バトルオブフラワーズ③〜守れ、ボクらの防衛施設!
●キマイラフィーチャー
戦場には、様々な兵器の残骸が積み上がっていた。
それは技術水準的に、第二次世界大戦以前のモノばかり。
どれも壊れてしまっており、完全には修復不可能。
だが、まったく使い物にならないという訳ではない。
別の言い方をすれば、これらの残骸から『防衛施設』を作成する事で、有利に戦闘を行う事が出来るようだ。
ただし、作成する事が出来る防衛施設は1人1つまで。
限られた時間の中で、防衛施設を作成し、敵の大群を迎え撃つ事が、今回の目的。
猟兵達が相手にするのは、『つよくてクールなアニマルズ』。
つよくてクールなアニマルズは、モグラさんドリル怪人、カエルさん殺法怪人、ネコちゃん拳法怪人の3種で、それらがワラワラと群れを成して、防衛施設を破壊しに来るようである。
だからと言って防衛施設を移動可能にすれば、耐久力が激減してしまうため、基本的には移動不可で作成するのが、オススメ。
とにかく、つよくてクールなアニマルズを退ければ、大成功ッ!
そういったステージのようである。
●ガジルからの依頼
「たわわ・ダイセンリャク? なんだか、エッチな感じなんだよ」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)は完全に誤解したまま、今回の依頼を説明し始めた。
どうやら、その場にある兵器の残骸を利用し、自分だけの防衛施設を作成した上で、『つよくてクールなアニマルズ』を迎え撃ってほしいという事だ。
つよくてクールなアニマルズは単体であれば、大した脅威にはならないものの、数にモノを言わせて攻め込んでくるため、最悪の場合は防衛施設が撃破されてしまうかも知れないようである。
万が一、防衛施設が破壊されてしまった場合は、自分だけで戦う事が出来るものの、戦闘力は大幅に減少してしまうため、戦果を期待する事は出来ないため、なるべく防衛施設が撃破されないように注意しながら、戦ってほしいという事だ。
ゆうきつかさ
このシナリオは『タワーダイセンリャク』という特殊戦闘ルールが適用されており、オブリビオンの大群が攻めてきます。
それまでに防衛準備を整え、『つよくてクールなアニマルズ』を迎え撃たなくてはなりません。
防衛施設は技術水準(第二次世界大戦以前のモノ)を越えたモノでなければ、ほとんどのモノが作成可能であると考えてください。
第1章 集団戦
『つよくてクールなアニマルズ』
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POW : モグラさんドリル怪人・ウェポン
【モグラさんドリル兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : カエルさん殺法怪人・ジェノサイド
【カエルさん殺法攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ネコちゃん拳法怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ネコちゃん拳法】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
宮落・ライア
ボクはさ、兵器とかそういうのを見る度に思うんだ。
大艦巨砲主義っていいよねって。
自走砲とか迫撃砲とか直射したいよねって。
なので作りました。
80cm砲。
ちゃんと水平射出来る様にしたよ。
どんな弊害出るか知らないけど。
列車砲にしたかったけど場所ないしねー。
射角も限定されるけど榴弾砲はいいぞ?
曲射も直射もお任せだぞ?
ああ…………ロマンはいいぞ。(燃え尽き
錬金天使・サバティエル
「たわわ・ダイセンリャク……いい響きだな。」
それは置いておくとして、防衛戦なら私の得意分野だ。
装甲を厚めにして、機関銃で迎撃……わくわく。
装甲や周りの瓦礫に羽を貼り付けておいてトラップも作ろう。
触れたら斬撃の呪力地雷だ。
あとはワイヤーに特殊弾に……防衛施設造るの楽しい!
レクシア・ノーレッド
―えっ、ココにある物何でも使っていいの!?
嘘じゃないよね!?だったら私、本気出しちゃうぞー!!
【SPD】
私の得意分野は装備の改造、模倣、量産、そして再利用!
そしてこの当時の武装、そして手軽な物と言えば―「機関銃」!
昔、どっかの星の戦争で使われてたって聞いたことある!
なんでも、対歩兵戦で大活躍したらしいね!
という訳で機関銃を作って、弾丸も作れる限り作るよ!
他の人の装備の強度が不安なら、その手助けもしちゃおうかなー。
交戦中に余裕がありそうならUC、【廃材構成術!】も使って量産、掃射する方針で!
防衛戦ってあんまやったことないけど、とりあえず蹴散らせばいいんだよね!
バスティオン・ヴェクターライン
共闘・絡み歓迎「防衛戦か…おじさんの出番だね。」【WIS】俺は先ず一緒に防衛施設を作る仲間を探し、UCを土台とした防衛施設を作るよ。立派な城壁が即座に出来るんだから、おじさんの【戦闘知識】でアドバイスしつつ複数人で時間いっぱい補強・武装すれば…例えば2人で作っても、2人分以上の性能の防衛施設になるはずだよ。
敵の迎撃をする時はおじさんは最前線に立って【武器受け(武装の剣)】【盾受け(右義腕)】【拠点防衛】【激痛耐性】を活かして盾になる。その方がUCの効果で味方も強化できるしね。そういう意味では城壁近くで戦ってくれる味方の方が好ましいかな。
後は【恐怖を与える】の技能で相手を威嚇して士気を下げるよ。
叶・雪月
桜花(f03321)と同行
関係性のイメージは祖父と孫
第一次世界大戦クラスか
そうなると毒ガスとかもその辺じゃなかったか?
まあ使ったらこっちにもダメージ来るから使えないが
拠点防衛かなら入る前及び入った後に使えるのとなると
……落とし穴だな
穴は掘れないが、周囲を高くすれば穴は作れるだろう
落とし穴の下に尖ったがらくたとか設置する、これ重要だな
古典的だが有効だぞこれ
で、落ちて上がってきたところを桜花の機関銃で狙えばどうだろう
んじゃ俺はなんとか穴を作り上げて、と
【拠点防衛】と【武器改造】の知識をフル活用してやるよ
ちょっとした工夫でダメージってのは増やせるからな
まあうまく通りにけて来た奴は俺の刃で沈めてやるさ
五條・桜花
雪月(f03400)と同行
関係性のイメージは祖父と孫
昔の武器ですか
戦車とか機関銃あたりはぎりぎり使えそうですね
うーんうーん
拠点防衛だとすると、とりあえず機関銃を設置して攻撃補助でしょうか?
遠距離攻撃ならばユベールコードと両立できる気がします!
設置位置は雪月の知識にお願いしたいんですがいけますか?
なるほど落とし穴からの復帰を狙うと!
定点使用ならばなんとか修理間に合いそうですものね
後は目くらましに桜の花を舞い散らせれば、と
残念ですがここから先は通しません!
落とさせませんよ!この場所は
山梨・玄信
そもそも敵の武装が第二次世界大戦よりも大分前な感じなんじゃが…。
まあ、オブリビオンじゃから油断は禁物かの。
【POWを使用】
アースジャイアントさんを呼んで、先ずは塹壕を掘るのじゃ。
次に戦車の正面装甲と戦車砲を並べて、砲術陣地を作るのじゃ。もちろん、機銃も付けるぞい。
砲弾は全て榴弾にしておくのじゃ。
敵が来たら、先ずは砲撃をお見舞いするぞい。塹壕内を動き回って、何処から砲弾が来るか分からんようにするのじゃ。
機銃も撃ち込みつつ、敵がある程度纏まるように攻撃し、そこに向けてアースジャイアントさんの範囲攻撃とわしの気の放出(範囲攻撃+鎧無視攻撃)をお見舞いじゃ!
ドワーフ工兵の恐ろしさを思い知らせるのじゃ。
大神・零児
タワーディフェンスならトラップ配置も有効なはずだ
第二次大戦並みの兵器の残骸なら、爆弾、手榴弾、地雷、砲弾なんかもあるはず
「戦闘知識」「メカニック」を使い不発弾の信管を調整、できるだけ機能するよう直す
「戦闘知識」「拠点防御」「地形の利用」「世界知識」等を「情報収集」し予測される進路に信管調整した地雷や手榴弾を使ったブービトラップを「罠使い」で効率の良い配置に
「怪力」「操縦」で戦車等の大型車両をバリケードにし車両の中に爆弾や砲弾、マルチグレネードを詰め込む
高台から無双の意識「第六感」「野生の勘」を使い敵の動向を先読みしマルチギアで「スナイパー」の如くバリケードや敵をマルチグレネードの「投擲」で攻撃
日和見・カナタ
まさか惑星が真っ二つになるとは思っていませんでした……!
メンテナンスルートが開通するとは聞いてましたけど、本当にそのままの意味だったんですねー。
驚いてばかりですが、こうして任された以上はすべきことを始めましょうか!
まずは防衛施設を作ります!
火器を多めに搭載して、耐えることよりも迎え撃つことを重視したものにしますね!
【ガジェットショータイム】で召喚した自律ガジェットにも手伝わせて効率よく建てていきますよ!
敵が来たら私自身は前線に出て戦います!
防衛施設に残した自律ガジェットに【援護射撃】を指示しながら、【属性攻撃】で熱を付与した腕で蹴散らしてやります!
【アドリブ、協力歓迎】
●ザ・ビルドステージ
「まさか惑星が真っ二つになるとは思っていませんでしたが……」
日和見・カナタ(冒険少女・f01083)は仲間達と共に、ザ・ビルドステージにやってきた。
メンテナスルートが開通するとは聞いていたものの、まさか本当に開通するとは思っていなかったため、驚きの色を隠す事が出来なかった。
それでも、限られた時間の中で、防衛施設を完成させなければならないため、ここでノンビリしている暇はない。
防衛施設の資材は戦場に転がっている兵器の残骸。
どれも第二次世界大戦以前のモノだが、使い方次第ではこちらの予想を上回るほど強固な防衛施設を建造する事が可能のようである。
「……防衛戦か。おじさんの出番だね」
バスティオン・ヴェクターライン(戦場の錆色城塞・f06298)が、【フオーティテュード・フォートレス】で頑強な城壁を召喚した。
幸い、まわりには猟兵達が集まっているため、防衛施設を建造するのであれば、なるべく固めた方が良さそうだ。
「たわわ・ダイセンリャク……いい響きだな」
そんな中、錬金天使・サバティエル(賢者の石・f00805)が、何処か遠くを見つめた。
たわわ・ダイセンリャク……それはガジルの勘違いから生まれた言葉……。
何やらセクシャルの感じがするものの、実際には殺伐とした景色が、辺りに広がっていた。
その戦場を支配しているのは、つよくてクールなアニマルズ。
彼らにとって、自分達以外は、排除対象。
つまり、猟兵達はこの場所に存在してはいけない存在であった。
しかも、つよくてクールなアニマルズは地面を埋め尽くす勢いで、辺りに溢れかえっており、物量では圧倒的に不利だった。
いまのところ、猟兵達にまったく興味を持っていない様子だが、その気持ちがいつ変わってもおかしくない。
「……という事は、ココにある物なら、何でも使っていい事だよね? 嘘じゃないよね!? だったら私、本気出しちゃうぞー!!」
レクシア・ノーレッド(『捕食者』・f01101)が上機嫌な様子で、兵器の残骸を手に取った。
どれも単体では、使用不可。
しかし、レクシアの得意分野は、装備の改造、模倣、量産。
そして、再利用。
そういった意味で、得意分野が勢揃いをしている感じになっているため、材料探しにも迷いが無い。
「ここにあるのは、第一次世界大戦クラスか。そうなると毒ガスとかも、その辺じゃなかったか? まあ使ったら、こっちにもダメージ来るから使えないが……」
叶・雪月(六花舞う夜に煌めく月の刃・f03400)が複雑な気持ちになりつつ、兵器の残骸を手に取った。
いまのところ、毒ガス兵器の類は見当たらないが、ジックリと探せば見つかりそうな感じである。
「……とは言え、タワーディフェンスなら、トラップ配置も有効なはずだ。第二次大戦並みの兵器の残骸なら、爆弾、手榴弾、地雷、砲弾なんかもあるんだが……」
大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)も同じように兵器の残骸を手に取り、その中に不発弾がないか探し始めた。
運良く残骸の中には不発弾が含まれていたものの、そのままでは使用不可能。
何か手を加えなければ、作動すらしないモノばかり。
それでも、零児の知識を使えば、何とかなるシロモノ。
言い方を変えれば、零児に使われるために、存在しているような不発弾であった。
「戦車とか機関銃あたりは、ぎりぎり使えそうですね」
五條・桜花(六花の元に咲く桜・f03321)が戦車の残骸を見つけ、ハッチを開けて中を覗き込んだ。
だが、中は空洞になっており、そのままでは動かない状態。
その分、カスタマイズし放題な感じがするものの、つよくてクールなアニマルズが到達する前に造り上げる事は難しそうだ。
「そもそも敵の武装が、だいぶ前の感じなんじゃが……。まあ、オブリビオンじゃから油断は禁物かの」
すぐさま、山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)が【アースジャイアント】で大地の巨人を召喚し、せっせと塹壕を掘り始めた。
その上で、戦車の正面装甲と戦車砲を並べ、砲術陣地を作り上げた。
それは簡易的なモノであったが、性能的にはピカ一。
限られた時間で造り上げられた最高の逸品であった。
「ボクはさ、兵器とかそういうのを見る度に思うんだ。大艦巨砲主義っていいよねって。自走砲とか迫撃砲とか直射したいよねって」
そう言って宮落・ライア(ノゾム者・f05053)が残骸を大量に抱え、何やら巨大なモノを作り始めるのであった。
●防衛施設
「……何とか間に合いそうですね」
カナタが残骸を使って建造したのは、火器が多めに搭載された防衛施設であった。
それは耐える事よりも、迎え撃つ事を重視したモノ。
そこに【ガジェットショータイム】で召喚した自律ガジェットを設置し、つよくてクールなアニマルズを迎え撃つ準備を整えた。
「あはははは……。あんなモノを作って、ボクらに勝てると思っているのかねー」
それを目の当たりにしたネコちゃん拳法怪人が能天気に笑う。
「無理無理、絶対に無理! だって、ボクら……強いモン!」
カエルさん殺法怪人も小馬鹿にした様子で、ケロケロケロリンと笑い声を響かせた。
「だったら、ボクらの恐ろしさを、奴等に分からせてやればイイだけモグ!」
モグラさんドリル怪人がファンシー顔を歪ませ、楽しそうに歌を歌いながらジリジリと距離を縮めてきた。
しかも、その歌詞は物騒そのもの。
『殺せ!』、『千切れ!』、『ぶっ叩け!』等の言葉が歌詞の中に盛り込まれており、色々な意味でヤル気満々であった。
「……随分と敵は余裕のようだねぇ」
バスティオンが双眼鏡を覗き込み、オブリビオンの様子を窺った。
オブリビオン達は、色々な意味で勝つ気満々。
そういった意味で完全に油断しており、まるで狙ってくださいと言わんばかりに固まって移動していた
そのため、バスティオンはつよくてクールなアニマルズが警戒する前に、戦闘知識を使って仲間達にアドバイスをすると、時間いっぱいまで防衛施設の補強や武装の強化に全力を注いだ。
「……まるでピクニック気分だな。まあ、その方が何かと都合もいいが……」
零児が呆れた様子で溜息をつきながら、戦闘知識とメカニックを使い、不発弾の信管を調節し、出来るだけ機能するように直していった。
そうする事でオブリビオン達の侵攻ルートを予測し、地雷などを使ったブービートラップを仕掛ける事にした。
それは地面だけでなく、戦場に転がっていた戦車などの大型車両も含まれていたが、それでもつよくてクールなアニマルズは余裕な態度。
「まあ、任せておけ、防衛戦なら私の得意分野だ」
サバティエルが自信に満ちた表情を浮かべ、防衛施設の守りを固めていく。
先程よりも装甲を厚めにした上で、まわりの瓦礫に【錬金呪術・刃雷(フルカラット)】で、純金の羽根を貼り付けた。
「この時間で出来る事と言えば……落とし穴だな」
雪月もスコップを抱え、落とし穴を掘るため、防衛施設から飛び出した。
例え、穴を掘る事が出来なかったとしても、周囲を高くする事で疑似的に落とし穴を作る事は可能ッ!
そこに尖ったガラクタを仕掛ければ、それだけで立派なトラップになった。
「うーん、後は機関銃を設置して攻撃補助でしょうか? 遠距離攻撃ならばユーベルコードと両立できる気がします!」
その間に、桜花が防衛施設に、機関銃を設置していった。
設置場所は事前に雪月から聞いていたため、それほど作業に時間は掛からなかった。
「これって、昔……どっかの星の戦争で使われてたって聞いたことある! なんでも、対歩兵戦で大活躍したらしいね!」
レクシアも一緒になって、機関銃を設置ッ!
幸い、弾はダース単位で残骸の中に山積みされていたため、つよくてクールなアニマルズとの戦いで弾切れになる事はないだろう。
「どれも弾が残っていたのは、驚きじゃのう。これは何か作為的なモノを感じるが……まあ、キマイラフューチャーじゃしな」
玄信が妙に納得した様子で、榴弾を防衛施設に運んでいった。
これが別の世界であれば、罠である可能性が高いものの、キマイラフューチャーであれば、ついウッカリ。
そう思えてしまう程のウッカリ事案であった。
「ぶっ壊せモグ~」
そんな中、モグラさんドリル軍団がドリル兵器を構え、進軍を開始!
「ぶっ殺せケロ~」
カエルさん殺法怪人軍団も一斉に気を練り、攻撃準備を整えた。
「にゃー!」
ネコちゃん拳法怪人軍団も息を合わせ、超絶必殺のネコちゃん拳法で、防衛施設を攻撃しようとしていた。
「そんな事はさせないよ!」
次の瞬間、ライアが砲台を搭載した列車に乗ったまま、つよくてクールなアニマルズを轢き殺していくのであった。
●つよくてクールなアニマルズ
「まさか、本当に出来ると思わなかったけど……サイズ的におかしいよね、これ……?」
ライアが列車砲に乗ったまま、気まずい様子で汗を流す。
自分でも無理だと思っていたのだが、神のイタズラなのか何なのか、頑張って作ってみたら出来てしまったようである。
おそらく、キマイラフューチャーであったからこそ、出来た事だろう。
だが、つよくてクールなアニマルズを動揺させるのには、充分なモノだった。
列車砲が現れたのと同時に、つよくてクールなアニマルズの一部が巻き込まれ、そのまま轢かれて、肉の塊と化していた。
それが原因で、つよくてクールなアニマルズの標的にされているものの、充分に役目を果たした感じであった。
「防衛戦って、あんまやったことないけど、とりあえず蹴散らせばいいんだよね!」
その間にレクシアが【「レクシアちゃん流」廃材構成術!(アテニナラナイツクリカタ)】を使い、廃材から機関銃を作り上げて複製した。
「ならば、これで一網打尽じゃ!」
それに合わせて、玄信がつよくてクールなアニマルズを砲撃ッ!
その一撃を食らったつよくてクールなアニマルズが、次々と宙を舞い、あっと言う間に死体の山を築き上げた。
「よ、よくも、仲間を……仇討ちモグ……!」
すぐさま、モグラさんドリル軍団がドリル兵器を構え、一斉に防衛施設を攻撃ッ!
その拍子に純金の羽根に触れてしまい、悲鳴を上げる余裕すらなく、肉の塊と化していった。
しかも同じように設置されていた地雷を踏んで宙を舞い、モグラさんドリル軍団が悲鳴を上げた。
「仲間の仇討ちをするんじゃなかったのか……?」
サバティエルがモグラさんドリル軍団に冷たい視線を送り、再び純金の羽根を設置した。
しかし、頭に血が上ったモグラさんドリル軍団は、迷わず特攻ッ!
そのたび、切り刻まれて、肉の塊と化していった。
「やっぱり、モグラは阿保ケロ! でも、ボクらは、お利巧……あんなミスはしないケロ!」
カエルさん殺法怪人軍団が自信満々な様子で、盛り上がった大地を上っていく。
そして、ストン!
まるでコントの如くストンと落ちて、鋭く尖ったガラクタの山に突き刺さった。
「ちゃんと前を見ていれば、引っかからなかったと思うんだが……。まあ、いいか」
五月が複雑な気持ちになりつつ、カエルさん殺法怪人軍団に視線を落とす。
カエルさん殺法怪人軍団は必死に落とし穴から這い上がろうとしているが、鋭く尖ったガラクタに身体を貫かれ、かなり痛手を負っているようだった。
だが、頭に血が上っているせいか、落とし穴から這い上がる事しか頭にないようだった。
「落とさせませんよ、この場所は!」
それに気づいた桜花が【桜の乱舞(サクラノランブ)】を使い、自らの武器を桜の花びらに変えて、カエルさん殺法怪人軍団を攻撃!
倒し損ねた敵も、機関銃をぶっ放し、次々と蹴散らした。
「此処から先には行かせませんよ!」
その間にカナタが防衛施設から飛び出し、つよくてクールなアニマルズを攻撃!
防衛施設に残した自律ガジェットの援護射撃を受けつつ、ほぼ無双状態であった。
それに合わせて、玄信が塹壕内を駆けまわり、つよくてクールなアニマルズに攻撃を仕掛けていく。
バスティオンも、つよくてクールなアニマルズに恐怖を与え、威嚇する事によって士気を下げた。
「こんなトコロで、負ける訳にはいかないニャン!」
だが、ネコちゃん拳法怪人は怯む事なく全身の毛を逆立て、捨て身の覚悟でカナタの顔面に拳を叩きこもうとした。
だが、その一撃を放つ前に、自律ガジェットの援護射撃を喰らい、ネコちゃん拳法怪人の頭を木っ端微塵に吹っ飛んだ。
「さて……、大掃除と行くか」
そんな中、零児が戦車をバリケード代わりにしつつ、手榴弾を放り投げて、つよくてクールなアニマルズを吹っ飛ばした。
それでも、つよくてクールなアニマルズがワラワラと襲い掛かって来たものの、零児に近づく事さえ出来ず、死体の山を築き上げた。
「……」
そして、辺りがシーンと静まり返った。
そこに立っているのは……猟兵のみ!
「何だか、凄い事になっているようだけど……。まあ、これも戦争だからねぇ……。今は戦いに勝利した事を喜ぶべきだね」
そう言ってバスティオンがモザイク混じりの戦場を眺め、自分を納得させるのであった。
大成功
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