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バトルオブフラワーズ⑥〜ダンスの相手は褌

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ

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「さて、集まったね。」
 すぅ……と自分のパイプを吸いながら猟兵達を見渡し、煙を吐きながら説明を始めるニャルラ。
「この前のテレビウム・ロックは助かったよ、そのおかげで今回の道が開けたからね。
 けれど、それがまた困ったことになってるのさ。
 これを見てくれるかい?」
 とゲートを開き、キマイラフューチャーの街の一角、床にタイルがきれいに敷き詰められたような場所が見える。
「今回、相手のルールで戦わなければならないんだ。
 ここのルールは、ダンスを踊ること。
 見ててごらん?」
 ニャルラに促されて視線を向けると、暑苦しい赤褌姿の男たちが現れた。
 彼らは神楽のような太鼓と笛の音楽に合わせ、比較的ゆっくりな動きで舞い踊り始める。
 よく見ると、音楽に合わせて床のタイルが光っていて、それを男たちが踏むことで踊りになっているのがわかる。
「このルールは『アカイクツレヴォリューション』と呼ばれている。
 困ったことに、床の光をきちんと踏み続けて踊らないと、この戦場から追い出されてしまうらしい。
 だが逆に、それに合わせて踊り続ける限り、君たちの力も増幅してくれるらしい。
 そのあたりは君たちの身体能力にかかっているよ。」
 私は正直得意じゃないからねぇ……と煙管を吸いながらニャルラは笑い、
「ま、今回の相手は、そういう意味じゃ少し楽さ。
 見ての通り、動きは比較的ゆっくりな、神にささげる音楽さ。
 なんていったか……そうそう、サムライエンパイアやUDCアースでいう、盆踊りみたいなもんだ。
 激しい動きは必要じゃないが、逆にやりにくいという人もいるかもしれないね。
 じゃあ、いい結果を期待しているよ!」
 楽しんでくれたまえ!とゲートをつなげると、赤い褌の男たちが現れた。


ヨグ
 ヨグです、キマイラフューチャーの戦争シナリオをお届けします。
 ふんどし過激派との盆踊りバトル、よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『ふんどし過激派怪人』

POW   :    至高の履物とは
【ふんどし】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    赤褌とは強さの象徴なり
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【赤褌】から排出する。失敗すると被害は2倍。
WIZ   :    ふんどしの魅力を知れ!
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【同志】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。

イラスト:くずもちルー

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鍋島・小百合子
SPD重視

この世界にも踊りの文化が馴染んでいたと見た
舞ならばわらわの分野じゃ!

「言うても盆踊りはあまり馴染みはないがの…そのあたりは心火を燃やす他ないな」
巫女装束に早着替えし祭祀扇片手に床の光を踏むように舞を披露
床を一足踏むごと勇壮かつ華麗、そして洗練された動きを持って敵をも魅せれるように舞い踊る(ダンス・パフォーマンス・誘惑・鼓舞、動作にはジャンプ・残像をそれぞれ併用)
攻撃の隙が出来たらUC「心火焔硝矢」発動
舞を続けつつ背にかけた長弓に持ち替え勇気の発現にて生み出した火矢を番え敵を射る(視力・スナイパー・属性攻撃・範囲攻撃を併用)
「いざ捧げん…わらわ達の勝利を祈願せし舞!」

絡み・アドリブ可


高柳・源三郎
「わしはサムライエンパイアの生まれでこの手の音楽は体に染み付いとるんじゃ。」【源三郎表の顔】を使い旅芸人状態になり踊り出した。ただ踊るだけでは足らずたぬき人形「たろう」「はな」を取り出してこの場で一番目立ってやろうと三匹のたぬきで床の光の力も合わさり華麗な踊りを踊った。


神月・瑞姫
ほ…星が割れちゃったの
すごいの…
と、驚いてる場合じゃなかったの

この戦いに勝ってちゅーすーに急がないとコンコンが無くなって
キマイラさん…みぃにたくさん優しくしてくれた
おにーちゃん、おねーちゃんたちが飢え死にしちゃうの

えーっと…ダ・ン・ス?(横文字に弱い
???
あっ、なるほど、神さまに捧げる踊りなの

それならみぃ得意なの
みぃは月神さまに仕える巫女さんだからなの
【天月神楽】

神さまに想いを伝える【祈り】なら負けないの!
(【神月の巫女装束】を翻し、舞踊るは見る者を思わず
【誘惑】する薙刀の神楽
点灯するタイルの動きに合わせ、ゆったりと神秘的に宙を舞い
祭具の【狐月】を取り回し、
髪に付けた【鈴リボン】の音が響き渡る


高鷲・諒一朗
ダンスなら任せてくれよお、ってなあ!
うなれ俺のこの長い脚!
スカイダンサーの真髄を見せてやらあ!

似たようなこういうゲームをUDCアースを旅した時にやったことがあるんだ
さすがキマイラフューチャーは最先端だなあ!
UDCアースの若者向けの有名曲は一通り踊れるから
それから曲を選ぼうかねえ
危ないところは「スライディング」で咄嗟に踏みつつ
とにかく楽しく! 見栄えも考えて! しっかり最後まで踊りきるぜえ
ここぞというときに攻撃できたうなら
『スカイステッパー』で蹴り上げるぜえ!



「ダンスなら任せてくれよお、ってな!」
 情熱を踊りに変え、1番に飛び出したのは高鷲・諒一朗(ミルザム・f17861)。
 時にはブレイクダンスもこなす軽やかな身のこなしで、すぐに神楽舞いも華麗にこなしていく。
 ふんどし達も高鷲の姿を認め、
「良い心意気よ。よかろう、受けて立とうではないか!」
「おう! 楽しくやろうぜ!」
 音楽と床のライトに合わせた足運び、それ以上に熱い踊りのバトルが今、幕を開けた。

「えーっとぉ……ダ・ン・ス?」
「あぁ、それは踊りのことじゃ。」
 疑問符を浮かべていた神月・瑞姫(神月の狐巫女・f06739)に、答えたのは鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)。
「あっ、なるほど、神さまに捧げる踊りなの。それならみぃ、得意なの!」
「いやぁ良いことですなぁ! サムライエンパイアの出のわしらには、盆踊りなら身体に染み付いておりますでな!」
 高柳・源三郎(流浪の酔いどれおやじ、たぬき人形と共に・f15710)も、連れているタヌキの人形「たろう」「はな」と共に、踊りに加わっていく。
「しかし、この世界にも踊りの文化が馴染んでいるとはのう。舞ならばわらわの分野じゃ!」
「みぃも、月神さまに捧げる舞を見せてあげるの!」
 こうして、光る床の上に上がる猟兵達。
 アカイクツレヴォリューションが今、幕を開けたのだった。

「いよー!」
 ドン、ドドン。
 太鼓と笛のゆったりした曲とともに、舞い踊る赤褌の男たち。
 その力強い踊りは、多少の暑苦しさを感じさせつつも、見事に調和していた。
「さぁさぁ! もっと激しく楽しくやろうぜぃ!」
 その正面で堂々と、華麗な踊りを披露するのは高鷲だ。
「こういうゲーム、UDCを旅した時にもあってさ! さすがキマイラフューチャーは最先端だなあ!」
「ほう! 今度わしもやってみたいものですなぁ!」
 エイヤッサ! と、たぬきの人形と共に、楽しそうに踊る高柳。
 手ぬぐいのほっかむりが似合うその風貌に、ふんどし達も
「お主! 我等とともに、この赤褌をつけてみぬか!」
「はっはっは! それも良いかもしれませんな!」
 楽しそうに受け流す。
「ほれ、女っ子の前で着替えるわけにもいかんじゃろ?」
「……まぁ、そんなことをされたら困るのう。」
 鍋島は巫女装束に早着替えし、祭祀扇片手に舞っていた。
 その動きは、日々の戦いによって洗練されており、勇壮かつ華麗に見るものを魅了していく。
「美しい……。」
「是非、この赤褌を締めて踊ってもらいたい!」
「いやまて! なんでそうなるのじゃ!」
 今回は魅了された側が悪い。
「……高天原に座します月神よ。当代の神月たる瑞姫が願い奉る。」
 そんな中、青を基調とした巫女装束で大きな薙刀を構えつつ、黙々と自身の祭神である月の神へ捧げる舞を踊る神月。
 本来なら夜、月の光に照らされながら捧げる踊りは、ふんどし達も軽口を叩く気を削いでいた。
「豊穣の刻を司りし、その奇跡の業を与え給え。道途を照らし、民草に向後を与え給え。」
 チリン……と耳飾りの鈴が鳴る。
 流れる音楽以外の音がすっかりなくなっていた。
 それほどに、神月の舞は神秘的な魅力で見るものを魅了していったのである。

 ふんどし達は踊りながらも内心焦っていた。
「こやつら、できる……!」
 高鷲の磨かれた華麗なステップに、泥臭いながらも慣れた高柳の盆踊り。
 戦巫女としての勇壮な鍋島の舞いに、神秘的な舞いを披露した少女、神月。
 どれも見事、我等の踊りではかなわぬ……!
「なれば、力ずくで!」
 と、ふんどし達は踊りながら近づき、拳とふんどしを構えていた。
「我等の同士となれ!」
「……やれやれ、やっと姿を現しおったか!」
 鍋島の手には、いつのまにか長弓が握られている。
 見るものに勇気を与える動きで矢をつがえると、炎が吹き出していた。
「我は燃やす、己が胸の内にある勇炎の心……貫け!」
「ぐあああ!」
 火矢に貫かれ、ふんどしの一人が灰になりながら散っていく。
「く、おのれ貴様ら!」
「へへ、先に手を出そうとしたのは、おたくらでしょうや!」
 近づいた高柳と、彼の連れたたぬき人形「たろう」が動く。
「……ま、反省してくだせぇ。」
「く、あ……。」
 たろうに仕込まれた三味線の弦。
 それがふんどしの一人の首に巻かれ、高柳がそれを引くと、彼は宙に浮いた。
「あの世で、たっぷりと。」
 ピン! と弾くと、力を失ったように崩れて消えた。

「いざ捧げん……わらわ達の勝利を祈願せし舞!」
 言葉とともに、次の矢をつがえながらも舞いをやめない鍋島。
 今も曲は続き、足を止めたものはステージから弾き出されるのだった。
「……キマイラさん、みぃたちにやさしくしてくれたの。」
 大きな薙刀を構えつつ、神月はふんどしの一人へ向き直る。
「だから……みぃは守るの!」
「その意気だぜ!」
 ふんどしの後ろから、高鷲の跳び蹴りが入る。
 そのままふんどしを足場に宙返り、元の位置へ下りて踊りを続ける。
 次の床の光が点くまでの時間、床以外に足をつけなければ良いというルールの隙を突く一撃だった。
「ぐふ……!」
 蹴り出されたふんどしの腹に突き刺さる、神月の薙刀。
「へへ、守りたいって気持ちは確かに受けとったぜ!」
「……ありがとう、なの。」
「この調子でやってやるぜい!」
 次のふんどしへ蹴りかかる高鷲。
 ……残ったふんどし達が倒されるまで、あまり長くはかからなかった。

 音楽が止み、床の全面が光り出す。
「終わったかの?」
「そのようですな。」
 巫女装束から見る間に普段の戦装束へ着替えるのを見て、高柳は顎に手をやりながら呟く。
「それができれば、わしも赤褌をつけるのも悪くはなかったのじゃがなぁ……。」
「……見えねば構わぬが。」
 そんな話をしていると、急にスピーカーから声が響いた。
『ふんどし過激派の離脱を確認。増援求む。……繰り返す、ふんどし過激派の……』
「やったぜい!」
「うん……!」
 ガッツポーズで飛び跳ねる高鷲に、釣られて笑顔になる神月。
 それは猟兵達の勝利を告げる声だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月03日


挿絵イラスト