バトルオブフラワーズ④〜嗚呼、懐かしき冬の?
●熾烈な?
「あわわわ! 皆さん集まってくれてありがとうですよー! 大変です! キマイラフューチャーで、怪人さん達が何か暴れているそうですよー」
ダミア・アレフェド(蒼海の人魚・f01502)が慌てた様子でグリモアベースに集まった猟兵に言った。
「キマイラフューチャーが真っ二つに割れてしまい、私達キマイラ滅びの危機なのですよ! それで、皆さんには『システム・フラワーズ』を守る6個の『ザ・ステージ』をオブリビオンから取り返して欲しいのですよ」
元から蒼いダミアが全身真っ青になりそうな程に、顔面蒼白になりながらも説明をする。
「皆さんに行ってもらうステージは『ザ・フードステージ』ですよ。その、今回は何時もの戦いとは違うみたいですよ? 『シュウカクフードバトル』というルールらしいのですが、怪人さんが畑でお野菜を収穫しているのですが……その間は怪人さんは無敵! つまり攻撃を受けないそうですよ!」
自作の作戦図を取り出し、ダミアはルールの説明をする。
「では、どうすれば倒せるのか? と、疑問になりますよね? 簡単ですよ、お料理ですよ! 収穫された野菜を美味しく料理して、怪人さん達が収穫作業を止めて食べれば『攻撃無効』の効果が無くなり倒す事が出来るのですよー」
両手を万歳させながら明るくダミアは言う。
「あ、それと敵を倒しても敗北条件を満たしてしまえば、ステージから謎の力で追い出されて強制敗北となってしまうので注意してくださいよ? それでは、冬の畑ステージで頑張ってきて下さいよ!」
龍真 神
OPに目を通して頂きありがとうございます。
このシナリオを書いた、龍真 神(タツマ シン)と申します。
よろしくお願いします。
何か、大変な事になっておりますね!
さぁ、キマイラフューチャーを助ける為に頑張りましょう。
皆様の楽しいプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『冬の思い出トリオ』
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POW : かまくら怪人・ウェポン
【かまくら兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : みかん怪人・ジェノサイド
【みかん攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 鍋怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【鍋】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
【お知らせ】
現在、オフに行くついでに観光をしているのですが、体調があまり良くない状態なのでプレイングは期限切れでお返しします。
もし、お心変わりありませんでしたら、明日以降に送ってください。
他に魅力的なシナリオがあれば、どうぞそちらへ。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
【追記】
オフ会中であれば、ほぼリアルタイム執筆を行いますので、それに合わせて出して頂いても大丈夫です。
ご一考よろしくお願いいたします。
ルドルフ・エルランゲン
※絡み、アドリブ前提
ふむ料理…面白いですね、盛り上げは任せてもらいましょう!
(注:盛り付けではない)
●九変の計(wiz)
みなさんが料理される様子や完成品を、アツくノリノリで実況、料理の魅力を最大限に引き出して怪人達の食欲をそそってやります。
マイク片手にあっちへこっちへ、もちろんカメラで撮影し、空間をハックして怪人達の目の前にバーチャルディスプレイを現出して、無視できないほど気を散らしてやりますよ
「なんということだ!、素材の美味さを生かしきっているぅ!」
「この発想は予想外!、舌の上でどんなハーモニーを奏でてくれるのかッ!?」
(料■の鉄人とかの実況風にアドリブ宜しくオナシャス!)
尾崎・ナオ
野菜についての明言は無し、か。
冬の畑、冬の畑…、なに!なに植えてんの!
ネギ?ダイコン?カブ?? わっかんねー!!
葱→ コンソメでクタクタ煮
大根→ 摺って大根餅(七味唐辛子乗せ)
蕪→ 柵ギリでゆかりと混ぜてゴマ油
白菜→ 塩昆布と和える
ほうれん草→ ベーコンと炒めて目玉焼き乗せ
ブロッコリー→茎の部分でキンピラ
ふふん、どーだ。独身の一人暮らしを舐めんなよ~。
(作りなれている。だが、全て酒のツマミである)
戦闘
周囲に浮かぶは【ナイフいっぱい☆】。【クイックドロウ】【早業】でサクっと仕留めてしまおう。遠距離から攻撃なんで、前衛さん居てくれると超助かる~(連携・アドリブ歓迎)
●美味すぎるぅ!
「ふむ料理……面白いですね、盛り上げは任せてもらいましょう!」
料理はせず、盛り付けあらず盛り上げる為にルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)は、眼鏡を太陽の光で光らせながら冬の間に埋めた野菜を取り出す怪人を見据えた。
「野菜についての明言は無し、か。冬の畑、冬の畑……なに! なに植えてんの! ネギ? ダイコン? カブ?? わっかんねー!!」
せっせと収穫している怪人を横目に尾崎・ナオ(ウザイは褒め言葉・f14041)は、怪人の姿で好物は察したものの畑にある材料が分からない事に頭を抱えながら声を上げた。
「ほら、ここは文明が発展している世界ですから……冬の野菜を栽培していてもおかくしはありません」
まずは形から、と思ってルドルフは、マイクが仕込まれた巨大なしゃもじを片手にプロ料理のヤツの如く、そして隣の晩御飯を評価するグルメの様な出で立ちで言った。
「しかし、畑の収穫が終わったら強制終了となれば! さぁ、ナオシェフはどの様な料理を作るのでしょうか!?」
司会兼撮影係としてルドルフは、用意されていたキッチンの周囲にあるカメラを慣れた手つきで操作しながら調理を始めるナオを映す。
「よし、先ずは素材を活かしたお手軽料理ならまかせろよ~」
立派な葱を約4cm程の長さに切り、小さな鍋にいっぱいに入れると水とコンソメを入れて沸騰したら弱火でネギが柔らかく煮えるまでの間に、別の材料を手にすると次の料理を作り始める。
「じゃがいもではなく、大根を取り出した様ですが……すりおろした大根に片栗粉等の材料を混ぜている、となれば――これは、大根餅でしょう! ゴマ油と酢醤油を掛けて……くっ、このニオイだけでもお腹が鳴りますね!」
司会をしてるルドルフの解説に力が入る。
収穫されたホウレンソウ、白菜、ホウレン草、ブロッコリーをしたこしらえしてから慣れた手つきで調理を進める。
白菜は1cm感覚に切り、塩で揉んで水分を抜かせると余分な水分は絞り取り、それから塩コンブと混ぜて出来上がりだ。
「この発想は予想外!、舌の上でどんなハーモニーを奏でてくれるのかッ!?」
実況に熱がはいるルドルフから離れているナオは、ホウレン草を王道にベーコント炒めてから目玉焼きを乗せる。
ブロッコリーは茎を千切りにしてキンプラして全ての料理が完成した。
「ふふん、どーだ。独身の一人暮らしを舐めんなよ~」
ナオは胸を張って言うものの、出来あがった料理は全て酒のつまみという事を指摘するのは野暮というモノだ。
パッと、畑にディスプレイをルドルフが表示させると、彼の座っているテーブルの上にはずらりと色とりどりの料理の隅には何故か熱燗も並べられていた。
礼儀正しく両手を合わせて、『いただきます』というとルドルフの箸は料理を摘まんで口へ放り込んだ。
「なんということだ!、素材の美味さを生かしきっているぅ!」
大げさな程にルドルフは、お猪口を飲みながら酒の肴として嬉しそうに食べる。
それを見た『冬の思い出トリオ』はゴクリと喉を鳴らすと、収穫する道具やら野菜を放り投げると美味しそうな匂いがする方へと駈け出した「うめぇ! こりゃ、熱燗のおつまみにもってこいだ!」
冬の思い出トリオは料理を頬張ると、熱々の熱燗をぐいーと飲み干しながら美味しそうに料理を食べていた。
「心配は要りません。既に勝つための道筋は見えています」
ユーベルコード『九変の計(フレキシブルタクティクス)』を発動させ、ルドルフの戦術により手の平の上でお泥されているとは知らずに――怪人は無防備だ。
「当たると痛いですよ~ぅ?」
ナオがユーベルコード『ナイフいっぱい☆』を発動させ、複製された黒いナイフはルドルフのユーベルコードにより攻撃力の増したのを放った。
念力で動かし、死角から放ち冬の思い出トリオを貫いた――
ばたり、と倒れた冬の思い出トリオは、消えても誘惑に勝った冬の思い出トリオ達は、えっほええっほと畑に実った野菜や保存されていた野菜を掘り返し続ける。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
レナータ・バルダーヌ
冬野菜はどれもおいしいですけど、一番はやっぱりゴボウですよね!
ゴボウ料理なら任せてください!
主食は魚介とゴボウのパエリアにしましょう。
主菜も兼ねられますし、比較的短時間で作れますからね。
副菜はニンジンとあわせたゴボウサラダにします。
最後にゴボウをカブやチンゲン菜と煮込んでスープを作れば完成です!
ついでに【ゴボウさんフィーバー!】で呼び寄せた謎の生物、ゴボウさんでオブリビオンさんを撹乱し、収穫作業を妨害します。
あ…せっかく作った料理を食べてくださったのに、倒さなければいけないんですね……。
せめてあまり苦しまない方法……フライパンで後ろから頭をコツンとしたら、気絶してくださらないでしょうか?
●ゴボウ! ゴボウ! ゴボウ!
「冬野菜はどれもおいしいですけど、一番はやっぱりゴボウですよね! ゴボウ料理なら任せてください!」
アメシストの様な色をした片翼を背負った少女レナータ・バルダーヌ(復讐の輪廻・f13031)は、収穫されたゴボウを両手いっぱいに抱えながら力強く叫んだ。
「魚介とゴボウを……って、此処は川も無い畑でした!」
パエリアを作ろうと魚を探すものの、そう此処は畑!
見紛うことなく、畑!
しかし、幸いな事にレナータは魚介を持ちこんでいたのであった。
「そうです! 持ってきていたのです!」
兎に角、最初の困難を運で凌いだレナータは、平たい鍋でバターで生米を炒めてからスープを流し込み、切った魚介やゴボウを入れてじっくりと煮込んでいる間に副菜を作り始めた。
「由緒正しいゴボウ農園領主の血筋が為せる業です!」
と、その前に畑の野菜が収穫されぬようにユーベールコード『ゴボウさんフィーバー!』を発動させ、ゆるきゃらなあてどなく疾走するゴボウのマンドラゴラが145体召喚されると、収穫する冬の思い出トリオに向かって駈け出した。
しかし――
「邪魔はさせぬ!」
『鍋怪人・リフレクション』が発動し、全てではないが3割程のあてどなく疾走するゴボウのマンドラゴラが消えてしまう。
「ニンジンとゴボウサラダ! そして、ゴボウをカブやチンゲン菜と煮込んだスープで完成です!」
ゴボウ尽くしの料理がずらりと並び、他の猟兵がそれを食べると口の中でゴボウの絶妙な歯ごたえと、魚介のほろほろとした食感と甘さはちょっぴりしょっぱいバターライスにぴったりであった。
スープもどことなく懐かしい味がし、冬に飲んだら最高に体の芯からぽっかぽかになりそうであった。
千切りにされた生のニンジンとゴボウ、こちらもマヨネーズやゴマドレッシングを掛けたら手が止まらないであろう。
「な、なんとも……ぽっかぽかスープに……あったか洋風の釜めし……ゴボウがメインと言っていい程のだっ!」
まぁ、怪人達は美味しそうに食べる姿を見ていると自然と鳴る胃には勝てずに、美味しそうに出来たての料理を頬張った。
(あ……せっかく作った料理を食べてくださったのに、倒さなければいけないんですね……)
美味しそうに食べる怪人を見てレナータは、少し複雑な気持ちになりつつも手にしているフライパンを握り締めた。
「ごめんなさいっ!」
フライパンを怪人に向かって振り下ろしながらレナータは、謝りつつ小さな頭部を殴り飛ばした。が――
普通の物理ではオブリビオンは倒せない、そう……ユーベルコードでしか彼らは倒せないだ。
「あ、ど、どうしよう!」
内心ホッとしつつも倒せない事に気が付いたレナータは、周囲を見回して他の猟兵に助けを求めるしかなかった。
成功
🔵🔵🔴
ベルベナ・ラウンドディー
任せたまへ(スチャっと参上
こいつらにおやきを食わしてやりたいんですがかまいませんね!!
そば粉を水で溶き(カチャカチャ
練り上げ(こねこね
引き伸ばし(ごろごろ
あとは適当にカットした野菜をこれで包んで蒸せば出来上がりです!
冬野菜ならなお上等
何故ならこれは寒冷地が発祥!どんとこい冬野菜!
おばあちゃんは言っていた!
どんな食材も醤油と塩で味をつければたいていなんとかなる!
…というわけでさぁ!食らうがいい!
【毒使い・だまし討ち】
(…あ、そういや野菜の中にフクジュソウ(猛毒)入ってましたね
(この子達フキノトウと間違えたんじゃ…まぁいいか
首尾よく食いついてくれれば
あとは後ろから斬るだけで問題ないですよね?
●信州の力よ!
「任せたまへ。こいつらにおやきを食わしてやりたいんですがかまいませんね!!」
仲間の声を聞いたベナ・ラウンドディー(ドラゴニアンのバイク乗り・f07708)は、美しい新緑と雪の様な白い髪を靡かせながら現れるとそば粉を手にしながら言った。
ボウルにそば粉と水を入れてこねて、綺麗に纏まったらおまんじゅう位の大きさに分けて、餃子の皮とまではいかないが具を包めるように円形に伸ばす。
「冬の野菜との相性はバッチリです!」
白菜や菜の花等の野菜を刻んだモノを調味料で味付けして炒めたのを包み、水を差しながら焼いてから蒸し焼きにして完成だ。
「何故ならこれは寒冷地が発祥! どんとこい冬野菜! おばあちゃんは言っていた! どんな食材も醤油と塩で味をつければたいていなんとかなる! ……というわけでさぁ! 食らうがいい!」
ベナがずらりと出来た『おやき』を怪人に見せつけながら言った。
「では、いただきます」
それでは食べてもらえない事は分かっているので、別に用意された『おやき』をルドルフが美味しそうに食べる。
もっちりとした食感と白菜の歯ごたえにほんのりと味付けされただけなのに、野菜の甘みが引き立って何処か懐かしい味がする。
もちろん、食べる時に醤油や塩を付けても美味しいがそのままでも美味しいのだが、何も付けなくとも美味い!
「これがお袋の味、というモノですね!」
と、絶賛していると怪人達も食べたくなった様子で、恐る恐るおやきを手にして頬張る。
(……あ、そういや野菜の中にフクジュソウ(猛毒)入ってましたね。この子達フキノトウと間違えたんじゃ……まぁいいか)
ふと、収穫された食材の中に毒草であり薬にもなり芽は『フキノトウ』に似ているが仲間が間違えない様に分けたのでベナとしては、怪人が食べる分には気にしてない様子であった。
「うめぇ! うめぇ!」
怪人達が食べている最中、ベナがユーベルコード『実体のない刃』を発動させると強烈な殺気を叩きつけると――
「見えませんか?」
笑みを浮かべながら後ろから声を掛けた瞬間――
冬の思い出トリオは、絶命する声を上げる暇どころか美味しく食べながら切断されながら消え去った。
見知らぬお袋の味と共に――
大成功
🔵🔵🔵
城田・紗希
オブリビオンを料理(物理)にすれば、いいんでしょ?
焼き魚なら得意だよ(キリッ)
……魚無いじゃん!いいよもう、カレー作るから!
(八つ当たりに見える切り方しつつも、ちゃんと一定以下に収まる乱切り)
玉ねぎと肉を炒めて…肉もないじゃん!肉抜きカレーなんて美味しいの?
(野菜以外もある場合は「隠すなんて酷いじゃない」って怒りつつも肉とルーを入れて煮込みます)
できたよ、カレー……と、焼きそばと寄せ鍋!(怪人の数に合わせて大鍋で鍋物を量産)
ただし、焼きそばは私の分!(キリッ)
お腹が満たせたら、鍋怪人と、食事マナーの悪い怪人を燃やし尽くすよ!
マナーの良い怪人は、食べ終わるまで待ってあげる!(でも手加減しない)
●ルールは厳守! 礼儀正しいのは良し!(焼きそば食べながら)
城田・紗希(人間の探索者・f01927)は、黒曜石の様なセミロングを靡かせながら『ザ・フードステージ』を踏み込むと緋色の瞳で怪人を見すえた。
「オブリビオンを料理(物理)にすれば、いいんでしょ? 焼き魚なら得意だよ」
と、言って収穫された野菜を山へ意気揚々と駆け寄ると、紗希は近くに置いてあったボウルを片手に野菜を突っ込みながら重大な事に気付いた。
魚が、無い――!
「……魚無いじゃん! いいよもう、カレー作るから!」
頬を膨らませて明らかに不機嫌そうな紗希は、包丁でこれでもか! と言わんばかりに鬱憤を晴らすかのように野菜を切るが、乱切りされた野菜は定規で測ったかのように同じ大きさに切られていた。
「玉ねぎと肉を炒めて……肉もないじゃん! 肉抜きカレーなんて美味しいの?」
フライパンを熱して、バターを広げていざ材料を入れようとした紗希は、重大な事に気付くとふと足元にクーラーボックスがあるのに気が付いた。
躊躇なく開けると、そこにはワニ肉やらカエル肉等の肉類が寂しげに出番を待っていた。
「隠すなんて酷いじゃない!」
と、頬を膨らませて怒りながらも紗希は、肉を一口大に切って湯通ししてから野菜だけの鍋にルーと共に放り込んだ。
「できたよ、カレー……と、焼きそばと寄せ鍋!」
自信満々に出来たカレーと鍋を並べると、紗希は出来たてのご飯が入っている炊飯器を開けると美味しいニオイが作業をしている怪人の元へと運ばれる。
「腹が減っては戦はできぬ! と、いう事でこの焼きそばは私のです!」
鍋やカレーに群がる怪人を横目に紗希は、甘いソースの香りが食欲をそそる出来たての焼きそばを啜った。
怪人達は料理に夢中で、紗希が焼きそばを食べ終えた後もまだ食べていた。
「これが最後の晩餐ってヤツですね!」
ユーベルコード『ウィザード・ミサイル』を発動させ、紗希の周囲に炎属性の魔法の矢が150本も生成された。
主に食事のマナーが悪い怪人を狙い、大人しく食べている怪人は後回しにした。
そして、終わったのだ。
「はー、お腹空いたですね……他の猟兵が作った料理も頂いてから帰りましょう」
ふと、視界に入った美味しそうな料理を見て紗希は、どれも美味な料理を静かに食べる事にした。
もう、このステージを守る怪人は倒してしまったのだから、少しは、ね?
大成功
🔵🔵🔵