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テレビウム・ミステリーゲーム

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ

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「あれ? ボクの顔、バグっちゃってる!?」
 街角のガラスに反射した、自分の顔を見て驚愕するテレビウム。
 その日、キマイラフューチャーは混乱に包まれた。
 この世界に暮らすテレビウム達の顔面に突如、鍵の画像を映し出されたのだ。
「なにこれ……ゲームの鍵?」
 そのテレビウムの顔に映し出されたのは解像度の荒いドット絵。昔のゲームのような鍵のグラフィックだ。
「なんなんだろう、これ……ボク病気になっちゃったのかな」
 自らの身体に起こった異変に不安げなテレビウム。
 そこへ更に追い打ちがかけられる。
「お前、ボッコボコにするド!!」
 オブリビオンの襲撃だ。
 突如現れたサンドバッグ型の怪人、ナグルドたち。その標的はテレビウムだった。
「な、なんなのなんなの~!?」
 テレビウムを囲むように布陣するナグルドたち。
 自らの肩を抱き、震えるテレビウムたちの顔には、未だに鍵の画像が表示され続けているのだった。

「……という状況な訳だ」
 ブリーフィングルーム。富士王はやってきた猟兵たちへと状況を説明する。「なぜテレビウムの顔に鍵の画像が浮かび上がったのか……それは不明だが、オブリビオンに襲撃されている現状、予断は許されないな」
 無精ひげの生えた顎に添えられた、富士王の指がせわしなく揺れる。
「とにかく、現場に飛ばすから猟兵の皆は今すぐ救援に向かってほしい」
 切迫した状況、富士王は皆へと頭を下げる。
「テレビウムの顔に映った鍵の画像の謎……それを解くためにも、な」


蘇我真
 どうも、お久しぶりです。蘇我です。やーっと暇ができました。
 そんなわけで、今回の舞台はキマイラフューチャー。
 なにやらテレビウムの顔に鍵の画像が映し出されるという異変が起きているようです。
 オブリビオンに襲撃されピンチなテレビウムを助け、謎を解くことができるでしょうか?
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第1章 集団戦 『戦闘員・ナグルド』

POW   :    強靭で無敵だド!
全身を【頑丈なサンドバッグ 】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    バチバチするド!
【触れると爆発する砂 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    飛び道具卑怯だド!
【ボクシンググローブ 】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。

イラスト:井渡

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

京奈院・伏籠
鍵、ねぇ。さすがに今の段階だと原因を突き止めるのには情報が足りないか。
ともかく、テレビウムの救出を優先しよう。

包囲に飛び込み、霊鳥羽の業炎布を翻して爆発する砂を受け止めよう。
爆発で生じる熱と霊布をトリガーにユーベルコード・水鏡を起動。
熱耐性を持った鳥型の幻影を発生させ、テレビウムたちの警護に回させる。

「大丈夫かい? 俺たちが来たからにはもう安心だよ」

さて、霊布の火炎耐性がどこまで通用するか。爆発する砂をいなしつつ、左腕に仕込まれた短刃でナグルドを斬りつけていこう。
…ところでこれ、下手したら袋が破れて砂が一気にこぼれたりしない?
相手のダメージも大きそうだけど、こっちもうまく耐えられるかな…。


キリカ・リクサール
「なにやら大事になっているな
現時点では不明な点があまりにも多いが…オブリビオンが動いているのならば放置して良い自体ではないと言う事だけは確かだろう
ともかく、まずは襲われた民間人の救助を行おう」

バール・マネージュを発動
攻撃回数を最高まで上げて敵の集団に手持ち武器でフルオートの【一斉発射】を行う
これで奴らが倒れればそれで良し
あるいは相手が頑丈なサンドバッグに変わっても好都合だ
動けなくなった隙に襲われたテレビウム達に避難を口頭で促す

「今の内にすぐにここから離れろ!」

もしも逃げるテレビウムを追いすがる奴らが現れたらオーヴァル・レイで【2回攻撃】等を行い優先的に排除する

他の猟兵がいれば積極的に連携を取る


シン・バントライン
WIZ

テレビウムさんには会ったことないんですよね。
思ってる事が画面に映って他の人に心内がバレバレ…なんてことあったりするんでしょうか?謎です。
とにかくこの事件の鍵を握ってるのは間違いなくテレビウム。
まだ何も見えてこないですが目の前の敵を倒すことが先決ですね。

グローブが飛んでくる方向を「第六感」で予測して回避。
相手が宣言してくるルールも同じく予測して対策を考えましょう。
ダメージは「言いくるめ」てでも遠慮したいところです。
UCはダメージを受けたら消えてしまうことを考慮して発動タイミングに気を付けます。
消えたら消えたで黒剣で撃破を狙います。

(ルールだかなんだか知らんけどゲーム勝負なら負けへんで!)



「アレがテレビウムさんですか!」
 シンは、テレビウムの姿を初めて見て、興奮気味に言葉を上ずらせた。
 もちろん、情報としては知っていただろうが、実物を見るとまた感じ方が違うのだろう。
「まあまあ、まずは助けてあげなくちゃね」
 穏やかな口調で続けるのは伏籠だ。その身に纏った霊鳥羽の業炎布を翻し、ナグルド達の間に飛び込む。
「パチパチするド!」
 ナグルドのボディから、触れると爆発する砂が漏れ出す。
「はぁっ!」
 その砂は霊鳥羽の業炎布によって遮られた。
 響く爆音、煌めく爆炎。
 水へ映ったかのように、シルエットが揺らめく炎の鳥がいた。
「なにあれ、フェニックス……?」
「幻影だな」
 困惑するシンの横、キリカは冷静に状況を俯瞰する。
「何か、恐らく今の爆熱を触媒にして幻影を作り出したんだろう。集団戦は手数が物を言うからな」
「その通り! さあ、俺たちが来たからにはもう安心だよ!」
 テレビウムの左右を挟むように伏籠と幻影が布陣する。
「あ、ありがとう~!」
「礼はいいから、今の内にここから離れろ!」
 キリカが取り出したのは機関拳銃。いわゆる連射可能な拳銃である。
 雑魚散らしのため、攻撃回数に特化した射撃を選択する。
「う、撃たないで~!」
「大丈夫です、こちらへ」
 シンはテレビウムの手を取り、戦場の外へと誘導する。
「逃げるなんて、卑怯だド!」
 もちろんナグルド達もただ見ているだけではない。逃げるシンの背中に向けてボクシンググローブの雨を飛ばす。
「ガードだ!」
 伏籠の指示で、炎の鳥が射線へと移動する。ある程度のグローブを燃やして迎撃する。
 しかし、まだ残りはある。シンやテレビウムに向かうグローブの弾幕。
 命中――する刹那だった。
「そうは、いきません!」
 地面からふたつの影が湧き上がってくる。死霊騎士と死霊蛇竜だ。
 ボクシンググローブは騎士と蛇竜の巨体に遮られ、シンや彼が保護するテレビウムにまでは通らない。
 まるで背中に目でもあるかのように、的確なタイミングで召喚を行うシン。
「すごいや! なんでわかったの!?」
 シンに腕を引かれながら、目を丸くするテレビウム。シンは、謙遜気味に笑うのだった。
「まあ……第六感、ですかね?」

「よし、要護衛対象の確保を確認。それじゃあ……遠慮なく!」
 機関拳銃、マシンピストルのフルオート射撃。
 そこかしこに弾が跳ね、赤い火花を散らし、戦場に彩りを添える。
「一応、私はまだいるんですけどね?」
 伏籠は左腕に仕込んだ短刃でナグルドを突き刺し、盾にして銃撃を防ぐ。
「もちろん、そのあたりは計算しているさ」
 攻撃しようとするナグルドへ銃撃を浴びせ、頑丈なサンドバッグへと変化させる。
「ぐぐぐ、動けないド……」
 このとき、ナグルドは攻撃をほぼ無効化するがその代わり身動きが取れなくなる。
 つまり、伏籠やシンの死霊が対峙している個体以外にPOWで攻撃し、足止めに使っているのだ。
「近くの奴から順に、ターゲットから外すからな」
「了解!」
 連携を取りながらの各個撃破。
「こんなん、無理だド……」
 数の差を覆すコンビネーションに、ナグルドは壊滅するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『自称『ウコンソフトクリーム』怪人』

POW   :    たべられません
【硬化させた頭部を回転させること】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    それじゃないプリ!!
【自分を排泄物扱いした相手に連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    芳醇な香り
【頭部】から【奇妙なニオイ】を放ち、【困惑】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:笹にゃ うらら

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 テレビウムに先導される形でついて行く猟兵たち。
 その、道中だった。
「見つけたプリ!!」
「ぶっ潰すプリ!」
 また、別のオブリビオンの集団が行く手を塞いだ。
 ウコン色をしたソフトクリーム型の怪人だ。
 渦巻き状の頭部に、トイレットペーパーを小脇に抱えている。
「ま、また変なのが出てきたよ! みんな、助けて~!!」
京奈院・伏籠
これまたコメントに困る手合いだことで。
いろんな意味で近づくのは避けたい…かな。

「術式付与……、ここは足止め優先でいくよ」

ハンドガンに矰繳の術式を付与して射撃。
距離を取りたいけど、今回は護衛対象がいるからね。テレビウムと怪人の間に位置取るように心がけよう。
というわけで、キマイラのみんなにはこっちのことは気にせずそのまま逃げてもらえると助かるかな。

…アイスクリームの怪人を名乗るんだったら、両手の持ち物はどうにかしたほうがいいと思うよ。ホント。


シン・バントライン
WIZ

「ナニアレ、ウン○やん…」
失敬。思わず呟いてしまいましたが気を取り直していきましょう。
悪臭はもはや毒。「毒耐性」でなんとか乗り切りたいところ…
(でもこれ効くんかなぁ?)
とりあえずテレビウムさんは背後に保護。

「アレな見た目をキラキラ効果でごまかして差し上げましょう」
手元にある【なんかキラキラした珠】をUCで赤い花びらに変換。
視界が遮られるぐらい無数にぶわぁーっと。
…でもなんかむしろトッピング効果で前より目立つような気がしなくもないですが。
まぁいいです。倒せば消えるんですから。
とりあえず近寄って欲しくないので
「薙ぎ払えー!」

(春やのにとんでもないもん出て来よったなぁ…ってこっち来んなや!)


キリカ・リクサール
「増援の狙いは変わらず鍵を写したテレビウム達か…どうやら、思った以上にオブリビオンは彼らに執着しているようだな」

【先制攻撃】で手持ち武器による銃撃を行う
なるべくテレビウム達の近くで彼らを守りながら遠距離から相手を攻撃する
敵が近づき連続攻撃を仕掛けてきたら
【オーヴァル・ミストラル】を発動
分裂したオーヴァル・レイによる【援護射撃】で相手の死角へ攻撃を行う

「なぜそうも誤解をされそうな格好を…まぁいい、邪魔するというなら一匹残らず殲滅するまでだ」

テレビウム達を庇いつつ攻撃を受けた場合は【オーラ防御】でダメージを軽減させる
他の猟兵達とも積極的に連携を取り敵の撃破を目指す



「任せてもらおう」
 前に飛び出したキリカ。素早く銃を取り出すと、ソフトクリーム頭目がけてトリガーを弾く。
 乾いた銃声、飛び散るウコン色をした頭部。
「ひどいプリ、痛いプリ! ウコンが飛び散っちゃったプリ!」
 命中はしたが、まだ健在のようだ、プリプリと怒ってキリカへと突進してくる。
「なぜそうも誤解をされそうな言動と格好を……」
「違うプリ! そうじゃないプリ!」
 キリカの呟きを耳聡く聞きつけた怪人。その突進の速度が上がる。
「まぁいい、邪魔するというなら」
 キリカは背後をちらりと見る。
 怯えた様子のテレビウムがいる。
 怪人の超高速タックル。
 回避することはできる。
 だが、怪人はすぐには止まらないだろう。
 避ければテレビウムに危険が生じる。
 そこまでを即座に想定し、対抗策をとる。
「一匹残らず殲滅するまでだ」
 オーヴァル・ミストラル。
 自らが装備するオーヴァル・レイを20個複製し、防衛の盾に使う。
 突撃で1個が破壊される。しかし、怪人の速度は確実に弱まった。
「風に楔打ち、大地の慈悲に繋ぎ止めん。鉄鎖の呪縛たれ!」
 そこへ間髪を入れず、詠唱が響く。伏籠だ。
 術式付与・矰繳。ハンドガンで狙いを定め、引鉄を搾る。
「プリッ!?」
 放たれた四発の銃弾が、着弾地点を地面を縛る魔力の鎖となり怪人の四肢を封じ込める。
 重力に敗れたかのように、その場に縫い付けられる怪人。超高速の突進は止められていた。
「うう、動かないプリ~! 動け! 動けプリ~!!」
 悔し気に身体を揺らす怪人。
 伏籠の視線は、彼の両腕に握られた木の枝とトイレットペーパーへと注がれていた。
「……アイスクリームの怪人を名乗るんだったら、その両手の持ち物はどうにかしたほうがいいと思うよ。ホント」
「助かった」
「いや、そっちが突進を弱めてくれたおかげだよ。狙えるくらいに遅くなった」
 キリカの礼に、謙遜する伏籠。
「動けなくたって、できることはあるプリ~!」
 怪人の頭部から、黄色いガス状の何かが散布される。
「うっ、これは……」
 思わず鼻をつまむシン。
「ナニアレ、ウン○やん」
 完全に呟いてしまっていた。
「プリー!!」
 怪人は排泄物扱いされて超高速コンボを叩き込もうとするが、呪術で縛られているので動けない。
「とりあえず、あの臭いをなんとかしないと……近づく気力も出んし、そんなら……」
 シンは懐から、きらきらと輝く珠を取り出した。
「東風不爲吹愁去、春日偏能惹恨長……我が心を春嵐と成す」
 すると、珠が無数の赤い牡丹の花弁へと変貌していく。
「花の綺麗な印象で、臭いも忘れられるかと思うんですけど……どうでしょうか?」
「まあ……なんというか、トイレの芳香剤のようで、良いんじゃないか」
 シンから問われたキリカは、奥歯にものが挟まったような返事をするしかなかった。
「またウン○扱いしたプリー!」
 怒る怪人たち。
「はいはい、止まって止まって」
 それを1体1体、術式付与・矰繳で封じていく伏籠。流石に四発の銃弾を全部当てるのは難しい、時間が掛かってしまう。
「行け、逃がすな」
「薙ぎ払えー!」
 それでもキリカのオーヴァル・レイとシンの赤い牡丹の花びら攻撃で連携して着実に怪人の数を減らしていく。
 もう少しで、怪人を全て撃退することができそうだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

竹城・落葉
 【SPDで判定】
 どうやら、ここにも困っているテレビウムの方がいるようだな。途中からの参戦だが、遅れは取らぬ。元武将として、名に恥じぬ援護をしよう!
 我は『森の賢者』を発動。詠唱と共に大量のゴリラ達を召喚、そのまま敵を拘束して貰うぞ。そして身動きが取れなくした後で、名物竹城を構え、一体ずつ殴打して倒す。
 突然の事に、テレビウムの方も困惑するだろう。だから、戦いが終わった後、安心させるべく、声をかけよう。
「安心しろ、我は猟兵だ。貴殿を守るべく、駆け付けた次第だ」
*アドリブ&共闘、歓迎です



 事態を収束させたのは、ゴリラの群れだった。
「ウホ、ウホホホ!!!」
 ゴリラ、ゴリラ、ゴリラ。学名ではない。突如現れた3体のゴリラが怪人たちを吹き飛ばし始めたのだ。
「や、やめるプリ! ほら、臭いプリよ! さわったらばっちいプリよ!?」
 怪人も、自らのアイデンティティを否定までして、頭部から異臭を放つ。
 だが、ゴリラには効かない。なぜならゴリラだからだ。
 ジャングルの掟をその身体に無理やり叩き込んでいく。
「プ、プリィィィ!!!」
 周囲にふりまかれていた異臭が消える。攻撃を封じ込まれた怪人の前に、一人の猟兵が現れた。
「はぁっ!!」
 名物竹城、それが彼女、落葉の手にした得物の名前だった。
 一閃、また一閃。鈍色に煌めくその武器は、怪人のソフトな頭部を吹き飛ばすには充分だった。
「ひ、ひいぃ……!」
 抜き身の獲物を携え、落葉が駆ける。
「遅参の賃分、一働きさせてもらう」
 名物竹城の先端が地面を擦る。火花を散らしながらゴルフスイングで振り上げられた一撃は、最後の怪人を空の彼方へと吹き飛ばされた。
「プリイイィィィ~~~!!!」
「ウッホホホ……!!!」
 それを見届けると、役目を終えたゴリラたちはドラミングをしながら満足気に掻き消えていった。
「い、今の、なんなの……?」
 目の前で起きた意味不明な光景に、テレビウムは呆然とするばかりだ。
「安心しろ、我は猟兵だ」
 落葉はテレビウムへ声をかける。相手を落ち着かせるべく、ゆったりと言葉を切って語り掛けた。
「貴殿を守るべく、駆けつけた次第だ」
 その場にいた他の猟兵たちと同じだ、そう理解したテレビウムはほっと大きく息を吐くのだった。
「ありがとう、みんな……助かったよ!」
 行く手を遮る障害は消え、テレビウムと猟兵たちは進軍を再開する。
 テレビウムの顔面に表示された鍵と謎の地図。いざ、鍵の指し示す場所へ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『ザニーユ・モア』

POW   :    ぺちゃんこになっちゃえ!
【対象の頭上】から【対象のレベルの二乗tの重さの金床】を放ち、【ぺちゃんこにする事】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    スラップスティックショータイム!
いま戦っている対象に有効な【コミカルな結果を引き起こす道具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    もっと笑わせる為に!
戦闘力のない【カートゥーン風に変換されるテレビカメラ】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【出演者の滑稽な姿を見た視聴者の笑い】によって武器や防具がパワーアップする。

イラスト:笹にゃ うらら

👑7
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はクロ・ネコノです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「えっと、多分ここだよ」
 先導していたテレビウムの足が止まる。
 テレビウムの画面に映されたポイントは、一見すると何の変哲もない広場であった。
「ここ、何もないんだけど……ボクたちも遊ぶときに使うくらいで……空き地なんだよね」
 首をかしげるテレビウム。
「ここに来れば、なんかあるのかと思ったけど、そんなことは――」
 テレビウムが言い終わるより先に、また彼に変化が現れる。
「うわ、うわわわわ!?」
 今度は顔の画面ではない、全身だ。全身が発光し、辺りをまばゆい光で照らしはじめた。
「い、いったいなんなの!? う、動けないよー!!」
 テレビウムは全身のコントロールを奪われたかのように、その場から動くことができないようだ。
 猟兵たちもどうすることもできないでいると、次の事態が向こうからやってきた。
「テレビウム、みーっけ!!」
 オブリビオン『ザニーユ・モア』だ。ヒトの身体にネズミの耳と尻尾がついた、無邪気な子供の姿をしている。
 しかし、無邪気というのは得てして毒にもなる。
「バラバラに壊しちゃおーっと!!」
 悪意を微塵も感じさせずに、物騒な言葉を口にするオブリビオン。
「い、いやだよ、壊されたくないよー!」
 悲鳴を上げるテレビウムだが、できるのは発光することだけ。
 強力な1体のオブリビオンからテレビウムを守る、決死の戦いが始まった。
竹城・落葉
 【POWで判定】
 バラバラに壊す……だと?その無邪気さの裏には、底知れない悪意が宿っているようだな。ならば、遠慮はせぬ。貴様を徹底的に切り裂き、テレビウム殿を護るとしよう。
 我は『極術一閃』を発動。名物竹城を手に、相手を切りつけるぞ。外れても、振るった際の余波で切りつけよう。【早業】と【2回攻撃】による猛攻撃で、徹底的に切りつけてやろうではないか。
 元武将の名に懸けて、テレビウム殿を壊させはしない!
 *アドリブ&共闘、歓迎です



「天衣無縫も度が過ぎれば底知れない悪意と変貌す、か」
 落葉はオブリビオンと対峙し、名物竹城を鞘から抜く。
「元武将として、斬るべき相手は選んでいたが……貴様は斬るべき相手のようだ」
 多数のソフトクリーム型怪人には鞘を抜かずに応戦していた落葉だが、今回は1体の強敵だ。その切れ味で敵を釘づけする必要があると判断した。
「うひゃー! こっわいなーおばさん!」
 一方のオブリビオンは、左右に軽くステップを踏みながら余裕の表情を崩さないでいた。
「………」
 落葉はオブリビオンの挑発には乗らない。怒りに身を任せれば通り一遍の攻撃になる。
「そんなおばさんは、ぺっしゃんこになっちゃえー!」
 オブリビオンの宣言と同時に、落葉の頭上へと何かが出現した。
 巨大な金床だ。その質量たるや1225トン。
 コミカルなカートゥーン時空でならぺらぺらの身体になるだけだが、実際に食らえば人体がどうなるかなど、火を見るよりも明らかだった。
「フン……」
 落葉はおむろに、名物竹城の鞘をオブリビオンへと投げつける。
「?」
 横回転しながら飛んでそれの速度は遅い。避けるまでもないとばかりにキャッチするオブリビオン。
「――」
 刹那、落葉がオブリビオンの懐へと移動していた。
「ッ!?」
 金床の落下よりも早く、落葉がオブリビオンとの差を詰める。鞘を投げるという攻撃を受け止めていたオブリビオンは反応が遅れる。
 ざん、という音と共に銀の光が煌めいた。遅れて、金床が地面へめり込む轟音と衝撃、土煙が舞う。
「いったぁーい!」
 土煙が晴れたそこでは、オブリビオンの上半身と下半身が物別れしていた。
 断面は黒一色で、血などは吹き出さない。
 上半身の両腕が下半身を引き寄せると、すぐにまたくっつく。
「ひどいなー、僕じゃなかったら死んでたよ? 殺人は犯罪なんだからね!」
 ぷんすかと怒るオブリビオン、その顔にはまだ余裕が残っているようだ。
「テレビウム殿を壊すのも殺人罪、もしくは器物損壊罪だろう。自らを省みることもできないのか」
「かえりみ……? よくわかんないけど、邪魔なやつは殺すだけだよー!」「……どうやら徹底的に斬る必要がありそうだ」
 落葉は更なる決意を固め、獲物を振るうのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

蛇塚・レモン
<WIZ>
助っ人登場っ!
あたいに任せてっ!

すぐさま蛇神様を召喚!
蛇はネズミの天敵っ!
(先制攻撃+だまし討ち+恐怖を与える)
敵が召喚したテレビカメラは、あたいの蛇腹剣クサナギで破壊!
蛇神様の破壊念動波で敵を吹っ飛ばしてユーベルコードを封印するよっ!
パワーアップは反則だから禁止っ!
蛇神様の呪詛で捕縛して動きも止めちゃうねっ!
(念動力+鎧無視攻撃+衝撃波+呪詛+マヒ攻撃+気絶攻撃)

あとは蛇神様と連携攻撃!
(動物使い)
踊るように蛇腹剣クサナギを振るって敵を切り刻んで
(ダンス+生命力吸収+なぎ払い+ロープワーク)
盾とオーラで攻撃を凌ぐ
(盾受け+オーラ防御+激痛耐性)
蛇神様、締め上げちゃってっ!
(怪力)


メテオラ・エルダーナ
ここにもいましたね、光ってるテレビウムさんと悪いヤツ!
テレビウムさん達も、この世界も!
あなたの好きにはさせません!
【ダッシュ】で駆け付け、戦闘に参加します!

敵のUCには【属性攻撃(雷)】【範囲攻撃】で対抗!
斬撃で敵を薙ぎ払いつつ、電磁波でカメラの故障を狙います
「人を傷つける笑いなんて、誰が許そうと私が許しませんっ!!」

敵の向きには厳重注意!
少しでもテレビウムさんを狙う素振りを見せたら、テレビウムさんを抱えて【ジャンプ】【オーラ防御】で守りを優先します!

敵が隙を見せたら『カオティック・ミックス』で一斉攻撃!
半端な火力は無意味でしょう、徹底的に焼き尽くします!

※アドリブ・連携歓迎です



「見つけましたー!」
 土煙を上げんばかりに駆けてきた猟兵がいる。
 メテオラだ。
「げっ、ネコだ!」
 オブリビオンはその姿を見て本能的に危険を感じ取ったようだ。
「あなたネズミっぽいですけど、ネズミはネコには勝てませんよ?」
「うげぇっ……」
 思わず半歩後ずさるオブリビオンだが、すぐにその表情は憎たらしい笑顔へと変貌した。
「なーんてね? ネコがネズミに勝てるのは現実だけ。でも僕は現実とは違う次元に住んでるからね!」
 オブリビオンがパチンと指を鳴らす。するといずこからともなくテレビカメラが出現する。
「そう、カートゥーン時空だ! この世界じゃネコはネズミに敵わない!」
「そんなことはありません!」
 メテオラの光の刃が、鞭のようにしなって辺り一帯を薙ぎ払う。
「人を傷つける笑いなんて、誰が許そうと私が許しませんっ!!」
「しびびびびっ!!」
 光の刃はテレビカメラの一台を破壊した後、オブリビオンの身体に巻き付いて電撃を食らわせる。
 全身を感電させ、オブリビオンの骨格を露わにする。その笑いがまたオブリビオンを強化していく。
「しびびび……む、無駄だよ。こうしてる間にも、僕には笑いの力が溜まっていくんだからね」
 電磁鞭と化した光の刃に囚われながらも余裕しゃくしゃくな様子のオブリビオン。
 だが、その態度は一瞬で瓦解した。
「ネズミの天敵は、ネコだけじゃないよ!」
 蛇だ。蛇神様だ。蛇塚レモンの召喚した巨大な蛇が、オブリビオンを頭からパクリと丸のみにした。
「そ、そんなー! リアルな天敵は笑いにしづらいよー!!」
 何とか蛇の口から頭だけ出したオブリビオン。その頭だけにピンホールカメラのように焦点が当たっていく。
「その手の演出はさせないっ!」
 オブリビオンが苦戦を笑いに変えようとしているのに気づいたレモンが、蛇腹剣クサナギを振り払って残りのテレビカメラを破壊する。
 刹那、辺りを覆っていた黒ベタにヒビが入り、ガラスのように粉々に崩れ落ちていった。
「ちょっとぉ、演出の邪魔しないでよぉ!」
「パワーアップは反則だから禁止っ! 蛇神様、締め上げちゃって!」
 丸のみはギャグにされてしまう。ならばとばかりにオブリビオンを吐き出してから巻き付き、締め上げるように方針転換する。
「蛇神様、締め上げちゃってっ!」
「あだっ! あだだだだっ!」
 ボキボキと骨の折れる音がする。笑いにしづらい地味な関節技だ。
「ねえ、蛇神様なんですけど……巻き込んじゃっても大丈夫です?」
 そうレモンへ尋ねるメテオラの腕には、いくつもの魔法のタネができている。
 赤、青、黄、緑、茶、白、黒……7色の魔力源を見たレモンは、こくりと頷いて許可を出す。
「大丈夫だよ。蛇神様はなんてったって、神様だからね!」
「良かった、手加減もコントロールもできないんです、これ」
 レモンの快諾を受けて、メテオラは自らの最大火力を叩き込む。
「覚悟してください!!」
 ぶっぱなされた色とりどりの魔法弾、その数ざっと150。
「うぎゃーー!!!」
 巻き起こる爆発。オブリビオンの姿が見えなくなった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

京奈院・伏籠
はてさて、テレビウムたちに何が起こってるのやら。
気になるところではあるけど、まずは目の前の脅威をなんとかしないとね。

無邪気と言うか、ま、悪ガキだね。
…ひょっとして、俺ももうオジサンって歳だったり?

切ってもくっつくオブリビオン。まるでコミックのキャラクターだな。
なら、まずは再生を妨害する手を考えてみるか。
炎精刻印弾をマガジンに装填。相手のダメージを受けている部分を狙い撃つ。
周囲の魔力に反応して勢いを増す火炎弾だ。敵味方に魔術師がいなければ威力はそこそこ止まりなんだけど、今回重要なのは『炎』ってこと。
傷口を焼く、なんてシンプルな解法だけど…、効果はあるかな?


キリカ・リクサール
「やれやれ息をつく間もないな
ここまでこの鍵に執着するのは興味があるが…まずは目の前の敵の排除が先か」

まずは遠距離から銃撃を行い、テレビウム達からこちらに引きつける
敵のUCが発動し【金床】が振ってきたら【苦痛の嵐】を発動
【一斉発射】で弾丸をぶち当てて金床を回避しつつ、跳弾で敵を狙撃する

「曲芸まがいの撃ち方だが…なかなか効くだろう?」

他に戦う猟兵がいた場合は、援護を射撃で彼らを支援しつつ
敵の攻撃をテレビウム達から守るように、【苦痛の嵐を発動する】



 反撃は、煙が晴れる前に始まっていた。
「来たな……!」
 突如、キリカの周辺が暗くなる。
 頭上に金床が出現し、彼女を押しつぶそうとしているのだ。
 その質量、441トン。彼女のレベルが低めだったことが幸いした。
「これなら、全弾ぶち込めば……」
 キリカは二丁の銃器を構え、頭上の金床、その隅を狙って一斉射撃を繰り出す。
「銃で軌道を逸らそうっていうのかい? 素直に避けたほうがいいんじゃないの~?」
 煙が晴れていく。そこでは衣服がボロボロになり、アフロになったオブリビオンが哄笑していた。
「終わり無き苦痛に狂い、悶えろ」
 一点、端を狙った斉射に金床が横回転する。
「ぎゃー!!?」
 同時に、金床に当たった銃弾が跳ね、オブリビオンへ雨霰となって降り注いだ。オブリブオンは両足をジタバタと動かしダンスを踊る。
 斜めに軌道を変えた金床はキリカの眼前、足元へと落ちた。振動が地面を経由してキリカの両足へと伝わる。
 それでも、キリカは眉ひとつ動かさず涼しい顔をしていた。
「曲芸まがいの撃ち方だが……なかなか効くだろう?」
「は、はい……」
 オブリビオンは全身蜂の巣にされ、風通しの良い穴が開いていた。
「それでも生きているんだから、まったく困ったものだよ。まるでコミックのキャラクターだな」
 目を細めて苦笑しているのは伏龍だ。
 微笑みを浮かべているが、眼鏡の奥の目は笑っていない。
「なんだよおじさん、おじさんも遊ぶの?」
「……俺も、もうそんな歳かぁ」
 指を折り、歳を数える伏龍。その年31歳。
「大丈夫大丈夫、カートゥーンじゃおじさんって大体やられ役だから!」
 オブリビオンの言葉と同時に、伏龍の頭上に金床が召喚される。
「おっ、今度のはさっきのよりでっかいよ。おじさん強いんだね?」
「まあ、亀の甲より年の劫って言うからね」
 悠々と話しながらも、伏龍は既に回避行動を始めている。
「とりあえず、馬鹿の一つ覚えの攻撃はいいとして……」
 あっさりと金床を回避、地に沈むそれを見ながら伏龍は自らの手札を切った。
「再生を妨害、させてみようか。君、まだ銃弾は残ってる?」
「ああ、大丈夫だ。まだ残っているが」
 伏龍に話しかけられたキリカは、自らの武装を確認する。魔導機関拳銃と対呪物火器には魔力を込めればまだまだ弾を発射できそうだ。
「うん、それならこれを託そう。其は遠雷と共に来たるもの」
 伏龍が詠唱すると、キリカの銃へと火が入る。
「これは……」
 キリカはごくりと唾を飲む。シンプルな火炎弾。だが、その威力はいつもの銃撃以上のものだということが、すぐにわかった。
「これは周囲の魔力を捕食して、威力を高めるんだよ」
 キリカの銃はもともと魔導銃だ。それに先ほどメテオラが放った魔力が残留している。伏龍の炎精刻印弾が本来以上の性能を発揮できる環境が備わっていた。
「え、えーと……それ、マジでぶちかますの?」
 たじろぐオブリブオン。キリカと伏龍は、淀みも無く頷いた。
「苦痛の嵐(ドゥルール・デ・オラージュ)!」
「走れ、燎原の火よ!」
「―――!!」
 焔の嵐。圧倒的な熱量が、オブリブオンを襲う。
「……苦痛に悶える暇も、無かったな」
 吐き捨てるキリカ。既にそこにはオブリブオンは無く。
 ただ、地に影だけが焼き付いていた。

「あ、治まった」
 それはテレビウムが発光し始めてから15分ほど経った後のことだった。
「なんだったんだろうなー……」
 猟兵たちはテレビウムの顔を確認する。
 それまで映っていた鍵が消滅しており、普通のテレビウムの顔に戻っていた。
「ほんと? よかったー……なんかよくわかんないけど、みんなのおかげだよ、ありがとう!」
 礼を伝えるテレビウム。それと同時に、周囲の建造物から音声が聴こえてくる。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
「え? なに? なにこれ?」
 立ち並ぶビルから、金床で凹んだ地面から、街角に立つ街灯から。
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
 全方位から聞こえてくる声は、この世界自身のSOSのようだった。
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う。繰り返す、システム・フラワーズより緊急救援要請……」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年04月29日
宿敵 『ザニーユ・モア』 を撃破!


挿絵イラスト