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ぶっちゃけるとビキニアーマー

#アックス&ウィザーズ #群竜大陸 #勇者 #勇者の伝説探索

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●勇者ジュノンとその鎧
 かつて、アックス&ウィザーズの世界で帝竜ヴァルギリオスに挑んだという数多の勇者たち……。
 戦いの舞台となった群竜大陸が沈没する際、それと運命を共にしたとされる彼らの中に、ジュノンという勇者が名を連ねている。
 剣技も魔法も比類なき使い手であったというジュノンには、他にも様々な逸話が残されていた。
 その内の一つに『サファイアの大滝の大蛇退治』がある。
 とある地方の山森の奥に存在する、壮観な瀑布。
 清き水に蒼穹の色を映し、サファイアの如く輝くその大滝に、ある時おぞましき多頭の大蛇が棲み付いたのだと。
 滝に近付く人や獣を喰らうばかりか、身体より滲み出る毒によって下流の村々にまで被害を及ぼしたその大蛇を、正義感溢れるジュノンは見事に退治するのだが……。
 ……最後の最後に足を滑らせ、ジュノンは滝壺へと転落してしまう。纏っていた鎧の重さで溺れ掛けたジュノンは、慌てて鎧を脱ぎ捨てて生還したのだとされる。
 彼のサファイアの大滝の滝壺には、その時に脱ぎ捨てられたジュノンの鎧が、今なお沈んで眠っているのだと言われていた……。

●ウォーターフォール!
「――そんなわけで! 皆に久し振りにお願いしたいことがあるんやけどー」
 烏の濡れ羽色のボブカットを揺らし、くるりんと振り返ったグリモア猟兵――灘杜・ころな(鉄壁スカートのひもろぎJC・f04167)は、勇者ジュノンの逸話を聞いてくれた猟兵たちへ満面の笑みを浮かべた。
 ……学校の制服だという緑色のプリーツスカートが、遠心力で花開くように舞い上がるが……肝心の中身はギリギリ見えそうで見えない。
 相変わらずの鉄壁スカートぶりを見せ付けつつ、ころなは語る。
「アックス&ウィザーズのオブリビオン・フォーミュラ――かもしれへん帝竜ヴァルギリオス。一刻も早くその所在やと言われとる群竜大陸を見付けへんといかんわけやけど……残念なことに、未だ発見には至っとらんのが現状や。他にも色々事件は起きとるけど……こっちも放っとくわけにはいかんのよ」
 神妙に言ったころなは、右手の人差し指を立ててみせる。
「うちらグリモア猟兵も、帝竜や群竜大陸に関する予知を何度も試みとるわけやけど……上手くいっとらんのが現状や。それの精度を上げる為には、かつて帝竜に挑んだ勇者たちの痕跡を集めてもらう必要があるんよ。……まあ、この辺は知っとる人も多いかなぁ?」
 要するに――今回はころなが先に語った勇者ジュノン、その鎧を回収してきてほしいという話である。
「現場であるサファイアの大滝には、うちが転移で連れてくわ。皆には、その滝壺のどっかに沈んどるはずのジュノンの鎧を見付けて引き揚げてほしいんよ。サファイアの大滝は……うちと同じUDCアース出身の人には、『落差を十数m規模にまでサイズダウンさせたナイアガラの滝』言えば、イメージ出来るかなー?」
 つまり、一口に『滝壺』と言ってもなかなかの広さがあり、ほとんど湖と言って良い規模であるらしい。……その中から鎧一つを見付け出すには、それなりに工夫が必要かもしれなかった。
「ちなみにや、サファイアの大滝はうちらグリモア猟兵の転移なら簡単に行けるけど……普通の人が向かうには結構道のりが厳しい場所にあってなぁ。せやから当然、周囲に村やらお店やらは無いんや。必要なもんがあったら、転移前に準備しといてなー?」
 ただ、それは逆に言えば、猟兵たちだけで羽を伸ばせる場所であるということでもあった。
 季節としては段々と暑気を増していく頃。もちろん、勇者の痕跡の発見という主目的を忘れてはならないが……普段から忙しく死線を潜っている猟兵稼業。本格的な探索の前に、秘境の美しい水辺で少しばかり水遊びに興じても許されるかもしれない。
 そう思えば彼の滝も、度胸試しの飛び込みなどにはうってつけかもしれなかった。
「……ただ、件のジュノンの鎧……それを狙っとるオブリビオンの存在も、微かに予知出来たんよね……。皆、油断せんようになー?」
 ころなはそう注意を促して、話をまとめた。
 ともかく皆、向かうならまず――水着の準備だ!

●???
 何処とも知れぬ暗がりの中に、女のくすくす笑う声が響く……。
「伝説の勇者ジュノンの鎧……それはわたくしにこそ相応しいですわ」
 自信たっぷりに言ってのけた女は、闇の中でもなお輝く金色の髪を艶やかに掻き上げる。
 その反動で、胸部にそびえる壮大なる連峰が量感たっぷりに揺れた……。


天羽伊吹清
 初めましての方は初めまして。
 お久し振りの方は超々々々々々々々々々々お久し振りでございます。
 天羽伊吹清、およそ三ヶ月ぶりに第六猟兵の世界に帰って参りました!
 ブランクはありますが、新作シナリオ、何卒よろしくお願い致します。

 ……さて。
 第一章は何はともあれ水着回です。
 壮観な自然の水辺で思い切り遊んじゃって下さい。
 滝の上から紐無しバンジーでの度胸試し、おススメですよー?
 ……そうして養った英気で、第二章、第三章を頑張ってもらえれば幸いです。

 ……あと、タイトルで壮大なネタバレをかましていることは気にするな、皆!
 要するに……そういうことだ……!!

 ――そんなわけで、猟兵の皆様のご参加、心よりお待ちしております。
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第1章 日常 『滝壺チャレンジ!』

POW   :    ためらいもなくダイナミックダイブ!

SPD   :    計画的にカウントダウンダイブ!

WIZ   :    おっかなびっくり突き落とされダイブ!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

村雨・ベル
ころなちゃんも滝壺遊びに行けたらよかったのにねー
よしよし、水着ポロリでころなちゃんびっくり大作戦は次回の楽しみということで!

伝説の勇者の鎧どんなものなのでしょうかー
形状とかわかればいいんですけどねー
いやー 本当わっかんないなー!

壮大な滝に飛び込むなら水着はサイズの合ってない白いスク水
これですね~紐とかだと脱げちゃいますからね
ちょっと水で透ける可能性があっても脱げるよりきっとましです!

そして魔眼で会う人全員のサイズ計測です!(ころなちゃんも)
目の保養しないと

飛び込むときは度胸一発 ためらってる人達も巻き込んで
一気にいっくよー!

あ そういえば私あまり泳ぎ得意じゃなかったや!
アドリブ・連携ご自由に!


ユーフィ・バウム
※アドリブも絡みも歓迎です

出身世界アックス&ウィザーズでの冒険は楽しみ!
秘境の美しい水辺で遊ぶのは
きっとリフレッシュできますね!
【世界知識】で事前の学習。そして水着を持参していきますね
仲間とは水をかけあったりして楽しみます

滝に対しては、ここは自然の中で育った者としては
勿論、「ためらいもなくダイナミックダイブ!」しますよ
【力溜め】、【勇気】を胸に力いっぱい【ダッシュ】
どーんと行くのです!いざ、これが森の勇者のダイブです!!

ぷはぁ。……きっと気持ちいいですね
ダイブが終わったら水辺に集まってくる【動物と話す】
なんだかとっても癒しの時間ですね~……
さぁリフレッシュできました。探索も大成功にしましょう!



 ジュノンなる勇者、その物語の舞台となったとされる瀑布は、なるほど……実に壮観な眺めであった。
 落差十数mに及ぶ滝の上から眼下を見れば、立ち昇る水煙が雲海のようである。
「ころなちゃんも滝壺遊びに行けたらよかったのにねー」
 その場所にて、猟兵たちをこの地へ誘ったグリモア猟兵を思い遣るのは村雨・ベル(いすゞのエルフ錬金術士・謎の村雨嬢・f03157)だ。
 意外に出る所は出て引っ込む所は引っ込んでいるナイスバディを、今は白いスクール水着姿で惜しげもなく晒している。……水着のサイズが若干小さいらしく、胸元のぱっつんぱっつん具合やお尻の喰い込み度など、結構デンジャラスであった。
「よしよし、水着ポロリでころなちゃんびっくり大作戦は次回のお楽しみということで! ……それにしても、伝説の勇者の鎧どんなものなのでしょうかー。形状とか解ればいいんですけどねー。いやー、本当わっかんないなー!」
 グリモア猟兵に何やら不穏な予告をしつつ、ベルは今回探す勇者の遺物について首を捻る。……何処か白々しいのは本当に何故だろうか? MSも解らない。
 ――そんなベルの眼鏡越しの赤い眼差しが、その瞬間一際輝く。彼女の視線の先には、日焼けした肌に空色の大きな瞳が愛らしい銀髪の少女の姿。ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)である。
 このアックス&ウィザーズで生まれ育ったユーフィ、出身地での冒険に心躍らせていた。けれど、その前に……。
「秘境の美しい水辺で遊ぶのは、きっとリフレッシュ出来ますね!」
「うんうん、私もそう思います。というか、現在進行形でリフレッシュ中です!」
 ユーフィの手を取り激しく同意するベルだが、その目が尋常ではないことにユーフィは気付かない。
 ……実はベル、とんでもない特技があった……。
「『森羅万象、全ての根源を見通す我が瞳に測れぬ物は無し。目覚めよ我が身に宿りし魔力の輝きよ』……!」
 何とこのエルフ――見ただけで女性のスリーサイズを看破出来るのだ!
 ……ちなみに、転移の際にちゃっかりグリモア猟兵のロケットおっぱいとかも計測して目の保養をしている。
 その魔眼が今、ユーフィに――!
(……ふむふむ胸のサイズは少々慎ましやかながら腰のくびれは絶妙ですそしてそこから続くお尻の稜線はおお……おおっ……おおおおっっ……!?)
「――ぶふっ!!」
「ええっ!?」
 突如鼻血を噴出して白スク水を赤く染めたベルに、ユーフィは目を白黒させた。
 ……そういう脱線はありつつも、水遊びの為に事前学習までしてきたユーフィ、それを堪能すべく、いざ滝の上から滝壺を見下ろす。
 水飛沫が薄く霧を為す中に佇むユーフィは、天女と見紛いそうなほど幻想的であった。……もっとも、普段から『抗魔』という最低限の部位しか隠さない防具を愛用する彼女。今回身に着けている水着もそれに負けぬほど布面積が少ない物で……もしも男性が見ていたら、目のやり場に困ったかもしれない。
 ――ベルは新たな鼻血が噴き出るのも構わずガン見しているが。
 彼女の視線は意に介さず、ユーフィはいよいよ滝壺チャレンジ、滝の上からのダイブに臨もうとしていた。
「わたしも自然の中で育った身……ここはもちろん、『ためらいもなくダイナミックダイブ!』しますよっ」
 勇壮な宣言をして、ユーフィは助走の為の距離を取る。呼吸を整えて力を全身に溜め、勇気も胸いっぱいに溜め込んだら……地面を思い切り蹴り付け、走り出す。
「どーんと行くのです! いざ、これが森の勇者のダイブです!!」
 疾風の勢いで空中へ躍り出たユーフィの様は、『跳躍』というよりもむしろ『飛翔』。銀の羽毛をなびかせた麗鳥が蒼穹へ舞い上がる姿が幻視された。
 彼女の勇姿に感化されたのか、躊躇していた猟兵たちの中にも意を決して滝壺に身を躍らせる者がちらほら現れる。それでもまだ踏ん切りが付かない者は――駆け込んできたベルに巻き込まれた。
「度胸一発! 一気にいっくよー!!」
 そのベルを、一足先に滝壺へ着水したユーフィが見上げていた。
「ぷはぁ。……冷たくて気持ちいいですね。水も凄く綺麗で、底まで見通せそうです…………あれ?」
 刹那、ユーフィは……宙にあるベルの顔が引き攣っているのを目撃した。
(あ……そういえば私、あまり泳ぎが得意じゃなかったや!)
 そんな大事なことを忘れて滝壺への紐無しバンジーを敢行したベルが、水面に激突して盛大な水柱を上げる。
 ……数秒後、水底から俯せで浮かんできたベルは、脱力したままどんぶらこ~、どんぶらこ~と流されていった……。
「――って、だ、大丈夫ですかっ!?」
 慌ててユーフィはベルを追い掛け、気絶した彼女を水から引っ張り上げる。
 岸にベルを寝かせ……ついでに水着の白い布地が透けて乳房の先端やらお尻の割れ目やらが盛大に見えている彼女の身体にタオルを掛けてやりつつ、ふとユーフィが顔を上げれば――岸辺の木々の間より、リスやらウサギやら鹿やらの動物たちが、好奇心旺盛な瞳をユーフィへと向けていた。
 微笑んだユーフィが手招きすると、動物たちは我先にと彼女の許へ集まってくる。
『お姉さんたち、誰?』
『怖くない? 怖くない?』
『珍しいひと、お話聞かせてー!』
 普通の人には解らない動物の言葉も、ユーフィには感覚的に理解出来た。彼らの背中を撫でたり顎をくすぐったりしつつ、ユーフィは暫しのお喋りに興じていく。
(何だかとっても癒しの時間ですね~……)
 自分の中に張り詰めていたものが緩んでいくのを感じ、ユーフィはまた笑みを深くする。
「――さぁ、リフレッシュ出来ました。探索も大成功にしましょう!」
 決意も新たに、ユーフィは女の子から猟兵の顔へと表情を引き締めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ハロ・シエラ
水中の毒蛇を退治した勇者の伝説ですか。
何となく私のダガーの出自と似たような物を感じますね。
今回は蛇退治では無い様ですが、私も【水泳】は少し出来ますし力になれるでしょうか。
水の中で動きやすい装備も持っている事ですし。

相手は沈んだ鎧、とりあえず潜らなければならないでしょう。
となると高い所から飛び込んでその勢いで潜る方が早そうです。
【第六感】で場所にあたりを付け、【勇気】を持ってそこに向かって勢い良く【ジャンプ】しましょう。
【空中戦】の要領で狙った所に落ちる事が出来るように調整します。
後はなるべく長く潜って探すだけです。
飛び込んだ先に岩などあるといけないので、その辺はユーベルコードで回避します。


イネス・オルティス
この滝つぼに例の鎧が沈んでいる……と、広いし深さも結構ありそうね
これは骨が折れそうだわ

〔イネスの水着〕を着て飛び込みに挑戦
深いところにたどり着くには、高いところから飛び込めばいいんじゃないかという発想
これはそのテストみたいなものよ
「さあ、いくわよ!」

ザンブと飛び込んだ衝撃で水着が外れた……りしても”恥ずかしさ耐性”があるから大丈夫
「所詮一枚布を巻いてるだけだものね、しょうがないか」
「ま、水着を探すのも練習になっていいわね」

と水中を”水泳”で泳ぎ水着を探す

アドリブ・絡み・可 ””内技能



 他の猟兵たちが水遊びに興じる中、一足先に勇者の遺物の捜索に動き出す者も居る。
 ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)もその内の一人だ。
「水中の毒蛇を退治した勇者の伝説ですか。……何となく、私のダガーの出自と似たようなものを感じますね」
 己の『サーペントベイン』……『蛇切』の名を冠する短剣を意識しつつ、ハロは滝の上から滝壺全体を見渡した。
「この滝壺に例の鎧が沈んでいる……と、広いし深さも結構ありそうね。これは骨が折れそうだわ」
 ハロも同じく抱いた感想を代弁したのは、イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)である。彼女の言葉通り、雲一つ無い蒼穹の色を映した水面はほとんど湖と言って良い規模だ。この中からたった一つの鎧を探し出すのは、かなりの手間と労力を要することになるだろう……。
「今回は蛇退治ではないようですが、私も水泳は少し出来ますし、力になれるでしょうか。……水の中で動き易い装備も持っていることですし――」
 言って、ハロは身に着けていた黒い軍服を脱いでいく。その下から現れたのは、ウサギっぽい意匠が随所に盛り込まれたボディラインに密着するスーツ。特に股とお尻に喰い込む布地がハロの脚線美を強調していた。
 ……あれ? これってもしやバニースー……げふげふ。
 イネスの方も幅広の一枚布を利用した水着姿となる。
 ハロとイネス、彼女たちの考えは基本、似通っていた。
(相手は沈んだ鎧、とりあえず潜らなければならないでしょう。――となると高い所から飛び込んで、その勢いで潜る方が早そうです)
(深い所に辿り着くには、高い所から飛び込めばいいわよね? これはそのテストみたいなものよ)
「――さあ、行くわよ!」
 先に滝の上から足を踏み切ったのはイネスだ。波打つ赤茶色の髪を風になびかせ、その均整の取れた肢体が十数m下の水面へザンブッと飛沫を上げて消える。
 彼女の姿を見送ったハロは、しかしすぐには後に続かず、思考を研ぎ澄ます。
(大蛇と激戦を繰り広げた勇者が、その決着に一息を吐いたところでうっかり足を滑らせた……それで落ちる先、沈む場所は――)
 猟兵として積み重ねてきた戦いの経験と第六感を頼りに閃いた場所に向け、ハロは身を躍らせた。微かに過ぎり掛けた臆病風は、より強い勇気で抑え込む。耳元でごうごうとなる風音を聞きつつ、空中戦を行う心持ちで手足を振り、腰を捻り、目標とした水面へイルカのように飛び込んだ。
(――綺麗な水ですね。透き通っていて、かなり深くまで見通せます)
 クリアな視界に任せ、ハロは深く深く潜っていく。予知染みた正確さで未来を予測するユーベルコードを用いてみるが、危険も感知されない。……やがてハロの足は、サラサラとした砂が積もる水底を踏み締めた。
(苔むした岩も転がっていますが……鎧らしき物は見当たりませんね)
 流石に一回目の飛び込みで見付かるほど幸運なこともなく、ハロは息の残り具合も考えて浮上を開始した――と。
(……ん? んん……?)
 目の前に流れてきた『それ』を、思わずハロは掴み取るのだった……。
 ……同じ頃、水中へ先行したイネスであるが……。
(……困ったわね)
 砂の水底に仁王立ちし、たゆたい揺れる水の中を彼方まで凝視していた……全裸で。
 ――もう一度言う。全裸で!
 水の流れに踊る髪は珊瑚の如く。遥か頭上の水面から降り注ぐ陽光に照らされたイネスは、知らぬ者が見ればこの湖の精霊と思われたかもしれなかった。
 ……彼女に何が起こったのか? 端的に言えば、飛び込んだ時の衝撃で水着が外れて何処かへ流されてしまったのである。
(所詮一枚布を巻いていただけだものね。しょうがないか)
 あっさりそう割り切ったイネスは、「ま、水着を探すのも鎧を探す練習になっていいわね」と行動をシフトしたのだが……すぐに見付かるだろうと高を括っていた水着は今なお一向に見付からず、少々焦燥感が首をもたげてきていたのだった。
 それにしても……水中とはいえ、胸の先端部もお尻の渓谷も股間の最危険部位も隠さない堂々っぷりである。流石はビキニアーマーを伝統とする一族の戦士、羞恥心を抑制する術は骨身に叩き込まれていた。
 ……それは、女性としてどうなのだろう……?
 ともかく、息が続かなくなってきたイネスは、一旦諦めて湖面へと浮上するのだった。そして……。
「……ぷはっ。――ぅん?」
「……っは! ――あ」
 奇しくも同時に水の中から顔を出したイネスとハロは、お互いに気付き顔を向け合う。……直後、イネスはハロの手の中の見覚えのある一枚布を捉え、ハロの方は水面にプカプカと浮くイネスの胸部のメロンの如き実りが何にも包まれていないことから事態を察した。
「……どうぞ」
「……ありがとう」
 ハロが神妙な顔で差し出した布を、イネスも神妙な顔で受け取った……。
 ……勇者ジュノンの鎧は、見付かるまでまだまだ時間が掛かりそうである……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

彩波・いちご
アルテミスさん(f02293)と一緒
水着着てデートというかのんびりと
※セパレートでスカート付きの女物の水着です

張り切る彼女に誘われて滝の上からの紐無しバンジーに挑戦
…なんか妄想に浸ってる彼女を正気に戻そうと声をかけようとして
「あっ」
足を滑らせ、咄嗟に何かに掴んだものの、そのまま滝に落ちていく私
というか掴んだのって、彼女のぱんつでは…

下丸出しで落ちてきた彼女ともつれるように滝つぼでもがいているうちに
彼女が溺れてしまい…これどう考えても私のせいですよね?

引き上げて…人工呼吸を
マウストゥマウスで口を透けて息を送り込み
息吹きかえして一安心、と手にした布で汗をぬぐい
…って、これ彼女のぱんつでしたー?!


アルテミス・カリスト
いちごさんと一緒
いちごさんのことは女の子だと思い込んでいます

「ここが伝説の勇者が飛び込んだという滝ですね!
正義の騎士として、いちごさんにいいところを見せましょう!」

せっかくのいちごさんとのデート……じゃなかった、二人での冒険です。

ビキニの水着姿でいちごさんをバンジーに誘い二人で滝の上に登ります。
ふふ、こういう高いところなら吊り橋効果でいちごさんも私にメロメロ……
って、いけません!
騎士たるもの、女の子同士でそんなことを考えるなんてっ!

などと一人で悶えていたら、いちごさんが足を滑らせて私のビキニのボトムを掴んで滝に落ちていき……

あられもない格好になった私は悲鳴を上げて滝に飛び込み溺れるのでした。



 滝の上には、また新たな猟兵たちがやって来ていた。
「ここが伝説の勇者が飛び込んだという滝ですね!」
 凛とした声を響かせたのはアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)だ。普段は勇ましき軽金属鎧姿の彼女だが、今日は可憐ながらも少々大胆なビキニ水着で決めている。
 そんなアルテミスの隣で彼女に負けぬ可憐さを振り撒いているのは彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)だ。スカート付きのボトムスのセパレート水着がとても良く似合っている。
 ……本当の性別などどうでもよくなってしまうレベルで。
 そして、いちごの真実を知らぬアルテミスもまた、いちごの美少女っぷりに盛り上がっていた。
 いちごが髪を掻き上げる仕草、頬を撫でる風に目を細める様……全てに心臓を高鳴らせる。
(折角のいちごさんとのデート……じゃなかった、二人での冒険です)
「正義の騎士として、いちごさんにいいところを見せましょう!」
 そんな思惑の下、アルテミスはいちごを滝の上からの紐無しバンジーへ誘ったのだった。
「わぁ……上から見ると結構高いですね……」
 少し腰が引けるいちごの姿に、アルテミスは期待を押し殺し切れず表情筋を緩めてしまう。
(ふふ、こういう高い所なら吊り橋効果でいちごさんも私にメロメロ……)
「――って、いけません! 騎士たる者、女の子同士でそんなことを考えるなんてっ!」
 情動と騎士道を脳内で激突させ、アルテミスは身をくねらせる。……そんな彼女に、当のいちごは戸惑いの眼差しを向けていた。
「……あの、アルテミスさん? ――あっ」
 金髪の少女騎士へ声を掛けたいちごだが――今一度言うがここは滝の上。足場も濡れて滑り易い場所だった。
 いちごの足は、或いは伝説の勇者ジュノンがそうだった如く滑り……その身を滝壺の方へ傾がせる。いちごは咄嗟に、掴み易い位置にあった『それ』を力いっぱい引っ掴んでしまった。
 ――ズルンッ、スポッ!
 ……が、生憎『それ』は、決して重くはないいちごの体重すらも支えられなかった。ずり落ち、解けて……支えを失ったいちごの身体は滝壺の真上の空中へ投げ出される。
「っきゃああああああああああああああああああああっ!?」
「――っっきゃぁぁああああああああああぃぃやぁああああああああああ――――――――っっ!?」
 想定外の空中遊泳にいちごから悲鳴が上がる……が、それ以上に盛大な悲鳴を上げたのはアルテミスだ。
 思わず悲鳴を止めてキョトンとしたいちごは見る。……白桃の如き瑞々しさを持つ、アルテミスの剥き出しになったお尻を……。
「………………あ」
 そのおかげで、いちごは自分が咄嗟に掴んだ、今も握り締める『それ』の正体を悟った。
 ある意味でいちごよりも緊急事態に陥ったアルテミスはテンパりが極致である。……何せ、妄想の世界から帰還してみれば下半身が丸出し、大切な所も丸見えという有様だったのだから……。
「!?!?!?!?!?!?」
 アルテミスとて15歳の少女。その純情はお天道様の真下で下半身防御力0という事態に耐えられるものではない。故に、反射的に彼女は今の自分の痴態を隠せる場所を目指して飛び出した。
 ――眼下の滝壺へ。
「――え? ええっ!?」
 いちごが驚愕したのも無理はない。着水の衝撃に息が詰まり、さらに勢いよく水中深くまで沈み込んだ後、どうにか湖面まで浮かび上がってみれば――アルテミスのお尻とトップシークレットな部分が降ってきたのだから。
 それを顔面で受け止める形になり、いちごは再び水中深くまで押し込まれる。
(んんっ、んんんんんん~~~~~~っっ!?)
 まだ、ほぼ呼吸を整えられていなかった状態で、二度目の水中である。いちごも少なからず焦った。本能的に口をパクパクさせ、酸素を求める。
 ――結果、今ちょうど顔を覆っている、アルテミスの『ある部分』へ吸い付くこととなった……。
(――んきゃっ!? きゃ、ぁ、ううぅぅ~~~~~~っ!!)
 アルテミスの口から吐息が泡となって零れた。背筋がビクンッと反り返る。
 比喩ではなく、いちごにとっては真面目に命懸けの吸引だ。その吸引力は凄まじく……アルテミスの『非常に大切な所』はいちごの唇と密着し、恋愛映画のクライマックスの如き熱い口付けを交わすこととなる。
 その刺激はアルテミスの背骨を駆け上がり、彼女の脳髄に桃色の電撃を流した。
(あ、あっ、いちごさ……だ、駄目ぇええええ……!!)
 喘ぎの代わりに唇から泡を溢れさせ、アルテミスは逃げようと身をくねらせるが……『溺れる者は藁をも掴む』のことわざの通り、溺れ掛けのいちごはアルテミスの太股に腕を回し、彼女のお尻もがっちりホールド。憐れ、少女騎士に逃れる術など無い。
(やっ、やぁっ……そんな、強……ぅ、うあっ、な、何かキちゃいますぅ……! す、凄いの、ク、クるっ、あ、あっ、あ、あ、ああぁぁああああああああああっっ…………!?)
 ……アルテミスの意識が消し飛んだのは、肺から空気を吐き尽くしたせいか、それとも別の原因だったのか、きっと本人にも解らなかっただろう……。

 ……数分後、ほとんど湖である滝壺の畔で、いちごは荒い息を吐いていた。
 一見華奢でも、いちごも猟兵である。酸素不足で朦朧としながらも、どうにか陸地まで泳ぎ着いたのだ。
 ……ただ、アルテミスの方はそうはいかなかったようで……。
「はあっ、はぁっ……これ、どう考えても私のせいですよね……?」
 傍らで仰向けの、ピクリともしないアルテミスを見詰め、いちごの表情に痛ましげなものが浮かぶ。
 だが、アルテミスも猟兵だ。その生命力は常人よりも強いはずである。急いで適切な処置を施せば間に合うかもしれない……。
 ならばいちごは躊躇わない。潤んだ瞳でアルテミスの顔を覗き込み、その頬へ手を添えて――今度は彼女の上の唇へ、己の唇を重ねる……。
「ん、んっ……ふっ、んんっ……」
 一度……それで駄目なら二度、三度とアルテミスと唇を重ね合わせ、息を吹き込むいちご。その数が十を超えた時――アルテミスの背が弓なりに跳ねた。
「っ……! ゴホッ、カポッ……!!」
 口から水を吐き出し、激しく咳き込んだアルテミス。……暫し待てば咳は治まり、胸が静かに上下し始めた。
「アルテミスさん……良かった……!!」
 涙目で歓喜の表情になったいちごは、いつの間にか滲んでいた額の汗を手に持った布で拭う……。
「……あれ? 布……?」
 何の布だったかと広げてみたいちごは――アルテミスの水着のボトムスを未だ握り締めていた事実を理解した。
「わああああっ!? ……って、ああああっ!!」
 いちごが思わず手離してしまったビキニ水着の下は、滝壺の水面に落ちて流されていく。追い掛けようとしたいちごだが、そこでもう一つの重大な案件に気が付いた。
 そう――今なおアルテミスの下半身が丸出しであることに。
 アルテミスの水着の下の回収が先か、彼女のあられもない格好を隠す方が先か……決められずいちごは右往左往するのであった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

フレミア・レイブラッド
みんな元気ねぇ…と滝の下の岸のところで、連れて来た水着姿の雪花(雪女見習い)を侍らせたり抱きしめたり弄ったりしつつ、紐無しバンジーしてる可愛い子達を水に足をつけながら眺めてるわ(自身は露出高めな赤いビキニ姿)。
わたし自身はバンジーに興味ないし…でも、鎧は滝つぼに落ちてるのよね?
飛び込めば見えるのかしら?

そういえば、鎧はともかく、退治された多頭の大蛇ってオブリビオン化してたりとかするのかしら?とか大蛇に興味を持ってみたり、他のコ達の水着を【念動力】でこっそりイタズラしてみたり…。
わたしなりにこの久しぶりのバカンスを楽しませて貰うわ♪

※アドリブ、絡み等歓迎


子豚・オーロラ
POW主体で行くわ

この後戦いが控えてるみたいだし、準備運動がてら遊んでおこうかしら
水着はいつもの衣装をピンクにカラーチェンジしたやつを着るわ
たまには色違いも気分が変わっていいんじゃない?

そして滝の上から思いっきりジャンプ!
胸を真下に突き出し、胸から思いっきり着水する格好で飛び込むわ
【捨て身の一撃】の応用ってところかしら
どれくらい水柱があがるか挑戦してみるのもいいわね

くぅぅっ……やっぱりすごい衝撃……まだ胸がじんじんしてるわ……
でもちょっと癖になる感じかも……

一通り終えたら水から上がって休みましょうか
あれ? あの水に浮いてる布、私の水着に似て……え!?


死絡・送
縁のある子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)さんに誘われて来てみたら参加してる面子が水着、そんな中自分だけが蝙蝠を模したヒーロースーツ姿で参加。水着姿の女性陣は無難にほめる、胸の大きい女性が好きと言う己の色欲は自戒しマスクで視線は隠すが可能な限りガン見とかはしない。
仮にもノーブルバットと名乗っているので。
照れ隠しにライドアップで愛車と合体しロボット形態になり躊躇わずダイブ
しライトで照らしながら地道に探索。 溺れた仲間を見つけたら助ける。
探索ではロボのパワーで障害の排除とか行い真面目に探して引き上げに挑む。


サラヴェス・ゴッディーヴァ
あらあら、まぁまぁ。
滝壺にダイブだなんて…ふふ、罰ゲームのようで面白いですわね
(お笑いが好き)
普段なかなか出来る体験ではありませんし、ぜひ体験してみたいですわ。

(水着に着替え)
(意外と布地の少ないビキニ姿にて ※詳細お任せ)
店員さんのオススメを購入しましたの
(形良く豊満な乳&ないすばでぃ)

(滝にて)
下から見るのとは違う景色ですわね
(髪をかきあげ)
さぁ、いきますわよ
(ためらいもなく、美しくダイブ)

…っ、あぁ、凄かったですわね、見える景色、迫る水面…!
クセになってしまいそうですわね
何回でもダイブしたいですわ
…あら?水着がズレ…
だっ、誰も見てませんわよね?(赤面)

※アドリブ&絡み&ネタ大歓迎♡



「みんな元気ねぇ……」
 色々と大盛り上がりな他の猟兵たちに、少し気怠げに呟いたのはフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)であった。滝の下の岸辺に腰掛け、爪先で水面をパシャパシャと揺らしている。……身長こそ低めの彼女であるが、良好に発育した肢体は充分に女性的魅力に富んでいた。今などそれを高露出度の赤いビキニで見せ付けており、仕草の可憐さも相俟って、男性が見たらたちまち心奪われてしまっただろう。
 ……もっとも、当のフレミアはこの場では異性よりも可愛い同性にご執心のようだった。過去のとある事件で虜とした雪女見習いの少女を膝の上に乗せ、その髪を指で梳きながら、今また滝の上から滝壺へと身を投じた女性猟兵を眺めて微笑んでいる。
「わたし自身はバンジーに興味ないけど……でも、鎧は滝壺に落ちてるのよね?」
「そうきいてるのー、おねぇさま」
「雪花、よく覚えてたわね」
 自身と色違いの白い水着姿の雪女見習いを褒めつつ、フレミアは思案する。
「……その鎧、飛び込めば見えるのかしら? ……あら?」
 フレミアの代わりにそれを確かめると言わんばかりに、また滝の上に新たな猟兵が現れた……。

「姓は子豚、名はオーロラ、爆乳剣士オーロラ、参る!」
 戦に臨む如く滝の上で名乗りを上げたのは子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)だ。……否、彼女自身はまさしくその心持ちであったかもしれない……。
(この後戦いが控えてるみたいだし、準備運動がてら……ね)
 グリモアベースでグリモア猟兵が語っていた『勇者ジュノンの鎧を狙うオブリビオン』……その存在をオーロラは意識していたのだ。
 早くも闘志を燻らせているオーロラの横に、こちらは逆に落ち着いた雰囲気の乙女が歩み出た。サラヴェス・ゴッディーヴァ(エルフのクレリック・f05987)である。
「あらあら、まぁまぁ。滝壺にダイブだなんて……ふふ、罰ゲームのようで面白いですわね」
 バラエティ番組の企画を楽しむ視聴者のような調子で言うサラヴェス。
「普段なかなか出来る体験ではありませんし、ぜひ体験してみませんと」
 メイドや執事に世話されていた経験もあるという、上流階級のオーラが半端ないサラヴェス。当然未体験の領域である滝壺ダイブに内心うずうずしているようだ。
 それにしても……オーロラにしろサラヴェスにしろ、凄い格好である。
 オーロラは、露出度という一点において今回集まった猟兵の中でトップをひた走っていた。トップスは包帯のような細さの桃色の布を巻いているのみ。ボトムスはトップスと同色の喰い込み激しいほぼ紐のような代物。
 ……ちなみに彼女、普段も色が白いだけの同様の風袋である。
 サラヴェスはオーロラほどではないものの、着用するビキニの布地がやはりかなり少ない。白地に金の縁取りがされたデザインは上品ではあるのだが、彼女の形良く豊満な乳房は先端部とそのごく周辺のみが布に覆われ、威容の大部分は陽光の下に晒されている。ボトムスも、上向きの形の良いお尻に危ういほどに喰い込んでいた。
「店員さんのおススメを購入しましたの」
 ……絶対に騙されているとサラヴェスをたしなめるべきか、店員さんグッジョブと親指を立てるべきか……?
「――ええ、大変お似合いだ。オーロラさんももちろん似合っている。普段と違う色のせいか、新鮮な印象を受けるな」
「あら、ありがとう。たまには色違いも気分が変わっていいんじゃないかと思ったのよ」
 サラヴェスもオーロラもクールに褒めたのは……誰もが水着姿のこの滝において、ただ一人全身を覆うヒーロースーツ(蝙蝠を模した物で色は黒)を着用した死絡・送(ノーブルバット・f00528)だ。
 ……暑くないのかと心配になるが、この姿は送にとって間違いなく必要なものである。何せ彼―― 大 き い お っ ぱ い の 女 性 が 大 好 き な の だ !
 そう……そんな送にとって、細布を喰い込ませてデンジャラスにたわむオーロラの爆乳も、サラヴェスの高貴な巨乳もガン見したくて仕方のないものなのだが……決意の16歳男子の送、我慢。仮にも『ノーブルバット』――『高貴なる蝙蝠』を名乗る身として、下賤な真似など出来ないのである。……それでもチラチラ女性たちの胸部へ向いてしまう視線を隠し通す為に、フルフェイスのマスクは必須なのだ……!
「……。『行くぜ、合体変形だ!』」
 己が内の色欲を吹き飛ばすように、送が『ヴァンプチャージャー』と名付けたヒーローカーへと駆けた。発動したユーベルコードにより、変形した愛車が彼の身に纏われていく。
「――お先に行かせてもらうぜ!!」
 3m台の半ばに達するロボット形態へ変じた送が、先陣を切って滝壺へと飛び降りた。上がった水柱は今日一番のものである。……10代男子の滾る煩悩が、滝の水で少しでも冷やされることを祈って止まない……。
 そして、送の生み出した大いなる水柱は、オーロラの対抗心に火を点けた。
「やるじゃない……だけど、私だって負けないくらいの水柱は上げられるわよ?」
 強気に宣言し、オーロラも湖面目掛けて飛翔する。……高飛び込みにおいては、頭上に伸ばした指先、或いは爪先から着水するのが定石であるが――オーロラはその巨大なる胸を下の水面に向けた。それはある種の捨て身の一撃と言えたかもしれない……。
 ――壮絶な水音と共に上空へ舞い上がった水量は、送が立てた水柱に負けず劣らずのもの。生身のまま、身長も体重も増加するロボット形態の送と同等の結果を出したのだ。オーロラ、恐るべし。
 ……ただ、それなりに代償はあった模様である……。
「くぅぅっ……やっぱり凄い衝撃……まだ胸がじんじんしてるわ……」
 真っ赤になった自らの乳房に、オーロラは顔をしかめる。女性の胸は案外衝撃に弱い。普通なら、あのような飛び込みを行えば痛みで悶絶するだろうが……。
「……でも、ちょっと癖になる感じかも……」
 ……流石は、色々と革新的な豚房流剣術の使い手。オーロラの感想、まさに達人の域。
「……だけど、少し水から上がって休みましょうか。……あれ? あの水に浮いてる布、私の水着に似て……え!?」
 ……まあ、あれだけの衝撃だ。オーロラが纏っていたような保持力の弱そうな水着、脱げても不思議ではない。
 慌てて手を伸ばすオーロラだが、ピンク色の包帯の如き布はすぅっと水中へ沈んでしまう……。
 ――その頃、送は水底でジュノンの鎧の捜索に勤しんでいた。
(……この辺りには無い、か)
 苔に覆われた大岩をロボット形態のパワーで退かし、その下を覗き込むものの……首を横に振る。
 元は愛車のヘッドライトだったものを点灯させずとも、水面から射し込む陽光で視界はクリアだ。……ただ、その視界の中に鎧のような物は映らない。
 幸いなのは、送が飛び込んで以降は溺れる猟兵も見られないことだ。皆、安全に遊んでいるらしい。
 溺れる者が居れば即座に助けに向かう気だった送はほっと息を吐いた。
 ……が、その時、送の頭に何かが引っ掛かる。上から沈んできたらしいそれを、送はロボットと化した指で慎重に摘んだ。
 桃色の細長い布地は、送にも見覚えがあって……。
 次の瞬間、再度頭上から何かが降りてくる気配。反射的に送は首を真上に向ける。
 ――ブルン、ブルンッ、ブルンッ! ブルンッ!!
 水の抵抗を受け、激しく震えながら潜水してくる爆乳……もといオーロラ。その超震動っぷりに送は、ロボ形態でなければ肺の中の空気を残らず吐き出していたはずだった……。
 ……水中でのそんな一幕には気付かず、サラヴェスもいざ、滝壺ダイブの時間である。
「下から見るのとは違う景色ですわね」
 金髪を掻き上げつつ滝壺を覗き込んだサラヴェス、その顔に臆す感情など一切見られない。
「さぁ、いきますわよ」
 躊躇の全く無いサラヴェスの飛び込みは、上空から舞い降りる白鳥の如く。
 彼女の耳元で風が鳴り、青い水面が視界を埋め尽くし、さらに迫ってくる。全身を引っ張る重力の腕は、心地好くすらあって……。
 ――着水。途端に目の前に乱舞する泡の群れ。重力に抱かれていたサラヴェスの身体を、今度は水が抱き締める……。
 十数秒後、湖面に浮上したサラヴェスの顔は、太陽のように輝いていた。
「……っ、あぁ、凄かったですわね、見える景色、迫る水面……! クセになってしまいそうですわね……!!」
 頬を上気させ、蒼穹に向かって興奮気味に感想を語るサラヴェス。
 割と世間知らずな部分がある彼女にとって、この滝壺チャレンジは衝撃的で、その心を鷲掴みにされてしまったようだ。
「もう一度……いえ、何回でもダイブしたいですわ。ええ、早速……あら?」
 改めて滝の上に行くべく、岸に向かって泳ぎ出そうとしたサラヴェスだが――水着のトップスが大きくずれてしまっていることにようやく気付いた。
 二つの山の頂上、花の蕾のようなそれから水滴が滴り落ちて……。
「だっ、誰も見てませんわよね? ――ひぁっ!?」
 赤面しつつ水着を直そうとしたサラヴェスだが――その瞬間、本当に唐突にトップスの紐の結び目が解けた。まるで命が吹き込まれたように、彼女の水着のトップスはその身からすり抜けて、水面を魚のように泳いで離れていく……。
「あ、あっ、ま、待って下さい……!!」
 片手を逃げる水着のトップスへ伸ばし、バシャバシャと焦って泳ぐサラヴェス。その美麗な豊乳はもう片方の腕で掻き抱かれつつも、今にも零れ落ちそうに弾んでいるのだった……。

「――おねぇさま、イタズラはよくないのー」
「あら、そんなこと言うコには、それこそイタズラしちゃうわ」
「きゃー」
 雪花の白い腋をこしょこしょとくすぐりながら、フレミアはサラヴェスへ仕掛けた念動力による悪戯を継続する。
 もっとも、完全にサラヴェスから水着を奪い取るつもりは無く、暫し彼女の焦る様を見守った後、きちんと返すつもりだった。
 フレミアも、彼女なりにこの久し振りのバカンスを楽しんでいるのである。
 ――ただ、その刹那にふと、フレミアの容貌に大人びた……真剣な表情が過ぎった。
「……そういえば、鎧はともかく、退治された多頭の大蛇ってオブリビオン化してたりとかするのかしら?」
 ……少なくとも、今も猟兵たちが遊ぶこの滝には、そのような物騒な化物は影も形も見当たらないが……。
「……おねぇさま?」
「……誰かに見られてる気がするわ」
 何処からか、何者かからの視線を感じ、フレミアは目を細める。
 ……猟兵たちの一時の休暇、それもそろそろ終わりにしなければならないのかもしれなかった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『湖の底へ』

POW   :    とにかく気合、可能な限り全力で息を吸って潜る

SPD   :    素早く泳ぐことで深くまで潜って確認する

WIZ   :    怪しそうな場所に検討をつけてから潜る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 水遊びで英気を養った猟兵たちは、誰からともなくジュノンの鎧の本格的な捜索へ移行し始める。
 一足先に調査を進めていた一部の猟兵たちにより、怪しい所もいくつか絞れていた。

 一つは流れ落ちる滝の直下。
 当然、最も水の流れは激しく、深みへと入っていく水流に捕らわれれば猟兵とて脱出には骨を折ることになるはずだ。
 ただ、その激流にジュノンの鎧が押し流され、深みに嵌まっている可能性は充分に考えられる。

 一つは大小様々な岩が転がり、積み上がっている箇所。
 その岩の隙間、或いは下にジュノンの鎧が隠れている可能性は充分にあり得た。
 ただ、ここは岩を退かす為の膂力、或いは岩の隙間に潜り込める小ささや柔軟性が求められるだろう……。
 また、滝の直下ほどではないがそこそこの深みである為、潜水の工夫も必要かもしれなかった。

 最後の一つは水生の植物が繁茂した一角。
 ここもそれなりに深みにある為、潜る工夫は必要だが……ジュノンの鎧が水草に覆われて見えなくなっている可能性は充分に考えられる。調査は必要だろう。
 ただ、ここは水に棲む生き物の天国でもある。猟兵に害を為せるような強力なものは居ないようだが……多少の迷惑を被らせるようなものは、居たりするかも?

 さあ――君は何処を探してみる?
村雨・ベル
さあ、存分に遊べたのでお仕事しないとね!

どんな形状かは知らないけど鎧というぐらいですし
底の方に沈んでたら私では辛い所ですが……。
今回はちゃんとアテがあるのですよー(ふふん)

水面上に浮遊してゆっくり探すのに愛用の宇宙バイクで探しましょう
なにげに騎乗ぐらいできるのですよ
くまなく探しつつ大小の岩が積みあがってる辺りに流されてきてるのかなと睨んで
『人型戦車・捌型戦鬼』で人型に変形させたらロボの怪力で岩を持ち上げ
第六感で片っ端から探していきましょう
ちょっとした岩の隙間とか水の流れが淀む場所が怪しいかな?

どんな鎧か気になりますねー♪

アドリブ・連携・トラぶるなど歓迎


フレミア・レイブラッド
視線に関して警戒しつつも、とりあえず捜索を優先。
わたしは岩場になってるところを担当しようかしらね。
基礎膂力【怪力20】はそれなりにあるし、背が低いから他のコよりは岩の隙間に入り込みやすいはずよ。
【サイコキネシス】を使えば水の中でも動きやすいしね。…というか、腕力必要ないかも?
後は潜る時に周囲の空気を【念動力】で圧縮して、念と空気の潜水服といった感じで纏おうかしら。

とりあえず、雪花には地上で警戒を行う様指示。
雪花の頬に一つキスしてから潜っていくわ♪
で、岩の隙間に何か見えた気がして隙間に入るも、さっきのイタズラの報いか、豊かな胸の所為か水着が何かに引っかかってポロリと…。あら…?

※アドリブ等歓迎



「さあ、存分に遊べたのでお仕事しないとね!」
 水遊び……だけでなく、美味しいところを色々と堪能した村雨・ベル(いすゞのエルフ錬金術士・謎の村雨嬢・f03157)は溌溂と言って、サファイアの大滝へ改めて臨んだ。
「どんな形状かは知らないけど鎧というぐらいですし――」
 重量はそれなりにあると考えるのが自然だろうか?
「……底の方に沈んでたら私ではつらいところですが……今回はちゃんとアテがあるのですよー」
 自信満々に片目を瞑るベル。彼女が颯爽と跨ったのは、『イージーエイト』の名を与えられた宇宙バイクだ。
「何気に騎乗ぐらい出来るのですよ」
 ふふん、とうそぶくベル。エンジンに火の入ったイージーエイトはサファイアの大滝の滝壺、ほぼ湖と言えるその水面へと飛び出していく。
 如何に宇宙バイクでも、重力下であるアックス&ウィザーズの世界では飛行など出来ないが……それでも優れた跳躍性能がある。石を用いた水切り遊びのように水面を連続ジャンプし、ベルとイージーエイトは駆けていった。
 そんなベルに続き、本格的なジュノンの鎧の探索を始めようとしているのはフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)である。
「わたしは岩場になってる所を担当しようかしらね」
 水遊び中と変わらぬ大胆な赤のビキニ姿で魅惑的なプロポーションを晒し、目標を定めるフレミア。
(……でも、水遊び中に感じた視線も気になるわね……)
「――雪花。わたしが潜ってる間、地上を警戒しておいて。何か起きたらすぐにわたしに報せること。いいわね?」
「わかったのー、おねぇさま」
「いいコね」
 従順な雪女見習いの少女の頬にキスをし、フレミアは滝壺へと身を投じる。水中に沈んだ彼女の肢体に水が絡んで……こない。念動力にて空気を自身の周りに纏い、不可視の潜水服と化しているのだ。『サイコキネシス』を用いて水の流れも精密操作すれば、水の中での移動も支障なく行える。
 フレミア自身は泳ぎに長けていることはないが、創意工夫で瞬く間に目的地、大小様々な岩が積み重なる水底へと到着した。
(さて、と……)
 フレミアがこの場所の担当に立候補したことには理由があった。見た目こそ細身な彼女だが、流石は真祖の血統、怪力には目を見張るものがあるのである。
 事実、大の男が地上でも動かせないであろうサイズの岩を、あっさりと横に転がした。その繊手では抱え難い形状の岩も、サイコキネシスにて簡単に退かしてみせる。
(……というか、サイコキネシスを使えば腕力必要無いかも?)
 その上、身長が低いフレミアは、その分岩と岩の隙間にも入り込み易いはずであった。この場を探索するのに、彼女ほど適した猟兵はそうは居ないはずである。
 そうして、フレミアが効率良く調査を進めていると……。
(っ!? 今、あの岩の隙間に何か見えたような……?)
 湖面から射す陽の光に何かが煌めいた気がして、フレミアはその箇所へ近付く。そこは、特に大きい岩が積み上がっており、フレミアでも動かせそうにない。故に、彼女は自身が岩の隙間に潜り込む方を選ぶ。
 ……ところで、前述した通りフレミアは小柄であるものの――胸の膨らみは並以上のものがある。今回はそれが災いした……むぎゅっ。
(……っ? んんっ? 胸が、引っ掛かって――あら?)
 あと少しで抜けられそうな隙間をやや強引に潜った直後――フレミアの胸元がやけに大きな解放感に見舞われた……。
 ――その瞬間、水面上にて。
「――は! トラぶるな気配!!」
 ベルがキュピーンッと何かを感じ取った。
 サファイア色の湖面を宇宙バイクで走りつつジュノンの鎧を探していたベルもまた、岩が積み重なっているこの辺りが怪しいのではないかと行き着いたのである。
(ちょっとした岩の隙間とか水の流れが淀む場所が怪しいかな?)
 そんな風に推理していたところで、第六感に感知した何か。ベルの次の行動は早い。
「『フロギストンジェネレーター出力全開、エーテルリアクターフルスロットル。バイクモードから人型モードにトランスフォーム開始!』」
 ベルの指示に、イージーエイトは忠実に従った。『捌型戦鬼(ライフルマン)』と名付けられた人型ロボット形態へと瞬時に変形し、主を水中へと誘う。
 深い青に染まる水底にまで沈んだベルは、そこに一際目立つ鮮やかな赤の色彩を発見した。
(まさか……あれこそが勇者ジュノンの鎧ですか!?)
 捌型戦鬼の指で、それを慎重に摘み上げる。鎧……か? 材質は明らかに布である。
(とはいえ、世の中には布を使った鎧もあると聞きますし。もっとよく調べてみなければ)
 形状は三角形の布が二つ、紐で結び付けられている感じだ。布部分の面積は割と限られている。防具であるならば、防御力は決して高くはないと思えた。
(しかし何故でしょう? 攻撃力はとても高いと思えます。ええ、私なんかいちころなくらい――)
 ――トントンッ。
 ……その時、ライフルマンの肩が唐突に後ろから叩かれた。ベルが振り返れば、そこには――憮然としたフレミアの顔。
 ついでに言ってしまうと、彼女は胸元を腕で掻き抱いており、そのせいでそこの柔肉は寄せて上げられ、ますます存在感を主張していた。
 鼻血がせり上がってくるベルへ、フレミアは口をパクパクさせて意図を伝える。
(水着、返してくれないかしら?)
(あ、ああっ、了解ですよー)
 事情を察し、予想外の眼福に輝かんばかりの笑顔を浮かべるベルから、フレミアはためつすがめつ眺められていた水着のトップスを回収する。「……さっきのイタズラの因果応報……?」と複雑そうだ。
 それはそれとして……。
(少し手伝って。あの岩の隙間に何かあるのだけど、わたしでもギリギリそこまで潜り込めないのよ。退かそうにも一人じゃ動かせなくって……)
(はい、良いものを見せてもらいましたし、お手伝いしますよー!)
 フレミアのサイコキネシスとベルのライフルマン、それらが力を合わせることで、何とか件の岩は持ち上がり、退かされる……。
(……? これは……何なの?)
(金属ではあるみたいですけど?)
 二人は、何かの一部であると思しき金属パーツを発見するのだった。
(それにしても、これ、見覚えがあるような気がしますね……?)
 直前まで『似た物』を睨め回していたベルが『これ』の正体を悟るのは、もう暫し後のことである……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

イネス・オルティス
〔一族伝統の鎧〕着用
別の勇者だけど水中戦用にビキニアーマーを作らせた人がいたわ
つまりビキニアーマーの可能性は無限大ね
「まあこれ着てないと、正直気合入らないし」

:大小様々な岩が転がり、積み上がっている箇所:を調べる
【薄衣甲冑覚醒 弐】を使う
「水中での移動速度が上がればより深くまで潜れるはずよね」

”地形の利用”で最適な飛び込み地点を探り、そこから飛び込み
”水泳”技能を駆使して一気に湖底に行く
”野生の勘”で探すべき場所を察知し、岩は”怪力”で動かし調査

アドリブ・絡み・可 ””内技能


死絡・送
子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)さんに同行。
滝の直下か岩場なら、ライドアップの出番。
ロボ形態へ変形して照明を照らしながら流れに呑まれぬよう操縦して
水中探査や怪力での岩石の除去でオーロラさんや仲間をサポートし自分も探索。 オーロラさんや仲間が溺れるなどしたら救助活動を迅速に行い助ける。 水生の繁殖地は、生態系を乱さないように注意し植物をかき分け動物を避けどうしようもない相手以外とは戦闘せず探索する。
移動の際はオーロラさんや仲間を車に乗せて運ぶ。


ハロ・シエラ
私の半端な小ささや力では岩は難しいでしょうか。
何となく植物や生き物がいる方は探してくれる人が多い気もしますし……
【水泳】の技術を生かし、激流を探しましょう。
事前に石か何かを重石に抱え、滝に飛び込みます。
重石を持っていれば潜水は安定はするでしょうが、激流の中では動くのに体力を使うでしょう。
長くは潜っていられないでしょうし、またも【第六感】で場所を決めて探します。
滝の真下からはじめ、遠ざかる様にして移動し、息苦しくなった所で石を捨てて浮上。
休憩を挟んでそれを何度か繰り返します。
先ほどの方の様に、激流でスーツを流されたりしないように気をつけないと。
素早く動く事が必要であればユーベルコードも使います。


子豚・オーロラ
準備運動はばっちりだし、しっかり探すわよ

【爆肉変態法】を使い、スピードを上げ身体能力も強化
素早く潜って底までたどり着くわ

そこに着いたら【情報収集】ね
底の土や石の窪み、掘り返されたような乱れた、あるいは逆に不自然に整っている場所はないか

水草や生き物が近づかない場所なんかも怪しいわね
そういった場所を入念に調べていくわ

他にも【怪力】を活かして大きな岩なんかをひっくり返しても行くわ
とにかく息の続く限り捜索を続けるわよ

…そういえば使ってるのは体を大きくする技なんだけど、今着てるのってそういうのを想定してない普通の水着なのよね…
まぁ、大丈夫、よね…?



 イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)は再び滝の上に立ち、湖の如き滝壺を見下ろしていた。
 ただし、身に着けているのは既に水着ではない。彼女の一族の伝統の鎧――いわゆるビキニアーマーである。……ビキニアーマーとて鎧の一種。そんな物を着て水中の探索が行えるのかと心配になるが……。
「別の勇者だけど、水中戦用にビキニアーマーを作らせた人が居たわ。つまり、ビキニアーマーの可能性は無限大ということね。――まあ、これ着てないと正直気合い入らないし」
 割と根も葉もないことを述べ、イネスは湖面のある一角を睨む。その水面下には、大小様々な岩が積み重なった場所があることを彼女は確認済みであった。
 事前に試した通り、高い地点から飛び込んだ方がより深い水深まで潜っていける。あの場所の最深部まで潜るには、ここから飛び込むのが最適だとイネスは己の経験に基づいて結論付けていた。さらに……。
「水中での移動速度が上がれば、より深くまで潜れるはずよね。――『今、伝統の鎧を依り代に伝説再誕』」
 纏う一族伝統の鎧を中心に、イネスが神々しいオーラに包まれた。直後、彼女の姿が掻き消える。……湖の水面に高く飛沫が上がったことで、イネスがそこへと飛び込んだことが他の者にも遅れて解っただろう。『薄衣甲冑覚醒 弐』というイネス独自のユーベルコードにより、彼女の速さは今、稲妻の如く。たちまち目的の岩場へと到着したイネスは、そこの調査を開始するのだった……。
 イネスも怪しいと睨んだその場所を調査する者は他にも居る。子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)と死絡・送(ノーブルバット・f00528)だ。
「準備運動はばっちりだし、しっかり探すわよ」
 言ってオーロラは、ガニ股で腰を落とし、両腕を腰だめに構えた独特の姿勢を取る。
「『豚房流剣術奥義の一、爆肉変態法! ぼん! ぼん! ぼぉ~ん!』」
 それはオーロラの流派の秘技、身体能力を超強化するものであった。素早さを強化すればより早く水底まで到達出来るし、岩などの障害物を退ける時にも助けになる。心肺機能が上がれば、より長く水中に潜っていることも出来るはずだ。
 ……が、オーロラは一点、失念していたのである……。
(……そういえば、この技身体を大きくするものなんだけど、今着てるのってそういうのを想定してない普通の水着なのよね……)
「まぁ、大丈夫、よね……? ――あっ!?」
 ――ぶっつん。
 ……全然大丈夫ではなかった。
 格段にボリュームアップしたオーロラのバスト、ヒップ、太股の圧力に耐え切れず、彼女の水着は残骸へと変じる。赤裸々な有様となったオーロラの姿を送は真正面から目撃してしまった。
 ……16歳男子の送には、刺激が強過ぎたかもしれない……。
 閑話休題。
「『行くぜ、合体変形だ!』」
 改めて愛車『ヴァンプチャージャー』と合体、ロボット形態となった送は、どうにか体裁を整えたオーロラと共に水中へと赴く。
 水底へと辿り着いたオーロラは、底の砂や積み上がる岩の窪みを見据え、掘り返されたような乱れた場所、逆に不自然に整っている場所はないかと確認していった。送は岩の陰になっているなどで暗い箇所をライトで照らし、彼女をサポートしていく……が。
(……あ、これは……!?)
(……当てが外れたか……?)
 オーロラと送は、自分たちの目論見が外れてしまったことを理解する。
 ゴゴゴッ……と、先んじてこの場に潜っていたイネスが、野生の勘で怪しいと睨んだ岩を見た目に似合わぬ怪力で動かしていく。彼女だけではない。他の猟兵も怪しげな岩があれば積極的に腕力やユーベルコードを用いて退かしているのだ。
 ……オーロラが考えた策は、誰よりも先に滝壺へと潜り、元来の姿のままの水底で行えば成果を上げられたかもしれない。が……他の猟兵たちが一足先に探索を開始し、言い方は悪いが『荒らされた』水底の状況では、効果的なものではなかったのである……。
 それに加え……。
(私よりも先に潜った猟兵が、ここで鎧の一部かもしれない金属パーツを見付けたらしいのよね)
 ……その事実のせいで、イネスを始め、ここを調査する猟兵たちは気合いが違った。その分、探索方法もさらに大掛かりになる。イネスは巨獣槍を振るって放った衝撃波にて、邪魔な大岩を真っ二つにした。
(オーロラさん、どうするんだ?)
 ハンドサインで送はオーロラに問い掛ける。彼自身はロボット形態によるパワーで、この場の岩石の除去などを手伝えるかもしれなかったが……。
(……ここは手が足りているようだし、他を当たりましょう。私は、生き物が近付かない場所なんかも怪しいと思うのよ)
(なら、滝の直下だな。落ちてくる水の圧力が大き過ぎるせいか、生き物がほとんど居ないらしいぜ)
 オーロラを抱え上げ、ロボ形態の送はそちらへと移動していった。
 ……それから少し後、イネスはある岩の下から、先に他の猟兵が発見した物と酷似した金属パーツを見付け出す。
「……え? これって……!?」
 イネスは流石に察した。彼女が見付けたそれも、先に発見された物も、彼女自身が装着している一族伝統の鎧、その胸部の装甲に極めて形が似ていたのである……。

 さて、オーロラと送が向かった滝の直下であるが、実はここも一足先に調査している猟兵が居た。
 ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)である。彼女がここを探索しようと考えたのは他でもない……。
(私の半端な小ささや力では、岩が多い場所の探索は難しいでしょうか。……何となく、植物や生き物が居る方は探してくれる人が多い気もしますし……)
 ……そんな自嘲を含む考えからだった。
 とはいえ、滝の直下を専属に調査する猟兵は、今のところ実は最も少ない。そういう意味では先見の明があったと言えよう。
 引き続きバニースー……げふげふ。ウサギの意匠のスーツ姿で、ハロは滝の上に立つ。
 ただし、今度はその腕の中に自身の頭ほどの石を抱えていた。それを重石に潜水の速度と安定性を上げようというのである。
(それでも、激流の中では動くのに体力を使うでしょう。長くは潜っていられないでしょうし……)
 ハロは、またも自身のこれまでの経験、それで磨かれた第六感を頼る。何かが感覚的に引っ掛かった箇所に向け――今の格好に相応しい跳躍。
(……っっ!)
 着水するなり、ハロの小さな身体に襲い掛かってくる真上からの水の圧力。そのまま一気に、かなりの深みまで彼女は攫われた。……それでもどうにかこうにか、暴力的な水の腕から逃れて滝の直下から脱出出来たのは、ハロのなかなか卓越した水泳技術の賜物だろう。
 滝からやや離れた所で、ハロは重石を捨てて浮上する。
「……それらしい物は無かったですね……」
 水面から顔を出し、此度の成果を口に出すハロ。壮絶な水の流れの中にありながらも、彼女はジュノンの鎧を探すことも忘れてはいなかった。
 岸に上がって少し休憩し、やや場所を変えて再度挑戦――それをハロは繰り返す。
 そして、飛び込みが二桁に差し掛かろうとした頃……。
(……っ? あれは……?)
 真下へ向かう激流の中、ハロは行く先に何か、微かに光る物を捉えた気がした。それを目指し、手を伸ばす……。
(……掴みました! ――えっ!?)
 ……だが、そのせいでハロは、今までよりもさらに深い場所まで水に押し込まれてしまう。重石を慌てて手離すが……ここまでに蓄積した疲労もあったのだろう、浮上――出来ない。
(っっ!? ……『捉えられないほど、疾く!』)
 猛烈な危機感に、ハロは自身を加速するユーベルコードを発動させた。その速度で水の流れを振り切ろうとするが……。
(……この速度では、まだ……足りませんか!? くっ……)
 実はこのユーベルコード・『スネイクバイト』は、速度をもう一段階引き上げることが出来るのであるが……。

 ――着ている物を脱ぎ捨てることで!

 それを用いれば脱出可能かもしれないが、心なしかハロの色白の頬の赤みが増す。水遊び中に水着を流された女猟兵を何人も見ていた彼女である。自分はそうはなるまいと、細心の注意を払っていたのだが……。
(致し方がありませんか……!? いえ、ですが――)
 決断が下せぬまま、ハロは酸素不足で意識が遠のき掛ける……。
(……は? えっ!?)
 ――しかし、突如その身が力強く引っ張られた。滝の直下の激流から牽引され、一息に湖面まで上昇する。……ハロの視界に、雲一つ無い青空が広がった。
「……大丈夫か?」
 そうハロに尋ねた、彼女の腕を掴む者は、今もヴァンプチャージャーと合体中の送であった。少し前に、オーロラと共に滝の付近へ到着した彼は、それとほぼ同時に滝へ飛び込んだハロがいつまで経っても浮上してくる気配が無いことから、救助に向かったのである。
「……助かりました……」
 二重の意味で頭を下げたハロは、そういえばと今なお握り締めている自身の拳を解く。そこには、彼女が滝壺の底で掴み取った物が乗っていた……。
「……ベルト……?」
 やや細めのベルト状の物体。軽いが金属製であり、見た目よりも丈夫そうだ。一部には小さいが宝石も飾られている。
「宝石の種類は、解らないな」
 送の言う通り、その石は何やら不思議な輝きを内に湛えていた……。
「ところで、この場所には勇者の鎧らしい物はあったのか?」
 送の問いにハロは首を横に振る。
「何度か潜りましたが……見付かったのはこれだけですね」
「だそうだ。どうする、オーロラさん?」
 送に呼び掛けられ、オーロラは思案し……一つ頷く。
「水草なんかも怪しいと思うのよ。今度はそちらはどうかしら?」
「……生態系を乱さないように注意しないとな」
 オーロラと送は、今度は水草が繁茂している方面へ向かう。
 その背を、ハロは見送るのだった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ユーフィ・バウム
「水生の植物が繁茂した一角」を捜索しましょうか!
【水泳】でSPD:素早く泳ぐことで
深くまで潜って確認ですよ~

《シーブズ・ギャンビット》。
衣装の装飾などを脱いでから泳ぐことでさらに加速!
となるといいのですが。
とにかく、息を続かせて潜水ですね

水に棲む生き物が現れたら【動物と話す】ことを試み、
声はでない水中ですが引いてもらえるよう意思を伝えたいですね

お騒がせしてごめんなさい。目的のものを見つけたら、
すぐに帰りますので!
攻撃しないといけない場合は優しく【衝撃波】で無力化

無理はせず、息が続かなくなったら陸に上がり、再度潜水し捜索
ジュノンの鎧はどこにあるのでしょうね
【野生の勘】で何かわかるといいのですがっ


サラヴェス・ゴッディーヴァ
…や、やっと見つけましたわ、私の水着…!(いそいそと着込み)
滝壺を潜るには心許ないかもしれませんが…私、負けませんわよ!

さて、本格的にジュノンの鎧を探させていただきますわね。
それでは…水生植物の茂る場所にいたしましょうかしら。
ふふ、少しだけ、水の生物やお魚と戯れるのも楽しみでしたりしますのよ。

■行動
(人並みの水泳能力で潜り泳ぎ)
あぁ、家の者に浮き輪や潜水具をしっかり用意して貰えば良かったですわね。
(魚達を見つければ楽しそうに笑み)
でも、こうして泳ぐのも…自分が魚になったようで楽しいものですわね。
さて、鎧はありますかしら…

…今、くねくねしたものがおりまして?

※アドリブ、絡み&ネタ、色々大歓迎♡


彩波・いちご
アルテミスさんと引き続き

さっき流してしまったアルテミスさんのボトムは、確かこのあたりに…
というわけで水草のあるあたりまで泳いできました
2人で手分けして水草をかき分け、ジュノンさんの鎧と、アルテミスさんのボトム探しです
…って、タコか何かの仲間でしょうか、触手的な生き物に2人で襲われて
私の脚とかにもからみついて…
「大丈夫ですかっ?!」
彼女を気遣いますけど、あっちもそれどころじゃないようで、私の下半身にしがみつく格好に……あ、待って、それ私の水着、脱がさないで?!
もがく彼女が私の水着脱がして腰にしがみついて…はぅあぅ?!

…なんでこれでアルテミスさん、私の事男だって気付いてくれないんですか…?


アルテミス・カリスト
いちごさんとデート
いちごさんは女の子

「こっちの方に流されてきたと思うのですが……」

水着の下が流された方に向かって泳いでいき、水着を探します。

うう、さすがに何も履いてないのは恥ずかしいです……

「あ、きっとあのあたりですね」

水生植物が繁茂した一角に潜っていき、植物を掻き分けながら水着を探しますが……

植物の間から現れたタコの触手が下半身に絡み付きいろんなところに吸い付いてきて……

「ひゃあっ」

溺れかけてとっさに掴んだのは、いちごさんの水着のボトム。
そのまま脱がしてしまい……

必死にいちごさんを掴んで引き寄せた私は、いちごさんの腰に口を密着させ、呼吸をしようと必死に吸い付いてしまうのでした。



 とある猟兵が予想した通り、滝壺の中でも水生の植物が繁茂した一角を調査する者は多かった。
「さぁ、この一角を捜索しましょうか!」
 快活にそう言ったのはユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)である。彼女は水遊びから本格的な探索へ移行するに際し、水着から普段の衣装……『抗魔』という名の極めて布面積が少ない装束に着替えていたのだが――さらにそこからいくつかの装飾を取り払い、余計に露出度を上げていく。
 ……別に露出狂というわけではない。服を脱ぐなどで身を軽くすることで超加速を得られるユーベルコード・『シーブズ・ギャンビット』の効果を期待してのことである。素早く動くことで同じ潜水時間でもより深くまで到達出来る……誤りの無い考えであった。
「これで上手くさらに加速! となるといいのですが。――行きます!」
 そうしてユーフィが水中へ消えた頃……同じくこの水生植物が繁茂した一角を訪れた者が居た。サラヴェス・ゴッディーヴァ(エルフのクレリック・f05987)である。
 ただし、彼女は一概にジュノンの鎧を探す為だけにこの場所へやって来たわけではなく……。
「……や、やっと見付けましたわ、私の水着……!」
 水面上にまで顔を出した水草、それに引っ掛かっていた白地に金の縁取りがされたビキニのトップスを、サラヴェスは形良く豊かな己の乳房へ装着し直す。……ある猟兵のイタズラによって見失っていた水着の上を、彼女はようやく取り戻すことが叶ったのだ。
「滝壺を潜るには心許無い装備かもしれませんが……私、負けませんわよ!」
 気合いを入れ直し、サラヴェスもまた本格的なジュノンの鎧の捜索へ移行するのだった。
「それでは……ちょうど良いですし、水生植物の茂るこの場所にいたしましょうかしら」
 この場に辿り着いたのも何かの縁と、サラヴェスはこの一角を調査することに決める。
「ふふ、少しだけ、水の生物やお魚と戯れるのも楽しみですわね」
 水着を回収するまでに、この辺りの水中に様々な魚や生き物が泳いでいるのを見て取っていたサラヴェス、少々胸を高鳴らせていた。
 彼女自身の水泳能力は人並みではあるが……精一杯に潜り、水の中の様子を探っていく。
(あぁ、家の者に浮き輪や潜水具をしっかり用意してもらえば良かったですわね)
 そう悔やみつつも、小魚たちが自分の横を泳ぎ過ぎていくのを見て、サラヴェスの頬に柔和な笑みが浮かぶ。
(でも、こうして泳ぐのも……自分が魚になったようで楽しいものですわね)
 世間知らずなところがあるサラヴェスにとっては、これもまた貴重な体験なのだろう。
(さて、戯れてばかりもいられません。鎧はありますかしら……?)
 サラヴェスが周辺へ目を凝らした――その時、彼女の視界の端を過ぎるものがあった。
(……今、くねくねしたものが居りまして?)

 ……時間は、ほんの少し遡る……。

「――アルテミスさんのボトムは、確かこの辺りに……」
「こっちの方に流されてきたと思うのですが……」
 こそこそと水面から水中へ潜ったり、水草を掻き分けたりしているのは、彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)とアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)だ。……特に、アルテミスの動きは一際怪しく、また妖しい……。それも仕方のないことであった。
「うう、流石に何も穿いてないのは恥ずかしいです……」
 ……そう。アルテミスは水遊び中にビキニの水着のボトムスを流されてしまっていたのだ。それを未だに探し続けているのである。
 もしも誰かに目撃されれば、アルテミスの乙女の尊厳が潰える事態。その原因のいくらかを担ういちごも手伝いに必死になるというものであった。
 ちなみに、一見すると美少女極まりないが性別は実は……ないちご、頬はまさに名前の如く真っ赤であり、視線を決してアルテミスの方に向けない。
 ……意外にドジなことで定評があるアルテミス、先程うっかり『大事な所』を隠し忘れてしまい……それを目に焼き付けてしまったが故のいちごの反応だった。
 と、そんな折、アルテミスは目の端に見覚えのある布地を引っ掛ける。それ自体はすぐに流されていき、見えなくなってしまったが、流れていった方向は彼女も把握出来た。
「あ、ありました、いちごさん! きっとあの辺りですね」
「そうですか、良かったです……。これでジュノンさんの鎧探しへ移れますね」
 アルテミスの朗らかな声に、ほっと肩の荷を降ろすいちご。――が、そちらへ泳いでいったアルテミスが、突然「ひゃあっ!?」と悲鳴を上げる。
「アルテミスさん!?」
「た、助けて下さいっ、いちごさん! やぁああああっ!?」
(……タ、タコか何かの仲間でしょうか……?)
 アルテミスの許へ向かいながら、いちごは戦慄する。
 いちごが捉えた金髪碧眼の少女騎士の身体には、タコやイカといった頭足類のそれに似た触手が無数に絡み付いていた。……このサファイアの大滝は淡水であり、普通タコやイカは淡水には生息出来ないはずだが……まあ、アックス&ウィザーズの世界のそれらは地球(UDCアース)の常識には囚われないのかもしれない。
 何はともあれ、その『どこからともなく現れた通りすがりの触手の群れ』は、現状防御力皆無のアルテミスの下半身を重点的に攻めていく。……あまり詳細に描写すると筆者が上に消されてしまう危険性がある為、詳しいところは濁させてもらうが……。
 ……タコは、その触手で『貝』をこじ開けて食べるという。今、アルテミスを襲うこのタコ(?)もその例には漏れないようで……。そう、『赤貝』とか大好きなのではないかと思われた。
 ……そういえば、貝と言えば『真珠』も忘れてはいけない。アコヤガイのそれが有名ではあるが、例えば牡蠣なども稀にそれを生じさせることがあるという。……本物の赤貝に関しては解らないが、少なくともアルテミスの『赤貝』には『真珠』と言えるものがあった。此度の触手たちは『それ』にもご執心のようで……吸盤を吸い付けて思い切り引っ張ったり捻ったり……。
「ひぃぁぁああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~~っっ!?」
 アルテミスの悲痛な、けれど何処か鼻に掛かった悲鳴に、いちごは慌てて彼女から触手を引き剥がそうと接近する。
「アルテミスさん、大丈夫ですかっ!? すぐに助けますから落ち着いて――」
「ひゃあんっ!」
 ――ズルンッ。
 ……因果応報というべきか、歴史は繰り返されるというべきか……悶え、溺れ掛けたアルテミスは咄嗟に伸ばした腕の先にあった物……いちごの水着のボトムスをむんずと掴んで、力いっぱい引っ張った。スカート付きの可愛らしいそれは、危険粋までずり下がる。
「きゃああああっ!? ま、待って、それ私の水着、脱がさないで!?」
 トップシークレットが「こんにちは」しそうになったいちごは焦って下の水着を掴むが、単純な力比べなら実は怪力なアルテミスの方が上であった。抵抗空しくいちごのボトムスは下降を続ける。……その上、アルテミスを襲っていた触手群は、そのような有様で満足に動けないいちごも獲物に定めた……。
 ボトムスがずり落ちた結果、半分以上お目見えしているいちごの瑞々しいヒップに、触手が一本、二本とするりんっ。
「ひぃんっ!? だ、駄目っ、そこ、許して……!」
 触手の不意打ちに動揺したいちごは、アルテミスへの抵抗も疎かになってしまう。いちごのボトムスは一気に膝まで引き下ろされ、そして――アルテミスがいちごの腰へしがみ付いてきた。
(……も……息……保たない、です……)
 溺れたこととその他諸々で息も絶え絶えなアルテミスは、半ば本能的に肺をフル稼働させ、全力で息を吸い込む。
 ――その顔面をいちごの腰部正面へ密着させた状態で。そうすれば、どうなるかというと……。
「はぅあぅ!?」
 ……いちごが目を見開いて石化した。いちごのいちご自身がアルテミスのお口にパックンチョ。召し上がられてしまったいちごは、顔を噴火寸前の火口のような色にしてプルプルするしか出来ない。
 そこへ、さらなる触手が水中からお目見えした。今のいちごとアルテミスに為す術などあるはずもなく、憐れ二人は慰み者に……なろうかとした時。
 ――天から降った光が触手たちを打ち、その動きを牽制した。
「あの……大丈夫ですの!?」
 いちごたちの方へ指を突き付け、呼び掛けたのはサラヴェスである。偶然いちごとアルテミスの痴態……もといピンチを目にして『ジャッジメント・クルセイド』で救援に入ったのだ。
 ……ただ、それは迂闊だったかもしれない……。
「あっ――きゃあっ!?」
 触手たちは意外な俊敏さでサラヴェスにも襲い掛かってきた。身を反らしてどうにか躱そうとしたサラヴェスだが……ツンッと前方へ突き出した美巨乳は、その分逃げ遅れる。触手の先端が、そこを包む布地を引っ掛けて――掠め取った。
「――いやぁぁああああああああああっ!? こ、こんな風に戯れたかったわけではありませんわ!!」
 両腕で胸元を掻き抱くサラヴェスだが、実り豊かな彼女の柔肉はそんな程度では隠し切れない。それを堪能する為か、触手が今度はじわじわと、弄ぶようにサラヴェスへ迫ってくる……。
 ――『女神官触手プレイ』という謎のワードがサラヴェスの頭上に浮かんだ気がした……刹那だった。
「……ぷはぁっ!」
 すぐ傍の水面が盛大に水飛沫を立てる。そこから顔を出したのはユーフィであった。新たな闖入者に、サラヴェスも、いちごも、アルテミスも、触手たちさえも停止する。
「……ここにもありませんでした。本当にジュノンの鎧は何処にあるのでしょうね? 野生の勘で何か解るといいのですがっ。――あれ?」
 そこでやっと周りの状況に気付き、ポカンとするユーフィ。そんな彼女へ、気を取り直した触手の群れが新しい獲物だとばかりに襲い掛かる……が。
「くっ……ごめんなさい!」
 ユーフィはダガーを振るい、そこから放った衝撃波で迫った触手を弾いた。彼女の反撃に触手は鎌首をもたげるように臨戦態勢を取る……しかし。
「――お騒がせして本当にごめんなさい。目的の物を見付けたら、すぐに帰りますので! 決して皆さんに害を為そうとか、そういうつもりではないんです!!」
 ユーフィが深々と腰を折り、触手の群れへ訴えた。その真摯な態度に、触手たちも急停止する。
 いつものぽややんとした雰囲気を潜めさせ、真剣な雰囲気を醸し出すユーフィ。……それに触手たちも毒気を抜かれたようだった……。
「あ、あれ?」「ひゃぅん?」「あ……ありがとうございます?」
 いちごとアルテミスを解放し、サラヴェスへ水着のトップスも返す触手たち。そのまま再び水面下へと姿を消す――いや、消し掛けたところで。
「……? はいっ?」
 一旦水中へ潜った触手たちが、『何か』を持って再浮上してきた。『それ』をユーフィの手に押し付けると、今度こそ触手の群れは滝壺のいずこかへと去っていく……。
 ユーフィが渡された物はビキニのボトムスだった。
「あ! 私の……じゃ、ないですね……?」
「明らかに金属製ですもんね……」
 自分の物かと声を上げ掛けたアルテミスは首を傾げ、隣でいちごも同じ仕草をする。
「……ええと、ビキニアーマー……ですか?」
「要はビキニの形をした鎧ですわね。……鎧?」
 ユーフィとサラヴェスは顔を見合わせる。
「「まさかこれが――勇者ジュノンの鎧!?」」
 ……その頃、グリモア猟兵はやっとその辺りの情報を伝え忘れていたことを思い出していたり……。
「それにしても、私の水着の方は一体何処に行ったんでしょう……。でも、いちごさんの物まで無くならなくて良かったです。いちごさんの『女の子としての尊厳』は守られました」
 アルテミスの言葉に、いちごの頬が引き攣る。
「……何で『あれ』でアルテミスさん、私のこと男だって気付いてくれないんですか……?」
 いちごの声の方は、偶然吹いた風に紛れて誰にも届かなかったのである……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 集団戦 『『豚房流法術士』子豚・ルルカ』

POW   :    豚房流法術・ウォールオブバスト
対象の攻撃を軽減する【防御魔法により、壁の如き乳房を持つ体 】に変身しつつ、【そのまま前進してサイズと重量による制圧】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    豚房流法術・ダブルバストブラスト
【両手から放つ細い魔力波 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【両乳から放つ特大の魔力波】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    豚房流法術・テンプテーションバスト
【激しく揺れる両乳 】から【幻惑魔法】を放ち、【魅了】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:すねいる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちの奮闘の末、勇者ジュノンの鎧……バラバラになったビキニアーマーは見付け出された。……ちなみにグリモアベースに戻った後、ジュノンが女性であること、その鎧がビキニアーマーであることを伝え忘れていたとグリモア猟兵が平謝りするのだが――それは別の話。
 ともかく、猟兵たちはサファイアの大滝の岸辺の一角で、回収したジュノンの鎧の部品を一度揃えてみることにしたのだが……。
「っっ……!?」
 驚愕の声を上げたのは誰だったか?
 砂浜の岸辺に集められたジュノンの鎧のパーツは、その途端光り輝き出したのだ。それぞれが持っていた猟兵の掌中より飛び出し、空中で絡み合うように踊る。そして、ベルト状のパーツ……ストラップが左右の乳房を覆う装甲を結び付け、その下にボトムスが並び――経年で表面にこびり付いていた苔や錆が見る見る落ちて、今日、たった今完成したばかりのように煌めく、傷一つ無い新品同然のビキニアーマーへと変貌したのであった。
 ……この滝の水のようにサファイアの色を湛えるビキニアーマーは、微かな燐光を帯びたまま浜の砂の上に身を横たえた……。
 何らかの、今なお消えぬ不可思議な力を感じさせるジュノンの鎧……それに猟兵たちが暫し目を奪われていた――直後である。

「その勇者ジュノンの鎧、頂きにあがりましたわ」

 そんな声と共に細い魔力波が猟兵たちを襲う。それ自体は咄嗟に躱した猟兵たちだが、その隙を突かれた。――ジュノンの鎧が、何者かに掻っ攫われる……!
「ああ、まさしくこれこそ勇者ジュノンの鎧! これはわたくしにこそ相応しいですわ」
 サファイア色のビキニアーマーを掲げるその女は、胸も尻も太股も、まさに『肉感的』という言葉を体現するように実らせていた。緩く波打つ金髪は白いリボンで飾られ、無邪気に整った顔立ちはそのボディの発育具合と相俟ってアンバランスな魅力を発散する……。
「わたくしこそは『豚房流法術』の正当なる伝承者・『子豚・ルルカ』でありましてよ。ひれ伏しなさい、愚か者共!」
 高慢に言い放ったルルカなる女に、猟兵たちは目を白黒させる。何せ……。
「そうですわ」「まさしくそうですわ」「男と貧乳は殺してこの滝に沈めてしまいましょう」「胸の大きい者は素材として狩るのが良いと思いますわ」
 ……顔も、身の丈も、身体つきさえも同じ型に入れて抜き出したかのようにルルカに酷似した女たちが、他にも無数、一目では数え切れぬほどに出現したのだから。
 何にせよ、ジュノンの鎧を取り返し、この敵を……オブリビオンを殲滅しなければならない。
 サファイアの大滝の一件は、最終局面を迎えていた……。
村雨・ベル
ころなちゃんには帰ってからお土産という名の  をするとして!

せっかくのビキニアーマー渡してなるものか~!
これを集めるために数々の犠牲が(でていません)
横取りするなんてオブビリオンにはお仕置きが必要ですね!

魔眼でサイズを測ってたら幻惑魔法にかかってしまうかもしれないけれど
残念ですね……私、普段のほうが理性でブレーキかけて生きてるんですよ?
恥ずかしさ耐性があるうえにオーラ防御で身も心もタフもいいところ
魅了なんかで私の理性のアクセル全開にしちゃうなんてさあ大変!
範囲を拡大して拘束制御術式で縛り上げたら生命力吸収で反撃する力を吸い上げてあげますね
あとはこの手で……お嫁に行けない身体にしてあげますよ!



「ころなちゃんには返ってからお土産という名の○○をするとして!」
 ……グリモア猟兵に何をする気なのか……?
 ともかく、気を取り直した様子で村雨・ベル(いすゞのエルフ錬金術士・謎の村雨嬢・f03157)は子豚・ルルカを名乗った女たちへ向き直った。
「折角のビキニアーマー渡してなるものか~! これを集める為に数々の犠牲が――」
 出ていません。……いや、待て。出て……いた、か……?(乙女の尊厳的な意味で)
 何にせよ、当初の目的である勇者の遺物を持って帰れないなど、それもオブリビオンに奪われるなど、猟兵として看過出来るはずがない。
「横取りするなんてオブリビオンにはお仕置きが必要ですね!」
 凛と言い切り、ルルカたちへ指を突き付けるベル。……だが、よく彼女を見てほしい。眼鏡の向こうの赤い瞳が、何やら妙に煌めいていないだろうか……?
 ――そう、ベルは、この期に及んでルルカたちへ封印指定されたその魔眼……女性のスリーサイズを看破する眼力を駆使していたのである!
(な、何ということでしょう……! あんな細いウエストでありながら、バストとヒップはこのサイズ!? 何ですかあれはっ? 何ですかあれは!?)
 数値化するととんでもないことになるルルカのBWHから、ベルは視線を外せなくなっていた。……それは、ルルカたちにしてみればまたとない好機だったのである……。
「そぉれ……プルンプルンッ♪」「プルンプルンッ♪」「プルプルプルンッ♪」
 ルルカたちが両手で乳房を持ち上げ、揺らす、揺らす、揺らす。弾むいくつものおっぱいが、ベルの脳まで揺らすようだった……。
「「「『豚房流法術・テンプテーションバスト』ですわ☆」」」
 それは、豚房流の名を冠した法術が誇る幻惑の魔法であった。対象を魅了し、動きを一時的に封じる秘術。ベルは、その術中に囚われてしまったのか……?
「なんて容易い相手でしょう」「ですが、胸のサイズはなかなかのものですわ」「素材として回収してあげましょう」
 嘲笑しながらルルカたちがベルの方へ優雅に近付く。――その刹那だった。ベルの口の端が三日月を描くように吊り上がったのは。
「『拘束制御術式三種・二種・一種、発動。「ワイズマン」発動の承認申請、「敵機の完全沈黙まで」の能力使用送信――「限定使用」受理を確認!』」
 ベルの唇から早口で飛び出した単語の羅列。その意味をルルカたちが把握するよりも先に、ベルの腋やら太股やらの露出した素肌に魔法陣が浮かび上がる。そこより出現した鎖がうねり、宙を翔け、ルルカたちの豊満な肢体を蛇のように這った。
「「「ああっ!? な、何ですのっ!?」」」
 縛られ、絞り上げられたことで、腰の細さや胸や尻の豊満さを強調させられた豚房流法術士たちへ、それを為した赤眼のエルフは地の底から響くような笑いを響かせた。
「残念ですね……私、普段の方が理性でブレーキ掛けて生きてるんですよ?」
 ……え? あれで……? そんな風に思う人も多いかもしれないが、事実そうなのだ。恥ずかしさへの耐性を高め、オーラによる防御も研いたベルは、身も心もタフなのである。それによって、ベルは我慢に我慢を重ねて過ごしているのであった。
「魅了なんかで私のアクセルを全開にしちゃうなんて――さあ大変!」
 嬉々として叫んだベルの笑顔は、オブリビオンたるルルカたちをしてビビるものであった。
 束縛から逃れようと身をくねらせるルルカたちだが、霊的に構築されたオリハルコン製であるベルの鎖は、そんな程度で逃れられる甘いものではない。その上……。
「ふふふふ、まだそんなに動ける元気があるんですね。でも、今からたっぷり吸い上げてあげますよ」
「「「あ、あ、あ、あっ!?」」」
 オリハルコンの霊鎖は、ルルカたちの生命力、そして魔力を、植物が根から水を吸い上げる如く奪い取り始めた。身を反らし、痙攣するルルカたちが、一人、また一人と脱力し、動きを止める。
 ……けれど、ブレーキの壊れたベルはそのくらいでは止まらない。
「あとはこの手で……お嫁に行けない身体にしてあげますよ!」
 ルルカたちの悲痛な喘ぎが、サファイアの大滝の一角に響き渡った……。

 ……のだが、実はこのルルカたち、全員が魔法によって生み出された分身体に過ぎなかった。
 即ち――生命力や魔力を一定以上吸い上げられた彼女たちは、存在を維持出来ずに次々と消滅してしまったのである。
「ああああぁぁっ!? 何でですかー!?」
 あと少しのところでお預けを喰らったベルの叫びこそ、サファイアの大滝に大きく響いたのであった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

子豚・オーロラ
また出てきたわね、爆乳術士
今度も本体じゃないみたいだけど、豚房流の名にかけて、あなたを放ってはおけないわ

水着の上から5刀を纏い、纏めて相手してあげるわ
数が多いから【2回攻撃】や【薙ぎ払い】を使って対処していくわ

相手は数が多いから、鎧を持って逃げる奴が出ないように【挑発】もしておくわ
「胸に自信がないから逃げるのかしら?」

相手の魅了魔法は【呪詛耐性】で耐えつつ【見切り】で観察、【爆乳白刃取り】で防ぐわ
形のないものでも胸で挟み潰す、これぞ豚房流よ

耐えきったらそのまま【カウンター】、胸の刀で【串刺し】にしてあげる
相手と私、胸と胸のぶつかり合いよ



「また出てきたわね、爆乳術士。今度も本体じゃないみたいだけど、豚房流の名に懸けて、あなたを放ってはおけないわ」
 猟兵たちとの戦端を開いた子豚・ルルカの大群、その前に颯爽と躍り出たのは子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)だった。
 ……ルルカと同じく『子豚』の姓を名乗り、『豚房流』を冠する技を振るうオーロラ……両者の間には、何か運命的な因縁があるのかもしれない……。
 オーロラは両手に一振りずつ、両乳房の先端に一振りずつ、そして股間に一振りという五刀流の様相になり、オブリビオンたちへと疾駆する。
 一見すると多勢に無勢であるが……身のこなしの速さは明らかにオーロラの方が上であった。ルルカたちの間を縫って走り、彼女たちを翻弄する。
「まとめて相手してあげるわ――」
 オーロラが右手の刀を振るえば、それにやや遅れて右乳房の刀もルルカの一人に襲い掛かる。一刀目を何とか躱しても、間髪入れずに襲い掛かる二刀目がそのルルカを斬り伏せた。
 他のルルカがオーロラを囲み、四方から魔力波を放とうとするが――それが解き放たれる前にオーロラは横回転。竜巻の如く振るわれた乳房と陰部の三刀がルルカたちを薙ぎ払う。
 血煙の中で舞うオーロラの姿に、幾名かのルルカは明らかに腰が引け始めていた……。
 それを見て取ったオーロラが妖艶に笑う。
「大口を叩いた割りに手応えが無いわね? 腕……いえ、『胸』に自信が無いから逃げるのかしら?」
 オーロラの挑発の言葉に、同じく豚房流を名乗る者として看過出来ぬ何かがあったのかもしれない。逃げに転じ掛けていた数名のルルカが、逆に心外とばかりにオーロラに向き直り、殺到する。
(鎧を持って逃げる奴が出るとまずいからね……)
 オーロラは内心でごちる。猟兵側としては、ジュノンのビキニアーマーをルルカの内の一人にでも持ち逃げされれば、その時点で負けなのだ。それを防ぐべく、オーロラはルルカの神経を逆撫でするような言動を繰り返した。
「この程度? その胸と同じく、魔法の腕もハリボテみたいね」
「言わせておけば……! わたくしの力、甘く見てもらっては困りますわ!!」
 オーロラの前方に仁王立ちしたルルカたちが、一斉に大いなる乳房を揺らし始めた。その震動がオーロラの視界を、見える世界を歪める……。
 豚房流法術の魅了の秘技・テンプテーションバスト……!
「くぅっ……!?」
 流石のオーロラも、それには足が止まる。屈してしまいそうな心と膝を猟兵として鍛え上げてきた呪詛への耐性にて奮い立たせ、彼女はその瞳を細めてルルカたちを睨み据えた。
 豚房流剣士の眼光は、常人には見えぬ何かをしかと捉える。
「そこぉっ! 『豚房流剣術奥義の一、爆乳白刃取り! ふんぬぅ!』」
「「「「「きゃああああああああああっ!?」」」」」
 ――バァンッ!! ……と。オーロラの左右の乳房が打ち合わされ、大気を破裂させた。途端、テンプテーションバストを繰り出していたルルカたちが吹き飛び、膝を突く。
「う、嘘……?」「わたくしの秘術が……!?」「何故破られたのですの!? どうして!?」
「豚房流を名乗っておきながら……聞いて呆れるわ。形の無いものでも胸で挟み潰す、これぞ、これこそが豚房流よ」
 戸惑うルルカたちを見下ろし、胸を張って、オーロラが再び地を蹴った。体勢と陣形を崩されたルルカたちはそれに反応出来ない。疾風迅雷と化したオーロラは、その中央のルルカに狙いを定め、両の乳房の刀を突き出す。
「串刺しにしてあげる。あなたと私、胸と胸のぶつかり合いよ――参る!!」
「ああああああああっ!?」
 一閃――駆け抜けたオーロラの背後で血飛沫が舞う。それは一瞬後に大気に溶けて消え失せた。オーロラが振り返ってみれば、貫き倒したはずのルルカは影も形も無い……。
 所詮は分身体。『本物』たるオーロラに敵うはずも無いのである。
 仲間の消滅に再度腰が引け始めたルルカたちへ、逃がしてなるかとオーロラは突撃した。
「姓は子豚、名はオーロラ、爆乳剣士オーロラ――参る!!」
 サファイアの大滝に、冴えわたる豚房流剣術が幾度となく閃いた……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サラヴェス・ゴッディーヴァ
とても神秘的で刺激的な防具でしたのね。
欲しくなる気持ちもわかりますが…
オブリビオンな貴女には渡せませんのよ。
さぁ、勝負ですわ!
(水着姿でメイスを構え)

■戦闘
「愚か者は貴女の方でしてよ!」
メイスをぶんぶんと振り回し【気絶攻撃】【鎧砕き】狙い
相手の衣服が砕けるといいな☆(願望)

敵の攻撃には【武器受け】で受けきりながら反撃を
 
敵UCにはこちらもUC【ジャッジメント・クルセイド】を放ち相殺を狙う
「大きな胸を見た所で魅了されませんですわよ、わたくし」
戦う度に揺れる豊満な色々。

真面目に戦いながらも
(この鎧…ちょっと着てみたかったですわね)
目覚める系女子

※アドリブ&絡み&ネタやアクシデントなど大歓迎です♡


ユーフィ・バウム
せっかく鎧を見つけたのです
オブリビオンは、あっちへ行ってくださいね!

【真の姿:蒼き鷹】を開放!
ではここよりはレスラーとしてお相手いたしますわ。

【グラップル】での格闘戦。
受け切って勝つスタイルにて戦います
ルルカの攻撃を【見切り】、大ダメージ避けて体で受ける
強靭な【オーラ防御】と、鍛えぬいたこの体には効きませんわ

反撃にラリアットでの【なぎ払い】。【吹き飛ばし】て
敵集団の陣形を崩しつつ立ち回ります
多対1になる状況をなるべく防ぎ、味方は連携して
攻められるように、ですわね

【力溜め】つつ敵の隙を見出しては懐に潜り込み、
【怪力】を生かし抱え上げては必殺の投げ《蒼翼天翔》!
一気に頭から投げ落とし、KOしますわ


ハロ・シエラ
鎧の件でも色々と驚きましたが、このオブリビオンの前では聊か霞んでしまいますね。
流石にこの体付きの人がこれだけいると胸焼けしてしまいそうです……
滝に沈める?
勘違いしないで下さい、私はまだ成長中です。

とにかく相手が多いので、ここは一体ずつ確実に仕留めていきましょう。
術を使われると厄介なので【先制攻撃】を仕掛け【早業】の突きを繰り出します。
囲まれそうになったら【グラップル】による蹴りでの【吹き飛ばし】で逃れましょう。
敵の攻撃は【見切り】回避する事が出来ればいいですね。
防御魔法による制圧を受ければこちらもユーベルコードを使います。
その壁……いや胸?ごと斬り裂いて見せましょう。



 ジュノンの鎧の見せた不可思議な修復現象を思い返し、サラヴェス・ゴッディーヴァ(エルフのクレリック・f05987)は感嘆の息を吐いた。
「とても神秘的で刺激的な防具でしたのね。欲しくなる気持ちも解りますが……オブリビオンな貴女には渡せませんのよ」
 立ち並ぶ子豚・ルルカたちへ毅然と言い放つサラヴェスに、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)も同意する。
「折角鎧を見付けたのです。オブリビオンは、あっちへ行って下さいね!」
 勇ましく叫んだ途端、ユーフィの姿が真なるそれへと変じた。銀のツインテールが青く染まり、ショートヘアに。肌も白磁の如き色へと変わった。こちらは青色から変わらない瞳は、しかし強い自信に満ち溢れて輝く。
「ここよりはレスラー・『蒼き鷹』としてお相手致しますわ」
「さぁ、勝負ですわ!」
 サラヴェスも白地に金の縁取りのビキニ姿のまま、メイスを構えた。
 臨戦態勢の彼女たちを前に、ルルカの群れは唇の端を吊り上げる。
「あらあら、勇ましいことですわ」「あちらの金髪のエルフは、素材として持ち帰りましょう」「あちらの蒼き鷹とやらは必要ありませんわ」「滝に沈めて差し上げますわね」
「……滝に沈める? 勘違いしないで下さい、私はまだ成長中です」
 自分が言われたわけではないが……思わず憮然と言い返してしまったのはハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)であった。彼女とユーフィの胸元は、サラヴェスのそれと比べると……失礼、比べるなど間違っている。
 とにかく、サラヴェスがたわわに実った色々な所をプルルンッ♪ と揺らしながら、まずは飛び出した。
「豚房流法術に戦いを挑むとは……愚かですわ」
「愚か者は貴女の方でしてよ!」
 たっぷりと遠心力を乗せた金属製の鈍器を、サラヴェスはルルカの一人へ叩き付ける。スウェーバック気味にルルカは回避した――つもりだったが、彼女の顎の先端をメイスは微かに掠めていた。カクンッとルルカの膝が落ちたところを狙い、サラヴェスは鋼の棍棒を翻す。……ギリギリで我に返ったルルカは飛び退いたが、メイスの先端に引っ掛けられ、黒いトップスを引き裂かれる。零れ落ちて地震の如く弾むその巨大乳に、ハロが嘆息気味に呟いた。
「鎧の件でも色々と驚きましたが、このオブリビオンの前では些か霞んでしまいますね。……流石にこの身体つきの人がこれだけ居ると胸焼けしてしまいそうです……」
 うんざりとした表情のハロは――それでも眼光鋭かった。
(とにかく相手が多いです。ここは一体ずつ確実に仕留めていきましょう)
 手より魔力波を飛ばそうとしていたルルカの一人に、ハロは風のように肉迫した。『リトルフォックス』の名を冠するレイピアを早業で心臓の位置へ突き込み、瞬く間に相手の活動を止める。付近に居た他のルルカが、まさに自分自身の仇とばかりに襲い掛かってきたが、その内の一体を蹴りで吹き飛ばし、他の個体と衝突させることでハロは難を逃れた。
 なおもハロを追おうとするルルカたちへ、入れ替わるように立ち塞がったのはユーフィ――否、今は蒼き鷹である。
「邪魔ですわ!」「そうですわ!」「『豚房流法術・ダブルバストブラスト』、喰らいなさいですわ!!」
 ルルカたちから放たれた魔力波を、堂々と立ったその身で受け止めるユーフィ。続けて、ルルカたちの特大の乳房から奔流の如き魔力波が放出されるが……それを喰らっても蒼き鷹の威容は崩れない。無防備に喰らっているように見えて、その実急所などへの直撃を避け、肉体の鍛え上げられた部分で受け流しているのである。
 纏ったオーラもまた、ダメージの軽減に一役買っていた。
「その程度の攻撃、鍛え抜いたこの身体には効きませんわ」
 反撃としてユーフィが繰り出したラリアットに、ルルカが数名まとめて弾き飛ばされる。崩壊し始めた陣形に、ルルカたちの表情から余裕が抜け落ち始めていた。
「守りを固めつつ、押し潰しますわよ!」「ならばあれを使いましょう」「『豚房流法術・ウォールオブバスト』ですわ!」
 次の瞬間、ルルカたちのビッグサイズなバストがさらなる膨張を開始した。彼女たち自身の身の丈よりも大きく、まるで壁の如く膨れ上がった乳房がユーフィを、ハロを、サラヴェスを包囲する。そこから津波のように押し迫ってきた。
「そんなもの……きゃあっ!?」
 怯んでなるかとサラヴェスがメイスを繰り出すが、ルルカたちの大き過ぎる胸の弾力で身体ごと弾かれた。お尻から着地して……さらにその衝撃で、ビキニのトップスの肩紐がプッツンと切れてしまう。
「ああ……新品の水着でしたのに……」
 メイスを持っている方とは逆の腕で乳房を掻き抱くものの、たとえ両腕でも隠し切れなかっただろうサラヴェスの美巨乳は、次にメイスを振るったら反動で零れ落ちてしまいそうだった。
 ……ハロの眼が少しだけ暗い光を帯びたかもしれない……。
 その感情すら刃に籠めて――ハロが動き出す。
「その壁……いや胸? ごと斬り裂いてみせましょう」
 小狐の名の細剣を右手に、『蛇切』の名の短剣を左手に、ハロが二種の刃を一閃させた。大気を裂く斬撃音が柔肉の小山の群れに激突する。……一瞬後、ハロの眼前に押し寄せていたルルカたちの乳房が縦に割れ、その向こうにあったルルカたち自身も股間から頭頂部へ赤い線を走らせた。
 血飛沫のような魔力の光を噴出し、実態は本物の子豚・ルルカの分身に過ぎない彼女たちが消滅していく。
「道は開きました。行って下さい」
「感謝致しますわ!」
 ハロが切り開いた活路を蒼き鷹が駆け抜ける。包囲を抜けられ、後ろに回り込まれたルルカたちが動揺する中、ユーフィはその内の一体を背後から抱え込んだ。
「ぅ、ぉ、おおおおおおおおっ……!!」
「――ひっ!?」
 巨大化した乳房の分、体重も増加しているはずのルルカを、ユーフィは抱え上げた。力を溜めるに溜めて、その上で解放した彼女の剛力は、鬼神の如く。
「『お見せいたしますわ、私のフェイバリット・ホールドを!』」
 ルルカを抱え込んだままのユーフィが空高く飛翔する。その姿、名前の通りの蒼き鷹。ルルカの身体を空中で上下逆さに持ち替えると、重力と、回転と、何よりもユーフィ自身の誇り高き魂を乗せて――叩き落とした。

 蒼・翼・天・翔・!!

 頭から墜落したルルカは元より、余波たる衝撃波を受けたルルカも何名かまとめて倒れ……存在を維持出来なくなったのだろう、消失する。
 数を減らしていく他の己に、後方に控えていたルルカたちが地団駄を踏んだ。
「あのちびっ子たちを好きにさせていては埒が明きませんわ!」「動きを封じますわよ!」「いきますわ、テンプテーションバスト――」
「――させません!」
 放たれようとした幻惑魔法を、天から招来した裁きの光が妨害する。
「……大きな胸を見たところで魅了されませんですわよ、わたくし」
 大きさ自体は流石に負けるものの、形の美しさではルルカたちの上を行く己の胸を張り、言ってのけるサラヴェス。
 猟兵たちとルルカたちの戦いは激しさを増し、混沌の様相を見せつつある……。
 ……そんな中、サラヴェスはふと、遥か向こうでルルカの一体が確保しているジュノンの鎧を見詰めた。
(あの鎧……ちょっと着てみたかったですわね)
「――は!? わ、わたくし、今何を考えていましたの!?」
 ……何か、色々と目覚め始めている女子が、ここに一名居た……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

彩波・いちご
アルテミスさんと引き続き
…彼女の水着結局見つかりませんでしたね

さすがにああいう目線に困るような敵は…
そう思ってもその揺れるバストに視線惹きつけられて、ポーっと…
「おおきなおっぱいが、揺れて……」
そこを抱きついてきたアルテミスさんの胸の感触で正気に戻ります
…はっ、魅了されてました、私?
でも、そんな大きいばかりのものより、アルテミスさんの胸の方が私は好きですっ!
力強く断言してしまってつい赤面
あと手が彼女の胸を掴んだままなので手に幸せな感触が……ごめんなさい

と、とにかくお返しです
【異界の抱擁】の触手を召喚!敵を拘束してアルテミスさんの援護を!
……って思ったのに何で巻き込まれているんですかー?!


アルテミス・カリスト
いちごさんとデート
いちごさんは女の子

「うう、結局、水着は見つかりませんでした……
けど、勇者の鎧を狙うオブリビオンは、この正義の騎士アルテミスが倒します!」

愛用の大剣を構えようとして……

「ああっ、そういえば、滝に潜るからと武器はもってきていないのでしたっ!」

あわあわしているところに、いちごさんが敵に魅了されてしまいます。

「くっ、ここは私の魅力でいちごさんを正気に戻してみせますっ!」

水着の上も脱ぎ捨て、大きさは普通ですが形には自信があるバストをいちごさんに押し付けて、正気に戻そうとします。

「いちごさんを惑わせた報い、受けてください……
って、きゃあああっ!」

いちごさんが召喚した触手に巻き込まれます。



 子豚・ルルカ……正確にはその分身たちと猟兵たちの激闘は続いているが――それとはまた別の理由で表情が硬い者が、ここに二名居た。
「……アルテミスさんの水着、結局見付かりませんでしたね……」
 彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)が痛ましげに呟く。彼女に見えるが本当は彼であるいちごの隣では、アルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)が頬を蒸気すら噴きそうなほど真っ赤にしていた。……その下半身には布地どころか一本の糸くずすら無い……。
 水遊び中に流された彼女の水着のボトムスは、今なお行方不明のままだった。
「うう、結局、水着は見付かりませんでした……。――けど、勇者の鎧を狙うオブリビオンは、この正義の騎士アルテミスが倒します!」
 自身がどれほど危機的状況でも、オブリビオンに立ち向かう気概は忘れないアルテミスは猟兵の鑑と言えたかもしれない……が、いや、待て、流石に今の格好で戦うのは……無視しなくていいんだよ?
 そんな天の声など聞こえないアルテミス、愛用の大剣を構えようとして――構えようとして……。
「――ああっ!? そういえば、滝に潜るからと武器は持ってきていないのでしたっ!」
 ……このお嬢さん、どれだけポンコツなのだろう……。
 いちごちゃん、早くフォローをお願い――と切に願われるが、当のいちごは目のやり場に困っていた、割と切実に……。
 股間とお尻の割れ目を手で押さえるアルテミスから目を逸らせば、代わりに目に飛び込んでくるのがボボンッ・キュッ・ボボンッな体型を黒いストラップレス・ビキニで惜しげもなく見せ付けるルルカたち。何だこうだで純情な気質のいちごは顔を赤らめてしまう。
「……流石にああいう目線に困るような敵は……」
 そんな初心な反応のいちごに、何人かのルルカが気付いた。顔を見合わせた彼女たちは、いちごへ向けてこれ見よがしにその爆乳を揺らしてみせる。ますます赤面したいちごはルルカたちから顔を逸らすが……何故か、どうしても気になってしまって、目の端でチラチラとルルカたちを、その揺れる乳房を見てしまう……。
「……ああ、おおきなおっぱいが、ゆれて……」
 段々といちごの瞳の中の光が弱まって、表情も人形のように虚ろになり……。
「――駄目です、いちごさんっっ!!」
「ひゃあぅっ!?」
 ――その時、いちごの背中に密着してきた踊るような弾力、心地好い温もり。耳元で響いたアルテミスの叫びに、いちごは現実へ引き戻される。
「……はっ、魅了されてました、私?」
 ルルカたちの魔法に幻惑されつつあった己を自覚するいちご。……直後に、動揺の極致へ至ったが。
(私、アルテミスさんに抱き付かれてる? ……って、胸が当たってますアルテミスさん! ……あれ? 何だか凄くダイレクトな感じで……ああああっ、アルテミスさん、水着の上、着けてないんですか!? 何故!? Why!?)
 戸惑ういちごをなおも後ろから抱き締め続け、アルテミスはキッとルルカたちを睨み付ける。
 彼女は、自分があわあわしている間にいちごがルルカたちに魅了され始めたことに気付いて……強い感情が爆発したのだ。
『くっ、ここは私の魅力でいちごさんを正気に戻してみせますっ!』
 たとえユーベルコードによる一時的なものであっても、いちごが他の女に心奪われているのは嫌だ――そんな想いに急かされ、アルテミスはビキニのトップスも脱ぎ捨て、大きさは普通ながら形には自信がある己のバストをいちごへと押し付けたのだった。
「いちごさんを惑わせた報い、必ず受けさせます……!」
 涙目で憤慨するアルテミスの姿に、いちごも少し冷静さを取り戻した。改めてルルカたちを見、次いでアルテミスを見詰めて……いちごは凛と言い放つ。
「確かに心惑わされました。……でも、そんな大きいばかりのものより、アルテミスさんの胸の方が私は好きですっ!」
「「「「「なっ……!?」」」」」
 自身の胸に、体型に絶対の自信を有するルルカたちは、いちごに一刀両断されて絶句する。
「……いちごさん……」
 アルテミスの潤んだ瞳の中に赤熱化した自分の顔を見て、照れ臭くなったいちごは思考を戦いに臨む猟兵のそれに切り替えた。
「と、とにかくお返しです。……『ふんぐるいふんぐるい……、星海の館にて微睡む我が眷属たちよ!』」
 異様な音階の呪文がいちごの口から紡がれ……その影がまるで水面のように波打った。そこから鎌首をもたげるように這い出てきたのは……見た者の背筋に生理的嫌悪感を走らせるおぞましい形状の触手の群れである。それらは濁流の如く地を滑り、ルルカたちへと襲い掛かった。
「「「「「えっ……きゃああああああああああっ!?」」」」」
 触手たちは僅か数秒でルルカたちを拘束すると、その身をルルカたちの素肌へ擦り付け始める。彼女たちの衣装の内へと潜り込み、そこに秘された部分のさらに奥へと侵入を試みていった……。
「や、やめるのですわっ、おぞましい!」「こんな、こんなもの……」「ああ、駄目ですわぁ……!」
 ルルカたちの抵抗が徐々に弱まり、上がっていた悲鳴が何処か切ない喘ぎ声に変わる。オブリビオンの女たちがより得体の知れない存在への供物と化してしまった、その傍らで……。
「――って、きゃああああっ!?」
「何で私たちも巻き込まれているんですかー!?」
 ……もう、お約束であった。
 自らの召喚した触手にいちごは、そのすぐ横に居たアルテミスも、ルルカたちと同じく囚われていたのである……。いちごの水着の中に入り込んだ触手が、その滑らかな素肌に粘液を擦り付けた。可愛いお尻の弾力を楽しむように、触手がそこの谷間をなぞるように暴れる……。
「あ、あっ、そこは……そんなのいけません……!!」
 けれど、いちごはまだマシであったかもしれない。アルテミスなど生まれたままの姿であった為、最早どうしようもない状態であった……。
「ああああ駄目ですそこ駄目本当に駄目ですからそこはいちごさんにしか許しちゃ駄目なんですやぁああああお願い堪忍して下さいぃあぁああ私こんなの耐えられません壊れちゃいますおかしくなっちゃいますああぁぁああああ何かクるクるキちゃいます見ないで見ないで下さいいちごさんん……!!」
 珠のような汗を滲ませ、ビクンッ、ビクンッ! ビクビクビクンッ!! と痙攣するアルテミスの痴態に、いちごはまばたきも出来ずに見入るしかなかった……。
 ……そんな折、いちごは自身の掌中に何やら幸せな感触があることに気付く。
(……あ、アルテミスさんの胸、いつの間にか掴んでそのままでした……って、ごごごごめんなさいっっ!!)
 その一角は、本日のサファイアの大滝で一番のカオスだったという……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

イネス・オルティス
なんの寝言かしらね
「ジュノンの鎧はジュノンのためのビキニアーマー、
あなたたちごときが、どうこうしていいシロモノじゃないわ」

【薄衣甲冑覚醒】攻撃力重視で使用
”ダッシュ”で近づき敵の足を”なぎ払い”で転ばす
そして”怪力”を活かし敵を”串刺し”にし地面に縫い留めたところを”踏みつけ”
「ビキニアーマーの勇者の遺物はわたさないわ」

:真の姿:
〔一族伝統の鎧〕が黄金に輝き、全身にきらきら光るなんか強そうなオーラを纏っている

アドリブ・絡み・可 ””内技能


フレミア・レイブラッド
魔法のビキニアーマーかしら…。まだ何かしらの力は残ってるみたいだけど…

…で、そこの子は…普段ならこういう子は可愛がってあげるんだけど…今回可愛がる子は雪花がいるのでいいわ♪
遠慮なく始末してあげる。

一方、つるんでぺたんな雪花はジュノンの鎧を見て、だばーっと涙を流したり、敵を見て殺意を抱いたり…。
「わたしも何年かすれば…。爆乳死すべし、なのー…」

雪花に快楽を伴う【吸血】で少し血を貰い【血統覚醒】して能力上昇
【見切り、第六感】で敵の攻撃や動きを見切り、【ダッシュで残像】を残す程の速度で回避。
その速度のまま敵の背後等に回り、魔槍【怪力、早業、2回攻撃、鎧砕き】による連撃で蹂躙していくわ

※アドリブ等歓迎



 ――猟兵たちの奮戦によりいつしか、子豚・ルルカの一団は大きく数を減らしていた。ジュノンの鎧を抱えたルルカが、その戦況を前に苦々しげに顔を歪める。
「……こ、こんなはずが……!? わたくしは、わたくしたちは豚房流の法術士ですわよ!?」
「そんなもの、知ったことではないわ」
 冷たく切って捨てたのはイネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)である。彼女の眼差しは、今なおそのルルカに奪われたままのジュノンのビキニアーマーを見据えていた。
「ジュノンの鎧はジュノンの為のビキニアーマー、あなたたち如きが、どうこうしていいシロモノじゃないわ」
 ……ところで、そのジュノンのビキニアーマーを見て、フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)に付き従う雪女見習いの少女・雪花が『が~ん!』という擬音を頭上に浮かべていた。
 件のビキニアーマーのトップス、そのカップサイズを目算するに、ルルカたちほど極端なものではないが、勇者ジュノンもなかなかのプロポーションであったようである。それと自身の胸元を見比べて、雪花はだばーっと落涙した。
 彼女の体型は……描写しないのがせめてもの情けである、きっと。
 そんな雪花の隣で、フレミアは小首を傾げていた。
「……魔法のビキニアーマーかしら……。まだ何かしらの力は残ってるみたいだけど……」
 それを確認しようにも、まずはルルカたちから現物を取り戻さなければ話にならない。
「……で、そこの子は……普段ならこういう子は可愛がってあげるんだけど……」
 ルルカたちを妖艶……幼艶な眼差しで眺め、舌でちろりと唇を舐めるフレミア。――だが、すぐにそんな艶やかな雰囲気は引っ込めて、朗らかに笑って雪花を抱き寄せた。
「――今回可愛がる子は雪花が居るからいいわ♪ 遠慮なく始末してあげる」
 明るく残酷に言ってのけるフレミアの腕の中で、頬を膨らませた雪花がルルカたちに剣呑な瞳を向けていた。
「わたしも何年かすれば……。爆乳死すべし、なのー……」
「駄目よ、雪花。大丈夫、雪花もきっと大きくなるわ……」
「あん、おねぇさま……?」
 雪花をたしなめるようにその髪を撫でたフレミアは、さらに彼女の柔らかい頬へ口付けし……そのまま唇を雪女見習いの少女の首筋へと下らせていった。雪花の名前の通りの花弁のような唇から、切ない吐息が漏れる。
「あ、あっ、おねぇさま…………あぁっ……!!」
 ピクンッ! と一際大きく雪花が震えた。直後に彼女の首筋から顔を上げたフレミアは、唇の端に微かに滴る鮮血を舐め取ると、双眸をルビーの色に輝かせる。
「「「「「……っっ!?」」」」」
 己が血統、その内に眠る力を覚醒させたフレミアの危険性を察したルルカたちが、ラージサイズのバストをますます巨大化させて壁を為した。――が、即刻彼女たちは失敗を悟ることとなる。ルルカたちが認識していたフレミアはとうに残像……。本人は、とっくにルルカたちの背後へと回り込んでいたのだ。
「遅いわ……きちんと見てくれないと寂しいじゃない」
 うそぶいたフレミアの腕が、血の色の魔槍を旋回させた。その速さも、威力も、まさに稲妻の如く。牙を剥いた『ドラグ・グングニル』が、その刃が届く範囲のルルカたちをまとめて蹂躙する……。
 暴風を思わせるフレミアの戦舞に、ジュノンの鎧を抱くルルカはとうとう決断した。
「……ジュノンの鎧を本体の許へ持って帰れないことこそ避けるべきですわ! わたくしたち、奴らの足止めをっ。わたくし他数名でジュノンの鎧を持って撤退しますわ――」
「――今さらそんなことが許されるわけないでしょう」
 厳かに言い放ったのはイネスである。彼女は自らの纏うビキニアーマー、一族伝統の鎧を見せ付けるように仁王立ちする。

「『今、伝統の鎧は伝説の鎧へ進化する』――」

 イネスの気配が、一族伝統の鎧を中心に爆発的に膨れ上がる。そもそも女性として小柄というわけではない彼女だが――今は巨人のように大きく見えた。脅威を覚えたルルカたちが『ウォールオブバスト』の魔法で防御を固める……が。
「――はあっ!」
 ダッシュで間合いを詰めたイネスが、立ち塞がるルルカたちの足を水面蹴りで刈った。乳房の壁と化していたルルカたちが、その一薙ぎで上下逆様にひっくり返る。巨大化させたバストが邪魔で起き上がれない彼女たちを、イネスの巨獣槍が串刺しにし、或いはその足が踏み砕く。
 暴獣の如く壁となったルルカたちを撃滅したイネスから、ジュノンのビキニアーマーを持つルルカが後退った。
「……だ、誰かっ。残っているわたくしたち、全員集合ですわ! 一塊になって総力を結集、この場からの離脱を――」
「――あら、残念ね。もうあなた一人だけよ」
 そうルルカに声を掛けたのは、魔槍を担ぐフレミアであった。ハッとしたルルカが……その最後の一人が周囲を見回せば、サファイアの大滝のいずこにも他のルルカの姿は見付からない……。
「――ビキニアーマーの勇者の遺物は渡さないわ」
 強く宣言して、イネスが最後のルルカへ一歩、また一歩と近付く。その歩みを進める中で、彼女の着ける一族伝統の鎧は、銀色から黄金色へとその色彩を変化させた。目に見えるほど輝くオーラを全身に滾らせて、イネスは巨大なる獣の牙を穂先に使った槍を、天に翳す。
 逃れる道を探すルルカだが、背後に立つフレミアが巧みにそれを塞いだ。前門のイネス、後門のフレミア……虎や狼など比較にもならない暴威に挟まれ、ルルカの運命は風前の灯火を告げる。
「あ、あ、わたくしは、豚房流の――」
「「はああああっっ!!」」
 猛き女猟兵たちの轟雷の如き一閃が十字に交差し、ルルカの最期の言葉を掻き消した。……後には、サファイアの色のビキニアーマーがとさっ……と地に落ちるのみ。
 それが――勇者ジュノンとその鎧を巡るこの事件の、幕引きだった……。

 こうして猟兵たちに回収されたジュノンの鎧、サファイア色のビキニアーマーはグリモアベースに保管され、帝竜ヴァルギリオスや群竜大陸に関する予知を行う為にグリモア猟兵たちに利用されることとなる。
 ……のだが、実際にそうなるまで、もうあと少しだけ時間が掛かるのだった。何せ、アックス&ウィザーズ世界の陽はまだまだ高い。そして、その陽光が煌めく先には、雲一つ無い青空を映して輝くサファイアの大滝があるのだ。
 猟兵の誰かが、もう少しだけ水遊びを……と言い出す。それにある者は消極的に、ある者は積極的に賛成し、猟兵たちは再び水着を纏ってサファイアの大滝へ駆け出していく。
 再度一枚布を使った水着姿となったイネスは、またも滝の上へと向かっていた。
「……溺れ掛けて鎧を脱いだのなら、その時に持っていた武器とかも捨てている可能性はあるわね。案外まだ沈んでいるかもしれないわ……」
 同じビキニアーマーの戦士として、イネスのジュノンに対する興味は尽きないようである。
「……皆、本当に元気ね……」
 こちらも改めて真っ赤なビキニ姿となったものの、フレミアには泳ぐ気は無く、木蔭に敷いたシートの上に寝転がる。
「雪花、いらっしゃい♪」
「はいなの、おねぇさま」
 抱き合って戯れるフレミアと雪花の楽しげな声が爽風に溶けた。
 ……そんな話を聞いて、グリモア猟兵が拗ねたのはまた別の話である……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月04日


挿絵イラスト