4
テレビウム・ロック 〜闇夜に浮かぶ鋭い眼光〜

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#キマイラフューチャー
🔒
#テレビウム・ロック!
🔒
#テレビウム
🔒
#システム・フラワーズ


0





「ハァ…ハァ…ハァ…ま、まだ私のこと追ってきてるっ?」
 それは暗い月明かりのない夜。小さな体で顔面にモニターをもつ種族、テレビウムはそびえ立つビルの間を全速力で走り抜けていた。
 細い十字路に差し掛かった瞬間、左横から鋭い3つの眼光が光の尾をひき現れる。
「っひぃい!?」
 3つの眼光から放たれた光線はテレビウムの体をかすめた。この状況下でさらには目の前から他の怪しい者たちまで迫り来るのを感じ取る。
「だ、だれかっ!誰か助けてぇえ!!」
 残された右側の路地へと逃げるそのテレビウムの顔には鍵のマークが点滅しているのであった。


「至急、猟兵の協力を得たい。誰だ手が空いてるやつはいないか」
 エコリアチ・ヤエ(悪魔の呼び声・f00287)はグリモアベースで仕事をこなしてくれる猟兵を募っていた。
「すでに他の奴らも予知してるようにテレビウムに関する事件だ」
 顔のモニターに鍵が映し出された者たちがオブリビオンに襲われているという。
「テレビウムたちが襲われる理由はわからん。ただ顔に映し出された鍵はどこか向かうべき場所を指し示しているようだ」
 転送するタイミングは、テレビウムがまさにオブリビオンに襲われかけるそのタイミングだ。まず出現する敵は『邪悪な仮面』だ。顔半分の形をした3つの目を持つ仮面が数体出現し、襲いかかってくる。
「それを撃破したあと、お前たちにはテレビウムの護衛をしつつ、鍵が指し示す先へと向かってもらう」
 敵は執拗に襲いかかってくる。この先に現れるのは先とは違うオブリビオン、『イソギンチャク怪人』と『ティラノサウルス怪人』だ。
「何体ものテレビウムを広く襲っているせいか、数や強さ自体は猟兵にとっては大したことはない」
 しかしこのまま放っておけば数多くのテレビウムが襲われる結果となることは間違いない。
「鍵が指し示す先に何があるのかは俺もわからんが、その行方も含めて、よろしく頼んだぞ猟兵」
 エコリアチはそう言うと襲われるテレビウムの目の前に繋がる転送ゲートを展開し、猟兵たちを送り出すのであった。


鬼騎
 1章:集団戦。
 2章:集団戦。
 3章:ボス戦。
 以上の流れのシナリオになります。テレビウムの顔に浮かび上がる謎の鍵。ぜひ解決してみてください。よろしくお願いします。そこそこ早い返却目指してみます。
76




第1章 集団戦 『邪悪な仮面』

POW   :    怪光線
レベル×5本の【闇】属性の【光線】を放つ。
SPD   :    闇影の鎖
【自身の影】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
WIZ   :    暗黒の力
予め【邪悪なオーラを纏う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。

イラスト:夜月蓮華

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ユキ・スノーバー
ぼくもテレビウムだから、他人事じゃないんだよね…
何でいきなりこんなことになっちゃったんだろう…?怖いなぁ。
表示拒否出来ないのも、表情をパッ!と変えたいとなると困っちゃうし
悪い奴ぶっ飛ばして何か分かると良いなぁ…
判らなかったらとか、ぼくもそうなっちゃったらどうしようとか不安はあるけど
困ってるのほっとくなんてやっぱ無理っ!頑張るーっ!

テレビウムいじめ、よくない!(ぷんぷん)
襲われてる子と合流出来たら、大丈夫だよって声をかけてから敵との間に入って華吹雪で応戦するよ。
影もオーラも、吹雪で邪魔しちゃうぞー!

状況が厳しければ、それっぽい鍵マークを表示して敵を惹き付けつつ
他の猟兵さんの救援まで凌ぐの頑張るっ


ヘンリエッタ・モリアーティ
【WIZ】
――なぜテレビウムが襲われてるのかしらね
ああ、いけない!しつこい仮面だわ。骸の海に返さないとッ!
量ばかりで質が悪いなら、こちらは量も質も上をいくだけね
【悪徳教授の名誉助手】で仮面たちを捕縛、フォン・ヘルダーで粉砕していきます
相手の攻撃も受け流したいけれど、一番はテレビウムの保護だわ
粗雑に戦う気はない、彼らを護りながら……やらないと!
いざとなればかばうし、負傷も惜しまないわ
大丈夫よ――私たちが、助ける
キマイラフューチャーの割にはひどく――手荒いことをするじゃない
ユーモアとポップはどこにいっちゃったのかしら!?

その鍵、いったい何を指し示すのかしら……どこの「鍵」なのかしらね


ラヴ・フェイタリティ
えっ仮面のデザ超怖くない?あれマジでうちの世界のオブリ?マジかーやべぇな、キマフュは広大だわ。

転送したらまずはプチラヴどもを物陰でせっせと量産するぜ。ラヴ様か弱いヒロインだし真っ正面から戦えるわけないっつーの。
数が揃ったらプチラヴどもを盾にして仮面に突貫だオラァ!囲め、囲んで叩け!反撃であっさり死ぬぐらいならプチポミ起動して自爆して死ね!ラヴ様のプチコピーならヒロイン極めて前のめりに死ね!メインヒロインのヒロインパワー見せつけろプチラヴどもコラァ!



『ォォォオオオ』
「あわわわわ、なんですかっ、なんなんですかぁ?!」
 それは月明かりのないくらい夜。ビル街にいた一人のテレビウムは突如、自分の顔であるモニター部分に謎の鍵の絵が浮かび上がり困惑していた。それとほぼ同時に3つ目がついた浮遊する仮面3体に行く手を阻まれ、今まさに襲われようとしているところだ。
 だがその瞬間、突如テレビウムと仮面の間に光り輝くゲートが出現し、そこから3人の猟兵がキマイラフューチャーの地へと次々と転送されゲートを潜り抜けてくる。
 はじめにぷんぷんと怒りながらゲートを潜り抜けてきたのはユキ・スノーバー(しろくま・f06201)だ。
「テレビウムいじめ、よくない!」
 ふわふわと暖かなコートを身にまとい、雪の結晶を写した耳を持つ白い体のテレビウム。
 同じテレビウムの危機と聞きつけ、怖い気持ちがありながらも困ってる仲間を放っておくことなどできず、この地に降り立ってきたのだ。
「覚悟だー!」
 ユキが手にするアイスピックを振り上げれば突如その一帯だけが猛吹雪に襲われる。
 猟兵の存在を確認した仮面は反撃を繰り出そうとするものの、視界を吹雪で塞がれ反撃を行うことができず、その間にも雪が手にするアイスピックはキンキンに冷えて強襲の準備が完了だ。
 ゲートをくぐった勢いのまま走りこみ、地を蹴って飛び込めば仮面の目の前まで肉薄し、凍りついたアイスピックを振り下ろせば仮面を一撃で破壊することに成功した。
「わあ! すごい強いです!?」
「大丈夫よ。私たちが、助けにきたわ」
 続いてこの地に現れたのはヘンリエッタ・モリアーティ(獣の夢・f07026)だ。仮面を粉砕した同族のユキの姿を見て興奮するテレビウムにヘンリエッタは優しく声をかける。
「なぜテレビウムが襲われているのかはわからないけれど、その鍵、いったい何を指し示すのかしら」
 テレビウムは彼らが話題の猟兵だということに気がつき、大きく頷き返す。また自分が狙われているという事実を再確認する。鍵に関して気になるが。
「まずオブリビオンは骸の海に返さないとねッ!」
 ヘンリエッタが一歩足を踏み出すと、その足元の影からワトソンと名付けられた触手型UDCが出現。目の前にいた仮面1体に絡みつきその動きを封じ込める。触手から逃れようと邪悪なオーラを纏いはじめる仮面だが、それではもう遅い。
 漆黒の双剣フォン・ヘルダーを手にしたヘンリエッタが飛びかかり、両の手を一度ずつ振り上げれば囚われた仮面は4つに分割され、その場へと崩れ落ちた。
「キマイラフューチャーの割にはひどく手荒い。ユーモアとポップはどこにいっちゃったのかしら」
「マジマジ、キマフュのわりにほんとやべぇ」
 それは転送ゲートを潜り抜けてきた最後の人物。ラヴ・フェイタリティ(怪奇!地下世界の落ちものメインヒロイン!・f17338)だ。現れた瞬間、仮面のデザ超怖くない? これうちの世界のオブリ? やっべー。などと軽口を叩く。
 またそれと同時にプチラヴカンパニーを展開するのだが。
『オラァ!ぶっ飛ばしてやるァ!』『そこ動くんじゃねぇぞ!』『囲んで叩けコラァ!』『ラブ様の力をみよ!』『ザッケンナー!スッゾコラー!!』
 作り出されたプチコピーは大変に五月蝿い。しかし数が揃えば怖いもの無し。
「よっしゃ突貫だオラァ!」
 バッ! と残り1体となった仮面をラブが指差せば、プチコピーたちが一斉に仮面へと飛びかかっていく。
 邪悪なオーラを纏い浮遊する仮面が回転すればあっという間にプチコピーたちは消滅していくが、それでも健気に向かっていく。
 自分はメインヒロインのヒロインパワーによって前のめりに向かうべきという思考回路のもと、手製爆弾ラヴポミを手にまさしく突貫。一体の爆弾が爆発すればそれは連鎖となり、あっという間にプチコピーと仮面を爆発に巻き込み、消滅させることに成功するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『イソギンチャク怪人』

POW   :    テンタクル・テンペスト
予め【触手を振り回しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    ウネウネ・アネモネ
自身の肉体を【ウネウネモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    ポイゾナス・ポリプ
【頭部】から【毒針のついた触手】を放ち、【麻痺毒】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:伊藤あいはち

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵から事情を聞いたテレビウムは自分が向きを変えると鍵がある方向を向くことに気づく。その先に何があるのか。猟兵はテレビウムに同行することを提案し、鍵が指し示す場所へと向かうことに。
 その方向は大きな公園があるというが、その道中再びオブリビオンたちが追ってきて行く手を阻む。
 目の前に現れたのは数体のイソギンチャク怪人。
 先ほどと同じく数は多くなく、力量もさほどではないようだが油断すればテレビウムが危険にさらされるだろう。
 鍵がモニターに浮かんだテレビウムを護衛しつつ、この場を切り抜ける必要があった。
ユキ・スノーバー
特定の方向を指してるんだ…皆して狙ってるから、集めたら何か良いことがある系だと思ってた!
…精度出すなら、多いに越したことはないかもだけど、1つで充分そうだよね。
うーん…鍵マーク見えない様に、何処かから麦わら帽子みたいなのコンコンってして出せないかな…?
ぼく隠せそうな物で持ってるのストール位だから、いざという時は囮とかかなぁやっぱり
さっきも凌げたし、危ないからぼく達から離れないようになんだよー?

うねうね鈍らせるのなら、引き続き華吹雪で攻撃して切り抜けるね。
敵の数が多くなりそうなら、一点突破も視野に入れて常に逃げ場を確保するようにして動くよ。
ぜーったい、悪い奴に引き渡す事になるなんて嫌だもんっ!


ヘンリエッタ・モリアーティ
【WIZ】
うわッ、結構多いわね
……切り捨てたいところだけどぬめりけのありそうな相手には刃物でやろうとは思わないわ

【魔犬の襲撃】でバスカヴィルの餌になってもらいましょう
どうどう、バスカヴィル、いい子ね
テレビウムはバスカヴィルの背に一緒に乗ってもらおうかしら

大丈夫、落ちないようにワトソンで固定しましょう
私はバスカヴィルのコントロールと護衛で精一杯だから
他の猟兵達に食べ残しはお願いしないと……!

さあ、餌の時間だわバスカヴィル
あなたの口で平らげてしまいなさい、おなかいっぱいにしておいで――

鍵が示す方向に何があるのかしら。
キマイラフューチャーが「マジ」になるほどのものがあるってこと……?


亜儀流野・珠
これはなかなか不気味な奴が来たな!
見るからに毒々しい…触らん方がいい奴だなこれ!
ならフォックスファイア…狐火だ!
全ての狐火を別々に動かし、触手を伸ばしてきてる奴、近くの奴を優先して次々と撃ち込む!
どうだ熱いだろう!狐火の嵐で視界も悪いだろう!
もし火が足りないなら…扇「尾踊」の炎もくれてやろう!
扇を開き一扇ぎだ!炎の風に飲まれるがいい!
いざとなれば薙刀・狐の爪で触手を切り落とすが…なるべく接近戦は避けたいところだな!

戦闘はなるべくテレビウムと敵の間に割り入るようにして戦う!
傷は付けさせん!安心して案内を頼む!


ラヴ・フェイタリティ
【共闘アドリブ歓迎】
触手…麻痺毒…ウネウネ!ラヴ様知ってるぜ、あいつらに捕まるとウスイホンだのミッカメダンセイムケだのにされちまうんだろう!旅団の奴に聞いた!
やられてたまるかってんだオラァ!先手必勝だコラァ!頭に生えたゲソをささがきにしてやらぁついてこいプチラヴどもドリャァア!!
(発射された麻痺毒が刺さる)(ぶっ倒れるラヴ)(突貫するプチラヴ)(自爆するプチラヴ)



 テレビウムの顔に浮かんだ鍵が指し示す場所へ向かっていた猟兵たちとテレビウム。その目の前に突如現れたのは、ぬめった軟体の体をもつイソギンチャク怪人だ。
「ひやぁああなんだか気持ち悪いのがきましたぁああ?!」
 顔に鍵マークが浮かんだテレビウムは怯えた様子で頭にかぶった帽子を抱え込む。
 頭にかぶっている帽子はユキ・スノーバー(しろくま・f06201)が道中壁をコンコンして取り出した麦わら帽子で、現在助けたテレビウムとユキがお揃いの帽子をかぶっていた。
「来たなっ! きみの事はぼくたちが守ってあげるから、安心しててね!」
 少しでも敵を翻弄しようという作戦だが、敵に対してどこまで通じるかは未知数だ。
 現在テレビウムは、ヘンリエッタ・モリアーティ(獣の夢・f07026)の腹部から出でた魔犬バスカヴィルに乗った状態で触手ワトソンに固定されており、怯えて逃げられないということはない。
「うわッ、結構多いわね」
 敵の数は4体。ヘンリエッタはバスカヴィルのコントロールとテレビウムの護衛に尽力するため、主戦力として動くことができない状態だ。それを考え見るにこちらのほうが少々不利な様子である。
「ラヴ様知ってるぜ、あいつらに捕まるとウスイホンだのミッカメダンセイムケだのにされちまうんだろう!」
 旅団のやつに聞いたというラヴ・フェイタリティ(怪奇!地下世界の落ちものメインヒロイン!・f17338)だが、完全にその情報は偏っていた。これは本人が覚えた情報が偏ってるのか、与えられた情報が偏ってるのかが気になるとこではあるが、情報元は間違いなくUDCアースで祭典を楽しんでいる者であろうことは容易に想像がつく。
「それはそうとしても中々不気味な奴が来たな!」
 これ絶対触らないほうがいい奴と敵の様子を見るのは亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)だ。不気味だし、毒々しそうな見た目のイソギンチャク怪人は鍵がモニターに浮かんだテレビウムを奪取しにきたのだろう、4体が一斉にバスカヴィルにのったテレビウムとユキに向かって突撃を開始した。
「触れられないならこれだ!」
 珠は向かってくるイソギンチャク怪人に対処すべく即座に動く。30を超える狐火を一瞬で発火させ、狐火を嵐のように操りイソギンチャク怪人の行く手を阻む。個々に操ることができる狐火はその触手を伸ばそうとしてくるものをかたっぱしから牽制し、敵の攻撃を押さえ付けていた。
「先手必勝だコラァ!」
 続いて動いたのはラブだ。再びラブカンパニーで召喚したプチラブはラヴポミを手にぞろぞろと敵へと向かい走って向かっていくのだが。
「頭に生えたゲソをささがきにしてやらぁついてこいプチラヴどもドリャァア――ぷぎゃ?!」
 プチラブはサイズが小さい分、すぐに敵へと到達することができず、無情もイソギンチャク怪人の1体が放った毒針がついた触手はラブの額へと突き刺さり、体が痺れたラブは後頭部から地面へと倒れこむ。
 しかしプチラブにとってはそんことはどうでもいい事。なぜなら皆オレがヒロインでお前はわき役精神だから。
 バスカヴィルにのったテレビウムへと向かってきていたイソギンチャク怪人2体へと自爆特攻するプチラブ。
「火が足りないなら追加だ!」
 それを見た珠は戦闘用扇の尾踊を開き一煽ぎ。扇から発生した炎がプチラブのプチボムの爆発に追加され誘爆すれば、イソギンチャク怪人2体をまるっと包み込むレベルで大爆発となる。
「残りはこっちの怪人さんだね。この状況、切り抜けるからねっ!」
 残り2体のイソギンチャク怪人はこの隙に狐火から逃れ、ユキへと向かってくる。麦わら帽子によってどちらが鍵が映し出されているテレビウムかわからない怪人たちがバラけて向かってくるのは作戦として上々だ。
 しかし問題はヘンリエッタの手がバスカヴィルのコントロールでふさがっていることと、ユキの猛吹雪が敵の向かってくる方向まで隠してしまいそうなことから能力を最大限に活かすことができずにいるということだ。
 だが怪人は御構い無しに向かってくるため、二人はできる限りで対処していかなければならない。
「テレビウムさん、ちょっと失礼するよ」
 ヘンリエッタは触手のワトソンでテレビウムを持ち上げバスカヴィルから降ろす。そして自由になったバスカヴィルへと命ずるのだ。
「さあ、餌の時間だわバスカヴィル。お行き」
 その言葉に待っていたと言わんばかりの勢いでバスカヴィルは飛びだす。飛来した毒針の触手を華麗に避け、一体のイソギンチャク怪人へと齧り付き、その体を食し始めた。
 残り1体はユキへとまっすぐに向かっていくが、ユキは麦わら帽子を脱ぎ捨て、アイスピックを体を使って大きく振り上げる。
「ぜーったい、悪い奴に引き渡す事になるなんて嫌だもんっ! 吹き飛べー!」
 触手を振り回しながら向かってきたイソギンチャク怪人とユキのアイスピックがぶつかり合った瞬間、その強烈な一撃は怪人の体を吹き飛ばし、近くの壁へと衝突。そのまま怪人は地面へと崩れ落ち、その動きを止めた。
「……お、終わったのでしょうか?」
 触手ワトソンに守られていたテレビウムは麦わら帽子を少しあげて辺りを見渡す。4体すべての怪人は倒され、死屍累々。一人倒れた猟兵がいるものの、時期に麻痺もぬけ、再び活動が可能となるだろう。
 向かうべき場所へ向け、再び猟兵とテレビウムは町を駆け抜けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ティラノサウルス怪人』

POW   :    ザウルスモード
【巨大なティラノザウルス】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ティラノクロー
【鋭く長い爪】による素早い一撃を放つ。また、【装甲をパージする】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    学説バリエーション
対象の攻撃を軽減する【羽毛モード】に変身しつつ、【体から生えた鋭く尖った針のような羽毛】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:九廸じゃく

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 テレビウムのモニターに浮かんだ鍵に導かれ到着したのはやはり大きな公園の中央部分。目の前には噴水があり、あたりは遊具やベンチ、木々や花々に囲まれた場所だ。
 街灯があるものの暗く寝静まったその場所へテレビウムが到着した途端、突然テレビウムが光り始め、身動きが取れなくなってしまった。
「むっ、間に合わなかったか。いや今からでも遅くあるまい!」
 その場に現れたのはティラノサウルス怪人。1体だけだが今まで現れたオブリビオンたちよりも強い様子である。
 猟兵たちは身動きが取れなくなったテレビウムを守りながら敵を倒す必要がありそうだ。
佐熊・比呂憲
ほう、ティラノザウルスか……果たして人間が立ち向かえる相手かどうか、確かめたいと思ったこともあるが……さあ、勝負しようぜ!

俺はヒーローや猟兵であると同時にプロレスラーだ。例え相手が恐竜でもその全ての攻撃をこの筋肉と「気合い」で「盾受け」してみせる。噛みつき攻撃? ブレーンバスターの絶好の好機だ。あの巨体を「怪力」でブン投げたらさぞ気持ちがいいことだろうな。踏みつけはドラゴンスクリューの好機。尻尾を掴んでのジャイアントスイングに挑戦するのもよさそうだ。
フィニッシュは【グリズリードロップ】でシメたい。たとえ倒せなくても仲間を信じてゴーフォーブロック! テレビウムは守ってみせるぜ!


ユキ・スノーバー
鍵は結局何だったのか気になるけど、今は怪人を何とかしないとだよ。
動けなくなってる子いじめるの良くないっ!
ぼく達がいる限り、好き勝手させないんだからねっ!

さっきの反省を生かして、華吹雪で動けなくなった子の周囲を、つるっつるのスケートリンク状態にセッティングっ。
万が一抜かれた時の保険が終わったら、華吹雪でロケットダッシュで突っ込むように突撃。
大きくなってたら、攻撃より回避優先で華吹雪を使ってピューッと逃げる鬼ごっこでホイホイして、他猟兵さんの攻撃チャンスを作るよー。
無駄な事に見えてたなら、油断大敵事故の元なんだからねっ!

終わったら、動けなくなった子が大丈夫か確認しつつ、その地点を調べようかな?


ヘンリエッタ・モリアーティ
【WIZ】
――間に合わなかった、っていうのはどういう意味かしら
……テレビウムを此処に運んで何か不都合でもあるの?
相手をするから、「息があるうちに」教えて頂戴

【沈黙の羊】でユーベルコードの無効化を図りましょう――ちょっと時間がかかってしまいそうだけど
……あなたのその技、随分と体力を使ってしまうようね。加減が難しそうだわ

無効化に成功したら「フォン・ヘルダー」で攻撃のラッシュをかけましょう
勿論油断はしないわ、強そうだもの!
テレビウムを護らないといけないから、注意を稼いだら私狙いを意識して
攻撃には防御と虚を突いてだまし討ち、急所狙いで焦らして焦らして
――大振りになったところを攻撃したいわね


ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
【心情】
私の予知と、オブリビオンは違えど同じような予知が
多発しているとは聞いていましたが……。
とりあえず、私の要請でテレビウムを守ってもらった分、
私も他のグリモア猟兵の要請に協力してテレビウムを守りましょう。

それに、誰かを守る戦いなら、私の本領です!

【行動】
テレビウムを緑の大盾の内に隠すようにして抱きしめながら、
UC「クリスタライズ」発動です。
ティラノサウルス怪人であれば、特別な強化でもされていない限り
攻撃は視覚に頼るところが大きいはず。

仮に位置を探り当てられても、技能「盾受け」やUC「無敵城塞」で
何としてでも抱きしめているテレビウムを守り抜きますよ!

【アドリブ・連携歓迎】



「――間に合わなかった、っていうのはどういう意味かしら」
 ティラノサウルス怪人の言葉に即座に反応したのはヘンリエッタ・モリアーティ(獣の夢・f07026)だ。メキメキとその肉体を変化させている怪人をじっと見つめるヘンリエッタは怪人の肉体を観察する。敵の行動を相殺すべく観察し、考察するためだ。
「やはりこのような状態が他でも多発しているとは」
 己の予知と似た状況のテレビウムが他にも多発していると聞き及び、身動きが取れるようになってすぐさまウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)は他の現場へと駆けつけてきていた。
 誰かを守るのが本分であるウィルヘルムは現場へ到着してすぐ、動けなくなっているテレビウムを包みこむように緑の大盾の内側へと隠し、その盾を地面へと突き立てる。そして展開するユーベルコードは無敵城塞。ウィルヘルムはここを一切動かず、テレビウムを死守する腹づもりなのだ。
「ぼく達がいる限り、好き勝手させないんだからねっ!」
 結局テレビウムの顔に浮かんだ鍵は何だったのかがユキ・スノーバー(しろくま・f06201)は釈然としないものの、今は目の前に迫るティラノサウルス怪人をなんとかすることが先決だと気持ちを切り替える。
 ユキは先ほどのことを教訓とし、ユーベルコード華吹雪の猛吹雪でテレビウム前方の地面を大幅につるつるスケートリンク状態へと変化させる。これならば敵の行動を阻害できるし、ユキが小回りを効かせて囮になり、他猟兵への攻撃チャンスの仕掛けにもなるという寸法だ。
「ティラノザウルスか、人間が立ち向かえる相手かどうか確かめたいと思った時期があったが……」
 ヒーローズアースの世界から駆けつけたのは佐熊・比呂憲(グリズリーレスラー・f16678)だ。ヒーローであり猟兵であり、そしてプロレスラーである比呂憲は筋骨隆々の体で怪人の攻撃を受け止めるべく、ティラノサウルス怪人の正面へと立ち構える。
「今こそ、その時ってことだな。さあ、勝負しようぜ!」
『ガァァアアアアアア!!!』
 体の変化が完全に終わったティラノサウルス怪人は体の一部を羽毛で覆った巨大なティラノザウルスの姿へと成る。理性を無くし羽毛を逆だて吠える様子は必死の形相だ。理性を失っている怪人は目の前に立つ比呂憲に向かい、その口を大きく開けまっすぐ走りこんできた。
「よっしゃ来い!!」
 まさに技をかける絶好のチャンス。正面から向かってきたティラノザウルスの上下の口を気合いで掴み取り、そのまま状態を起こして巨大なティラノザウルスを簡単に持ち上げ、後方へと叩きつけるブレーンバスターを華麗に決めた。
 背から地面へと落ちたティラノザウルスだがすぐさま体を起こし、近くにいたヘンリエッタへと羽毛を逆立て、体を振れば周囲に鋭く尖った羽毛が飛来する。
「必死ね。息があるうちにテレビウムの事を問いただしたかったけれど、無理そうね」
 勢いよく飛来する羽毛だが、ヘンリエッタの洞察によりその羽毛はすべて触手ワトソンで叩き落とされる。一瞬だが攻撃後の無防備な状態を狙いヘンリエッタはフォン・ヘルダーを手にティラノザウルスへと斬りかかった。
『ギャォォオオオ!!』
 その漆黒の双剣による斬撃のラッシュはティラノザウルスの首の表皮を削り何度目かの斬撃でその攻撃は首の筋を斬りあげ血飛沫があがる。
 その攻撃を受けようやっと体の自由がきくようになったティラノザウルスは立ち上がり走りだした。気を引きつけたのはユキだ。スケートリンクと化した地面をツルツルと滑りティラノザウルスをおびき寄せる。
 ティラノザウルスはそのままスケートリンクとかした場所へと走り込み、滑る足元で制御が効かず、ウィルヘルムがテレビウムを守る大盾に衝突。
「むっ!」
 大盾があったことにより衝突した衝撃で大勢が崩れたティラノザウルスは方向転換を行いユキを追いかけるため体を起こそうと足掻く。
 だがその時、ティラノザウルスの背後へと肉薄していた比呂憲はその背からがっしりとティラノザウルスの体を掴みとった。
「後は任せた!! ゴーフォーブロック!」
 比呂憲は自分の体ごと背後へと体を倒れ込ませ、ティラノザウルスに対しひねりを効かせたバックドロップをしかけ後方へとその巨体を投げつけた。
「おじさん任せて! これで最後だぁー!!」
 スケートリンクの滑りを活かし、速度を上げティラノザウルスが投げつけられた方向へ回り込んできていたユキ。その手には冷えに冷えたアイスピックが握られ、速度をさらに上げたままティラノザウルスの脳天へとアイスピックが叩き込まれた。
 その絶大な威力を誇る一撃によってティラノザウルスの姿は本来のティラノサウルス怪人へと戻り、その肉体はそのまま消滅していった。この戦い、猟兵の勝利である。

 ティラノサウルス怪人を倒した後、一同はテレビウムの無事を確認し、その後周辺を調べるものの何の手がかりはなく。
 光出して動けなかったテレビウムの光は次第に弱くなり、光始めてから約15分ほどがたったであろう頃、猟兵たちが見守る中ようやっと光が収まり顔と体の自由が戻った。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
 テレビウムが自由を取り戻したのとほぼ同時であろうタイミングで、突如その周辺に声が響き渡る。
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
 猟兵たちが周りを見渡すも、どこから声が響き渡っているのか判別することができない。
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」
 ただその声を聞くしかない状況で、やがてあたりには何も音はしなくなり。猟兵たちとテレビウムは夜半の静かな公園に取り残されるだけであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年04月29日


挿絵イラスト