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バトルオブフラワーズ③〜ビルディング・ウォーズ

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ


「た、助かったけど……割れてる!? キマイラフューチャーが! なんで!?」
 シーカー・ワンダーの画面が白黒に変色し、別の映像に切り替わった。
 テレビウム達に起こっていた事件の本質、それはキマイラフューチャーの中枢「システム・フラワーズ」からの救援要請だったのだ。それに答え、システムへと続くメンテナンスルートを開放した結果、キマイラフューチャーがまっぷたつに割れてしまった。
 そして判明した新事実。システム・フラワーズは、この世界のオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』によって占拠されてしまっていたのだ。これにより、猟兵達は戦争作戦『バトルオブフラワーズ』を開始することとなった。
 システム・フラワーズを守る6つの『ザ・ステージ』全てをオブリビオンから取り戻してシステム・フラワーズに辿り着き、ドン・フリーダムを撃破するのが目的だ。
 ザ・ステージにはそれぞれ「特殊な戦闘ルール」があり、たとえ敵を倒しても、敗北条件を満たすと謎の力で追い出され、強制敗北になってしまう。今回のステージは『ザ・ビルドステージ』! ここではキョダイロボバトルを行ってもらう。
 ステージはキマイラフューチャーの表面部を再現したような都市。しかし住民はおらず、なぜか猟兵達がマシンを作れる機材と資材が揃った『基地』が都市の中央に設置されている。
 オブリビオンは、自分自身を巨大化させたようなロボットで猟兵達の基地を襲撃してくるので、都市の中心部にある基地施設を利用して自分が乗るマシンを建造し、オブリビオンのロボットを迎撃して基地を守って欲しいのだ。
 猟兵達のマシンが出そろった後、それらのマシンの特性をうまく組み合わせて変形合体して『合体ロボ』となり、オブリビオンロボを撃破する事が可能となる。
 敵によって基地が完全に破壊された場合は強制敗北となるので注意。


鹿崎シーカー
(親愛なる猟兵の皆さんへ。皆さんの中にはアドリブ・連携を私の裁量に任せるという人がいるかもしれない。そういう人は、『一人称・二人称・三人称・名前の呼び方(例:苗字にさん付けする)』等を明記しておいてもらえると、私がとても助かります。ただし、これはお願いであって強制ではない。これの有る無しでプレイングを弾くとか判定に補正かけるとかそういうことは無いのでごあんしんください)

(フラグメントだけでなくOPやその他インフォメーションも読もう)

(ユーベルコードの高まりを感じる……!)
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第1章 ボス戦 『天竺牡丹』

POW   :    わたしのモノになっちゃえ!
【天竺牡丹に恋する矢】が命中した対象に対し、高威力高命中の【恋慕の情】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    大活躍の予感!
予め【使い魔の時計版がぐるぐる回る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ   :    一緒にがんばろ?
【異性を魅了する声と仕草】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
👑11
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マリアンネ・アーベントロート
ロボットを作れるなんてキマイラフューチャーの科学力はすごいねぇ。
早速私も作っちゃおうか。
催眠界隈で伝説と化した巨大ロボ……催眠ロボヒュプノスXを!

(説明しよう!
催眠ロボヒュプノスXとは穴の空いた巨大な貨幣っぽいものに手足が生えたような外見のロボである!
搭乗者の催眠力をブーストし貨幣の穴から強力な戦略級催眠光線を撃ったりできるぞ!)

……完成!
さすがに本物には及ばないだろうけど、結構いい線行ってるんじゃないかな?
【催眠術】技能を活かして『催眠・従順の子羊』を敵の使い魔に当てて命令するよ!
時計版を回しちゃダメだってね!

アドリブ歓迎です
(私/あなた/年上:名前+さん、同年代・年下:名前+ちゃん・くん)


イヴ・クロノサージュ
アドリブ歓迎◎
WIZ

――

ここを攻略するには、ロボットが必要なのね?
この私に、任せなさい!!

*キラキラ*

説明しよう!

イヴ・クロノサージュちゃんは、
機械やロボットが大好きな少女なのだ!
なにせ自前の宇宙戦艦とロボットを複数所持する子なのだ!
ロボットを自作できると聞いて、彼女の魂《ソウル》は今まさに燃えているのだ!

『ふふふ……っ、お任せ下さいぃ
 わたしがちょ~っとカッコいい子に仕立てて上げますからね~。』

サクっと謎の技術でロボット《機械鎧兵》を作成し
そして、敵に向かって放つ!

『あら、可愛い天使ちゃん……じゃなくて、覚悟しなさ~いっ!
 必殺!指ビーム!』

掌から巨大なビームが放たれる!(※指ビームとは!)


レパル・リオン
ついにあたし達の世界でも、戦争が始まったのね…!
絶対に負けられないわ!…でも、せっかくの特殊ルール、楽しまなきゃソンってものよね!
あたし、巨大ロボットバトルとかやってみたかったのよーー!!

あたしが作るロボットは、太陽みたいなオレンジ色の女の子タイプ!
でも、この機体には秘密があるの!
変形すると、なんと巨大な魔法少女衣装型の強化パーツになるのよ!!!
これを合体ロボに着せて、さらにパワーアップするってわけ!
具体的には、いろいろな属性攻撃パンチや属性攻撃キックをお見舞いできるようになるわ!

さあ、みんな!あの怪人ロボをやっつけましょう!
必殺!究極!ジャイアント・イェーガー・カミカゼキック!


柚月・美影
とものちゃんと参加

〇アドリブOK
年上はさん、年下や同年代はくん、ちゃん

〇心情
キマイラフューチャーをこんなにして…
絶対に許さないわ!ドン・フリーダム!
やってやるわ、バトルゲーマー舐めないでよね!

〇戦闘
組み立てたアライグマ型ロボで出撃
【騎乗】【クライミング】で縦横無尽に動いて
【時間稼ぎ】【罠使い】で実体化させたカードを伏せて相手を妨害
【野生の勘】で相手が嫌がる事を積極的にして基地を守る
攻撃はバトルキャラクターズ
ロボと【念動力】【二回攻撃】で強化
「今日のビックリドッキリカード!ビーストボーグ・ウルフサージェント!効果で呼び出せ、ビーストボーグ・レオジェネラル!攻撃よ!メタルビースト・レイダース!!」


潦・ともの
美影と参加
資材を使ってロボこねこね
自分の扱い慣れたゲームのコントローラーを繋いで
コマンド入力で技をぽん

【フォース】【念動力】を使って武器にダイレクトに意識をLINK
オールレンジ攻撃の翼っぽい武器と
出力制御や収束を【フォース】【念動力】で行う
気力150で使用可能になりそーな高出力エネルギーソードを装備した
真紅の機体を制作

ファンネr翼は【第六感】【武器受け】も用いて防御にも
出力を攻撃に回すために無駄な移動は避け
【第六感】【武器受け】で捌く
『見える!』

基本的に近接脳
翼で牽制と防御をしつつテンション上がればとどめはソードでずんばらりん
なんとなればソードをフォースで撃ちだす!
『やぁってやりますの!!!』


セット・サンダークラップ
一人称・二人称・三人称・名前の呼び方は「オレ・あなた・あの人・名前+さん」っす
アドリブ・連携歓迎っす!

エレクトロレギオン展開! 射撃と浮遊が可能なエレクトロレギオンをコアにして、出力を上げた巨大エレクトロレギオン型マシンをいっぱい作るっす!
合体時には背負いものになれるように充電用ポートになるマシンも作って、コクピットはこっちに設置するっす。

基地を守るようにエレクトロレギオン型マシンを飛ばしつつ、相手のロボの動きを妨害することメインで牽制射撃をするっす! なんかかわいい仕草もロボでは形無しっすよー!
相手の射撃が基地に当たりそうな時、可能ならエレクトロレギオン型マシンを割り込ませて盾にするっす!


ガーネット・グレイローズ
実は、こういうものがあるんだが…使えるだろうか。
我がグレイローズ財団が保管していた巨大人型兵器の
開発ファイル『プロジェクト・ブラッドギア』を持参して
ファクトリーを訪問。まさか、この機体の開発が実現するとは…
夢にも思わなかったぞ。

〈メカニック〉の知識を総動員し、スペースシップワールドの
技術も取り入れて機体を組み上げていくぞ。取り敢えず、
起動すればいいかな…一番大事なのは他の機体との合体機構だが。

ブラッドギア・アイン〈仮〉
この機体は、パイロットの血管から体内にナノマシンを
注入することでCPUとダイレクトにリンクし、〈念動力〉と
〈第六感〉を以って操縦する人型機動兵器である。
ドッキング部分は背中に


エレクメトール・ナザーリフ
撃つ機会がなさそうな大型銃器をぶっ放せるということですか?
的が大きい分当たりやすそうです
テンション上がってきました!

マシンには銃器をいっぱい取り付けましょう
機銃とか戦車砲とかメガ粒子砲とか
あとは敵の攻撃を迎撃する為にビーム兵器も積んで置きます
基地が完全破壊されたら元も子もありませんし
「私にも敵が見える!」「そこ!」っていうのやってみたいんです

自分のマシンは武装特化なので合体したら一体どうなるのやら
左手が銃器になってたり頭が銃器になってたり
腰にメガ粒子砲付いてたり肩にバズーカ付いてたりするのでしょうか

『合体ロボ』となるとロボ名は叫ぶものだと思いますが
何が良いですかね
銃装機兵イェーガンナー!とか!



 キマイラフューチャー、システム・フラワーズ。ザ・ビルドステージ!
 無人の都市の中に建つ、グレーの鋼鉄要塞めいた基地。その内部、地下深くに潜った場所にある超広大なガレージにて。
「うわ―――――――おう!」
 ガレージにイヴ・クロノサージュ(《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113)の歓声が木霊する。目を輝かせたイヴはガレージ中を駆け回る。鉄板を収納した巨大収納棚、黒と黄の縞模様がペイントされた大型コンテナ各種、大きなマルチモニタを備えたコンソール。
「すごいすごい! パーツ、燃料、プログラム! なんでもありますよこれーっ! 初めての巨大ロボ建造マニュアルまであります!」
 イヴが突き出した本を手に取り、柚月・美影(ミラクルカードゲーマー・f02086)は呆れ気味の笑顔を浮かべた。
「巨大ロボ建造マニュアル……『一人で出来る! 巨大ロボットの作り方』って……本当に書いてあるし」
「美影美影! こっちにはこんな本もありましたの!」
 物影から飛び出した潦・ともの(星達の眷属・f04019)が美影に三冊本を差し出す。そちらに顔を近づけると、ポップな絵柄の表紙や帯に書かれた大きめフォントの文字。
「『図解でわかる! アニメ史最強ロボット解体新書』、『パイロットになろう!』、『創作ロボット制作録~フィクションを現実に』……すっごいわねコレ」
 呟く美影の両脇から、マリアンネ・アーベントロート(ゼーブスタスの催眠術師・f00623)とエレクメトール・ナザーリフ(エクストリガー・f04247)、レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)、が顔を出す。三人はそれぞれとものの本を一冊ずつもらい、中身をパラパラめくり始めた。
「ほへー……ロボットを作れるなんてキマイラフューチャーの科学力はすごいねぇ。なんでも作れちゃうんだ?」
「レーザーライフル、実弾銃、ミサイルポッドその他の銃器類色々ありますね。夢が膨らみます」
「人型、大型、動物型、宇宙創世期、交響詩篇、新世紀、天元突破、電光戦士、道頓堀ロボ、戦争兵器キャタピラさん……ペコポン侵略、星の巨人に……なんて読むのこれ。さい、さいしゅう……裁繍防衛機関? 古今東西のロボまでガッツリ解説入ってるわね。うーん!」
 パタンと本を閉じたレパルが、瞳を煌びやかに輝かせる。
「ワクワクするわ! あたし、巨大ロボットバトルとかやってみたかったのよーっ!」
 一方大型コンソール前。椅子に座ってタイピングを繰り返していたセット・サンダークラップ(青天に光を見る・f05234)は、マルチモニタに表示されたファイルに片っ端から目を通していた。鼻息荒く、大きく感嘆。
「お、おお……AI、プログラミングも完備されてるっすよ。IT系強くなくっても全然オリジナルプログラム組めるようになってるっす! マジで素人一人いればなんとかなる勢いっす! なんでも好きなの作れるっすよ! 腕がなるっすねえ!」
「なんでも作れる、か」
 顔をあげるセットの隣にガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)が立つ。彼女は小脇に抱えた分厚いファイルをセットに差し出した。
「実は、こういうものがあるんだが……使えるだろうか」
「んんっ?」
 ファイルを受け取ったセットは、表紙に書かれた『Project BloodGear』の文字に目を落とす。
「なんすか? このファイル。プロジェクト……ブラッドギア?」
「我がグレイローズ財団が保管していた、巨大人型兵器の開発ファイルだ。パイロットの血管から体内にナノマシンを注入することでCPUとダイレクトにリンクし、高度な操作性を実現するというコンセプトだったのだが……パイロットへの悪影響や高度な適性が必要などの問題もあって、結局計画は中止されてしまった」
「ほほう、お蔵入りのスーパーロボってわけっすね! どれどれ……」
 ファイルのページをいくらかめくり、セットは真面目な顔で何度か頷く。彼はそのまま椅子ごと後ろを向いた。
「ふむ。……イヴさーん! ナノマシンとかってあったっすかー?」
「ナノマシン? ありましたよ! えーと……どこだったかな」
 巨大な腕パーツを前にしたイヴがきょろきょろと辺りを見回す。彼女はふと腕を見下ろし、その装甲をなでる。
「ふふふっ……お任せ下さいぃ。わたしがちょ~っとカッコいい子に仕立てて上げますからね~」
 他方、超大型のガラス棚を前にしたマリアンネは、展示物めいて飾られた機械の数々をバインダー片手に指さし確認。とものとエレクメトールが彼女の指先を目で追いかける。
「こっちが砲撃用のビームエンジンで、こっちがソード用のビームエンジン」
「ふむん、なるほど。……サイキックでどうこうするビームエンジンはありませんの?」
「あ、粒子加速できるエンジンとかありませんか。大型でもいいので、出力あるやつ」
 別所、大型ディスプレイを嵌め込んだ卓にはレパルと美影!
「で、ここがこーなって、こう合体するの!」
「え、レパルちゃんのロボ合体するの? そっかぁ……アタシのも合体できた方がいいかなぁ」
 美影は不意に、後方に点灯したスクリーンを振り返った。半分に割れたキマイラフューチャーの映像に、美影は右拳を突き上げた。
「キマイラフューチャーをこんなにして……絶対に許さないわ! ドン・フリーダム! やってやるわ、バトルゲーマー舐めないでよね!」



 三時間後、基地外部上空! 基地を斜めに見下ろす巨大な影がひとつ浮く。桃髪を左右でツインテールにしたような形の頭部、割れたハートを模った右目のカメラアイ、左手にボウガン。浮遊する少女型のロボットの内部コックピットで、オブリビオン『天竺牡丹』は嘲笑を浮かべていた。
「ふぅーん。ワンちゃん達がノコノコやられに来た言うから見に来たけどー……なぁーにコレ!」
 天竺牡丹の目の前に出現する複数のエアディスプレイ。都市の各所や基地周辺を拡大した画像にスキャンがかけられ、『脅威度0%』の文字が重なる。天竺牡丹はニヤリと口の端を吊り上げた。
「罠もなーんにも仕掛けられてないじゃん! もしかして、中でおねんねしちゃった? あのご立派な基地をカタコンベにするのがお望み?」
 天竺牡丹ロボが左手を上げ、基地を照準。ひとりでに引かれた弦に桃青二色の矢を番え、
「それならひと思いに殺してあげる! 全部まとめて、わたしのモノになっちゃえ―――――っ!」
 中の天竺牡丹がポップなデザインのキーボードを叩き、エンターを押しかけた、その時である! PUUUUUAAAAAAAAAAAAAA―――――――――! 無人都市全体にサイレンの音が鳴り響き、同時に地響きが起こった。都市中央の基地入り口から伸びた切れ込みがストリートを両断。観音開きめいて都市が左右にこじ開けられ、都市下の穴から複数の巨影が飛び出した! 先陣を切ったのは手足が生えた穴あき貨幣型のロボ。貨幣中央の穴に紫色の光を収束させるそれのコックピットで、マリアンネは得意げな笑み!
「来たね、オブリビオン! 扱いづらいパーツとかって話だけど、最新型が負けるわけないでしょ! 行くよぉぉぉぉぉぉッ! 催眠ロボ・ヒュプノスエ―――――ックスッ!」
 貨幣型ロボ・ヒュプノスXが穴から紫のビームを発射! 一直線に向かってくる光に、天竺牡丹は舌打ちしながらタイピングして射線変更。ヒュプノスXのビームにボウガンの矢を放つ! 矢は光線と正面衝突して爆発相殺。ビルを蹴散らしながらハードランディングしたヒュプノスXは空に拳を突き上げた。
『イヴちゃーん! とものちゃーん!』
 空にわだかまる爆煙を突っ切り、天竺ロボに飛翔する二機! 白地のボディに赤のアクセントを入れた機体と、左右に伸びた肩パーツとマッシブな下半身を持つ真紅の機体。二体の人型それぞれの内部で、イヴととものが天竺ロボを真っ直ぐ見据える。
「あら、可愛い天使ちゃん……じゃなくて、覚悟しなさ~いっ! 機械鎧兵、ディメンション・リンク・ガーディアンッ!」
「見せてもらおうか。オブリビオン製ロボの性能とやらを。赫彗星ナイチンゲール!」
 機械鎧兵が左掌を天竺ロボにかざす。掌底に空いた穴が輝いた!
「必殺! 指ビ―――――――ムッ!」
 ZGYAAAAAAAM! 撃ち出された黄金色のビームを見、天竺牡丹は再度舌打ち。真横に飛翔した天竺ロボを、無数の赤い羽根めいた形のビットが追跡して光線乱射! とものはゲームコントローラをガチャガチャ鳴らしながら、上から降りて来たバイザーをかけて目をつぶる。
「そうそう、そちらに逃げるが良いですの。戦いとは、常に二手三手先を読んで戦うもの!」
 闇に閉ざされたとものの視界がワープする宇宙船じみて前方へ飛び、空を駆ける天竺ロボの後ろ姿を映し出す。
「見える! 私にも敵が見えますの!」
 加速する羽根型ビットの光線乱射! ライブ会場めいて飛び交う光の嵐を、天竺ロボは複雑軌道飛行で次々と回避。やがて耐えかねたように急降下した天竺ロボを地から追いすがる三台。うつ伏せにした超巨大ランドセルじみた形のキャタピラ走行ロボ。貨物列車めいて巨大コンテナを複数率い、両腕両肩胸部腹部腰部に砲塔・全身にハリネズミが如く砲身を生やしたケンタウロス型。トレーラーハウス程度のサイズで赤メインの塗装を施したアライグマ型。キャタピラ駆動に乗ったセットは複数のホロキーボードを神速タイプ!
「来た来た来た来たぁーッ! 作戦通りこっちに来たっすよ、エレクメトールさん! 美影さん!」
「見えました。的が大きい分当たりやすそうです。テンション上がってきました!」
 ケンタウロス型パイロットのエレクメトールは、複数の幾何学模様が浮く部屋状コックピットに立ち拳銃型のデバイスを構える! 彼女の前面に広がる大画面、飛翔する天竺ロボに複数の照準が狙いを定めた。
「マッハで蜂の巣にしてやります。広域殲滅型銃武装兵器・エクスガンナー、砲撃開始ッ!」
 CLICK! デバイスの引き金が引かれると同時、エクスガンナー全身の砲が一斉砲火を開始した! 次から次へ飛んでいく光線、ロケット、砲弾、マイクロミサイルの大群。振り返った天竺ロボはバック飛行しながらボウガンの矢を乱射するが、撃ち落としきれずに数か所被弾! 爆発の振動に揺すられながら、天竺牡丹は憎々しげに顔を歪めて歯噛みする。
「くッ……この、ポッと出のガラクタ共がぁぁぁぁぁッ!」
 弾幕を片腕で打ち払った天竺ロボの胸部と両膝が開き、スピーカーが三つ出現! 天竺牡丹が口元に迫り出してきたマイクにシャウトを繰り出した瞬間、三門のスピーカーがハート型の音波を撃ち出し弾幕を片っ端から爆散せしめる。無人都市の空に広がる大爆発を余所に天竺ロボは矢を番えて射かけた! セットの左目を覆う半透明のデバイスが矢を補足!
「そう簡単に攻撃は通させないっすよ! エレクトロレギオン総司令型・アルティメットリードデバイス! 防御指令発動っすーッ!」 
 セットがホロキーを叩く。巨大ロボサイズの盾型ドローン三体がエクスガンナーの前に割り込んで一列に並んだところに矢が襲来! 二枚がぶち抜かれて爆発四散、矢は三枚目に突き刺さって停止した。次の矢を装填する天竺ロボの側面、ビルの屋上を疾駆してきた赤いアライグマ型ロボの背に乗った美影がカードを掲げる!
「アタシのターン! アタシはギャラクシー・スラッシュ・ホークを召喚!」
 カードが光輝き、空の彼方から銀河色の装甲を持つ機械怪鳥が飛来! 怪鳥は空中で両翼、胴体、足パーツに空中分解し、前方回転跳躍したアライグマ型ロボに飛んでいく。アライグマ型は空中で両手足を大きく広げた。
「このモンスターは他のモンスターに装備できる特殊なモンスター! ギャラクシー・スラッシュ・ホーク! 英雄機獣ギャラクシー・ラクーンの爪となれ!」
 両翼パーツがギャラクシー・ラクーンの胴体に、足パーツが両腕に装着される。ギャラクシー・ラクーンは翼から銀河色の閃光を放って天竺ロボに空から迫り、鋭い爪を振りかざす!
「食らいなさい! マーキュリー・スラ―――――ッシュッ!」
「ち……!」
 ボウガンを引っ込めた天竺ロボが高速バックで爪撃を回避! 一回転してビルの横壁に着地したギャラクシー・ラクーンはそのまま高速壁面走行して天竺ロボを追跡していく。反撃のボウガン矢をを壁から跳んで回避したラクーンは、前方回転跳躍から両の爪を振り上げて天竺ロボに再攻撃!
「マーキュリー・スラッシュ、第二打ぁぁぁッ!」
「気安く近づいてんじゃないわよ!」
 両腕を引き絞った天竺ロボが胸からハート型音波で迎え撃つ! とっさに防御態勢を取るも後ろへ弾かれるギャラクシー・ラクーン。その背をセットの巨大盾型ドローンが受け止めたところへ、天竺ロボが矢をリロードしたボウガンで殴りかかった!
「風穴空けてやるんだからああああッ!」
「トラップ発動っ!」
 美影が眼前に展開した扇形デバイスにカードを叩きつけ、ギャラクシー・ラクーンの目前に伏せられた巨大カードビジョンが投影される。起き上がったカードの絵柄は噴水めいて噴き上げる星々の煌めき!
「ギャラクシー・スター・スプラッシュ!」
 絵柄が輝き、星の光が鉄砲水の如く噴出! 光の洪水に飲み込まれ押し流されていく天竺ロボ。天竺牡丹はキーボードに凄まじい速度で指を走らせる。
「ぐうっ、くうううううッ! こんのっ……!」
 ENTER! 天竺ロボは横回転しながら垂直に飛び上がり、全方位にボウガン矢を撒き散らす! セットは両腕を振り回して複数のホロキーボードに高速入力!
「ぬおおおおおおおおッ! 防御するっすーッ!」
 猟兵達へ向かう矢達の前に、複数の盾ドローンが壁を作ってガードしていく。貫かれては爆発し、新たなドローンがインターラプト! BOOOM! BOOOM! BOOOM! 連続して起こる爆炎がビルを押しのけて倒壊させ、窓ガラスが片っ端から砕け散る! 爆発に向かって走っていくエクスガンナー!
「ちょっ、エレクメトールさん!?」
「埒が明きません。ので、まとめてぶっ飛ばします!」
 エレクメトールは拳銃型デバイスを捨て、足元から伸びて来たバズーカ型デバイスを肩に担いだ。画面一杯に映し出された連続爆発に向け、トリガーを引く。エクスガンナー頭部、望遠鏡じみた形のキャノン砲が翡翠色の光をチャージし、CADOOOOOOOM! 極太のビームが爆発に大きな風穴を開け、空を斜めに斬り裂いた! だが天竺ロボの姿無し! かの機体は三人の頭上を飛び越え基地へと一直線に飛翔する!
「ばーか! あんな面倒なの相手にしてる暇ないわ。あの基地壊せば勝ちなんだもん!」
 ボウガンを基地に向け、矢を撃ち出す! ストリートを突き抜けて基地を襲撃する矢の前に、複数の盾型ドローンが壁を作って立ちはだかる! ドローン達の表面を覆う銀河色の光。盾は矢を真っ向から受け止め、CABOOOM! 銀河色の爆炎を散らして矢を消し飛ばす。煙が晴れる中、ドローン達は銀河の輝きを得たまま無傷! 絶句する天竺牡丹の視界に、『SOUND ONLY』表記のウィンドウが現れた。
『この程度、想定内っすよ! オレと美影さんの合わせ技で基地を防御! かーらーのぉ―――――っ!』
 天竺ロボ後方、エクスガンナーの首が180度回転して天竺ロボの背中を狙う。砲門に収束する翡翠色の光!
「逃がしません。私のエクスガンナーは全方位カバー可能です。あなた、いい的ですよ」
「……ッ!」
 天竺ロボが振り返った直後、CADOOOOOOOM! エメラルドグリーンの極太光線がストリートを駆け抜け、ビルというビルの窓ガラスを全破壊しながら天竺ロボへと一直線! 天竺ロボはボウガンの弦を限界まで引き絞り、最大威力で矢を撃った。桃青二色の尾を引いた矢はエクスガンナーと光線と真っ向からぶつかって大爆轟を引き起こす! 周囲のビル群がまとめて吹き飛ぶ中、天竺ロボの真後ろに人型のロボが姿を現す。明るいオレンジカラーの少女型ロボに乗ったレパルは、右手に握ったレバーを後ろへと引っ張った。
「隙アリッ! うおりゃあああああああああッ!」
 少女型ロボが燃える右手を振りかぶり、見返りかけた天竺ロボの頬をSMAAASH! 錐揉み回転しながら吹き飛ぶ天竺ロボに飛び出した少女型ロボは左手を腰だめに構え、無防備になった天竺ロボの腹へ雷のボディブロウを叩き込む! さらに押し込まれた天竺ロボは背中から地面に激突するも後転で跳ね起き、ボウガン射出! 少女型ロボは右アッパー!
「でりゃああああああッ!」
 拳一発で矢の軌道が逸れ、少女型ロボの肩口を突き抜けていく。得意げに笑ったレパルは、少女型ロボをくるりと一回転させ、目元でピースサインさせた。
「パワフルクールキューティクル! ミライを照らす希望の光! 魔法猟兵グレート・サンシャイン! 遅ればせながらただ今参上っ!」
 天竺牡丹が小さく歯軋り。その時、グレート・サンシャインの頭上を飛び越え天竺ロボに突撃する赤黒の機影! ドラキュラじみた出で立ちのロボの操縦席で、ガーネットは赤いチューブを張り巡らせたボディスーツの手を見下ろした。
「まさか本当に完成するとは。そしてこのように動くとは!」
 手をぐっと握ると共にチューブが赤くまたたいた。ガーネットは鼻上までを覆うヘッドギアを装着。赤黒い機体が禍々しいオーラをまとい、その手に血液を噴出させる。一瞬で戦槌と化した血をつかみ、天竺ロボの脳天めがけて大上段に振り上げた!
「たぎれ、血戦起動ブラッドギア・アイン! お前の力を見せてみろ!」
 振り下ろされる血の戦槌! 天竺ロボが連続バク転回避したところへ、CRAAAAASH! 大地を砕き空まで砂煙が噴き上がる。砂色の霧を貫いたブラッドギア・アインは戦槌を構えて疾走! バク転から宙に浮きあがった天竺ロボは両膝から音波攻撃を繰り出した。ブラッドギア・アインが横薙ぎに血槌を振るってこれを薙ぎ払い、真横を抜けたグレート・サンシャインが両腕に冷気をまとわせ虚空にラッシュ!
「どりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃっ!」
 拳型氷塊がマシンガンじみて飛ぶ。天竺ロボはそれらを竜巻めいた回転キック連打で叩き落としつつ、ボウガンに矢をセットして弦を引いた。天竺ロボの背中から巨大な時計版がパージされ、機械ウィングを羽ばたかせて飛び上がる!
「鬱陶しいわね! ビッグ・オー・クロック!」
 CLOCK、CLOCK、CLOCK、時計版上で動き始めた針が早まり始め、天竺ロボの速度が徐々に速まる。直後、放たれた紫色の光線が時計版に直撃し、針の動きを強制停止! ビームの発射地点に貨幣型のヒュプノスX!
「時計版、回しちゃだーめ!」
「余計なことしてくれちゃってっ……!」
 苦々しく呟いた天竺牡丹はキーボードを引っぺがし、その下にあったガラスカバー付きスイッチに握り拳を叩きつけた。時計版がバチバチと火花を散らし、グレート・サンシャインめがけて急降下! 攻撃を止め素早くクロスガード体勢を取るグレート・サンシャインの前にセットの盾型ドローンが飛び込み、時計版を代わりに受ける。が、時計版は眩く輝いてビッグバンめいて超大爆発! 膨れ上がる下級に飲まれたグレート・サンシャインの反対側、爆風を追い風にした天竺ロボがヒュプノスXへ特攻をかける!
「はああああああッ!」
「うえっ!?」
 天竺ロボの飛び膝蹴りがヒュプノスXの胴体に直撃! ヒュプノスXをひっくり返した天竺ロボは空へ急上昇し、仰向けに転倒した状態でバタつく貨幣型ロボに弓を引く。キーボードを打ちつけるようにして戻した天竺牡丹は狂熱を帯びた目で高速タイプ!
「無様ね! 虫みたいに死んじゃえっ!」
 直後、ボウガンの車線にナイチンゲールがダイブし放たれた矢を真紅のレーザーソードで受ける! わずかに拮抗し、SLASH! 矢を斬り捨てたナイチンゲールは羽根型ビットを引き連れ天竺ロボに迫った!
「大体タネは割れましたの! 今度は……こっちの番ですの!」
 振りかざした光剣が連続で放たれる矢を打ち落とし、羽根型ビットを背中に集めて翼を形成。翼が乱射してくる赤いビームが天竺ロボを掠め、表面に焦げ跡を刻み込む。天竺ロボの胸部が開きスピーカー露出! しかしそこに鉛弾の連打が叩き込まれてスピーカーが破砕した。両肩のガトリングを回した機械鎧兵は天竺ロボの背後に回り込み、純白の大剣を振りかぶる! イヴの目が活発に光を放った。
「ロボ仲間による連携プレイ! 燃える! 私のソウルが燃え上がりますっ!」
「もぉぉぉぉっ! 次から次へわらわらと!」
 文句を発した天竺牡丹の高速タイプ! 天竺ロボは右腕で赤い光剣を、左腕で白い大剣をガードして押し返す! そのまま機械鎧兵に矢を打ち込み、ナイチンゲールに膝のスピーカーから音波攻撃。流星めいて墜落したナイチンゲールを受け止め、もろとも地に叩きつけられる盾型のドローン! 美影が思わず声を上げた。
「とものちゃん!」
「人の事、心配してていいのかなぁ!」
 ハッと空を見上げる美影の頭上から、天竺ロボが雨の如く矢を射かけた。セットはコンソールを叩いて盾型ドローンを割り込ませて美影を庇う! さらにドローンは前面から反撃の光線を撃ち出した!
「ガーネットさん! あの人を引きずり下ろすっすよーっ!」
「了解した」
 戦槌を霧散させたブラッドギア・アインは空いた両手を天竺ロボに突き出した! 両手の平から伸びた血の鎖を天竺ロボの腹に巻きつかせ、アスファルトへと引きずり下ろす! CRAAAAASH! 我に返った美影は一枚のカードを頭上に放った。
「今日の、ビックリドッキリカ―――――ドッ!」
 軽くジャンプしたギャラクシー・ラクーンがカードを口でキャッチする。ラクーンの胸が開き、ミニチュアラクーン人形がトランペットを吹きファンファーレ。次の瞬間、ギャラクシー・ラクーンを中心に銀河色の光が陣を為す! 地面を覆う光を突き破って現れるのは、人狼型ロボ!
「ビーストボーグ・ウルフサージェント! 効果で呼び出せ、ビーストボーグ・レオジェネラル!」
『GRRRAAAAAAAAARGH!』
 人狼型ロボが手にしたトマホークで地面をかち割る。開いた亀裂から吹き出す銀河の閃光! 爆ぜた光から現れた獅子獣人型のロボットは、声高に咆哮した。美影は天竺ロボを指差す!
「攻撃よ! メタルビースト・レイダース!」
 一声吠えた二体の獣人型ロボがロケットスタート! 人狼型が投げ放つトマホークを、起き上がった天竺ロボは鎖を断ち切り跳躍回避。同じく跳躍した獅子獣人型が肉厚の剣を振りかざして斬りかかる! 天竺ロボは回し蹴りで振り下ろされた剣を弾き飛ばし、矢を番えたボウガンを獅子の喉笛に突き刺して発射。喉を射抜かれた獅子獣人を、回転かかと落としで蹴り落とした! エクスガンナーと機械鎧兵がロックオン!
「そこッ!」
「んっ!」
 BRRRRRRRRRRRBBBBBBOMB! 機械鎧兵のガトリング掃射とエクスガンナーのマイクロミサイルが魚群じみて天竺ロボに襲いかかる。一度着地してバックジャンプする天竺ロボの後ろ、グレート・サンシャインが頭上で両手を合わせて背中を反らす! 両手を包む橙の炎!
「必殺、サンシャイン・スマッシャ――――――ッ!」
 SMASH! 炎のハンマーパンチが天竺ロボの後頭部を打ち抜き、叩き落とす! 地面にキスした天竺ロボを襲う集中砲火。復帰したナイチンゲールはレーザーソードを逆手に持ち替え、ジャベリンめいて振りかぶった!
「やぁってやりますの! 戦いは非常ってこと、教えてあげますの!」
 一層赤みを帯びて輝く剣を投擲! 剣は緩やかな弧を描いて爆炎を突っ切り、天竺ロボを地に縫い止める。抜け出さんともがく天竺ロボを余所に、猟兵達のロボは一斉に空に飛び立った。ガーネットのバイザーに無数の文字列が流れ、イヴが鼻息荒く頬を紅潮させる。
「さて、絶好の好機だ。トドメと相成ろうか。ブラッドギア・アイン、モード・トランスフュージョン!」
「ふふふ~! ついに来たのね、この時が! スパロボ魂ヒートアーップ!」
 ブラッドギア・アイン、機械鎧兵、ギャラクシー・ラクーン、ナイチンゲール、リードデイバイスの五機が全身に電光を走らせる。弾ける雷鳴の音を聞きながら、マリアンネはエレクメトールとの回線を開いた。
「エレクメトールちゃん! 私達もやっちゃうよ!」
「了解しました。名前はー……やっぱり銃装機兵イェーガンナー、駄目ですか?」
 エクスガンナーとヒュプノスXもまた稲妻を発する。レパルは人差し指を高々と掲げ、目の前に現れたスイッチへ勢いよく振り下ろした!
「超・絶・合・体ッ!」
 瞬間、グレート・サンシャインが空中分解! ブラッドギア・アインの両手足と頭部が胴体に収納され、胴体が両開きの扉めいて開く。開いた場所に機械鎧兵が収まり、ブラッドギア・アインを装着! 上下に分割されたナイチンゲールの脚部パーツが機械鎧兵の下半身に、胴体パーツが胸元にドッキング。上から飛来したギャラクシー・ラクーンの顔が胸元に移動し、両腕・両脚を収納して機械鎧兵の頭部に設置。バラバラになったグレート・サンシャインの体が出来上がった機体の各部を装甲めいて覆い、最背面にリードデバイスが合体! ひとつの人型となった!
『完成! 究極猟兵・ジャイアントイェーガーッ!』
 他方、エクスガンナーの身体から全ての砲が外れ飛び、四脚が折りたたまれる。馬状の下半身が一気に縮み、その四方を囲うようにコンテナが装着される。真上を向く頭部砲台。外れた砲が上向きの状態でエクスガンナーの全身に取りつけられ、無数の砲身を持つ超巨大武装に変化! 両手足をバラしたヒュプノスXが、貨幣型の胴をエクスガンナーの底に取りついた。ヒュプノスXの四肢は合体して銃床と引き金を形作り、ヒュプノスX背面と癒着する。二機は超巨大な銃器と化す!
『999連式超級急速急襲砲!』
 着地と同時にスタートを切ったジャイアントイェーガーが、合体銃器をつかみ取る。そのまま天竺ロボへ突撃!
「超級急速急襲砲、エネルギー急速チャージ完了! 両脚充填パワーMAX! いつでもいけるっすよーっ!」
「よーしやってやるわ、トドメの一撃っ!」
 レパルがレバーを勢いよく前にスライドさせた瞬間、ジャイアントイェーガーは猛ダッシュしながら天竺ロボにミサイル、光線、実弾による混合弾幕をぶちかます! BRRRRRRRBRRRRRRRZGAMZGAMZGYAAAAAAAAM! ド派手な連鎖爆撃を撒き散らしながら突っ込むジャイアントイェーガー! ハイジャンプから横薙ぎに極太レーザーをぶちかまして都市を焼き払った超巨大ロボの両足が爆炎をまとう! 右足を振り上げ数度回転したジャイアントイェーガーは、その足先を天竺ロボに突きつけ急降下飛び蹴り!
「必殺! 究極! ジャイアント・イェーガー・カミカゼキィィィィィィィィィック!」
 KRA-TOOOOOOOOOOOOOM! 巨大隕石直撃じみた衝撃が大地を揺るがし、太陽めいて膨れ上がった火球が周囲一体を焼き滅ぼした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月05日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト