バトルオブフラワーズ④〜フルーツ盛の可能性
●バトルオブフラワーズ④〜フルーツ盛の可能性
周囲を守る6つの『ザ・ステージ』を全てオブリビオンから取り戻さない限り、目的地である『システム・フラワーズ』にたどり着くことはできない。ザ・ステージにはそれぞれ「特殊な戦闘ルール」があり、敵を倒しても敗北条件を満たすと謎の力で追い出され、強制敗北になってしまうとのこと。
このステージは、『食材を収穫中のオブリビオンは攻撃が無効になる』と言う特殊能力を持ったオブリビオンとの戦いになる。一定以上の食材を収穫されると敗北になってしまうので、注意したい。
ルビナ・ベイビーブルー(スペースノイドの電脳魔術士・f01646)は、集まった猟兵たちに説明を始めた。
「私が予知したのは、イチゴ、リンゴそしてまだあまり熟れていない梨をせっせと収穫する炭水化物系のオブリビオンなのよ」
そのステージでは、ごはんやパン、中華まん系のオブリビオンが、せっせとフルーツを収穫しているのだと言うのだ。このオブリビオンたち、収穫作業中は攻撃を無効にできる能力を持っている。
「つまり、攻撃をしたかったら収穫させなければいいよね。オブリビオンたちは、収穫した食材を山のように積み上げようとするから、その食材で料理しちゃって! 美味しい料理ができたら、オブリビオンたちは収穫そっちのけで料理を食べるようだよ」
つまり、美味しい料理を食べさせて収穫作業を阻止し、攻撃してしまおうと言うわけだ。
「炭水化物系のオブリビオンねえ。炭水化物に合うようなフルーツ料理って、何があるんだろうね? みんななら、きっと美味しい料理を作ってくれると信じてるよ!」
さあ、フルーツを使った料理で敵を誘おう!
ルビナは期待の目を猟兵たちに向けた。
ただし、いくら敵を倒しても、強制敗北になることだけは避けたい。くれぐれも、一定以上の食材を収穫されないよう気を付けて欲しいとルビナは言った。
陵かなめ
こんにちは、よろしくお願いします。
リアイベ『バトルオブフラワーズ』のシナリオになります。
敵が収穫したフルーツを使って、美味しい料理を作り上げてください。自分で料理をして食べさせ攻撃をしても良いですし、料理係と戦闘係に役割分担するのも良いかもしれませんね。
それでは、プレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『炭水化物トリオ』
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POW : 炊きたてごはん怪人・ウェポン
【炊きたてごはん兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 焼きたてパン怪人・ジェノサイド
【焼きたてパン攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 蒸したて中華まん怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【蒸したて中華まん】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
銀座・みよし
これは…張り切ってメイドのやる気を存分に!
ご覧になって頂く機会にございますれば!
UCメイドのお仕事・基礎編を使用して料理技能をぐぐーんとアップさせて
お料理開始にございます!
あ、今回わたくしお料理メインで頑張りたい所存にございます
さて
炭水化物に合うフルーツ料理…それ即ち、パンケーキのフルーツ盛りをお出しいたします
ふわっと香る小麦と砂糖の甘やかさに、新鮮な香りを放つフルーツの瑞々しさ…その相性はわたくしが言うまでもありません
クリームと一緒に食べるもよし
何ならちょっと薄めのパンケーキとパンケーキにフルーツとチョコとクリームを挟み、
ハンバーガーのように食べるも良しの一品にございます!
(アドリブ歓迎!
ステージに到着した猟兵たちの目の前で、オブリビオンがせっせと収穫を始めていた。とにかく、あの作業を中止させなければならない。猟兵たちは、さっそく料理に取り掛かった。
●パンケーキのフルーツ盛り
「これは……張り切ってメイドのやる気を存分に! ご覧になって頂く機会にございますれば!」
銀座・みよし(おやしきのみならいメイド・f00360)は、さっそく料理に取り掛かった。
まず小麦粉や砂糖を使いパンケーキを焼き上げる。途端に香ばしい焼き上がりの香りが周辺に広がった。
パンケーキを焼き上げる一方で、収穫物の中から見繕ったフルーツを選びカットも始める。収穫されたばかりのフルーツは、とても瑞々しく新鮮な香りを放っていた。
更にクリームやチョコレートなども整え、盛り付けを始める。
みよしが選んだのは、パンケーキのフルーツ盛りだ。
ユーベルコード・メイドのお仕事・基礎編も駆使し、料理技術を格段に上げての盛り付け。それはこの上なく上品で、見るからに美味しそうなパンケーキのフルーツ盛を演出していた。
テーブルの上に奇麗なクロスを敷き、カトラリーを並べパンケーキを置いていく。さすがはメイドである。
するとその甘い香りに誘われたかのようにオブリビオンたちが近づいてきた。
「これは、なんと上品なパンケーキか!」
「美味しそうだなぁ。食べたいなぁ」
「こ、これ、食っていいのか?」
パン、ごはん、中華まんが流れるようにテーブルにつき、一斉にみよしを見る。食べてよいかどうか確認のようだ。
「宜しければどうぞ、お食べになってください」
「おおっ」「もはや食欲を抑えきれぬ」「収穫は……まあ、いいか」
オブリビオンたちは上手にフォークとナイフを使い、次々にパンケーキを口に運んだ。
「うまい! このフルーツの瑞々しさよ」
「ほのかな甘み、この焼き加減、素晴らしい」
「クリームと、パンケーキと、フルーツと。全部食べたら全部美味しい」
ふわっと香る小麦と砂糖の甘やかさに、新鮮な香りを放つフルーツの瑞々しさ。その相性はみよしがわざわざ解説するまでもなく、オブリビオンたちを魅了したようだ。
炭水化物系の様子を見ながら、みよしは薄めのパンケーキなども重ねて準備し始める。
「うむ? それは……?」
収穫作業を続けていたオブリビオンたちも、続々とテーブルに近づいて来た。
「パンケーキの間にフルーツとチョコとクリームを挟み、ハンバーガーのように食べるも良しの一品にございます!」
みよしは、薄めに焼いたパンケーキの間にそれらを挟みながら説明する。何と言う事か。ほのかな甘みの優しいパンケーキに包まれるフルーツたち。チョコとクリームもふんだんに使用され、甘味と甘味のハーモニーが聞こえてくるようだ。
オブリビオンたちは歓喜の声を上げ、重なったパンケーキを貪り食べる。
甘い誘惑には勝てなかったようで、多くのオブリビオンたちが収穫の手を止めた。
大成功
🔵🔵🔵
フロース・ウェスペルティリオ
……ねぇ。あのパン食べても良いのかなぁ?
ご飯や中華まんも捨てがたいけど、今はパンな気分。
食材を使う皆さんの邪魔をされないように、足止めも兼ねてお相手いただこうかなぁ。
うん。焼きたてパン、普通に美味しそうだし、食べきれなくてもバウンドボディで身体を伸ばして蓄積しても良いし、要らない分はまとめて跳ね返しても良さそう。
ふふ、皆さんをかばうと同時に、援護射撃は任せてねぇ。
アドリブ・共闘・アレンジ可
ラザロ・マリーノ
【SPD】
パンとフルーツって言ったら、フルーツサンドだろ!
UC「影の傭兵」を発動。
片方がホイップクリームを作って塗って、もう片方がフルーツを切って挟んでいくぜ!
【料理】は結構得意だからな。
合間合間に怪人を殴っていくが…ひょっとしてパン怪人も食材に使えんのか?
出来るんなら、パン怪人の頭をアレして食材にしちまうぜ。
※アドリブ・連携・ギャグ描写歓迎
●フツールサンドや焼き立てパンや
収穫するオブリビオンを見て、ラザロ・マリーノ(竜派ドラゴニアンのバーバリアン・f10809)は確信した。
「パンとフルーツって言ったら、フルーツサンドだろ!」
言うが早いか、ユーベルコード・影の傭兵を発動し、実体化した影と共にフルーツサンドを作り始める。
片方がホイップクリームを泡立てている間に、もう片方はフルーツをカット。ある程度揃ったところで、クリームを塗ったりパンにフルーツを挟んだりなどして仕上げていく。
料理は得意な方だと言う言葉通り手際良く仕上げを行い、ざっくりと半分に切って盛りつけた。
たっぷりと贅沢にクリームを使ったフルーツサンドはとても食欲をそそられる。切り口は、色とりどりのフルーツが見え隠れし、その味わいを想像させた。
そうしているうちに、匂いを嗅ぎつけたパンのオブリビオンが近づいてきた。
「むむ。それは、パンの間にフルーツを挟んでいるのか?」
興味深そうにのぞき込んでくるので、さっそく切り分けたフルーツサンドを差し出すと、オブリビオンは嬉しそうにそれを受け取った。
「このクリーミィな味わい。甘さ加減、そしてフルーツとのマッチング。これは……美味い!!」
フルーツサンドを食したオブリビオンは言う。素朴にして至高。どこか懐かしさを感じる素晴らしい甘味だと。
「ふう。馳走になったな。じゃ、俺は収穫に行くわ!」
味わうだけ味わって、オブリビオンは収穫へ戻ろうとする。
その肩を、ラザロはがっしりと掴んだ。
「いやいや、そんなわけないよな?」
「でも、ほら、俺収穫作業あるから」
そう言って何とかやり過ごそうとするパンのボディを、ラザロは容赦なく殴りつけた。
「その収穫を止めるためのフルーツサンドだぜ」
「うそーん」
吹き飛ばされたパンが上空でキラリと光る。
そうしてラザロは、次々とフルーツサンドでオブリビオンを誘い出し、吹き飛ばしていった。
もちろん、敵とてオブリビオンだ。
ただ黙ってやられるわけではない。
あるパン怪人は、自分のパンを削り丁寧にトーストしてそれを投げつけてきた。
その焼き立てパン攻撃からラザロを護ったのがフロース・ウェスペルティリオ(蝙蝠花・f00244)だ。
フロースは怪人の攻撃を見て立ちふさがり、うまい具合に焼き立てパンをキャッチする。
おっとこの香ばしい匂いは、まさに焼き立てのパン。純朴かつ親しみのある味わいを容易に想像できた。
「……ねぇ。このパン食べても良いのかなぁ?」
フロースは振り返ってラザロに尋ねる。
「まあ、普通のパンだし、大丈夫だろ!」
「だねぇ。ご飯や中華まんも捨てがたいけど、今はパンな気分だし」
言いながら厚切りのパンを二つに割ってみる。外はカリっと焼けており中はふんわり部分も残っていた。まさに食べごろの焼き立てパンだ。
フロースは一口サイズに割ったパンを試食してみた。
「ふんふん。なるほど、良い香りがするよ。美味しいパンだねぇ」
「厚切りもポイントのようだな」
思わずラザロも怪人が飛ばしたパンを覗き込む。
焼きたてパン怪人は二人の様子を見て得意げに胸を張った。
「ふっふっふっ。我がパンの魅力! とくと思い知ったようだな!」
「まあねぇ。焼き立てパン、普通に美味しかったよぉ」
「ならば、喰らえ! 焼きたてパン怪人・ジェノサイドだぁ!」
気を良くした焼きたてパン怪人が、次々と焼き立てパンを繰り出してくる。
一方、フロースはバウンドボディを利用し、焼き立てパンを順番に器用にキャッチした。そうしている間に仲間は安全に収穫したフルーツを確保できるし、収穫の手を止めることができて一石二鳥だった。
さて、フロースが焼き立てパンを食べる姿を見て、ラザロは閃いた。
「ひょっとしてパン怪人も食材に使えんのか?」
焼き立てパンにクリームを塗るのはあまりよくない気がする。しかし、焼く前ならばどうか。
怪人は自分のパンを削って焼き立てパンを作っている。ならば、ちょっとあのパンをアレすれば、食材に応用可能なのでは?
「たしかに、焼く前のパンも食べてみたいかもねぇ」
美味しいとはいえ、そろそろ焼き立てパンに飽き始めていたフロースが頷く。
ならばとラザロがパン怪人に飛び掛かっていった。
「ちょ、やめ、それ無くなったら、パン怪人名乗れない」
などと怪人は抵抗したが、最終的にはラザロが活きのいいパンをゲットしたのだった。
「で、出来上がったのがこのフルーツサンドだ」
「これは、美味しそうだねぇ」
ラザロの作り上げたフルーツサンドは絶品だった。
ふかふかのパンに挟まれたクリームとフルーツ。試食したフロースも確かなものだと頷く。
そうして二人はフルーツサンドを振舞いながら、怪人たちを撃破していった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
五條・桜花
私が作れるのは家庭料理なのですが頑張ります!
フルーツと炭水化物の組み合わせですか
(中華まんをじっと見つめ)
そうですよ、お饅頭です!
フルーツ餡で、お饅頭
これなら生地を作れば汎用性ばっちり!
いざ、勝負!
小麦粉にベーキングパウダーとお水とか入れ
生地を寝かせている間に餡を作りましょう!
ふふ、白いんげんで作った白あんをベースにしていろんな果物を入れましょう
苺にミカン、キウイあたりはいけますよね
ふふ、どれがあたるかは食べてみるまで分からない、と
さあて包んだ傍から蒸しあげて、と……
桜花特製七色フルーツ饅頭の出来上がりです!
どんどん作りますよ!どんどんたべていけー!
あ、あと感想ください、味の改良したいので♪
●七色フルーツ饅頭
次に料理を始めたのは五條・桜花(六花の元に咲く桜・f03321)だ。
「フルーツと炭水化物の組み合わせですか」
桜花がじっと見つめるのは中華まん。
「そうですよ、お饅頭です!」
思いついたのは、フルーツ餡でお饅頭を作ることだった。フルーツは怪人たちが収穫してくれる。それなら、生地を作ることができれば汎用性もばっちりである。
と、言うわけでさっそく作業に取り掛かる。
生地は小麦粉をベースにベーキングパウダーなどを入れこねて寝かせておく。
その間に、白いんげんを使って白あんを作り上げた。良い具合にフルーツも収穫されているので、さっそく拝借して作った餡に入れ込んでいく。
収穫された中から選んだのは苺だ。ほのかな酸味や甘い香りがきっとフルーツ饅頭を引き立ててくれるだろう。また、用意しておいたミカンやキウイも一緒に入れ込んでいく。
「ふふ、どれがあたるかは食べてみるまで分からない、と」
そろそろ生地も良い頃合いだ。
桜花は手際よく饅頭を形成した。特に、白餡に混ざったフルーツが見た目にも可愛い。餡を奇麗にくるみ終わったものから順に蒸しはじめ、仕上げていった。
そうしているうちに、オブリビオンたちが集まってくる。
「良い匂いがするが、それは饅頭なのか?」
中華まん怪人が蒸し上がったばかりの饅頭を指さした。
桜花は頷き、テーブルにフルーツ饅頭を盛り付ける。
「桜花特製七色フルーツ饅頭の出来上がりです!」
「ほほう」
その他の怪人たちも、まだ湯気の出ている饅頭を見てごくりと喉を鳴らした。何より、出来立ては美味しいに違いない。怪人たちは食欲を抑えられないと言った風に桜花を見た。
「どんどん作りますよ! どんどんたべていけー!」
「そういう事なら」「何やら甘い香りがするぞ」「食べたい、食べたい」
パンにごはん、中華まんも、次々に手を伸ばしてフルーツ饅頭にかじりつく。当然ながら、収穫の手は止まり、こちらの思うつぼだった。
「あ、あと感想ください、味の改良したいので♪」
「ふむ」
桜花の言葉に、中華まんが頷いた。
「私は中華まんこそ至高だと思っていた節がある。もちろん、中身は肉だ。だが、この饅頭の醸し出す上品な甘さはどうだろう。フルーツのさっぱりした味わいがアクセントになり、ずっと食べていられるようだ」
うんうんと他の怪人たちも同意する。
どうやら七色フルーツ饅頭は怪人たちを唸らせたようだ。
その後も、中身のフルーツを全て食べるまで食べたい、と言った怪人たちの要望に応えるように、桜花はフルーツ饅頭を作り続けた。
大成功
🔵🔵🔵
雨咲・ケイ
のんきな世界だと思ってたら、
大変な事になっちゃいましたね……。
とにかく怪人達の好きにさせるわけにはいきません。
腕を揮いましょう。
【WIZ】で行動します。
こってりした中華まんに合う料理として、
『リンゴのツナサラダ』を調理しましょう。
油を切ったツナとリンゴにマヨネーズとレモン、塩胡椒で味付け。
隠し味は少量のすりおろしニンニクです。
あっさりしてて美味しいですよ。
収穫を阻止できたら一気に攻撃です。
アリエルの盾の【シールドバッシュ】による【2回攻撃】で攻めて、
弱ってきたら【サイキックブラスト】を撃ち込みます。
アドリブ・共闘歓迎です。
●リンゴのツナサラダ
積み上げられたつややかなイチゴ。豊かな香りを漂わせるリンゴ、そして梨。それらフルーツを見つめて、雨咲・ケイ(人間のクレリック・f00882)は思った。のんきな世界だと思っていたけれど、大変なことになってしまったと。
「とにかく怪人達の好きにさせるわけにはいきません。腕を揮いましょう」
そう言って、積み上げられていくフルーツと中華まんを交互に見つめる。
まだ攻める要素があるとすれば、あっさりした料理だろうか。
「それでは私は、こってりした中華まんに合う料理として、『リンゴのツナサラダ』を調理しましょう」
そう言うと、収穫されているフルーツの中からリンゴを選んで調理を始めた。
まずはツナ缶の油を切る。リンゴはサラダに合うよう少し小さめに切った。ツナとリンゴを合わせ、味付けはマヨネーズとレモン、塩コショウとする。
味の馴染んだところで、隠し味に少量のすりおろしニンニクを加えれば、リンゴのツナサラダの完成だ。
めくるめく肉汁の肉まんとの相性もばっちりだろう。見た目からも分かる通り、あっさりしていて美味しいはず。
完成したサラダをテーブルに並べると、さっそく怪人たちが寄ってきた。
「これは、慎ましやかな一品だな」
そう言いながらも、中華まんが早速サラダを口に運ぶ。
「なんと! このさっぱりとした味わいは、リンゴか?」
「ええ、それにレモンなどで味付けをしました」
ケイが言うと、中華まんは何度も頷き、他の怪人たちにもサラダを勧めた。
「これは美味いぞ」
「なるほど、ごはんとも相性はばっちりではないか?」
「待て待て、パンに挟めばサンドイッチとしてもいけるだろう」
怪人たちは思い思いの可能性を話しながら、サラダをパクパクと食べ続ける。どうやら、さっぱりした味わいと、アレンジの広がる可能性に心を奪われている様子だ。
ふと、ケイが収穫場所を眺める。
猟兵たちが敵を引き付けたおかげで、今や収穫をしている怪人は一体もいない。
ならば、後は目の前の怪人たちを撃破するのみだ。ケイは食べるのに夢中になる怪人たちに近づき、小型の盾・アリエルを構えた。そして、そのままシールドバッシュを放ち怪人たちを次々と弾き飛ばす。
「何事だ?!」
「はっ! もしや、敵か?!」
マヨネーズを口につけた怪人が叫び戦いの構えを取った。
だが、遅い。
「これで、終わりです」
ケイは両掌から高圧電流を放ち、サイキックブラストを発動させた。
「くおー!」
「美味しくいただいていたのに―!」
などと叫びながら怪人が消えていく。
「掃討完了ですね」
ケイは残って居た怪人を鮮やかに退治し一息ついた。
こうして、この戦場は猟兵たちの勝利に終わったのだった。
大成功
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