バトルオブフラワーズ③~出でよ、封印されしマスクドロボ
●ロボット出現
メンテナンスルートに現れた6つの『ザ・ステージ』のうち1つ、『ザ・ビルドステージ』の基地に、今危機が迫っていた。
「あの基地を壊すのが今回のゲームだね……」
デフォルメされたコウモリのような仮面をかぶった少年……型の巨大ロボット。周囲にはさらに無数の仮面が浮いている。
「見せてあげるよ、僕のロボットの力! 行け、マスクドロボ!」
ロボットに強化パーツのごとく仮面を装着して、オブリビオンは基地へと襲いかかる。
●白熱のロボットバトル
グリモアベースに集まった猟兵たちに、白金・伶奈(プラチナの先導者・f05249)は呼びかけた。
「猟兵の皆様の活躍でテレビウム・ロックが解除された結果、キマイラフューチャーで新たな事件が起こりました。カタストロフの危機です」
先日から発生していた事件は、世界の中枢である『システム・フラワーズ』からの救援要請だった。
「しかし、ロックを解除して中枢へ続くメンテナンスルートを開放した結果、世界が真っ二つに割れてしまいました」
割れた世界の間に出現した6つのステージ。
それがおそらくはメンテナンスルートなのだろう。
「6つの『ザ・ステージ』を占拠しているオブリビオンを撃破することで、中枢へとたどりつくことができるでしょう」
システム・フラワーズを占領しているのはこの世界のオブリビオン・フォーミュラである『ドン・フリーダム』だという。
彼を倒さなければ、世界は破滅を迎えてしまう。
「わたくしが予知したのは6つのうち1つ、『ザ・ビルドステージ』に出現するオブリビオンについてです」
キマイラフューチャーの表面部を再現したような都市だが、住民はいない。
そして、なぜか猟兵たちがマシンを作れる機材と資材がそろった『基地』が都市の中央に存在しているのだ。
「オブリビオンは、自身を巨大化したような姿のロボットに乗って襲撃してきます。皆様は『基地』で自分が乗るマシンを造り出し、迎撃していただくことになります」
襲撃してくる敵は、マスクコレクターという。
無数の巨大な仮面を装備したロボットに乗って襲ってくる。
彼の仮面には様々な効果があるが、攻撃で使用する仮面を宣言することで戦闘力を増強することができるようだ。
「基本的には、対峙した猟兵の弱点をつけそうな効果の仮面の使用を宣言するようです」
また、相手のユーベルコードの弱点を指摘することで、防御に最適な面を出現させて攻撃を防ぐことができる。
さらに強力なフィニッシャー形態に変形し、すべての仮面を破棄してなんかすごく強い止めの一撃を放つこともできるようだ。
「この強力な敵に対抗するためには、皆様も力を合わせる必要があります」
具体的には組み上げたマシンを合体させ、その特性が合わさったロボットを作り上げなければならないのだ。
残念ながら、基地が破壊されると敗北してしまう。
「まるで色物のような戦いですが、キマイラフューチャーの危機であることは間違いありません。どうか皆様の力を貸してください」
伶奈は最後に告げて、頭を下げた。
青葉桂都
こんにちは、青葉桂都(あおば・けいと)です。
今回はキマイラフューチャーの戦争、バトルオブフラワーズに参加してロボットバトルを行っていただきます。
●戦場について
この戦場は『③ザ・ビルドステージ』の『キョダイロボバトル』です。
●マスクコレクター
今回出現するオブリビオンです。
巨大なマスクが組み合わさった形のロボットで『ビルドステージ』の基地を襲ってきます。
●今回の特殊ルールについて
オブリビオンに襲撃される『基地』には多くの資材があり、マシンを組むことができるようになっています。
このシナリオでは自分の個性を生かしたマシンを作成し、オブリビオンのロボットと戦うことになります。
生身でのバトルは行われませんのでご注意ください。
●成功時について
シナリオの成功時には、参加された方すべてのマシンが合体した巨大ロボットでオブリビオンのロボットに止めを刺すことになります。
そのため、最後のリプレイでは、最後の採用者のみのリプレイに加えて(この部分だけで最低400字は書きます)、参加者全員が出る短いとどめシーンを書かせていただこうと考えておりますで、あらかじめご了承ください。
シナリオが失敗すると基地が破壊されてしまいますのでご注意ください。
それでは、ご参加いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
第1章 ボス戦
『マスクコレクター』
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POW : 僕のターン! 『暗黒ヒーロー』を装着して攻撃!
予め【攻撃時に装着する仮面を公開しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : 残念、その攻撃はトップメタだ! 対策済みだよ!
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【その防御に最適な仮面】が出現してそれを180秒封じる。
WIZ : フィールドの全仮面を生贄にして、この仮面を装着!
【なんかすごいフィニッシャー形態】に変形し、自身の【公開してある全ての仮面】を代償に、自身の【放つ『とどめの一撃』】を強化する。
イラスト:天和
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠グァンデ・アォ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
不動・蓮司
【POW)で判定
「自分の個性……やはり火力と砲撃だな!!」
【武器改造】と【防具改造】のスキルを使用し、自身の宇宙バイクをコアにして高火力重装甲の無骨なマシン【大口径の主砲を2門とガトリング砲のついたホバータンク)をくみ上げるぜ
【2回攻撃)と【誘導弾】のスキルを同時に使用した誘導砲撃と【フェイント】と【騎乗】スキルでの巧みなドラテクで翻弄してやる
相手の攻撃が集中してきたらユーベルコード【超重武装形態『フルアームド』】を発動。リミッターを切って最大火力の【一斉射撃】を叩き込んでやる
紫谷・康行
合体させるなら他のマシンと組み合わせたときに生きる能力を組み込たいね
演算用のプロセッサ、大型のカメラ、センサーを持たせて相手の行動、能力を分析できるようにする
熱映像で相手の機関部を探す
ソナーで構造の弱いところを探す
能力を見切ることができれば仲間のマシンの能力を有効に利用出来るはず
仲間に情報を渡せるよう通信機能を付ける
通信機能を使い相手のロボに干渉出来るプログラムを用意する
鍵を見つけて枝を伸ばせれば相手の行動に干渉することができるはず
一瞬でいい、それが大きな差を生むはずだから
ここぞと言うときに一度だけ使う
相手が基地を壊そうとしている、危険な攻撃を行おうとしてるときにはアラートが出るようにしておく
●放て、大火力
「自分の個性……やはり、火力と砲撃だな!」
ザ・ビルドステージに出現した基地の中、不動・蓮司(不屈の戦士・f16987)は呟く。
左眼に走る傷跡が目立つ大柄な青年だ。
重火力の砲を操るヒーローである彼にとって、それはもはやアイデンティティと言ってもいいのかもしれない。
蓮司だけでなく幾人かの猟兵が、迫るオブリビオンのロボットを迎撃するためにマシンを組み上げているようだった。
やがて、マシンが完成した者からロボットに向けて出撃していく。
改造技術を応用し、彼自身のアームドバイク『無頼』をコアとして組み上げたそのマシンはホバータンクだった。
巨大な2門の主砲と、さらにはガトリング砲まで備えている。
武骨で力強いマシンはホバーで浮きながら進んでいく。
「来たみたいだね、猟兵さん。このまま無抵抗で基地が壊せちゃうかと思ったよ」
マスクコレクターの大きな声が響く。敵ロボットには拡声装置もついているらしい。
「わかりやすい重装甲火力タイプって感じだね。だったらこっちは鎧を砕く『超振動面』をセットする! バラバラになっちゃいなよ!」
ロボットにくっついていた仮面の1つが、セット状態を表すのか回転を始めた。
ドリルのような鼻がついたそれは、おそらく言葉通りの効果を持っているのだろう。
さらに牽制用らしい肩についた仮面から光の弾も飛んできた。
「危険な攻撃を準備してるみたいだね。こっちで分析して援護するよ」
通信装置から声が聞こえてきた。
画面には茶色い髪を背中まで伸ばした青年が映っている。
紫谷・康行(ハローユアワールド・f04625)が作り上げた小型の飛行機械が周囲を映すモニターの中で飛んでいた。
「了解だ。よろしく頼むぜ」
応じた蓮司はガトリングから誘導弾を放ちながら、バイクで鍛えたテクニックで光弾を回避しつつ移動していった。
一方で、マスクコレクターからの攻撃は康行にも飛んでいた。
だが、高性能のセンサーとカメラから得た情報から、演算用のプロセッサで攻撃の弾道を計算する。
「他のマシンと組み合わせた時に生きる能力を組み込みたいと思って作ったんだけど、これなら役に立ちそうだね」
康行は呟いた。
さらに彼のマシンに搭載してあるセンサーは一種ではない。
操縦の邪魔にならないように配置した画面には、赤外線を用いて熱分布を映像化したものや、超音波の反響率を表示するものなど、様々な情報が表示されていた。
「機関部や構造の弱い場所を確認しておくことができたら、きっと皆のマシンの能力が有効に利用できるよね」
それに、準備しておくのはそれだけではない。
電脳魔術士である康行が通信機能をマシンに備えさせたのは、味方に情報を伝えるほかにもう1つの意味があった。
「面白ロボットでもしっかり鍵はかかってるけど、見つけて枝を伸ばしておくことができれば……相手の動きに干渉できるはずだ」
効果は一瞬でいい。それが大きな差を生むはずだ。ここぞというときに一度だけ使用することができれば。
作業を進めながらも康行は敵の行動を分析し続けていた。
「振動面とやらの攻撃が来るよ。気をつけて」
「わかった!」
仮面の回転が激化し、感知不能な超振動が空気を伝わって蓮司のマシンへ襲いかかる。
だが、蓮司のホバータンクは一気に加速して振動波の下をくぐり抜けた。
「次はこっちの番だ! リミッター解除、システム:デストロイモード起動。てめぇら全員ぶっ飛ばす!!」
攻撃を回避した後、タンクの速度が一気に下がった。
2門の主砲とガトリングがマスクコレクターのロボットへと向く。
無数の弾丸が飛び出したかと思うと、2つの大型砲弾が弾雨を貫いて敵ロボットへと突き刺さっていた。
一斉射撃による最大火力が直撃し、オブリビオンの機体が大きく後方へとよろめく。
さすがにこれだけで壊れるほど敵もやわではなかったが、大きな打撃を与えたことは間違いなかった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
月夜・玲
防衛設備の建造なら任せて!
これでもメカニックだからね、もう頑張って作っちゃうよ!
●建造
私が作るのはやっぱりスピードを活かした迎撃用戦闘機
ラムジェットエンジンを搭載して高速で移動できるように設計
そして敵をロックオン出来る長距離レーダーを搭載
ミサイルも搭載して敵の牽制に使おう
そう!夢の音速戦闘機!
自動操縦も搭載だ!
これで遠距離からのヒット&アウェイで攻撃だ!
●戦闘
完成した戦闘機に搭乗して戦闘開始
これだけ巨大なロボだから良く見えるね
最大射程(1296m)から【高速演算】を使用
ミサイルで牽制しつつ自動操縦に切り替え
ハッチを開けて斬撃からの衝撃波で敵のロボットに攻撃!
さあ、行くよ!
●アドリブ等歓迎
リステル・クローズエデン
マスク使いですか。
厄介な相手ですが、さて
作成
形状:青い陸亀型マシン(脚部にホバー。甲羅にバリア発生装置)
武装:背中にキャノン砲とミサイルポット
メカニック+怪力+武器改造+防具改造+世界知識+ハッキングで作成。
怪力は、部品が重い時用。
世界知識とハッキングは作成の為の機械知識と制御系作成に
戦闘
運転しながら、視力と見切りで情報収集。
拠点防御が目的だから、地形も利用して目立たないように布陣し
【我流闘法】を用いて
キャノン砲を用いスナイパーで援護射撃を行いながら時間稼ぎを行う。
場合によっては、ミサイルを誘導弾+一斉発射で撃つ。
相手の攻撃は、オーラ防御で防ぎます
「伊達に亀型はしていません。オーラバリア!」
●高速と低速
他の猟兵たちも、次々にマシンを完成させては出撃していっていた。
「防衛設備の建造なら任せて! これでもメカニックだからね、もう頑張って作っちゃうよ!」
そう言って張り切って作業をしていたのは、月夜・玲(頂の探究者・f01605)だ。
メカニックであり、メカマニアでもある彼女にとっては、こうした機械いじりの時間は楽しいものだったのだろう。
完成したマシンに乗って玲も出撃していく。
カタパルトから高速で飛び出した戦闘機の速度はやがてマッハに到達し、推力をラムジェットエンジンに切り替える。
「そう! これは夢の音速戦闘機だ!」
声を弾ませ、玲は高速で敵ロボットの横を通過する。
一気に通り過ぎはしたものの、長距離レーダーで敵の位置は認識し続けている。戦闘機を旋回させて彼女は敵の背後を取りに行く。
同じくらいのタイミングで別の猟兵が作り上げたマシンがもう1機出撃していた。そちらは無人の市街地を前進し、オブリビオンに接近していく。
「速いですねえ。すぐに見えなくなっちゃいました」
操縦席では一瞬にして視界の外にまで飛んでいった戦闘機を見上げながら、青い髪の女性が自分の作ったマシンを前進させていた。
無人の市街を移動していくリステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)のマシンはまるで亀のような姿をしている。
青い陸亀型マシンは脚部にホバーを搭載しており、見た目の鈍重さに反してスムーズに敵へ接近していく。
もちろん、玲の高速戦闘機と比較になる速度ではなかったが、リステルが作り上げたマシンの持ち味はそこではない。
キャノン砲とミサイルポッドを搭載した亀は、建物を遮蔽に使いながら目立たないようにロボットへと接近していっていた。
出撃済みの仲間から敵ロボットについての情報が2機にも送られてくる。
リステルの亀型マシンが接近している間に、空ではすでに玲の戦闘機とオブリビオンのロボットが交戦を始めていた。
最適な旋回半径で玲の戦闘機は再びオブリビオンへと接近する。
「これだけ巨大なロボだから遠くからでもよく見えるね。さて、まずは牽制といこうか」
翼下に搭載したミサイルが敵へと飛んでいく。
「なるほど、すごい速度だね。さすがにそれには追いつけないけど、どっちにしても近づいてこなきゃ戦えないだろ。スピードデッキへの対策もちゃんとしてあるんだ」
「そりゃすごい。でも、近づく必要は別にないんだよね」
ミサイルで牽制しながら玲は距離を計った。
近づき、離れて、再び旋回。その手順の中で最適な距離を演算する。
風防を跳ね上げて、玲は装備している模造神器を構えた。
超音速の風が吹きつけてきて身体が吹き飛ばされそうになるが、数秒ならいける。
「さあ、行くよ!」
斬撃により発生した衝撃波は、1km以上離れた位置からオブリビオンのロボットへと傷を刻んでいた。
「生身の攻撃なんて、マスクドロボに通じるもんか!」
「ならこのキャノン砲ならどうですか?」
負け惜しみを言うオブリビオンに、後方からキャノン砲の一撃が突き刺さった。
「これも我流闘法の技です……」
リステルの陸亀型マシンが放つ砲撃を浴びて、敵が揺らいだ。
「このっ!」
とっさに敵がリステルに向けてきたのは、どうやら玲の戦闘機に対抗するために用意した仮面だった。高速で無数の弾をばら撒いてくる。
「伊達に亀型はしていません。オーラバリア!」
弾速は速いが威力に欠ける攻撃を、甲羅に装備しておいたバリア発生装置で防ぐ。無傷とは言わないまでも、大半の弾は弾くことができた。
遮蔽を取りながら狙撃するリステルと、ヒットアンドアウェイで敵を切り裂き続ける玲に、他の猟兵たちのマシンによる攻撃も加わる。
対照的なマシンは敵機体を翻弄していたが、それでもオブリビオンのロボットはまだ倒れる気配がなかった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
雛月・朔
グァンデさん(f10200)と
UC:桐箪笥の数え唄・三段目 WIZ
アドリブ・他PCとの絡み歓迎
◆心情
巨大ロボットに合体ロボット…?!SSWの世界でも乗らなかったのにキマイラフューチャーで乗ることになるとは…!
◆行動
グァンデさんと協力しながらお互いのマシン作成を手伝います。単独で1台作るより協力して2台作った方が効率が良いですからね。
私が作るのは『背面ブースターパックと各種スラスター付きのマシン』です。これでこちらの機動力と回避力を上げます。
材料はそこらへんに転がっているロケットや乗り物類ですね、これをUCで損傷は直して使える状態にして組み上げます。
『グァンデさんっ!いつでもOKです!』
グァンデ・アォ
《雛月・朔(f01179)さんと参加。NG一切なしです》
朔さん、こういうのは慣れてるかな?
横についてチュートリアルするよ!
《口調変更》
おお、補助スラスターもバッチリですね。そう、空中戦は慣性制御がキモです(頷き)
《口調変更》
そしてボクのほうは……(コンソールで不定形パーツを検索)
じゃーん、コアパーツの頭部のみ実体で、あとは全部エネルギー体の、青龍型マシン!
合体時の核になるも良し、武器になるも良し、合体シーンで謎エネルギーの奔流演出もできちゃうよん。
では、出撃ー!
あの黄色い重機が各地で暴れてるのは、このためだったのか!?
だけど、他の人たちも各地で戦ってくれてる!
お前たちの思い通りにはならないぞ!
メテオラ・エルダーナ
私の故郷が!!!!真っ二つに!!!!
…けど、驚いてる暇もなさそうですね!
見せましょう!私たちのビルド力っ!
私の特技【範囲攻撃・属性攻撃・ダッシュ・ジャンプ】
そして『魔法』を活かすには…
魔術リアクター搭載の軽量二脚マシンで敵を翻弄しましょう!
武器はもちろんレーザーブレード!
大きな敵との戦い方は心得てます!
軽量機の機動力を活かして側面や背後に回り込み、
ブレードの【属性攻撃(炎)】で素早く攻撃を仕掛けます!
無理に基地を狙おうものなら、その間にメッタ斬りです!
マシンでも使えるかわかりませんが、
【範囲攻撃】最大の『虚空剣』は私の必殺技!
出し惜しみせずにズバッと行っちゃいますよ!
※アドリブ、連携歓迎です
●共に力を合わせて
猟兵たちの中には、協力してマシンを組み上げている者もいた。
「朔さん、こういうのは慣れてるかな? 横についてチュートリアルするよ!」
まるでドローンのような姿をしたヒーローマスク、グァンデ・アォ(敖 広徳・f10200)が細身の男性に声をかける。
少し考えてから、雛月・朔(たんすのおばけ・f01179)は口を開いた。
「そうですね、わからないところもありそうですし、手伝ってくれると嬉しいです。1人で一台作るより、協力して2台作るほうが効率がいいでしょうし」
頷いた朔と共に、グァンデはマシンを作り始めた。
「では、まずは部品集めから始めましょう」
支援用に口調を切り替えたグァンデの説明を受けながら、朔は作業を始める。
「壊れたパーツがあったら言ってくださいね。直せますから」
ジャンク状態のロケットなども、朔の放つ青い光が包むとすぐに修復される。
効率よくパーツを集めながら、2人はマシンを作っていく。
「……こんな感じでしょうか?」
「おお、補助スラスターもバッチリですね。そう、空中戦は慣性制御がキモです」
やがて、まずは朔のほうのマシンが完成した。
ブースターパックとスラスターのついた、加速補助用のマシンが彼の作品だ。
「じゃあ、次はボクの番だね……」
完成を確認すると、グァンデの口調がもとに戻った。
「はい。でも、巨大ロボットに合体ロボットですか……。スペースシップワールドの世界でも乗らなかったのにキマイラフューチャーで乗ることになんて驚きですね」
頷き、朔はグァンデのマシンを作るのに協力し始める。
そこに、近くにいた別の猟兵が声をかけてきた。
「私としては、故郷が真っ二つになったことが驚きですよ!」
猫と猫と猫を組み合わせた猫顔のキマイラ、メテオラ・エルダーナ(まほうつかいキャット・f05337)が言った。
「まあ、普通は想像しないよね、こんなメンテナンス方法なんて」
「キマイラフューチャーの方でも驚くほどの事態なんですね……」
グァンデや朔が応える。
「世界を真っ二つにするなんて、壊すのが好きな私でもやったことないですよ。でも、驚いてる暇はないですよね。見せましょう! 私たちのビルド力っ!」
力強く言ったメテオラと頷きあい、グァンデと朔は作業に戻る。
やがて、2台目のマシンも完成した。
「じゃーん、コアパーツの頭部のみ実体で、あとは全部エネルギー体の、青龍型マシン! 合体時の核になるも良し、武器になるも良し、合体シーンで謎エネルギーの奔流演出もできちゃうよん」
楽しげに語るグァンデに、朔が笑顔で拍手する。
それぞれのマシンに乗り込み、2人は発進準備をする。
「グァンデさんっ! 出撃はいつでもOKです!」
「では、出撃ー!」
2機のマシンが、並んで飛び立った。
猟兵たちのマシンと巨大ロボットが激しい戦いを繰り広げている。
朔のマシンが機動性で敵を翻弄し、グァンデのマシンがエネルギー波で攻撃する。
「ふん、ちょこまかと厄介な連中だなあ!」
仮面の少年が苛立ったように言った。
「あの黄色い重機が各地で暴れてるのは、このためだったのか!?」
グァンデが叫ぶが、その事に対する答えはもちろんなかった。
「あいつを知ってるんですが、グァンデさん」
「仮面を集めて悪用しようとしてるんだ。『暗黒面』の幹部め……」
グァンデにとって、あの敵はどうやら因縁のある相手らしい。
そう察して、操縦桿握る朔の手に力が入る。
「だったら、ここであいつを倒さなきゃいけませんね!」
「うん! 他の人たちも各地で戦ってくれてる! お前たちの思い通りにはならないぞ!」
2人を含む猟兵たちの攻撃がマスクコレクターへと突き刺さる。
マスクドロボも仮面を使いこなして反撃し、押し返してくる……が、メテオラのマシンが参戦して再び形勢を逆転する。
軽量の二脚歩行型マシンが高速でダッシュする。
「私の持ち味を生かすには、やっぱりこのマシンがちょうどですね!」
新手に対してマスクコレクターが攻撃を放つが、レーザーブレードを構えて彼女はジャンプでそれを回避する。
「大きな敵との戦い方は心得てます!」
連続ダッシュで、メテオラのマシンは敵の背面へと回り込んだ。
「さあ、出し惜しみせずにズバッと行っちゃいますよ!」
魔力リアクターから力を得て、レーザーブレードの刀身が炎のごとく揺らめく。
突進していくメテオラのロボが死角から巨大な敵を空間ごと切り裂いた。
断ち切った空間を中心に虚無の領域が広がる。
「ここからは! 私の独壇場です!!」
虚無の領域にとらわれた敵の周囲を、素早いフットワークでメテオラが飛び回る。
一度動くごとにブレードが閃き、敵を滅多切りにする。
「この……こうなったら、奥の手だ! すべての仮面を生け贄に捧げ、究極封印面を解放する!」
ボロボロのマシンの中からマスクコレクターの声が聞こえてきた。
装着していたすべての仮面が集まる。
ぶつかり合う力が干渉しあい、そして1つとなる。エネルギーでできた巨大な仮面が現れて、猟兵たちのマシンをまとめて吹き飛ばした!
●重なりあう力
「ははは! すごいよ、解放しただけでこれだけの力だなんて! さあ……止めを刺してやる!」
マスクコレクターのロボットに力が集まる。
「皆さん、私のマシンがコアになります。集まってください!」
再び支援用のAIモードへと移行したグァンデの声に従い、猟兵たちのマシンが一気に集まっていく。
「パワーアップするつもりかい? けど、間に合うもんか!」
マスクドロボが巨大仮面のエネルギーをたたきつけようとしたその瞬間……動きが止まった。
猟兵たちのロボが合体を果たす。
「枝に気づかれてたらどうしようかと思ったけど、うまくいったみたいだね」
呟いたのは康行だ。
頭部となったグァンデのマシンに、分析能力を高めた彼のマシンが冠のごとく被さっていた。
「こっちで集めた情報を全部送るよ。支援はよろしく頼むね」
「了解しました。ご協力、感謝します」
康行の言葉にグァンデが答えて、他の猟兵たちに情報を伝達する。
オブリビオンのロボットが動き出した。
危険を示すアラートが再び激しく鳴り響き始める。
けれど、猟兵たちは慌てない。
「悪いけど、どんな強い攻撃でも、追いつけなきゃ意味がないんだ」
「はい! 私たちの機動性を甘く見ないでください!」
玲の超音速戦闘機は胴体の半分を構成し、猟兵たちのロボットには肩から翼を広げていた。
さらに、背部には朔の作った背面ブースターとスラスターが装着されている。
ラムジェットエンジンの超加速を、スラスターが無理やり制御し、雷鳴のごとき動きでロボットはオブリビオンが放った必殺の仮面型エネルギーを回避して見せる。
「なら、これならどうだ!」
必殺の攻撃を当てることを諦め、マスクコレクターは残ったコウモリ型の仮面から超音波を放ってきた。
だが前面にはりついた亀の甲羅……胴体のもう半分を構成するリステルのマシンに装着されていたバリア発生装置がそれを受け止めてしまう。
「残念ですね。亀の甲羅は頑丈なんですよ」
攻撃を弾き返した猟兵たちのロボの腕部、メテオラのマシンが構成する腕からレーザーブレードが飛び出した。
敵に接近しながら、蓮司のホバータンクが変形した脚が別の形に変わっていく。
レーザーブレードの一閃をオブリビオンのロボットが回避する。
「残念ですが、この攻撃をかわしてももう終わりなんですよ。さあ、自分でやれないのが残念ですが、壊してやってください」
メテオラが告げた。
両膝から伸びた2問の主砲と、胴体から伸びたキャノン砲、翼下に装着されたミサイルの発射口が重なりあい、1つの巨大な砲を形成していく。
「ああ、わかっている! さあ、虚空の彼方へと飛んでいき、オブリビオン!」
蓮司の怒号が響いた。
光の柱にも似た巨大な砲撃が敵ロボットを空間の裂け目に押し込む。
「さあ、骸の海に還りなよ、マスクコレクター!」
グァンデの声は、おそらくもうオブリビオンには届いていなかっだろう。
砲撃は敵を虚空へと飲み込まれ、もう影も形も残っていなかった。
基地の危機を示すアラートが止まり、猟兵たちは自分たち勝利したことを、はっきりと知る。
ザ・ビルドステージで行われる戦いの1つは、こうして猟兵たちの勝利で幕を閉じた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2019年05月04日
宿敵
『マスクコレクター』
を撃破!
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