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バトルオブフラワーズ⑧〜鮮やかに塗りつぶせ、黒き心

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ

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●ヌリツブシバトル・ゲームチュートリアル
「緊急事態に対する招集に応じてくれて感謝するわ――これ、一度言ってみたかったのよね」
 と、うんうん、とうなずきながら言いつつ、すぐにいつもよりも真剣な表情になってマリア・ルート(黒き面影に囚われし根源姫・f15057)は語り始めた。
「あんたら、テレビウム・ロックの話、覚えてる? あれのメンテナンスルートってのが開いて、バトルオブフラワーズっていう作戦が開始されたわ……ったく、大規模なもん用意してくれちゃって。で、ほぼ同時期だけど、私達は気づいたのよ。」
 それは、即ち。
「――オブリビオン・フォーミュラの、降臨よ。名を――『ドン・フリーダム』」
 オブリビオン・フォーミュラ。再び聞いたその名称――。
「目的地はもちろん――『システム・フラワーズ』」
 その名前は、先のテレビウム・ロックの時に聞いた名前でもあった。侵入者が出たところだと。
「けど、周囲を守る6つの『ザ・ステージ』を全てオブリビオンから取り戻さないと、目的地である『システム・フラワーズ』にたどり着けない。『ザ・ステージ』にはそれぞれルールがあって、たとえ敵を倒しても敗北条件を満たすと謎の力で追い出され、強制敗北になっちゃう。その点を踏まえたうえでこれからの話を聞いてよね」

 このマリアの案内する班は「ヌリツブシバトル」をルールとした「ザ・ペイントステージ」の「ボス戦」に赴くことになる。
「説明よ。オブリビオンはふっつーにそこにいるんだけど――めんどいことに、こいつはUCが効かない。――ただし。『周りのキマイラフューチャーの街っぽいステージが黒く塗りつぶされている』から、これを『攻撃して塗り替える』ことでUCが通用するようになるわ」
 この際使うのはUCでも武器で直接殴っても構わない。また、黒から変化させる色は猟兵たちの任意で変えることができるようだ。
「一定以上の範囲を塗りつぶせば一回くらいなら、本来のUCをぶっ放してダメージ与えられそうね。ちなみに、2/3もいけば十二分よ、それくらいやればいつも通りに戦える」
 また、オブリビオンを攻撃せず、より広範囲を一気に塗りつぶすスーパー塗りつぶし攻撃を行う事も出来るようだ。
「――つまり。ちまちま塗りつぶしてオブリビオンに攻撃を繰り返すか――或いは、敵と戦わずに2/3以上を塗りつぶす事を目指し、その後一気に攻撃するか。どっちで行くかはあんたら次第。その辺は任せるわ」
 マリアは資料を乱雑にホワイトボードからはがす。その下には兎……? の絵があった。
「あんたらが殺し合う敵は、陰湿・根暗・不幸。それを体現したようなバーチャルキャラクター。その精神の黒さで世界を黒く塗りつぶしたんでしょうね――なら、思いっきりそんな汚れた心を塗りつぶしてやろうじゃない。ただ、『ザ・ステージ』による強制敗北こそここにはないけど、だからといって舐めてかからないように。それだけは言っておくわ」

 そこまで言うとマリアはじっと猟兵たちの方を見つめ言った。
「信じているわよ――銀河帝国の時うまくいったからこそ、私達はあんたらを信じられる」
 マリアは左手をばっと出し宣言する。
「作戦名、バトルオブフラワーズ――開始よっ!」


結衣謙太郎
 キマフュー戦争シナリオ2つ目。イカはノープレイです。結衣です。
 この班はボス戦をやります。特殊なルールなので、オープニングはよく読んでください。以下にそのうえで補足事項を書きます。

 塗りつぶし行動のないプレイングは、攻撃が失敗する恐れが大きいので採用しにくい恐れがあります。ご注意ください。
 多少戦略ゲー要素がありますが、プレイング溜めは行いません。こちらからもリプレイ中にアナウンスしますので、随時状況を確認のうえ、プレイングを行ってくれると幸いです。
 使用UCは戦闘用がオススメです。でも塗り重視でも問題ありません。塗り用の場合はその旨プレイング記載してくれるとありがたいです。
 塗り替える色は黒以外で任意です。指定がない場合は結衣がなんかいい感じの色を選びます。

 以上です。少し長くなりましたが、プレイングをお待ちしております。
 なお、このシナリオは、「戦争シナリオ」となります。
 1フラグメントで完結し、「バトルオブフラワーズ」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 ボス戦 『鬱詐偽『ウサギ』さん』

POW   :    どうせ、私は嫌われ者
【自身への好意的 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【陰湿な雰囲気】から、高命中力の【自身への悪印象】を飛ばす。
SPD   :    私に近寄ると不幸になる
【自身でも制御できない近寄らないでオーラ 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    世界に私の居場所は無い
小さな【自身が引き籠った鬱詐偽小屋 】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【自身の心象風景が広がる空間】で、いつでも外に出られる。

イラスト:慧那

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鳳鳴・ブレナンディハーフ
第二人格:
自分が大好き!
他人と関わるのが煩わしい!
世界に自分だけ居ればいい!

それがこの僕、ブレナンディハーフだ。

どうやらキミと僕はともに変態でありながら、まるでベクトルが違うようだね……

ならばキミを僕色に塗り上げよう!

オルタナティブ・ダブルを使い、「主人格」を出現させる!

主人格:
どちらも問題だらけの性格だ
頭が痛いな……

……主人格の拙僧は【目立たない】ように行動、塗る重視
逆に第二人格は敵の近くに立ったりセクハラしたり行動を邪魔するよう動く

主人格は2/3以上塗れたら直接攻撃を仕掛ける
攻撃法は素手で殴るのみ
第二人格は注意を惹き続ける

ちなみに色は肌色……

第二人格:
この僕の美しき肉体の色さ!



●この黒を染めてゆけ
 『――私は、脇役――私は、主役になれない――私は、不幸しかもたらせない――』
 ステージはまるでそのウサギの精神がにじみ出たかのように黒く染まっていた。
 だがここに猟兵が現れる!
「自分が大好き! 他人と関わるのが煩わしい! 世界に自分だけ居ればいい! それがこの僕、ブレナンディハーフだ」
 一番槍で現れたのは鳳鳴・ブレナンディハーフ(あるいは火照海・f17841)。僧侶なのだが、こっちは抑圧されていた方の人格。要ははっちゃけモード。だがこの在り方は――?
「どうやらキミと僕はともに変態でありながら、まるでベクトルが違うようだね……ならばキミを僕色に塗り上げよう!」
『――近づかないで。私と関わっても、不幸になるだけ――』
 ブレナンディハーフの後ろからゆらりと頭を抱えたもう一人の自分が現れる。
「どちらも問題だらけの性格だ……頭が痛いな……しかし片方は拙僧なのに変わりはない……その事実は受け止めねば……」
 そう、こっちが主人格、鳳鳴の方である。
「さあさあさあ! この僕の美しき肉体の色で塗り上げてあげよう! 君もいい体しているからね!」
 若干セクハラまがいの言動をしつつもじりじり近づくブレナンディハーフ。ウサギが思わず後ずさりする。そうして注意がひきつけられているうちに、鳳鳴は目立たないように場を塗りつぶしていく。そうして、うまく相手を引き寄せながら攻撃する作戦だ。

 ――だが、相手が悪かった。
『来ないで……っ!』
 ウサギからいきなりオーラのようなものが放たれる。まるで自分に近づくもの全てを拒絶するかのような、無差別攻撃。それはブレナンディハーフにあたるのはもちろんなのだが――
「なんと!?」
 ウサギの後ろの方でぬりぬりしていた鳳鳴の方にも襲いかかり、そして――とっさに対処できず命中した。自中心範囲攻撃はこれが怖いのだ。
 思わず尻餅をついた鳳鳴。だが、ある程度は塗りつぶせた。これなら、1発くらいは行けるだろう。鳳鳴はぐっと拳を握り――
「――目を覚ませ!」
 と、思いっきりウサギの後頭部に拳骨を打ち込んだ。
『!? ――あなたも――私をいじめるのね……』
 思いっきり負のオーラを強めたウサギだが、一応ダメージは入っているようである。

(現在フィールド状況:猟兵塗りつぶし完了約24%(すべて肌色))

苦戦 🔵​🔴​🔴​

リズリット・ドート
塗り潰しながら戦うって…なんや変わったことするなぁ
ええよ、キマイラフューチャーはウチのともだちの、大事な場所や。それに黒一色なんて似合わん

初手UCを発動、幻影とラックと一緒にまず塗り潰しに専念。床はウチとあの子が、壁とか届かんところはラックに塗らせる。
2/3まで塗り潰せたら3人で一斉に攻撃。「気合い」で動きを押し込めて一気に「なぎ払う」!

あ、せや。
「不幸になる?」お前のことよく知らんけど、不幸って何?大事な思い出も何もかも消えることか?せやったらうちもある意味「不幸」やね。ラックの事も、あの子の事も思い出されへん。不幸なんてコロコロ変わるわ、ウチには全部忘れた以上の不幸なんて無い!!


メグレス・ラットマリッジ
どうせ倒さねばならない相手の印象に良いも悪いもありません。
淡々と塗り潰していきましょう。

まずは探り合い
鬱詐偽さんの攻撃に反応できる距離を保ちつつ
激しく発電させた拷問具『雷杖』で地面の黒色を叩いて塗って回ります。

【黒色を6割以上塗りつぶす】【体力の損耗が激しい】のどちらかの条件を満たしたとき
鬱詐偽さんを中心地点とするようにUC発動させ、塗りと攻撃の両方を狙います。接近の際には【見切り】【呪詛耐性】共闘者がいるなら【目立たない】が使えないでしょうか。

えっ、使用色? ではこの肌色を延ばすように……ポジティブな念が込められているようですし場を明るくするのに相応しいでしょう。



「キマイラフューチャーはウチのともだちの、大事な場所や。それに黒一色なんて似合わん」
 言いながら目が黒い布で覆われている少年の幻影とドラゴン『ラック』と共に藍色に塗りつぶしをしているのはリズリット・ドート(響く虚ろのノイズ・f08862)。壁などの高いところをラックに塗らせ、自分たちは床などを塗っていく作戦だ。
 また一方、ウサギからある程度の距離を保ちながら鳳鳴の塗った肌色を伸ばすように塗っているのはメグレス・ラットマリッジ(襤褸帽子・f07070)。彼女は激しく発電させた拷問具『雷杖』で床を叩いて雷撃を与え、肌色に塗りつぶしていく。
 しかしそれを黙って見ているウサギではない。
『私の色を――あなたたちごときに、塗りつぶされてたまるか……! わかりやしないのに、私の気持ちなんか――!』
 それに気づいたメグレスが、雷杖を盾にしながら見ていると、ウサギの後ろの方を塗っていたリズリットに気づき。
「危ない!」
 声をかける。するとリズリットはその声に気づき。
「っ、一方的な攻撃はほんまにきついな……! だが、もう少しや……!」
 どうにかガジェットを盾にしてその攻撃を防ぐ。と、ラックがリズリットに甘噛みしてきた。これは――
「――終わったんやな。よし、攻め時や!」
 ウサギを足止めなりして塗りを重視する猟兵が多かったためか、現在猟兵が塗りつぶした個所はだいたい66%。高いところに至ってはほぼ90%塗りつぶし完了である。ラック頑張った!
「そこの! ウチが足止めをするさかいに、一気に決めてや!」
「! ――わかりました!」
 呼びかけてきたメグレスにそう叫ぶと、リズリットはウサギの方を向く。
「おい――そこのウサギ!」
『――何?』
「『不幸になる?』お前のことよぉ知らんけど、不幸って何や? 大事な思い出も、何もかもが消えることか? ああ、せやったらうちもある意味『不幸』やね」
『――あなたも、不幸?』
 リズリットが言葉で足止めをしている間に、こっそり目立たないように近づくメグレス。
「せや――ウチは今なお――ラックの事も、あの子の事も思い出されへん」
 リズリットの傍らの目が黒い布で覆われている少年が、一瞬、悲しそうな顔をした。気がした。
「――不幸なんてコロコロ変わるわ、ウチには全部忘れた以上の不幸なんて無い!!」
『そう――前向きでいいわね。私とは違う――』
 語調もあってそう判断したウサギを再びオーラが包む。
『――消えちゃえ』
 それが放たれる瞬間――
「――一度見た技に2回もはまるとは思わないで!」
『!?』
 ウサギに零距離まで近づいていたメグレスが雷杖を地面に突き立て、そこに自らの血を与え――
「おおおおおおお!! ゴー……トゥー……ヘル!!」
 思いっきり電気の出力(電流も電圧も両方)を上げ、ウサギを思いっきり感電させる。それは床にも波及し、その床もまた肌色に塗りつぶされる。これで、塗りつぶしは十分――
「――やっちゃって!」
 ちょうど耳を押さえ、雑音に耐えていたリズリット。だが、メグレスの言葉を聞き、ここで耐えるのをやめ――
「――雑音ごと、ぜんぶ壊す。ラック」
 ラックが頷くと槍の形状に戻る。そして目を隠した少年と共に駆け抜け、無差別攻撃である電流の攻撃範囲ぎりぎりで跳び――
「――」
 その、雑音を放置した破壊衝動のまま。
「これが、ウチの『在り方』や!」
 一気にウサギを薙ぎ払った。痺れていたところにきつい一撃を喰らったウサギが吹っ飛ばされ、壁に激突して血を吐くようなしぐさをする。
『――きらい。きらいきらいみんなきらい! 消えちゃえ――みんな消えちゃえ!』
 ウサギはもはややけくそになっていた。ここまで塗りつぶされ、そしてきつい攻撃も受け――怒らない理由はなかった。

(現在フィールド状況:猟兵塗りつぶし完了約68%(33%肌色、35%藍色)、2/3突破!)

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

朱雀・慧華
ねぇウサギさん、自己暗示って知ってる?
暗い事ばっかり言ってたら
本当に悪い事しか見えなくなっちゃうよ?

世界は小さな幸せで溢れてるんだから!
おいでミッキュ!ウサギさんといっぱい遊んでおいで!

★ミッキュは本体が別だから攻撃されても大丈夫
動物なら心を開きやすいよね
その間に塗り潰しちゃう

今日の★七色空絵具は雨上がりの空!
絵の具を思いっきりぶちまければ
雲の切れ間から差し込む日差しを再現した幻想を写し
★七色空絵筆で虹や朝露の綺麗な花
更にUCの使用が可能になったら
羽の生えた動物達を動く【アート】で描き出す
彼等絵の具自身が壁や床を動き回る事で
通った軌跡に空絵具を広げていく作戦

ウサギさんの心の雨も止みますようにっ



「ねぇウサギさん、自己暗示って知ってる?
 暗い事ばっかり言ってたら、本当に悪い事しか見えなくなっちゃうよ?」
 真理っぽいことを言いながら現れる朱雀・慧華(純真天使・f17361)。あっ……天使様か。しかも『神界の長の一人娘として生を受けたが、悪しき者の甘言に惑わされ、地位を奪おうとする者達との抗争に巻き込まれた結果、生かすために人間界へと捨てられた。その後人間界の旅人により拾われ育てられた』とかいう割と波乱万丈でネガティブになりそうな運命たどった系天使。説得力あるわそりゃ。
「世界は小さな幸せで溢れてるんだから! おいでミッキュ! ウサギさんといっぱい遊んでおいで!」
 その呼びかけにミッキュという羽の生えたフェネックが現れ、ウサギに絡み始める。
『――私と付き合っても――』
 ウサギは拒絶しようとする、が。
『――』
 小首をかしげるミッキュの可愛さに、硬直する。それは昔自分が比較されたものを思い出したのか、それとも――
 その間に慧華は七色空絵具(ナナイロスカイスケープ)を思いっきりぶちまけ、雲の切れ間から差し込む日差しを再現した幻想を写す。次いで七色空描筆(ナナイロスカイアート)で虹や朝露の綺麗な花、そして羽の生えた動物達を描く。まるで動きそうなほどのその絵は――否。それらは実際に【動き】、絵具を広げていく。黒い部分も肌色の部分も藍色の部分も、みんな染めていき、まるで雨上がりの空を体現するかのような風景にしていく。それはまさに夢のような世界。そしてそれは。
『――まぶしい』
 ウサギには到底、まぶしくて見れるものじゃなかった。心の雨はやむことなく、ただ彼女を支配し続ける。
『――』
 だが、それは確かに彼女の動きを止めるには十分、そして。
「これで、だいたい塗り終えたかな?」
 ――ヌリツブシバトルの、イニシアチブを握るには十分な隙だった。

(現在フィールド状況:猟兵塗りつぶし完了約98%(23%肌色、25%藍色、50%夢のようなアート)、2/3突破!)

成功 🔵​🔵​🔴​

桐生・明澄
なかなか珍しいルールの戦い方だね。
まぁ、これも自分の糧となるかな。

〈礼儀作法〉で丁寧にお辞儀をする。

「私は桐生明澄。さあ、死合ましょう」

さて、まずは塗りつぶしを優先だよ。
UC〈妖剣解放〉で塗りつぶせていない箇所へ向けて高速移動。〈残像〉を出して相手をかく乱しながら衝撃波で赤色に塗りつぶしていくよ。
ある程度塗りつぶしが出来たら今度はウサギに向かって衝撃波を放つよ。
衝撃波で相手が怯んだら〈ダッシュ〉で一気に懐まで潜り込み、刀から突きを繰り出して〈串刺し〉にするよ。

アンタに死ぬ程の不幸を与えないとより多くのキマイラフューチャーの住人が不幸になるみたいだから、残念だけど諦めて。

アドリブ歓迎です



「なかなか珍しいルールの戦い方だね。まぁ、これも自分の糧となるかな」
 UCで高速移動しつつ衝撃波で赤く塗りつぶしていく桐生・明澄(駆け出しの剣豪・f17012)。
 ウサギの隙をついてある程度塗り終えると、後ろを取り――
「私は桐生明澄。さあ、死合ましょう」
 届いているかわからない礼をウサギに深々とするや否やウサギに衝撃波を放つ。
『っ――!?』
 その攻撃に、一瞬ウサギが怯む。その隙をついて明澄はダッシュで一気に懐まで潜り込み、刀から突きを繰り出す。その攻撃は最初ウサギに右手で掴まれ、すぐさまウサギによるオーラが放たれるが、明澄はそのままウサギを背負い投げのように壁へと投げ飛ばし勢いで強引に刀を引き抜く。ウサギの右手から血が流れ、そのままウサギは壁に激突。ウサギが体勢を立て直そうとする間にそのまま明澄は刀を構え今度こそウサギを串刺しにしようとする。
『――来ないで!』
「ああ、できるならそうしてやりたいさ。でも――アンタに死ぬ程の不幸を与えないとより多くのキマイラフューチャーの住人が不幸になるみたいだから」
 瞬間、ウサギの胸を刀が貫く。
「残念だけど諦めて」
 深々と突き刺さったその刀を見て戦慄するウサギ。
「ふっ」
 そのまま刀を引き抜く。赤い飛沫が思いっきり飛散する。そのまま座り込むウサギ。それを見て静かに、手を合わせ、深々と礼をする。教え込まれた戦闘終了の礼儀。完全にこれで終わり、そう思っていた――

 ――そう、思っていた。
『――まだ……まだ、終われない……』
 フラフラになり、胸に穴をあけられながら、なお、ウサギは立った。
 それはもはや、意地であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャオ・フィルナート
2/3突破したようだから…攻撃、主体…

貴方の言葉…返してあげようか…
俺に近付いたら…不幸になるよ?

氷の【属性攻撃】を全武器に付与
触れただけで凍結させる冷気を宿す

それでも…近づいてくれる人はいるんだよ…
ありがた迷惑だけど
貴方にも…覚えは無い?

片手に★罪咎ノ剣を、片手に★雹燕を持ち
【暗殺】技術の素早い近接(斬撃)と
雹燕から放つ氷の鎌の【援護射撃】

ほら…貴方も本気でおいで…
全て、吐き出せばいい

怪我は気にせず本気で受け止め

少しは…気は晴れた?
それなら…全て、流してあげる
俺は全てを凍てつかせる存在
優しく出来なくて…ごめんね?

【UC:氷の津波】の【範囲攻撃】で
水色に塗り潰しつつ敵ごと押し流し凍結

※連携可



 既にこのフィールドは猟兵により約98%が塗りつぶし完了しており、そのうち20%は肌色、21%は藍色、40%は夢のようなアート、17%は赤に塗りつぶされており、2/3はとうに突破していた。そしてウサギはもはや意地で立っている状態、猟兵側圧倒的有利なのは火を見るより明らかだった。
 そしてそんな中、現れたのは。
「ウサギさん……貴方の言葉……返してあげようか……
 俺に近付いたら…不幸になるよ?」
 氷使い、シャオ・フィルナート(悪魔に魅入られし者・f00507)。かつてはいいねリスを洗濯したりしたこともある者である。今回も例にもれず氷の力を武器に宿しながらウサギに近づく。
「それでも……近づいてくれる人はいるんだよ……ありがた迷惑だけど」
 右手に罪咎ノ剣を、左手に扇の雹燕を持ち、剣をつきつけながら。
「貴方にも……覚えは無い?」
 その問いかけに、ウサギはかつてを思い出す。オブリビオンとなった身、忘却の彼方に行ったままの記憶もあるが――
『――』
 ――否。この身はすでに朦朧とし、思考する力もなく。嗚呼、ならばやることは一つである。
『――それでも。あなたたちを拒絶し――この世界を壊すこと。私一人だけの世界を――形成すること』
「そう……それなら」
 素早く近づき、ウサギを袈裟切りにしつつ、扇から氷の鎌を形成し振りぬく。
「ほら……貴方も本気でおいで……
 全て、総て、俺に吐き出せばいい」
 その先に何があるのかわからなくても、たとえ滅亡しかなくても、受け止める器になれればいい。そう思っていた。
 ウサギは瞬間、自分の心象風景をまるで一気に流出させるかのようにUCの力を解放する。それは、彼女の受けたであろう悪印象、憎悪、嫉妬、僻み、陰湿さ、比較、世論、他数多――到底、一つの存在が抱えるにはあまりに、そして、耐えがたいほど膨大なもの。
 UCの力で質量と化したそれをすべて受け止め、逆流するそれに飲まれて心象空間に吸い込まれないように抵抗しつつシャオは喋る。
「少しは……気は晴れた? それなら……全て、流してあげる」
 瞬間。ウサギも、その悪いものも。逆流する流れも。そのすべてを飲み込むかのように、氷の津波が流れ出す。
「――俺は全てを凍てつかせる存在。
 優しく出来なくて……ごめんね?」
 それはウサギをはるか向こうまで流していき――その先に氷の塊を作り出す。それがやがて砕けた瞬間。そこにウサギの姿はなかった。

●ヌリツブシバトル・ゲームクリア
 ウサギも消えたこのフィールド。
 結果としては、17%は肌色、18%は藍色、37%は夢のようなアート、14%赤、14%水色に塗りつぶされて、黒一色だったそのフィールドは鮮やかに猟兵に塗りつぶされた。
 ――それはまるで、ウサギの黒い心を塗りつぶしたかのように。

 ――この先もこういうオブリビオンが現れることはあるのかもしれない。だが、だからといって、猟兵たちは止まるわけにはいかないのだ。
 前を向いて。
 その足で現在(いま)を踏みしめて。
 不確かな未来の方を向いて。
 これからも、猟兵たちは戦っていく。
 ――このキマイラフューチャーのオブリビオン・フォーミュラを倒すための、戦いへと。一歩ずつ、足を進めていくのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月04日
宿敵 『鬱詐偽『ウサギ』さん』 を撃破!


挿絵イラスト