バトルオブフラワーズ③~キマフュー・ディフェンダーズ
●タワーディフェンス・ゲームチュートリアル
「緊急事態に対する招集に応じてくれて感謝するよ」
いつもよりも真剣な表情で水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)は語り始めた。
「キマイラフューチャーが真っ二つに割れた」
……は? という顔をする猟兵たち。それに対して思考停止したような顔で可奈は続ける。
「大マジ。信じられないだろうけど、マジ。で、なんだけど。テレビウム・ロックの話、覚えてる?」
頷く猟兵たち。
「あれのメンテナンスルートってのがどうもこれみたいだね……で、気づいたんだ。」
それは、即ち。予感される言葉に、猟兵たちは構える。
「――オブリビオン・フォーミュラの、降臨だ。名を――『ドン・フリーダム』」
オブリビオン・フォーミュラ。再び聞いたその名称に――猟兵たちの顔が真剣になった。
「目的地はもちろん――『システム・フラワーズ』」
その名前は、先のテレビウム・ロックの時に聞いた名前でもあった。侵入者が出たところだと。
「だけど、周囲を守る6つの『ザ・ステージ』を全てオブリビオンから取り戻さないと、目的地である『システム・フラワーズ』にたどり着けない。『ザ・ステージ』にはそれぞれルールがあって、たとえ敵を倒しても敗北条件を満たすと謎の力で追い出され、強制敗北になっちゃう。その点を踏まえたうえでこれからの話を聞いてほしい」
この可奈の案内する班は「タワーダイセンリャク」をルールとした「ザ・ビルドステージ」の「集団戦」に赴くことになる。
「説明するよ。オブリビオンの大軍団がわーっと攻めてくるから、それを防衛するという作戦。現場にはそうだね――UDCアースの第二次世界大戦、よりちょっと前くらいの兵器のスクラップがこんもりと積まれているから、うまく利用して防衛施設を建ててほしい」
ただし、作成できる防衛施設は1人1つまで、というところに注意が必要らしい。
「あーあと、防衛施設は基本的に『移動不可』で作成するのをおすすめするよ。移動できるようにすると、耐久力が大幅に低下しちゃうし。あと防衛施設が撃破されちゃったら自分だけで戦う事もできるけど戦闘力は大幅に減少するので、あまり戦果は期待できないと思っていい」
敵はどうやら、過去のスポーツをもとにした怪人たち、らしい。元気はつらつで、ガンガン行こうぜ、な感じで攻めてくるようだ。
「敗北条件こそないけど、防衛施設がやられたらまずいから、気をつけてほしいな」
そこまで言うと可奈は1つ、猟兵たちを見渡すと頷き、言った。
「銀河皇帝の時もうまくいったんだ――今度もうまくいくと信じてるからっ! いくよ!」
可奈は右手をばっと出し宣言する。
「作戦名、バトルオブフラワーズ――開始だよっ!」
結衣謙太郎
キマイラフューチャーで戦争!
結衣もはり切って書いていきます、よろしくお願いします!
この班はいわゆるディフェンダーズゲームをやります。どんな防衛施設を作るか、どんな攻撃システムかを書いてくれるとありがたいです。
なお、このシナリオは、「戦争シナリオ」となります。
1フラグメントで完結し、「バトルオブフラワーズ」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
第1章 集団戦
『球技ボーイズ』
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POW : 野球怪人・ウェポン
【野球兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : バスケットボール怪人・ジェノサイド
【バスケットボール攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ボウリングピン怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ボウリングピン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
遠呂智・景明
アドリブ、連携歓迎
SPD
人は城、人は石垣、人は堀。
意味は違うが、とっとと作るとしよう。
名付けて「遠呂智一夜城」ってな!
精霊達を使役、残骸を用いて防衛のための城を建造する。
建造したら城門の上から手当り次第オブリビオンに攻撃だ。
UC【風林火陰山雷 雷霆の如く】
当たった順に派手にぶった切れるぞ。
簡易的なもんだから、そこまで長くは持たねぇかもしれねぇが。
攻撃を散らし、できるだけ大量のオブリビオン共を引きつける。
篭城戦の守る側のせおりぃってやつだ。手を緩めねぇぞ。
●ゲームスタート
「わがものがおできまふゅーをかっぽするりょうへいたちー!」
「たちー!」
「われらがまえにたおれるがいいー!」
あらまぁ可愛いプチサイズの球技ボーイズが襲いかかってくる。ゲームの幕が開いた。
「ふっふっふ、俺の力を見せてやるぜよ」
遠呂智・景明(いつか明けの景色を望むために・f00220)は精霊たちを使役し、兵器――特にバリケードや盾などの残骸を使って急ピッチで何かを建造する。
「――人は城、人は石垣、人は堀……まあ、意味が少し違うがの」
どっかの戦国武将の言葉を引用しながら遠呂智は建設を進める。
およそ数十分後。
「できあがりじゃ――名付けて『遠呂智一夜城』ってな!」
武田どこ行った!? いやそれ以上に頭おかしい工期だ! 一夜城どころか、数十分城だこれ!
「ふっふっふ、心配はいらないぜよ」
遠呂智は城門の上に立つと右手に雷をため、そのまま雷を刀のようにして城門前に刺していき、自分も一つ手に構える。
「篭城戦の守る側の『せおりぃ』ってやつだ。手を緩めねぇぞ」
「とつげきー!」
「みんなばっとはもったかー! いくぞー!」
バットを持ちながら突撃していく球技ボーイズ。しかし設置した雷の刀が輝くと球技ボーイズを真っ二つに斬り裂いていく。しかし簡易的なゆえ、耐久度は低い。数体斬ったところで雷の刀は消える、が。すぐに新しいそれが振ってくる。本人による無限供給である。
「おまえらー! ぼーるをつかえー!」
このままでは全滅と思った球技ボーイズは今度はボールを打っていく遠距離攻撃に切り替え。しかしこれもある意味狙い通り。
(よし、うまく大量のオブリビオンを引きつけることに成功しているな、いい感じじゃ)
そう、遠呂智の狙いはまさに籠城、引きつけつつある程度の数を減らすこと。まさにその通りの状況になっていた。城門の上から遠呂智は大量のオブリビオンと自らの刺した雷の刀を見渡しながら、頷くのだった。
成功
🔵🔵🔴
祇条・結月
豪快な世界だよね。パワフルっていうか、大味っていうか……
正直なところ、結構嫌いじゃないんだ。
……人類以後の世界でも、ここにはここを居場所とするみんながいる。
守ってみせる、絶対
とはいえ、兵器の知識はないしそれを操作する技術もないので、思い切ってアスレチック上の防衛施設を組んでみるよ。
バラエティに出て来そうな、不安定な足場とか高い壁を組み合わせて【罠使い】で仕掛けを設置
敵の侵攻を遅らせつつ、僕は上に陣取って苦無の【スナイパー】【投擲】、敵を固まって進ませない【破壊工作】でどんどん分断していって妨害していく。
もし近くに味方の猟兵の拠点があるなら【援護射撃】も忘れない
アドリブ、絡み歓迎だよ
祇条・結月(キーメイカー・f02067)は不安定な足場とか高い壁とかを重ね合わせていく。兵器の知識はないしそれを操作する技術もないので、思い切ってアスレチックっぽい防衛施設を組んでみる、という話である。あとは自分のUCを使えばいいという、先の数十分城と似た発想だ。
(一応、攻めてこられた時のために……)
結月は念のために罠もセットしておく。これで安心だ。
(キマイラフューチャーって……真っ二つに割れたりとか……つくづく豪快な世界だよね。パワフルっていうか、大味っていうか……でも)
アスレチックっぽい防衛施設の頂上に上りながら結月は思う。
(正直なところ、結構嫌いじゃないんだ。……人類以後の世界でも、ここにはここを居場所とするみんながいる。なら――守ってみせる、絶対。居たい場所に、居てほしい。僕はそう想うから)
頂上から見下ろすと、豆粒にも見える大量のオブリビオンたち。中には数十分城こと遠呂智一夜城に足止めされてるものも大量にいる。
「どりぶるじぇのさいどだー!」
「おー!」
バスケットボールをドリブルしながら何百もの球技ボーイズが襲いかかってくる。それを見下ろした結月。
「――降り注げ、銀の雨」
それは決して詠唱銀とかそういうものではなく、苦無の銀、その雨。結月が放つ速く的確な攻撃がUCの域に昇華したもの。それはまさしく雨の如く。的確に敵陣の真ん中に落とし、敵陣を分断させる。相手を固まって連携行動、団体行動させない。
「ごうりゅうしろー!」
いくつかのバスケットボール怪人が遠呂智一夜城の方に逃げて合流しようとしている。しかしそれは上から俯瞰的に見下ろしている結月にはバレバレ。
「させないよ」
ついでにといわんばかりに忘れずに遠呂智一夜城の方にも苦無を投げ込む。野球怪人もバスケットボール怪人もその苦無に不意を突かれて刺される。
2つの防壁(1つはむしろ城)は、現在圧倒的に防衛に成功しつつあった。兵器も搭載してないのに。UCって強い。
成功
🔵🔵🔴
バスティオン・ヴェクターライン
またおっかない事になったなぁ…。
おじさんの作戦は難しい事は考えない、UCで城塞を作ったらあとは前線で盾役として戦うよ。城塞はもともと銃眼や頂部歩廊付きで使い勝手が良いし、下敷きにすれば俺や他の人がそれを土台に補強・武装するだけで十分頑強な拠点になりそうだね。自分で補強する時はもともとの使い勝手を削がない範囲で耐久力を上げるよ。
【盾受け】【武器受け】【拠点防衛】【激痛耐性】で相手の攻撃から味方を護りつつ、UCの効果で味方の武装を強化。さらに【恐怖を与える】を活かした敵軍への威嚇で敵の士気を少しずつ削がせてもらうよ。
とにかく前に出て味方と施設を護る。分かり易くて良いね。
●ディフェンダーズにも色々ありまして
「またおっかないことになったなぁ……はぁ、若いもんに任せたいんだけどね……」
バスティオン・ヴェクターライン(戦場の錆色城塞・f06298)が現場でそうつぶやく。現場に来てる時点でやる気あるのは隠しきれてないが、それはそれ。
「だから、おじさんはひたすら守らせてもらうよ」
一つ指を鳴らすとズゴゴゴ、と音を上げて城壁が現れる! ご丁寧に頂部歩廊と銃眼つきだ! 和風の城の次は西洋風の城壁がおかしい工期でできました!
「じゃ、おじさんは前で盾役になるから」
前線行ってる時点でやる気あるねおじさん!?
「いけー!」
「つっこめー!」
ボウリングのピンの頭の怪人たちが突撃をしてきている。その前に立ちはだかるバスティオン。
「出るからには、守りきるからね、覚悟するんだよ、オブリビオン?」
その歴戦を感じさせるようなすごみに一部のボウリング頭の怪人がビビッて足を止める。
「斃されなきゃ負けじゃないのさ」
防衛設備を使わない生身はまずい、とわかっていながらも。先に出た2つの防衛設備を守るためにも善戦するのだった。
ディフェンダーズにもいろいろある。こういうゲームだと迎撃をまず考えがちだし、実際それは正しいであろう。だが、それだけではその防衛ラインを突破されたとき心もとない。彼、そして彼の呼んだ防衛設備のような、「何かを守るための設備」もまた、必要なのだ。
成功
🔵🔵🔴
トリテレイア・ゼロナイン
星が二つに割れようと騎士としてやるべきことは変わりません
システム・フラワーズを開放し、キマイラFの人々に安寧を再び齎すため戦うまでです
まずは防衛設備の構築ですね。UCの妖精ロボを戦場全域に飛ばして地形を把握し、攻撃しやすしい場所を建設場所として設定します
建設するものは(ウォーマシンサイズの)オーソドックスなキャノン砲。ですが使う砲弾は●怪力を使わないと装填できないくらいの量の爆薬を詰めた榴弾です
当然使う飛ばす際の炸薬もマシマシです
妖精ロボからの観測データを元に●スナイパー技能を活かして効果的な着弾点を●見切り、そこに只管撃ち込んでいきます
なんだかこれは騎士というか砲兵のような……。
「星が二つに割れようと騎士としてやるべきことは変わりません。システム・フラワーズを開放し、キマイラFの人々に安寧を再び齎すため戦うまでです」
トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は自身の信じる御伽噺の騎士のようにあろうと、この戦争にも意気揚々として望んでいった。トリテレイアはUCで妖精ロボを戦場全域に飛ばす。地形を把握し、攻撃しやすい場所を探す。
(なるほど、あそこがいいですかね)
トリテレイアが見定めた場所は、バスティオンが城壁を呼び出した場所の後ろ。そこは一見したらちょっと視界が狭いかもしれない、が、そこを選んだのは理由があった。
「では、建設していくとしましょう」
トリテレイアが建て始めたものは、意外にも防衛設備――というより、キャノン砲だった。しかもデカい。ウォーマシンサイズだ。
「これに、これを詰め込みまして」
トリテレイアがキャノン砲を組み立てると、それに榴弾を入れる。――が、デカい! そして爆薬が多い! これは怪力使わないと入らない奴! 大丈夫か? こんなのぶっぱなしたら――
「効果的な弱点はすでにロボに見切らせてます、大丈夫です」
ホントに大丈夫? 前の城壁吹き飛ばない?
「だいにじんー、つづけー!」
バスケットボール頭の怪人がドリブルしながら襲いかかる。先のバスティオンの脇をすり抜けて襲いかかる。次は城壁――と思ったその矢先。
「なっ――」
7割ほどの怪人が思いっきり爆風に吹き飛んだ。それを放ったのは、何をかくそう、トリテレイアである。
「では、2発目もいきますかね」
トリテレイアは再び弾を詰めると、上方面にキャノンをセット。城壁を飛び越えるように弾が飛び、着弾。爆発して怪人が塵と化す!
「この調子で行きましょう」
と、トリテレイアが3発目をセットしようとしたところでふと気づいた。
(あれ? なんだかこれは騎士というか砲兵のような気がしますが……)
騎士として在ろうとしているのに砲兵とはこれいかに? トリテレイアは訝しんだ。
成功
🔵🔵🔴
葛乃葉・やすな
大事になっているようじゃな。
まぁ、今はやれる事をやるだけじゃな。そうすればいずれ勝てるはずじゃ。
わしはそうじゃなあ。
先に建てある防衛施設の少し後ろに高櫓を建てるとしよう。高さは戦場を見渡せるくらい。大きさは人一人乗れる程度、といったところか。
高櫓に登って、【情報収集】と【戦闘知識】で戦況を把握しながら【全力魔法】でUC【フォックスファイア】を的確に打ち込んで行こう。
着弾時には爆散させて【範囲攻撃】も忘れずにやっておくぞ。
余力が有れば大声で味方を【鼓舞】しておくかのう。
あともう一息じゃ。
皆、もう一踏ん張りじゃぞ!
といった感じかのう。
※アドリブ歓迎じゃ
「大事になっているようじゃな。まぁ、今はやれる事をやるだけじゃな。そうすればいずれ勝てるはずじゃ。」
流石年季の入った妖狐ちゃんこと葛乃葉・やすな(子供好きの妖狐・f14023)の言うことは格が違う。
「子ども扱いするでないわ! ちゃんって!」
合法ロリなのは変わんないから……それはともかく。
やすなはぐるっと戦場を見渡すと、結月のアスレチックの後ろ辺りで建設を始める。ものの数十分、頭おかしい工期でキャノン砲の後ろに物見櫓が建った。大きさは人1人が乗れるくらいか。
そのてっぺんにやすながのぼると、まるで俯瞰的に見た合戦を想起させるかのような光景を見渡し、戦況を把握する。
(左舷はあの砲兵がなんとかしてくれそうじゃが、抜かれた時が心配じゃの。前で盾役をしとる奴もいつまでもつかわからぬ。正面は苦無の雨じゃな。うまい具合に押しとどめておる。右舷は――城、か? それと設置罠かのう? 一応供給とかはされておるようじゃが――危なげがするの)
それらを考え、やすながとる行動は。
「そら、喰らうがよい! 援護じゃ!」
右舷、遠呂智一夜城方面。そこに迫る怪人たちに、雷の刀を避けるルートを封じるように狐火を大量に降らせ爆発させる。それはまさに降り注ぐ爆弾であり、怪人から見れば空爆である。何体かボウリング頭の怪人がピンを放って相殺しようとしたがそれもむなしく、次々に狐火とその爆発にやられていく。遠呂智一夜城の籠城のおかげでたくさんここにオブリビオンが集まっていただけに、その威力は絶大。これだけで何百の怪人が死んだんだ? いや、何千か?
「皆の者! もう少しじゃ! 耐えきるのじゃ!」
狐火を放ちつつも鼓舞の叫び声をあげるやすなに、他の猟兵たちも。
「おうよ!」
「任せて」
「がんばるよー」
「はい!」
と、次々に気合の入った声を上げるのだった。さあ、大勢は決しようとしている!
成功
🔵🔵🔴
クトゥルティア・ドラグノフ
よーし、故郷を守るため、早速乗り込むよ!
今回はタワーディフェンスとなるならば、当然これだよね!ハシュマールさんから教えてもらったドイツ軍兵器アハトアハト!これを並べて列砲撃するよ!こういう集団には点じゃなく面で攻撃するべしってお父さんも言ってた!
ついでに月光鏡白鯨も召喚して、砲撃に参加してもらうよ!
「さあこの砲撃の嵐、抜けられるものなら抜けてみろー!なんちゃって!」
それでも抜けてきたら味方に任せるよ。
鯨さん出してる間は私攻撃できないからね。
※アドリブ、絡み大歓迎!
「故郷がピンチとあっちゃ、乗り込まないわけにはいかないね!」
意気揚々と戦線に突入し、トリテレイアの設備の前に陣取るクトゥルティア・ドラグノフ(無垢なる月光・f14438)。
「今回はタワーディフェンスとなるならば、当然これだよね! ハシュマールさんから教えてもらったドイツ軍兵器アハトアハト!」
説明しよう! アハトアハトとは! ドイツ語で「8」を意味する「Acht(アハト)」を2つ繋げた名前で、つまるところ88mm大口径高射砲(わかりやすく言えば対空砲)のことである! そいつは素敵だ。大好きだ……おお、MARVELOUS……そんなものをずらっと並べて列砲撃するつもりである。この恐ろしさよ。
「こういう集団には点じゃなく面で攻撃するべしってお父さんも言ってた! ……うん、お父さんが……」
ふと、英雄と呼ばれた自分の父を思い出す。クトゥルティアは英雄と呼ばれた猟兵を父親に持っていたが、オブリビオンの大軍団に村を蹂躙され、奇跡的に生き残ってから、迫害されてきた。その父のことを追うように猟兵になった彼女には、父は尊敬の対象なのだ。
「――ふっ」
と、明るくあろうとするように一つ笑うと。
「忘却の鏡より来たれ、守り神と祀られながらに亡霊となりし者」
並んだアハトアハトの列の後ろに、右手に巨大な錨、左手に大砲を持った3.2mほどの巨大な鯨魚人が現れる。これ、オブリビオン。いわゆる死霊術だ。
「さあこの砲撃の嵐、抜けられるものなら抜けてみろー!なんちゃって!」
その言葉と共に、突っ込んできた怪人たちに対しアハトアハトの一斉掃射と鯨魚人の大砲がうなりをあげる。ボウリング頭の怪人をはじめ怪人たちが次々に銃弾の雨に、大砲の砲撃に、そして油断したころに襲いかかるトリテレイアのキャノン砲にやられていく。
その砲撃、銃撃の嵐を抜けられる怪人は――もはや、いなかった。
●ゲームクリア
「怪人の波が――消えた」
クトゥルティアがつぶやく。その声に他の猟兵たちも手を止め、前方を見る。
間違いなく、全滅。怪人たちは1体残らず全滅していた。
――ディフェンダーズ、成功。ゲームクリア。
各々の設備から降り、健闘を称えあう猟兵たちは、これから始まる、銀河帝国以来の大規模な戦いに、思いを巡らせていた。
――かくして、バトルオブフラワーズの、幕が上がった。
成功
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