぶしているっていう光景だ。オブリビオン以外に人影も気配もなかったから恐らくは本物の街ではなく、精巧に作られた街並みなんだろう。そこは安心できるんだが……」
一旦説明を区切り、水を一口飲む。そして険しい眼をして説明を続ける。
「全部が塗りつぶされてしまったら急に視界が暗転してな、真っ暗な闇に落とされたような感じになって追い出される、そんな感じだった。多分そういう仕組みなんだろう。ここを攻略しないと本丸のシステム・フラワーズに到達できない。つまりは、塗りつぶされる前に敵を殲滅するってのが今回の任務だ。質問は?」
そう問うと、消すことは出来るのか?と一人の猟兵から声がかかる。
「いや、現時点でその方法は判明してない。地面を削ってもだめ、上から塗料を落としても効果なし。まるで闇のようで全てを吸い込んで、更に浸透しているみたいだ。塗り替えすより、塗りつぶしているやつを見つけて殲滅するのが良いと判断するぜ。」
別の猟兵からも質問が飛ぶ。
「敵の姿か……俺ぐらいのサイズの人型で、頭部が食パン、丼に入ったご飯、中華まんの3人体制、スリーマンセルでまとまって行動している。攻撃手段として食パンがパンくずを連射する高速連射のガトリング攻撃、ご飯が熱々ご飯タックルだったり冷や飯タックルだったりで性能を多少変えてくる近接攻撃、中華まんは防御サポート型で中華まんシールドを放ってこっちの攻撃を無効化してくる魔法行動だ。奇怪な動きだしちっこいが強敵であることには注意してくれ。」
俺も小さいが舐めてるやつはいないよな?と笑顔で言うナイツ。
「それと、塗りつぶしの行動に関してだが。基本的にはその3人組が更に集まって1部隊を作って派手に塗りつぶしているようだ。……ただどうも、そっちは陽動で、別行動する少数精鋭がこそこそと細かいところを塗りつぶしているみたいだ。裏通りとか、屋根の上とか、ひたすらに目のつかない場所だ。どっちも見つかればすぐに戦闘態勢に入るし逃げることはしない。だが最後の最後に黒いのを撒き散らして抵抗することがある。陽動側も、別行動側もしっかりと対処してくれ。一人で同時に対処は難しいだろうからどっちかに集中することをおすすめする。大丈夫だ、数さえ減れば侵攻速度も落ちて対処も楽になっていくはずだからな、最後はローラーすればいいだけだ。」
さて、質問はもうなさそうだな?とナイツは翅で浮かび上がる。その手には輝くグリモア。
「さあ俺が導こう。行き先はキマイラフューチャー、『ザ・ステージ』を取り戻しに行くぜ。頼んだぞ、猟兵たち!」
輝くゲートをくぐり抜け、闇に落ち行く街を救い出すのだ!
竜夢
竜夢です。普段のプレイングの注意点に関してはマスターページも見ていただければ。ちょうどオフ会の時期ですので、東京~名古屋間でリアル執筆もすると思われます。
このシナリオは『バトルオブフラワーズ』の戦場⑧「ザ・ペイントステージ」の雑魚戦となります。オープニングにも書かれてますが、特殊ルールがありますので以下の注意事項をお読みください。
●注意事項
戦闘ルール『クロヌリスレイヤー』:特殊敗北条件:街全部を塗りつぶされる。
敵は【陽動】と【別働】がいます。『プレイング冒頭』にどちらか片方のみをお書きください。行動に関してはオープニングにあります。
また、全プレイヤーが【陽動】または【別働】を選んだとしても失敗にはなりません。敵の行動が変わるのみなので、ご自身が活躍しやすい方を選んでプレイングをお送りください。
注意事項は以上です。皆様の防衛戦略、お待ちしております。
第1章 集団戦
『炭水化物トリオ』
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POW : 炊きたてごはん怪人・ウェポン
【炊きたてごはん兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 焼きたてパン怪人・ジェノサイド
【焼きたてパン攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 蒸したて中華まん怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【蒸したて中華まん】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
オル・クブナス
なるほど…これはこれは、凝ったステージですな。面白い。
では私は【別働】を担当することに致しましょう。
私の黒泥の鳩は数が多い。空中から別働隊を探し、黒色に紛れて近づき、捕縛するなどをしましょうかね。
あとは鳩を何匹か地面に配置して、既に塗ったように誤魔化すことは…できるかわかりませんが。
まぁ何事もチャレンジです、やれるだけやってみましょうか。
●闇色に潜む笑み
鳩とともに戦場に舞い降りるオル・クブナス(殴られ屋・f00691)。真っ黒なソレはただの鳩ではなく、真っ黒な、スライムでできた鳩。まるで鴉。
「なるほど……これはこれは、凝ったステージですな。」
面白い、そう呟く。周りを見渡せば、まばらな黒、黒、黒。上空の鳩が偵察から戻ってくる。中央の広場のエリアは真っ黒、そこを中心に広げているようだ。そして、少し離れた裏道、角を曲がって死角となった場所から通路が黒に塗りつぶされていた。
「……ふむ?あれが話しによる別働隊ですかね?」
燕尾服の襟を正し、手のシルクハットをステッキでコンコン、と叩く。
「さあ、お行きなさい。黒泥の鳩(ダーティ・ピジョン)たちよ。」
シルクハットから飛び立つ黒い鳩の群れ。怪人たちの行き先を読み、回り込むように飛び地面に落ちる。落ちた鳩は黒いシミとなり、傍から見れば同じようなシミになる。そして、そこを何も考えずに一匹のご飯怪人。
「……っぎゅい?」
怪人が鳴いた。その瞬間泥が黒い触手となって怪人を襲う。近くにいた他2体の怪人も巻き込み、そのまま黒い泥の中へ絡め取り、沈める。そして場には静寂のみが佇んでいた。
「まずは1つ。次は――。」
空を見上げれば、別の鳩が空から地へ向かい突っ込んでいるのが見える。あちらでも怪人が見つかったのだろう。矢継ぎ早に降り注ぐ鳩の群れ。さながら黒い雨であるようだ。肉まんがシールドを貼ったり、パンが射撃で対抗していたが沈んだ鳩が地面から黒い触手となって復活している以上、無駄な抵抗でもあった。黒い陣地が自分のものではない、というのは想定外であったのだろう。
「順調順調。この調子で弾丸黒子の地を私の黒鳩で制圧させていただきましょう。」
クブナスはシルクハットを深くかぶり、覗く口からは静かな笑みがこぼれていた。
成功
🔵🔵🔴
吉備・狐珀
私は【陽動】部隊の方にいきましょうか。
派手に活動しているだけあって見つけやすいですし、塗り方も少々雑です。
少々乱暴な手段の気もしますが私のUC「百鬼夜行」を使って数で対抗させてもらいます。黒なら彼らも紛れ込みやすいですしね。
皆が塗りに集中することはない。
一部はオブリビオン捕縛に向かわせます。
●広がる闇、狐座す域
吉備・狐珀(ヤドリガミの人形遣い・f17210)が目指すは広場。陽動部隊を叩くつもりのようである。
「派手である上に塗り方も雑。……少し乱暴ですが。――生と死の狭間に彷徨うものよ、我に呼応し集結せよ。」
彼女が小さく唱えると、足元からぬらり、と小鬼の群れや黒玉といったやや黒い妖怪たちが現れる。どーするの?どーするの?と言わんばかりに彼らが狐珀を見上げる。
「……行って。」
はらりと袖から出た細い腕が敵軍を指差す。向こうもこちらに気づいたようだ。群れ対群れ、ぎゃい、ぎゃい、と騒ぎながら向かう小鬼とぎにゃーと喚く小人の怪人。中華まん怪人から放たれた中華まんの蒸気に触れると小鬼たちが蒸発する。しかしその影から潜んでいた黒玉たち妖怪が闇から一撃を与え、隊列を崩壊させていく。数対数。一進一退の攻防。捕縛するには数が多すぎる、最後っ屁の塗りつぶしもその一撃で小鬼たちはやられていく。怪人たちの作り出す闇色と妖怪たちが潜む闇は根本から違うものではあるが、善戦しているようだ。
「やむなし、なればただ此処を護るのみ。」
闇を広げぬため、彼女は陣を構える。戦は長引きそうである。
成功
🔵🔵🔴
鏡島・嵐
判定:【SPD】
なんつーか、こういう戦いはここならではだな。
【別動】部隊の方に対応する。
《我が涅槃に到れ獣》でクゥを呼び出し、〈ダッシュ〉のスピードを活かして〈野生の勘〉を働かせつつ潜んでいそうな裏道とかを片っ端から駆け回って別動隊を潰していく。
他の仲間と連携が取れるなら、隠れていそうな場所を分担して探し回るとか、連絡を取り合って効率よく動くようにする。
モルツクルス・ゼーレヴェックス
【別働】
「やらせはせん!やらせはしないっす!」
【鷹の目】で少数精鋭を追跡、看破して【光翼】と【空中戦】を駆使して空から急行
「……普通の魔法使い、参上っす」
【光翼】のスピードで付かず離れずをキープして飯タックル回避しつつ束縛
パンくずガトリングには【単純難解針】でだんまく勝負を受けて立つ。パンくずよりも小さ危険な術を【高速詠唱】で叩き込む
「自分に詠唱の隙は……悪手っす!」
敵が守勢に回るなら好都合悠々詠唱して【自在太陽】極大の【属性攻撃】にして【範囲攻撃】で、最後に撒き散らす塗料まで含めて蒸発させる
「……さあ!次に行ってみるっすか!」
もちろん、ここまでの戦闘で【情報収集】して【学習力】で次に活かす
●戦場を駆ける
戦闘が行われる中続々とやってくる猟兵たち。
「なんつーか、こういう戦いはここならではだな。」
と鏡島・嵐(星読みの渡り鳥・f03812)が言う。見た目は遊びだが、戦いは戦い。横では気合を入れているモルツクルス・ゼーレヴェックス(自由を飛ぶ天使・f10673)が。
「よーし、やるっす!裏でコソコソしている悪いやつはどーんっと、やってやるっす!」
二人は別働隊を狩り尽くす方針で動くようだ。
「では自分が偵察を出すっす!」
そう言うとモルツクルスがユーベルコード、『鷹の目』を使う。
「てんち あまねく 孤独の鷹よ わがみに やどりて めをこらせ。……見える、見えるっす!やらせはしないっす!」
「おれも行こう。足の速さには自身があるんだ。どっちの方だ?」
嵐が問う。そばに金色のライオン――クゥを召喚し、騎乗する。
「では嵐殿は北東のあの赤い屋根の建物の西側を!その裏路地に視えました故!自分は近い方のあっちに行くっす!」
言うや否や翼を広げ飛び立つ。
「……いこう、クゥ。」
グル、と鳴くライオンと共に嵐は戦場を駆ける。
●地を往く者よ、空を見上げよ
「……普通の魔法使い、参上っす。」
輝く翼をバサリと舞わせ、地上へ降りたモルツクルス。ビクッと驚いたようにする怪人3人組だったが、すぐに各々戦闘態勢に入る。恐れや怯えよりも、敵としてやらねばならないというオブリビオンの本能的なものなのだろう。炊きたてごはん怪人がアッツアツの状態でタックルをしてきた。しかし彼の速度には追いつけない。背負う翼は高速機動戦用。避けると同時に翼から溢れる光線。動きを縛るための魔術だ。後ろの方に居た焼きたてパン怪人と蒸したて中華まん怪人は、中華まんリフレクションで防いでいた。そして光線が止んだ瞬間に放たれるパンくずガトリングを放つ。
「天翔ける光、神転じて総べる力。引きて弾く力を示せ!」
地に足を付け、小さな魔法の針を放つ。撃ち落とす、というよりはパンくずを弾き飛ばして突き進む魔法弾。真正面からの弾幕勝負。中華まん怪人もバリアを張って対抗しているが少しずつ、かすり傷が増えていく。漏れていく具材。漂う美味しそうな匂い。パン怪人も弾切れなのか、弾幕をやめて手のおろし金で補充し始める。
「逃しませんよ、アッツアツをコゲコゲにしてやるっす!全ての始原、全ての終焉、汝が力を此処に乞う!」
身に宿す莫大な魔力を束ね、太陽を生み出し打ち下ろす。それは怪人たちの持っていた塗料も蒸発浄化し、反撃すら許さぬ一撃。こんがり焼けた怪人たちが地に伏せていた。
「……ふう、次に行ってみるっすか!」
集めた戦闘データも無駄にはなるまい。次はもっと効率的に、すばやく片付ける。彼は翼を広げ次の戦場へ――。
●優しき金色の王
「……ここだな!」
野生の勘を働かせ、猛ダッシュで急行する嵐とクゥ。走るクゥの足元に黒いインク。敵の撒いたものだろう、べちょっと不快な音を立てて走る。
「グルル……ッ!」
足を止めるクゥ。気配がする、邪悪な気配。オブリビオンが近くにいる。
「う、うぅ……怖い、けど!」
クゥのたてがみを思わずギュッと掴む。鈴がリン、と鳴る。彼の持つ猫屋敷の魔鐘が音を立てている。安心させるかのように、優しく、りん、りん、と。きっとこれは励ましてくれているのだろう。大丈夫。
「クゥがいるから、大丈夫……行こう!」
曲がり角を抜け、そのまま目前でインクを撒き散らしていた敵を蹴散らす。
「ぎゅい、ぎゅい!」
小さいながらも威嚇し、タックルで反撃をしてくるご飯怪人の攻撃をいなして離れた所をスリングショットで撃ち抜く。すぐさま別の怪人、パン怪人がパンくずを撒き散らしてくる。だが足を止めての攻撃は無防備、素早く駆ける金色の王にはただの隙だ。
「クゥ、狩るよ!」
「グル、ガオッ!」
飛びつき、齧りつく。ギィ!と悲鳴を上げて暴れるパン怪人を前足で押さえつけ、そのまま牙を突き立てる。そして後に残るは中華まん怪人。大した攻撃手段を持たないソレは、それでも抵抗と言わんばかりにインクを撒き散らしながら上に乗る嵐に飛びかかる。
「うわっ!」
しかしすぐにクゥがゲシっと前足ではたき落とす。ベチっと落ちた怪人はそのまま動かなくなっていた。
「……ありがとう、クゥ。――っくすぐったいよ!大丈夫だから、次に行こう!」
ペロペロと舐めてくるクゥ。よほど心配だったのだろうか。その優しさと強さを胸に、嵐は前を向く。まだ少し怖いけど、戦い抜いていこう、と。
成功
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エルト・ドーントレス
連携・アドリブ歓迎
SPD選択
フィールド全域を塗りつぶされる前に敵を殲滅すればいいわけだ
じゃ、【陽動】を足止めして時間を稼ぐとしますか
幸い市街ステージで遮蔽物には困らないし、射撃面の俺には向いてるだろうし
UC静止世界で回避からのカウンターも狙っていけるだろうし
ただ、単に撃ち合いをしてるだけじゃ数に勝る相手を抑えきれない
撃っては移動するっていう射撃の基本に立ち返って、相手の判断力を奪う方針で行動する
ところでFPSとかでの死角ってどこを想像する?
視界の通りやすい頭上が意外と当てはまるんだよね
人型であるが故の弱点ってところなんだろうけど、空中戦が得意な俺としては狙わない手はないよね
●エアライドシューター
街中に銃声が響き渡る。都市を舞台にした銃撃戦。銃を撃っているのは一人だけだが、飛び交うインクやパンくず、そして特攻してくる怪人たちの自爆特攻。エルト・ドーントレス(灰色猟兵・f14009)は辟易していた。
「ったく、キリがないな。流石に数の差はいかんともしがたいものがあるな。」
破壊工作で爆破し、瓦礫が増えた市街地。ただの作り物だとわかっていれば遠慮はいらなかった。物陰作るついでに怪人も巻き込まれたのは僥倖であっただろう。弾切れしたパン怪人をそのままヘッドショットでスナイプし、すぐに別の場所へ移動する。元いた場所にはご飯怪人が殺到していたが、もうそこには彼は居ない。
「……ヘッドショット、頭がアレだったから不安だったが通用するみたいだな。なら死角から攻めるべき、か。」
ビルの横の非常階段を駆け上がり、3階へ登る。街が一望、とまではいかないが、ベランダから広場を見ることが出来た。高い所から見れば、黒いインクの上にいる白い頭をした彼らはよく目立つ。
「さ、やってみるか。何事も度胸と勇気、だが冷静な思考も大事。――『コード実行。高速思考開始…。』」
時間の感覚が変わる。そして、銃を構えながら飛び降りる。ゆっくりとした時間の中、照準を合わせトリガーを引く、引く、引く。ビームライフルが白い頭を次々と吹っ飛び消滅していく。まるでボーナスタイムだ。そして最後にグレネードランチャーを構え、全てをふっとばす。爆風が頬を撫でる。着地にはパワードスーツのスラスターを噴射し、両手を付いて着地し衝撃を和らげておく。
「ふぃー、すっきりとしたな。空中での射撃はやっぱイカしてるよな。……お?静かになったか?」
ビィー、と上空からブザーが鳴る。猟兵たちがつられて空を見上げる。空に描かれる『SUCCESS』の文字。終わったのだろう。一息つき、安心したその体にふわっと浮く感覚。転送だろう、この場にはもう用が無い。ステージの勝者として、猟兵たちは戦場から去るのであった。
大成功
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