バトルオブフラワーズ③〜ディフェンスライン
●キマイラフューチャー大戦争
キマイラたちの楽園、キマイラフューチャー。突如テレビウムの画面に鍵のアイコンが写るという珍事件は、新たな戦争への序章にすぎなかった。
「ガマガマガマ!」
「カッネカネカネカネ!」
「ジュエジュエジュエ!」
がま口、金庫、宝石という豪華な頭部をもつ怪人達が、ガラクタの山の上で勝ち誇るように笑い声をあげる。同じような姿をした怪人達が、彼らの声に引き寄せれるように集まってくる。
「ガマガマ!みんな集まったガマね!」
「カッネカネ!いよいよいくカネよ!」
「ジュエジュエ!さぁ、猟兵達を倒すジュエ!」
彼らは、ガラクタの山に奇妙な笑い声の大合唱を響かせながら、行軍していった。
●ディフェンスラインで迎え撃て
「みんな!大変よ!キマイラフューチャーで大規模な戦争に突入したわ」
グリモアベースに集った猟兵達に火急の知らせを報告するカナタ・アマガ。
「えっと、今のキマイラフューチャーの状態を説明するわね」
そう言って彼女は、ホログラムに、真っ二つに割れた惑星の映像を映す。
「今回の目的地は、このキマイラフューチャーの惑星内部にある『システム・フラワーズ』にたどり着いて、そこを占拠しているオブリビオン・フォーミュラを倒すことよ」
やることははっきりしているが、そのための障害となる怪人達の排除は厄介だ。
「ウチらが担当するのは、『ザ・ビルドステージ』にいる怪人達の相手よ」
ここでは、かつて使われたであろう兵器のガラクタが山のように積みあがっている。ここに、怪人達の大軍が押し寄せてくる。こちらは、兵器のガラクタを使って防衛施設を構築し、効果的に敵を倒していくことになる。
「こういう戦い方、ゲームでやったことある人もいるんじゃない?とにもかくにも怪人達を返り討ちにしてやりましょ!」
夢月
久しぶりの新作、そして、新たな戦争シナリオですね。というわけで夢月です。
今回は、タワーディフェンスをするシナリオになります。まず、防衛施設のアイデアをお書きください。(バリケードや高台など)材料は、兵器の残骸になります(第二次大戦のものが基本です)防衛施設は一人一つで、建設した場所に固定されるものがおすすめです。ガラクタも多少修理すれば、使い物になるものもあるでしょう。(固定砲台に使用したり、ガラクタそのものを発射する装置などなど)
その後、押し寄せてくる面白怪人達の群れを防衛施設を使いながら、撃退していきます。
みんなで協力して戦争を勝ち抜いていきましょう。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『マニーギャザラーズ』
|
POW : 金庫怪人・ウェポン
【金庫兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : おサイフ怪人・ジェノサイド
【おサイフ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ジュエリー怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ジュエリー】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
須野元・参三
頭脳明晰で気品と光る私が、例えゲームの世界だろうと軽くこなして上げようじゃないか!
このような防衛ゲームならば、敵の進路となる道の中央に堂々と機関銃トーチカを建設。
後は、ここで押し寄せてくる雑魚共をトーチカから機関銃でなぎ倒せば良いだろう。うん、素晴らしい考えだ。
敵はまっすぐこっちらに流れてくるところが理想的な位置だな。
敵に向かって撃つだけで誰かしらには当たるだろう。
あっ……敵が押し寄せ……あれ?……これ私が逃げられな……いや、怖くないぞぉ。
ふっ、フフーフ、……気品たる私が蹴散らしてやれば良いんだ!そうだ!簡単な話のはずだな!
「フフフ!ここは私の出番だな!」
須野元・参三(気品の聖者・f04540)は、兵器のガラクタの上でドヤ顔をしつつ勝ち誇るように宣言する。
「頭脳明晰で気品と光る私が、例えゲームの世界だろうと軽くこなして上げようじゃないか!」
「ハハハッ」と笑いながら、彼女はその頭脳で計算された最適な位置に防衛施設をくみ上げていく。出来上がったのは、箱型で銃火器の射角を確保するための穴が空いたトーチカと呼ばれるものだ。
「素晴らしい出来だ!」
自画自賛しつつ、その中に入る。
「うん、素晴らしい考えだ。敵はまっすぐこちらに流れてくる理想的な位置だな。敵に向かって撃つだけで誰かしらには当たるだろう。まさに完璧な布陣だな!」
そこへ、オブリビオンの軍勢が接近してくる。
「む、来たな!では、さっそく蹴散らしてやろう!」
参三は、備え付けたリペア品の機関銃の引き金を引く。迫りくる怪人達は銃弾を受けバタバタと倒れていく。
「ははは!圧倒的ではないか!」
と勝ち誇っていた時、ボスンと音を立てて、機関銃が動かなくなる。
「むっ!?馬鹿な!?修理は完璧だったはず!」
慌ててあちこちを触ってみるが、完全に逝ってしまったようだった。その間にも、敵は迫ってくる。
「……あれ?……これ私が逃げられな……いや、怖くないぞぉ。ふっ、フフーフ、……気品たる私が蹴散らしてやれば良いんだ!そうだ!簡単な話のはずだな!」
ハハハッと自分に言い聞かせるように、マシンピストル参三気品スペシャルを構えて、引き金を引く。気持ちのいい連射音とともに、弾丸が射出されていく。しかし、オブリビオンの軍勢は、数を増していき、徐々に近づいてくる。
「く、くるなぁあああああ!!」
参三は絶叫しながら、銃を撃ち続けるしかなかった。のちに、彼女は「あぁ、あんな雑魚たち、他愛もなかったよ」と語ったという。
成功
🔵🔵🔴
勘解由小路・津雲
ふむ、陰陽師には見慣れぬものばかりだが、「世界知識」と「戦闘知識」でどうにか対処しよう。そうだな、戦闘機などは本体は壊れていても機銃は使えるのではないか。そういうのを集めて固定砲台を作るとしよう。
機銃の操作に関しては、引き金を引くくらいなら道具「式神」でもできるだろう。あとは【練成カミヤドリ】で鏡を操作し、周囲が見えるように配置してメインモニターとしよう。これで陰陽式簡易迎撃システムの完成だ。「拠点防御」なら多少心得がある、なんとかなるだろう。
問題はこのシステム、敵の攻撃を回避できないことか。ある程度は鏡を盾にするしかあるまい。そのたびに視界が悪化するが、まあなんとかなるだろう。
「これで、防衛施設をつくるんだったな…」
勘解由小路・津雲(明鏡止水の陰陽師・f07917)は、興味深そうに、兵器のガラクタの山を眺める。
「ふむ、陰陽師には見慣れぬものばかりだが、まぁ、なんとかなるだろう」
そう言ってガラクタの中から使えそうな物を探して、資材にしていく。もっとも力仕事は式神に任せ、津雲自身はあれこれと指示を出しているだけなのだが。
「式神使いの荒い主人ですわー」
「うるさい。それは右側に運ぶんだぞ」
式神の軽口に突っ込みを入れつつ、作業を進行していく。組みあがったのは、銃座だった。そこには、飛行機の残骸から見つけてきた機銃が備え付けられている。
「あとは、これだな」
津雲は、自分の本体でもある鏡の分身を作り出すと各所に配置する。ちょうど反射を繰り返して、敵の位置を津雲に報せられるようになっている。
「陰陽式簡易迎撃システムの完成だ」
出来栄えを満足気に眺める津雲。
「ご主人、こんなので大丈夫なんですか?」
「まぁ、要は使いようだ。さ、さっそくこいつの出番だ」
津雲は、鏡を覗き込んで、敵の接近を察知する。
「子の刻の方角に向けるんだ」
「はいはい」
津雲の指示に従って式神が狙いを定める。
「よし、今だ!」
津雲の号令とともに、式神が引き金を引き、連続して銃弾が発射される。
「が、ガマッ!?」
遠くで、怪人達が悲鳴を上げて倒れる。
「次!そこから左のガラクタの山だ!」
「右から敵が急接近!」
津雲の指示は、敵の襲来する様子から優先度の高いものを瞬時に判断して対処していく。しかし、敵の数はかなり多い。
「ガマガマ!」
サイフ怪人達が、反撃にと、がま口をひらいてコインのようなものを飛ばしてくる。牽制のようなものだったが、いくつかは津雲達の陣地を襲う。
「仕方ない、か!」
津雲は、あちこちに配備していた鏡を盾代わりにして防ぐ。
「ねぇ、ご主人。これやばくないですか?」
「何がだ?」
「敵どんどん増えてるのに、こっちの鏡が減っていきません?」
「あぁ、このままだとジリ貧だな。だから、死ぬ気で撃ちまくれ」
「…あい」
式神がどこか諦めたような表情で引き金を引き続けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
大神・零児
タワーディフェンスならトラップ配置も有効なはずだ
第二次大戦並みの兵器の残骸なら、爆弾、手榴弾、地雷、砲弾なんかもあるはず
「戦闘知識」「メカニック」を使い不発弾の信管を調整、できるだけ機能するよう直す
「戦闘知識」「拠点防御」「地形の利用」「世界知識」等を「情報収集」し予測される進路に信管調整した地雷や手榴弾を使ったブービトラップを「罠使い」で効率の良い配置に
「怪力」「操縦」で戦車等の大型車両をバリケードにし車両の中に爆弾や砲弾、マルチグレネードを詰め込む
高台から無双の意識「第六感」「野生の勘」を使い敵の動向を先読みしマルチギアで「スナイパー」の如くバリケードや敵をマルチグレネードの「投擲」で攻撃
フリージア・カットラス
アドリブ・連携歓迎
「こい…… オブリビオンども」
ガラクタをバリケードのように組み立ててそこで防衛を行う。
「これでも…… 喰らえっ!」
攻撃手段は、そこら中のガラクタを【ブレイズフレイム】で燃やして敵に向けてぶん投げる(怪力)
大きいものは集団の上空にぶん投げるし、細長いものは敵を薙ぎ払うように投げつける。
投げられる物がなくなったら一旦下がって再度投げられる別のガラクタの山を目指す(逃げ足)
大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)とフリージア・カットラス(人狼のブレイズキャリバー・f06651)は、『ザ・ビルドステージ』において、同じ方面の防衛を担当することとなった。
「さて、まずは防戦の用意だったな」
「…さっさと作業を終わらせよう」
二人は、ガラクタの山から使えそうなものはないかと探索していく。
「ふむ…これだけの兵器のガラクタだ。火薬には困らんな」
「…何に使う?」
「まぁ、後のお楽しみだ」
フリージアの問いかけに零児はニヤリと笑い返す。そして、二人は、敵の侵入を防ぐためのバリケードを配置していく。敵の進軍するルートを絞り、一度に大軍が通れないような配置だ。
「まぁ、こんなところか。そろそろお出ましのようだぞ」
零児のユーベルコード『無双の意識』は、敵の襲来をすでに感じ取っていた。
「こい……オブリビオンども」
フリージアは、静かに闘志を燃やす。間もなく彼女の肉眼でも、怪人達の群れを確認する。
「……いくぞ」
彼女は手近に積んでおいたガラクタを一掴みする。それは、彼女の地獄の炎を纏っていく。フリージアはそれを、怪人達の群れの中心に投げ込む。
「ギャー!?」
大爆発を起こして、何人かの怪人が吹き飛ばされる。
「カネカネ!反撃カネェ!」
金庫怪人の頭部が開いて中から、お札が飛び出してくる。フリージアがガラクタを再び投げると、お札が目くらましのように宙に展開していく。それらは、防御性能こそないものの、フリージアが狙いをつけるのを邪魔する。
「今のうちカネー!」
フリージアが狙いをつけられない隙間をぬって怪人達が進軍していく。バリケードの合間を駆け抜けるように走っていたその時、足元でカチッという音がした。
「カネ?」
疑問符が浮かんだ怪人の足元が炸裂する。零児が仕掛けておいた地雷だ。
「き、気を付けるガマ!」
「足元に爆弾があるジュエ!」
怪人達が呼びかけ合う。
「気づいたところで、もう遅い。お前たちはすでに俺の陣の中だ」
零児は、軽々と戦車の残骸を持ち上げる。中には、爆発物が満載されている。彼はそれをひょいと投げる。怪人達の中央に落ちたそれは、地雷が炸裂するとともに大爆発を起こした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
カーニンヒェン・ボーゲン
キマイラフューチャーの今後がかかっていますからな。
ゲームと称されてはおれども、このジジイ、全力を尽くさせていただきますぞ。
集団には集団を、です。
手記を広げて【UC:手足たち】を召喚。力を借りましょう。
バイク型から人型にフォームチェンジ後、共にバリケードを作成します。
退治する際に正面となる方向には大きなガラクタから配置。
その間々に横軸を束ねるようにして空間を設け、射撃スペースを兼ねたものに仕立てたいですな。
そのまま手足たちへは銃撃を指示。マニーギャザラーズ迎撃の為に散開しなさい。
ある程度敵がバリケードに接近してたら、私もロープワークを駆使して敵の動きを封じられれば良いですが…
何事も挑戦ですかな。
チトセ・シロガネ
防衛拠点を作ればいいんだネ
それじゃ、ボクは敵を集めて一網打尽にできるようバリケードを設置しようかな
【第六感】で有刺鉄線と壁になりそうなものを用意
【念動力・罠使い】でバリケードの作成・設置
【戦闘知識・地形の利用】で敵を効率的に誘導できるよう配置するよ
タダのバリケードじゃ壊されちゃうから【輝光武装】で【フォトンを纏った武器】にして【属性攻撃】で電気流すヨ、タッチしたらクロコゲになるネ!
さぁさ、どんどん集まるといいヨ
「スペースシップワールドに続いて、キマイラフューチャーの平和も取り戻すネ!」
チトセ・シロガネ(チトセ・ザ・スターライト・f01698)は、やる気を見せている。
「はっはっはっ、キマイラフューチャーの今後がかかっていますからな。ゲームと称されてはおれども、このジジイ、全力を尽くさせていただきますぞ」
カーニンヒェン・ボーゲン(或いは一介のジジイ・f05393)も、静かに闘志を燃やしている。前回のスペースシップワールドでの戦争でもオブリビオン・フォーミュラを倒したことによって世界に平和が訪れた。このキマイラフューチャーも今回の戦いに勝利すれば平和な世界になるだろう。
「まずは陣地を作るネ!」
「ふむ、ならば人手がいりますな」
カーニンヒェンは、懐から一冊の本を取り出す。タイトルは手記『従順なる手足獲得の私的考察』。それを開くと、機械バイクが次々と飛び出してきて、人型に変形してバリケードを組み立てていく。
「わぉ!流石ネ!」
チトセは、カーニンヒェンの手際を称賛しつつ自らも念動力を使ってガラクタを操りバリケードの構築を手伝う。さらに、有刺鉄線も配置して短時間だが、堅牢な陣地を構築することが出来た。
「さぁ、どんどん集まるといいヨ」
万全の体制で待ち構える。しばらくして、怪人達の軍団が姿を見せる。
「いくカネー!」
「猟兵達を倒すガマー!」
「ジュエ!進軍するジュエ!」
我先にと駆けてくる怪人達。
「こんなので私たちは止まらんジュエ!」
怪人達は防衛設備を乗り越えようと躍りかかる。彼らが、有刺鉄線に触れた瞬間、
「ギャアアア!?」
悲鳴を上げて怪人は倒れる。有刺鉄線は、チトセのユーベルコード『輝光武装“フォトンウェポナイザー”』によって、電流を纏っており、不用意に触ったものは感電するという寸法だ。
「さぁ、歓迎してあげなさい」
カーニンヒェンが、号令をかけると、人型になった手足達が一斉に銃撃を開始する。ちょうど電流の陣地に入り込んでしまい、進退窮まっていた怪人達をまとめて蜂の巣にしていく。
こうして、『ザ・ビルドステージ』における防衛戦は、猟兵達の勝利という結果に終わった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵