バトルオブフラワーズ⑤タイマン賭博ミニゲーム集
「キマイラフューチャーで大変なことになっているようです。その解決のために猟兵の皆さん力を貸してください」
稲荷・四乃はそう言って自分が見た予知の話に入る。
「私が見たのはどうやら猟兵の皆さんがゲームの世界に入りそのゲームを行うというもののようですね。その中の一つ賭博ゲームのようです。それも麻雀などのような複数人で行うモノではなくサシ……訂正します。一対一で行う対戦型のタイプであるようですね。協力が難しい代わりですが種類は豊富なようですし、一体ノルマを攻略すれば別の個体に挑戦できるようなので猟兵の皆さんの得手不得手で協力をしてみればいいと思われます。それでどんなものがあるかと申しますと……スピードや戦争等のトランプゲームやルーレット、丁半や花札といった古今東西の二人以上行う事が出来るゲームがあちら側のイカサマの有無が選べるようになっていますね。いや胴元がイカサマを仕掛けてくるってどうなんですかね?ただ、ルールを確認するあたりイカサマを指摘し証明するのも攻略手段として有効なようですね。
それにゲームを変えたり一時的中断を行うと他の人と会う事ができるようですから小まめな相談等も出来るようにもなっているようです。
次に一定以上ノルマが達成させられると行われている対戦は全て強制終了し残った胴元が襲い掛かって来る仕様のようです。その時には猟兵側も制限が無くなりますので一対多数という不利な状態になる心配はなさそうです。
次に敵についての情報ですが、敵は仮面を付け替えることによって能力を発揮するものようですので皆さん気を付けてくださいね。
最後にキマイラフューチャーは私の出身世界でもあります。どうか救ってください!」
劇団劇作家
(新しい戦争か……って稲荷四乃の出身世界じゃねえか!)
という理由で戦争シナリオに参加することにした劇団劇作家です。今回もスルーするところだった。
それでは今回のシナリオの内容を補足をさせていただきます。
一対一と書いてますが、あくまでゲームの開始時一つの卓に敵一人、猟兵一人の状態ってだけです。UCとか設定で分裂とか分身体、仲間を席に呼ぶのは別に構いません。どこぞのカードゲームに昔あったゲーム中に新品の拡張パックを開けてカードを増やす的な奴です。
ゲーム自体に関しても上げたモノ以外にバックギャモンとかブラックジャックとか割と何でもありです。チェスとか将棋でもプレイヤーの皆さんがお好きなように。
イカサマに関しては猟兵側がしてもかまいません。イカサマをするのも見抜くのもダイス次第ですが。
第1章 集団戦
『模倣怪人ノッペロイド』
|
POW : 倒錯のマスク
自身の【なりきっている役柄にふさわしい振る舞い】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : 対策のマスク
いま戦っている対象に有効な【役になりきれる絵柄の仮面】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ : 贋作のマスク
対象のユーベルコードを防御すると、それを【使い手の猟兵の顔が描かれた仮面に変換して】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
イラスト:傘魚
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
フェン・ラフカ
いいですね、サシで博打……と、失礼。
なんにしても邪魔が入らないというのは良いですね。
ルールはテキサスホールデムで、ドローポーカーも良いですが私はこちらのルールの方が好みなので。
ディーラーを第三者に任せるなら山札の『情報収集』に予測を立てて真剣勝負、交代ならばドロー時に追加で1枚『物を隠し』てカードを入れ替えたりして有利に行動してみましょう。
あとは……『野生の勘』を信じましょう。
いくら情報や予測を立てても100%は無いですから、最後は直感勝負です。
戦闘に関しては『クイックドロウ』でいつでもショットガンを抜ける様にしておきます。
テキサス映画の様に『吹き飛ばし』されてみます?
「邪魔が入らないというのはいいですね」
ゲームの世界に入り賭博を始めるフェン。
ポーカーのうち、テキサスポールデムというルールを採用した卓の席に着きゲームを開始した。
フェンは敵である模倣怪人ノッペロイドと対峙してゲームを進めた。
フェンはカードを引く際、ダブルドローというイカサマを利用し二枚のカードを一枚に見せかけるように引いて自分に有利な手札を揃えていく。
「コール!キングのペア」
「こちらはエースのスリーカードです」
ゲームは初めフェンが優位な状態で進んできたが、回数を重ねていくにつれてノッペロイドの勝率が上がっていく。
「コール!4のスリーカード」
「くっ……5と9のツーペア……」
回数を重ねていくうちにノッペロイドはフェンのパターンを学習し、ノッペロイドもフェンと同じ手を使うようになって来た。それに気付いたフェンは遠のいたノルマをクリアする手段に打って出る。
ゲームを一つ終えカードをシャッフル際にディールシャッフルで枚数を確認するという手段に出た。
「――52、53……カードが一枚足りないようですが?」
フェンは枚数の不足を指摘すると、ノッペロイドは袖の内側からハートのKを出しイカサマを認める。これによってフェンはノルマ達成とみなされ、対戦していたノッペロイドは消滅した。
しばらくして猟兵全体のノルマが達成されたため残ったノッペロイドの一部がフェンに襲いかかってくる。
「賭け事に負ければ乱闘ですか。戦闘でも負けませんよ」
フェンはショットガンをクイックドロウで早打ちしそばにいたノッペロイドを蹴散らす。
フェンと相対することを選んだノッペロイド達は対策のマスクでガンマンになりきり生成した銃でフェンを攻撃する。
それに対しフェンは目の前のテーブルを倒してその陰に隠れ弾丸を避ける。
「そう来ましたか。ではテキサス映画らしく吹き飛ばしてあげましょうか」
フェンはショットガンに弾を込めタイミングをうかがう。
敵からの弾幕が止んだ瞬間フェンは立ち上がってショットガンを構え、向かって来た敵を文字通り吹き飛ばして一掃した。
成功
🔵🔵🔴
蜂蜜院・紫髪
賭博のぅ…刺しの勝負というなら慣れた物の方が良さそうじゃの。
丁半で【カン】勝負といこう。(【第六感】【野生の勘】)
相手がイカサマをするならこの【目】で【見切って】みせるのじゃ。(【視力】【見切り)
真剣勝負といこうかの?
全てを賽に委ねてみるのも一興じゃ
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
サシの博打でイカサマOKか、
奴らもやってこないとは言えないけど……
ま、サマの現場なんて現行犯じゃなきゃいけないからね。
じゃあ最後の最後でひっくり返してやろうじゃないのさ。
挑む勝負はブラックジャック。
差し障りない世間話をしながら、時間を気にするそぶりを入れる。
これが仕込みさ。
オープンの直前に【時縛る糸】を織り交ぜて、
幾度かカードのすり替えを行うよ。
やる、やらないは適当さ。
それでお相手が冷静さを崩してくれるならいいね。
ゲームで勝ったならあとは大立ち回りさ!
『グラップル』で思い切り暴れてやろうじゃねぇの!
ディアリア・ラプラシアン
※謎アイテム『ガブッとイカサマ食い太郎』【効果:見た目はちょこんと座っているチワワ。イカサマの気配を常時探っておりイカサマを感じ取った瞬間恐ろしい形相で噛みつく。どんな相手でもイカサマしたら誰にでも噛みつく。】
●イカサマなんて勝負に必要ねぇ♪フェアに行こうぜ~
勝負師の気質がうずきますね~。我輩は普通のポーカー勝負で。
勝負前に我輩の【今日の謎アイテム】を取りだしてセットしてイカサマ防止に。
あとは「にゅふふ、その手で勝てますかね?」「イカサマしたいのにできない。そんな状況のガチ勝負、耐えられるですかね~?」と【言いくるめ】【コミュ力】駆使して精神的にも追いこんで自滅を誘い勝利を狙いますよ~。
メンカル・プルモーサ
……んー……イカサマの余地がすくない完全情報ゲーム…
…ひとまず、チェスで勝負…
…相手はこちらの手を見て学習・模倣してくるようだから…そこを考慮に入れて…
……まず、ある戦術で対戦して…相手の手を情報の収集…学習した頃合いを見て「学習した結果に対応する戦術」に変更……これを繰り返す…
…長丁場になりそうだから…何度か休憩挟む…
……戦闘になったら…遅発連動術式【クロノス】によって休憩中に床に刻んでおいた印を踏むと発動する【尽きる事なき暴食の大火】で襲いかかろうとするノッペロイドを倒していく……
…布石の張り方、隠し方は…大事なのだけど模倣だけじゃ判らなかったかな…
キマイラフューチャーの戦争を終わらせるため賭博のゲームに挑戦する四人の猟兵たち。それぞれが異なる賭博に挑戦すると他の猟兵の姿は消え、目の前に選択した賭博の道具が置かれた机とノッペロイドが椅子に座って待っていた。
「賭博のぅ…サシの勝負というなら慣れた物の方が良さそうじゃの」
丁半を選んだ蜂蜜院は慣れた賭博ということで丁半を選んだ。丁半とはカップの中に振られた二つのダイスの和が奇数か偶数かを当てる賭博だ。
ノッペロイドが二つのダイスをカップの中に投げ入れるとすぐさま伏せる。
「丁か半か」
「丁かの」
蜂蜜院は自分の勘を信じて即答した。迷うのは時間の無駄だと思ったからだ。
ノッペロイドがカップをどけると答えは丁で蜂蜜院が勝った。
まずは白星。ゲームは始まったばかり。
「無言でやるのもつまらないだろ?楽しく話しながらやろうじゃないか」
ブラックジャックを選んだ数宮はノッペロイドに話しかけながらゲームを始めようとする。だが、ノッペロイドは最低限の発言しか行わず会話にならない。
「HITorSTAND?」
「つれないなー。ヒットだ……ヒット……19でスタンド」
「ホールカードと合わせて15なのでヒットします……20なので猟兵様の負けです」
「うん。別にそちらの機密を聞き出そうとしてるんじゃないんだ。単に世間話をしながらゲームを楽しみたいだけなんだ」
「イカサマなんて勝負に必要ねぇ♪フェアに行こうぜ~」
そう言いながらもイカサマ有りのポーカーを選んだディアリア。イカサマを察知するとその犯人を噛むチワワ『ガブッとイカサマ食い太郎』を連れてゲームを始める。
ノッペロイドが使用するトランプを取り出し、不備がない事をディアリアと共に確認する。
確認し終えた後、ノッペロイドはトランプが良く混ざるようシャッフルを行うところをガブッとイカサマ喰い太郎がノッペロイドの手を噛もうとして――噛めなかった。
「おいどうした!ガブッとイカサマ喰い太郎!?」
ディアリアはテーブルの上に乗ったチワワを引き離し、宥める。
ガブッとイカサマ喰い太郎が反応したという事はノッペロイドがイカサマを行ったという事だが、あくまでイカサマが行われたというだけでイカサマがどのように行われているのかは別の話だ。この戦争でのシステム上、イカサマを指摘してもそれを証明できなければ意味がない。また、ゲーム中暴力禁止というルール上ガブッとイカサマ喰い太郎はノッペロイドを噛むことが出来なかった。
(早速イカサマをしてくるとはな。フェイクシャッフルか?いや今やっているのはカードを数人のプレイヤーに配るように山を複数作って混ぜるディールシャッフルだ。それに手元を見ている限りカードのすり替えをしているようにも思えない……ぐっいったい何のイカサマを仕掛けてきたんだ)
ディアリアは目の前で行われたイカサマを特定することが出来ず指摘をすることが出来なかった。
この時行われたイカサマにディアリアは苦しめられることになる。
「……んー……イカサマの余地がすくないチェスで勝負…」
イカサマが行われるなら使用するものが常に開示されているものであればとメンカルはチェスを選択した。
チェスを選択しただけあってメンカルはてきぱきと駒を操作し、対するノッペロイドは不慣れな様子で駒を操作していた。
(事前の情報だと学習するみたいだけど。それに駒の動きからして最善手を尽くしているわけではないみたい)
メンカルは敵がこちらの手を学習・模倣することを前提に対策の戦術を心得ている戦術で白星を重ねていった。
長期戦になりうることを踏まえつつ情報共有を兼ねて一定時間ごとに全体で休憩を取るよう事前に全体で決めて最初の休憩が始まった。
それぞれがキリのよいタイミングでゲームを中断し休憩に入る。
「最初の休憩じゃ。状況はぼちぼちといったところかの。ほれ、蜂蜜入りのドリンクじゃ、飲むとよい」
蜂蜜院は自作の蜂蜜を使った飲み物を他の猟兵に配りながら自分の進捗を報告する。
「ん……ありがと……私も順調……初めは素人同然だった……こっちの手を真似てきてる……あと少ししたら戦術を変える…………」
メンカルは蜂蜜院から飲み物を受け取ってストローで飲みながら余裕を持った表情で報告した。
次に報告したのはディアリアだが、何故か彼女には所々犬にかまれた跡があった。
「色々しくじった……のっぺらぼうがカードカウンティングとか卑怯すぎる……」
蜂蜜院はボロボロのディアリアに驚いて駆け寄り介抱する。
「なんじゃその様子は!暴力は禁止のはずじゃ!」
「あ、ありがとう……いやこれは敵にやられたんじゃない。自分のユーベルコードだから……こっちは正直きついね。イカサマをユーベルコードで監視させて自滅に追い込もうと思ったら、こっちが相手の真似をする羽目になった」
「そうか……うむ、相手は見た目が同じでも個体差があるのかの?それにしてもカードカウンティングとはなんじゃ?」
蜂蜜院の疑問に対しては数宮がドリンクを飲みながら報告を交えつつ答えた。
「カードが山札の何処にあるのかを覚えるイカサマのうちの一つさ。覚えなきゃいけない以上、視線が慌ただしく動くんだけど……ここの怪人の性質上目線がどこに行ってるかなんて証明が難しすぎるんだよ。あたしのブラックジャックの卓もデック――山札にイカサマを仕込んだみたいだけど、ディーラーは機械的に動かざる得ないし思慮深くなかったみたいでこっちが思いがけない動きをしたらあっさり崩れたみたいだよ」
今のところの四人の進捗をメンカルがまとめた。
「この中では……ディアリア以外は順調……なら、ディアリアが休憩明けにどう動くのかを考えるのが筋?……」
「そうじゃの。このままではディアリア殿がノルマを達成してもその後の戦闘まで身が持たなさそうじゃ」
蜂蜜院の言葉に場が少し沈黙した後数宮が最初に口を開く。
「一応聞くのだけど、ディアリアさんの卓はいくつデックを使ってるんだい?」
「デック?一つだけだよ?」
「なら、なら複数のトランプを使うのを提案するのはどうだい?ここはゲームの世界ではあるけれど、相手はコンピューターではないんだ。受け入れてくれる可能性もあるし、流石に数が多ければカードカウンティングをするには限界があると思うよ」
「限界はあるじゃろうが……出来るかの?」
カジノなどには疎い蜂蜜院には複数のトランプを混ぜて使うのは聞いた事がなく首を傾げる。
「場所によるけど別に珍しい事じゃない。賭博師だからここの世界のカジノに出入りしたことあるけど複数のトランプを混ぜて使うのは普通にやっていることだよ。もちろん裏が同じ柄のやつでだけど。それとありがとう、吾輩はもう大丈夫だから」
「大丈夫なのか?無理はせんようにな」
蜂蜜院はディアリアの介抱を止めて、ディアリアの方もよろよろであるが起き上がった。
「これで情報共有は終了?……私はここで少し用事がある……他は?」
「後は対戦相手が話に乗ってくれればよかったんだけど。それ以外に私はないわね」
「吾輩もないぞ……蜂蜜院ちゃん。そのドリンクを吾輩にもくれぬか?」
「ちゃん……別に構わぬぞ。ゲーム中の飲食は許されておるから飲みながらするといい」
「……!それじゃあおかわりをもらえるかい?」
「構わぬよ。ほれ。それでわしは戻るぞ」
蜂蜜院はディアリアと数宮にそれぞれドリンクを渡すとゲームに戻って行った。
「ありがと。良い事思いついちゃった!」
「ありがとう。では何とか頼んでみるの。メンカルちゃんは?」
「戦闘に向けての準備……休憩中にしておきたいから」
わかったわ、そう言ったディアリアと数宮はゲームに戻って行き、メンカルはユーベルコードである【尽きる事なき暴食の大火】を所々に仕掛けるとゲームに戻った。
休憩をそれぞれ終えて数分後、変化が起きたのは数宮の卓だった。
「あらら!ごめんなさい。こぼしてしまった」
数宮は蜂蜜院から貰ったドリンクをわざとこぼし、テーブル全体にぶちまける。
カード等は濡れないようだが、汚れたままでは続ける気にもなれない。
ノッペロイドも汚れたままにはいかないようで何処からともなく布巾を取り出しこぼれたドリンクを拭きとろうとする。
「いやいやこぼしたのは私だから私が拭くよ。それにしてももったいない事をしてしまった。せっかく仲間から貰った特別なドリンクを飲みながらしようかと思っていたというのに。次の休憩までどれくらいだったかな?『今、なんどきだい?』」
数宮はやや強引な切り口からユーベルコード【時縛る糸
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
(蜂蜜院・紫髪さん、数宮・多喜さん、ディアリア・ラプラシアンさん、メンカル・プルモーサさんへ
こちら側のミスでリプレイの文章が途中で途切れてしまいました。現在続きを執筆中でございます。戦闘シーンまでしっかり書きますのでもうしばらくお待ちください。以後このようなことがないように気をつけますので今後ともよろしくお願いします)
数宮はやや強引な切り口からユーベルコード【時縛る糸 】を発動し、39秒という短い時間ノッペロイドの時を止める思念波を発し、解けるまでの間に相手の伏せられたカードをすり替え山札を適当にシャッフルし発動前の姿勢に戻る。
「現時刻はこちらです」
ノッペロイドは術が解けた後も前と変わらぬ姿勢で対応し、数宮に今の時刻を伝え布巾を数宮に渡す。
数宮はそのまま布巾を受け取ってこぼれたドリンクを拭きとりノッペロイドに返した。
「ほんとにすまない。それではゲームを再開しよう」
「はい。それではHITorSTAND?」
「スタンド」
「分かりました。ホールカードはっ!?14……ヒット……23バーストですので猟兵様の勝利です」
(他は色々動いているようじゃからこちらにも動きはあってもいいんじゃがの……)
蜂蜜院はゲームの間イカサマがないかずっと気を張っていたためそろそろ限界が来ていた。
ゲームの調子はトントンでノルマまでの道のりはまだ長い。
(うむ。ノルマの達成条件は一定以上の稼ぐ事じゃから掛け金を増やしてみるかの)
「掛け金を増やしてみるのじゃ」
「どうぞ」
蜂蜜院は胴元のノッペロイドの許可を得て掛け金を増やす。
(さて、どう変わるかの?)
(もうこの戦術は限界……次の戦術に変えよう……)
ノッペロイドの学習で同じ戦術が通用しづらくなるたびに、その戦術に対して有効な戦術に変えていくメンカル。一ゲームの時間は長いが少なくとも勝ち続けてはいるため、ノルマに対してのペースは四人の中では一番早い。
今度も白星で終えて次の試合を始める。
手筈通り戦術を変えてみるが――
(っ⁈……まさかのそう来る……)
ノッペロイドはメンカルが予想した手とは異なり自分の戦術に対して有効な戦術の手を出して来た。
(人工知能に近いのが相手に備わってる?このままだと、こちらが絶対に勝てなくなる)
ノッペロイドの学習能力はメンカルの想像を超えていたため、もし人工知能並のモノであれば将棋の電王戦のような状況となる。
「まるで……トルコ人……」
少し時間をさかのぼりディアリアの卓。複数のトランプを混ぜて行うという提案は受理され、162枚のカードをノッペロイドは器用にシャッフルしてゲームを行っていた。
シャッフル時、やはりガブッとイカサマ喰い太郎が反応したがそれを何とか抑え込み、ゲームを進めていた。
最初はやはりカウンティングをしていたようだが徐々にその気配がなくなってきていた。他のイカサマをしてくる可能性もあったが、イカサマを感知する存在がある中行う事は難しいようでガブッとイカサマ喰い太郎が反応することはなかった。
恐らくこの枚数は不慣れであるとディアリアは踏み、強気でありながらも賭博師らしく慎重なプレイングでゲームを進めていく。
「コール、ノーペア」
「スリーカード」
「猟兵様の勝利です」
遅れていた分を取り戻して見せようとディアリアは息まいていった。
その後休憩を挟んで何戦も繰り返し、あと一回でノルマを達成することが出来るところまで来たディアリア。あと一人ノルマを達成すれば集団戦に入ることが出来ると情報が入っているため、ここは取ろうと力が入る。
自分の手元に回って来たのはハートの4、クローバーの6、スペードのA、スペードの10、ジョーカー。ハートの4、クローバーの6を入れ替え、出来た役は――。
「コール。フルハウス」
「ロイヤルストレートフラッシュ!」
二枚のカードを戻して手元に来たのは、スペードのKとスペードのJ、これによりディアリアは勝負を決めることが出来たのだ。ディアリアと対戦したノッペロイドは糸が切れた人形のように倒れ、動かなくなり消失した。
すると、目の前に複数のノッペロイドと他の仲間の猟兵が見えるようになった。
「うむ、誰がやってくれたのかの?」
「……危なかった……これ以上やったら手が付けらなくなる……」
「最後を先越されたのは悔しいけれど……その分思い切り暴れさせてもらおうじゃないの!」
四人の猟兵は襲い掛かってくるノッペロイドの集団に対し戦闘に入った。
長かった戦い。これを乗り切ればこのゲームは終わりになる。
「『困りましたね~ それじゃあ!今日の謎アイテム~ じゃじゃじゃじゃ~ん♪』」
ディアリアがユーベルコードを発動すると、変わった形の機関銃が召喚された、マガジンに当たるところにはメダル投入口のような物がある。
「これは?チップをいれて使うマシンガン?」
ディアリアが使い方を探っている一方で、猟兵たちに近づいたノッペロイドの一部が足元から噴き出した白い炎に飲み込まれ燃えていく。
「なにあれっ!?」
グラップルを身に付けてた数宮は自分の動きを真似るノッペロイドに殴りかかりながらも、周りで起きている状況に驚愕していた。
「うん……これは気づかれてないみたい……上手くいった」
「メンカル殿のユーベルコードか?わしもいくとするかの」
蜂蜜院はユーベルコードを使用するものの防がれてしまい、ノッペロイドは蜂蜜院を模した仮面をかぶり反撃をしてくる。
「あ、こうね……あっ」
マシンガンの使い方を半ば理解したディアリアはマシンガンにゲームで使ったチップを入れられるだけ投入し引き金を引く。銃身が回転し、投入されたチップが次々と発射されていく。だが、操作が難しく銃口があらぬ方向へ。
だがそれが功を奏し、蜂蜜院に反撃しようとした個体もメンカルにし返ししようとした個体もまとめて一掃した。
「あ、危ないのう!当たらずには済んだのじゃが!」
「危ない……でも助かった……」
「す、すみません……」
二人に文句を言われたデイアリアは謝り終えると、一通り敵を倒し終えた数宮が合流して来た。
「終わったのかい?それじゃあ次に進もうじゃない」
四人の猟兵は次の戦場に向かう。戦争はまだ始まったばかり。
純・ハイト
将棋で相手をしましょう、先手は放棄して後攻でガンガン防衛を堅めて敵の目を防衛してる方に誘惑でバレないようにしながらおびき寄せてチャンスを待ち、相手の王が隙だらけになりなおかついつでも飛車や角もしくは龍や馬で王手が可能な状態にする。そしてチャンスが来たら一気に攻めて王をつみにする。
まぁ、止めはユーベルコードの狂気の世界に送って精神を破壊して終わりかな?それでも耐えるなら妖刀村雨で心眼と共に切り伏せるのみ。
戦争の勝利のため、フェアリーという身の小ささでも貢献しようとゲームに参加する純。将棋を選択すると、目の前には普通のテーブルの上にフェアリーサイズのテーブルと同じくフェアリーサイズのノッペロイドの姿があった。
先手は相手に譲り、護りを固める戦略をとった純。
自分の陣を守りながらも角と飛車と桂馬を進めて、相手の王将を取るための手筈を整えていく。
着々と相手の駒を取っていき、相手が完全な攻めに転じたとき、純も攻撃に切り替えて王手をかけて詰みにした。
ゲームに勝利したが、ノルマを達成してはいないため次のゲームに入る。
(これも勝てそうですね……おや?)
筋道を立て次の勝ちの手順を考えていると、突如目の前のノッペロイドから生気が感じられなくなり消える。
他の猟兵が見えるようになったあたり、猟兵全体のノルマを達成したようで残ったノッペロイドが猟兵たちに襲い掛かる。
純もこの戦闘に参戦し、近づいてきた敵に小瓶に入った蜂蜜を振りまき、精神を破壊する恐ろしい世界に送り込む事によって次々と敵を苦しめていった。
成功
🔵🔵🔴