山賊がくるぞーっ!
●山賊達と、親玉と
アックス&ウィザーズの中にある、とある町の事である。
その近辺を己が欲望のままにに荒らす山賊達が居た。
普通の生活を送る人。または、人々の生活を助けるべく物資等を運ぶ行商人。
そして、愛する家族の元へ帰ろうとする人。
山賊達は、そういったあらゆる目的、想いを持つ人達に容赦なく襲いかかかり、金品やその命を奪っていた。
そして、そんな山賊達を、更なる力とその恐怖により支配している山賊の親玉がいた。
「…足んねぇ。もっと上玉はいねぇのか!」
親玉の傍には、ぜいたくに食い散らかされた食料。そして力なくすすり泣く女達。
手下の山賊達が町人から奪った金品、食料、そして若い女達は、すべてこの親玉に献上しているのである。
にも拘わらず、親玉は不満そうに声を荒げていた。
手下の山賊は震えた声で説明を始める。
「近頃、町の奴らが町から出てこねーんですよ。おそらく、俺らの事を警戒しての事かと…。たまに出てくる獲物もシケてやがるんです」
山賊の推測は正しかった。
山賊達の被害を受けない為、人々は極力町の外へ出ないようにしていたのだ。
くわえて、止む終えず町の外で出る際は、被害を最小限に抑えるべく、極力金目のものは持って行かないように対策をしていた。
「だったら、さっさと町ん中まで行って奪ってきやがれ!俺を満足させらんねぇってんなら、お前らの命はねぇからな!」
その怒号に恐怖し、手下は慌ててアジトの外へ飛び出した。
「っつーわけでよ…お頭はお怒りなのさ。すぐにでも町へ行かねーと、俺らの命はねぇ。」
逃げるようにアジトから出てきた山賊は、仲間達に事情を説明する。
(町を襲うとなれば、一筋縄ではいかないだろう)
ならず者達であれ、それくらいは容易に予想出来ていた。
山賊達は町への強襲を始めるべく、周辺に散らばっている仲間達に召集をかけるのであった。
●ならず者達と
「知ってるか?あの山賊達。アジトに集まってるらしいぜ。」
「大移動でも始めるのか。それともしびれを切らして、集団で此処を襲いにくるのか…。」
「おいおい、勘弁してくれよ。」
酒場で話しているのは、町の中のならず者達。彼らもまた、人々から奪う立場の人間であった。
そして、山賊の影響により、町の金回りが悪くなった事に不満を持っている被害者でもあった。
その間も町の中では、細々と盗みを働いたり、恐喝を行っていたりと、所業の悪さは際立っていたのだが、同時に山賊の動向に一番敏感な存在でもあった。
───彼らなら、山賊について何かを知っているかもしれない。
●グリモアベースにて
「…と、いうわけですの。よくありそうなお話、ですわね。」
つらつらと説明を終え、皆へと向き直るグリモア猟兵、リシア・ルナソリア(堕ちた王女・f16043)。
次いで、要点の説明を始める。
「私が予知しましたのは、この山賊達の侵攻ですわ。ですが、どこから侵攻してくるかまでは見えませんでしたの。そこで、このならず者達ですわ♪」
「まずはこのならず者達から、アジトの場所を聞き出してくださいませ。蛇の道はなんとやら。知らないはずがありませんわ。」
リシアは妖しく猟兵達に微笑みかける。
「手段は様々。力づくで聞き出すもよし、お話に聞き耳を立てるもよし。…情報料として、体を差し出すもよいでしょう。」
経験談なのか、いやに具体的に情報の引き出し方を提示しながら、リシアは転移の準備を始める。
「情報収集の後に山賊の侵攻阻止。そして…親玉の盗伐。こちらが最終目標になりますわ。」
「それでは、いってらっしゃい♪」
その声と共に、君達は件の町へと転移されたのであった。
涙月
覗いてくださりありがとうございます、涙月と申します。
今回、2回目のシナリオとなります!
内容としましては、
・1章目:山賊の情報収集!
・2章目:山賊との集団戦!
・3章目:山賊の親玉と対峙!!
みたいな感じで、オーソドックスな内容になっておりますっ。
自分みたいな初心者さんでも、楽しめるんじゃないかな…?
ただ、1章目は…ちょいと色々危ない感じかも。(意味深)
まだまだ不慣れではありますが、皆さんをかこかわいく書きたいと思っておりますの で、プレイングたくさんお待ちしております!
よろしくお願いいたします~!
第1章 冒険
『ファンタジー名物・スラム街のならず者』
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POW : ならず者を暴力で従わせ、手がかりを集める。
SPD : スラム街を駆けずり回り、手がかりを集める。
WIZ : ならず者を誘惑し、手がかりを集める。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●光ある所に影あり
町の中は一見すると、平和な生活が送られているようにも見えていた。
"せめて、町に居る間だけでも、山賊からの恐怖を忘れて暮らしていたい……"
そのような感情を町人が抱えている所為なのかもしれない。
しかし、全ての「町人」がそうではなかった。
平和に暮らす者達がいる一方で、力にものを言わせて、町の中でだけでも良い思いをしようとする者。
そして、隙あらば己の欲を満たそうとする者。
そういった輩たちは、人気の無い酒場や路地裏に潜んでいるという事を耳にした猟兵達は、あらゆる手段を用いて、山賊についての情報を引き出す事にするのであった。
リリィ・ドラグヴァンディル
▶︎任務目標
オーダー登録、山賊拠点特定の為の聞き込み。
推奨される方策、肉体の提供。
…人々の為、ご主人様の為ならば私は…どんな事でも致します!
▶︎情報収集
「皆様、お聞きしたい事がございます」
人気の無い路地裏でならず者を『存在感』で集めた上で、体を差し出して『誘惑』し情報を得ましょう。
「私に山賊の拠点についての情報をください。
代わりに…この体を使って、貴方様方に溜まっておいでのものを存分にこのリリィに吐き出してくださいませ」
これで私は獣慾のままに何度も貫かれ、飲まされ、吐き出されて、快楽に乱れてしまうでしょう。
「んっ、あんっ、あふん!イイ!もっと、もっとくださいませぇ!」
▶︎アドリブ歓迎、NG無し
●
(…人々の為、ご主人様の為ならば私は…どんな事でも致します!)
そう心の内に強い想いを秘めた少女、リリィ・ドラグヴァンディル(紅百合・f15918)は単独で、その紅い髪をなびかせながら人気の無い路地裏へと足を踏み入れる。
その場所の雰囲気にとても似つかわしいとはいえない、その華奢で可憐なその少女存在感は、瞬く間にならず者達の目にとまった。
「おいおいお嬢ちゃん、迷子か?」
ニヤニヤと下品な笑みをうかべ、男達はリリィを取り囲む。
リリィは憶する事なく、その切れ長な瞳を男達に向け、言い放つ。
「皆様、お聞きしたい事がございます。私に山賊の拠点についての情報をください。」
思わぬ発言に男達は噴き出した。
「そんなの聞いてどうするんだよ、ハハ」
「……教えてやってもいいが、もらう物はもらわねぇと、な?」
その言葉を予想していたのか、または期待していたかの様はリリィは頷き、自らのスカートの裾をまくりあげた、
「お礼はこちらです。…この体を使って、貴方様方に溜まっておいでのものを存分にこのリリィに吐き出してくださいませ。」
●白く穢れる紅
リリィが足を踏み入れた路地裏からは、複数の男達の声。
そして泣き叫ぶ少女の声…ではなく、艶めかしい少女の声が響いていた。
衣服を破られ、口と両手と、そして後ろから男の欲望をぶつけられ、蕩けた表情でそれを受け入れるリリィの姿がそこにはあった。
口に吐き出されたものはすぐさま飲み込み、口を開く。
「んっ、あんっ、あふん!イイ!もっと、もっとくださいませぇ!」
ただ男を求めているかのように思えるその姿ははたして、町の平和を望む為なのかどうか。
しばらくの間、リリィは男達の慰み者となった後、その路地裏で放置されていた。
男達が去り際に言い放った山賊についての情報は、恍惚とした表情を浮かべながら痙攣し横たわるリリィその耳に、入ったのだろうか……。
大成功
🔵🔵🔵
カルティーチェ・ルイナ
アドリブOK
ソロ希望
町が危ないのなら助けなければ。
予知を聞きましたし、成せるだけの力と覚悟を持った猟兵なのですから!
と言うわけで、話し合いです。グリモア猟兵さんのアドバイスに従って…情報料を払いましょう。
…大丈夫、人々を守るためなら何でもすると覚悟を決めているのですから!
槍と盾、鎧は適当に置いといて、町娘の衣装を着込み暗い路地の酒場へ。
今は戦う訳ではなくあくまでも情報収集が目的です、武器をもって鎧を着込んでいたら警戒されて口を利いてくれないかもしれませんから。
「お願いします、盗賊団について知っていることを教えてください!町を守れるかもしれないのです!…教えてくれたら…なんだっていたします!」
暗い路地裏にある、いくつかある酒場のひとつ。
そこを利用する者達は、真っ当な仕事についている者達ではなく、いわゆる裏社会に手を染める者達であった。
店主もそういった"ワケアリ"の者達だと認知した上で、敢えて客として受け入れていた。
何故ならば、そういった輩達は金回りがよく、また、金になる情報を持っている事が多いからだ。
故に自然と、あらゆる情報交換の場所のひとつつとしても機能している。
そしてまた、その情報を目当てに、一人の少女が酒場へと足を踏み入れた。
●
酒を飲む男たちの手がとまり、少女へと視線が集まる。
「お願いします、山賊達について知っていることを教えてください!」
決意を秘めた目で、男達に強く発言した少女の名は、カルティーチェ・ルイナ(自己犠牲の悦楽を知る者・f10772)。
男達を警戒させない為様にと、普段身に着けている鎧や剣をある場所へと隠し、平凡な町娘の衣装を身に纏うカルティーチェ。
そのような娘が一人で酒場に。そして山賊についての情報が知りたいだなんて、何か裏があるに決まっている。
男達は相手にしないようにと、再び酒に口をつけ談笑をはじめた。
それでもカルティーチェは、人々守る為に必死に訴えかける。
「町を守れるかもしれないのです!…教えてくれたら…なんだっていたします!」
「……なんでも、だって?」
その言葉に、一部の男達が反応を、否、興味を示した。
(…大丈夫、人々を守るためなら何でもすると覚悟を決めているのですから!)
怪しげな男達からの問いに、カルティーチェはゴクリと息を飲みながら、強くうなずいた。
男達は互いに顔を見合わせた後、店主へと耳打ちをし、奥に用意されてある「取引を行う為の部屋」へ、少女と共に通してもらった。
●苦痛か、快楽か
その部屋はあらゆる商談、取引、そして密会等に使用されていた。
目的は様々だが、いずれにせよ間に合わせで内密に物事を進める為に使用する場所。
今、その部屋からは男達の息遣いと、少女の声が零れ漏れている。
「んぶ、んちゅ、んうっ」
カルティーチェは男に唇を奪われながら、別の男には下半身を欲望のまま弄ばれていた。
大人の男達を受け入れるには、あまりにも幼い身体。
普通ならば苦痛でしかない筈のこの行為でも、カルティーチェの体には快楽として変換されていた。
自ら舌を絡め、自らも腰を揺らしながら、少女は情報を引き出す為に快楽におぼれ、喜びを感じていた。
そして、事を終えた頃、情報を提供してくれた男達に、カルティーチェは脱力しながらも精いっぱいの笑顔を向け、感謝を述べたのであった。
成功
🔵🔵🔴
イネス・オルティス
〔一族伝統の鎧〕着用、”存在感”ある肢体を見せつけるかたち
イネスにその気はないが、自然とならず者達を”誘惑”する事になってもそれはそれ、しかたない
「なに? 何か用なの?」
自然に”おびき寄せ”られ絡んできたならず者を
”怪力”と”グラップル”を生かしてぶっ飛ばし”恫喝”し”情報収集”
「山賊のアジト、知ってる? 知ってるなら教えなさい」
「まだ痛い目を見たいのがいるわけ?」
聞き出したら、ビキニアーマーの胸元からお金を取り出し
ならず者に放り店を出る
「治療費よ、じゃあね」
アドリブ・絡み・可
●
イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)は、情報の収集方法を模索していた。
ひとまずは様々な人が集まるであろう酒場に足を運び、店内の壁に背を預けつつ、品定めするかのような視線を酒を楽しむ男達に向けていた。
しかし、それだけでは知りたい情報を持っている輩達を見極めるのは難しく、難航しているかのように思えた。
(情報を集める、ね……。自分から動かなきゃダメか。)
何かしらアクションを起こそうとしたその時、数人の男達がイネスを取り囲み始める。
「…なに? 何か用なの?」
「さっきからジロジロと野郎共を見てよ。誘ってんだろ?へへ。」
下品な視線に不快感を覚えるイネスの態度を気にも留めず男達は、露出された肌へと視線を向けている。
イネスの豊満な胸とスタイル、そして露出度の高い一族伝統の鎧。
むさくるしい男共がはびこるその場所で、イネアの容姿が放つその存在感は見過ごせないものとなっていた。
(こいつらがならず者達ってわけね。…丁度いいわ。)
「ねぇ貴方達。山賊のアジト、知ってる? 知ってるなら教えなさい。」
男達に囲まれている状況なのにも拘わらず、物怖じする事なく男達に問う。
「山賊?あぁ、もちろん知ってるぜ?でも、タダで教えるワケにはいかねぇなぁ…。」
「そうそう。相応の礼をもらわねーと…。」
男達はにやにやと顔を緩ませ、イネスの腰へを手を回す。
その手が肌に触れるか触れないかの瞬間。
目にも止まらぬ速さで男が吹き飛ばされた。
「!? なんだこの女ッ!」
「どうした!」
店内がどよめき、そして飛ばされた男の仲間と思われる男達が立ち上がる。
「知っているなら大人しく教えてくれれば良かったんだけど。…まだ痛い目を見たいのがいるわけ?」
呆れた様子で小さくため息をこぼした後、周りの男達をにらみつける。
「生意気な女だ!ヤっちまえおまえら!」
●綺麗な華に棘がある
酒場に居た客達はすべて逃げ出し、残ったのは横たわるならず者達と、それらを見下ろすイネス。
そして、ガタガタと震える店主のみであった。
「な、何モンだこの女…。」
「やっと大人しくなったわね。」
イネスは再び男達に対して、山賊についての情報を要求する。
依然と、威圧的な態度をとどめたまま。
恐怖から戦意を失い、男達は素直に情報を提供する。
聞き出した情報をしっかりと頭に入れたイネスは、大きな胸元からお金を取り出し、横たわる男達へと落とした。
「治療費よ、じゃあね」
男と店主は、その姿に見とれつつ、ただ背中を見送ったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
彩花・涼
【牛舎】で参加
山賊か…人々を困らせているなら討伐もやむなしだな
さて、簡単に情報を吐いてくれればいいが…
流石にいきなり暴力は好かんので、普通に声をかけてみるが
連れ2人がまぁ体格がいいからな……逆に舐められそうである
なので私に絡んできた場合は【怪力】で掴んできた腕を締め上げるくらいはしよう
それでも引かなければ【殺気】と同時に銃口を向けて脅させてもらうが
あまり事を荒立てたくないんでな…素直に話してくれると助かる
流石に情報を貰ってタダというのも取引にならないからな
情報分の金は払おう
カイジ・レッドソウル
【牛舎】で参加
POWを選択
【恫喝】から交渉をユトという流れ
ならず者に対無言で近づく3m近い巨体だ 【恐怖を与える】には十分だと思われる テイルブレードを地面に大きくたたきつけ
「聞キタイ事ガアル・・・」
淡々と冷たい声でならず者を追い詰めていこう
「アマリ暴力デウッタエタクワナイ」
涼が脅してる時は逃げないように挟み込んで
「・・・治療ハシヨウ」
圧をかけ援護 さりげにサイコキネシスで物を動かし道を塞いでおきたい
ユトの交渉時は黙って下がろう
「・・・ユトがソウ言ウナラ」
後ろでテイルブレードをちらつかせ待機
情報を貰った後は
「脅シテ悪カッタ。ダガ、今後ハ真っ当ナ職ニ就ク事ヲススメル」
ユト・リーィング
【牛舎】で参加【POW】を選択
仲間に脅しにかかってもらい
ならず者が怯んでいるのを確認したら右手でカイジの背中を軽くコンコンと叩く
まぁまぁ、穏便にすまそうじゃないか
人が良さそうな騎士
【礼儀作法】と【コミュ力】でにこやかに話しかける
左手には林檎
俺の仲間が失礼したな
ゴロツキの中のリーダーに擦り寄り尻尾で頬を撫でてもふもふの【誘惑】しながら左手に持った林檎を【怪力】で潰して空いてるグラスにフレッシュジュースをいれ差し出して、ニコッと笑う
聞きたいことがあるんだが内容によったら取り締まるのを山賊ではなく君たちを・・・とひと睨み
山賊の情報を売れば、仲間に対する素行に関してのみ内密にする約束をしよう
●
「……やっぱり、ああいう情報を集めるには酒場、だよな?」
鎧を身にまとい、大きな尻尾をゆらゆらと揺らしながら、ユト・リーィング(蒼き鎧の剣豪妖狐・f00959)は仲間達へと確認をする。
カイジ・レッドソウル(プロトタイプ・f03376)はその言葉に同意を示すように頷き言葉を継ぐ。
「ソウダナ。……本機達ノ力ガアレバ、ソコデ情報ヲ集メルナゾ、容易イダロウ。」
彼の言い分は最もだがそれ以前に、カイジの3メートル近くもある巨体。
それに僅かに劣るも、成人男性にしてはかなりガタイが良いユトが居るのだから、それだけでも与えられるプレッシャーは相当なものだろう。
そんな二人の傍にいる、比較的小柄な女性、彩花・涼(黒蝶・f01922)は、カイジに同じく同意を示すも、顎に手を添えながら応える。
「確かに。…だが、体格のいい二人は下手に警戒をされかねない。最初は私が切り出すのがいいかもしれないな。」
『あまり騒ぎにならないように』
三人で改めてその事を意識付けた後、酒場へと足を踏み入れた。
●『牛舎』からの凱旋の序章
小柄な女性、体格の良い男性、そしてその男性をさらに上回る大きさの男性。
その三人が放つ存在感は圧倒的な者で、店内の男達の注目をすぐに集めてしまった。
三人は一通り店内を見渡しああと、一つのグループに目をつけた。
ボスらしき男を取り囲みながら席に着く男達。
あいつらならば、ある程度の力や情報を持っているであろうと感じたのだ。
三人は顔を見合わせ、そのグループへと歩み寄る。
そして、涼が男達に向けて口を開いた。
「失礼。…ここらを荒らしている山賊について、知っている情報があると教えてほしい。」
「あ?いきなり何なんだ、てめぇら。」
ボスらしき男が凛を睨みつけると同時にその取り巻き達が立ち上がり、三人を取り囲みはじめる。
「あまり事を荒立てたくないんでな…素直に話してくれると助かる。」
その事態に動じる事なく、凛は話を続ける。そんな涼にへらへらと、一人の男がなれなれしく肩に手を置いた。
「んな事より楽しい事しようぜ?こんなシケたお友達はほっといてよ。」
凛はため息をついたかと思うと、乗せられた男の腕をつかみ、ねじり上げた。
「ぎぃっ!い、いてぇ!!いてて!なんだこいつ!!!」
見た目からは想像も出来ないその怪力に、男はただ情けなく悲鳴をあげるしかない。
周りの男達は驚きながらも、戦闘態勢に入る。
…否、入ろうとしたその瞬間だった。
カイジのテイルブレードが床に強く叩きつけられ、辺りを揺らした。
「アマリ暴力デウッタエタクワナイ。」
この一撃が自分達に振るわれていたら。容易に想像出来た自分達のその後と、カイジから放たれる只者ではないという恐怖心に、男達の対抗心はすぐにかきけされてしまった。
「まぁまぁ、穏便にすまそうじゃないか。」
コンコンとカイジの肩をたたき、引き下がらせたのはユト。
その様子を見て涼もまた、痛みに失神しそうな男の腕を解放する。
「よっこらしょ、と。俺の仲間が失礼したな。」
怯えて動けない男達を押しのけ、ユトはボスらしき男の隣へと腰をかけた。
「…。」
ボスらしき男は、ただ息を飲む事しか出来ずにいた。
その間、取り巻き達が逃げて更なる面倒事にならないようにと、カイジがサイコキネシスで物を移動させ、辺りを囲んでいる。
「俺達は山賊についての情報を知りたいだけなんだ。」
ユトは気さくな笑みをうかべつつ男にグラスを渡すと、どこからともなくリンゴを取り出した。
「ただ、内容によっては君達を…。」
次の瞬間、気さくな様子とは一変しドスの聞いた声色でリンゴを握りつぶし、その果汁をグラスへとしたたせた。
こいつらには従う他ない、そう判断した途端あっさりと情報を提供したならず者達。
「相場はわからないが、
「脅シテ悪カッタ。ダガ、今後ハ真っ当ナ職ニ就ク事ヲススメル」
謝礼、そして圧倒的な力達によるアドバイスを受け取った彼らには、今後はどういった未来が待ち受けているかはわからない。
ただ、三人の次の標的となりうる山賊達の未来は、ほぼ決まっているようなものだろう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
豊原・フィリス
服装は〔タートルネックボディコンワンピース〕
【助平屋江朗衛門との契約】を使って江朗衛門を呼び、商人と愛人的な偽装をする
山賊を避けたいのでアジトを教えてほしい
対価はフィリスを半日好きにする権利……という様に話を持っていく
「あ……えっとぉ……よろしくおねがいします……」
ならず者を『誘惑』し『コミュ力』を駆使して『操縦』し『情報収集』
「はーい、どうぞぉ……や……いきなりぃ……」
「やぁんすごぉおい、旦那さまのモノよりぃぃぃ」
いい気にさせたところで弱点を『見切り』足腰立たないように『生命力吸収』する
町の人たちのためにもしばらく大人しくしてもらいましょう
アドリブ・絡みok 『』内技能
●
「…なるほど。それであいつらを避ける為、アジトの場所を知っておきたいと。」
「ええ、その通りでございます。」
酒場で商談を進めるのは、ならず者の一人。
そして、豊原・フィリス(セクシー系バーチャルキャラクター・f15722)のUCによって呼び出された江朗衛門である。
江朗衛門に商人のフリをさせ、自分はその愛人という設定で、この商談までこじつけたのだ。
「だが、アンタも商人なら、情報は高くないって事くらいわかってるよな?」
「もちろんでございます。報酬は…。」
江朗衛門は隣に座っていたフィリスを抱き寄せた。
「この娘を、半日好きにしてかまいません。」
「へぇ。何してもいいんだな?」
「ええ。このように、どこで何をしても文句はいいませんので。」
そういいながら、江朗衛門はリリィの胸を男の前で揉み始める。
このUCは、江朗衛門セクハラをさせる必要があるだけで、自身が楽しむ為ではないのだ。おそらく。
「あっ……えっとぉ……よろしくおねがいします……。」
とは言え、人前でのセクハラは恥ずかしくもあり、下半身が熱くなる感覚も覚えていた。
その淫らな姿にならず者は抑えきれず、あっという間交渉は成立し。フィリスとならず者は個室へと消えていく。
●主導権はならず者にあらず
ギシギシとベッドが激しくきしむ音。
その部屋には、ならず者の上にまたがりながら自ら腰をゆらし、振り乱れるフィリスの姿があった。
「やぁんすごぉおい!旦那さまのモノよりぃぃぃ!」
その激しい腰使いに幾度となく搾り取られ、男の体力は限界を迎えようとしていた。
「も、許してくれっ、話すからッ…!」
「はぁ…じゃあ、教えてくださいぃ…♪」
ぴたりと腰を止めて男の言葉に耳を傾ける。そして、山賊の情報を聞き出す事に成功した。
しかし、その後再びリリィは腰を揺らし、時には口は手、胸もつかいながら、更に男の精力を奪いながら快楽地獄へと落としていったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
月宮・ユイ
この手合に暴力は見た目も含め下手な意地張られ手間かかりそうですね
体…使いましょう
多任務用義体が基の為性方面の肉体性能も抜群
経験と”学習力”で適応も早い
修復で初めは体の経験豊かといかない点は注意ね。
<機能強化>
”知識”使い別行動中仲間が山賊に捕まった冒険者に”変装”酒場で”情報収集”
”コミュ力”で嘘”見切り、催眠術”で理性緩め情欲強め”誘惑”
焦りと弱み見せる事で情報持つ相手”釣り、おびき寄せ”部屋に連れ込ませる
猟兵故耐久力は高い
ひとしきり満足させた所で催眠術深化、情報引き出す
加え強烈な悦楽と共に”生命力吸収、恐怖を与える”
脳に刻ませ以後やりすぎ時想起され予防となる様に
アドリブ歓迎、存分にどうぞ
●
「どなたか…山賊の情報を知りませんか?仲間が捕まってしまったらしいんです。」
『仲間が捕まった冒険者』を装う月宮・ユイ(死ヲ喰ラウ連星・f02933)は、酒場の男達に声をかけて回っていた。
「そりゃあ心配だな。詳しく話そうぜ、へへ。」
「知ってるぜ!こっちに来たら教えてやるよ。」
「良い思いをさせてくれりゃあ、思い出すかもなぁ。」
その可憐な見た目に惹かれてか、まともな情報を持たずに寄ってくる男達ばかりであったが、ユイはそういった男達をしっかりと見極めていた。
情報収集は難航しそうに思えていたが、有力な情報を持つであろうとある男が釣れた。
「わたし、本当にどうしたらいいかわからなくて…。教えてくれたら、なんでもします…。」
その男に敢えて弱さと焦りを見せて、確実に物にしようと試みる。
その少女にじっと見つめられては、男は理性を保ってられるはずもなく、ユイの思惑通りに部屋へと連れ込むのであった。
●獲物はいずれか
「くっ、う…」
跪く少女の口元からたてられるその水音は、先程覚えたばかりとは思えぬ激しさであった。
頭を振るユイの快感に耐え切れず、男は何度かの絶頂を迎えさせられる。
脱力した男はベッドに倒れこむが、間髪入れずにユイはそれに跨り、そして始める。
「はぁ、ん…。そろそろ、教えてくれないっ…?」
優しく腰を揺らしながら首をかしげ問いかける。快楽におぼれる男は直に、山賊についての情報をはきだした。
「ぁは…ん♪じゃあ、たっぷりお礼をしなきゃね…っ♪」
未経験を思わせるその身体付きは男を更に快感の渦へと巻き込んでいく。
底が見えないユイの"お礼"に男は次第に恐怖を覚えつつも、体は直に反応し、精は奪われていき、行為が終わった後も男はしばらく動けなくなったという。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『山賊』
|
POW : 山賊斬り
【装備している刃物】が命中した対象を切断する。
SPD : つぶて投げ
レベル分の1秒で【石つぶて】を発射できる。
WIZ : 下賤の雄叫び
【下卑た叫び】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
イラスト:カツハシ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
山賊達の情報を手にした猟兵達は山賊達のアジト、そして町への襲撃タイミングの情報までも手にしていた。
目につけたならず者達は、猟兵が想像していた以上の情報を持ち合わせていたのであった。
そんな事も知らずに山賊達は町へと向かう。
町へ入る前に迎え撃つか、町へ入ったところを叩くかは、猟兵次第ではあるか、被害が出る前に片付けたいところだろう。
狩兵達は急ぎ、各々の準備を始めた。
美国・翠華
【アドリブ歓迎】(スタイルが良いです。)
…キモチワルイ…私に向けられる視線…あの時を思い出しそう…
女性を襲う悪党なんて大っきらい…みんな始末してやるから…
【攻撃】
二本のナイフを操って素早い攻撃を仕掛ける。
敵も、私がこれだけできるなんて思わなそうだし…不意を付かれれば
一気にできそうね。
多分相手は女性を見たら…そんなふうな輩だろうから
そういうふうな目線を向けるなら…ユーベルコードでの強制憑依…
UDCにまかせてもらうわ。
「イツニナク積極的ダナ!?」
…今はあの視線よりもこっちのほうがマシだから。
●
昼下がりくらいだろうか。
まだ陽が出て明るいうちだというのに、山賊達は襲撃の為に町へと向かっていた。
町人、つまり摂取する為に存在する弱者達に、襲撃を悟られたところでどうという事はない。
逃げようとしたところで、俺達から逃げられるはずもない。
いつ襲いに行こうと、大した支障はないだろう。
そんな余裕から、夜を待たずして行動に移したのであった。
山賊達の思惑は大方当たっていた。
事前に襲撃を察知していたところで…襲撃をする姿を目撃したところで、町人達が出来た対策など、たかが知れていただろう。
せいぜい町から逃げ出し、山賊達に見つかるまでの僅かな時間を生きながらえるだけか、あらゆる物を奪われる絶望を迎える覚悟をする程度だ。
──ただ一点。山賊達は予想もしていなかった事がある。
山賊達は誰一人、考えもしなかった。自分達に牙を向こうとする反乱因子が居る事を。
山賊達の予想の域の外から、その反乱因子は現れ山賊達の前へと立ちはだかる。
その反乱因子である少女の名は、美国・翠華(生かされる屍・f15133)。
翠華は小さく呼吸をし、静かに二本の刃を抜いた。
●少女はトラウマを立ちはだかる
反抗的な態度をとる少女。…女子供。
そんな輩達はいつも、数と力でねじ伏せ、モノにしてきた。
「へへ…楽しめそうなかわいい女じゃねーか。」
本格的な襲撃の前に、おもわぬ獲物が転がっていた。
なんて思いつつ山賊達は嘗め回すような視線で翠華の体包み、想像を巡らせていた。
「…キモチワルイ…私に向けられる視線…あの時を思い出しそう…。」
その視線に気づいた翠華は過去のトラウマを思い出し、不快感に顔を僅かに歪ませた。
次の瞬間、翠華は地を蹴り、山賊達の集団へと突っ込み、そしてすり抜ける。
翠華が両手に持つナイフの刃には紅く濡れている。
何が起きたかわからず、呆気に取られていた山賊達がその事に気付いたと共に、何人かの男は倒れた。
そして理解した。この少女、すれ違い様に山賊達を斬ったのだと。
「…っ!こいつタダ者じゃねぇぞ!やっちまえ!」
完全に不意をつかれた山賊達は、ようやく翠華を脅威だと認識し、武器を抜く。
「女性を襲う悪党なんて大っきらい…みんな始末してやるから…。」
正義感からか、はたまた過去のトラウマからの復讐心か、怒りか。
ただならぬオーラを放つ翠華は、この男達を粛清する為、ユーべールコードに身を委ね始める。
「イツニナク積極的ダナ!?」
「…今はあの視線よりもこっちのほうがマシだから。」
普段は自分が窮地に陥った時等に意図せず憑依されるUDCだが、今回は話が別。
自らの意思でこの力に頼り、この男達を始末する。
その思いに応えるかのように、無数の触手と刃が現れる。
「なんだこいつぅ!!」
山賊達は一斉に翠華"達"に斬りかかるが、俊敏な動きにより容易に回避される。
洗練された連携等とれているはずもなく、翠華"達"の動きに翻弄される山賊達。
「本当に…キモチワルイ。」
「クク。ダッタラ、ゾンブンニ、ヤラセテモラオウ。」
冷たく放たれる一言。それに呼応し、刃を持つ無数の刃は山賊達を切り刻む。
立派な戦闘の術を持っている訳でもない山賊達は当然対抗出来る事もなく、次々と地に伏せていった。
刃から逃げようとする者達も、触手から放射される猛毒駅の餌食となり、瞬く間に見るにたえないモノへとなり果てていった。
やがて、そこに残ったのは、骸の海へと還る亡骸達と、それに囲まれ、佇む少女の姿であった。
翠華の活躍により、町は山賊からの襲撃の手から救われたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アテナ・カナメ
【心情】…色々身体張ってくれた仲間達の為にもこれは負けられないわね…山賊の襲撃…阻止してみせるわ!
【作戦】仲間と連携。私は街へ襲撃する前に迎え撃つわ。「…下品な男達。悪いけどここは通さないわ!」
敵の攻撃は【見切り】と【怪力】で防ぐわ!「あら?その程度かしら。なら、今度はこっちから行くわよ!新しいユーベルコード、食らいなさい!」と【二回攻撃】を利用した火の玉アタックを食らわせてあげるわ!もし防がれたら今度はマントを脱いだもっと早いのを食らわせるわよ!
リリィ・ドラグヴァンディル
▶︎任務目標
目標…山賊団の殲滅。
戦闘レベル、ターゲット確認…対象をクラスBの脅威と断定。
町への被害を防ぐ為、狙撃ポイントより砲撃を加え撃滅します。
▶︎使用UCと戦法
UC【ドラグヴァンディル》砲殲滅戦モード】起動。
スラスター出力【空中戦】により飛翔し敵侵攻ルートを見渡す高所に布陣、機体をアンカーで固定。
「距離算出、回避アルゴリズム解析…ターゲットロック、撃ちます」
肩部レールガン、2連装ビームキャノンを展開、遠方より長射程精密狙撃機能【スナイパー・援護射撃】にて敵軍に向け砲撃を開始、次々に発射して粉砕します。
「着弾確認、照準誤差修正の必要無し…殲滅まで砲撃を継続します」
▶︎アドリブ歓迎、NG無し
イネス・オルティス
来たわね山賊ども、被害を考えれば町に入る前に迎撃したいわね
「戦いなんて怖いもの町の人に見せる必要ないし」
【薄衣甲冑覚醒】攻撃力重視で使用
”戦闘知識”で襲撃ポイントを決め”野生の勘”でタイミングを見計らい”ダッシュ”で接敵
山賊に対し”怪力”で武器を振るい”なぎ払い”のビキニアーマー”属性攻撃”
「あなたたちにこの一族伝統の鎧を破れるかしら」
敵の攻撃は”武器受け”したりすればいい一応”激痛耐性”もあるしね
「やるわね、でもまだまだよ」
アドリブ・絡み・可
●
町へと伸びる街道を、夕日が赤い色で包んでいた。
そして同時に、その夕日はいくつもの不穏な影達をも地に映し出していた。
その数は数体──否、数十体、あるいはそれ以上か。
その影達の主は山賊達。
恐怖のあまり町へ引きこもる町人達に痺れをきらした山賊達は、主である親玉の為、これより町に襲撃をかけ、女や金目の金目の物を根こそぎ奪うつもりなのだ。
その情報をあらゆる手を使い手に入れた情報達は町の外で、山賊達を迎え撃つ事にするのであった。
●三つの紅い影
「…来たわね山賊共。」
山賊達がまだ彼女らを認識できない範囲。
しかし、イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)は、彼らを捉えていた。
紅く伸びる髪をかき上げた後に武器を構え、戦闘態勢に入る。
「あいつらが例の山賊というわけね。…町への襲撃…ここで阻止してみせるわ!」
マスクを付けた紅い髪の少女、アテナ・カナメ(アテナマスク・f14759)は熱い正義感を内に燃やす。
彼女は事前に山賊達の情報を手に入れたイネスや他の猟兵達に共有してもらい、共に迎え撃つ算段だったのだ。
(…色々身体張ってくれた仲間達の為にもこれは負けられないわね。)
情報を手にしていた猟兵の中には屈辱に耐えた者達もいた。
その事を無駄にしない為に、アテナの拳に無意識に力が込められていた。
「そうね。戦いなんて怖いもの町の人に見せる必要ないし、ここで迎撃したいわね。」
元よりここで山賊共を始末するつもりでいたイネスも、その言葉に頷く。
同じくして、二人とは少し離れた高所から敵を視認する、もう一つの紅い影。
「戦闘レベル、ターゲット確認…対象をクラスBの脅威と断定。」
リリィ・ドラグヴァンディル(紅百合・f15918)は、戦闘時に町に被害に及ばぬ範囲、自身の攻撃範囲等を全て計算に入れ、絶好の狙撃ポイントに布陣をはっていた。
先程まで汚されていた少女とはまるで別人のような振る舞いで、リリィは冷戦沈着に敵を排除する準備を進める。
かくして、三つの影達の迎撃は始まったのであった。
●
「ドラグヴァンディル、デストロイモードに移行します。」
リリィはユーベルコードを発動し、ドラグヴァンディルに搭乗、そして大股開きに体制を変え、アンカーで固定する。
高所でこの体制になる事で羞恥心に襲われるが、それが代償にリリィに力を与えるという効果であった。
「距離算出、回避アルゴリズム解析…ターゲットロック、撃ちます。」
山賊達の遥か認識の外。そんな距離から、リリィからのレールガン、そしてビームキャノンが山賊達を襲う。
それらを防ぐ術もない、それ以前にこのような攻撃が来ることなぞ予想していなかった山賊達は慌てふためく。
次々と倒される山賊達。だが、圧倒的な数を誇る山賊達のすべて、その攻撃で倒れる訳ではなかった。
正体不明の攻撃に襲われる混乱の中、町への襲撃を優先せんと、残る山賊達は雄たけびをあげ、町へ方へと駆けだす。
だが、それをも予想していたかのように急接近する紅い影、イネス。
武器による力強い一振りで、山賊達をなぎ倒す。それでも残る山賊達は、町への襲撃の為の「障害」を排除せんとイネスに斬りかかる。
しかし、その攻撃はイネスの武器により、容易く遮られる。
「やるわね、でもまだまだよ。」
ビキニアーマーより宿される属性を纏い、その武器がもたらす攻撃力は更に脅威を増した。
「あなたたちにこの一族伝統の鎧を破れるかしら。」
露出度の高いそのビキニアーマーに見とれて…というわけではなく、己達が対立している目の前の脅威に、山賊達は息を飲んだ。
一方、アテナの周囲にも、被弾を逃れた山賊達は回り込んでいた。
「…下品な男達。悪いけどここは通さないわ!」
抜群なスタイルを晒すその容姿に眼を奪われる山賊達。よこしまな思いが頭をよぎるも、今おかれている状況に思いとどまり、斬りかかる。
アテナその攻撃の軌道を見切り、難なく受け止め弾き返した。
「あら?その程度かしら。なら、今度はこっちから行くわよ!
不敵な笑みを浮かべ言葉を継ぎながら、アテナは炎を生み出し、体に纏わせる。
「新しいユーベルコード、食らいなさい!」
まるで火の玉の様に自身を炎で包んだアテナは、次々と山賊達へと突撃し、焼き尽くしていった。
隙を見て町への侵入を試みる者、逃げ出そうとする者、それらを一切逃がす事無く、三つの紅い影達は山賊達を骸の海へ葬ったのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
豊原・フィリス
【美女騎士団出陣】を使う
「さあ騎士団のみんなクッ殺されないように頑張ってね」
山賊たちを『誘惑』し『おびき寄せ』町から引き離し戦う
「さあ、いらっしゃぁい」
敵の攻撃を『見切り』、『カウンター』で『2回攻撃』
「一応、戦えなくはないのよ?」
騎士団のみんなは、クッ殺されててもそれはそれで『時間稼ぎ』になるしいいかな
夢中になってる隙に倒していけばいいんだし
アドリブ・絡みok 『』内技能
月宮・ユイ
ふぅ、快く情報をくれたおかげで襲撃前に迎撃できそう
後でまた『お礼』しましょうか
集まり襲撃とはいえ統率緩く、今ならまだ結構バラバラみたいね
緊張感もない様子、奇襲をかけ数減らします
[ステラ]:ナイフ複数創生。”投擲:念動力で誘導弾”も
<機能強化>継続。”学習力”で常時行動最適化
”見切り、情報収集”<根源識>
自身に”忍び足の呪詛”強化付与、”目立たない様暗殺”術も駆使
攻撃に”生命力吸収・吸血・マヒ/気絶攻撃の呪詛”のせ騒がせず”早業”で始末
実際に女性の捕虜情報も
数減った後ならわざと捕まるのも有ね
襲撃より安全に久々の獲物監禁場所連れていってくれないかしら
途中鬱憤晴らしされそうですが…
連携アドリブ歓迎
●
膨大な数の山賊達が、全てを我らが物にしようと町の外まで押し寄せていた。
町の中に居る大半の人々はそんな事にも気づかずいつも通りの日常を過ごしていた。
町の外へは極力出ず、山賊達に怯えながら暮らす、籠の中の鳥のように不自由な、そんな日常を。
しかし、そんな日常を打ち壊すべく、二人の猟兵達は山賊達を迎え撃っていた。
●山賊達と美女騎士団
豊原・フィリス(セクシー系バーチャルキャラクター・f15722)は、山賊達が町に入らぬよう町の外で山賊達を待ち構えていた。
山賊達はフィリスのその美貌、そしてスタイルに眼を奪われ、無視できない存在となっていた。
それこそ、フィリスの誘惑による効果であった。思惑にかかった山賊達に対し、フィリスは更に仕掛ける。
「さあ騎士団のみんな。クッ殺されないように頑張ってね」
フィリスのユーベルコードにより生み出された美女騎士の軍団、「クッコロ騎士団」。
山賊達の数に僅かに劣るが、フィリスの指揮の元、彼女らは統率された動きで山賊達に立ちはだかる。
その光景に山賊達は僅かに後ずさるが、所詮は女の集まりだと自分達に言い聞かせ、襲いかかる。
山賊達の剣を受け止め、そして斬り返す。クッコロ騎士団の技術は山賊達に劣るはずもなく、圧倒する。
だが、数にものを言わせた山賊達は、間を縫うように騎士団の包囲を切り抜け、頭であろうフィリスをつぶす為に剣を振りかざす。
「わたしも一応、戦えなくはないのよ?」
予想していたのか、それをあっさりと武器でいなし体て制を崩させ、切り崩す。
騎士団、そしてフィリスの活躍により、山賊達の数はみるみる内に減っていく。
途中、わざと捕らえられ、体を嬲られ校閲した表情をしながらも「くっ、殺せ!」と反抗的な態度で山賊達を睨む騎士もいたが、すぐにフィリス達の手によって解放される…なんてやり取りも、何度かあったとか。
結果、このルートからの山賊達の侵攻は、美女と美女達によって、阻止されたのであった。
●一方的に吸われた命と
一方、フィリスらとは別のルートからの侵攻情報を耳にしていた月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)は、密かに山賊達を視界に捉え、臨戦態勢へと入っていた。
「ふぅ、快く情報をくれたおかげで襲撃前に迎撃できそう。後でまた『お礼』しましょうか。」
ユイが事前に仕入れていた、ならず者からの情報は確かであった。
その時の"交渉"を思い出し無意識に舌なめずりをしては、艶やかに唇を濡らした。
山賊達はというと、今から襲撃を行うというのに緊張感はなく、これといった連携を組んでいる様子もない。
ユイはその洞察力から、その状況を一瞬にして汲み取り、奇襲をする絶好の機会だと判断する。
手にとったステラから、何本ものナイフを創造し、それを山賊達の群れへと放った。
風を斬る音のみで襲いかかる無数の刃。それにあらがう術などなく、山賊達は次々と倒れていく。
「なんだ!どうしたオイ!」
異常を察知した山賊達は、見えない脅威に対して不格好ながらも警戒態勢を取る。
しかし、その警戒の範囲外から音もなく、ユイは山賊達に忍び寄り、一人一人確実に、亡き者へと変えていく。
「ひぃ…!わ、訳が分からねぇ!やってられるか!」
山賊の残り一人が認識できたのは、自分以外がやられてしまったこと。
こんな状態じゃ襲撃もくそもない、そう思いその場から逃げ出そうとした。
「…数減った後ならわざと捕まるのも有ね。」
ユイはその逃げ出す山賊に先回りし、か弱い女を装い…山賊の前へと飛び出した。
息も絶え絶えになっている山賊は、立ち止まり、その女を見る。
(わけもわからない存在に殺されるくらいなら…!今ここでいい思いをしてやる!)
男は強引にユイを茂みへと連れ込み、鬱憤をぶつけるかの様に、死ぬ前の全ての欲をぶつけるかの様に、ユイを汚した。
抵抗もせず、それを受け入れ、ぼろ雑巾にように汚されたユイ。
事を終えて落ち着いた山賊は、せめて親玉への手土産になるようにと、ユイを抱えてアジトへと戻る事にする。
抱えられた少女の口元には、僅かに笑みがうかべられていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ユト・リーィング
『牛舎』メンバーと参加
【コードA】前衛2、後衛1
俺達が聞いた山賊のねぐらはあっちの山岳の麓だったからな、こちらの門に居れば来るだろう
ムシケラホイホイって奴だな
カイジと前衛、後ろに涼がいるのは分かっているから心強い
よぉ、アンタらそんなに急いでこの町に何の用だ?
【殺気】を放ちながら話しかけ。
少し町に寄る前に俺達と遊んでいけよ。
【東雲】を抜いて、指でチョイチョイと挑発。退屈させるなよ?
カイジ【コードA】だ
眼光鋭く、立ちはだかるものは斬り捨てていく自分は傷ついても【激痛耐性】で気にしない
敵の懐に入っては【串刺し】【居合斬り】
あ、俺らの背中は守護者が居るもんでな?無意味だぜ!
刀の餌にもなんねぇな
彩花・涼
『牛舎』で参加
街への襲撃が分かれば待ち伏せ可能だな
街に入られたら被害が出る可能性があるので、侵入される前に叩きたいな
前衛2人の戦いを全力でサポートしよう
【目立たない】でなるべく敵の視界に入らない位置から黒鳥で【スナイパー】し、敵の武器を持つ手を狙い戦力を削ぎにいく
幸い共にいる2人が体格が良いからな、影に隠れるよう位置どり2人の攻撃の【援護射撃】だ
敵からの攻撃は【見切り】で回避したあと、【踏み付け】で敵を踏み台にして後方に下がり射程を確保する
ある程度数が減ってきたなら、UCを使用し敵すべてを一掃しようか
カイジ・レッドソウル
『牛舎』で参加
ユトと共に前衛後ろの涼との連携
「こーどA了承」 ユトの発言で、テイルブレードを構え電撃【属性攻撃】【なぎ払い】【マヒ攻撃】をかまします
「殲滅ヲ開始スル」と機械的に感情なく発言【恐怖を与える】
怯んだ隙に、ユトや涼にトドメを刺してもらおう
襲い掛かってくるものは呪剣黒剣で【武器受け】からテイルブレードによる【串刺し】そのままUB【天獄の雷】を流す
●
町の中で怯えて暮らす獲物達。
我らを統べる親だがのぞむもの。それらの全てを奪い尽くす為、山賊達はすべての仲間を動員し町へと向かっていた。
狩り場となる町が見えてきた頃、いくつかの人影が山賊達への元へと近寄っていく。
獲物である町人達ならばすぐさま逃げ出す筈。
そんな様子はない輩達に山賊達は不審に思うが、「どうせ俺らに逆らえるはずもない」と、大した警戒もせずに向き合うのであった。
しかし、その考えは甘かった事を彼らはすぐに思い知らされる。
●【牛舎】か【山賊】、はたして獲物は
「よぉ、アンタらそんなに急いでこの町に何の用だ?」
一見すると気さく。だがその男、ユト・リーィング(蒼き鎧の剣豪妖狐・f00959)はただならぬ気配を放っていた、
この蒼い髪の男が放つ殺気に、山賊達は武器を抜き始める。
「ワカッテハイタガ、今度は話シテワカル連中デハナイカ。」
ユトの隣に立つカイジ・レッドソウル(プロトタイプ・f03376)は、その表情こそ伺えないもののどことなく呆れた様子で山賊達を見ていた。
「…この数ならば、町への侵入を許すこともないな。」
そんな二人の影に潜むかのように一歩引いたところから、彩花・涼(黒蝶・f01922)は山賊達の規模を確認していた。
自分達三人の連携ならばこの程度の連中、取りこぼすはずがない。
この三人の実力、信頼関係かなるその確信に間違いはなかった。
その自信の表れは、戦いの火蓋をきるユトの振る舞いからもうかがえた。
「少し町に寄る前に俺達と遊んでいけよ。…退屈させるなよ?」
自身の武器【東雲】を抜き、指で誘うように山賊達を挑発した。
●量よりも、圧倒的な質
その挑発を合図に、カイジ、涼も武器を構える。
「ナメやがって!やっちまえ!」
殺気に怯えていた山賊もまんまと挑発に乗り山、怒りのままに武器をふりかざす。
「カイジ、コードAだ」
「こーどA了承」
ユトの発言をトリガーにカイジは一歩前に出る。
「殲滅ヲ開始スル」
その冷徹な一言は刹那、恐怖により山賊達の動きを止めた。
そして電撃を帯びたテイルブレードにより、周囲の山賊達と一気に薙ぎ払う。
その電撃を帯びた攻撃は山賊達へのダメージを与えたるだけに留まらず、一時的に自由も奪っていた。
ユトは麻痺する山賊の懐に入っては、その身を武器で貫かせ、容赦なく確実に息の根を止めていく。
カイジの薙ぎ払いの範囲外にいた山賊達も、負けじとユトを囲み斬りかかろうとする。
だが、ユトのUC「居合斬り」の前ではその動きは遥かに鈍く、ただ切り捨てられる山賊の屍を増やすのみとなった。
山賊達の牙はユトだけには当然留まらず、カイジにも向けらていた。
カイジはその刃を黒剣で受け止め、流れるような動きで【テイルブレード】で山賊の体をつらぬく。
そして無慈悲の追い打ち、UC「天獄の雷」により高圧電流を流し込み、黒炭となる山賊を作り上げていった。
山賊達の数は猟兵達の数を大きく上回っており、中にはユト達の死角に回り込むのに成功する者達もいた。
だが、ユトとカイジはその事に気付いていながらも、目前の敵達に注力していた。
「俺らの背中は守護者が居るもんでな?無意味だぜ!」
ユトの指す"守護神"、涼は静かに確実に、二人をサポートしていた。
影から影へ目立たぬように移動し、山賊達の武器の持ち手を狙い撃ち、戦力を削いでいく。
時折、存在に気付く山賊に接近されるも、その攻撃を華麗にかわしては踏み台に、また影へと潜み、狙い撃つ。
3人の圧倒的な連携により、山賊達の数も残り少なくなっていた。
「…ある程度数が減ってきたな」
頃合いをみると涼は隠れる事を止め、その周りを黒き蝶達が舞い始める。
「…舞え」
涼のUC「黒蝶の賛美歌」により生み出されたその小さな黒い影達は弾丸へとなり、残る山賊達の体を貫いていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『山賊親分』
|
POW : 強欲の叫び
【酒!】【金!!】【女!!!欲望に任せた叫び声をあげる事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 剛斧一閃
【大斧】による素早い一撃を放つ。また、【服を脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : 手下を呼ぶ
レベル×5体の、小型の戦闘用【山賊子分】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
イラスト:くずもちルー
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「アルル・アークライト」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
山の麓にある山賊のアジト。
その場所を知るのは山賊達とその親玉。
そして、とある筋の者達か、囚われている女性達のみであった。
だがそれは少し前までのお話…。
あらゆる手段を用いてそのアジトを特定した猟兵達は、ここの主を亡き者とする為にその場所を訪れていた。
●
数多くいた山賊達に対して町への強襲を指示したのだが、その主である親玉の元に戻った手下はたった一人であった。
その男は傷だらけの身体で足を引きずりながら、親玉の前にその姿をさらす。
「…あぁ?なんだそのザマは。」
自身の手下である山賊に対し心配する様子もない。
むしろその無様な姿に苛立ちを覚えているかのような声色を漂わせつつ睨みつける。
「おかし、ら…。」
それだけを言い残し、男は糸が切れた人形のようにその場に倒れこんだ。
囮として捕虜のフリをした猟兵に泳がされ、無事にアジトまでは帰還したものの、捕虜達の監禁場所が判明するや否や用済みとなったその男。
すがる思いで親玉の元へ赴き状況を伝えようとする前に力尽きる。
結果、何も伝える事もかなわず、捕虜達の場所を猟兵達に知らせるだけではなく、親玉の場所まで知らせる事となっただけであった。
「……。」
使えない手下達。そして、のちに現れた猟兵達。
親玉は怒りに震えながらも静かに立ち上がった。
「…男はなぶり殺しに、女は慰み者だ。俺自ら、てめーらのすべてを奪ってやらぁ!!」
親玉は怒りと欲望まかせながら、野獣の咆哮の如く声をあげた。
美国・翠華
【アドリブ歓迎】
あの人達の親玉…見るからにくだらないことしか考えてなさそうな顔だね…
そういう人の顔は本当に嫌い…恐怖の顔にしたい。
ユーベルコードを発動させるまでには自分の武器を使って
速さを重視して戦う。マフラーやナイフ。これらを使って
【早業】で【捨て身】の攻撃を行う。
ユーベルコードを発動せずに倒せるならそれでもいいけど
もし発動条件が整うなら【武器改造】で更に強化して
更に【毒使い】と【傷口をえぐる】攻撃を加える。
恐怖を与えることができるならUDCの開放状態を存分に見せつけるわ。
「コイツラノコトハ、痛イ思イヲスルヨリ嫌イラシイナ!コレカラコウイウヤツラノ所ニドンドンイカセテヤロウカ?」
…断る
●
「この人達の親玉…見るからにくだらないことしか考えてなさそうな顔だね…」
排除した山賊達と同様。己の欲望の事しか考えていないであろうその親玉。
その顔、視線、態度。すべてが鼻について仕方がない。
美国・翠華(生かされる屍・f15133)はかつて経験した男からの仕打ちを思い出し、顔色を曇らせる。
その表情に気づいたのか、親玉は歪んだ笑みを見せる。
「そそるツラをするじゃねーか。すぐに俺のモンにしてかわいがってやるよ。」
その発言に激しい嫌悪感を覚える翠華は、ただ憎しみを込めた目で親玉を睨みつける。
「…あなたみたいな顔は本当に嫌い…。」
同じ空気を吸う事さえ苦痛。その事を無意識に暗示しているのか、その小さな口元をマフラーで覆い、翠華はナイフを構える。
「…恐怖の顔にしたい。」
翠華は走り出し、それを迎え撃つ為に山賊もまた、武器を構えた。
●
「女ァ!てめーは俺のモンになるんだよォ!」
欲望のままに叫ぶ親玉。それに呼応して自身の身体が強化される。
その身体で力任せに振るわれる斧が、真直ぐに向かってくる翠華を襲う。
とっさに姿勢を低くして親玉の薙ぎ払いを回避すると同時に、すれ違い様にナイフでの刃をお見舞いした。
が、その傷は浅く親玉をひるませるにはいたらなかった。
それに加え、すれ違い様になびいたマフラーをつかまれて身体が引き寄せられてしまう。
「かわいがる前にまずは大人しくしてもらわねーと、なっ!」
下品な笑顔を指しつつ親玉は、その大きな拳で思い切り翠華のお腹を殴りつけた。
「かはッ…!」
強化された山賊の拳は、華奢な翠華の身体に充分な大きなダメージを与えた。
だがこの窮地。出来れば避けたい事態ではあったのだが、翠華が想定していたもの。
このダメージを代償に、UC「名状しがたき被虐の代償」を発動させる。
力が解き放たれた武器に動揺し、親玉の力が少し緩んでしまう。
その隙に拘束を抜け出した翠華は、すぐさまその武器を親玉に突き立てた。
抵抗しようにも親玉は思うように力が入らない。
最初のナイフによる浅い一撃によるものだ。
傷事態は浅いものの、翠華はその刃に密かに毒を仕込んでおり、徐々にその効果が表れていたのだ。
動き奪われたまま、その突き立てられたナイフをねじり、動かし、傷口をえぐる
親玉はその苦痛、そして恐怖により顔をゆがめていた。
その様子を冷たく見つめながら傷口をえぐりつづける翠華の口元には、仄かに笑みがこぼれていた居た気がした。
「コイツラノコトハ、痛イ思イヲスルヨリ嫌イラシイナ!コレカラコウイウヤツラノ所ニドンドンイカセテヤロウカ?」
「…断る」
己のUDCとそんなやり取りをしつつもその行為は、別の箇所でも繰り返され、いつしか親玉は動かなくなっていった。
成功
🔵🔵🔴
アテナ・カナメ
【心情】あんたが親玉ね。なるほど、典型的な親分って感じね。仲間たちの苦労でようやくここまで来たわ。だから、負けるわけには行かないのよ!アテナマスク、いざまいるわ!
【心情】真の姿となり、敵に立ち向かう。敵の攻撃は【見切り】と【怪力】でなんとか防ぐわ。そして、隙を見せたら【二回攻撃】のバーニングパンチを食らわせてやるわ!【アドリブOK】
リリィ・ドラグヴァンディル
▶︎任務目標
対象、山賊頭目を発見…戦闘レベル確認…対象をクラスAの脅威と認定。
ドラグヴァンディル、全砲門のロックを解除します。
▶︎使用UCと戦法
UC【DAT-X101《ドラグヴァンディル》出撃】により、私の器物である機体ドラグヴァンディルに搭乗し【攻撃力】を強化。
「全武装フルオープン…!」
バリアフィールド【オーラ防御】を展開。
肩部レールガン、右腕部ビームキャノン、左腕部ビームガトリングガン、腰部6連ミサイルを連携精密狙撃機能【援護射撃・スナイパー】にてロックオン、全武装フルバースト【一斉射撃】。
「…ご主人様の為、跡形も無く消えてください」
ご褒美を想像しながら、容赦なく滅します。
▶︎アドリブ歓迎
グラディス・プロトワン
やれやれ……出遅れてしまったな。
だが後は親玉を叩くだけだ。
かなり激昂しているようだが、戦闘中は冷静にならなくてはな。
【挑発】して相手の攻撃を誘い【見切り】【カウンター】を狙ってみるか。
もし攻撃を受ける事になったとしても構わん。【激痛耐性】
随分と血の気の多い奴だな。
……良い事を思いついたぞ。
「せっかくだ、奪われる側の気持ちを教えてやる」
【生命力吸収】でエネルギー補給をさせてもらおう。
この光景、傍から見たらどちらが悪者だか分からないかもしれないが。
相手が弱っているようであれば、ユーベルコードを使っても隙を見せる事にはならないだろう。
◎アドリブ・連携等ご自由に
イネス・オルティス
こいつを倒せば一応おしまいね
(そのうち街のならず者の掃除もいるでしょうけど)
【薄衣甲冑覚醒】攻撃力重視で使用
”ダッシュ”の勢いを載せて”串刺し”攻撃
敵の攻撃は”野生の勘”と”武器受け”で防ぐ
これほどの数の山賊が駐屯できたのなら相応の水場なりがありそうね
終わったら探して町の有力者に報告しておきましょう
「整備すればなかなかいい山の砦になりそうなんだけど」
:真の姿:
〔一族伝統の鎧〕が黄金に輝き、全身にきらきら光るなんか強そうなオーラを纏っている
アドリブ・絡み・可 ””内技能
●
「女は残らず俺のモノ。…男、てめーは切り刻んで猛獣共の餌にしてやるよ。グハハ!」
猟兵達を前に単独でありながらのその物言い。
その態度、良く捉えれば蛮勇ともいえるかもしれない。
悪く捉えれば。相手の実力を見誤っているかもしれない愚か者。
真実はどうであれ、その男は屈強な山賊達を支配し、己が望むままに動かしていた実力者。
その態度に相応しい大きな体格で猟兵達を威圧しながら、親玉は斧を肩にかついだ。
「あんたが親玉ね。なるほど、典型的な親分って感じね。」
正義の心を宿したマスクをした少女、アテナ・カナメ(アテナマスク・f14759)。
紅の髪をなびかせながら、醜悪な心を宿す親玉をにらみつける。
力が込められた拳には、抱く正義感が具現化したかのように炎を纏い始める。
「対象、山賊頭目を発見…戦闘レベル確認…対象をクラスAの脅威と認定。」
一方、こちらも情熱を宿したかのような紅。
しかし振る舞いはまるで、冷静に、冷徹に、ただ任務を遂行する為の機械のよう。
リリィ・ドラグヴァンディル(紅百合・f15918)は目標を言葉に放つ。
「こいつを倒せば一応おしまいね」
(そのうち街のならず者の掃除もいるでしょうけど)
イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)は、眼前にいる親玉よりも先をも見据え町を案じる。
露出の激しいその鎧に、親玉ももちろんくぎ付けになっているが、イネスにとっては対して眼中にない。
これまで、そしてこれからも行う、世の為に力をふるう事の一貫でしかない。
彼女にとっては日常の一環、それがこの余裕なのかもしれない。
「やれやれ……出遅れてしまったな。だが後は親玉を叩くだけだ。」
全身覆う漆黒の甲冑…いや、全身そのものが漆黒の精密機械であるグラディス・プロトワン(黒の機甲騎士・f16655)。
不快に思うであろう親玉からの言葉を意に介さないかのように現状を見極める。
既に手下の山賊達は対処済みという状況も把握したうえで、今処分すべき標的をその紅く光る眼で捉える。
それぞれの想い、考えが交差する中、最後の戦いが始まる。
●
先陣を切ったのはリリィの遠距離攻撃だった。
「ドラグヴァンディル、全砲門のロックを解除します。」
UC【DAT-X101《ドラグヴァンディル》出撃】を発動し、自身の器物である機体ドラグヴァンディルに搭乗する。
「…ご主人様の為、跡形も無く消えてください。…全武装フルオープン…!」」
転移前に目にした思い人を脳裏に浮かべながら、自身の身をオーラで纏いながら全武装を展開し、一斉射撃を行う。
親玉の身に降りかかる電撃や実弾による銃弾の雨。それにくわえて降りかかるミサイルにの爆炎に包まれる。
「っ…っはぁ!おもしれぇ女だ!いろいろ楽しめそうじゃねーかァ!」
その煙幕を掻き払い強欲にまみれた笑みをと共に、傷ついたその身を猟兵達の前にさらした。
欲望を口にする事で防御力を強化していた親玉に、リリィの攻撃は致命傷には至らなかったものの、先制攻撃としては十分なダメージを与えていた。
「さっさと終わらしてやるぜぇ!」
血にまみれたその身体を奮い立たせ、今度は親玉が武器を構え猟兵達の元へ駆け寄る。
「かなり激昂しているようだが、戦闘中は冷静にならなくてはな。…そんな事もわからんか?愚か者。」
親玉を挑発し自身へと標的を向かせたグラディス。
思惑通りに親玉は第一の標的をグラディスへと向けさせる。
その親玉の視線をイネスは逃さなかった。
グラディスへと気を取られている親玉の背後に回り込み、地を蹴った勢いを利用し背後から槍での一撃をお見舞いする。
UC【薄衣甲冑覚醒】により強化されたその攻撃は、親玉の強固の身体を貫かずとも、突き刺す事に成功した。
「っ…!まずはこの男が先だっつのに。おめぇは後で可愛がってヤるからよォ…!」
親玉はその傷をもろともせず武器な表情でイネスに振り返る。
「それはお断りしたいわね。」
その言葉と共にイネスの鎧が金色に輝き始める。その輝きに呼応するかのように、イネスの力は増強しはじめる。
黄金の鎧をまとうその姿こそ、イネスの真の姿。槍は深く刺さり、その身を穿った。
「仲間たちの苦労でようやくここまで来たわ。だから、負けるわけには行かないのよ!アテナマスク、いざまいるわ!」
遠距離攻撃による牽制、ヘイトをひきつける事での標的誘導、くし刺しによるダメージと拘束。
皆が作り上げたこのチャンスを無駄にしない為にと、アテナの拳に宿る炎が大きくなる。
「て、めぇ…何を…!」
業火となった想いをその拳に纏い、UC【バーニングパンチ】が親玉の頬へと突き刺さる。
あらゆる意味で熱い拳をモロに受けた親玉は、その部位を焦がしながら吹き飛ばされてしまう。
その拍子にイネスの槍が抜け負傷箇所から血が噴き出し、その図体を地に投げ出した。
「…生体反応あり。まだ息があります。」
その状態でも尚敵意をむき出しにしている親玉に、リリィは再び銃口を向ける。
「随分と血の気の多い奴だな。……良い事を思いついたぞ。」
僅かに聞こえる駆動音と共にグラディスは、横たわる親玉の元へと歩み寄る。
「ぐっ…ハハァ!」
油断したなと言わんばかりに親玉はその手に握る斧を振り回し、近寄るグラディウスの足元を狙う。
しかし、その思惑はいとも簡単に見切られてしまい、足蹴で弾かれてしまった。
そして間髪入れずにその身体にグラディスの剣が突き立てられた。
「この光景、傍から見たらどちらが悪者だか分からないかもしれないが。」
UC【ヘビードレイン・フォーム】にて生命力を吸収しているその後継。
横たわる男に剣を突き立てるという図になっているのだが…同乗の目を向ける者は、その場にはいなかった。
いずれ動かなくなったその男は、骸の海へと帰す事になるのであった。
エネルギーを存分に吸収できたグラディスの表情は、心なしか少しご機嫌になっていた…のかもしれない。
これは余談ではあるが…後日のお話。
ある猟兵の情報提供により、山賊のアジトとなっていたその場所は、今は立派な砦となっているそうな。
そして、町にはびこっていたならず者達もいつしか見かけなくなったとか。
人知れず活躍していた猟兵達の成果は、町への平和と確実につながっていたのであった。
大成功
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彩花・涼
『牛舎』で参加
後は山賊の首領のみか
特に遠慮することはなさそうだ、カイジはサポート任せた
ユトと連携してキッチリ此処で倒しておこうか
黒華・改と黒爪を持ち接近戦仕様にし
【ダッシュ】と【残像】で動いて撹乱しながら
【生命力吸収】と【2回攻撃】で敵の体力を削っていこう
敵の攻撃には【見切り】で回避
回避できない場合は【武器受け】し
その隙にユトに攻撃を任せる
敵がUCで防御力を上げたならUCを使用し、高火力で斬り伏せる
女を食いものにしか見れぬのなら
私が教えてやろう……
そういう奴にはそれ相応の報いというやつをな
カイジ・レッドソウル
『牛舎』で参加
「山賊ノとっぷヲ確認、戦闘開始」
ユト、涼が立ち回りやすいようサポートに入ります。
呪剣とテイルブレードを構え【先制攻撃】の電撃【属性攻撃】による【マヒ攻撃】や腹や足に【怪力】【串刺し】更に【傷口を抉る】事で敵の動きを鈍らせようと攻撃。
攻撃を受けそうな場合は【武器受け】し味方は【かばう】事で攻撃に専念してもらう
「問題無イ、攻撃ヲし続ケテクレ」
WISを使用された場合 「本機ガ纏メテ相手ヲスル、2人ハ頭ヲ」
「・・・排除スル」
3mの巨体と電子音声の異質さで【恫喝】【恐怖を与える】 【なぎ払い】【範囲攻撃】で纏めて排除、取りこぼしそうな時は【サイコキネシス】で仕留めます
ユト・リーィング
『牛舎』で参加。
サポートしてくれるカイジ、隣には涼、心強い。
なぶり殺し?
されんのはテメェだろ?
ゲスが・・・ (ドスの効いた低い声)
攻撃に専念、二人の声をちゃんと聞きながらも戦闘狂故に敵しか見ない。
【殺気】を放って【フェイント】【2回攻撃】を駆使する。
攻撃が当たっても血が流れようとも【激痛耐性】で強敵と戦える事を笑う。
懐に入っては【居合斬り】で敵の心臓部を狙う。
その姿は獣のよう。
涼の剣の流れをみて続けて攻撃していく。
カイジ、装甲が剥がれたな・・・後でパテしてやるからよ。
防御を超える攻撃をすればいい事だ、生かしちゃおけねぇゲスは始末してくしゃくしゃのポイしねぇとなぁ?
●
「なぶり殺し?されんのはテメェだろ?」
ユト・リーィング(蒼き鎧の剣豪妖狐・f00959)の声は普段よりも低く、冷たかった。
普段はその容姿や振る舞い、雰囲気から颯爽な印象を与えるはずであるが、今回のユトの様子は一味違ったようだ。
悪行の限りを尽くした山賊への怒り故か。
はたまた、これこそが本来のユトの姿なのか…。
「特に遠慮することはなさそうだ、カイジはサポート任せた。」
一方、クールに敵を見据える彩花・涼(黒蝶・f01922)は黒華・改、黒爪を抜き、その刀身と銃身を冷たく黒く光らせる。
ユトと連携しながら近接での戦闘を行う為、戦闘態勢を取る。
「了解シタ。任セテオケ。」
そして、冷徹に目的を構えるカイジ・レッドソウル(プロトタイプ・f03376)も、ユト当時に武器を抜く。
呪剣アオス・シュテルベンを構え、テイルブレードを山賊の親玉に向けた。
「ガハハ…なんだ、仲良しごっこかァ?まとめて相手してやるぜぇ。女は後で特別にかわいがってやるけどなァ!」
下品に唾をまきちらし笑いながら親玉も武器を手に取り、猟兵達へと突撃しようと身を構える。
「…ゲスが…。」
ユトのドスの聞いたのつぶやき。
言葉自体は山賊の耳には届いていないかもしれないが、その声色に込められた敵意はしっかりと山賊の元へと届いた。
各々が地を蹴り、衝突をはじめる。
●
先陣を切るように、最初に前に出たのはユト。
しかしその後方から追い抜く黒い影。
「女を食いものにしか見れぬのなら私が教えてやろう……相応の報いというやつをな」
涼はその素早い身のこなしで残像を散りばめさせ、親玉をかく乱しユトをサポートする。
「生意気なアマだぜ!」
凛に向け斧を振りぬくも、それは残像を捉えるのみ。
空振り終わったその隙を突くように黒華・改で親玉を斬りつける。
だが、親玉は自身の欲望を口にする事で身体を強化しており、深手を負わせるには及ばなかった。
しかし猟兵達の攻撃はそれには留まらず、涼の剣の流れに合わせ、ユトの剣閃も同時にふりかかる。
連携された二人刃は交わる事なく、互いを邪魔をする事なく、親玉に反撃の隙を与えないまま、強固な体に僅かながらも着実に傷をつけていく。
「っ…!調子のってんじゃねぇ!…なっ!?」
怒りにまかせ力任せに斧を振り、二人を薙ぎ払おうとした瞬間、カイジがその軌道上に現れ、己の剣で受け止める。
カイジはすぐにサポートに入れて、かつ二人の邪魔にならぬ位置を冷静に見極め、立ちまわっていたのだ。
不意をつかれたかのように驚く親玉は、更に無防備な姿をさらしてしまう。
この機を逃さずカイジはサイコキネシスで親玉の死角まで剣を操作し、身体に剣を突き刺し電流を流しこんだ。
「がッは…!」
隙が生じたせいで緩んだ筋肉は剣による深手を許してしまい、その剣から流れる電流により、親玉の身体は麻痺しはじめ小刻みに痙攣するのみ。
「オ前ハココデ終ワリダ…。」
無機質な電子音。しかしその音に込められる畏怖は、電流と共に親玉の中へながれこんでいく。
「ああ、終わりだな。」
涼は言葉を継ぎながら、幾多もの黒蝶を纏わせた刀身を、カイジと同じく親玉の身体に深く突き刺した。
二人が紡いだその言葉の意味。
それを思い知らさせるのは、鋭い眼光を持つ獣。
ユトは、信頼するカイジと涼の間を縫うように、居合による一閃を振りぬいた。
その一太刀は器用にも親玉の急所を捉え、一切の余韻も残さぬまま、醜い山賊の長を骸の海に帰した。
こうして、【牛舎】からの刺客達の活躍により、町は山賊達の支配から解放される事となった。
──余談ではあるが、酒場で彼らと絡んだならず者達は、彼らの強さに強い憧れを抱き、真っ当な生き方を歩み始めているとか。
その者達が彼らの様に「護る側」の人間になる日も、そう遠くない未来に実現する。…のかもしれない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月宮・ユイ
アドリブ◎
<機能強化>維持。”学習力”で常時行動最適化
[ステラ]ナイフ生成
服ボロボロ、命の危機後のせいね荒々しすぎよ、全く
行為中浸透させた”催眠術”もあり”情報収集”も完了
案内ご苦労様、最後良い夢見れたかしら?
猟兵達の活躍で親分含め慌ただしい内に用済ます
捕虜達酷い有り様、人質にされても厄介【朦朧の霧】で抵抗抑え<箱庭世界>に一時避難。必要ない位弱ってる様ね…
中では[シスターズ]に看病させ再生回復
途中の倉庫で物品回収(遺品もあるでしょう返却しないと)後、
抜け目なく作られた逃走用経路で待ち伏せ。一人も逃がさない
ぼろぼろの格好で油断させ”だまし討ち。生命力吸収の呪詛宿す念動力で吹き飛ばし”姿勢崩す
「案内ご苦労様、最後に良い夢を見れたかしら?」
山賊の男に、月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)は語り掛ける。
ユイはその男だけを敢えて生かした上で体を許し、油断させた上で捕虜の元へと案内させていた。
(上玉の女を親玉に献上出来る。これで仲間がやられた事や町への襲撃がかなわなかった事もゆるしてもらえるはず。)
親玉の手下である男はそう思っていただろうが、その目論見は切り刻まれたその身体と共に骸の海へと帰っていった。
交じり合った男の事を気にも留めず、ユイは捕虜たちに視線を向ける。
「…ひどい有様ね。」
ただ欲望のままに痛めつけられ、穢された姿は痛々しいものであった。
UC【箱庭世界:催眠術(ガーデン)】へ捕虜たちを誘い、そこで医療処置を施しながら、親玉の元へ歩みを進める。
●
「あん?なんだてめぇは。」
親玉は不思議そうな目でユイを見る。
服はやぶかれ、所々見える肌。そして、男に吐き出されたであろう体液の痕跡。
大方、捕虜の一人が逃げ出してきたのだろうが、何故ここにくる必要がある?疑問を浮かべるのは当然だろう。
「はぁ…はぁ…」
ユイは顔を火照らせながら色気付いた目で親玉を見つめる。
「薬で盛ってしまってるのか。いいぜヤってやる。」
猟兵と思って構えていたが、目の前にこのような異性が誘うような目でこちらを見つめてきては、乗らない他はない。
親玉は嘗め回すようにユイの身体を見つめながら無防備に距離と詰め始める。
「…油断したわね。」
先程の様子とは一変し、クールな表情に戻ったユイは、完全に油断していた親玉に対して念動力を放つ。
体制を崩す親玉に対してすかさず追い打ち…ではなく、親玉が傍に置いていた数々の高価な物品へと走り出す。
その中から価値のありそうなもの、大事そうな者をすぐに見極め、それを確保しその場を離脱した。
(この中には遺品もあるはず…返却しないとね。)
親玉はそれを追おうとするも、その後に駆け付けた猟兵達と対峙する事になるのだが、それはまた別のお話。
町に戻ったユイは確保できた遺品や物品。そして治療を終えた捕虜たちを町へと解放した。
人々は惜しみない感謝をユイへと送る。
──そしてその夜。ユイもまた、山賊達について情報を提供をしてくれたならず者達に、お礼を行う。
それは夜が明けるまで続いたとか。
成功
🔵🔵🔴