バトルオブフラワーズ③〜VSビッグマスク
「ハァイ、イェーガーズ! お判りの通り、事件よ!」
ムジカ・アリオン(大海女帝・f09771)は、集まった猟兵達へ陽気な声をかける。
「現在、キマイラフューチャーの星が文字通り真っ二つに割れているわ! 端的に言えば世界崩壊の危機ね!」
告げられた言葉は、纏う雰囲気とは正反対のものだった。
ムジカの言葉を補強するように、グリモアベースに立体映像が投影される。映し出されたのは、発言に違わぬ割れた星。
誰かの生唾を呑み込む音が、場に響く。空気が湿気を増し、汗の臭いが強くなったよう感覚が、場に満たされる。
「ああ、星が割れているのはメンテナンス経路を開いたからよ! これで人死にとかではないから安心してね!」
重くなった空気を払拭するように、ムジカは捕捉をする。幾分安堵の雰囲気が漂うが、世界崩壊の危機という言葉が撤回された訳ではない。適度な緊張感の中、ムジカの解説が再開される。
「今回、アナタ達やってもらいたいことはコレよ!」
立体映像の変化。映し出されたのは都市部。そこにそびえたつのは、全身に仮面らしきパーツを張り付けた巨大なロボットだ。
「目には目を、歯には歯を、化け物には化け物をぶつけるといった故事に従って、アナタ達には巨大ロボットを作ってぶつけてもらうわ!」
映像の一部が拡大。適性らしき巨大ロボットの近辺に、あからさまにそれと分かる秘密基地らしき建物があった。
こちらがロボットを製造するための環境は整っている。求められているのは、パーツの目利き、組み合わせの技術、戦闘時の操縦といったところだろう。
「星のメンテナンスをするための、ウィルスバスターってところね! 中心部へたどり着く為に、是非とも頑張ってね!」
終始、何も心配事は無いといった風な朗らかな笑顔で、ムジカは猟兵達を送り出した。
ももけも
どうも、ももけもです。
2回目の戦争ですね、今回も中々に派手な開幕。
皆様の力強いプレイングで、是非とも危機を笑い飛ばしてください。
第1章 ボス戦
『マスクコレクター』
|
POW : 僕のターン! 『暗黒ヒーロー』を装着して攻撃!
予め【攻撃時に装着する仮面を公開しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : 残念、その攻撃はトップメタだ! 対策済みだよ!
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【その防御に最適な仮面】が出現してそれを180秒封じる。
WIZ : フィールドの全仮面を生贄にして、この仮面を装着!
【なんかすごいフィニッシャー形態】に変形し、自身の【公開してある全ての仮面】を代償に、自身の【放つ『とどめの一撃』】を強化する。
イラスト:天和
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠グァンデ・アォ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
スカル・ソロモン
まさかロボットを作れと言われるとは思わなかったよ。
しかしこれもいい機会だ。やってみようじゃないか。
人型も捨てがたいんだが、少し捻ってライオン型にしよう。
カッコいいからね。
パーツは激しい動きにも耐えられる軽くて頑丈なものを選んで、口には私が持っている武器『タクティカル・スパイン』の巨大版を咥えさせる。
手足には鋭い爪を付けよう。
ロボットが完成したら出撃だ。私はロボットの頭部分に搭乗しているよ。
動物らしくパワフルに、縦横無尽に動き回って、爪と口に咥えた武器で戦おう。
私のユーベルコードも使って攻撃するが、もし封じられたとしても構わない。
むしろ、敵が弱点を実証した隙を突いて攻撃を当てていこうじゃないか。
巨大ロボットが手を翳すと、手に装着された仮面の目が不気味に光った。
耳障りな甲高い溜めの音の後に、閃光。放たれた二本の大光線が基地へ迫る。
もはやこれまでか、誰もが諦めるその時だった。
「ブラックホール……スラッシュ!」
跳躍するは鋼の獣。口に咥えた骸骨杖を振り抜き、光線へと切りかかる。刺々しい形状は通過した空間へ黒い痕跡を残し、弧を描く闇となって脅威を吸い込んで消し去った。
「どうだい、カッコいいだろう。こんなものを見られる機会はそうは無いぞ?」
操縦席より通信機越しに、スカル・ソロモン(目覚める本能・f04239)の言葉が拡声される。
スカルが操縦するのは、獅子を模した鋼の獣。鋭く細い機体に、本人の特徴を反映するが如くに、骨の様な外骨格を纏っていた。
更に、咥えた骸骨杖と頭部外骨格より、操縦者の能力を増幅して放出。超重力の闇をたてがみとして靡かせ、過剰に焼き尽くす光を喰らう。
その姿は、闇の力で昏きより人々を護る。ダークヒーローの体現であった。
成功
🔵🔵🔴
政木・朱鞠
私、異世界出身だからって言い訳しちゃうけど…人型の巨大ロボとかちょっとイメージに不得手だから…他の人のサポートとしてターゲットに糸を絡めて行動阻害するイメージで蜘蛛の様な多脚型の巨大ロボットを製造してマスクコレクター君に挑もうかな…。
それと…牙を含めた多脚すべてに貫通力の高そうな鋭い爪が有ると嬉しいな。
戦闘【SPD】
行動を鈍らせる事に重きを置いてユーベルコード『咎力封じ』を使用してターゲットの動きを鎖で封じた後に武器でアタックだよ。
スキルは【串刺し】→【鎧無視攻撃】→【傷口をえぐる】でダメージを狙うよ。
設計的に地味だし、もしも合体フォーメーションの時は射撃武器のポジションだと良いかもね…。
射撃は通用しなかった、ならば。先のものとは逆の腕を振りかぶる巨大ロボット。
引き絞られ、可動部が軋む金属音が響く。最大まで力を溜め、解放せんとした瞬間だ。
絡みつく白い糸。周囲の建物を巻き込み、蜘蛛の巣に捉えるかのように展開される。引く力から押す力への一瞬の切り替わりに差し込まれたソレは、見事に動きを止めてみせた。
「私、異世界出身だからさ。人型ロボットのイメージは上手くできなかったのよね」
張り巡らされた糸を伝い、政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)の声が響く。編み上げられた巣の主として、中空に鎮座する黒鋼の大蜘蛛。実在する生物を強化拡張した、朱鞠の機体だ。
自らを縛るものの正体を見た巨大ロボットは、対応を開始した。糸ならば切ってしまえばよい。手の甲の仮面がそう言ったかのように不気味に蠢き、直後に腕より生える無数の刃。
鋭いソレは、触れる全てを無残に引き裂こうとして。
「残念、それはよくないわ」
何も為せない。
蜘蛛の糸は、正しくは粘性の強い液体だ。鋭さによって断つのは難しい。
そして、朱鞠の機体が吐く糸もその特性を正しく再現し、更に強化していた。
対応するどころか隙を晒し、粘性の糸により刃の鋭さまで失った巨大ロボットの腕。弱った獲物を逃す捕食者など居ないと言わんばかりに、跳び付く黒鋼の大蜘蛛。
跳躍、吸着、破砕音。
蜘蛛の鋭き爪は獲物を捉え、纏う刃を粉々に砕き、無力で無残なモノへと成り果てさせた。
成功
🔵🔵🔴
リステル・クローズエデン
作成
形状
黄色い昔のブリキのロボットのような機体
キャタピラ駆動。
武装
右腕がドリル。左腕がクロー。胸部装甲内部にミサイル。目からビーム。
メカニック+武器改造+世界知識+ハッキングで作成。
世界知識とハッキングは作成の為の機械知識と制御系作成に
戦闘
操縦しながら、視力と見切りで情報収集。
【我流闘法】命中重視で使用。
ミサイルの誘導弾+一斉発射+目潰しで、まず攻撃。
ダッシュで近づき
【我流闘法】攻撃力重視
グラップル+鎧砕きでクローとドリル攻撃。
「王道ドリル!」
相手の攻撃は、クローで武器受け+吹き飛ばし+武器落とし。
または、オーラ防御で耐える。
「この、レトローンショーワがこの程度で。」
合体
脚部希望。
轟音、爆発、巨大ロボットの両腕が炎に包まれる。
両腕の仮面を自壊させることで戒めを解きつつ、異なる仮面へ換装して戦術を変える為の行為だった。
新たに装着されたのは、迷彩帽を被り眼帯を付けた仮面。不気味に輝いた後、腕から生える無数の銃火器。更には、砲口近辺に浮遊し射出を待つ、破棄された兵装の残骸。
始まりは一つの発砲音。後を追ってもう一つ。次いで、次いで、繰り返して、それは音だけでも全て破壊できるほどの猛威が実体を持って降り注ぐ悪夢。
鋼の豪雨が、基地を襲わんとして。立ち塞がったのは黄色い影だった。
キャタピラ駆動部より人の上半身が生えた形状のそれは、古き子供の夢の具現。胸部を開けば、質量保存を無視した大量のミサイルが発射され。両の眼が輝けば、脅威を焼き斬るビームが放たれる。
二つの必殺技により、大半の砲撃は撃ち落される。しかし鋼の豪雨は降り止まない。
「この、レトローンショーワがこの程度で」
リステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)の呟きを、操縦席の通信機が拾う。それが外部に拡声されると同時に、機体の動きが受動から能動へ遷移。右腕のドリルを回転、左腕のクロ―を振動させ、突貫を開始した。
斬り払い、打ち払い、直撃はリステルのオーラを増幅放出したもので受け止めて。遂に錻力の巨人は砲口へと迫る。
「王道ドリル!」
気合い一閃。リステルの叫びと共に振り抜かれる右腕。ドリルが放つ甲高い回転音は鈍い破砕音へと移り変わり。
拉げた銃身と砕かれた仮面が、地に墜ちた。
成功
🔵🔵🔴
フィロメーラ・アステール
「よーし、ロボ作るぞー!」
と、意気込んでみたものの!
どうしよう!?
おお、良い事を考えた!
【はじまりを刻む地の新星】を発動!
部品に自我を与えてイイ感じに組み合ってもらう!
あの敵を倒せる最強のロボになるんだー!
と【鼓舞】して頑張ってロボになってもらうぞ!
……部品同士の自己主張が激しくてヤバい!
いいや、【全力魔法】で強引に纏めてしまえ!
どこかの世界には『実は全身バラバラで、機体を囲むバリアで動作制御してる』とかいうロボがいるらしい!
あんな感じで【オーラ防御】を展開し【念動力】で動かす!
敵の攻撃には【第六感】で反応し【残像】の速度で分離回避!
そのまま手足を浮遊させたオールレンジな戦いで敵を翻弄するぞ!
悉く攻撃に対処され、目的を果たせない巨大ロボットは、苛立つかのように一度、大きく地を踏みしめる。
全身に貼り付けられた仮面が、鈍い振動音と共に輝き始めた。徐々に音量を上げるそれは、ある一点で破砕音交じりへと変化する。亀裂が入り始めたのは、下半身に装着された仮面だ。周囲の装甲部品を巻きこみながら剥離し、人工筋肉が向き出しとなった、生体めいた黒い真なる機体を覗かせる。
地鳴り、突風。
先の攻撃行動より数段上の速度で、自らに絡みついた妨害全てを振り落としての突撃。疾駆からの蹴撃、速度を破壊力に転換しきったそれで基地を破壊せんとして。
大きく横へ弾き飛ばされる。
基地の寸前で巨大ロボットと位置を入れ替えるように現れたのは、廃材の塊だった。集められたそれは、蝶か或いは妖精のような輪郭で蠢き続けている。
「よーし、あの敵を倒せる最強のロボになるんだー!」
フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)の明るい声が響く。その宣言に合わせて、屑鉄の蝶は更なる胎動を示す。
壊れた筈のものがその場で融け、合わさり、敵たる巨大ロボットが捨てた装甲部品までをも引き寄せる。一時気体の様になり、液体を経て個体へ戻る。現れたのは新品の機械部品。魔法を介して再誕し、魔力を持って接続される。
鋼の輪廻転生を超えて、屑鉄の蝶は白銀の妖精へ。
「いけー!」
親たるフィロメーラの指差し。先にあるのは体勢を崩した巨大ロボット。白銀の妖精は、風切り音すら出さぬ神速の飛行で迫る。
静寂の数瞬。再び響いた音は、巨大ロボットが竜巻と共に乱打を受け、宙に跳ね上げられる際の打撃音だった。
成功
🔵🔵🔴
御形・菘
怪人どもの壮大な計画、実に素晴らしいぞ!
しかしきっちりボコって上下関係を示してやらんといかんの~
さて強い造形となれば、やはりドラゴンしかあるまい
最強生物と科学の融合! まさに絶対無敵よ!
重量感のある太い胴体に、雄々しい角、大きな翼は……飛ぶのは難しいので姿勢制御用か
攻撃は口から吐く炎と、たくましい腕に付けた爪がメインよ
単純に突進しても大ダメージ!
指揮は頭の上に乗って行おう
右腕を叩く掲げ、指を鳴らし、さあスクリーン! カモン!
さあ皆の衆も一緒に、最高の眺めを楽しもうではないか!
そして竜王よ、その力を存分に示すがよい!
はーっはっはっは! これほどド派手で凄い映像はなかなか撮れんぞ、最高であるな!
竜巻に縛られた巨大ロボットの、上半身が砕けた。と同時に、暴風圏より脱出する、漆黒に染められた人体模型に近い機体。
頭部の仮面以外を砕き装甲を捨てる、格闘戦に特化した諸刃の形態だ。
空気を踏み、滞空して体勢を立て直す巨大ロボットに、巨大な影が覆いかぶさる。
「壮大な計画は実にあっぱれだ、怪人どもよ」
羽ばたきと噴射の音。それに掻き消されない程に拡声された声。
「褒美だ。妾が直々に、上下関係を示してやろう」
科学の力によって生み出された、生物の王たるドラゴン。赤銅の竜の頭部に君臨する御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)が、女神の託宣を下した。
急降下する赤銅の竜、巨大ロボットは受け止めるが、最早滞空は叶わず地に墜ちる。
組み合い着地する二つの影。巨大ロボットは尚も膝を折らずに押し返し、赤銅の竜は押し潰さんと鉤爪を人工筋肉へ深く突き立てた。
湧き上がる歓声、鳴り響く喝采。菘の背後に展開された無数の窓より降り注ぐ。窓を通じて女神の雄姿は信者へと配られ、信者の信仰は惜しみなく女神へ献上されている。
赤銅の竜は顎を拡げた。収束された信者の熱狂は炎となり、龍の息吹として吐き出される。
「この背負うモノがある限り、妾は最強無敵よ!」
告げられた勝利宣言。無限に上がる熱量は巨大ロボットを焦がしつつ、踏みしめられた地面を灰と化した。
足場を崩された巨大ロボットは、遂に膝を着く。そして勢いのまま、胸から下を地中へと埋められる。
動きを封じられた獲物を前にして、勝利の雄叫びが上げられた。
成功
🔵🔵🔴
聖護院・カプラ
オブリビオンの行いを改めさせる為、合体ロボットを見繕い操作して戦うという訳ですね。
装甲材の重視した大仏型ロボットを作り出し搭乗致しましょう。
私に製造技術や戦闘時の操縦技能はありませんが――問題はありません。
ユーベルコード『大仏建立の詔』を発動し、大仏型ロボットに仏ウォーマシンである私がヘッドオンする事で私自身が巨大ロボ『ダイカプラー』となろうというのです。
オブリビオンとの戦闘は兎に角、彼が面を装着する瞬間に膂力の全てを以て顔面ごと叩き割っていくスタイルになるでしょう。
超巨大徳合体の際のロボット同士の合体整合性の問題は私のユーベルコードで制御する事で如何にか致しましょう!
埋められ俯いた巨大ロボットが、面を上げる。
無貌。あったはずの仮面が其処には無かった。
目的の為、勝利の為。自らが何者であったかさえ捨て去った。巨大ロボットであったものは膨張し、顔無しの巨人が権限する。
それを見上げ、悲嘆に暮れる者が一人。
「如何なる目的の為であれ、己さえも捨ててしまうのは……とても、いい行いではありません」
聖護院・カプラ(旧式のウォーマシン・f00436)は禅を組む。座する台は形を変えながら高く浮き、顔無しの巨人の眼前まで登る。
変形し、拡張し、足りない質量は徳エネルギーの具現化で補う。そうして出来上がった形は、御仏の顔。
「貴方を済度に導きましょう」
厳かな宣言。溢れ出た徳エネルギーは、先に出でた五つの化身を励起し呼び寄せた。
右腕、餓鬼道、白骨の獅子。頂点の捕食者は、自ら進んで骨身を晒した。
左腕、地獄道、黒鋼の大蜘蛛。垂らされた糸は、見える者を幾ら載せても切れはしない。
右脚、修羅道、錻力の巨人。夢想より産まれ理想に鍛えられ、闘争を治める盾にして剣。
左脚、人間道、白銀の妖精。破壊より創造を見出すことこそが、人が人たる所以。
胴体、畜生道、赤銅の竜。獣の王は、その背に小さきモノの願いを載せて飛ぶ。
そして頭部、天道、御仏の顔。徳を以て世を廻り、和を為して人を正す。
六道を巡りて解脱に至り、尚も世に留まりて慈悲を顕す。この場限りの仏に敢えて名を付けるならば、金剛如来像。
立ち並ぶ二体の巨人。互いに構え、一瞬の交錯。
「――南無」
崩れ落ちたのは、顔無しの巨人。黒い機体は解けて漂白され、光となって登ってゆく。
最期を見届けて終えて。金剛如来像よりカプラ達六道の主が、光に包まれながら緩やかに地上へと降ろされる。
役目を終えた金剛如来像は、再び六道の化身へと別たれ、そして世界へ融けるように消えた。
この場に置いての危機は去り、救いは齎されたのだ。
また何時か、世が乱れ危機が訪れた時。六道の化身は再び姿を現し、金剛如来像は救いを齎すだろう。
大成功
🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2019年05月04日
宿敵
『マスクコレクター』
を撃破!
|