3
青白き死

#ダークセイヴァー

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ダークセイヴァー


0




●青白き死
 それは深い、深い、水の果て。
 貪る音が響く。
 貪られたモノは骨となり、骸となり。
 過去に焼き付く残影と化して。
 カタカタ、と音をあげ水の底より現れたる。
 やがて、それは世界に蔓延する青白き死と化して。
 この世界を食い尽くす。
 死の行進、青白い第四を告げるもの。
 その名、病なりや。

●と言う夢を見たんだよ
「イエス、イェーガー。新たなる予知の時間です」
 そういう予知を見たんだよ、なんだってーのお時間です。
 なんか軽いノリで告げながらも告げられたそれは割合重々しい。
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は転送の準備を行いながら猟兵たちに視線を向けた。
「ダークセイヴァーにおいて病蔓延の兆しです」
 実際に広がればそれは小さな世界なら喰らい尽くすに十二分。
 そう、かつて地球において欧州世界のほとんどを食い滅ぼした彼の病のように。
「無論原因はあります。それは病にかかったものを好んで食らうオブリビオンです」
 それを告げながらゲートが展開されていく。
 青白き死、死の行進とすら揶揄される病の蔓延。
「恐ろしいのは、水を媒介にすることすら可能な病と言う事です」
 そのオブリビオンは地下水路奥深くから水を媒体に感染者を出す。
 無論、それを原因と突き止めたものは皆病を患い、そして食われる。
「汚染されたものはあとでどうにかするとしてまずは原因の排除が肝要かと」
 そしてゲートは開かれた。
 今ここに開かれた門は、ダークセイヴァーへの行き道。
 彼女たちは君たちに向き直り、無機質な眼差しを送る。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 病の元となるオブリビオンを排除しましょう。
 そいつは地下水路の果てにいます。
89




第1章 冒険 『地下水路』

POW   :    濡れるのも構わずとにかく走る

SPD   :    隠し通路や扉を探してみる

WIZ   :    水の流れや光を頼りに出口を探す

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

死之宮・謡
病気…病気…病気ってなんだろうねぇ…(病気そのものは知っているが掛からないタイプの生命体)黒死病?

病人を好んで捕食するって…悪食か?まぁなんにせよ、面白そうな生体だねぇ…少し興味深い…

探索…探索…よし、【裏世界の七血人】召喚…

なんだよ?何時ものことだろう?そもそも私は探索が苦手なんだからさぁ…戦闘?んー…その時に考えるよ…

さて、どんなオブリビオンか…賭けでもしようかねぇ…私は魚ってことで…

それじゃあさっさと行った…

ふぅ…此れだから探索は…んー…今まで全部部下に任せてきたツケだよねぇ、これ…



●相も変わらずの七人
「病気……病気……。……病気?」
 その言葉の意味、内容そのものは知っている。
 だが、死之宮・謡(狂魔王=存在悪・f13193)はその驚異を知らない。わからない。
 数値上の驚異は知識としてはある。
 一般人にはそれが死に至るものでもあると言うのはわかる。
 だが、彼女にはそれは驚異足り得ない。
 何故ならば、彼女は病を患わない。
 そういう"もの"だからだ。
「黒死病……?」
 かつて、地球にて欧州世界の8割を食い滅ぼすに至ったと言う病。
 当時の情報能力から考えればなるほど、「世界一つを滅ぼしかけた」と言っても過言ではなかろう。
 ペスト菌を有するネズミからノミ、そしてノミから人間と言う感染ルートを経たと言うソレ。
「病人を好んで捕食するとは……また悪食な……まぁ、なんにせよ……」
 面白そうな生態だね、と笑みを浮かべながら謡は陣を刻む。
 そして闇より来たるは七人の悪霊。
 殺戮者の霊なぞ、それこそ悪霊そのものに違いない。
 だが、彼らの顔は一様にどんよりしていた。
「……なんだよ? 何時ものことだろう?」
 何時ものことであっても彼らには挟持がある。
 そう、殺戮者であり、戦闘狂であると言う挟持。
 我々は便利な探索者ではないのだと。
 むしろ探索者専門のチームを組めばいいではないか、と各々が主張する。
「……組んでもいいけど……余計に出番なくなるよ?」
 ひどい、あんまりだぁ!!
 彼らは打ちひしがれた。
「……まぁ、戦闘はその時に考えるよ。それじゃあさっさと行った」
 本当だな?! 本当だな?!
 言質とったからな!?
 そう喚きながら七人の殺戮者は地下水路に散った。
「さて……どんなオブリビオンか……賭けでもしようかねぇ……」
 謡は魚である。釣るのはより肉食であろうソレ。
 にしても毎度、毎度、謡は思うのだ。
「……面倒だねぇ、探索は……」
 最も、今まで全部部下任せにしてきたツケだろうな、とも思いながら。
 死を謡うモノは地下水路を歩み始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。病にかかったものを好んで食らう…か。
幾度となく闘った敵と特徴が同じだけど…さて。

…確信が持てるまで正体を口にする事はしない。
いずれにせよ。病気への対策は必須だろうからね。

事前に病毒耐性を強化する“病除けの呪詛”を付与。
他の猟兵にも同様の呪詛を付与しておく。
後は水路の出口や小石に【常夜の鍵】を付与し退路を確保するね。

突入前に“葬送の耳飾り”に魔力を溜め、
死霊の誘惑を呪詛耐性で受け流しつつ、
元凶の元へ向かう道筋が聴けないか試みる

水路内では暗視を頼りに目立たない痕跡を見切り、
存在感を消して忍び足で進んでいく
第六感が危険を捉えれば大鎌をなぎ払おう

…瘴気か竜鱗でもあれば、確信を得られるんだけどね。


フローライト・ルチレイテッド
WIZ分野で。
病気は怖いですね。さて、とりあえず覗いてみようー。
指定UCを発動、妖精を連れつつ探索を。
暗いのは【暗視】で対応。
【野生の勘】と【聞き耳、視力】を駆使して周囲の状況を把握しながら進みましょう。
必要に応じて妖精にも飛んで貰う方向で。
また【地形の利用】の応用で構造について考えてもおきます。
少しでも動きやすくなればいいかなー。

それと、もし何らかの動物が居たら【動物と話す、コミュ力】を駆使して【情報収集】してみましょう。
ちょっとした餌は持っておく方向で。

ともあれ、慎重に周囲を調べながら出来る限りの情報を集められるように頑張りまーす。


神元・眞白
【SPD/割と自由に】
いらない終わり。必要ないものは取り除かないと。
原因が分かってるなら媒介も止めないと。ちょっと大変そう。

水路に入る時に一旦水路をせき止められるなら止めておく。保険。
拡散を止められるし、終わった後で必要なら再度放流。
暗いかもしれないし、ランタンが必要かも。あと10フィート棒?
飛威には先行してもらうし2個目のランタンは必要そう。

ただの水路に罠はないと思うけど、目印もないし。
水を媒介にするなら水源……?音もしっかり聞いておこう。



●幾度目の
「……ん。病にかかったものを好んで食らう……か……」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は水路を歩みながら呟いた。
 それは幾度となく相見え、戦い、そして、還したはずの存在。
 非常に似通った特徴を有するソレ。
 だが、確信を得るには未だキーは足りない。
 それに例え違ったとしても病への対策は必須であるからだ。
 病除けの呪詛を身にまとい、伴っていた猟兵たちにもその呪詛を付与する。
「おおっと……うん? これは?」
 フローライト・ルチレイテッド(重なり合う音の色・f02666)はまとわりついた呪詛に首を傾げる。
 大きな耳がぴこぴこと揺れた。
「病除けの呪い」
 リーヴァルディが端的に告げれば、とん、と彼女は壁に手をつく。
 そこに魔法陣が描かれ、常世の鍵が紡がれる。
 それは常世世界の古城へと繋がる血で描かれし門。
 退路は確保された。
 故にフローライトは自らの指で楽器を奏でる。
 音が響けば、現れたるは蛍石の妖精たち。
 それらは空に舞い、そして各々、水路へと散っていく。
「……」
 その様を神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)は見ながら人形たちに指示を出す。
 どぼん、どぼん、と言う音をあげ人形たちは水路に岩を投げ込んでいく。
 どんどんと高くなる壁、そして水は堰き止められた。
 水を媒介にした病はもはやこれでは拡散不能。
 10フィート棒を片手に眞白は頷いた。
「……何それ」
「10フィート棒」
「……そう」
 リーヴァルディと眞白の会話は言葉少なめ、会話少なめ。
 互いに互い、口数が多くないが故。
「…………」
 それを気まずそうにする少年、フローライト。
 なんだってこの、こう、なんだ、こう。
 ろくろを回して表現したくなる状態であった。

 ところどころに浮かぶ死霊。
 その誘惑を耳飾りにこめた魔力で振り払う。
 元凶への道をたどる術、死霊の声に耳を傾けながら。
 けれど、決して堕ちぬように。
 メイド人形・飛威は彼女たちの前を歩み続ける。
 罠らしい罠はない。それはそうだ。
 ここは水路なのだから、けれど油断はせず。
 二個目のランタンを揺らしたまま、10フィート棒がこんこん、と水路の床を叩き続ける。
 妖精たちは飛びながらあっちは違うこっちは違うと地図を書き上げていく。
 それが出来上がる頃には、水路の構造は丸裸にされていた。
 けれど、まだ足りない、まだ完全ではない。
 そう、それは通路の一つ。
 奥まったところのさらなる奥、深奥とも言うべき場所。
 そこから妖精たちの一部が戻ってこず。
 彼女たちの耳にからから、と言う音が微かに聞こえてくるのも時間の問題か。
 けれどその時はまだ遠く。
 一つ、一つ道を潰していく。
 マップが出来て、安全が確保できたからと言って。
 そこに原因がないとは限らないからである。
 リーヴァルディは、ふと水に浮く異物に気づき拾い上げる。
 それは鱗……はて、この鱗、見覚えが――――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)

●目的
『地下水路』の探索

●心情
「青白き死」「疫病」とくれば、
予想されるのは『ヨハネの黙示録・第四の騎士』だけど。
さあ、この地下水路の奥にはどんなオブリビオンがいるのかしらねぇ?

●行動
SPD
隠し通路や扉を探してみる

アイテム「サイバーアイ」「サーチドローン」を使い、探索。
まだ病に侵されていない生存者が隠れていたりするかも?
「気をしっかり持って。
病の元凶は私たちが必ず排除するからぁ」
生存者を勇気づける。


クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
アドリブ&絡み歓迎

「調査となれば、エンジニアの出番ですね」

【SPD】:隠し通路や扉を探してみる

●調査
「私たちの目的は、汚染元の駆除。ならば、水の汚染濃度を調べて高い方に進みましょう」
UCで【作業用品】=水質調査キットをLv×1個複製し、味方にも配り調査します。
【メカニック】として改造済みの調査キット、突き出た棒の部分を水に入れるだけの簡単設計です。

(To:ウィンディ)
「どちらの水源かは此方で突き止めましょう」
(To:智華)
「汚染の原因が推定出来れば後は地形データと……」
(To:修羅雪姫)
「生存者が居れば水を汲みに来てるはずですね」


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟の皆と参加
アドリブ&絡み歓迎

ダークセイヴァーにも、立派な水路があったんですね…
でしたら尚の事。これが侵されるのは、洒落になりません
原因究明、頑張りましょう

【Wiz】闇雲に突き進むより、堅実に水や風の流れを察知して
それを進行の一助にします
複合センサを高感度に設定して、大気の流れを把握すると同時に
水流を精査して流れを遡り
その二つが同方向から流れてくる方向を探っていく心積もりです
(情報収集&追跡&世界知識&視力&暗視&第六感&見切り)

「水路の水は、水源から流出している様ですので…
風と水の流れを遡れば、水源には近づけるでしょう
恐らく汚染源も、水源よりそう離れていないでしょうし」


紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎

全世界サイボーグ連盟で参加

【方針:SPD】

まずは調査しない事には始まらないでありますね。【選択UC(WIZ)】(目立たない5,視力3,暗視5)で地下水路内を観察して【情報収集5】。あとは経験(戦闘知識10)や直感(第六感15,見切り12)も活かして怪しい部分を探す。
百聞は一見に如かず。とにかく、私の夜烏の眼で確認して、何か原因となっていそうなものを探し出せれば、と。

「前情報はあくまでも前情報。調査して裏を取る。あるいは新たな視点を持っておきたいでありますね」



●全世界サイボーグ連盟、お呼びとあらば即参上
「さあ、地下水路探索よぉ」
 全世界サイボーグ連盟の御旗を掲げながら河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)は言う。
 なんか傍から見ると遠足かピクニックのようにも思える。
「青白き死、疫病……ヨハネの黙示録、第四の騎士かしらぁ?」
 ヨハネの黙示録、第四の騎士。疫病を伴ってやってくる青白き死の騎士。
 解釈としては欧州で猛威を奮ったと言う黒死病であると言う説がある。
「ええ、調査となれば、エンジニアの出番です」
 コタツを背負ってクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)がやってきた。
 そのコタツをみてウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)は首を傾げた。
「……コタツですか?」
「ええ、対病耐性を付与した完全防御型塹壕兵器コタツです」
 これがあれば、遮蔽物に乏しい地下水路でも遮蔽が作れましょう。
 さらに病気に対しても強い。
 どういうコタツなのかさっぱりわからんぞ。
「……にしても、この世界にも、こんな立派な水路があったんですね……」
 常世の死の世界。荒れ果てた荒野の大地。
 それでも、この世界にとて、立派な文明が存在し、そして維持されていた。
 その事に、ほう、と小さくため息をつく。
「まずは調査しない事には始まらないでありますね」
 夜鳥型のステルス自律兵器を浮かし、紅葉・智華(紅眼の射手/自称・全サ連風紀委員・f07893)は告げた。
「前情報はあくまで前情報。調査して裏を取る、あるいは新たな視点を持っておきたいでありますね――――行け」
 夜鳥は地下の水路を飛んでいく。
 それに合わせてウィンディは自らの複合センサの設定を変更する。
 高感度設定、普段使うにはあまりにも情報量が多すぎる状態でも、今はおおいに役に立つ。
 大気の流れ、水流の流れを彼女は把握していく。
 そんな最中、クネウスは一人、調査キットを展開していた。
 どこに持っていたソレ。
「エンジニアに不可能はありません」
 エンジニアすげー。
 それを複製して、猟兵たちに配るクネウス。
 エンジニアってすげー。
 しかも、突き出た棒の部分を水に入れるだけの簡単設計!!
 どこぞかで開発されれば技術革新起こるな。
「汚染状態を確認し、水源の方向を確認、あとは智華さんの偵察機と合わせて……」
 着実に情報が集まり、そして、汚染源の位置。
 水路の地形データ、水路の建造年月、構造材、設計思想を読み取っていく。
「一部不要な情報なかったかしらぁ?」
「情報とはあればあるほどよいものです」
 あとエンジニアとして建造年月や構造材、設計思想はとても大切。
 大切なのである。大切な事なので二回言った。
「サーチドローン、いきなさぁい」
 修羅雪姫もサーチドローンを展開し、地形データだけでは把握出来なかった構造をさらに精査をかけていく。
 隠し通路や扉があるかもしれない。
 なにせこういうのは大抵王城とかに繋がっているものである。
 創作物的お約束から考えて。
 城を襲われた王女たちが脱出した先は地下水路だった!!
 そう、まさに王道展開である。
 無論地下水路の隠し通路は当然のようにあった。
 あったが今回は無関係っぽい位置であった。至極残念。
 生存者の気配は乏しく、どうやら今回の予知では助けられる命の気配ない。
「残念ねぇ……」
「そうですね……」
 残念そうなため息が漏れる。
 この世界はこんな事ばかりである。
「……ん?」
 智華が声をあげた。
 偵察に出していたステルスドローンが撃墜されたのである。
 同様に修羅雪姫のサーチドローンも墜とされた。
「これは、当たりかしらぁ?」
「当たりでありますね」
 地形データ照合では明らかに先がある。
 けれど物理的な探索手段は失われた。
 しかも事故ではなく、何らかの手段で。
 それはつまり、その先に何かがいるわけで。
「ちょうど水源もそちらの方と思われます」
「大気の流れも……そうですね」
 確定的な証拠が出揃った。
 なれば後することなどはただ一つ。
「制圧前進よぉ!!」
 そう、全世界サイボーグ連盟の得意技は制圧前進である!!
 調査も製造も修理もお手の物!!
 俺たちぁサイボーグ野郎Aチームなのである。
 野郎と言うには野郎が現時点では一人しかいないが。
 とにもかくにも罠もないので御旗の下に集った鋼の戦士たちは進み始めた。
 そのさきにある悪意を鉄の腕で砕くために。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『スケルトン』

POW   :    錆びた剣閃
【手に持った武器】が命中した対象を切断する。
SPD   :    バラバラ分解攻撃
自身が装備する【自分自身のパーツ(骨)】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    骸骨の群れ
自身が戦闘で瀕死になると【新たに複数体のスケルトン】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。

イラスト:コツキアカネ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●病の末路
 病を患い、食われた末路。
 骨となり、怨念を背負った悪霊と化したソレ。
 腐食した肉は腐り落ちて、流れて消えて。
 もはや骨とだけと化してなお、その怨念は動き続ける。
 現代医学においては決して有りえぬ、存在しえぬバケモノ。
 されど、それを突き動かすのはオカルトたる怨念と憎悪と妄執。
 明日を奪われたものたちが、明日を持つものを恨む事は間違いか?
 それを知るものなどは決していない。
 ただ、ただわかるのは、悪意に食い散らかされた怨念。
 それは今もなおここにこびりついていると言う事実ばかり。
 からから、と言う乾いた音をあげ、骨と化した怨念たち。
 この水路の奥にある悪意が生み出したるソレが。
 スケルトンと呼ばれる魔物は猟兵たちと言う命を貪り食うために現れたのだ。
死之宮・謡
ん?来たかな?…未来への妄執か…まぁ色々見てきたからね…解らなくもないが…理解は出来ん…まぁ好きにすると良い…もともと、唯人如きが生への執着を捨てられるとは思っていないからね…(尚、七血人は無事(?)帰還させられた模様)

【黒金の雷】発動…

さて…唯怨みだけを持ち動く醜い亡者…雑兵だな。壊し易くて良いな…

弱者に終わりを…
愚者に眠りを…
亡者に夢を…


フローライト・ルチレイテッド
あー。ゲームでみたやつだー。
なんで骨が補充されるのか割と不思議だったんですが。
まぁ、それはそれとして。

歌いましょう、夜明けの夢を。
【楽器演奏、歌唱、パフォーマンス、早業、マヒ攻撃、催眠術、範囲攻撃】を駆使してUC【アカツキノユメ】を使用。
狂気と悪意を溶かすメロディ、悲しみと怒りを包み込む光、苦しみと嘆きを癒やす風で攻撃します。

敵の攻撃は【地形の利用】で切り込まれにくい位置取りつつ、【野生の勘】で感知し【早業】で回避を。
あたったら【激痛耐性】で耐えます。

とにかく包囲されないように立ち回って行きましょう。

アドリブ・連携は歓迎ですー



●七人は消えた
「あー。ゲームでみたやつだー」
 フローライト・ルチレイテッド(重なり合う音の色・f02666)は気楽に物申す。
 かたかた鳴りながらスケルトンも応じる。
「……ん、来たかな……」
 未来への妄執を抱えた怨霊を前に死之宮・謡(狂魔王=存在悪・f13193)はぴくりとも動揺しない。
 そもそもが彼女はむしろそれを積み上げる側だからだ。
 故に彼女は解りはするが理解はしない。
 唯の人が生死を超越した発想を行えるわけがないからだ。
「まぁ……好きにすると良い」
 こちらも好きにするだけだから。
「ところでもう一つ聞いていい?」
「なんだい?」
 フローライトが怪訝そうに首を傾げた。
 謡もそれに応じるにように首を傾げ返す。
「――――情報収集に使ってた七人、どこいった?」
「――――かんの良い猟兵は嫌いだよ」
 無事還されました。
 哀れなり七血人、お前たちは泣いていい。
 謡が蒼き雷を迸らせる黒金を纏う。
 フローライトは楽器をかき鳴らし、夜明けの夢を歌う。
「弱者に終わりを……愚者に眠りを……亡者に夢を」
 謡うように口ずさみ、謡はその身を走らせる。
 疾駆、まさにそう言わんばかりの速度。
 切り込めば蒼雷が迸り敵を焼き払う。
 刃を振るえばそれは風を切り轟音をあげ骨を砕く。
 それでも妄執は、妄念はなお晴れず。
 崩れ落ちたそれはなおも藻掻き動こうとする。
 けれど、祈りの音が、優しき光が、柔らかな風がそれを阻む。
 謡が砕き、フローライトが祓う。
 激しい戦音と優しき音色が二重奏となり、水路に響く。
 砕かれ、身動きを取れなくなったスケルトン。
 それらは優しい音楽に包まれ、暁の夢を見る。
 それは決して醒めない安穏の夢。
 死者を弔う鎮魂歌。
 破壊と音色は途絶えず、されど無数の妄執は尽きず。
 カタカタ、と言う音をあげて。
 水路の奥より骨兵士は大挙して押し寄せる。
「……数ばかり多いな」
「けれど安心して、導いてあげるから」
 謡は刃を構え、フローライトは音をかき鳴らした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。どうやら予想は間違っていなかったみたい。
それ自体は喜ばしい事だけど…さて。
“病喰らい”の前に、まずは貴方達の相手をする必要がある…か。

怪力の踏み込みから敵の群れに突撃して前衛を担い、
敵の注意を引き付け他の猟兵に攻撃がいかないようにする

第六感が捉えた敵の殺気や目立たない気配の存在感を、
魔力を溜めた両目に残像として可視化(暗視)して攻撃を見切り、
生命力を吸収する大鎌をなぎ払う連撃(2回攻撃)のカウンターで迎撃していこう
敵を撃破したら怨念や呪詛を呪詛耐性で耐えUCを発動

…今から竜を退治しに行くけど…どうする?
私にできる事は怨みを晴らす機会を与える事だけ。
どうするか決めるのは、貴方達自身よ…。


神元・眞白
【SPD/割と自由に】
妖精が戻ってこないと思ったら、こういうこと。
さっき拾われてた鱗、その落とし主がこの先にいる……と。大体わかった。
この骸骨達が悪いわけではないけど、今は一度眠ってもらおう。

目には目を、動く死者にはこっちも同じ死者を。通れる様にしないと。
狭い所に押し込むかこっちが入れば押されることもないし、そのイメージを。
水路も深い所があるし、邪魔ならそっちに落とすのも手かも?
そうそう、10フィート棒は一旦飛威に渡しておく。ただの棒だし折れても安心。



●竜狩りへの誘いと10フィート棒
「……ん。どうやら予想は間違っていなかったみたい」
 それ自体は喜ばしい事だけど……とこぼせば。
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)の前に立ちはだかるスケルトンたちを前に。
 彼女は大鎌を携え、構える。
 スケルトンたちの剣の斬撃は彼女の目には可視化して見える。
 それはもはや未来予知じみた精度で、その姿を映し出す。
 空を切らせれば大鎌を薙いで、骨を一掃し、起き上がろうとするソレは石突きで砕く。
 それでも、嗚呼、それでも彼らの妄執は、妄念は決して尽きる事はない。
「……目には目を、動く死者には同じ死者を」
 神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)が死霊騎士と死霊蛇竜を呼び出す。
 スケルトンとゴーストの戦い。
 それは互いに互いが妄念を食い合うような壮絶で、凄惨な光景。
 けれど、幾匹かの骨がそれをくぐり抜け眞白に食いつこうとした。
 だが、しかし。
 それを阻むメイド人形がいた。
 その名は飛威、彼女は手にしていた10フィート棒を振り下ろした。
 硬質なものが砕け散る音がして、スケルトンの頭蓋骨が陥没し、砕け散った。
「…………」
 眞白は見てしまった。
 間髪いれずに向かってきたスケルトン兵目掛け鋭い刺突が放たれた。
 10フィート棒の刺突である。
 それは眼孔に突き立ち、酷い音をあげスケルトンの頭蓋骨に穴を開けた。
「……あの……それはそういう使い方じゃ……」
 なんとはなしに飛威に声をかけてみるが。
 スケルトン兵相手に10フィート棒で飛威は無双していた。
 長い棒を振り回せばその先端は遠心力で相応の破壊力を持つ。
 今まさに罠解除御用達アイテムはスタッフとして用いられているのである。
 また鈍い音が響き、スケルトンが砕け散る。
 死霊騎士たちも便乗してスケルトンをフルボッコにしていた。
 哀れスケルトン。
 立ち上ってきた怨念、呪詛とも呼べるその黒いモヤに対してリーヴァルディは語りかけた。
「……今から竜退治しに行くけど……どうする?」
 自らのその怨念を、妄執をぶつけてみたい?
 そう問いかければ、その呪詛の塊とも言えるソレらは、リーヴァルディに取り込まれていく。
 自らの怨みを晴らす機会が訪れたのだ。
 それに乗らぬ怨霊はいない。
 されど、呪詛の塊に等しいソレ。
 纏うだけでも、身を蝕む恐ろしきソレ。
 けれど、彼女はそれを纏う。
「――――行くわ」
 この瞳をくぐったモノ、一切の望みを棄てよ。
 その望みを背負うと彼女は決めたのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)

●目的
スケルトン軍団を突破する。

●心情
万一の可能性にかけて生存者を探してみたけど、
見つかったのは骨だけでした、というオチ。
しかも怨念のおまけつきと来たわね。
でもスケルトンに罪はないわぁ。
その後ろに隠れている元凶を、叩き潰してあげるから!

●行動
「制圧前進! 粉砕突撃!」(気に入ったらしい)
仲間の援護の下、鉄塊剣の腹でスケルトンを粉砕していく。
【怪力・2回攻撃・範囲攻撃・鎧砕き】等の技能を使用。
UCを用いて、援軍も骨も全て粉砕する。

「これって経験値になるのかしらねぇ」
あたかもウィザー〇リーのグレーターデーモン無限養殖のごとく。


クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
アドリブ&絡み歓迎

「亡霊に恨むとは云いません、ただ屠るのみ」

【SPD】『マシンガン』連射

「全部撃ち落とせば良い、それだけでしょう」
相手が「複製した骨」を操るなら、こちらも物量=弾の数で応戦します。 味方の近接戦闘を行う方に当てないように【援護射撃】として弾幕を形成します。
『マシンガン』に込める弾丸は【誘導弾】、『電脳ゴーグル』には【暗視】機能もあるため暗がり&狙いにくくても多少は問題ないかと。
「CODE:FORTUNA。運命は自ら切り開くとしましょう」


紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎

全世界サイボーグ連盟で参加

「骨でありますね。恨みはないが、障害は排除するでありますよ」
【選択UC(SPD)】の二つ名(スナイパー17)は伊達じゃない。右手の04MVと左手の[K's]Sirius(鎧無視攻撃15)で一息に薙ぎ払う(2回攻撃10,クイックドロウ5)。
分離は厄介でありますが、直感(第六感16)と経験(戦闘知識10)を活かしてその前に倒すか丸ごと倒す。
暗所での戦闘が予想されるでありますが、【暗視5】は問題なし。敵の攻撃を【見切り13】、うまく【カウンター8】になれば良いでありますが、はてさて。


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟の皆と参加
アドリブ&絡み歓迎

いちいち増殖されたら面倒です。一気に磨り潰してしまいましょう!

【Rifle Bit】で複製したバスターライフルを9挺ずつ4グループに分け
グループ毎に一体ずつ、波状攻撃による各個撃破を仕掛け
増殖される前に撃墜して蹂躙します

【バラバラ分解攻撃】を仕掛けてきたら、自身の装備火器での
『援護射撃&カウンター&暗視&見切り&一斉発射』で
攻撃してきた端から、叩き落として差し上げましょう

「死者にはそれぞれ、思う所もあるのでしょうが…
それが、生者を害していい理由にはなりません。
骸の海に揺蕩いて、ゆっくりとお眠りなさい」



●無限増殖バグ
「生存者いたわぁ!!」
 河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)が思い切り声をあげる。
 それに、えっ、と言う声をあげてウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)が振り返る。
「本当ですか?」
「骨だけどねぇ」
 カタカタするスケルトンを見やり、修羅雪姫は応えた。
 がくん、と脱力してしまうのは紅葉・智華(紅眼の射手/自称・全サ連風紀委員・f07893)。
「それ死んでるであります……。……動いてるのなら生きてる? いや、どっちだ……?」
「そもそも骨をつなぎ合わせる筋肉がないのに接続されている骨の構造、とても気になりますね」
 エンジニアとして。クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は思う。
 これを解明できればまた何か新たなる技術の飛躍が……。
 そんな会話をする鋼機人たちにスケルトンが襲いかかる。
 即座にクネウス、ウィンディ、智華が抜き放ったのは銃火器。
 それが一気に火を噴いて弾幕を形成し、骨の群れを一掃する。
 そうなるとスケルトンたちは一気にその数を増やし、湧いて、出てくる。
 まるでねずみ算のような勢いで増殖するそれ。
 しかし、それ以上に。
 クネウスの連続射撃が。
 智華の予備動作なく放たれる魔弾が。
 ウィンディの展開させたバスターライフルが。
 恐るべき火線を張り巡らせ、数を蹂躙する弾幕と成す。
 たった三人。それなのにその火力はまるで軍隊のようにも思える。
 無数に湧いて出るスケルトンたち。
 けれど、湧いて出る量に対して破壊される量の方が圧倒的に多い。
 その中で一人、その様子を見て佇んでいる修羅雪姫がいた。
「……どうかしました?」
 ウィンディが火砲を操作しながら問いかける。
 ばらばらに飛んできたスケルトンの骨が打ち砕かれる。
 9挺ものバスターライフルの火線、自身の持つ火器兵装。
 それが彼女たちのところに届く前に骨を打ち砕く。
 そうして打ち砕かれたスケルトンはまた増殖するのだ。
 修羅雪姫の視線はその湧いて出るスケルトンに固定されていた。
「……これって経験値になるのかしらねぇ」
 あたかも無限増殖バグのように。
 あるいは「なかまをよぶ」モンスターのように。
 と言うか経験値と言う概念は彼らに存在するのであろうか?
「…………戦闘を行うと言う経験は積めると思うであります」
 支配者の弾丸が連射され、次々と骨を塵芥へと返す。
 [K's]Siriusの青白い熱量がスケルトンを焼き払い塵に返す。
 彼女専用に改造された04-MVが鉄火を放ち、骨を砕いていく。
 分離させる暇など与えない。暗所など彼女にはデメリット足り得ない。
 ところで、確かに戦闘をした、と言う経験は積めるだろう。
 だが、だがしかし、この有様。
「戦闘と言うか蹂躙ではないでしょうか」
 クネウスの連続射撃が、フルオートでばらまかれる弾丸が。
 スケルトンを木っ端微塵に打ち砕く。
 奇妙なことに、その弾丸は、"途中で曲がる"のだ。
 そう、まるで誘導するように。
 それもそのはずで、彼の放つ弾頭はすべてエンジニア謹製の誘導弾。
 弾丸が相手を自動追尾する恐るべき開発である。
 エンジニアには不可能はありませんよ。あるのは不可能を可能にしたと言う事実のみ。
 エンジニアこわい。なお飛んできた骨は超合金天板コタツで防いだ。
 コタツつよい。
 ところで現状の戦闘は、そう、戦闘と言うよりはただの蹂躙。
 最も、"経験値稼ぎ"と呼ばれるような戦闘は基本蹂躙。
「そうねぇ」
 稼ぎしたかったんだけど、と小さく呟いてから。
 ――――いや、そもそも何を稼ぐのか。
 修羅雪姫は鉄塊剣を抜き放ち。
「制圧前進!! 粉砕突撃!!」
 叫びながらぶんがぶんが振り回して骨を骨片に砕いていく。
 その大質量の前、そしてサイボーグ由来の怪力。
 ろくな防具がない、仮にあったとしても無意味な質量打撃。
 それは鋼であっても砕く威力を以て、スケルトンたちに振るわれるのである。
 あとそもそもでかい。でかいから攻撃範囲もやばい。
 ただでさえ増殖速度が追いついていなかったのに、そこにさらに追加一名。
 それどころか、攻撃型浮遊ドローンのおまけつきだ!!
 数はさらに増えた結果、増殖速度より圧倒的に制圧速度が勝った。
 こうしてスケルトンたちは皆制圧前進により砕け散ったのである。
 さあ、このまま水路の奥まで制圧前進である。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『病喰い』ヴィルドラグ』

POW   :    パンデミック
【身に纏う瘴気】から【感染力の高いウイルス】を放ち、【症状である軽度の麻痺】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    環境適応
戦闘中に食べた【病】の量と質に応じて【体内の病原が活性化し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    突然変異
【体内のウイルスを変異させ狂暴状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。

イラスト:AKKBeryl

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はサフィリア・ラズワルドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●病を食うもの
 それは病を食うもの。
 病を患ったものを好んで食らう毒竜。
 それだけならまだしも。
 それは、病を患ったものがいなくなれば……。
 自身の中に取り込んだ病をばら撒き、捕食対象を"増やす"のだ。
 マッチポンプ的な生態。
 それは病をもたらすもの。
 まるで第四の騎士の如く、現れたると同時に病を散らすもの。
 疫病の化身、青白き死。
 それは騎士そのものでもない。
 それは青白い馬にまたがってもいない。
 外見そのものは似ても似つかぬもの。
 されど、起こす事象そのものは、まさに"青白き死"。
 人、それを疫病と呼んだ。
 そして、疫病をもたらす元凶。
 それは水路の奥で、唸りながら首をもたげた。
死之宮・謡
本当に病を喰うのか…興味深いが、栄養とか如何してるんだ?オブリビオンに求めてもしょうがないか…不思議な力でも働いているんだろう…そういうことにしておこう

【怠惰なる女帝】アンロック…

「はぁ…」「如何したんダ?お嬢」「……怠い…」「またかヨ!いい加減やる気だそうゼ?」「嫌だよ…何のためにお前を呼んだと…?」「サボるためじゃねえと俺様は思うゼ!」「…サボるためだよ…」「鬼!悪魔!お嬢!」

※彼女の「怠惰」の精神が暴走した姿。基本的に惰眠を貪ることしか考えず、全て呼び出したUDC(クロちゃん)に丸投げする。唯一の例外は安眠を妨害された時。その時だけ彼女は邪魔者の排除に動く。UDCの強さは普段の彼女くらい



●怠惰を貪るもの、病を貪るもの
「本当に病を食うのか……興味深いが……」
 死之宮・謡(狂魔王=存在悪・f13193)の興味がもたげる。
 生物学的に、一体どのようにして生きながらえているのか?
 だが、目の前にいるのは超常の生物。
 そもそも、常識や科学で計り知れる存在ではない。
 故にそういうものなのだと。
 眼の前にしながら、謡はおもむろに呼び出したベッドに沈んだ。
 彼女の中の怠惰なるものが暴走した姿。
 それがこの状態である。
 面倒臭そうにベッドに沈んだままの姿はまるで眠る女帝の如く。
「……怠……」
 面倒くさげに謡は呟く。
『俺様の出番なのに、開口一番がひでぇ問題について』
 そう発したのは彼女が呼び出したベッドそのもの。
 UDCと呼ばれるソレが困惑気味に声を発した。
「……あと宜しく……」
『またかヨ!! いい加減やる気だそうゼ!!』
「……嫌だよ……何の為にお前を……呼んだ……と……」
 最早惰眠を貪りたいが故にうとうととし始めた謡。
 彼女の呼び出すものはあの七人と言いこのベッドと言い苦労人しかいないのだろうか。
『サボるためじゃねぇと俺様は思う、そう主張するゼ!!』
「…………」
 うつろうつろとしたまま、謡がベッドを見やる。
 かったるい、と言わんばかりの態度。
「……サボるためだよ……」
『鬼!! 悪魔!! お嬢!!』
 そんな漫才をしている最中、ヴィルドラグが瘴気を放つ。
 それは致死力に乏しいものの、感染力の高さ、そして軽度の麻痺を与えるソレ。
 されど、麻痺と言えど身体が弱いものが患えば、心の臓を止めるソレ。
 だが、その瘴気に謡に届く前に霧散する。
 突きつけた指先、そこに宿る超常の力が瘴気を寄せ付けないのだ。
 一切動こうともせぬ怠惰の化身。
 これが相手では自らの病を突然変異させることもままならない。
 なれば、放つのは瘴気によって相手を麻痺させた所に牙爪を突き立てるのみ。
 だが、それすらも超常の異能によって遮られた。
 こうして2つの超常の存在は、対峙し、互いににらみ合う事を強要された。
 かたや、攻撃に移れぬ身、かたや攻撃などする気もない怠惰の塊。
 動こうと思えば動ける時点で、優勢はどちらか決まりきっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)

●目的
『病喰い』ヴィルドラグの打倒

●心情
現われたわねぇ、『病喰い』。
自分で病人を作り出し、その被害者を食べるという卑劣な手口、
どこかで見覚えがあるわぁ。

……D&〇の錆び喰いモンスター?
昔、高価な鎧をサビにされて食べられたことがあるのよぉ。
絶対に許さないわぁ!(八つ当たり)

●行動
ガジェットドローンに、病気を駆逐するワクチンを積んだ、
極太注射器を装備させて『病喰い』に突撃。
さあ、あなたの体内でウイルスが死滅していく感触はどうかしらぁ?
『病喰い』が怯んだら火炎放射器付きギターで焼き払う。
「病原体は消毒よぉ!」(鼓舞する)


クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
アドリブ&絡み歓迎

「ウイルスの弱点……温度と湿度。そして急激な環境変化です」

【POW】対ウイルス用の環境を展開する

●全UC弱点指摘・戦闘
「青白き死が黒死病に該当するウイルスだとすれば流行する湿度・温度は『湿度 60%以上・温度 20〜 26°C』」

「よって、『水路の少し暖かな場所』を好む……なら、『除湿アンド冷却』で妨害出来そうですね」

(To:智華)「協力しますか」
「敵対対象のユーベルコード、解析完了。除湿及び冷却によるウイルス増殖の妨害を開始」

(To:修羅雪姫)「承知」

(To:ウィンディ)「破砕はお任せします」

「心臓麻痺など生温い、無論機械化済みです」


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟で参加
アドリブ&絡み歓迎

好物が無くなれば、自分でバラ撒いて餌の生成ですか…
大した自給自活ですが、こちらも易々と餌になる気はありません。
どちらが生き残るか、生存競争と参りましょう!

炎と冷却を交互に受けて、劣化したかも知れない敵外皮を撃ち貫くべく
頃合いを見計らって、バーニア&スラスタ全開で突進
(戦闘知識&情報収集&暗視&空中戦&ダッシュ)
敵に肉薄して『怪力&鎧砕き&鎧無視攻撃』付【Influx Burst】を
一撃必殺の心積もりで、全力で叩き込みます!

叶うなら、敵の遺骸から病原菌を採取して
ワクチンの類が作れないか、精査してみます
(世界知識&情報収集&ハッキング&医術&救助活動)


紅葉・智華
※アドリブ・連携歓迎
全世界サイボーグ連盟で参加

最後は……(見た目を何かで例えようとして断念)なんでもいいか。
取り敢えず汚物は消毒するに限る。経験(戦闘知識、地形の利用)や直感(第六感、見切り)を頼りに【目立たない】ところで敵の攻撃をやり過ごしつつ、電脳魔術で周囲の気温情報を改変、クネウスさんの言っていた通り、除湿と気温変化を実施するでありますよ。
私のコンディションは寒暖どちらても問題ないであります。(火炎耐性,氷結耐性)
「なんであれ、迷わず逝け、オブリビオン」
【選択UC】(WIZ)での足止め、病の活動停止、弱体化までの【時間稼ぎ】が肝。それさえできれば、隙は幾らでも生まれるはず。



●鋼の身体、鉄の心、病を恐れず。
「現れたわねぇ、病食い!!」
 あなたの手口、どこかで見た覚えがあるのよ、と河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)が言い放つ。
 彼女が見た覚えがあるもの。
 それはむかし、むかしのゲームのお話。
 装備を劣化させ、錆びさせてそれを食うと言うモンスターのお話。
「昔、高価な鎧を錆び錆びにされて食べられたのよぉ!!」
 絶対に許さないわ、と叫びながら火炎放射器のついたギターを構えた。
 恐るべき怒りの炎を纏うかの如く。
「……それ八つ当たりじゃないです……?」
 ウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)は疑問そうに首を傾げた。
 はい。八つ当たりそのものです。
「最後は……。」
 紅葉・智華(紅眼の射手/自称・全サ連風紀委員・f07893)は目の前にしたオブリビオンを前に思案する。
 考える。考える。考える。
「…………なんでもいいか」
 何かで例えようとしたが思いつかなかったようだ。
 とりあえず消毒するか、とつぶやいた。
 病食いはそうはさせるものか、とウィルスを放つ。
 だが、それを防ぐものがいた。
「すでにあなたは私達の掌の上です」
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)である。
 この便利なエンジニア、あらかじめ持ってきておいたコタツに現地回収を加えていた。
 このコタツ、除湿機能をいつの間にか設置されていたのだ。
 恐ろしい勢いで湿度が低下していくが、さらなる現地改造が施される。
「そう、あなたの放つウイルス、それはすでに科学的に敗北しています」
 コタツから膨大な冷気が迸り、水路に霜が走り、水もじょじょに凍りついていく。
 そのせいで病食いの行動もじょじょに緩慢していく。
「エンジニアの手にかかれば無菌室の現地再現とて余裕です」
 クネウスは自身のかける眼鏡を指先でくい、とあげた。
「そう、エンジニアならばね」
 エンジニア、それは不可能を可能にするもの……。
 ……。だが現地無菌室改造はやはり難しいのでは?
「不可能を可能にする為にエンジニアは日夜戦い続けてきたのです」
 故にエンジニアに不可能はありません、そう、彼は断言する。
 場が整った事を確認すれば、今まで姿を隠していた智華がアサルトライフルを片手にその姿を晒す。
 この極限環境であっても彼女たちの用いる装備が正常に稼働しないなどと言う事はない。
 そう、すべては完全にかつ、完璧に準備が行われている。
 アサルトライフルを突きつけ、その瞳が赤く、輝く。
「――――迷わず逝け、オブリビオン」
 支配者の弾丸――――対象を追尾する事によって相手の動きを止める必中の魔弾。
 確実に相手の動きを止める為に様々な手段が施された弾丸。
 今回は、エンジニアが用意したワクチン弾である。
 智華が手にしたアサルトライフルからそれが放たれ、緩慢となった病食いを撃ち抜く。
 びしゃり、と紫色の血が飛び散るが、それも極寒の冷気に触れて凍りついていく。
 この極寒の極地、されど彼らは決して動きが遅くなることはなかった。
 ――――極地の戦闘にすら耐えられる。
 それこそが鋼機人なのだから。
「急に温めたらどうなるかしらぁ?!」
 どこからか取り出したのか極太の注射器を片手に。
 修羅雪姫のギターが炎を放つ。
 極限の冷気から浴びせられた灼熱。
 それが表皮を劣化させていく。
 剣をも受け流す鋼の鱗に亀裂が走る。
「チャンス!!」
「――――生存競争と参りましょう……!!」
 修羅雪姫が注射器を、ウィンディがインフラックスバンカーを携え。
 左右から挟み込むように一閃必倒の一撃が叩き込まれる。
 サイキックパイルが病食いの鱗を穿ち、体内でそのエネルギーを破裂させる。
 修羅雪姫の注射器が食い込み、病を撃滅するワクチンを撒き散らしていく。
 速攻の破壊と、遅延する撃滅。
 それが病食いを苦しめ、酷い叫びをあげる。
 されど、仮にも幻想における最強の一角。
 竜たるはいまだ沈まず。
 されど、瀕死の体裁を今、目の前に晒していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。待っていて。今、貴方達の願いを叶えるから。
あの邪竜を討ち、全てを終わらせてあげる…。

他の猟兵と連携し挟み撃ちするように心がける
敵の殺気を魔力を溜めた両目(第六感・目立たない・存在感・残像・暗視)で見切り、
生命力を吸収する大鎌のカウンターで迎撃し行動の機先を制する

…病と共に死者の怨念まで喰らう。
それがお前の敗因だと教えてあげる…。

病の類は事前に付与していた病毒耐性を強化する“病除けの呪詛”で弾き、
敵が隙を晒したら吸血鬼化して【血の葬刃】を発動
怪力の踏み込みから大鎌をなぎ払い、傷口を抉る爆発の2回攻撃で仕留める

…この一撃を以て手向けとする。
憎悪に囚われる事無く、眠りなさい、安らかに…。


フローライト・ルチレイテッド
いわゆるドラゴンですね、わかります。
色んな汚染源になりそうなのがまた。

よし、では兎に角行きましょう!

眩く輝く星々よ、闇夜を照らせ!照らせ!

【歌唱、楽器演奏、パフォーマンス、鼓舞、範囲攻撃、援護射撃、早業】を駆使してUCを発動。
傷、病や毒を治し、呪いや邪気、狂気を祓うレーザー光180本を乱れ撃ちます。
…ドラゴンの病気とかが治ったらどうなるんでしょうね。

敵からの攻撃は【地形の利用】により、突撃し辛い位置で立ち回り、
【野生の勘】で感知し【早業】で回避を。
狂暴化している場合は逆に余計な動きをしないように気をつけましょう、突っ込んでくるし。

アドリブ連携歓迎です。


神元・眞白
【SPD/割と自由に】
飛威、せっかく用意したものなのに。
まだ壊れてないからいいけど壊しに行くのは……これで終わり?ならいい。
最初に水路をせき止めておいたから、気にせずに対処できそう。

狭い所で病の元凶をまき散らしてくる?
私達は人形だしあまり気にしないけど、他の人が大変そう。
サポートに回って符雨でけん制の方がいい…かも?
魅医を回復に派遣して毒やマヒの回復を。魅医、いつものお願いね。
適度に回れば相手は1体だしきっとなんとかなる、はず。

そういえば終わった後は塞いだ水路をどうするか考えないと。
水がダメなら暫くこのままにしておいても……自然に任せてみる?



●開放の時
「……ん。待っていて……」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)の体内で叫びが響く。
 それは病食いによって無為に散った怨念たちの叫び。
 無念と憎悪によって織られた負の祈り。
 リーヴァルディはそれを背負い、抱え、ここまでやってきた。
「いわゆるドラゴンですね、わかります」
 いろんな汚染源になりそうなのがまたあれです、とフローライト・ルチレイテッド(重なり合う音の色・f02666)はうなずく。
 ギターを片手に、少年は進む。
「飛威、せっかく用意したものなのに……」
 まだ壊れてないからいいけど……壊しにいくのは……。
 神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)は自身のメイド人形に告げる。
 え、これで終わり? ならいい。いいのか。
「狭い所で病の元凶を撒き散らしてくる……」
 眞白の躯体は人形。
 それ故に病を患う事はない。
 それは病食いにとっては天敵他ならない。
「符雨、牽制」
 短く告げればメイド人形が現れ、その手にした銃を構え連射。
 弾丸の雨が病食いを打ち据え、その機動の範囲を潰していく。
 速く動こうとすれば弾丸が、慎重に動けばトラップのように仕掛けられた符が。
 その動く範囲を狭めていく。
 病食いはその全身からウイルスの瘴気を吹き出す。
 それは眞白にとってはなんら影響はないが、他の猟兵にとっては致命的。
 だが、しかし。
「魅医、その灯を」
 戦術器・魅医、三体目の人形がその病のちからを駆逐する。
 そうなれば、最早その瘴気など何ら意味を為さない。
「眩く輝く星々よ、闇夜を照らせ、照らせ!!」
 フローライトの奏でる歌が、音が、世界を震撼させる。
 あらゆる病や傷を癒やし、呪詛や狂気を払う無数の光。
 その数180。本来ならばそれは誰かを癒やす為の力。
 しかし、病の化身とも言えるその毒竜にとってそれは致命の猛毒にしかなりえない。
 符雨の弾丸と符によって動く場所を制限された毒竜にそれを回避する術はない。
 突き刺さる無数の光帯、それは病食いの力を削いで、殺して、滅していく。
 病を力とするが故に、誰かを癒やし、治す力によってその身は蝕まれていく。
「……病と共に死者の怨念まで喰らう」
 ――――それが、お前の敗因だと教えてあげる。
 纏っていた病除けの呪詛、無数に降り注ぐ光帯。
 それがリーヴァルディの身に降りかかる病を防ぎ、そして癒やす。
 彼女は自らの身に施された制約を解き放つ。
 己の中に眠る血、吸血鬼の力。
 ぎらり、と尖った犬歯が鈍く光り、自らの間合いに踏み込む。
 やってきた獲物に病食いはその爪を振りかざす。
 銃声が響き、その爪が砕かれる。眞白の人形・符雨の牽制の一撃。
 そして、それはあまりにも致命的な隙をリーヴァルディの前に晒す。
「――――限定解法」
 自らが纏った犠牲者たちの霊魂。
 無数の怨念、無数の憎悪、無数の無念。
 それが禍々しい結晶と化して刃と為す。
「さあ、報いを受けなさい……!!」
 それは、報い。
 今まで喰らってきたものたちの想い。
 今まで何ら気を止めなかったソレの想いの総体。
「血の葬刃――――!!」
 結晶と化した魔刃が振り下ろされ、病食いの首を刎ねる。
 あまりにもあっけない斬首音と共に、その首が虚空に舞い、紫色の毒血を散らす。
 しかし、その毒素すらも魅雨と無数の光帯が無毒化し、置き土産すら出来ず。
 病食いは躯の海へと散りゆき還る。
「――――この一撃を以て手向けとする」
 憎悪に囚われる事無く、眠りなさい……安らかに――――。
 謡うように紡がれた言葉、それは死者への悼みの言葉、そして、祈り。
 どうか、誰にも妨げられる事なく、平穏なる眠りを。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月19日


挿絵イラスト