バトルオブフラワーズ⑥〜踊れ!着ぐるみーず
●どうぶつさんたちだいしゅうごうだ
「力を貸してほしい」
齢・53歳。
熱海・靖久(多重人格者のおじさまダンサー・f06809)が無表情のままに頭を下げた。
「みんなも、キマイラフューチャーが真っ二つに割れてしまったのはご存じだと思う」
苦々しげな表情で眉間に皺を寄せる靖久。
占領されたキマイラフューチャーの中枢、システム・フラワーズに向かうためにも各ステージをクリアせねばならない。
「僕が案内するのは『ザ・ダンスステージ』だよ。その名の通り、踊ることが戦闘に必須になってくるんだ」
靖久が黒板にサササと画を描く。
モグラっぽい絵と、カエルっぽい絵と、ネコっぽい絵が描かれ。そこに『COOOOL!!』と書き添えられた。
「この3種類の怪人が皆の相手となる。数は沢山いる、が皆の力であれば倒すのは容易いだろう」
しかし、靖久は顔を伏せた。
「だが……! 普通に倒すだけでは駄目なんだ」
眼鏡の位置をクイッと直し、言葉を続ける。
「戦場は特殊な場所で、通称『アカイクツレヴォリューション』と呼ばれている。戦場の床タイルが光り、点滅するんだ。ダンスのリズムで光っている床を踏まなければならない」
光っていない床タイルを踏んだり、ダンスに失敗すれば……。
「待っているのは……死、でなはいのだけれど。その戦場からは脱落となってしまう」
逆に、良いステップを踏み続ければ己の戦闘能力もアップするだろう。
「踊りながら攻撃をしかける、という厄介な戦闘場所だ。しかしここを乗り切らないとキマイラフューチャーの未来を救えないんだ」
靖久は「本来ならば、ダンスの心得のある僕が参戦したかったんだけれど……」と続けながら。
「僕に出来ることを……とっておきのものを、用意したよ」
ファサッ! と靖久が奥のカーテンを開いた。
そこにあったのは……着ぐるみの山。
うさぎさん、わんちゃん、たぬきさん、などのオーソドックスなものからワニさんやツチノコさんなど。
「僕からのアドバイスは……ダンスは思い切りが大事。テクニックもそうだが、それ以上にパッションなんだ。いかに自分を魅せるか、どんな思いを込めるのか……」
靖久が憂いを込めた眼差しのままネズミさんの着ぐるみの頭をそっと撫でる。
「ダンスに慣れてない人もいるだろう。その羞恥心を取り除くのにとっておきのアイテムがこの着ぐるみだ。これを着て踊るのも僕はオススメするよ!」
初めて靖久が笑みを見せた。このおっさん本気で言ってるようである。
さぁ、猟兵達よ!
着ぐるみを着たり着なかったりして動物怪人を踊り撃破するのだ!
あけっちあ
はじめまして、もしくはお世話になっております。あけっちあです。
ダンス依頼ということでおっさんダンサーに予知してもらいました。
キマイラフューチャーでの戦争ということで、相変わらず緊張感なくゆるっとした雰囲気でシナリオを書かせていただければと思います。
肩の力抜いたコメディ予定です。
今回のシナリオの目的は「ステップを踏みながら敵を倒す」ことです。
ダンス技能の有無も関係はありますが、それ以上に意気込みやパッション等込めていただけると嬉しいです。
着ぐるみは別に着なくても構いません。
着たところで有利不利もありません。羞恥心が紛れるぐらいでしょうか、武器も扱えますしユーベルコードの使用もできます。
靖久にめちゃ勧められたていで着ていただくもありかと、ありかと。
またオープニングのもの以外でも適当な動物やら着ぐるみ師弟いただくのもありかと、ありかと。
そんなこんなで、自由にゆるっとプレイングかけていただけますと幸せです!
何卒よろしくお願いいたしますっ。
第1章 集団戦
『つよくてクールなアニマルズ』
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POW : モグラさんドリル怪人・ウェポン
【モグラさんドリル兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : カエルさん殺法怪人・ジェノサイド
【カエルさん殺法攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ネコちゃん拳法怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ネコちゃん拳法】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ニノマエ・アラタ
じゃあひよこのキグルミ。
(本当? と靖久さんをジト眼にらみ)
明滅するパネルを踏み続けながら攻撃。
それだけだな。
スローな楽曲はむしろメロディーにのるタイミングが難しそう。
機械的に踏み続ける早いテンポの曲のほうが楽かも。
(ポチ)
(最速)
(難易度高)
音ゲーにおいては反則かもしれんが、
曲に耳をかさず、ひたすら床の明滅だけを追いかける。
…で、敵な。
皆、近接ぽいな。
突っ込んでくるのを待つかな。
床の明滅に慣れた頃、余裕の笑顔でポーズを決めるぜ。
「おれのくーるなだんすについてこれないだろ」
(いささか棒読み)(慣れない挑発ゆえ)
UCはズルっぽいので使わない。
攻撃時はガントレットでふっとばして足を踏み外させるぜ。
●180cm位のひよこさん
(これがおすすめって……)
見た目は、目にも鮮やかな黄色いヒヨコの着ぐるみ。つぶらで愛らしい瞳が黒くツヤツヤと輝いている。
しかしてその中身は、身長177.6cm、鋭い眼光を光らせるニノマエ・アラタ(三白眼・f17341)がINしてるとは誰も思うまい。
殺し合いを生き延びた末、今に至るアラタ。まさか着ぐるみに入る日が来るとは誰が思っただろうか。
その原因となった猟兵のおっさんを鋭い三白眼でジトリと睨みながら。アラタが転移された先は、キマイラフューチャーの煌びやかなダンスフロアだった。
(あいつらが敵か……)
愛らしいヒヨコちゃん、否、眼光を更に険しく光らせたアラタが先にいる動物さん達を見据える。
モグラもカエルもネコも思い思いにダンスを楽しんでいるようではあるが、モグラはドリルを構えていたり、ネコもカエルも妙に動きが機敏だったりと侮れない雰囲気が満載だ。
アラタはそんな敵達の動きをステージに入る前にじっくりと見物する。
そして同じく、曲に合わせて点滅する床を凝視し、そのパターンを頭に叩き込んだ。
(スローな楽曲だと、むしろメロディーに乗るタイミングが難しそうだ)
ならば、とプリティなヒヨコちゃんは愛らしい表情で頷いた。
そして音楽のテンポアップをDJへと望む。
「OK!」
と、敵なのか味方なのか、ゴリラの着ぐるみDJがサムズアップすれば。フロアの曲調がより早く、より激しいものへと転換し。
(行くか)
ヒヨコちゃんことアラタが足を踏み出した。
アラタの艶のある黒い瞳は着ぐるみ越しに床の点滅を瞬時に見極め、ステップを踏む。
着ぐるみらしからぬ激しい足さばきにゴリラDJはウッホウッホと興奮の様子を見せている。
ご機嫌にステップを踏んでいるように見えるアラタだが、実際は
(音ゲーにおいては反則かもしれないが……)
もはや、音は耳に入ってきてはいなかった。
音楽を心で遮断し、目の前の点滅だけに神経を集中させるアラタ。その結果、この難曲を見事に乗り切っている。
チラリとヒヨコちゃんの横目で敵達の姿を見れば、怪人達も曲の早さと難易度にてこずってる模様であり。
それでも怪人達は必死に、アラタことヒヨコちゃんに向かって攻撃を仕掛けようと近づいてくる。
(ギリギリまで引き付けて……)
段々とステップにも慣れ、その規則性にアラタ自身、余裕も生まれて来た。
そして
「おれのくーるなだんすについてこれないだろ」
ひよこちゃんが手をパタパタと羽ばたかせる。いと愛らしや。若干に棒読み、かつイケボ男子の声というギャップがまたトキメキを誘うであろう。ゴリラはウホウホとドラミングした。あいつ多分メスだ。
アラタひよこちゃんの手をへいへい! と動かす仕草に逆上したのは怪人達。
必死の形相(ただし各動物の表情は変わらない)でアラタに近づき、それぞれの怪人が同時に攻撃を繰り出す、が!
(……大したことないようだな)
アラタがニヒルな笑みを浮かべた(ただしヒヨコちゃんの表情は変わらない)。
点滅する床をステップしながら、ブレイクダンスの如くアクロバティックな動きでアラタは身を引くし、敵の攻撃をヒョヒョイと躱す。
そしてお返し!とばりにヒヨコちゃんの手で次々と怪人を殴りつければ、ふっ飛ばされていくカエルやネコ、モグラさん達。そしてそのまま彼らは点滅していない床を踏み、奈落へと落ちていくのだった。
アラタはヒヨコ手の中のガントレットに包まれた己の拳を強く握ると、次なる敵へと華麗なステップと共に戦いを挑むのだった。
You Win !!
成功
🔵🔵🔴
片桐・公明
踊る公明。着ぐるみは着ない、と言うかいらない。
ポップスのリズムで踊りきる。かなりノリノリ。
「歌唱だったらともかく、ダンスは得意よ。なんて言ったって私の母さんは『歌って踊ってバトルもできる。』アイドルだったからね。」
「さぁ。次はどんな曲を踊ればいいかしら?」
ゲームのルールは守りつつ、改良できる振付は拳やキックで攻撃していく。
「強さと美しさの両立。それこそ諸葛流舞闘術の真髄よ。」
「正しく蝶のように舞い、蜂のように刺す。」
「まぁ、刺すというより殴る蹴るだケドネ。」
(アドリブ、絡み歓迎です。)
ポク・ョゥョゥ
ダンス踊るのー?いいよー
着ぐるみ着るのー?いいよー
じゃーこのパンダの着ぐるみ着るのー
よーし、いっくよー
着ぐるみパンダのぽよぽよダンスだー
あっちでぽよーん、こっちでぷよーん
ぽよっとぷよっと跳ねて踊るのー
光ってる床に着地して跳ねるよー
いぇーぃ。ごきげんなのー
くるっと回ってじゃーんぷ
そのまま怪人たんにぽくきーっく
ぽよんと跳ねてまた光る床に着地してぴょーん
盛り上がったら大技いくよー
大きくじゃーんぷしてくるくる〜の、着ぐるみ取るのー
じゃじゃーん。なんと中身はぱんだでしたー
決めポーズであがめよー
くーるに決まったらーまた跳ねぽよダンスで怪人たんやっつけるよー
飛び跳ねめがとんぽくぱーんちー
どうだー参ったか〜
●美女とパンダonパンダonパンダ
あ、着ぐるみはちょっと、と無言のままに勧められた着ぐるみを手で制したのは片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)。
それもそのはず、公明の母親は『歌って踊ってバトルもできる』アイドルであり。
「歌唱だったらともかく、ダンスは得意よ」
その鮮やかな赤の瞳で愛らしくウィンクする公明。
藍色の美しい髪はポニーテールに結いあげられ、公明が準備運動で身体を動かす度にサラサラと輝きと共にしなやかに揺れている。
そんな公明の傍らで。愛らしいブラックタールの少年が両手を愛らしく上げ「あがめよー!」とウキウキした表情を見せていた。
「ダンス踊るの? いいよー」
はーい、と手を挙げるのは、ポク・ョゥョゥ(よろしくなの〜・f12425)。
ブラックタールである。ブラックタールであるが……パンダにしか見えない。どう見てもパンダだし、ポク自身も己はパンダだと思っているわけで。
日中ハーフである公明はそんなポクの姿に親近感を抱いてならない。公明さん自身は日本育ちですけれども。
そんな愛らしい&日中友好の証系ブラックタールのポク。
「着ぐるみ着るのー? いいよー」
(着るのね……!)
準備運動中の公明がポクの動きに目を見張る。
「それじゃー……」
ポクがいくらかの着ぐるみを物色した後……目がキラリと光った。ポクが選んだ着ぐるみは。
「このパンダの着ぐるみ着るのー」
(パンダがパンダを……!)
もぞもぞと着込むポクを暖かな眼差しで見守る公明。
「よーし、いっくよー」
ポクがのんびりとした口調のまま両手をえいえいおー!と掲げた。
パンダ顔のブラックタールであるポクがパンダ風の服の上から更にパンダ着ぐるみを着こむという愛くるしさに公明も笑みを零しつつ。
2人は意気揚々とキマイラフューチャーのステージへと転移されるのだった。
すでにキマイラフューチャーのダンスフロアはノリッノリの曲で満たされていた。
フロアの中央は川のように光り輝くパネルが並び、曲に合わせて様々な色を発している。
頭上には輝くミラーボール。
そして床パネルを挟んだ対岸にはモグラ怪人やネコ怪人もノリノリで飛び跳ねグルーヴを感じダンシングフィーバーしていた。
公明もBGMに身を委ね、軽やかにステップを踏む。しかし眼鏡の奥のその瞳は光る床パネルを見、その規則性を頭に叩き込んでいた。
歌唱や音感は壊滅的と思われてしまう公明ではあるが、その戦闘技術やセンスはズバ抜けており。父母の血は勿論、本人の努力の賜物でもあろう。
ポクもまた、お尻をふりふりポヨポヨと踊り跳ねる。
「それじゃ、いこっか~」
愛らしく黒い瞳で公明に合図を送れば。ポクはふわふわぽってりとした動きでフロアへと踊り飛び出した。
「楽しむわよ!」
敵がいることすら忘れそうな程。公明は笑みを浮かべながらその長い足でステップを踏んだ。
「着ぐるみパンダのぽよぽよダンスだー」
まったりとした口調でポクが飛び跳ねる。ぽよぉぉん、と大きく跳ね、そしてぷよよぉん、と光る床に着地……からの、反動を利用して大きく飛び上る。
見るからに柔らかそうな着ぐるみパンダ、ポク。ゆったりほよほよぷよよん、と触れたくなるようなダンスを披露している。
そんな観る者の心を癒すかのようなふわふわぽよぽよ、いつまでも観ていたくなる癒しのダンスと対照的に、公明はそのスポーティーなナイスバディを曲に合わせて激しく動かしダンスを楽しんでいた。
観る者の心を喜びで騒がせるような、アクティブな公明のダンス。ゆったりとしたポクのダンスとの緩急にDJのゴリラはウッホウッホとドラミングでリズムを取っている。
そんなポクと公明の動きに負けてなるものか、とモグラ怪人やネコ怪人も踊り動きだした。
敵怪人もノリノりで曲に合わせて進み来る、が。
ポクが大きく跳ね、くるぅりと回る、と共に。
「え~い!」
と、のんびりとした口調とは裏腹に鋭いキックをモグラ怪人に、どーーん!
そしてそのまま光る床に着地し、ゴムまりのように跳ね、更に追撃頭突きをドーン!と連続で仕掛ける。
公明もまた、長い手足を活かした華麗な舞いと共に、美しい蹴り技でネコ怪人をけん制し。
「強さと美しさの両立。それこそ諸葛流舞闘術の真髄よ」
口角を上げ、的確に光るパネルを踏み込んで。
「正しく蝶のように舞い、蜂のように刺すっ」
リズミカルにネコ怪人にパンチを叩き込んでいく公明。ミラーボールの光を浴び、その姿は鮮やかで様々な光に照らされている。
「まぁ、刺すというより殴る蹴るだケドネ」
茶目っ気と共に舌をペロッと出し。
止めとばりに、跳び箱を飛ぶ要領で公明はネコ怪人に大きく飛びかかる。そして
「痺れる位、良いダンス…デショ?」
少しの訛りと共に、ユーベルコード『サイキックブラスト』を放った公明。
その高圧電流に身体を痺れさせたネコ怪人はダンスを続ける余裕もなく、暗いタイルと共に奈落へと落ちていった。
勿論、公明は光る床へと着地し。くるっとターンをし愛らしく決めポーズ★
ご機嫌に敵を翻弄し舞うポクも公明の技に拍手しつつ
「それじゃー、おおわざ、いっくよ~」
モグラ怪人のドリル攻撃を躱しながら、更に更に大きく飛び跳ねたポク。
頭上のミラーボールに届く程に大きく跳ねたポクは
「じゃじゃ~ん」
そのパンダの着ぐるみをバサッ!と脱いだ。ミラーボールの光に包まれたポクの身体。うわっ、眩しッ!とモグラ怪人が目を覆った次の瞬間。
「なんと中身はぱんだでしたー」
マトリョーシカ…!?と思わきポクの着脱に呆気にとられるモグラ怪人。
そして勢いと共にポクが両手を前に突き出しながらモグラ怪人目掛けて飛んできた。
「あがめよー」
と迫りながらの
「ひっさーーつ! めがとんぽくぱーんちー」
ゆるゆるっとしたポクの叫び声、そしてキラキラ★な星エフェクトと共にぽっこーーん、としたパンチでモグラ怪人にドギャガガン!と大ダメージを与えた。
床にめり込むモグラ怪人、そしてそのまま床の光が失われた瞬間。
「も、もぐーーー」
叫びと共にモグラ怪人もまた奈落の底へと吸い込まれて行った。
「いっちょ、あーがりー」
ポクがご機嫌に飛び跳ねれば、公明がその手にハイタッチを交わし。
「さぁ。次はどんな曲を踊ればいいかしら?」
公明は眼鏡を輝かせ、次なるダンスの相手を探すのだった。
It was a Good Time !!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
榎・うさみっち
ダンスは衣装も大事だからな!俺も着ぐるみ借りていくぜ!
ふわふわもこもこのピンクのうさぎさん着ぐるみだー!
【かくせいのうさみっちスピリッツ】で「まほみっちゆたんぽ」を増やし
せっかくだからこいつら全員も全種類制覇する勢いで色んな着ぐるみ装備
ダンスユニット『USAみっちーず』行くぜー!!
ダンスは少し前にとある依頼で踊りまくったから自信あるぜ
全員の息を合わせた華麗な大人数ダンスをお披露目
俺がメインダンサーでまほみっち達はバックダンサーとしてポンポン持って踊ったり
羽根で宙をくるっと舞ってみせたり
まほみっちの杖から水や炎の魔法を使って会場を彩ったり!
パフォーマンスしつつちゃっかり【属性攻撃】で攻撃するぜ!
千愛・万望
はっはぁ、粋なことしてくれるじゃあないの、おいちゃん
折角だ、あーしはマンボウの被り物借りるよぉ
(ずもーん)
(異様な風体)
うん、頭しか覆えてないけど
むしろ舞踊には丁度良いさね
さあさ、舞なんざ習ったことはないが
体動かすのは大好きだからねぇ、一丁やってやろうじゃないの
ほっ、よっ…ははは、楽しいじゃないの。うちにも欲しいねぇ、これ
さてさてこの状況
蛙さんのジェノサイドが怖いねぇ、踊りながらじゃ避けきれないわさ
てな訳で、足踏みに合わせて
(鞭で星を描き)
喰らいな蛙さん、《星縛》!
はっは、あんたは脱落だわね
これ以上のUCは相殺されちまうようだから
二匹目のドジョウは狙わないさ
その分【早業】で鞭攻撃を仕掛けよう
●妖精さんと傾奇者嬢
「はっはぁ、粋なことしてくれるじゃあないの」
そう言いながら、藍色の瞳を楽しそうに細めたのは千愛・万望(誰が為に誰が為す・f17823)。おっさん猟兵が揃えた着ぐるみ類をじっくりと吟味する。
そんな万望同じく
「ダンスは衣装も大事だからな!」
フェアリー用着ぐるみコーナーにて、ぶーんぶーんと水色の羽を愛らしく羽ばたかせながら。
着ぐるみを見ては己の身体に合わせてみるのは、榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)の姿。フェアリー用着ぐるみは勿論、テレビウム用だとかラインナップの豊富さに(こいつ何者だ……?)と思いつつも。
愛らしい着ぐるみからネタに走った着ぐるみまで、そのヴァリエイションに万望もうさみっちもウッキウキで探すあたり、このお二方、非常にノリが良い。
「あーしはこれ、借りるよぉ」
「俺はこの着ぐるみ借りてくぜ!」
各々が己の身を着飾るに納得する衣装を見つけられたようで。ささっと着替えると、二人はご機嫌でキマイラフューチャーの世界へと転移されていくのだった。
……ダンスフロアに凛々しく佇む万望。
普段、万望の身体はサムライエンパイア風の衣装をスタイリッシュに着崩したような、いわゆる『傾着物』と言われる和装に包まれている。下着も丸見えているようだが、きっと健康的な色気なのだろう、と勝手に想像している。違ったら申し訳ない。
そんな万望だが。
今、その顔には。
――マンボウの着ぐるみ(顔だけ)
スラリとした長身のバディの頭に、マンボウの顔。ソーシュール。
しかし万望としては
「うん、頭しか覆えてないけれど……」
表情のないマンボウの仮面着ぐるみは、その黒くつぶらな瞳で自分の手足をしげしげとみやり。
「むしろ舞踊には丁度良いさね」
(前向き……ッ!?)
そんな万望の容姿と呟きに内心で突っ込んだうさみっち。
かくいううさみっちはふっわふっわのもっこもっこ、触り心地の良さそうなうさぎの着ぐるみでその身を包んでいる。いと愛らしや……!
背中の切れ目からはフェアリーの羽が飛び出し、そのうさぎ着ぐるみはいつものようにぶーんぶーんと宙を浮いており。
「おや、可愛いさね」
万望がニッと笑みを見せた。マンボウの仮面の下で。
そんな言葉にうさみっちは胸を張り。
「俺だけじゃないんだぜ」
と指をチッチッチ、と横に振り。続けざまに手をパンパンと叩けば、うさみっちのユーベルコード『かくせいのうさみっちスピリッツ』の力により現れたまほみっちゆたんぽ、総勢36体がズザザッと現れた。
しかもその全員の姿は、すべからく着ぐるみである。
本体であるうさぎ着ぐるみのうさみっちをセンターに、ネコや犬とオーソドックスな着ぐるみを始め、アルパカ、孔雀やペガサス、ドラゴン、最終的にはバナナなど無機物にいたるあらゆる着ぐるみを着こなしている。
「ダンスユニット『USAみっちーず』!」
うさみっち(本体)の声に合わせ、バックUSAみっちーずがキレッキレで統制のとれた動きでポージングを披露する。
その姿に万望が万雷の拍手を送りながら
「ははは、こりゃあ楽しみな闘いになりそうさね」
ニヤリと笑みを見せた(着ぐるみの中で)。その表情にうさみっち達も大きく頷けば、準備万端
「行くぜーー!」
うさみっち本人合わせ37人、そして万望が光るパネルが輝くフロアへ進み出れば、対岸でピョコピョコと踊り狂っていたネコ怪人やカエル怪人も進み出るのだった。
今、舞闘会が始まる――
フロアで華麗に舞う、USAみっちーずと万望。
ミラーボールの光を浴び、ノリノリで美しく舞うマンボウ仮面とちっちゃい着ぐるみズは愛らしさと芸術性を感じさせる。あとシュールさも。
(舞なんざ習ったことはないが、体動かすのは大好きだからねぇ)
万望が飄々とステップを踏みながら、思い出すのは故郷の祭りか。
(ほっ、よっ…ははは、楽しいじゃないの)
手拍子したくなる気持ちを堪えながら、光るパネルをリズミカルに踏み跳ね。
(うちにも欲しいねぇ、これ)
戦闘でなければ、そして部屋の邪魔にならなければ暇つぶしになりそうさね、と思いながら、ステップを楽しむ万望。
勿論、敵の動きを窺うのも忘れない。マンボウの着ぐるみのつぶらな瞳の奥から、チラリと怪人達の姿を見る。
(蛙さんのジェノサイドが怖いねぇ、踊りながらじゃ避けきれないわさ)
事前に聞かされていた敵の攻撃、『カエルさん殺法攻撃』。果たしてどんな動きをするのか。万望の藍色の視線が相手を睨む。愛くるしいマンボウ着ぐるみの奥で。
そして、自信たっぷりな表情(着ぐるみで達は皆笑顔の表情)で激しく舞い踊るのはUSAみっちーず達。
(ダンスには自信があるぜ!)
うさみっちは以前にもスタイリッシュ☆で激しくダンシング☆なパフォーマンスを繰り広げた経験もあり。今回も思う存分に動けることにむしろ活き活きとした表情を見せていた。各々の着ぐるみの中で。
メインダンサーは勿論センター、うさぎ着ぐるみうさみっち★
「華麗なダンスを見せてやるぜー!!」
ご機嫌に、その浮遊力や身体能力を駆使して跳ね飛び踊る。
光るパネルをタイミング良く踏みッ!としながら、くるぅりと旋回するメインダンサーうさぎ着ぐるみうさみっち。
そしてその動きに合わせて愛らしくラインダンスを披露する36匹アニマルズ着ぐるみズ。36人でウェーブをしてみたり、孔雀うさみっちが羽を広げたり、ダンスと言いながら組体操に興じたかと思えばチアガールの如くポンポンを持ってデュワー!っとその息の合った動きを見せたり、と某バニアファミリーの世界にダンス甲子園があったらきっとこんな感じだろう、と観る者に色んな熱い想いを投げかけている。
そして最終的には総勢37名がカモンベイベェばりに親指を立てリズムに乗ったダンシングを魅せれば。それに加わりたいのか着ぐるみ怪人達がUSAみっちーずに近寄ってきた。
その姿に
「踊り子さんにお触りは禁止だぜ!」
うさみっちが従えているのはまほみっちゆたんぽ達。彼らはアックス&ウィザース世界の装いと伴に手に持つ武器で魔法攻撃が行えるわけで。
36まほみっちゆたんぽが着ぐるみの中からモゾモゾと杖を取り出し、シャラララァ~ン!と魔法を放てば、会場を彩るように花火のような火花が散り、水芸の如く美しい水飛沫が上がり。そのついで位のレベルで怪人達を攻撃していった。
その攻撃をマトモに喰らい、呆気なく光るパネルから脱落していく怪人達。
「うさみっち様の本気、その目に焼き付けられたか?」
ピシッ! と決めポーズを行うセンターうさみっち、そのバックではポンポンを持った36のうさみっちがピンクぽんぽんで愛らしくハートをかたどっていた、とか。
一方、万望は
(ははっ。派手な演出さね、素晴らしいじゃぁないかい!)
USAみっちーずの巻き起こす炎や水を楽しみながらダンスに興じていた。
そして、遂に目の前に怪人が現れる。
「やっとお出ましさね」
万望マンボウの手に握られているのは霊符拵五芒鞭。護符・呪符をねじり合わせ縄とし、鞭化させた代物であり。ダンスステップに合わせながらその鞭を器用に動かしていく。
そして新体操の如く宙に星を描けば
「暫くお利口にしてなさいよ。喰らいな蛙さん、《星縛》!」
万望のユーベルコード『星縛』の力により、目の前のカエル怪人はその動きを制御された。
光るパネルの点滅は止み、カエル怪人が闇に吸い込まれていく。
「はっは、あんたは脱落だわね」
マンボウ着ぐるみが愉快気に上下する。
「さぁ、あーしの星に縛られたいやつぁ出てきてごらん!」
軽やかにステップを踏みながら鞭を振り回す万望マンボウ着ぐるみの姿。愛らしくも恐怖を与えるのはなぜだろう。マンボウの無機質な顔ゆえか。
かくして、USAみっちーずのダンスと万望の舞いにより数多くの怪人達が奈落の底へと落ちていった。
「まだまだいけるさね?」
「勿論だぜ!」
UのポーズとSのポーズとAのポースを繰り広げながら。USAみっちーずと万望は更なる敵を踊り倒すこととなる。
It’s So Cooooooool !!!!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
五百雀・斗真
ダ、ダンスに慣れてないので着ぐるみを着たいです
着ぐるみは…こ、これを着ます…っ
(前に「つちねこ」という敵と戦ったのもあり、思わずツチノコ着ぐるみを着用)
大丈夫かな…踊れるかな…
いや、弱気になっちゃダメだよね
ダンスは思い切りが大事って言葉を信じて踊ろう…!
…あ。ツチノコってどうやって踊ればいいんだろう…
つちねこは確か…四つ足で立っていたし、僕も四つ足でステップを踏んでみようかな
序盤は焦らず踊って、途中からテンポアップしながらくるくる回るように動いて
隙をみて敵をしっぽでぺちん!と叩いて攻撃してみよう
>補足
UDCの大田さんは可愛いもの好きで攻撃はあまりできないので防御に徹します
※アドリブ歓迎
アスター・ファラデー
着ぐるみ、いいですね……
着ぐるみストとしては、見逃せないセレクトです……
あ、ケットシーサイズの着ぐるみ、ちゃんとあります、よね……?
■着ぐるみ(英霊さんも)
ロシアンブルーの着ぐるみ
ケットシーの英霊さんも呼び出して、協力しながらダンスして床を踏んでいきます
「故郷で習っていたので……ダンスは、お手の物、です……」
英霊さんと手を取り合い社交ダンスチックに華麗に踊る
尻尾をパタパタ、軽やかに足をとんとん
そして英霊さんと一緒にルーンストーンをぽーいっと放って攻撃
「今日のルーンは、ナウシズで行きましょう……束縛のルーン、です……」
アドリブ・連携歓迎
●つちのこねこねこ
(あれ……?)
五百雀・斗真(人間のUDCエージェント・f15207)は首を傾げた。
隣にいた深い紺色ケットシーガールのアスター・ファラデー(ルーンの繰り手・f02089)がご機嫌にロシアンブルーの着ぐるみを手に取り、着替えに行ったかと思っていたのだが。
(二匹に増えてる……!?)
斗真の艶やかな漆黒の瞳が少しだけ見開き、驚きの色を見せた。
そんな斗真の視線に気付いたアスターは斗真を見上げる。
「どうかしました、かしら……?」
二匹同時に首を傾げるアスターに、斗真は思い切って疑問をぶつける。
「あれ……いつの間に二匹に?」
「こちらは、私のユーベルコードで呼び出しました英霊さんです」
アスターが隣のロシアンブルー着ぐるみを紹介すれば、アスターのユーベルコード『サモニング・ガイスト』で呼び出された英霊は片手を上げ「よ」と斗真に挨拶をし。
そういうことか、と斗真が思えばいつの間にか斗真のUDCである『大田さん』も英霊に、その薄墨色のウネウネを「よ!」といった風情で掲げていた。
「そういえば……斗真さんは着ぐるみを決めたのです、か?」
ロシアンブルーの着ぐるみアスターが首を傾げれば
「ダンスに慣れてないので着ぐるみを着たいと思ったんですが……色々ありすぎて……」
斗真の手は未だに着ぐるみの山を漁っている。
「着ぐるみストとしては、見逃せないセレクトです……」
アスターも様々な着ぐるみを改めて見、着ぐるみの中でそっと金色の瞳を細めた。
「ケットシーサイズもあるんだし、凄い……」
斗真がそう呟きながら、アスターの手元を見。
「あ」
斗真の瞳に輝きが灯った。どうされました?とアスターが手に持っていた着ぐるみを箱に仕舞おうとすれば
「そ、それにしますっ。あ、ケットシーサイズじゃなくて、僕が着られるサイズのものを」
――かくして。
斗真もその長身の身に合う自分好みの一着をゲットし、その引き締まった身体をぬいぐるみで包むのだった。
アスターや斗真が転移された先は、キマイラフューチャーのダンスフロア。
煌びやかなライトと、ノリの良い音楽がフロアを満たしている。
ドゥンドゥンとお腹に響く重低音に、斗真は着ぐるみの中で不安げに眉根を寄せる。
(大丈夫かな……踊れるかな……)
隣では軽やかに、アスターとその英霊の2キャット着ぐるみが準備運動ばりに身体を動かしている。
その動きはしなやかで、軽やかで。更に上品さも感じさせ。社交界のダンスはきっとこんな雰囲気なのだろう、と思わせる。
そう言えばアスターはダンスを故郷で習っていた、と言っていたのを斗真は思い出した。
(僕はダンスに慣れていないけど……でも)
フロアの対岸にいる怪人達を見据えた。
(弱気になっちゃダメだよね。ダンスは思い切りが大事って言葉を信じて、踊ろう…!)
きつく唇を閉じ、拳をグッと握り。斗真は光を発するパネルとなったフロアへと颯爽と足を踏み入れた。そして、両手もフロアへ。っていうか四足で。俊敏に。遅れて尻尾もフロアにIN。
ツルッとした顔に、膨らみをみせるお腹。そして長い尻尾。
――斗真が選んだのは、ツチノコの着ぐるみだった――
(……ツチノコは四つ足なのです、ね……)
アスターがロシアンブルーの着ぐるみの中で少しだけ驚きの表情を見せた。
斗真がツチノコの着ぐるみを選んだ時点でそのチョイスにグッと来ていたアスターだったが、まさか四つ足になるとは思わなかった。
アスターは斗真が着ぐるみをチョイスした際の会話を思い返す。
「なぜ、その着ぐるみを……?」
「前に『つちねこ』という敵と戦ったことがあって……」
斗真がスマホを取り出し、その際に撮影した写真をアスターに見せた。
「流石につちねこの着ぐるみはなかったけど……」
「私たちが猫なので、ある意味『つちねこ』です、ね……」
確かに、先程見せて貰った写真で見た『つちねこ』は四足歩行だった。
今、斗真はそれを忠実に再現していた。
アスターと英霊の視線の先には、両手両足でダイナミックに、また器用に光るパネルを踏み踊る斗真、いやツチノコ着ぐるみの姿が。
「凄いです、ね……」
アスターが感嘆の声を上げれば。英霊による着ぐるみ猫がアスターの手を紳士的に取り、エスコートをする。
「ですが、私も……。故郷で習っていたので……ダンスは、お手の物、です……」
優雅な立ち居振る舞いでアスターも、ロシアンブルーの尻尾をゆらゆら揺らしながら英霊と共にフロアへと躍り出るのだった。
(あれ……意外と楽しい、かも)
斗真は着ぐるみの中で笑みを零れる程、ダンスを楽しんでいた。
なかなか人生で四つ足で動く事はまぁないと思われる。だが、その動きを斗真は活き活きと演じ踊っている。着ぐるみを着ているからこそ為せる技、恐るべし……!
曲のテンポがアップするにつれて、斗真の動きも激しくなっていき。
ちなみに大田さんはウネウネッとその身を伸ばし、ツチノコの尻尾部分からその身を出したり引っ込めたりしている。そんな触手の大田さんこと尻尾が軸となり、コマの如くクルクル回るツチノコ着ぐるみ斗真。
その回転は激しさを増していき……
(……? 今、何かが足に当たった……ような?)
斗真の視界の先に吹っ飛んでいくカエル怪人の姿が……!
そしてカエル怪人はパネルを踏み外し、奈落の底へと落ちていく。
少しだけ、大田さんが寂しそうにクネッとした気がする。
それでいて、モグラ怪人が踊る斗真にドリル攻撃を仕掛ければ
(そうか、この尻尾があれば……!)
斗真ことツチノコが大きく尻尾を振れば、大田さんがモグラ怪人のドリルを弾き。そしてそのまま尻尾フルスイング!でモグラ怪人を吹き飛ばした。
頭上を飛んでいくモグラ怪人を見ながらも、優雅に上品に。
英霊着ぐるみと共に軽やかに美しく舞うアスターはワン・トゥー・スリーとステップを踏む。その尻尾は的確にテンポを掴み、軽やかにとんとんとん、と前へと進んで行く2匹の着ぐるみ。
観る者を魅了するようなアスター達の舞、しかし今回の依頼が敵の怪人を倒す事なのは勿論忘れていない。
踊り狂いながら向かってくる怪人達が視界に入れば、アスターは猫着ぐるみのお腹のポッケに手を入れた。
そこから取り出されたのはアスターの趣味であるルーンキャスティングによる占いでも使用されるルーンストーンの一つ。
「今日のルーンは、ナウシズで行きましょう……束縛のルーン、です……」
欠乏や束縛を意味するルーン文字、ナウシズ。
手を合わせた英霊と共に、そのルーンストーンをぽーーいっと向かってくる怪人達に投げぶつければ、英霊の持つ炎の力で石は熱を持ち、敵怪人に激しい炎と痛みを巻き起こす。それはまさに炎で敵を束縛するようであり。
花火のように舞い散る火の粉。
そして尚優雅に踊り続けるアスター達の様子に、斗真は尚も四足歩行で踊りながら見て
(花火みたいだ……。それにペアダンスも楽しそうだね)
アートの魂を感じ、斗真のインスピレーションの一つとなったようだ。
アスター達の舞いをほっこりと見守りながら、斗真は尚もその尻尾で怪人達を弾き飛ばしていくのだった。
……麗しの猫達の優雅なダンスと、アクロバティックでダイナミックなツチノコの舞はまだまだ続く……!!
It was Soooooooo Great !!!!!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
高鷲・諒一朗
ダンスなら任せてくれよお、ってなあ!
うなれ俺のこの長い脚!
スカイダンサーの真髄を見せてやらあ!
似たようなこういうゲームをUDCアースを旅した時にやったことがあるんだ
さすがキマイラフューチャーは最先端だなあ!
UDCアースの若者向けの有名曲は一通り踊れるから
それから曲を選ぼうかねえ
危ないところは「スライディング」で咄嗟に踏みつつ
とにかく楽しく! 見栄えも考えて! しっかり最後まで踊りきるぜえ
ここぞというときに攻撃できたうなら
『スカイステッパー』で蹴り上げるぜえ!
セリオス・アリス
アドリブ歓迎
着ぐるみ…暑くねえか?
とりあえず剣も持ちづらそうだしなしでイイ
【青星の盟約】を歌い攻撃力を上げて
光る床をリズミカルに踏んでいく
『歌』にもまあリズム感はいるし
苦手じゃねえんだこういうのはッ!
遠い床は『ジャンプ』に回転を加えてみたりして
敵が近付いてきたら『見切り』光る床に手をつきバク転の要領で
ついでに敵の顎を蹴り上げる
遠くにいる間はステップを踏みながら剣を振り
剣舞でもするかのように斬撃による『衝撃波』を飛ばす
だいぶ足元がふらついてるけど大丈夫かぁ?
口の端を上げて『挑発』
さぁとっとと決着をつけちまおうぜ
●ラストダンスは生身で
「着ぐるみ……暑くねぇか?」
その美しいかんばせで、至極真っ当な想いを愛らしい唇から言葉として紡ぎ出したのは、セリオス・アリス(黒歌鳥・f09573)。
「おれも凄く同感だぜ。多分踊りにくいし!」
セリオスの隣で既にウォーミングアップ!とばりに身体を動かしているのは高鷲・諒一朗(ミルザム・f17861)の姿。
ちなみに諒一朗、金色の耳に尻尾、その毛並みと毛色に妖狐に間違われがちだが、諒一朗は立派な人狼である。セリオスが狐と思っているか狼と思っているかは現時点では不明だ。
「剣も持ちづらそうだしなしでイイ」
セリオスがさぁ早く転移しろ、とその青い瞳で促せば、2人の身体はキマイラフューチャーの世界へと移動するのだった。
キマイラフューチャーのダンスフロア。
煌びやかに回るミラーボールのライトは乱反射し、薄暗いフロアは様々な色で包まれている。
フロアの中心は光るパネルのエリアとなっており、対岸では敵の怪人達が思い思いにリズムに乗っていた。それだけ見ればとてもファンキーでファンシーな光景ではあるのだが。
「さっすが、キマイラフューチャーは最先端だなあ!」
諒一朗が楽しそうに声を上げる。
UDCアースを旅した際にゲームセンターで同じようなダンスのゲームに興じたことを思い出す。
流れる曲に身を任せながら光るパネルをステップするのは新鮮であり、また諒一朗のダンスの幅を広げる意味でも興味深いものだった。結局、そのゲーム機を制覇し若者向けの曲を一通り踊れるくらいに知識も得ることが出来た程。
UDCアースのゲームセンターのゲームですらもカルチャーショックが半端なかったが、キマイラフューチャー版とくればその規模が更に凄いもので。
壁面には様々な映像が流れ、ホログラムのような観客達がワァワァと騒いでいるように見える。まさにダンスのスタジアムのよう。
(……まぁ、音楽と言っても色んなジャンルがあるからな)
セリオスが睨むようにフロアをぐるりと眺める。
フロアを満たすのはダンスミュージック。リズム音が重視され、腹に重低音が響き身体が縦に自然と弾む。
(『歌』にもまぁ、リズム感はいるし)
セリオスが瞳をそっと伏せた。呟くように発するはユーベルコード『青星の盟約』
「星に願い、鳥は囀ずる。いと輝ける星よ、その煌めきを我が元に――さあ歌声に応えろ、力を貸せ!」
セリオスの身体に更なる力が宿るのがわかる。セリオスの美しい髪がふぅわりとなびき、蒼き光の輝きが彼の身を包んだ。
「苦手じゃねえんだこういうのはッ!」
セリオスは不敵に笑うと、その光るパネルの海に飛び込んだ。
「おっ、行ったな」
そんなセリオスの姿に諒一朗がぴゅぅと口笛を吹く。
「ダンスなら任せてくれよお、スカイダンサーの真髄を見せてやらあ!」
笑みさえ浮かべ諒一朗もフロアへその長い脚で飛び出した。
Let's Show Time !!
動く度に揺れるセリオスの長く美しい黒髪。そして諒一朗のやわらかな金色の尻尾が音に合わせ上下する。
本業ダンサーである諒一朗は抜群の運動神経で光るパネルを飛び跳ねる。
「UDCアースの極最凶に比べたら可愛いもんだぜえ!」
手応えがない、というように。ブレイクダンスのアレンジを加えていく。
(はっ、なかなかやるじゃねぇか)
セリオスが諒一朗の姿に口の端を上げた。セリオスにとっても、正直楽勝と思えるダンスパネル。ジャンプの際に回転を加えながら連続のジャンプを美しく決めて行き。
「クールだな、セリオス」
「お前もな」
視線が交じれば、互いに笑みが浮かぶ。
諒一朗がフラメンコを意識させるアレンジを加えれば、セリオスもまた優雅な動きを意識したステップで応え。
即興で組んだ相手とは思えない程に、2人のダンスは息があったものであり。互いのヴァイブスが高鳴るのを感じていた。
そして対岸の怪人達は……そんなセリオスと諒一朗のダンスに見惚れていた。
更にカエル怪人が(あれ?レベル10って……あれ?あれ?)と困惑していたのはここだけの話である。
だが!
このままセリオスと諒一朗のダンスに見惚れている場合ではない。
遂に怪人達が2人に向かってダンスステップと共に向かってきた。
「……イマイチじゃねぇか」
「同感だな」
セリオスが怪人達の動きに眉根を寄せた。動きを見ただけで解る。あいつら、雑魚だ。
そう思ったのは諒一朗も同じで。
「イチからレッスンしてやりたいくらいだな!」
光るパネルをステップで近づいてくる怪人達に自分から近寄っていった。
カエル怪人が跳躍力を駆使して飛び上ってくれば
「おい、そんなもんかあ?」
諒一朗はユーベルコード『スカイステッパー』を駆使し、カエル怪人より遥か大きく飛び上る。
(見栄えも考えて、っと!)
諒一朗は最高到達点に達するとクルッと回転。そして回転したままにカエルへ回転踵落としを叩き込んだ。
光るパネルにスチャッと諒一朗が戻る、がカエルは気絶したままパカッと開いた奈落へと落ちていった。
しかし、カエル怪人はまだまだ奥からやってくる。
「しっかり最後まで踊りきるぜえ」
金色の瞳を楽しそうに細め、諒一朗はパチンッ!と指を鳴らせば。
フロアDJの敵か味方かわからぬゴリラが曲調を変更する。それはUDCアースで良く聞かれるポピュラーミュージックであり。
先程のダンスミュージックに比べたらしっかりと歌詞が聞き取れメロディラインがはっきりとし。
「あぁ、こういう曲も好きだ」
セリオスが諒一朗に向かってウィンクを投げた。
そして
「お前の動きなんざお見通しだ」
セリオスが曲に合わせバク転を披露すれば。セリオスの足の間をモグラ怪人のドリルが空を切った。
おののくモグラ怪人、突き出した右腕はそのままに
「目障りだ」
セリオスの踵がモグラ怪人の顎を豪快に蹴り上げれば、モグラ怪人は吹っ飛ばされ……奈落へと落ちていった。
そんなセリオスの様子に、怪人達が恐れをなし。全く近づいてくる気配がない。
なかなか近づいてこない怪人達にセリオスは痺れを切らし、純白の剣を鞘から取り出した。
美しく輝く刃をセリオスは舞いと共にゆらりと動かす。和の剣舞を思わせるその動きに、諒一朗も足を動かしながらも注目する。
「だいぶ怯えてるんじゃねぇか?」
セリオスが刃を優雅な所作で振るえば、その刃から強烈な衝撃波が発せられ。
逃げに転じていた怪人達の腹や腕に当たりその動きを止める。
「さぁ、とっとと決着をつけちまおうぜ」
セリオスが刃を構えたままに笑みを見せた。
その刃にはミラーボールの光が反射し、より彼の姿を鮮やかに見せている。
「ラストダンスといくかあ?」
「あぁ、もう遊びは終わりだ」
セリオスと諒一朗が頷き合えば。残る怪人達に美しい死のダンスを魅せるのだった。
Excellent !!!!!!!!
かくして。
猟兵達のダンスによりこのダンスフロアは猟兵達によって取り戻された。
着ぐるみも生身も、プロもアマチュアも。
最高のダンスによってフロアは沸き、怪人達は葬られたのだ。
しかし、キマイラフューチャーの危機はまだまだ続く。
さぁ、戦い舞え猟兵達よ……!!
GAME CLEAR !!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴