バトルオブフラワーズ⑦〜前代未聞の戦火絶唱
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「みんな、俺からの案件だ! 宜しく頼む!」
早乙女・輝夜(f10158)は集まった猟兵たちに資料を配りながらそう言った。
「端的に言うと、キマイラフューチャーがふたつに割れた!
俺も何を言っているのか全然わからないが、割れた世界がオブリビオンたちに閉じられる前に、目的の場所へ行ってボスを倒さないといけない。
だが今は、そのボスのところへたどり着ける状態じゃあないんだ。
今みんなにやってもらいたいことは、『ザ・ステージ』と呼ばれた場所に存在する全てオブリビオンをどうにかする事。これは複数存在する。
今みんなに行って貰うところは、その一つってことさ。
それを数いる猟兵たちでひとつひとつ解決していく。そうすると、目的地である『システム・フラワーズ』にたどり着くことができるというんだ。
今回俺が頼むのは、このむちむちのお姉さんのところへ行って貰う。
我ながらにとてつもなく美人なオブリビオンを引き当てたとほめて欲しいくらいだ――が、冗談はさておいて。
お姉さんをどうにかするだけでは解決しない。みんなは戦闘しながらもう一つの事をしてもらう。それは――」
それは――、猟兵たちはツバをごくりと飲んだ。
「歌ってもらう。
そう!! みんなの心にある燻った何かを表に出して、曝け出して歌うんだ!!
流石キマイラフューチャー!! 戦争もファンキーにいかないと、な!!」
終始輝夜は楽しそうであった。
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――うふふ。
どうしたの? こんな所で。迷いこんだのかしら、かわいそうに。
かわいそうな貴方に、このお姉さんが素敵な歌を歌ってあげましょう。
そうね、貴方に似合う――残酷で喜劇的な、あいのうた。
音色に誘われて眠りなさい。本当はもっと愛らしい見た目の少年少女が好みなんだけど。
今日は特別サービス。
心がとろけてどろどろになるまで、喘ぎなさいな。
羽鳴ゆい
7度目まして、羽鳴ゆいです。
みなさまのプレイングをお待ちしております。
当シナリオは、現在行われている戦争のシナリオです。
⑦ザ・サウンドステージ(ボス戦)となっております。
●状況
キマイラフューチャーの一角にて、『近所の可愛い天然お姉さん『千葉・牛美』』との戦闘となります。
当シナリオは、歌をうたいながら攻撃しないといけないルールが設けられております。
戦闘中、常に『自分自身を奮い立たせる歌』を歌い続けなければなりません。
歌を歌わずに行った攻撃は、効果を発揮しません。
『秘密にしている事をカミングアウト』したり『恋人への告白を歌にして捧げる』など、強い思いを歌に乗せる事ができれば、より強力な攻撃を行う事が出来るでしょう。
とは言えプレイングに全てを歌詞にする訳にもいかないと思いますので、
心情を並べて下さったら、大丈夫です。
もちろん歌詞つけてくださっても構いません。
敵を蹴落とし、自分を曝け出していけ。
第1章 ボス戦
『近所の可愛い天然お姉さん『千葉・牛美』』
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POW : うふふ、お姉さんハグが好きなの!
【豊満な胸】から【温かく柔らかい感触】を放ち、【妄想や誘惑】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : あらあら、うふふ。
【お姉さんの意図せぬ天然行動】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【や空間をお姉さんの天然色に染め上げる】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : ほらぁお姉さんの搾りたて生牛乳よ!(言い間違い)
【牛乳瓶】を向けた対象に、【牛乳瓶から放出した牛乳】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:MAKI
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ピオニー・アルムガルト」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
照崎・舞雪
―悲しみと怒り、憎しみ。そして僅かな妬みを交えた戦慄が響く
氷雪のように透き通った声には、しかし溶岩もかくやという熱量がこめられており、それでありながら絶対零度の冷たさを帯びていた
唄っているのは照崎・舞雪
舞雪が見て…いや、睨んでいるのは牛美の豊満な胸部
舞雪は、胸が小さかったー
「その無駄にでかい脂肪塊、切り落としてあげるのです。ええ、感謝してください」
祭礼剣ネプトゥナリアを片手に
召喚した氷雪の霊鳥と共に牛美へ攻撃する
霊鳥の放つ吹雪で牛美の放った牛乳は即座に凍り付き
羽根と剣で弾いていく
「さぁ、覚悟はよろしいです?」
「貴方の罪は単純明快。発育が良すぎたことなのです」
霊鳥すら若干引いていた
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魅惑の我儘ボディを疼いたように捩じりながら、千葉牛美という名のオブリビオンは、この場でボスとして君臨している。
牛美は唇をなまめかしく舌でなぞり、甲高い声色で歌うように告げた。
「――あらあ、猟兵ちゃん……よね。いらっしゃぁい」
照崎・舞雪(未来照らし舞う雪の明かり・f05079)の、深紅にも似た赤色の瞳が開く。
瞳の色に反して、藍色の髪が風になびき、牛美とは別ベクトルで美しい顔(かんばせ)に静かな闘志と僅かな怒りを込めて。
「長話はしないのです。さっさと始めましょう」
「うふふ……えぇ、えぇ。話が分かるクチで、よかったわ。お姉さん、今なら少年じゃなくてもイケちゃうから――」
かくして戦闘は始まった。
歌を詩で被せる魂のバトル。牛美の歌は少年少女と快楽にあふれる歌であった。聞く人が聞けばドン引きしかねない程の語彙力が、力が吸い取られるような音色に乗り展開されていく。
対して、舞雪は――。
「哀の花、勝る憎しみ連鎖の鎖」
それは。
「欲すれど掴めず、砂のように零れて落ちて」
舞雪の想いを伝える歌。
「握る拳に血が滲む――!!」
悲しみと、怒り、憎しみ、そして僅かな妬みが混ざった戦慄が響く!!
氷雪のように透き通った声には、しかし溶岩もかくやという熱量がこめられており、それでありながら絶対零度の冷たさを帯びていた(プレイング原文まま)。
言の葉を重ねれば重ねるほどに、舞雪のユーベルコードは精度を増していく、それがこの戦場の法(ルール)。
「何!? この、私に向けられる殺意のような歌は!!?」
牛美の瞳が舞雪を睨む。そして放たれたのは、牛美の持っている瓶から出た生乳。それは津波のようで、または槍のように鋭く形を変えながら舞雪を襲った。
しかし舞雪はそれを寸前で躱す。まるで未来が見えているように見切り、攻撃を回避しながら己の力をため込んだ。
「憎くて憎くて憎くて――私の心は、凍りつく」
舞雪の歌は絶頂(サビ)を迎える。
同時に召喚したのは冬の化身のような、霊鳥。
吐露する想いは鋭く痛く。敵を切り裂く想いの刃。
「その無駄にでかい脂肪塊、切り落としてあげるのです。ええ、感謝してください」
「もしかして嫉妬していたのって――これかしらぁん!?」
ぷるん、と牛美の豊満な胸が揺れた。
揺れるたびに、舞雪の強かな怒りの沸点がじわりじわりと滾っていたのだ。
『ネプトゥナリア』と呼ばれた剣を、構え、霊鳥と共に舞雪は特攻した。
「さぁ、覚悟はよろしいです? 貴方の罪は単純明快。発育が良すぎたことなのです」
「り、理不尽~~!!」
重なる翼、唸る剣。霊鳥の攻撃と舞雪の攻撃は、牛美の豊満なボディを吹き飛ばした。
……。
…………、舞雪の凛々しい表情の反面、攻撃理由を示す歌に、霊鳥すら若干引いていた。
大成功
🔵🔵🔵
山風・ラン
こっちの戦場で必要なのは歌か。
上手くなくても良いなら、何とかなるかな。
歌に乗せるのは、大切なひとへの想い。
過去も意思も全部失った私を救ってくれた、生きる世界を与えてくれたひと。
私が今ここで戦うのも、あのひとの恩に報いたいから、一緒に生きて行きたいから。
私の全ては、あのひとのために。
今の私の想いは、もしかしたら敵のそれと大差ないくらいに酷く歪んでいるのかもしれない。
それでも、静かに優しい旋律に想いを乗せて歌いながら敵に狙いを定めて。
この戦いに勝って、あのひとと生き続けるために、ユーベルコードを撃つよ。
※連携・アドリブ歓迎
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テレビウムロックの依頼は、山風・ラン(藍玉の従者・f15661)の記憶にも新しいものがある。
その地続きの依頼――それが此度の戦争のひとつだ。
舞雪が吹き飛ばした敵、牛美はなんとか華麗に着地した。しかし戦闘開始の時よりかは、いくらか怪我が見える。
相対したのは、ラン。
複数の戦場が用意され、そして戦場ごとにペナルティにも似た「法(ルール)」が存在するが、この戦場では歌だ。
上手くなくてもいいのなら――。
洗脳兵であった過去から救助され、今はまだ記憶や経験が少ない少女ならではの想いが胸に過ぎる。
「なぁに、貴方……溶かしちゃうわよぉん」
牛美の攻撃は、ランの沈黙を待つことは絶対に無い。途切れずに進む時間の中で、牛美が落ちていたバナナの皮に滑ってゴミ置き場に置いてあった空き瓶を蹴り飛ばし、ランへとそれが投げ出される(攻撃)。
瞳を閉じたラン。瓶が肩にぶつかり弾けたがなんのその。
紡いだ言葉、歌に乗せるのは大切なひとへの想いの数々だ。肺に新鮮な空気を取り入れる為に、大きく深呼吸し、一度息を止める。
「心に触れた、あたたかな手」
過去も意思さえ奪われたランを救った、あのひと。
「その時から世界が、色付いた」
生きる場所を与えられ、生きる意味を見つけた。
「繋いだ手を失わぬよう」
この場でランが戦うのも、全て。
「あなたのために、私は生きる」
「焦げちゃうくらいに綺麗な歌ねぇん、でも駄目、焼けて死ぬのはあなた!!」
ユーベルコード同士がぶつかった。何も無いところで転んだ牛美に驚いた猫が捨ててあったガスコンロを蹴り飛ばし、衝撃で小規模な爆発が発生。
しかし炎はすぐにかき消された。
ランが放った最大出力のビームが炎を突き破るように進行、牛美の肩に直撃したのだ。深い深い緑の光に焼かれ、牛美の眉間に焦りのシワが寄る。
今のランの想いは、もしかしたら敵と変わらないくらいに歪んでいるのかもしれない。
でも。
今を生きる為に、今できる事を一生懸命にやるのだ。暗い闇のなかでもがいた日々を憂い、そして一点の光を見つけた今を謳歌するように。
ランの攻撃は、その精度を大幅に上げながら、終始、小さな乙女のあいのうたが響いた。
大成功
🔵🔵🔵
フィオリナ・ソルレスティア
【WIZ】(アドリブ可)
■気持ち
「なんだろう、この湧き上がる熱い思いは…」
表に出せない弟(f05803)への恋心と胸のコンプレックス
複雑な気持ちを激しい怒りを歌にぶつけて戦う
…巨乳許すまじ
■行動
銀翼杖をマイク代わりに両手で持って熱唱
♪ 小さな胸に秘めた 禁断の想いは
♪ 私を縛り付ける 銀の十字架
(…遥か上空に人工衛星を呼び寄せ)
♪ いつしか鳴り止んだ自鳴琴
♪ 張り裂ける心の中で 私は歌い続ける
(オートフォーカスで牛美をロックオン)
♪ 巨乳の女になんかに
♪ 私の弟<フォルセティ>は 絶対に渡さない
絶叫しながら[全力魔法]による【バベルの光】を牛美に撃ち落とす
牛美の牛乳瓶攻撃は[見切り]でかわす
●
「なんだろう、この沸き上がる熱い思いは……」
フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)は胸元の服をぐっと掴みながら、喉まで出かけている想いを抑えていた。
次期当主としても、普段蓋をしている心は見た目の清廉さ以上にあるのだろう。
ひとつは、許されぬ恋――直接言えない思いの塊。
ひとつは、すぐにはなかなか解決できない女の子としての悩み――望んでも掴めぬものもある。
螺旋のようにぐるぐる混ざり合う思いが、フィオリナの心を少しずつ蝕んでいくようだった。吐きそうで、それでいて、苦しくて。
けど、此処ではそれを吐露する事が許されている。普段蓄えてきた願いにも似た思いを、吐き出す事が、力となる。
「――巨乳、許すまじ」
「ちょっとまってぇん、それさっきも同じようなの聞いたわん」
牛美は少しだけ、青ざめた。
「いくよ!!」
「は、はひ!?」
フィオリナのマウントで始まった歌唱。牛美の歌は端的に言えば、巨乳だからちょっと世間の目がアレなのよね、という意味合いの歌である。しかしそれは逆に、フィオリナの歌を爆発的に逆撫でするようなものでもある。
「その歌、二度と歌えなくする!!」
銀翼杖をマイクの代わりにみたて、両の手で大切にそれを持ち、歌う。
「小さな胸に秘めた 禁断の想いは 私を縛り付ける 銀の十字架」
その音色は熱情的、かつ凛としていて。
「いつしか鳴り止んだ自鳴琴 張り裂ける心の中で 私は歌い続ける」
しかし歌声には悲しみの音が隠されている――隠された天高く移ろう人工衛星を呼び寄せて。
フィオリナの瞳の奥で、振り返りながら笑う、少女にも似たかんばせをした緑の髪の少年。そこに手を差し伸べようとし――しかし躊躇う指先は牛美を指した(ロックオン)。
「巨乳の女になんかに 私の弟<フォルセティ>は 絶対に渡さない」
「最後すごく私情入ったわよぉん!?」
どんな攻撃が来るものかと――牛美は防御の姿勢を取っていたが、フィオリナは一向に足を動かす気配は無い。
詰まる所、牛美には歌っているフィオリナしか映っていないのだ。その天上に、今まさにフィオリナの思惑が完成しようとしている事を、知らないまま。
「ただ歌っているだけだと思った? 貫け、バベルの光よ!!」
「な――ッッ!!」
刹那、天上から音よりも早い速度で届いた雷撃にも似た光の一閃。完全に前方からの攻撃だけに防御の姿勢を取っていた牛美が、その攻撃をかわすことは許されない――!!
大成功
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オリガ・ホーリエル
あたしの心の奥にある強い想いなんて一つしかありませんわよ。それは同居している少女への想い。あの娘を傍で支えたいという想いと、彼女を愛しているという想いを今まで隠したことなんてありませんわ。
だから…お嬢様という仮面を脱ぎ捨ててでも、あなたみたいな性欲だけの薄っぺらい女には負けられないのよ!
【全自動式バーチャル楽器セット】を展開しつつ【オリガの歌唱服】へ着替え、準備が整ったら【歌唱】【楽器演奏】【衝撃破】【属性攻撃】、そしてあの娘への思いを乗せた全力の【蒼き激情の歌】を放つわ。
あたしが抱くあの子への思い、消せるものなら消してみなさい!
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閃光に射貫かれ、牛美の足元は崩れそうなほどに不安定に立っている。
よろよろ、と。両の足がふらりふらりとしながら、しかしまだ牛美はボスとして立っていた。此処で負ける訳にはいかないのは、牛美も猟兵も心同じなのだ。
「猟兵、ご、ごとき、に~~……!!」
牛美の前方、オリガ・ホーリエル(黒き天使を支える者・f12132)は、静かに立っている。日よけの傘で身を護るようにしながら、白い服装はこの戦場でよく目立っている。
少女でありながら、しかしどこか大人びて見えるオリガは誰にも聞こえない声でつぶやいた。
「あたしの心の奥にある強い想いなんて一つしかありませんわよ」
オリガの心の中で緑髪の天使が姿を顕していた。偶然か必然か、出会った彼女との縁を何よりも大切にしているオリガ。
彼女に対して、一番近くで支えていたいという想いと、彼女へ向ける愛情が花開く。今までその想いを隠していた事は無い、けれど、再び音と言葉にして紡ぐ最愛のメロディ。
「だから……、お嬢様という仮面を脱ぎ捨ててでも、あなたみたいな性欲だけの薄っぺらい女には負けられないのよ!」
「雌がよく吼えるわね!!」
オラトリオとして――否、シンフォニアとしての真骨頂は歌だ。
誰よりも奏で、誰よりも音を紡ぐのに長けた役割を認識している。
全自動式バーチャル楽器セットを起動。今からキマイラフューチャーのこの場だけは、彼女の舞台であり、ライブ会場。
歌唱服、それはオリガの戦闘服。今はもう、ただの少女ではない。ただのお嬢様ではない。
己の皮を脱ぎ捨てて、オリガ・ホーリエルはたった一人の為に歌う。
「な、に、をっぉおお!!」
牛美の胸が揺れ、音波はぶつかる。力任せに放ったBGMを、しかしオリガは受け止める事は無い。
たった一人の為の歌を、その聖域を、牛美は侵す事は不可能なのだ――!!
「あたしが抱くあの子への思い、消せるものなら消してみなさい!」
「私の思いでは貫けない!? な、なんで、そんな愛、肯定してなるものかあああ―――いやぁぁあ!!」
音の壁は衝撃となり響く。牛美の身体にぶつかり弾け飛ぶ。
オリガの蒼い炎には、一筋のエメラルドグリーンが混じっていた。オリガの戦士の表情が、一瞬だけ女の顔へと戻った。
「―――」
愛しいあの子の名。
歌詞に組み込み、威力は増す。もうそこに、牛美の声など届く事は無い。
ただひたすらに放つ激情の歌が―――闇を貫き、オブリビオンたる彼女を骸の海へと追い返したのだ。
――静けさを取り戻した戦場では、四人の猟兵が立っていた。
流れた歌の種類はそれぞれで、今は余韻が静かに流れるばかり。
今だこの世界では戦場は増え続けるが、彼女たちの想いは確かに此処に残ったのだ。
大成功
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