バトルオブフラワーズ⑦初めてメイドを歌わせたのは誰か
●システム・フラワーズ
「コンカフェにカラオケがあったから歌うた。それだけや」
戦地に向かう前のひと時に詠子の思い出話を期待していた猟兵達は、笑みのない顔、覇気のない目からでた呆気ない結論に一瞬解散しそうになるが、頭を切り替える。これは戦争なのだ。
「状況のおさらいや。『システム・フラワーズ』からの救援要請に答えて、システムへと続くメンテナンスルートを開放したら、世界がまっぷたつに割れよった。ポコポコ要るモンが出てくるから惑星全体が人工物の可能性は考慮してしかるべきやった……いやそこはどうでもええか。とりあえず真っ二つや」
●ドン・フリーダム
「ただどっちにも行けて、全てのステージに向かえる。まだ戦況が大きく動いてない今はな。ここが重要や……っと。説明が前後したな」
グリモア猟兵達の予知によると、システム・フラワーズを占領しているのは、この世界のオブリビオン・フォーミュラ「ドン・フリーダム」である。「ドン・フリーダム」と幹部達を倒すには、惑星の中から現れた6つのステージを攻略する必要がある。
「惑星が割れてる間にな。全く、非常事態くらいマトモにできへんのかこの世界は」
ただのブーメランである。
「さて、うちらが向かうんはザ・サウンドステージ。コウハクウタガッセンが適用される」
●コウハクウタガッセン
微妙な響きに猟兵達がざわめく。
「ルールは簡単。歌いながら戦えば負けるまで強い。歌が上手い勢力はさらに強い」
視線が絵井実に、いや、その中で眠る第二人格に集中する。グリモア猟兵は気づかないかのように言葉を続ける。
「なんか知らんけど、執事とメイドのコンビが紛れ込んでるようや。こいつらを叩くで」
ますます集中する視線。
「どうやらカフェの紛いもんやのうてホンモノのメイドらしい。ザ・フードステージから迷い込んできたんかもしれん。わざわざ歌習ったりはしてへんやろ。詠子が出るまでもないわ。多分、な」
淡々と話す絵井実に諦めた猟兵達は準備を始める。もとより予知をしてしまったグリモア猟兵に活躍の余地はない。
「とはいえコウハクウタガッセンに負けたら強制敗北や。油断だけはせんこっちゃ」
相良☆無意味
キマイラフューチャー割ったら2つ、でした。相良です。
歌です。ウタガッセンです。歌ってください。
戦争です。なんか緊迫感にかける気もしますが戦争です。ちゃんと攻撃して倒してください。倒せないといろいろ大変なことになります。
みんなで「ドン・フリーダム」を倒す準備をしましょう。よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『フロガステリ家の召使い』
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POW : 「おかえりなさいませ!ご主人さ、あっ···」
【メイドがすっ転ぶと、怒った執事の頭部が羊】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 「おかえり、坊ちゃん。」「おかえりなさいませ!」
【可愛く声援を送ってくれる銀髪の少年】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 「フロガステリ嬢の御心のままに。」
【お盆の上】から【男はメイド服、女は執事服になるミートパイ】を放ち、【どうしてこうなったのかという疑問】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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数宮・多喜
【アドリブ改変・デュエット合唱大歓迎】
あーなるほどな。うん。歌合戦、要はカラオケバトルな。
歌えるのは少ないけど合成音声ベースの曲は何曲か歌えるし、
そいつでバトル開始かね!
♪~明朗快活 快刀乱麻
丁々発止も 一切承知
散々至極の 極楽浄土に
念じて唱える 一・撃・必・殺~♪
まあさわりはこんなもんで、適当に覚えてるように歌っとけばいいだろ?
んでもって相手の番になったら、こっそり妨害開始さ。
リモコン操作に呼び出してもらった坊ちゃんとやらに
時間を聞く素振りで【時縛る糸】を連中に放つ。
おいおい、カラオケなのに歌詞が飛ぶなんてどういうこったよー?
なんて茶化しながら『グラップル』で制圧するよ!
竹城・落葉
【SPDで判定】
キマイラフューチャーで戦争が発生したようだな。ならば、我も駆けつけなければなるまい!
我は『森の賢者』を発動。詠唱と共に、大量のゴリラを召喚するぞ。そして、ゴリラと共にドラミングをしながら、熱情的な歌を歌おう。そうして歌いながら、名物竹城を手にして、ゴリラと共に敵をボコボコにするぞ。
ん、やっている事が荒唐無稽だと?何を言うか、ここはキマイラフューチャー。こんな事、ごくありふれた光景じゃないか?
*アドリブ&共闘、歓迎です
●歌合戦?
あーなるほどな。うん。要はカラオケバトルな。数宮・多喜(激走サイキックライダー・f03004)は数少ない歌える楽曲から勢いの良いものをセレクトした。
「♪~明朗快活 快刀乱麻」
「おかえり〜、坊ちゃ〜ん♪」
「おかえ〜りなさいま〜せ!♪」
青黒いヒツジのツノを生やした金髪の執事とメイドが歌うようにセリフを放つと、銀髪の少年が召喚されて可愛いボーイソプラノボイスで声援を返す。
「ただいま〜♪頑張れ〜♪」
「ミュ、ミュージカル? ……散々至極の 極楽浄土に」
予想の斜め上の展開に、早く誰か味方が来ないかなぁと思いながら歌い続ける多喜。その時。
「ウホ、ウホホホ、ウホオオオォォーーッ!!」
●森の賢者と時縛る糸
ドラミングとゴリラの鳴き声に、明らかに人の美しいアルトボイスが混じっている。その場にいる誰もが、執事もメイドも少年も、多喜も一瞬固まる。竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)がゴリラとゴリラとゴリラを召喚したのだ。
一瞬早く仲間であることに気づいた多喜が何とか硬直から抜け出し、少年に声を掛ける。
「今、なんどきだい?」
「な、なんどきぃ〜?♪」
意味がよく分からないなりにミュージカル調を崩さずに訊き直す少年。しかし帰ってきたのは言葉ではなかった。執事、メイドとともに糸に束縛される。
「おいおい、カラオケ……? ミュージカル? とにかく歌詞が飛ぶなんてどういうこったよー?」
●乱闘
そこへ落葉が歌いながらゴリラ達と殴りかかる。手にした得物はバールのような……名物竹城。サムライブレードのように器用に端を両手で持ち、斬りつけるように叩きつけていく。
「すごい……出遅れた!」
その剣技
……(?)に一瞬見とれていた多喜は、ゴリラのパンチで足元に転がってきた少年に気づいて組み付き、締め上げる。若いとはいえ男の力で何とか押し退けようとするも、召喚されて応援する存在は連続攻撃に耐えきれず消滅していった。
「頑張って……ください〜♪」
最後まで歌いながら。
執事とメイドはある程度ダメージを受けながらお盆やティーポットで攻撃を受け流している。お互い多少のダメージはあるが、退出させられる様子もない。
戦いはこれからだ。
成功
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森園・巧
【SWEET SOUNDZ】で参加。
仲間とタイミングよく合流出来れば良いのだがね。
歌える人に合わせてベースを弾く、もちろん楽器演奏力は使うよ。
問題はあちらの攻撃方法にあるか。
UC発動後なら、ダッシュと見切りで敵ふところに飛び込み、蹴り主体攻撃にいきたいところだね。こちらはグラップルの近接格闘主体だからね。
拳も使えるよ。ベースは片手でも音は出せるし。
まぁ、とにかく「歌」だね。誰かが歌うなら私はハモリで。
もし、旅団仲間とはぐれてソロになったとしても、自分の歌唱信じて歌うよ。
戦い方は上記と同じ、たとえ自分が負けてもUC効果が後に続く人にも継続するならそれでよし。
そんな、おじさんをナメたらいけないよ。
フローライト・ルチレイテッド
【SWEET SOUNDZ】の皆とライブです。
まず【Dress】を起動。対策?で最初からヒラヒラの衣装にしておきます。
皆と目配せしつつ、幕を上げましょう!
UC【Metallic dance stage】でスピーカーを追加、
【星標~蛍火】で不足パートを追加。
【楽器演奏、歌唱、鼓舞、誘惑、パフォーマンス、早業】を駆使して指定UCを発動。
手頃な無機物を変換、イケオジの海賊船長達を召喚します。
船長たちはそれぞれに歌を口ずさみながら勝手に白兵戦を行います。
星海飛んでゆく Battleship 宇宙の海賊さ
男・女・化物も 皆気のいい仲間たち
自由を愛する TRAVELER
悪い奴らは 食い物さ
※サビは詠唱部分
●生バンド
「♪星海飛んでゆく」
いつの間にか掛けられていた幕が開き、ひらひらのドレス……いや、Dressにダブルネックギターを下げた"K"こと中性的な容姿のキマイラ、フローライト・ルチレイテッド(重なり合う音の色・f02666)が旅団【SWEET SOUNDZ】のバンドを引き連れ、声変わりが終わってそう経っていない美声を響かせる。
横にはリーダー……だったろうか。壮年ながら脱色か過去の因縁か、髪や眉の毛も真っ白な団長の森園・巧(アースジャパン人間のサンソルの破戒僧・f03705)がベースを奏でながら見事なハモリを重ねる。
「♪Battleship宇宙の」
「「♪海賊さ」」
●ミートパイ
「♪あの歌は何でしょうかぁ〜」
相変わらずミュージカル調なメイドの疑問に、執事は。
「♪気にせず〜♪それより〜♪フロガステリ嬢の御心のままにぃ〜」
どこから供給されるのか、お盆から次々とミートパイが飛んでくる。フローライトや巧達だけでなく、落葉、多喜、ゴリラの口にもジャストミートする。
男はメイド服に。女は執事服に。
「何だこれ?」
「分からないけど、意外と似合ってるよ」
「やめろよ。お前の方が」
「鍛えてるからな……くっ!」
「うわっ!」
疑問と雑談を交わしている隙に執事に殴られてしまう。
●自由航路
ええと……バンドのセンター2人に可哀想なまでの格差社会が発生していた。本人の感情はともかく、メインボーカルの外見には何の違和感も生じていない。
「お……男・女・化物も♪皆気のいい」
「…………な……」
まぁ……とにかく「歌」だね。団長も何とか自分を取り戻した。
「「♪仲間たち」」
「♪自由を愛するTRAVELER♪悪い奴らは」
「「♪食い物さ」」
曲はサビに突入していった。
「「La La La……漕ぎ出そう」」
戦闘を配信している設備の一部が召喚門になり、イケオジ海賊船長と仲間達が姿を見せると、カットラスを抜いて執事とメイドに斬りかかる。
巧もベースを鳴らしたまま駆け寄り……スカートを翻しながら、足技を中心に攻撃を仕掛ける。
「そんな、おじさんをナメたらいけないよ」
執事とメイドは多勢を相手に善戦していると言えるが、ダメージは蓄積されている。
あと一押しといったところだろうか。
成功
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馬飼家・ヤング
おっさんメイド……新しいな!
ほんだらわいも、メイド姿で「アキバ系メイド萌え電波ソング」を披露しまっせー!
♪
萌え萌え萌え萌え メイドっきゅ~ん
ラブラブラブラブ メイドっきゅ~ん
ご主人様に ご奉仕! ご奉仕!
アメでもムチでも ご褒美! ご褒美!
ドジっ子だけど許してね~ 魔法のスマイル『てへっ☆』
美味そうなミートパイ飛んできた!ほな、いただきまーす!(ぱく)
最初からメイド服なら恥ずかしくないもん!(恥ずかしさ耐性)
食後は【ユーベルジャック】で倍返しや!
そこの兄ちゃんもみんな仲良くメイド服ナカーマ! さあ、さあ!
……はっ、隙だらけ。
【フードファイト・ワイルドモード】乗せの新世界パーンチ!
※アドリブ歓迎
●歌うたこ焼き
たこ焼き……のような頭をしたメイド服のテレビウムが現れた。ゆったりしたメイド服に隠れてよくわからないが、ちょっぴりお腹がふっくらしている様にも思える。
「なんですか貴方は〜♪」
執事のお盆からミートパイが飛んでくる。
「美味そうやな。ほな、いただきまーす!」
おっさんの声が響き、たこ焼きの画面に吸い込まれる。メイド服がキラキラと輝きながら変化し……メイド服になる。
「何だって〜♪」
「♪萌え萌え萌え萌え メイドっきゅ~ん ♪ラブラブラブラブ メイドっきゅ~ん」
馬飼家・ヤング(テレビウムのちっさいおっちゃん・f12992)は最初からメイド服を着込み、恥ずかしさ耐性で全てを乗り切る作戦だった。
●ユーベルジャック
「倍返しや! ご主人様に ご奉仕! ご奉仕!♪アメでもムチでも ご褒美! ご褒美!♪」
歌に合わせて画面からミートパイが飛び出す。
「きっと来んがんぐ♪」
「きっと来んがんぐ♪」
そんなホラーではないだろ、という歌を歌いながらミートパイを飲み込んでしまう執事とメイド。
「え? え? え?」
可愛いタイプで、悪くはないがあまり似合うとは言えない。流石にこれを好きなのはかなりのフェチと言えよう。
「ま、まさかこんな事態に……」
まだまだ若いが、中性的な要素などない。流石にメイド服となると渋いベーシストとそう変わらない。
「みんな仲良くメイド服ナカーマ! さあ、さあ! 新世界パーンチ!」
ミートパイの肉だけ【フードファイト・ワイルドモード】を乗せた両の拳が、執事……だった男メイドとメイドだった女執事の腹を同時に直撃する。2人とも白目をむいて倒れる。
「……結局……精神ダメージを受けたのは私だけか……」
巧がボソリと呟く。
「ドジっ子だけど許してね~♪魔法のスマイル『てへっ☆』」
戦闘は勝利した。
あとは「コウハクウタガッセン」の結果を待つのみである。
大成功
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