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辺境の亜竜

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●血の流れる夢を見る
 私たちの村が壊されている。ロレルお兄ちゃんはその亜竜を見た瞬間に私を家の中に突き飛ばして、その腕がぐちぐちと噛み砕かれた。お兄ちゃんは、私の方をちらっと見るとそのまま血を撒き散らして走り出した。
 亜竜は腕をさもおいしそうに飲み込むと、血の匂いを嗅いで嬉しそうに吼えて、お兄ちゃんの跡を追って行く。
 ねっとりとした、嗅ぎ慣れていない臭いは、地面に吸われている血の匂いだろうか。気持ち悪くなって、口の中が酸っぱい。どうしてだろう。
 さっきまで私とお兄ちゃんは、月終わりのお兄ちゃんの結婚式の話をしていただけだったのに。ほんの少しだけ贅沢なご飯。ほんの少しだけ領主様から振る舞われる葡萄酒の味はどんなのなんだろうって話をして、未来を夢見ていただけだったのに。どうして。どうして。どうしてこんなことになったんだろう。

 聞き覚えのある、聞きたくない声音の断末魔は、私の名前を呼んでいた。

●グリモアベース
「……以上が、私の予知した兆候になります」
 はっきりとわかるほどに顔色が悪い田中・裕太(人間のシャーマン)はパラパラとメモ帳をめくり、予知の直後に素早く書き連ねたのだろうページを破って猟兵らの前に突き出した。
「ワイバーンがとある村を襲撃する様子です。これを食い止めて打倒していただきたく思います」
 しかし。裕太が自分に呆れた様に嘆息して、顔を覆う。
「場所が、わかりません。恐らくこの地域だろう、と言う事は絞り込めました。そこには集落が点在し、どの集落であるのかまでは……申し訳ありません。」
 代わりと言っては何ですが。何処にでも居るような顔を綻ばせて、彼はようやく笑う。
「産卵期の怪鳥が居て、幸運にも彼らは負けた相手に従順なので、屈服できれば空を飛んでの捜索が出来る事でしょう。或いは、普通に仲良くなってもいいかもしれません。」
 それでワイバーンの巣を発見できるだろう、と楽観的な推論だが立てる。巨体であればあるほどにその痕跡を隠すことは困難になるからだ。
「力でもいいし、速さでもいいし、そこは一任します。それが終わればいよいよ本格的な捜索、或いはワイバーンの狙いをこちらに定めさせるような作戦を立てる必要があるでしょう。」
 ワイバーンの巣を荒らすだけ荒らしても良いし、なんなら真正面から挑発して見ても十分な成果を得られるだろう。

「……こんな事を言うのは、戦えない、私が、言うのは。本当に失礼な事だと思っているのですが。」
「あの予知で見た二人を助けたい、のです。よろしくお願いいたします。」

 そう言って、彼は深々と頭を下げた。


椰野
 ワイバーンは強い。初依頼ですが、よろしくお願いいたします。
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第1章 冒険 『怪鳥たちと空の旅を』

POW   :    怪鳥と力比べ勝負

SPD   :    怪鳥とスピード勝負

WIZ   :    怪鳥と仲良くなり空を飛ぶ

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジョルジュ・ドヌール
鳥って、羽毛の間に空気をはらむことで空を飛ぶための推進力を得るんだってね。それなら、その羽根に……ローションを塗りたくったらどうなるかな?ふふ……考える間でもないかな。そう、飛べなくなるよね。
飛べなくなった鳥なんて、僕のスピードに着いてこれるはず、無いよね。
――なに、その目。大人げない?いやだなあ、僕はまだ子供ですよ。

相手の長所を潰したら輪転蒸気式稼働関節の出力を最大に上げ、強化骨格を限界まで軋ませながら正々堂々(?)のスピード勝負を挑むよ。当然、僕が勝つだろうけどね。



野生とは未知を嫌う存在であり、そして人形に対して然程警戒心を持たない怪鳥と言えどもそれは同様だった。
 怪鳥の拠点近くに生えた草がべたべたと濡れる。ジョルジュ・ドヌール(咎人が来たりて咎を討つ・f05225)のぞっとするほどに色の白い指から垂れるローションがその独特の粘性を湛えた液体からそれを可能にさせた。

「知ってる?鳥ってさ、羽と羽の間に空気をはらませて飛ぶんだってね。」
 誰に問いかけるまでも無い、どこか空虚でありながら妙に色をにじませる声音が鳥の羽の間に響く。

 怪鳥が怯えるかのようにジョルジュから距離を取ろうと、羽を羽ばたかせて威嚇した、その瞬間。彼の手から放たれた白く泡立ったローションが、白く泡立った、ねっとりとした液体が怪鳥の風切り羽にぶっかけられた。

 キィィィイィ!怪鳥の口から悲痛な叫び声が上がる。
 それを見ていた猟兵は愚か、怪鳥すらもコイツやりやがったみたいな視線を彼に注ぐが、彼はそれに対して影と色気のある目元を何処か得意そうに細めるばかりであった。

「そこにローションを塗りたくって、擦り込んで、揉み込んだのなら……」

 赤茶の青年は慇懃に、鳥の羽が今は含めないであろう空気をたっぷりと吸い込んだ笑いを入れた声音で。

「考えるまでもないね、飛べるはずが無い」

 そして。彼の体から陽炎が立ち、ゆっくりと蒸気がズボンの裾から排出される。
「飛べなくなったら、僕に、勝てるわけがないじゃないか」

 全力の輪転蒸気式稼働関節、彼をサイボーグ足らしめる機能を最大限に活かしての加速によって、正々堂々と疑問が残る余地はあれど彼は一体の怪鳥を組み敷いたのである。

成功 🔵​🔵​🔴​

スピレイル・ナトゥア
「訪れるとわかっている悲劇を、なにもせずに見過ごすわけにはいきません。猟兵として、平和な村を守るために力を尽くさせてもらいます」
そして、あわよくば村で開かれる結婚式に参加して、料理やお酒を楽しむとしましょう
好奇心いっぱいに世界を旅している私にとって、世界ごとの結婚式というものは非常に興味深いものです
その興味を満たすためにも、まずは怪鳥さんたちと仲良くならなければいけません
自分自身が怪鳥の特徴をもつキマイラなので、自分の頭部を白銀の怪鳥に変形して、同族感を演出して産卵期の怪鳥さんたちと仲良くなろうとします
「私の怪鳥です。決して、あなたたちの敵ではありません。ただ、私たちに力を貸して欲しいのです」



「訪れるとわかっている悲劇を、なにもせずに見過ごすわけにはいきません。猟兵として、平和な村を守るために力を尽くさせてもらいます」

 スピレイル・ナトゥア(蒼色の螺旋の巫女姫・f06014)は勇ましく中性的な顔を引き締めるが、その青い瞳にはあわよくば村の結婚式に参加し、そして色々と楽しもうとする意志がらんらんと輝いている。確かに様々な世界、いろんな地域、色々な形式の結婚式や料理、世界による違いを楽しめると言うのは猟兵ならではの楽しみ方であり、当然の好奇心だろう。

 楽しむためには、悲劇を覆さねばならない。彼女は一つ頷いて、そっと顔を覆うように手で包み込んだ。一つだけ、息を吸うと目の周りに隈取のようにアイリングが浮き出で、深い蒼の瞳を徐々に徐々に鋭く彩っていく。やがて覆った掌越しに覗くスピレイルの瞳は鋭い鷲の眼へと変化していく。のみならず、その耳はすっかりと銀色の耳羽に覆われ、羽の中に耳が入ったかの様な――変身を遂げていた。彼女の顔は、すっかりと銀色の鷲と化したのである。それは、怪鳥の頭部と見まごうほどの見事な変身を遂げていた。

 鳥が鳴くように、力強い少女の声が、鷲の喉からゆると漏れる。

「私も、怪鳥です。決して、貴方の敵ではありません。ただ少しだけ。大きな羽の力を貸してほしいんです。私に、羽はありませんから。」

 奇妙な仲間意識か。どちらにせよ怪鳥は戸惑ったように銀鷲の少女に嘴を近付けると、ゆっくりと顔をすり寄せる。
 ふわふわとした頭羽の感触は、怪鳥の友誼を示すかのように柔らかかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グァーネッツォ・リトゥルスムィス
ワイバーン、ぜってー許さねーぞ!
だが今は激怒している場合じゃない、
怪鳥相手には純粋な力比べを楽しむとするか!

武器は携帯しているが鳥を必要以上に傷つけない様
万が一を除いて素手で勝負するぞ
鳥と取っ組み合いをして、フェイントや見切り、野生の勘を駆使して
鳥の身動きが取れないように翼や足を抑え込んでみるぜ
オレは小さいからどうしても抑えられない時は
アースジャイアントで大地の巨人も一緒に抑え込んで貰うぞ
勿論大地の巨人の緊急事態以外は武器じゃなく素手にするぞ

「おめー強いな、これなら卵も雛も元気に健やかに育ちそうだぜ!」
うまく勝てたら鳥を褒めてアフターフォローもするぞ
人も鳥も家族を愛してるから強いんだよな



ワイバーンぜってえ許さねえ!と意気込むグァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)が腰を落とすと、好戦的な怪鳥が地を離れて空を舞い、鉤爪で彼女を掴もうと急降下せんと身を翻す。

「だけど今は、この瞬間は力比べを楽しむ時間だよな!」

 速さを味方につけた怪鳥に対して、彼女は素手で立ち向かう。鋭い鉤爪が付いた第一趾を見切って脇で抑え込むように掴んだ彼女の体にも同様に三本の趾で掴まれる。、衝突の勢いで地面を削り、土の線を二本残して、止まった。ドワーフに掴まれた怪鳥は気勢を上げて彼女を地面から離して地面に叩きつけようと羽ばたく。息が吸えなくなるほどの強風がグァーネッツオの顔に何度も当たり、彼女の金眼からは乾燥の反射からか涙があふれた。それでも、なお煌々と煌めく瞳は、戦意の陰りを欠片も見せない。ギラギラと力を滾らせる様は正にバーバリアンと言う生き様か。
 ず、ず、ず。足が徐々に地面から離れていくのに対して、小柄な戦士は地面に足を突き刺して対抗。狙いを察した勘のなせる業。しかし、この状況が続くのであれば。緩く敗北へと落ちていくであろう情況に、背中に食い込んだ爪の痛みをも楽しんで、彼女は猛々しくも美しく、笑った。掴んでいた手を離し、足を地面から引っこ抜く。体に浮遊感を感じた、瞬間。

「来いっ!」

 腕を大きく広げて、彼女は叫んだ。足跡から、巨大な大地が立ち上がる。人の形をしていた。大地の巨人である。掴まれたグァーネッツォと同じポーズで立ち上がった巨人は、グァーネッツォの動きに合わせて、怪鳥の羽ほどもある腕を振り下ろす。地面は、揺れない。巨体に似合わぬ、完璧な力の制御で押さえつけられた怪鳥は、観念したかのように甲高く鳴いた。
 地面に突っ伏す鳥に対して、グァーネッツオは健闘を称える様に微笑む。
「おめー強いな、これなら卵や雛も、雌だって護れるし、元気に育つだろーな!」

 意味が解ったわけでは無いだろうが、怪鳥は再び力強く鳴く。

成功 🔵​🔵​🔴​

糸原・キセ
同行:雅久f09544。
協力して怪鳥を確保する。
同乗可能なら1羽、必要なら2羽。

僕は雅久が追い込む怪鳥に七星七縛符を行う。
僕達が上位の存在だと力比べで分からせる。
伏せ下れ。絶対に引けないんだ。

可哀想とは思う。
だがワイバーンは彼らにも脅威。
子育て中なら尚更。
君達に苦労をかける分、僕達がワイバーンを下すと約束する。
従うに値する覚悟があると認めてくれ。

命を削りつ抑込み、雅久の合図で技を解く。
もし雅久の技も振り切るなら、心を鬼にして叩き伏せようと薙刀を握る(峰打)。
予言された子の命、絶対助けなきゃ。

怪鳥が従ってくれたら、先ずはゴメン。
そして有難う。力借りるね。

雅久に一先ず成功だねと笑顔向け、いざ空へ。


菅生・雅久
同行:糸原キセf10149、

産卵期、穏やかに過ごさせたいが、すまない協力してくれ。

多数相手は不利、単体か、巣なら親が1体の時に接近。
子を捲込まぬよう巣から少し引離し、驚かす→回避の繰返しとキセの攻撃も合せ入れ疲労させる。
怪我させぬよう合気道の様に力を受け流し、フラ付いたら背に飛び乗り押え込む。
乗せて貰うからだけでなく先の子育てに差障り出ないよう。

強さを認識させ飛行(操縦)練習。
良い子だ…膝で挟み合図、左右旋回・離陸・下降。
声掛けも合せ俺達を覚えて貰う。

一段落したら狩りして腹ごしらえ、怪鳥親子へも分け
「仲良くしよう、これで同志、同じ釜の飯だ!」とキセと並び笑う。

裕太、これで救う手立てに近づけたな



菅生・雅久(人間のブレイズキャリバー・f09544)と糸原・キセ(祈りの戦巫女・f10149)は雅久を前に、キセを後衛に据えてじりじりと一体の怪鳥を追い込んでいた。怪鳥もまた、羽を広げて威嚇し、徐々に巣から二人を離そうとする。


 キセが警告の呼びかけをするが、それに対して雅久は驚くほどに柔らかく下の嘴に剣の腹を添えて受け流す。怪鳥は予想もしなかった対応に体のバランスを完全に崩していた。緑色の瞳が煌めき、そして彼は跳躍して怪鳥の背中へと着地した。甲高い警笛にも似た音が、怪鳥の嘴からあふれ出でる。せめてもの抵抗か、羽をばたつかせようと広げるが、キセの手から放たれた護符が風切り羽の先端へと命中し、それを許さない。

 ぶわ、と護符に描かれた文字から七つの星が瞬き出でて、堅牢な記号を形成して羽を抑え込んだ。のみならずそれは徐々に怪鳥への拘束範囲を広げて、やがて完全に行動を許さない陣と化した。しかし、強力な技への代価か。キセの女とも見まごう中性的な貌には、汗の筋が幾つも流れ出でる。

菅生・雅久(人間のブレイズキャリバー・f09544)と糸原・キセ(祈りの戦巫女・f10149)は雅久を前に、キセを後衛に据えてじりじりと一体の怪鳥を追い込んでいた。怪鳥もまた、羽を広げて威嚇し、徐々に巣から二人を離そうとする。

 それこそがこの二人の狙いだとも気が付かずに、孤立していく。
(産卵期、穏やかに過ごさせたいが……)
 手にした剣の先を顔に向けるように数度振り、雅久は少しずつ怪鳥を驚かしては苛立ったのか突き出される嘴を危なげなく回避していく。何度も繰り返される行動に、怪鳥は怒り心頭に達したか。
 威嚇ではない、全力の啄みを雅久へと向ける。
「雅久!」
「いや、大丈夫、だ!」

 キセが警告の呼びかけをするが、それに対して雅久は驚くほどに柔らかく下の嘴に剣の腹を添えて受け流す。怪鳥は予想もしなかった対応に体のバランスを完全に崩していた。緑色の瞳が煌めき、そして彼は跳躍して怪鳥の背中へと着地した。甲高い警笛にも似た音が、怪鳥の嘴からあふれ出でる。せめてもの抵抗か、羽をばたつかせようと広げるが、キセの手から放たれた護符が風切り羽の先端へと命中し、それを許さない。

 ぶわ、と護符に描かれた文字から七つの星が瞬き出でて、堅牢な記号を形成して羽を抑え込んだ。のみならずそれは徐々に怪鳥への拘束範囲を広げて、やがて完全に行動を許さない陣と化した。しかし、強力な技への代価か。キセの女とも見まごう中性的な貌には、汗の筋が幾つも流れ出でる。

(僕たちが上位の存在だと、理解させる)

 苦痛か、或いは別の要因か。わからない。少しずつなにかを、体の中の大事な何かを削るかの様な音を堪えるようにキセは怪鳥の相貌を睨んだ。その眼光には、助けなければと言う堅牢な意思。それと共に平和であってほしいと言う、静謐な願いがあった。

(伏せ下れ。絶対に引けないんだ。)

 雅久は抑え込んだ怪鳥が、ゆっくりと力を抜いたのをその膝で感じ取った。
「キセ!もういい。……大丈夫だ」
「そう、なら解くね」

 濡れた手を合わせる音と共に七星七縛陣が消える。怪鳥は雅久を背に乗せたまますっとこともなげに立った。キセが薙刀に手を添えるのを雅久がそっと手で制した。
 キセが怪鳥の前に立つ。流石に拘束された相手には怯えるのか、怪鳥は警戒を解こうとはしない。それに対して、キセは手を伸ばす。

「ゴメンね。でも、助けたい人間がいる。協力してくれるかい?」

 くる、くる、くるる。喉を鳴らす。怪鳥は仕方がないな、とでも言うかのようにキセに巨大な頭を預けた。

「有難う。力を借りるね」

 一先ずの成功に、雅久とキセは笑い合った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 冒険 『素材の回収』

POW   :    正面突破。殴って気絶させてその隙に奪う!

SPD   :    こっそりと。裏をかき、見つかないように…………

WIZ   :    綿密に。罠をはったり、行動を読んでいない間に。

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


猟兵達はそれぞれの手段を……一部やらかした者もいるが、それぞれの手段で手懐けた怪鳥達と軽く交流をする。
 ローションを落とす者、二人で一羽の怪鳥に乗って飛行訓練をするもの。なおも力比べを繰り返す者。穏やかに友人のように寄り添う者もいた。

 やがて、誰ともなしに、急かすまでもなく。其々が、怪鳥に乗って空へと飛ぶ。
 僅かな浮遊感と共に、澄み渡った青空が、地上から徐々に近づいてくる。予知さえなければ、或いはのんびりと楽しめたかもしれない。

 しかし、今、猟兵達は空を純粋に楽しめはしないだろう。空を楽しめば、地に悲劇が落ちるのだから。……ふと、乗っている怪鳥達が怯えた様に声を発して、地上へと堕ちるように降りていく。何かに怯えたかの様な動作で、降りた後には前に進もうともしない。

 降りた場所は拓けた崖であった。土をむりやり均等にしたような場所は広く、巨大な存在が住まうにふさわしい、と思わせる。

 友情であろうか。或いは何か君たちの会話に感じ入る物があったのだろうか。怪鳥達は、恐怖に耐えながらも亜竜の巣へと君達を導いたのだ。

 その証拠に、拓けた崖に出来た洞窟からは、何かの眠る、呼吸音がする。此処で何かしらの細工をすれば、ワイバーンは確実に君達を狙い、そして恐らくそのまま戦闘になるだろう。

 だが、細工が無ければ。恐らく負傷したワイバーンはそのまま集落を襲い、そして悲劇は覆らないだろう。
グァーネッツォ・リトゥルスムィス
鳥くんありがとな、怖いのにこんな近くで降ろしてくれて
未来を目指す兄妹や鳥くん達の為にも頑張るぜ!

とにかく普通に戦いを仕掛けたらまず逃げるだろうな
オレも襲われたら理由が無ければスタコラ逃げる
だから徹底的に巣を荒らして壊して、オレが一番の敵だと思わせてやる!
本当は起こさず気づかれない様にするのが一番だけど、
不器用なオレにはできないから、馬鹿正直な長所で挑むぜ

他の猟兵の邪魔にならない範囲で
グラウンドクラッシャーで手当たり次第巣を壊す!
特にワイバーンが大事に保管している物を容赦なく!
寝起きのワイバーンに不意打ちして気絶させて時間稼ぎできれば尚良しだ!
…見た目だけならオレが完全に悪党だな…


草剪・ひかり
【POW判定】
空を飛ぶ獰猛な竜の眷属……脅威度が高いね!
なんとかここで倒してしまわなきゃ!

とりあえず、怪鳥たちが示した洞窟の入り口以外に
ワイバーンが出入りできそうな口がないことを確認しなきゃね

もし、別の入り口があるようならそちらから奇襲!
なければ既定の入り口から正面突撃!
できれば他の皆と連携したいね

ワイバーンに空中での機動力を十分に発揮できない洞窟内なら私達が有利
とはいえ、それでも大きさと力、鋭い牙や爪には注意しなきゃ

ワイバーンの巨体を捉えて抱え上げ、ボディスラムやブレーンバスター、ジャイアントスイングで地面や壁に何度も叩きつける!
体格差のある戦いなんて、プロレスラーには日常茶飯事だからね!


ジョルジュ・ドヌール
知っているかい?翼竜の爪って高く売れるんだよ。黒曜石のように艶やかで艶めかしく、磨き上げたその表面に映る光を楽しむ好事家がいるからね。
これほどまでに大きいワイバーンならきっと良い値がつくだろうね。
ふふふ……ちょうどお誂え向きにケガをしているようじゃないか。その傷口を抉って、僕の超絶技巧でロープを爪に引っかけたら――ちょっと吹き飛ばしてみようかな。きっと良い鳴き声が聞こえるだろうよ。嗚呼……堪らないね。

【傷口をえぐる】【吹き飛ばし】使用



グァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)が怯える怪鳥にそっと手を伸ばすと、怪鳥がその手にそっと頭をこすりつける。
「ありがとうな、鳥くん、怖いのにこんな近くで降ろしてくれて」
 ぱん、とよく詰まった二の腕を叩いて彼女は堂々と宣言する。
「兄妹や鳥くんの為にも頑張るぜ!」
野生的な、陽性の笑みに怪鳥が大きく羽を広げる。エールだろうか。グァーネッツオも笑みを深めた時。

 猟兵達とは別の群れから手懐けてきたのだろう。草剪・ひかり(次元を超えた絶対女王・f00837)が他の猟兵とは異なる羽模様の怪鳥から空中から膝と手を付けた着地で参上する。スーパーヒーロー着地だ。膝を悪くしかねないが、痛痒のかけらも感じていない様子で土を払って立ち上がる。プロレスラーだからだ。例え痛かろうが痛みを表面にそうそう出さないのが彼等の生き様故である。

「ぱっと回ってきたんだけどここ以外に入口は無さそうだね」

 合流するや他の可能性が無いと語ると、ひかりは真正面から洞窟内にはいろうと歩き出す。洞窟リング内会場絶対女王VSワイバーン無制限マッチか。いいや、グァーネッツォがその腰を軽くはたいた。半分ほどの背丈のドワーフは、獰猛な笑みを浮かべてひかりを見上げ、もう一度軽くはたいた。

「タッグマッチの申し出かな」
「オレが壊す、お前が止めるでどうだ」
「いいね、乗った!」
「じゃあ僕も乗りますのでお二人はゆるゆるとお進みください」

 ジョルジュ・ドヌール(咎人が来たりて咎を討つ・f05225)が二人の女性の隣をすり抜けてぱぁん、と麻縄を鳴らす。リングの整備だろうか。そのような事ではないのは二人にもすぐにわかった。独り言の内容があまりにも酷かったからである。

「知っているかい、亜竜の爪って高く売れるんだよ。黒曜石の様に艶やかなソレは艶めかしくも清純、野生。磨き上げた表面の、夜海の様な深い輝きを好む好事家がいるんだ。」

 金の目的か、否、それも違う。洞窟に踏み入る彼の白磁の如き貌は人間的な喜びであると同時に原始的な人間の悦びに満ちていた。嗜虐の悦びに。変態だと思うんですけど。

 洞窟は奇妙な事に昏くはあったが、視認が出来ないと言うほど暗くはなかった。そこまで浅くも無く、広くも無く、快適な空間には、動物の物であろうか。骨や財宝がそこら中に散らばり、輪を作っている。その中央には、昏い赤の鱗、黄色く白濁した被膜を頑健なで大きく張りだした翼に張った、獰猛な角をはやしたそれは、ワイバーンが眠っていた。少しだけ額の鱗に傷がついていたが、それ以前に誰かを襲っていたのだろうか。

 そんなことはジョルジュにとってどうでもいいことである。麻縄が手から放たれ、縄が逞しい爪にぐるぐると巻き付く。野太い物に細長い紐が絡みついて締め上げると言う超絶技巧である。何たることか。嘗て亜竜に緊縛を試した者が猟兵史上にどれくらいいるのだろうか。居ないわけでもないだろうが、ここまで見事に成功させた者は少ないだろう。

 ジョルジュが全てを終えた頃に追いついたひかりとグァーネッツオはほんの少し唖然として、次に諦めた様に頷き、ひかりはワイバーンに、グァーネッツオは周囲の財宝へと駆け出す。ジョルジュはそれを見てとると。

「おやいけない。鳴き声を最初に聴くのは僕だよ」

 みぎ。嫌な音を立てて彼の強化骨格がワイバーンの小さな鱗の傷に突っ込み、僅かに後退させた。重量の差か、然程の効果は見込めなかったもののワイバーンはびりびりと喉を震わせて咆哮する、寸前。
 グァーネッツオの小さな肉体が竜骨を振り上げる。みきみきと体中に血管が浮き上がってきた音が彼女の体から響く。あまりにも力強い、蛮人の大技!

「おおおおおっりゃぁっ!!」

 骨や財宝はおろか、巣そのものを破壊しかねない破壊力そのものの打撃は骨を砕き、財宝を粉微塵に変え、そして巣を巨大なクレーターへと変える。ズズン、と音を立てたそれはワイバーンがそちらを向くには十分な打撃だった。視線を向けられたにもかかわらず、グァーネッツオはさらに竜骨の斧を振り上げる。

 隙だらけのそれにワイバーンは攻撃できなかった。ひかりが彼の脚をがっぷりと掴んでいたからだ。瞬間!何者かの実況が巣の中に響き渡る!熱狂的な、王者を称える実況の声が!

『草彅ひかりがワイバーンの足を捉えた!あれは、あのホールドは!ワイバーンと言う異種に対して絶対女王が編み出した変則の――』

 翼を羽ばたかせていないにも関わらずワイバーンが浮く。ひかりが、ワイバーンを持ち上げたのだ。一瞬の制止。翼を羽ばたかせるが既に遅い。武器を戦士が叩きつけるかの如く、ワイバーンが振り下ろされる!

『ボディスラム!背中からワイバーン、硬い地面のマットへと叩きつけられたぁ!痛烈な一撃です!』

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

スピレイル・ナトゥア
「動物を引きつけるなら、やはり音と光ですね。覚えたばかりの新技を早速、披露させてもらうとしましょう」
召喚したバトルドロイドさんを中心に、雷の精霊さんにバチバチしてもらって、音と光でワイバーンさんの気を引く罠を作ります
私をここまで運んできてくれた怪鳥さんの恩に報いるためにも、ここで失敗するわけにはいきません
集落の人々を守るためにも、ここは全力を尽くすとしましょう
「それにしても、ワイバーンさんは負傷しているのですね。そんな情報、どこかで出ていたでしょうか? 人間を襲わないのだったら見逃してあげたいところ……といいたいところですが、相手はどのみちオブリビオンです。容赦なく狩らせてもらうとしましょう」



スピレイル・ナトゥア(蒼色の螺旋の巫女姫・f06014)は揺れる亜竜とその巣を見て、頬を強張らせた。赤茶色の健康的な皮膚が上の方に引きつる。

 謎の実況が響き渡る空間、ワイバーンの爪に頬擦りせんばかりの蕩けた顔を向ける男、穴だらけの巣に技を掛けられて締められるワイバーンとくれば流石に明るい少女と言えども少しばかり頬も強張るだろう。むしろその程度ですんだのは幸いだったろう。

 息を吸う。拘束されているのならばむしろ罠を仕掛けるには好都合だ。指運は静に。残すものは大きく。

「動物を引きつけるなら、やはり音と光ですね。覚えたばかりの新技を早速、披露させてもらうとしましょう」

 その言葉を供にするかのごとく少女の前には機械仕掛けの鋼鉄の兵士が命令を下される瞬間を待ち望んで直立していた。薄らと湿った空気の中に、乾いた炸雷の音が木霊する。召喚したバトルドロイドに宿る雷の精霊が彼女の召喚に静かな喜びと友好を持って答える音だ。

「精霊さん、お願いします!」

 バトルドロイドがぱきんと骨の残骸を踏みながら歩くのをみながら、スピレイルは被害を抑える意思を瞳に滲ませ、ワイバーンを見据える。

「それにしても、ワイバーンさんは負傷しているのですね。そんな情報、どこかで出ていたでしょうか?」

 答える者はいない。しかし、応えるかのようにバトルドロイドがより強く雷を散らした。その音は想定よりも激しく、想いを示すかのように強く輝いた。

(集落の人々を守るためにも、全力をつくすとしましょう)

守護と好奇の意思は雷にも似て。亜竜の目を眩ませた。

成功 🔵​🔵​🔴​

菅生・雅久
同行キセf10149

ドゥル(鳥名)に感謝
撫で害の及ばぬ場で休ませる

俺がワイバーン(竜)の気引きその隙にキセが奪う

先ずは隠密に実行可か試す
巣は俺が入りたかったが
小柄な方が有利と推され…気を付けてくれ

キセの匂い消し風下に隠れさせ
竜の死角から観察
視線が他へ或いは居眠りで合図

侵入後も見張る
素材回収した後また竜の隙を合図し脱出
キセを抱えゴッドスピードライドで竜を撒く

だが隙が無いか危機ならゴッドスピードで轟音立て接近煽り
キセと共に戦うか
誘き出し急旋回で翼を狙い折る
予知を防ぐ為、有利になるならダメージを入れておく

誘出なら
キセが巣から離れた頃を見計らい竜を撒き
ドゥルの元で合流

無事で良かった(二人一緒に抱締める


糸原・キセ
同行】雅久f09544

怪鳥さんドゥル(雅久命名
頑張ってくれて有難う
ここからは僕達の仕事
安全な場所に避難して

ワイバーンの関心が
僕達へ確実にむく様に
卵、子供、財宝
彼が大事にしてそうな物を奪うよ

気づかれない内はこっそり
雅久に教わり身体に泥をつけ
匂い誤魔化す

僕は見つけて奪う事に注力
巣の奥の方だろうか
目を凝らし動向に注意を払う

コレという物を見つけたら
雅久にハンドサインを
近づき抱えて外へ!
子供や卵だと良心が痛むが
やむを得ない

ここで戦うのは分が悪い
ワイバーンの必死さを見れば
僕達を追って来るだろう
雅久に抱えて貰い外へ

タダで外には出さない
真の力の助けも借りて
小狐の輪舞曲
小狐を全匹1つの力に
最高火力で翼に穴を穿つ



時は少しだけさかのぼる。菅生・雅久(人間のブレイズキャリバー・f09544)と糸原・キセ(祈りの戦巫女・f10149)は洞窟に入っていく他の猟兵を見ながら、彼らを乗せて飛んでいた怪鳥と触れ合っていた。
「ドゥル、ありがとうな」
「ドゥル?」
「ここまで運んできてもらったんだから名前を付けても良いだろ」
「そうだね、じゃあドゥル、ありがとう」

 二人は身振り手振りで此処から安全な場所に離れるように示し、ドゥルもまた、主人か、友人かはわからないが、最後に二人の頭にやさしく嘴を乗っけると飛び去って行った。

「じゃあ此処からは、僕たちの仕事だね」
「……やはり俺が行くべきじゃないか」

 大丈夫だよ、とでもいうかのようにキセは雅久の胸板を軽く叩く。雅久はけほ、と冗談で軽く噎せて見せた。信頼と信用と、それゆえの心配。まあそれはそれとして、と雅久はそっと泥を手に取って、キセの体に塗りつけた。

「臭い消しておけば、少しは無事に終わるかもしれねえ」
「そうだね、ありがとう。」

 雅久が後ろ、キセが前に出て、ワイバーンの巣に入る。しかしそこで目にしたものはボロボロにされた巣や財宝、その瞬間に壁に投げつけられたワイバーン、バチバチと発光するバトルドロイド。少なくとも、早々に気付かれる状態には無いであろうことは明白だった。雅久は少しだけ安心して、そっと息を吐く。
 キセは辛うじて無事な卵を見つけると、抱きしめるように抱えて、そのまま手を洞窟の入口へと向ける。ハンドサインを見るや雅久は宇宙を掛ける為の足であるバイクを展開した。
 バトルドロイドの発光に目を奪われていたワイバーンの視界が、その姿を捉える。咆哮。怒りの入り混じったそれは縄をちぎり、逃げる彼らへと向けて突進する力となる。ズシン、ズシン、と見た目よりは重たいであろう体重が乗った突進音を、バイクのイグゾースト音と変形音が遮る。
 卵を抱えてはしるキセの背中に、牙が迫り、開き、空振りした。ガチンと音が洞窟に反響する。雅久はキセを片腕で抱き上げて、軽く抱き締めて。

「腕回せ!」
「うん、わかった。運転よろしくね」

 爆音。バイクにのって逃げる二人だがこのまま外に誘導すればワイバーンは飛べるだろう。キセは状況に見合わぬゆっくりとした声音と仕草で亜竜を示す。その、黄色い被膜を。

『顕現せし火狐様。尾は千々にて小狐達よ。舞いて祓いて浄め給へ』


 祝詞と共に火狐が線のように飛ぶ洞窟を背景にして産まれ、十三の紅い火で出来た小狐を尻尾から放つ。彼女の意思のままに飛ぶ炎はキセの緩やかな指の動きと共に束ねられ、鋭い火尖になる。

 洞窟から雅久とキセを載せたバイクがでると同時に、放たれた炎はレーザーのように過たず翼を貫いた。ワイバーンが呻き、下を向く。

「やった!」
「足りねえなっ!」

 雅久の駆る宇宙バイクが反転、上昇。そして、赤く太い羽へと突貫する。これもまた、過たずに激突し、片羽を大きく歪ませた。

 ぱん、とバイクの上で大きく手をうちならす。抱擁には、まだ遠い。


 大きくワイバーンを傷つけたが、未だに無理をすれば飛行は可能だろう。しかし、早々に逃げられない状況にまで追い込めた。

 亜竜が、大きく息を吸い、吠える。空を飛ぶ辺境の脅威は、猟兵達を完全なる未来と、敵と見なしていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ワイバーン』

POW   :    ワイバーンダイブ
【急降下からの爪の一撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【毒を帯びた尾による突き刺し】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    飛竜の知恵
【自分の眼下にいる】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    ワイバーンブラスト
【急降下】から【咆哮と共に衝撃波】を放ち、【爆風】により対象の動きを一時的に封じる。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジョルジュ・ドヌール
とりあえず空高く飛ばれると困るからね……敢えて攻撃を誘いつつ脚か翼、首辺りにロープを掛けてしまおう。その後はどうしようかな。身体が重くなったら普段どおりの挙動は出来ないよね。腹が膨れるほどにローションを喉から流し込んであげようね。実はローションのヌルヌルって海藻由来の成分らしいからね、大丈夫だよ。死にはしない……きっと。

ロープワークで相手を拘束してから、ひたすらに何度も何度も執拗にローションを飲ませようかな。



 音だ。木材が軋むような音がしていた。ジョルジュ・ドヌール(咎人が来たりて咎を討つ・f05225)の前に飛ぶワイバーンの翼は、飛ぶときに血を流し、音を立ててもなおその体躯を宙に浮かばせている。ジョルジュはそれを見ながらロープを肩にさげ、なにかを泡立てる動作をしている。お風呂屋さんのように。お風呂屋さんのように!
その時点で、ワイバーンはじわ、とジョルジュから距離を取ろうと羽ばたくが、しかし。その姿は野生から見ても隙だらけですらあった。知恵は、きっと碌でもないことがあるぞ、と言っていたが、本能は此処で攻撃しなくてはならない、と判断していた。
果たして。亜竜は、姿勢を前に傾け、ジョルジュの細い体へと向けて、突進する。巨大なそれがぶつかれば、ジョルジュの細い躯体はひとたまりもないだろう。しかし、その動作が、鈍る。ロープだ。いつの間にか肩に掛けられていたはずのロープが、地面の突起に絡みつき、そしてワイバーンの体をも拘束している。ギシギシ、となるロープは然程持たないだろう。しかし、その時間があれば十分だった。

「やっぱりね、飛べるって言うのは大きいと思うんだよ。飛べない人の方が多いからね。」

 ばしゃばしゃばしゃばしゃ。ジョルジュの両手が円を描き、描く度に地面に粘性の液体が落ちる。透明なそれは、ローション。ローションだ!

「うんうん、その上で僕は考えたんだけど、やっぱり飛べるって言うのはさ、体が軽いから、と言うのが大きいんだろうね。そこで、お腹いっぱいにローションを流し込んだら、どうなるんだろう、と。」

 自然と、ぶつかるために体を傾けているのも、ワイバーンにとっての不幸であったろうか。

「大丈夫だよ、なにしろローションのとろみは海藻由来。とっても健全な素材だからね」

 絵面は全く健全ではない。ワイバーンの瞳に怯えの色が浮かぶ。なんだこれは。どうすればいいのだ。
 せめてもの抵抗に噛みつこうと口を開けるが、ひゅぱん、と音が鳴って。上あごが開かれる。もう妨げるものは何もない。ローション塗れの腕が、口に、はいって……無理矢理に人肌ほどの白く泡立った液体が喉に注がれる。呼吸が出来ないから、飲み下すしかない。ここまでされる謂れはないのでは。しかしオブリビオンなのでここまでされる謂れはある。あるのだ。

 その行為は、ロープが千切られるまで、続いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月殿山・鬼照
 ローションタイムの間にUC発動。不動明王の真言を唱えながら大連珠をブンブン振り回して力を溜めておく。
「逃がさぬ!」
 ロープを引きちぎり飛ぼうとするワイバーンの長い尾に投げ縄のように大連珠を絡みつけ、地面に引き戻す。
 そして同行の猟兵たちに、
「今でござる!」
 と、地面に近い位置にいるうちに総攻撃を促す。
 大連珠を掴んでるわけですが、片手が使えるようであれば、錫杖の刃の方でワイバーンの尾を地面にぶっすりと縫い止める。
「無辜の人々の幸せを破壊する魔は、御仏も許さぬわ!」
※アドリブ・連携・ネタ歓迎



 月殿山・鬼照(不動明王の守護有れかし・f03371)は苛烈なローション責めの最中、鋭い眦を決して胸に掛けられた大連珠をその巨大さにも関らず鋭く空気を切らせて振り回す。口からは不動明王の真言が沸々と戦事を焚きつけるように湧き出で、鬼照の逞しい肉体に複雑な紋様が浮かび上がる。
 最早一つの風を生み出す回転となった数珠をぐるんぐるんと振り回しているその有様は最早風の鬼と言っても過言にならないだろう。

 その光景を他所に、ごぼごぼと亜竜の膨らんだ腹から喉首に掛けて透明な液体が吐き出される。逃げねばならない。さらに人間を殺すためには、ここで逃げ切らねばならない。ワイバーンは僅かに曲がった片翼を力強く動かし、ぶちぶちとロープをちぎる。やがて、その体が地から浮いた。

「逃がさん!」

 過たず。力強く振り回され。増幅された力と共にみし、と尻尾を巨大な数珠が締め上げる。溜まりに溜まった力を示すかのように彼の羅刹紋が一層光り輝く。
ワイバーンの体が宙に浮きながらもその勢いのままに振り回される。

「無辜の人々の幸せを破壊する魔は――」

風と言うも生ぬるい、小型の台風と化した鬼照の回転が、ぴたりと据えもの切りのように止まり、地面へと振り下ろされた。

「――御仏も許さぬわ!」

 亜竜の絶叫と、地響きが響き渡るが、鬼照は意にも返さずにその尻尾に錫杖の刃を押し付けた。鱗が何枚か圧し曲がり、みぎみぎと鈍い音を立てて縫い止める。

「今に御座る!」
 彼は猟兵達に鋭く声を掛けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラザロ・マリーノ
動きを止めてもらえんなら、攻撃に専念させてもらうぜ。

翼の付け根を狙って、UC「竜の牙」を撃つぜ。
最初のドラゴンオーラには【属性攻撃】で電撃属性を。
続く飛び蹴りには【怪力】【ジャンプ】に加えて、発勁で【衝撃波】を乗せるぜ。

翼の生えてる生物は、攻撃・回避・逃亡どれをやるにも翼が使えることを前提にしてる。
さらに、使い物にならなくなった翼は行動の邪魔にしかならねえ。
だったら狙わねえ手はないだろ!


温水・千歳
連携アドリブ歓迎
無口系鬼娘

【POW】

遅れてすまない、状況は理解した
総攻撃に異論は無い…
私は破壊者で行かせて貰う
ちょっと出遅れた分はこの一撃で取り返させて貰うつもり

空にまた飛び上がられたら厄介、だから相手の動きを止める
だんびらを引き抜き、翼目掛けて【グラウンドクラッシャー】
『怪力』を込めて全力で叩きつける

翼を落とせば、こちらのもの
後は首を落とすだけ



「動きを止めてくれるのなら、好きにさせてもらうぜ」
「遅れてすまない、状況は理解した」

 ラザロ・マリーノ(竜派ドラゴニアンのバーバリアン・f10809)と温水・千歳(桜花・f13514)の縦に長い金の瞳孔と、丸い金の瞳孔が交差する。

 数瞬の間。ほんの僅かな視線の交錯を経て。

「ん。左」
「右だぁ!」

 鬼とドラゴニアンは互い違いの翼へと駆け出す。土塊と砕けた砂埃がもうもうと舞う地面を意にも介さずに突き進んでいく。

 その事を悟ったわけでもあるまいが、亜竜がぐっさりと尻尾を串刺しにされ、広がる砂鉾を厭うように羽で起こした風で吹き飛ばした時。

 右の翼からは風を裂く、雷が皮膜を舐め焦がす音がした。
 左の翼からは風を切る、鞘が翼骨を弾き飛ばす音がした。

 寸の間に交わした、僅かな言の葉で成し遂げた連携は、僅かな誤差でその結果を成就させた。
  ラザロの雷を纏う龍そのもののオーラが、亜竜を動揺させる。みし、みし、みし。とだんびらの柄を軋ませながら握る千歳のたおやかな印象をなおも宿す腕に幾筋もの血管が浮かび、肉が隆起する。

(翼の生えてるやつは、全部翼があることを前提にしてる、だから動かせなくなったら一層邪魔だろうよ!)
(飛ばれると厄介だから、先ずは動きを止める)

「狙わねえ手はねえだろ!」
「ちょっと遅れたけれど、この一撃で取り戻す。」

 ラザロがオーラを纏ったまま天高く跳ね上がり、最高点で反転するのと同時に、千歳の段平が抜き放たれ、分厚い刃が鈍く光を反射する。牙にも似た蹴激が右翼の付け根に激突するよりも先に、凄まじい音をたてて刃が翼を押し潰した。巨大な揺れに僅かに遅れて、牙が激突する。

 似通った上方の攻撃は、対称的な結果を残した。甚大な陥没を残した千歳の打撃とも見紛う斬撃により翼はへし曲がって皮膜の原型をとどめていない。ラザロの鋭い飛び蹴りはその威力にも関わらず、何の痕も地面には残さなかった。その分、全ての威力を翼に叩き込んだ。皮膜に傷ひとつなく、翼が根本からあらぬ方向に曲がる様子は、彼の技術を物語るだろう。

 亜竜は、もはや空を飛べない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「一本三三七」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
草剪・ひかり
POW判定
お色気、即興連携、キャラ崩し描写歓迎

ここから先は陸戦、私の出番だね!

もちろん、飛べなくてもワイバーンの巨体とパワーは十分に脅威
真っ向からの力勝負が持ち味の私は、なかなか苦しい展開を強いられそう
太い脚に踏み潰され、長い首に跳ね飛ばされれば、大きすぎる胸元を揺らしてダウンを喫してしまうかも

とはいえ、それも“プロレス界の絶対女帝”たる私にとっては演出、計算の内!

襲い掛かる飛竜の咢を渾身の力で受け止めたら、ボロボロになった翼を掴んで強引に振り回し、切り立った崖に叩きつける!

“女神の戦斧”と称される右腕を振り上げ、必殺のアテナ・パニッシャーをお見舞いすれば、飛竜の頸椎も粉砕を免れない、かも!?



 地に堕ちたワイバーンは、鱗をぬらぬらと濡らしたまま、悶えるように体を地面に打ち付け怒りの咆哮をあげ続ける。
 ワイバーンが暴れた地面は抉れ、土塊と体液がまき散らされ、暴風雨の後のような惨状を見せつけ、その怒りの凄まじさを示していた。

「やっぱり、飛べなくてもワイバーンの巨体とパワーは十分に脅威だね。でも……私にできるのは、真っ向勝負だけだからっ!」
 草剪・ひかりは、暴れまわるワイバーンを押さえつけるべく、凶悪な数値を誇るボディをを真正面から叩きつけた。
 怒りに暴れるワイバーンは、そのひかりの体当たりに更に激高すると、その長い首を振り回し、ひかりを薙ぎ払う。

「十字アームブロックっ!」
 とっさにひかりは、大きな胸の上で両腕を交叉して急所を守ったが、その防御ごと吹き飛ばされ、
「かふぅっ」
 肺腑の空気を全て吐き出す苦悶のうめきと共に、地面に叩きつけられた。
 そのまま何度かバウンドしたひかりは、衝撃の為かすぐには動けない。
 そこに、ワイバーンの凶悪な咢が迫る。
 翼を失った腹いせに、極上の柔らかな肉を貪り喰ってやる……とでもいうのだろうか?
 ひかりの命はもはや風前の灯。これは勝負あったか? 誰もがそう思わざるを得ない攻撃。
 だが、ひかりはテンカウントで立ち上がると、渾身の力でワイバーンの咢を受け止めてみせたのだ。

「その攻撃を持ってたのよ! 翼を失ったあなたは、この状況では、噛み付かざるをえない。全て、私の計算通り!」
 うぉーという雄叫びと共に、ひかりは、女神の戦斧と称される右腕を振り上げた。
 何処からともなく
『さぁ、絶対女王草剪ひかり! ここで遂に、激闘に終止符を打つ必殺の右を繰り出すか!?』
 という実況さえ聞こえてくるなか、全身をばねのように躍動させ、ワイバーンの下顎を撃ち抜いた。

「グルゥゥゥゥゥゥ」
 下顎を失ったワイバーンは、苦痛のうめきをあげながら、目の前のひかりから逃げ出すように後ろに下がろうとする。
 だが、
「させないよっ!」
 ひかりは、そのワイバーンのボロボロの翼を手に取ると、振り回すように切り立った崖へと投げ飛ばすと同時に膝をついた。
 絶対女帝といえど、ワイバーンの質量を投げ飛ばすのは無理があったのか、体は限界を迎えていたらしい。

「わたしがこれだけやったんだ。あとは頼んだよっ」

 最後の力を振り絞ったひかりの声に応えたのは……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーリ・ヴォルフ
アドリブ共闘大歓迎です

ドラゴンか…強靭にして天敵
私にとってはこの世界のドラゴンそのものが因縁の相手
ここで食い止めねば集落が襲われるのか
…護りきってみせる!

【POW】
ドラゴンランスを構えて迎撃
地面で立ち回りながら『援護射撃』『属性攻撃』(炎)で
火球を飛ばし牽制し、ワイバーンダイブを誘導する
周囲に仲間が居れば同様に援護

降下地点を予測し『吹き飛ばし』で地面を打ち速度を上げて回避
そのまま上空から、その背を狙いドラゴンランスを投げる
いけ!ファフニール!【ドラゴニック・エンド】!

攻撃を受けそうならば『オーラ防御』『激痛耐性』『毒耐性』でガード
ここで倒れる訳にはいかない…まだやれる!


シリン・カービン
洞窟内に駆け込み、戦況を掴みます。
なるほど、要は「油断せず、確実な勝利を」と言うことですね。

翼を失い、ユーベルコードを使用できなくなったとは言っても
ワイバーンの巨体はそれだけで脅威です。
可能な限り自由を奪いましょう。

【スピリット・バインド】で眠りの精霊を宿らせた投網弾を発射。
足元や首など動き回る部位を絡めとります。
眠りの効果で多少でも動きを止められれば僥倖。
その間に心臓や傷口など弱点を狙って精霊弾を連射します。

私は猟師だから狩りは否定しません。
亜竜にとって私たちは獲物に過ぎないでしょう。
だが、私はあの二人を助けると決めました。
ワイバーン、今からお前は私の獲物です。

アドリブ、連携可。



 ユーリ・ヴォルフ(叛逆の炎・f07045)とシリン・カービン(緑の狩り人・f04146)の2人は、ひかりが投げ飛ばしたワイバーンを追って、崖へと走る。

「私が拘束するから、止めはあなたが」
 シリンは、即興でペアを組むことになったユーリに声をかけると、背負っていた精霊猟銃を構えつつ、低い姿勢で飛ぶように駆け抜ける。
 それは、まるで、緑の疾風のようにユーリには感じられた。

「望むところだ。ドラゴン種は、私にとって因縁の相手だからな」
 ユーリは、シリンにそう答えると、接近するシリンを援護する為に牽制射撃を一斉射すると、ドラゴンランス『ファフニール』と共に、吹き飛ぶ速度で迎撃地点へと向かう。
 即興のペアであったが、ユーリはシリンが必ず役割を果たすと信じており、そして、自分が果たすべき役割もまた理解していたのだ。

 援護射撃の元、射程にワイバーンを捕らえたシリンは、
『風と精霊よ、あの奴を縛れ。』
 ユーリの信頼に応えるように、精霊猟銃から風の精霊を宿した投網弾を放った。
 風の精霊の力を宿したその攻撃は、翼を失い空を失ったワイバーンに、僅かばかり空を飛ぶ時間を与えてみせた。
 それは、ワイバーンにとっての慈悲であっただろうか?
 否。
 それは、飛行では無く、戒めの風。
 下顎すら失ったワイバーンは、空中に磔けられたかのように動きを封じられ、その屈辱に、いままで以上の怒りの咆哮をあげる。

「悪く思わないでください、ワイバーン。あなたが人を狩るように、あなたを狩るのが私の役目……。私の獲物となった不運を嘆きなさい」
 ワイバーンを戒めたシリンのスピリット・バインドは、数秒の時間と共に消失し、ワイバーンの時は再び動き出す。
 だが、この拘束された数秒は、ワイバーンの命運を決定づけた。

 本来は、ただ崖に叩きつけられるだけだった筈が、その落下地点に、おそるべき竜殺しの槍が待ち構えていたのだから。

「さすがだな。完璧なタイミングだ」
 崖を背に迎撃態勢を完璧に整えたユーリは、シリンの手際に感嘆の声をあげると、迫りくるワイバーンの巨躯を完全に捉えると、ドラゴンランスを解き放つ。

「いけ! ファフニール! 【ドラゴニックエンド】!」
 解き放たれたドラゴンランスは、召還ドラゴンであるファフニール本来の姿に戻ると、ワイバーンを圧倒するようにその体を貫き、その命の喰らい尽くした。

 翼を失い顎を失い、最後に全てを失ったワイバーンは、その残滓たる肉片をまき散らし、ここに命を散らしたのだった。

「ドラゴニックエンド……凄まじい破壊力ですね」
 再びドラゴンランス形態に戻ったファフニールを手に収めたユーリに、精霊猟銃を肩にかけたシリンが、声をかける。

「初撃を外せば、二度と当たらない代償があるぶんな。だが……、今回は、外す理由は全く無かったがな」

 多くの猟兵が、ワイバーンの力を削ぎ落していた。
 更に、回避が困難な空中姿勢時に、風の精霊による戒めで動きが止められたのだ。
「この勝利は、猟兵全員の勝利……だ」

 ユーリの言葉に、シリンは頷きを返すと、ワイバーンを投げ飛ばした後膝をついたひかりの元へ、心配そうに駆け寄ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月10日


挿絵イラスト