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ビキニアーマーを極めし者

#ヒーローズアース

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#ヒーローズアース


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●オブリビオンの介入
 人質を救おうと急行したヒーローがオブリビオンに打ち倒されて、道路に横たわっていた。
「そこまでやる必要はなかったのでは?」
「弱者の辿る末路など決まっている。それにお前達に言われたくはない」
 ヒーローを倒したオブリビオンに近付く配下のオブリビオン達。
 その背後では銀行の中でボロボロにされたヴィランがぐったりと倒れている。
 オブリビオン達の手によって市民は逃げ惑い街は混乱に落ち入っていた。

●予知
「ヒーローズアースでオブリビオンが起こそうとしている事件を予知することができた」
 ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)はグリモアベースに集まった猟兵達の前で事件の概要の説明を始める。
「まず銀行強盗を行おうと人質を取って銀行に立てこもったヴィランがいた」
 そこへヒーローが人質を救おうとやって来た。
「それでヒーローがヴィランを倒して終わりなら、何の問題もない話だったろう」
 恐らくそれがヒーローズアースにおける日常茶飯事である。
「そこへオブリビオンが介入して来て、両者を襲うというのが今回の事件の予知だ」
 予知と未来が変わってしまうかもしれないので、ヴィランが人質を取って銀行に立てこもるところまでは、こちらも介入することができない。
「そこでお前達にはヒーローより早く人質を救出して避難誘導を行ってほしい」
 そうすることでオブリビオンが起こす被害を抑えることができるだろう。
「ただ私が見た予知に出てきたオブリビオンは明らかに強力なオブリビオンだった」
 ラティナは真剣な表情で猟兵達の顔を見る。
「何しろ奴はビキニアーマーを装備していた」
 今、何て?
「つまり奴は戦闘合理に長けた強者である可能性が高い。くれぐれも気を付けてくれ」
 そう言ってラティナは猟兵達を送り出した。


刀道信三
 どうも、刀道信三です。

 今回はヒーローズアースでビキニアーマーを装備したオブリビオンと戦ってもらいます。

●他のPCとの参加
 迷子にならないように【名前(ID)】または【グループ名】をプレイング冒頭に記載していただけると助かります。
 またグループが4名以上の場合、リプレイを分けさせて頂くことが御座います。
 予めご了承下さい。

 それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『人質を救出せよ!』

POW   :    真正面から突破し、敵を蹴散らす

SPD   :    屋内に侵入し、敵を速やかに仕留める

WIZ   :    抜け穴を作り、人質たちを安全な場所へ誘導する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アレク・アドレーヌ
【選択:POW】
事件自体はまぁわからんでもないことだから気にはしないが強敵かどうかの認定基準がおかしいだろ…とはツッコミを入れたい。まぁ身につけてるものでどんな奴か予測が付くのは有り難い話だがな

…で、人質をどうにかしろって話だったがまぁここは正々堂々真正面から小細工無し…はないが突っ込んで潰しに行く。まぁ倒しきれるならそれでよし、倒せんでもその間に他の猟兵が人質どうにかするだろうという目算とある程度の信頼の元暴れます。

当然いきなりヒーローが来たとなれば警戒されるので…【変装】を用いて一般人に擬態したうえで真正面から近づきます。見た目で警戒されなければ油断を誘うのも楽だしね


イネス・オルティス
銀行に”ダッシュ”で突入
「おとなしくしなさいっ!」
堂々としたビキニアーマーの”存在感”を見せて注目を集める
ヴィランに対し【決闘規則宣告】使用、ルールは「人質に危害を加えない」で

とりあえず人質の安全を多少なりとも高めたのでヴィラン捕縛にいきましょう
「大人しく投降しなさい」

命を奪っちゃいけないから”気絶攻撃”になる様に”なぎ払い”攻撃
敵の攻撃は”ダンス”の様な身のこなしで”武器受け”たり”激痛耐性”で耐える
「手間とらせないで」

露出度の高いビキニアーマーでの戦闘行動等で周りを”誘惑”する事になっても
それはイネスの関知するところではありません

アドリブ・絡み・可



「強敵かどうかの認定基準がおかしいだろ……とはツッコミを入れたい」
 グリモア猟兵曰く、ビキニアーマーを装備しているから強敵。
 身に着けているものでどんな敵か予測が付くのは有り難いかと思いながら、アレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)は銀行を眺める。
「……で、人質をどうにかしろって話だったが……まぁ、ここは正々堂々真正面から小細工無しはないが、突っ込んで潰しに行くか」
 なんだかんだ言ってもアレクはヒーローである。
 人質を取って立てこもっているヴィランも、襲い来るオブリビオンも見過ごせないのだ。
 いきなりヒーローが来たとなれば警戒されるだろうと、アレクは高い変装技能で一般人に擬態する。
 擬態とも言いたくなる様な変装っぷりである。
 ヒーローマスクであるアレクの依り代の人が出て来たのではないのかと誤解するくらい人間にしか見えない。
 見た目で警戒されなければ油断を誘うことも楽だろうと銀行の自動ドアを潜るアレク。
 その頬を掠める様に飛んでいく銃弾。
「近付くんじゃねえ! ぶっ殺すぞ!」
 大変興奮した様子の絶賛立てこもり中のヴィランに、まあ、こうなるよなと溜息を吐くアレク。
 こうなれば自分が暴れている隙に仲間がなんとかしてくれるだろうと覚悟を決めたところで後ろから声が響く。
「大人しく投降しなさい!」
 銀行に猛烈な勢いで突入して来たビキニアーマーはイネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)。
 オブリビオンが予知よりフライングで現れた訳ではない。
 イネスの一族伝統の鎧がビキニアーマーなのだ。
「人質に危害を加えることを禁止するわ!」
 皆が呆然とする中、ユーベルコード決闘規則宣告でイネスが放ったウィンクがヴィランに命中する。
「畜生!」
 人質に凶器を当てていた手に激痛を感じたヴィランはイネスに向けて発砲した。
「手間とらせないで」
 舞の様な身のこなしで上半身を反らせながら銃弾を回避したイネスが、槍を払いヴィランの手を打って拳銃を弾く。
 これで銀行内の人質達が流れ弾で傷付く心配はなくなった。
 しかし相手がヴィランである以上、まだ何をしてくるか油断はできない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブOK
…にゃ?つまりコッチもヒーローやヴィランにビキニアーマーを着せたり、ビキニアーマー信者にでもすればいいのかにゃ?…うーん、20代目様の力なら、ひょっとするのかにゃあ。

それはともかく、今は人質の救出にゃね。レフティは18代目様の力(スカルキャット)を借りて、頭蓋骨を被った子猫に変身。
頭蓋骨の見つかり難くなる特性で侵入し、髭感知や聴覚で周囲の動きを見切り、斬鉄爪で抜け穴を作り人質を救出するにゃあ。
人質や自身が発見されそうになったら、頭装備の頭蓋骨を消して、子猫の振りで誤魔化してみるのにゃ。



「……にゃ? つまりコッチもヒーローやヴィランにビキニアーマーを着せればいいのかにゃ?」
 ビキニアーマーを装備していれば強者というのはあくまでグリモア猟兵の価値観である。
 ただ装備すれば一朝一夕で強くなれるというものでもないだろう。
「それはともかく、今は人質の救出にゃね。『起動(イグニッション)! スカルキャット』」
 レフティ・リトルキャット(フェアリーのリトルキャット・f15935)は18代目様の力を借りて、頭蓋骨を被った子猫に変身した。
 この頭蓋骨を被っている間は気配を消して発見され難くなるのだ。
 一番最初に銀行の自動ドアを潜っていれば不審がられたかもしれない。
 しかし猟兵と戦闘中のヴィランにレフティを気にする余裕はない。
 猟兵側もヴィランを殺せないことと人質に配慮して制圧に手間取っていた。
 レフティはカリカリと爪をとぐ様に斬鉄爪で人質近くの壁を引っ掻く。
 実際にはガラガラとコンクリートを裂いて抜け穴を掘るがなんとか戦闘音に混ざって悪目立ちしなかった。
(「この穴からなら外に逃げられるのでは?」)
 抜け穴に気付いた人質達は床をてしてしと叩いて誘導するレフティに従って外に逃げ出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アテナ・カナメ
【心情】ビ、ビキニアーマー着てるから強いの…?よくわからないけど人質を放ってはおけないわ!まっ正面から行くわよ!

【作戦】仲間と共闘。私は真正面から行くわ!「私はアテナマスク!人質を解放しなさい!でないと、痛い目見るわよ!」とヴィランに立ち向かうわ!攻撃は【見切り】と【怪力】で回避!そして隙を見たらバーニングパンチ(死なないように手加減)よ!人質を救出するわ!(一応他の仲間がひっそり助けるための囮としても機能できるようにしてるわ!)


シリン・カービン
ラティナがああ言う位ですから。
黒幕はきっと強敵なのでしょう。
新装備の出番、かもしれません。

「やってますね」
他の猟兵の戦いの中、【スプライト・ハイド】を
発動して銀行内に侵入。
現場を観察して、裏口までの避難ルートを策定。

再び姿を消して人質の近くに移動。
精神の精霊の動きから、一番落ち着いている人に
声をかけます。
「助けに来ました。落ち着いて聞いて下さい」

理解してもらえたら姿を現し、作戦を説明します。

高齢者、子供、女性を優先。
【スプライト・ハイド】で手を繋いで姿を消し、
避難ルートから脱出します。

その場の人質の半数が脱出、又は脱出にヴィランが
気づき次第透明化したまま背後から昏倒させます。

アドリブ・連携可。



「ラティナがああ言う位ですから、黒幕はきっと強敵なのでしょう。新装備の出番、かもしれません」
「ビ、ビキニアーマー着てるから強いの……? よくわからないけど人質を放ってはおけないわ! まっ正面から行くわよ!」
「お願いします。私はできるだけ人質を救出します」
 アテナ・カナメ(アテナマスク・f14759)改めアテナマスクが堂々と正面入口から銀行に突入して行くのを見送って、シリン・カービン(緑の狩り人・f04146)は裏口に回り込む為に路地へと向かう。
 恐らく今回のオブリビオンは強敵なのだろうとシリンは新調した装備を点検しつつ歩を進めた。
「これは手間が省けそうですね」
 シリンが銀行の裏手に回ると仲間の猟兵が開けたらしき穴から人質がヴィランの注意を気にしつつ脱出していた。
 これなら避難導線を確認するまでもない。
 シリンはスプライト・ハイドで姿を消すと穴から銀行内に入った。
「助けに来ました。落ち着いて聞いて下さい」
 流石はヒーローズアースの人々、姿なきシリンの声に冷静に頷き返す。
 助けに来てくれたユーベルコードを操るヒーローか猟兵と認識したのだろう。
「これから二人づつあの穴から脱出させます。慌てず指示に従って下さい」
 シリンは老人や子供を優先して手を繋ぐことで姿を消す。
 そうすることでよりスムーズにヴィランの視線を気にせず穴からの避難誘導に成功した。
「私はアテナマスク! 人質を解放しなさい! でないと、痛い目見るわよ!」
 一方、アテナマスクは自動ドアを潜り抜けると目立つ様に名乗りを上げた。
 ヴィランと仲間の猟兵の様子を見るにやや硬直状態にある様だった。
 拳銃を奪ったものの相手はヴィランである。
 戦闘能力では猟兵達が圧倒しているがヴィランを殺してしまう訳にはいかない。
 しかしヴィランもユーベルコードを隠しているので警戒せざるを得ない。
 もしもユーベルコードが飛び道具だった場合、人質に被害が出かねないからだ。
 そこへ突入して来たアテナマスクの存在に均衡が崩れる。
 ヴィランも知らぬ間に人質の救出が進んでいたことも状況を好転させていた。
「仕方ねえ! これでも……」
 ヴィランは硬直状態を作る為の手札(カード)として取っておいたユーベルコードを使おうとする。
 しかしそれより低空タックルの様な鋭さで懐に踏み込むアテナマスクの方が早かった。
「燃える拳を受けなさい! バーニングパァンチ!」
 アッパー気味に繰り出されるヴィランを殺さない様にギリギリまで手加減されたバーニングパンチ。
 ヴィランのユーベルコードは防御型ではなかったらしい。
 綺麗な放物線を描いて壁に激突したヴィランはそのまま意識を失った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『サラリーマン』

POW   :    シークレット・ガン
【手に持つアタッシュケースに内蔵された兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    エンシェント・マーシャルアーツ・カラテ
【カラテ】による素早い一撃を放つ。また、【武器を捨て、スーツとネクタイを脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    情報解析眼鏡
【スマート・グラスで敵の情報を解析し、】対象の攻撃を予想し、回避する。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「まったく、作業計画通りには進みませんね」
 行進というには揃っていない。
 敢えていうならラッシュアワーの人混み。
 全員が同じ場所に雑然と向かっているが、なぜか流れがある。
 オブリビオン達はそんな足取りで銀行に向かっていた。
「ヴィランを退治しに来たヒーローごと見物人も襲う計画だったのですがね」
「猟兵、とんだイレギュラーですね」
「ボスに報告は?」
「メールはしておきましたが、あの人機械音痴ですからね」
「ハハ、確認してくれているといいのですが」
「進捗通りでないのは確かです。残業はしたくないものですね」
「まったくです。働くのは給料分までにしたいところです」
「何しろ私達は……」
「「サラリーマンなのですから」」
ミスティル・エンドウ
「えー、サラリーマンといえば真面目に仕事をする方々だと思うのですが。オブリビオンになると真面目な方向も反対になるのですね。」
【WIZ】で攻撃です。
相手の攻撃に対しては、【残像】【オーラ防御】【電撃耐性】【呪詛耐性】【火炎耐性】【氷結耐性】【激痛耐性】【毒耐性】【狂気耐性】の技能でダメージを軽減します。攻撃は、【属性攻撃】の【黄昏の魔法弾】を【範囲攻撃】にし、他の方に合わせて【援護射撃】にして『サラリーマン』たちを纏めてがどこに動いても狙えるようにして攻撃をします。
「ヒーローと一般の方を巻き込むような計画は、潰させてもらいます。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


アテナ・カナメ
【心情】なんとかおとなしくなったわね。さて…あら?あれは会社帰りのサラリーマンの集団…?いや、違う!あれはオブリビオンね!

【作戦】人質もいないしオブリビオン相手なら思いっ切りやれるわ!仲間と連携!敵の攻撃は【見切り】と【怪力】で防御!そして渾身のバーニングパンチをお見舞いよ!!


イネス・オルティス
さあ、オブリビオンの登場ね”気合い”いれましょう
「まずは雇われの有象無象ね」

【薄衣甲冑覚醒】を防御力重視で使用
まわりに被害がいかないように敵を”おびき寄せ”て
”オーラ防御”と”武器受け”で敵の攻撃を防ぎ、当たった場合は”激痛耐性”で耐える
「ビキニアーマーの前にこの程度……」

攻撃は”怪力”を活かして敵を”なぎ払い”数を減らす様に行動
「残業の必要は無いわね、あなたたちはここで終業で骸の海に還るのだから」

アドリブ・絡み・可



「なんとかおとなしくなったわね。さて……あら? あれは会社帰りのサラリーマンの集団……? いや、違う! あれはオブリビオンね!」
「えー、サラリーマンといえば真面目に仕事をする方々だと思うのですが。オブリビオンになると真面目な方向も反対になるのですね」
 猟兵であるアテナ・カナメ(アテナマスク・f14759)とミスティル・エンドウ(神のパラディン・f16403)は視認するだけでサラリーマン達をオブリビオンであると認識した。
 それはオブリビオンであるサラリーマン達もそうであろう。
 通勤中の様な歩きを続けながら不気味な営業スマイルを浮かべる。
「ヒーローと一般の方を巻き込むような計画は、潰させてもらいます」
 執事服姿の男装の麗人にして神であるミスティルは金色のオーラを纏う。
 オーラからしゃぼん玉の様に無数の球体が浮かび上がった。
 球体は矢の形になり広範囲の敵へと降り注ぐ。
「伊藤さん、高橋さんは制圧射撃を!」
「「承知しました!」」
 黄昏の魔法弾が着弾し爆発が巻き起こる。
 サラリーマンの一人が冷静に眼鏡のブリッジをクイッと上げた。
 仲間達が倒れる中、解析した情報から前衛の仲間に指示を出す。
「ビキニアーマーのオブリビオンの前に、まずは雇われの有象無象ね」
 アタッシュケースに内臓された銃からの斉射。
 銃弾の雨を掻い潜ってイネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)は駆ける。
 弾幕を避け切れなくなったところで薄衣甲冑覚醒を発動。
 ビキニアーマーの精霊への信頼。
 一族の守護精霊への信仰。
 ビキニアーマー勇者兄妹への畏敬によって防御力を強化した。
「ビキニアーマーの前にこの程度……」
 バトルアックス藪払いを盾の様に構えて銃弾を弾く。
 引っ切りなしに続く着弾の反動と受け切れずに擦過する銃弾に耐えつつ、敵の注意を引きながらのイネスの突撃の勢いは衰えない。
「人質もいないしオブリビオン相手なら思いっ切りやれるわ! 渾身のバーニングパンチをお見舞いよ!」
 イネスが切り開いてくれた道、一緒に駆け出していたアテナマスクが敵陣中央へと飛び込む。
 バーニングパンチのアッパーや打ち下ろしで次々と打ち上げられていくサラリーマン達。
「お誂え向きの的ですね。狙わせてもらいます」
 散弾の様に放たれた黄昏の魔法弾が宙に打ち上げられたサラリーマン達を蜂の巣にする。
「残業の必要は無いわね。あなたたちはここで終業で骸の海に還るのだから」
 イネスが跳躍して藪払いで両断し巨獣槍で串刺しにした。
 陣形を組んでいた主力のサラリーマン達は三人の連携を前に瓦解する。
「鈴木さん、中村さん、態勢を立て直す為に一時後退しましょう」
「くっ、今回の仕事はなかなかハードなものになりそうですね」
「ボス、早くメールに気付いて下さい!」
 アタッシュケースで攻撃を防ぐ者。
 シークレット・ガンで牽制する者。
 情報解析眼鏡で猟兵達の動きを見る者に分かれてサラリーマン達は後退する。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブOK
ここは、20代目様の力(ブーステッド)を借りて、ヴィランを味方に引き込むかにゃあ。
子猫に変身し、髭感知で動きを見切りつつ、負傷したヴィランの元に「赤い少女」を呼ぶのにゃ。
更生等を条件に、負傷者に再起の力を与えて超強化し戦わせるにゃあ。
あくまでも20代目様の力は、代償を払い「赤い少女を仲介する力」。
にゃんとなく、流れはビキニアーマーに偏ってそうだけどにゃあ…赤い少女もビキニアーマーだったり、与える力がビキニアーマー関連(変身や装備)な気がするにゃ。
大体、今回限りの力だけど、もう一度を望むならヒーローとして自力で再会することにゃ。
※ビキニアーマーの呪いパターンでも解除は同様



「君に再起の力を与えよう。仮初と言えども『赤い少女』が与えしは、永き戦いの道標――ゆえに君は戦い続ける。再び彼女に出会う為に」
 子猫の姿に変身したレフティ・リトルキャット(フェアリーのリトルキャット・f15935)は、銀行の壁にもたれる様に倒れたヴィランに近付きユーベルコードを発動する。
「畜生……俺だってヴィランになりたかった訳じゃない……」
 虚空に向かって涙ながらに叫ぶヴィラン。
 レフティのユーベルコードによって赤い少女に語り掛けられているのだろう。
「力があるだけで白か黒みたいに扱われて息苦しかった……でもよぉ、俺にはヒーローやれる協調性も器用さも…………何より勇気がなかった」
 ポタポタと流れ落ちる涙、拳が強く強く握られる。
「アンタは俺にもできるって言うのか……そうか。それなら……」
 ヴィラン、いや『彼』は頷いた。
 傷は癒え、傍目にも彼の力が漲っていくのがわかる。
 それと同時に『赤い少女』の力を媒介しているレフティの体を反動が蝕む。
「いくぞ……!」
 外から響く銃撃の音に向かって彼は走り出した。
「今回限りの力だけど、もう一度を望むならヒーローとして自力で再会することにゃ」
 レフティは痛みに耐えながらヴィランだった彼の背中を見送るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アレク・アドレーヌ
サラリーマンならサラリーマンらしくしっかり働けよと思いつつ、こんなヴィランも日常と見間違う辺り感覚がマヒしてるのかもしれない。

まぁ『残業まではしたくない』のは同意できるがお前らにあるのは残業どころのレベルじゃない、労災だ

とりあえずはスピードに特化して【ダッシュ】【早業】を併用の上で集団に突っ込んで掻き回すとして【グラップル】【吹き飛ばし】で徹底的に叩きつけていき、【逃げ足】【見切り】で必要最小限の動きで距離を取っていきます


…って言うか件のビキニアーマーの部下がサラリーマンって企業か何かか?
(アドリブ歓迎


シリン・カービン
【SPD】

狡猾な獣ほど意表を突かれると脆いものです。
強かさにおいては私とどちらが上でしょうね。

【シルフィード・ダンス】を発動しながら空中ダッシュで接近。
精霊猟刀で切りつけて離脱します。
狙いが立体的な一撃離脱と思ってくれれば思惑通り。
本番は相手が衣服を脱いでからです。

私を超える速度でカラテを繰り出す相手の攻撃を見切り、
ギリギリで捌きます。
徐々に追い込まれる様子に相手が勝利を確信した頃合いが好機。
攻撃の切れ間にグッと身を沈めてジャンプします。

脱出すると思わせておき、敵の目の高さで跳び回し蹴り。
しかもUCの効果で空中を足場に左右連続40連脚。
目にも止まらぬ早業で蹴撃を叩き込みます。

アドリブ・連携可。



「狡猾な獣ほど意表を突かれると脆いものです。強かさにおいては私とどちらが上でしょうね」
 シリン・カービン(緑の狩り人・f04146)はシルフィード・ダンスで空中を足場にサラリーマン達に向かって駆け寄る。
 立体的なジグザグ機動から一人の肩口を精霊猟刀で斬り付け駆け抜けた。
 カチンという音と同時にアタッシュケースから伸びていた火線が止まる。
「弾切れです。予備弾倉も銃身もありません!」
「こちらもです。もうカラテしかないようですね」
 サラリーマン達は一斉にアタッシュケースを投げ捨てカラテの構えを取った。
「サラリーマンならサラリーマンらしくしっかり働けよと思いつつ、こんなオブリビオンも日常と見間違う辺り感覚がマヒしてるのかもしれない」
 かつて骸の海で過去となる前は真面目な勤め人だったのかもしれない。
「まぁ、『残業まではしたくない』のは同意できるが、お前らにあるのは残業どころのレベルじゃない。労災だ」
 スタイルチェンジ・スピードシフトでヒーロースーツが流線型に変化する。
 アレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)はカラテの構えを取ったサラリーマン達を圧倒する速度で接近した。
 あまりの速さに反応が遅れたサラリーマン達をアレクは片っ端から殴り飛ばしていく。
「このままでは危険ですね」
「ええ、私達も本気を出すべきでしょう」
 サラリーマン達はジャケットを脱ぎ、ネクタイを緩めることで更に加速する。
 空中を駆ける40歩の一撃離脱戦法を取っていたシリンに加速したサラリーマンが追いつく。
 離れて行くシリンに追走し、着地と同時に懐まで踏み込んで来た。
 至近距離から繰り出されるカラテをシリンは猟刀の腹でなんとか受け止める。
 サラリーマンはシリンを空中に逃がすまいとカラテラッシュを仕掛けた。
(「ここですね」)
 徐々に追い込まれ猟刀では受け切れなくなったと見せ掛け、シリンはグッと身を沈めてジャンプの体勢に入る。
 それを察して追撃に入ろうとするサラリーマン。
 シリンの後方には壁。
 そこまで追い込んでしまえば逃げ場はない。
「えっ」
 しかしサラリーマンの虚を突く様にシリンはその場で頭を狙った跳び蹴りを繰り出した。
 咄嗟に腕でガードするがそれで終わる筈がない。
 シルフィード・ダンスで作られた足場を踏み込んで鋭く反対側の脚から蹴撃が叩き込まれる。
 そのまま足場が作り出される限り続く変則的な40連脚。
 サラリーマンの頭がゴム鞠の様に跳ね、シリンが着地した時には絶命していた。
「やるじゃねえか」
 他のサラリーマン達を叩き伏せたアレクがシリンの絶技を賞賛する。
「それにしても件のビキニアーマーの部下がサラリーマンって企業か何かか?」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『マスター・ビキニアーマー』

POW   :    ワシにうぬらの強さを見せてみせい!
【後の先の構えを取る自分 】に変形し、自身の【背の武器を使わないこと】を代償に、自身の【防御力と回避率およびカウンター攻撃】を強化する。
SPD   :    堅牢鉄壁・真・アーマー・ビット
自身が装備する【ビキニアーマーのパーツ 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    ビキニアーマー格闘術最終奥義『鎧包解脱求道拳』
【カウンター攻撃 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【光り輝く拳型のオーラ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ミュリエル・フォルクエインです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ヌハハハハ! 我が部下を全滅させるとはなかなかやるではないか!」
 ひしゃげたスマートフォンを道路に叩き付けつつオブリビオンが現れる。
「血湧き肉躍るとはこのことよ。全員で掛かって来い。返り討ちにしてくれる」
 マスター・ビキニアーマーは闘気を放出しながら猟兵達と退治した。
ミスティル・エンドウ
「あなたはまさか、業大・・・。いえ、ここまで変ではなかったはず。」
【WIZ】で攻撃です。
相手の攻撃に対しては、【残像】【オーラ防御】【武器受け】【狂気耐性】の技能でダメージを軽減します。攻撃は、【属性攻撃】の【コキュートス・エキスキュージョン】を【範囲攻撃】にして、他の方に合わせて【援護射撃】にして『マスター・ビキニアーマー』を攻撃します。
「しかし、どのような因果でこのようなオブリビオンが誕生したのでしょうか?。あまり考えたくありませんが。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


ルドルフ・エルランゲン
※アドリブ絡みどんと来い

その構え…その装備…、まさか…ッ、ビキニアーマー格闘術永世師範・マスタービキニなのかっ!?
…噂に聞いた事がある…キング・オブ・ビキニ、或いは鎧放不敗マスタービキニの名を…
徹底した戦闘合理を追及して辿り着いた究極の戦闘術。敵の攻撃を受けず避け、いなし、カウンターを突く為、鎧を軽量化した先に行きついたという…
(※うんちく捏造ヨロです♪)

■九変の計
(※うんちくで敵の動きを解析し、味方猟兵を鼓舞したり助言したりする)
背の武器はただの飾り、恐るべきは後の先を狙う必殺のカウンター術です。
単調な攻撃はカウンターの餌食となる、水の如き変幻自在の攻撃で先を読ませないよう攻めてください。



「あなたはまさか、業大……いえ、ここまで変ではなかったはず」
 誰だってこんな変なものと間違えられたくはないだろう。
「その構え……その装備……まさか……ッ! ビキニアーマー格闘術永世師範マスター・ビキニアーマーなのかっ!?」
「ご存知なのですか、ルドルフさん?」
 意味深げに驚くルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)に相槌を打つミスティル・エンドウ(神のパラディン・f16403)。
「噂に聞いた事がある……キング・オブ・ビキニ、或いは鎧放不敗マスター・ビキニアーマーの名を……。徹底した戦闘合理を追及して辿り着いた究極の戦闘術。敵の攻撃を一切受けず、カウンターのみを狙う為、鎧を軽量化した先に行きついたという……」
「なるほど、あまり深くは考えたくありませんが、男性なのに何故ビキニを?」
「さあ、大胸筋矯正サポーターなのでは?」
「問答無用!」
 話の途中で急にダッシュで接近して来るマスター・ビキニアーマー。
「ああもう、迎撃しますよ。絶対零度の吹雪で凍えなさい。コキュートス・エキスキュージョン!」
「他愛なし」
 ミスティルの両掌から放たれた凍気を見切って効果範囲のギリギリを減速することなく突進して来るマスター・ビキニアーマー。
 その巨体からは想像できない恐るべき素早さと鋭い敏捷性である。
「両手を広げて下さい。早く!」
「は、はい!」
「奴の恐るべきは後の先を狙う必殺のカウンター術です。単調な攻撃はカウンターの餌食となります」
「小癪な!」
 範囲を広げた凍気に回避を余儀なくされたマスター・ビキニアーマー。
 しかし咄嗟にバトルアックスの柄を掴み大車輪の様に投擲してきた。
 死の風車と化したバトルアックスはコキュートス・エキスキュージョンに吹き飛ばされることなく的確な軌道で凍気を逆流して来る。
「腕を回して! 渦潮の如き動きでバトルアックスを弾くのです!」
「くっ、こうですか!?」
 ルドルフの指示通りに凍気を操り喉元まで迫ったバトルアックスを弾き飛ばした。
「ほう、我が初撃を生き延びるとは、なかなかやるではないか」
 肩で息をするルドルフとミスティルに対して、マスター・ビキニアーマーはバトルアックスの弾かれる先を読んだかの様にヒョイと得物を拾う。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブOK
ふっ。さっきの代償(ブーステッド)のこともあるし、まだブーステッドの効果が続いているなら、19代目様の力(スカード)を借りてサポートするかにゃ。
「レフティは隻眼の子猫」に変身し、ヴィランだった彼や猟兵1人を対象にガーディアンへ任命するにゃあ。
19代目様の力は、守護の力。にゃふふ、僕とガーディアンは、ほぼ無敵になるにゃ。その代わりレフティは動けないけど、盾にして剣のガーディアンにその縛りはないのにゃ!
時には髭感知で動きを見切り、ガーディアンの解除と再任命で対象を切り替えてカバーしていくにゃ。

というか今回は特に目立った戦闘もしてにゃいし、僕のこと敵認識されているのかにゃ?。


イネス・オルティス
来たわね、ビキニアーマー使用者として悪の道に堕ちた者を放っておくわけにはいかないわ
己を”鼓舞”し勝負よっ!

【薄衣甲冑覚醒 弐】使用
強敵相手だし”武器受け”だけじゃ防ぎきれないでしょう
”オーラ防御”で軽減しつつ”気合い”を入れて”激痛耐性”で耐える事になりそうね
「ぐっ……まだまだぁっ!」

ビキニアーマー属性の”属性攻撃”で”捨て身の一撃”
”怪力”にものを言わせて敵を”串刺し”にし縫い付ける様攻撃

アドリブ・絡み・可



「来たわね。ビキニアーマー使用者として悪の道に堕ちた者を放っておくわけにはいかないわ」
 イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)は薄衣甲冑覚醒弐(ビキニーアップツー)を発動する。
 ビキニアーマーの神のオーラを纏い己を鼓舞した。
 巨獣槍から繰り出された衝撃波がマスター・ビキニアーマーを捉えたと思った瞬間、マスター・ビキニアーマーは舞い散る無数の黒衣となる。
「青いな」
 変わり身として複製したビキニアーマーと入れ替わっていたのだ。
 マスター・ビキニアーマーは流れる様な足捌きで残像しながらイネスの隙を窺う。
 複製したビキニアーマーのパーツ も念力で追随し黒き竜巻となってイネスを惑わした。
「ビキニアーマーの神よ。私に力を!」
 イチかバチかイネスは槍の連撃から衝撃波を放つ。
「迂闊!」
 その隙を狙ってマスター・ビキニアーマーの斧の柄がイネスの脇腹を捉えた。
 咄嗟に受けた槍の柄とオーラ防御の上からでも肋骨が軋む程の衝撃。
 そのままイネスは10メートル以上も吹き飛ばされる。
「往生するがいい」
 追撃の極大な拳型オーラが倒れたイネスに直撃した。
 あまりの威力にコンクリートが陥没しクレーターが道路に穿たれる。
「…………生きてる?」
 死を覚悟したイネスの意識は途絶えていなかった。
「19代目様のユーベルコード、間に合ったみたいだにゃ」
 隻眼の子猫姿になったレフティ・リトルキャット(フェアリーのリトルキャット・f15935)が銀行の入口に佇んでいた。
 レフティのユーベルコード『スカード』は一人のガーディアンを任命する能力。
「19代目様の力は守護の力。にゃふふ、僕とガーディアンはほぼ無敵になるにゃ。その代わり僕は動けないけど、盾にして剣であるガーディアンにその縛りはないのにゃ!」
 先ほど元ヴィランの彼に使ったユーベルコードの代償で疲弊しつつも、レフティは気丈に戦場を見据える。
「これならまだ戦える……!」
 巨獣槍を支えに立ち上がったイネスはビキニアーマーの神のオーラを再び迸らせた。
「どんな絡繰りかわからぬが面白い!」
 マスター・ビキニアーマーは暴風で殴り付ける様にバトルアックスで大斬撃を繰り返すが、ガーディアンとなったイネスに傷を負わせることができない。
「これでも、くらいなさい!」
 不思議な力で護られているが、まともにくらえば何度自分が肉片になっているかわからない様な暴力に抗う様に心を奮い立たせる。
 イネスは巨獣槍にビキニアーマー属性のビキニアーマーの神のオーラで編み上げた衝撃波を纏わせ、渾身の突撃を敢行した。
「ぐぬうっ!」
 イネスの防御を捨てた一撃はマスター・ビキニアーマーの鋼の様な太腿を貫く。
「ヌハハ、やりおるではないか!」
 イネスの槍の柄を掴み、イネスごと槍を引き抜くとマスター・ビキニアーマーはブシュッと吹き出す鮮血を筋肉の膨張のみで止血した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アテナ・カナメ
【心情】な、なにあれ…変態!?下はまだしも上はいらないでしょ上は!!
…は?同じような恰好って…私はいいのよ!女だしスーパーヒロインなんだから!それに宛那の服を燃やさないためのこの恰好なんだから!とにかく!早く片づけるわ!

【作戦】敵の念力のパーツは【見切り】【第六感】で対処。最終奥義は【見切り】と【怪力】で対処して見せるわ!そして【二回攻撃】と【零距離射撃】を利用したバーニングパンチを使うわ!これでそのふざけた格好もぶち破ってあげる!
はっきり言う!あんたにビキニアーマーは似合わないわ!!


アレク・アドレーヌ
…どうやら想像の斜め上の奴が出てきたようだ。グリモア猟兵が強そうって言ったのも分かるがやっぱり強さの判定基準がおかしい。実物見たらもっと他の要素で判定できただろってツッコミを入れざるを得ない。やはりというかなんというかだが…

んで、どう戦うかねーって考えたもののお前それそういう風に使う物なのって思いつつ念力を使ってくるならこっちも【念動力】で対抗しつつ【空中浮遊】【空中戦】で三次元機動で隙を見て攻撃を当てていくとしてこのUC初めて使うから飛び慣れてないからちょっときついかもなー

まぁ1対1じゃないから戦いながら感覚掴んでくしかないか



「……どうやら想像の斜め上の奴が出てきたようだ。グリモア猟兵が強そうって言ったのも分かるがやっぱり強さの判定基準がおかしい」
 マスター・ビキニアーマーの姿にアレク・アドレーヌ(出来損ない・f17347)は溜息を吐いた。
 2メートル以上の身長に鎧の様な肉体。
 先ほどは出血を筋力のみで止めていた。
 ビキニアーマーを装備していること以外にも説明のしようがいくらでもあるだろう。
「な、なにあれ……変態!? 下はまだしも上はいらないでしょ、上は!」
 アテナ・カナメ(アテナマスク・f14759)はマスター・ビキニアーマーを指差した。
 筋骨隆々なオッサンがビキニ姿で街中にいれば、指のひとつも差してしまっても仕方ない。
「ヌハハ、貴様もビキニの戦士ではないか、小娘」
「私はいいのよ! 女だし、スーパーヒロインなんだから! それに宛那の服を燃やさないためにこの恰好なんだから!」
「そんな事よりその装備で動き回るとクーパー靭帯を傷めるぞ。もっとしっかりとしたブラパーツを身に付けい」
「セクハラ! 変態! とにかく! 早く片づけるわ!」
 アテナマスクは羞恥に顔を染め涙目になりながら怒鳴る。
 リングコスチュームの様なものだと思うので手心を加えて頂きたい。
「それならば始めるとしようか」
 マスター・ビキニアーマーはそう言って構えると複製した無数のビキニアーマーのパーツをバラ撒いた。
「さっきも見たけど、お前それそういう風に使う物なの?」
 アレクは念動力で進路上の黒い布を退けつつアビリティシフト・フライトポイントを使い空中浮遊を用いた空中戦を試みる。
 試しに念力で操作されたビキニをひとつ殴ってみる。
 ぺチリというただ合成繊維を叩いただけの感触。
 別に念力で刃物の様に鋭くなったりはしていないようだ。
「用途はチャフか、目眩しか?」
 或いは飛来するものの軌道を読む為かもしれない。
「はっきり言う! あんたにビキニアーマーは似合わないわ!」
 アテナマスクはバーニングパンチの間合い30cmに踏み込む為、大胆に疾走しつつ相手の動きを警戒し観察した。
 しかし後の先を取る構えに徹しているマスター・ビキニアーマーの方がアテナマスクより見に入り動く様子がない。
「それなら!」
 思い切って深く踏み込んだアテナマスクは30cmの距離からバーニングパンチを繰り出した。
 それを待っていたかの様に放たれる正確無比なカウンター。
 しかしそれはアテナマスクも見切っている。
 あまりの正確さ故にマスター・ビキニアーマーのカウンターの軌道を読んで潜り、反対の拳に込めた本命のバーニングパンチを放った。
「ヌハハ、甘いわ!」
 カウンターに徹していたマスター・ビキニアーマーの方が読み合いを制し、カウンターの膝がアテナマスクの顎を打ち抜き意識を刈り取る。
「いや、アテナマスクは十分によくやってくれた。俺達は一人で戦っている訳じゃない」
 ズドン!
 自分より背の低いアテナマスクを相手にしていたことでマスター・ビキニアーマーは気付いていなかった。
 アレクが十分な高度から落下の速度を乗せた飛び蹴りを狙っていたことを。
 爆発的な物理エネルギーによる衝撃を頭部に受けたマスター・ビキニアーマーは、その巨体を木の葉の様に吹き飛ばされた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シリン・カービン
【WIZ】

…どこにビキニアーマーである必要があるのか、
もう問うのは止めましょう。
強い方が勝つ。その真理以外は必要有りません。
例え、相手がビキニアーマーで有ろうと無かろうと。

【スプライト・ハイド】で姿を消して、
物陰からの狙撃と移動を繰り返します。
あのカウンター攻撃は喰らうわけにはいかない。
奴の視界から常に逃れつつダメージを与えて行きます。

奴がそう名乗るのであれば。
「自慢の牙を折られた獣ほど、脆いものは有りません」
ビキニアーマーの接続部を狙撃。鎧破壊を狙います。

奴と張り合う気は有りませんが、
新装備と新UCのお披露目は次の機会ですね…
(精霊護衣+シャドウ・ステップ)
怒ってませんよ?

アドリブ・連携可。


モティアナ・クロスウィート
絡みおよび連携歓迎
「ビキニアーマー格闘術もちぃか。基本全裸のわたしとは相いれない戦い方もちぃな」
だが、強敵とは解る故に油断はしない
敢て普通に攻撃してカウンターを誘い、その攻撃を無敵城塞をもって受け止める
味方へのカウンター攻撃が入りそうな時も庇い同様にして無敵城塞で止めるのだ
「カウンタータイプならそのカウンターを止めてしまえばいい」
それだけのことだ
「そしてカウンターの攻撃を放ちきってってしまえば動きは止まる」
そこに生まれる攻撃のチャンスに無敵城塞を解いて反撃に出る
攻撃を受け止めるなりなんなりで手元にビキニアーマーのパーツがあれば小手代わりに装着して掴みかかる
「名づけて、ビキニング・フィンガー!」



「……どこにビキニアーマーである必要があるのか、もう問うのは止めましょう。強い方が勝つ。その真理以外は必要有りません。仮令、相手がビキニアーマーで有ろうと無かろうと」
 そう言ってシリン・カービン(緑の狩り人・f04146)はスプライト・ハイドで姿を消す。
 猟師として、狙撃手として、狙撃に適した場所へ移動を開始したのだろう。
「ビキニアーマー格闘術もちぃか。基本全裸のわたしとは相いれない戦い方もちぃな」
 しかしこれまでの戦闘の激しさから強敵であることは確実だ。
 モティアナ・クロスウィート(ブラックタールのお餅好き・f02000)は油断なくマスター・ビキニアーマーに視線を向ける。
 そして複製されたビキニを一枚、ヒョイと道路から拾った。
 ……何で拾ったの?
「もっちぃぃぃ!」
 敢えて正面から突撃するモティアナ。
「潔し」
 それを後の先の構えで待ち受けるマスター・ビキニアーマー。
「名づけて、ビキニング・フィンガー!」
 拾ったビキニを籠手代わりに装着して掴み掛かるモティアナ。
「甘いわ!」
 ミシィ!
 マスター・ビキニアーマーの拳がモティアナの顔面を捉える。
 しかし敢えての正面突撃はカウンターを誘う為のフェイント。
 モティアナは急制動を掛けて無敵城塞を発動していた。
「カウンタータイプならそのカウンターを止めてしまえばいい」
 カウンターパンチのインパクトをやり過ごしたモティアナは再び動き出す。
「そしてカウンターの攻撃を放ちきってってしまえば動きは止まる」
 マスター・ビキニアーマーの戦法を読み切っての戦術。
 しかし攻撃の間合いに踏み込んだモティアナの背筋に悪寒が走る。
 ――殺気。
「我が圏境でその手が通じると思っていたのなら、些か舐められたものよ」
 再び急制動を掛けて超防御モードになったモティアナの急所に拳が打ち込まれていた。
「ヌハハ! さあ、どちらの集中力が切れるか。勝負といこうではないか!」
「その必要はありません」
 ズドン!
「……な、に?」
 視線を下げたマスター・ビキニアーマーの左胸。
 ビキニの紐の上から背に向けて風穴が開いていた。
「あなたがマスター・ビキニアーマーと名乗るのであれば、『自慢の牙を折られた獣』ほど、脆いものは有りません」
 直線距離で約1km離れたビルの屋上にて、息を吐き遊底を引いて空薬莢を排出しながらシリンが呟く。
「これが我が最期か……」
 心臓を失いゴフッと大量の血を吐いてマスター・ビキニアーマーは絶命した。
「新装備と新ユーベルコードのお披露目は次の機会ですね……」
 強敵を前に狙撃手の仕事に徹したシリンは、たった今屠った獲物を少しの気怠さとともに見つめるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月29日


挿絵イラスト