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テレビウム・ロック~ご機嫌な日に

#キマイラフューチャー #テレビウム・ロック! #テレビウム #システム・フラワーズ

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●ご機嫌な日常が
 一体のテレビウムの女の子がご機嫌に踊っていた。
「らんらんららんらん♪ 今日もあたしの右腕伸びる~♪」
 たくさんリボンのついた服を着て、顔にロックな動画を流し、広場で楽し気にステップを踏む。
 ところが、突然ぷっつりと動画が途切れた。
「は?」
 テレビウムが動きを止めて顔をふってみる。
「わ、わわわ? なにこれ、鍵?!」
 自分の顔に、突如鍵のような映像が映り、混乱するテレビウム女子。
 そうこうしているうちに、彼女の背後にいくつもの影が迫ってきた。
「ゲソ」
「やるゲソーッ」
 それは松明を持った真っ赤なイカの姿をした怪人『ゲソフレイム』たちだった。
「え、え、え?」
 鍵の映像が映ったテレビウムが後退る。
「ゲソーッ」
 ゲソフレイムたちは、容赦なくテレビウムに襲い掛かってきた。

●ご機嫌な日
 ルビナ・ベイビーブルー(スペースノイドの電脳魔術士・f01646)が大きな声で猟兵たちに呼びかけた。
「キマイラフューチャーで事件だよー! 急いで急いで!」。
 キマイラフューチャーのテレビウム達の顔に、鍵のような映像が映る事件について、すでに知っている猟兵たちもいると思う。そう前置きしてルビナは事件の詳細を語った。
「顔に鍵の映像が映ったテレビウムの女の子が、怪人ゲソフレイムに襲われそうなのよ」
 何故だかわからないが、とにかくご機嫌に踊っていたテレビウムの女の子の顔に鍵の映像が映り、たいまつを掲げたゲソフレイムの集団が襲い掛かってきたと言う。
「鍵の映像も気になるけど、まずは女の子を助けないとね!」
 場所はキマイラフューチャーにある広場だ。
 周辺には簡易の喫茶スペースなども設けられており、普段なら人々が楽しく過ごしている。ゲソフレイムが現れた時点で、一般人はさっさと逃げてしまったので、今は普段と違い静かな場所になっているようだ。
 周辺を気にすることなく戦えると言うわけだ。
「それじゃあみんな、順番に転送を開始するから、女の子のこと助けてあげて! よろしくお願いします」
 ルビナはそう言って、頭を下げた。


陵かなめ
 こんにちは、よろしくお願いします。
 キマイラフューチャーで事件ですね。まずはテレビウムの女の子を助けてあげてください。できるだけプレイングいただいた順に返却していきたいと思います。
 1章集団戦、2章集団戦、3章ボス戦を予定しております。
 各章のみの参戦もお気軽にどうぞ♪

 それでは、プレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『ゲソフレイム』

POW   :    汚物は消毒でゲソーッ!
【松明に油を吹き付け発射した火炎放射】が命中した対象を燃やす。放たれた【油の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    俺色に染めてやるでゲソーッ!
レベル分の1秒で【ベタベタするイカスミ】を発射できる。
WIZ   :    見るがいい、これが俺の変身ゲソーッ!
対象の攻撃を軽減する【激情体】に変身しつつ、【右腕に装備された火炎放射器】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:ケーダ

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ステラ・アルゲン
何やらキマイラフューチャーで事件のようですね。
鍵とやらが気になりますが、まずは女の子を助けなければ。

まずは襲われている女の子の安全の確保
彼女の元まで【ダッシュ】で駆け寄ります

お嬢さん、もう大丈夫ですよ。後は私達にお任せください。
彼女を守るように立ち回ります。必要とあれば【かばう】覚悟で
女性を守るのは騎士の役目ですから

少しは頭を冷やしたらどうだ?
【全力魔法】【高速詠唱】で水【属性攻撃】の雨を降らせ周囲の敵の炎の威力を弱めておく
炎を弱らせた隙に【凍星の剣】を発動。周囲の敵を凍りつかせて動けなくしてから我が流星剣にて斬る!



●凍星の剣
 何やら最近はキマイラフューチャーで事件が起こっているらしい。
 説明を聞いた猟兵たちが、次々とキマイラフューチャーへ転移していった。
「鍵とやらが気になりますが、まずは女の子を助けなければ」
 ステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)もその一人。
 気になることも多々あるけれど、今は襲われている女の子の安全を確保してあげなくてはならないと思う。
 広場に到着すると、今まさにテレビウムの女の子が真っ赤なイカの姿をした怪人に襲われようとしていた。
「ひえ、えええ~?!」
「ゲソ、ゲソッ~!!」
「いけない!」
 ステラは足に力を込め、ダッシュで両者の間に割って入った。
 怪人『ゲソフレイム』たちの間を縫って走り、女の子に駆け寄る。
「お嬢さん、もう大丈夫ですよ」
「あ、あなたは? 助けてくれるの?」
「後は私達にお任せください」
 大きく頷き、テレビウムの女の子を背にかばうようにその場に立った。
「くっ、そこを退くゲソ」
「邪魔するつもりかゲソー!!」
 攻撃を邪魔されたことに、ゲソフレイムたちが怒りの声を上げる。
 手に持つたいまつが赤々と燃え盛り、ステラを敵として認識したと言うように鋭い視線を投げかけてきた。
「少しは頭を冷やしたらどうだ?」
 一方、ステラは敵の様子を冷静に眺めた後、腕を薙いで全力で魔法を発動させた。高速で詠唱し、呼んだのは雨雲。
 腕を振り下ろすのが合図となり、真っ赤なイカの怪人たちに激しい雨が降り注いだ。
「ああ、冷たい、冷たいゲソッ」
「違ッ、我らは、茹っているわけでは無いゲソッ」
 水の属性を持った攻撃が敵を追いつめる。
 ゲソフレイムたちが逃げ惑い、右往左往した。中にはたいまつの炎を守ろうと、走りながら必死に雨を避ける者もいるようだ。
 一つ小さく息を吐き出し、次にステラは剣を構える。
「凍てつき輝け、我が星よ」
 発動させたのはユーベルコード・凍星の剣。
 剣身放った凍てつく冷気が、近くにいた怪人の体を凍り付かせる。
「げ、ゲソ……」
 怪人の動きが止まった。
 瞬間、流星剣を手にしたステラが飛び上がり、怪人を頭から真っ二つに斬り捨てる。
「そんな……ゲソ。解凍も……ないまま……ぶつ切りなんて……」
 そんな言葉を残し、ゲソフレイムは崩れて消えた。
「ああ、ありがとう! あなたは……大丈夫?」
「女性を守るのは騎士の役目ですから」
 その場で震えていたテレビウムの女の子がステラを見上げる。
 ステラは、にこりと笑い頷いて見せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クリュウ・リヴィエ
何が起きてるやらさっぱりだけど、とりあえずやるべきことは決まってるよね。

テレビウムへの攻撃は【激痛耐性】で身を挺して止めよう。
こっちもトリニティ・エンハンスで火の魔力を黒剣に纏わせ、攻撃力を重視して【属性攻撃】を放つよ。

受けたダメージ自体は【生命力吸収】で回復。
必要なら防御を考えない【捨て身の一撃】でとにかく敵を減らしてテレビウムを逃がそう。

焼けたイカゲソがいい匂いを放ちそうだけど、油吹く様なオブリビオンだし旨いかどうかは怪しいよね…。
まあ、そもそも試してみる時間もないけど。
ああ、早く帰ってイカで一杯やろう…。



●火の魔力
 一部ゲソフレイムは冷凍後ぶつ切りにされ消えていった。
 だが、たいまつを掲げ女の子を狙う怪人の数はまだ多い。
「くっ。とんだ邪魔が入ったゲソ……。だがッ」
 一体のゲソフレイムが大きく腕を振り上げてテレビウムに飛び掛かった。
 その前に飛び出したのがクリュウ・リヴィエ(よろず呑み・f03518)だ。なかなかすぐには動けない女の子を背にかばい、ゲソフレイムの一撃を腕に受けた。
「また邪魔者が……ゲソソ」
 攻撃を止められたゲソが怒りに震える。もともと真っ赤だったので顔色は変わらないけれど、その表情は怒りを表しているようだ。
 クリュウは少々の痛みに耐えながら、震える女の子と、怪人を見比べた。
 今キマイラフューチャーで何が起きているのかさっぱりわからない。けれど――。
「とりあえずやるべきことは決まってるよね」
 そう言って、クリュウはトリニティ・エンハンスを発動する。
 手にしていた黒剣に火の魔力を纏わせ、攻撃力を強化したのだ。
「焼けたイカゲソって、いい匂いを放つんじゃないかな?」
 クリュウが踏み出す。
「あれ?! ちょっと、待っ……」
 イカゲソが一歩下がった。いや、彼はまだゲソフレイムだった。
 とにかく、逃げ出しそうな敵に向かって走り込み、クリュウは一気に距離を詰めた。敵の懐に飛び込み、一気に黒剣を振り抜く。火の属性を付加した斬撃が、ゲソフレイムの体を斬り刻む。開いた傷口に火が飛び、それが敵の体に燃え移った。
「あつ、熱っ?! ゲ、ゲソぉおおおおッ」
 絶叫と共に敵が消滅する。
 周辺には、ほのかにイカゲソの焼けた匂いが漂った。周辺で事の成り行きを見ていたゲソフレイムたちに動揺が走る。
「ぐ。ぐぬぬ……。こうなったら、焼かれる前に焼くゲソー!」
 しかし敵はまだ折れない。
 一体の敵が持っているたいまつに油を吹きかけ、炎の勢いを増やした。
「さあ、火炎放射で……」
「うーん。油を吹くようなオブリビオンだし、焼けたイカゲソが美味しいかは怪しいところだよね」
 だが、敵のたいまつを見て、クリュウはあえて踏み込んでいった。
 勢いをつけて走り、再び黒剣を握る。
「ええ?! 何故突っ込んでくるゲソか?!」
「とにかく数を減らさないとだしね」
 慌てて火炎放射を放とうとする敵の腕を狙って黒剣を振り下ろす。このような状態では、焼きあがったイカゲソを試食する暇もなさそうだ。ああ、早く帰ってイカで一杯やりたい。クリュウは心の中でそう思った。
 さて、斬撃に手ごたえ。
「げ、ゲソ?!」
 斬られたゲソフレイムがバランスを崩した。さらに追撃をかけ、敵を細切れにする。最後に敵の体を火で焼き尽くし、敵を消滅させた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メルフローレ・カノン
テレビウムの女の子を怪物から守ればいいのですね。
ひとまず戦闘に集中しましょう。
あ、女の子は必要なら[かばう]で守りますよ。

私の得物はメインがメイス、サブが剣で、使い分けます。
また、[属性武器]で氷を纏わせて敵の触手や火に対抗です。
[怪力][力溜め]の上で[なぎ払い][2回攻撃]で
敵の数に対抗していきましょう。
また、遠距離には【神の見えざる手】で攻撃したり動けなくしたりします。
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」

敵の攻撃は、[見切り]でかわしたり
[武器受け]やビームシールドの[盾受け]で受け止めたり
[オーラ防御]で耐えたりします。



●神の見えざる手
 女の子を狙うゲソフレイムの勢いは、弱まってきたと言える。
 冷凍されぶつ切りにされたもの、焼かれながら細切れにされたものなど、数も減った。
「ゲ、ゲソ……。だが!! 我はまだいけるゲソッ」
 だが、怪人はまだテレビウムを諦めていないらしい。残った怪人たちが、たいまつを燃やし女の子へと突撃してきた。
 現場に到着したメルフローレ・カノン(世界とみんなを守る……かもしれないお助けシスター・f03056)は、テレビウムの女の子を怪物から守ることを確認し、前に出る。
「ひとまず戦闘に集中しましょう」
 そう言うと、剣に氷を纏わせて伸びてきた敵の腕を払うように叩いた。
「ゲッソ! また、邪魔者ゲソ!!」
 腕を払われたゲソフレイムがバランスを崩し、たたらを踏む。その手に持ったたいまつの勢いも、氷の力で弱まったようだ。
 その間にメルフローレは力を溜め、メイスを強く握りしめた。
「ふう。危ないところだったゲソ。たいまつは無事だったゲソ」
 そろそろ力が溜まったところで、ゲソフレイムが安心しきった表情で戻ってくる。
 間合いは良い。力も十分。
 メルフローレは体をひねり、メイスを振りかぶった。
「今ですっ」
「ゲソ?」
 敵は今まさに隙だらけ。メルフローレは力の限りを込めて、メイスを振り抜いた。
 攻撃が敵の体に命中し、上空に吹き飛ぶ。
「ゲソ、ゲソーーーーー!」
 そして、キラリと光を反射して、空で爆発して消えた。
「ぐぐッ、近づいたら危ないゲソ」
 残ったゲソフレイムたちが後退りする。メルフローレは離れた敵を見てユーベルコード・神の見えざる手を発動させた。
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」
 すると、見えない神の手が距離を取った敵に襲い掛かる。背中を殴られゲソフレイムが痛みにのけ反った。そのタイミングで見えない手がビンタを繰り出し、敵はたまらず涙目になる。
「おのれ……痛いゲソ、痛いゲソ」
 ぐすぐすと泣き言を漏らす敵を見て、メルフローレがさっと距離を詰めた。
 メイスから剣に持ち替え、動きの止まった敵の体を斬り裂く。
「そ、そんなぁー、ゲソー」
 そして、また一体ゲソフレイムを撃破した。
「ありがとうー! ありがとうー!」
 遠くでテレビウムの女の子が手を振っている。
 それに答えながらメルフローレは戦場を見回した。
「残すはあと少しのようです」
 ゲソフレイムたちとの戦いも、いよいよ大詰めのようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

大豪傑・麗刃
イカなのだ。それが炎をあやつるとは。なかなかイカすやつなのだ!
まあ、それはともかく、迷惑極まりない奴なので、対処法はひとつなのだ。

斬るのだ。

右手に刀、左手に脇差(と呼ぶにはちょっと大きすぎる剣)を持ち、二刀流で足全部斬って体も斬って刺身にしてやるのだ。たぶん食えないと思うけど。剣刃一閃。二刀流だから二閃。2回攻撃あるから四閃と。
炎が飛んで来ようとイカスミが飛んで来ようと斬ってしまえばいいのだ。わたしの刀は炎だろうが液体だろうが斬れるのだ。たぶん。【見切り】とか【武器受け】の要領で。



●剣刃一閃
 仲間の活躍により、敵の数はあと少しになった。
 だがまだ完全に危機が去ったと言うわけではない。現に残った二体のゲソフレイムは、逃げることなくその場にとどまっている。
 さて、そんなゲソフレイムを見て大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)は言った。
「イカなのだ」
 多少赤いけれど、あれは完全にイカのフォルムだ。
 しかも、あのイカたちは何と炎を操っている。
「なかなかイカすやつなのだ!」
 麗刃は大きく頷き敵の前に降り立った。
「ゲソ? まだ邪魔者がいるゲソ」
 テレビウムの女の子の両端から襲う機会をうかがっていた二体の敵。それらが麗刃の姿を見て憤慨したようにたいまつの炎を振りかざす。
 まあ、イカすやつらかどうかはともかく、迷惑極まりないことに変わりはない。
 そんなゲソフレイムへの対処法としては、ひとつだと麗刃は言った。つまり。
「斬るのだ」
「ゲソ?!」
 麗刃の右手には刀が握られている。左手には脇差(バスターソード)もきちんと装備しているから大丈夫。
「そ、そそそ、それが脇差?! そんな大きな剣、みとめたくないゲソ?!」
 とても動揺するゲソフレイム。
 そんな敵を見据えて麗刃は地面を蹴った。
「それじゃ、足全部斬って体も斬って刺身にしてやるのだ」
 言うが早いか、敵の懐に飛び込んでイカの足をスパスパと斬り刻む。
「げげ、ゲソ?!」
 支える足を失いバランスを崩すゲソフレイム。
 さらに敵の前で麗刃は体を少し回転させ、体もいくつかのパーツに斬り分けた。
「げ、ゲソーッ」
 最後の叫び声をあげ、ゲソフレイムは崩れ落ちる。
 ぼとぼとと地面に落ちた敵の残骸を見て麗刃は思った。これは、たぶん、食えないと。
「おのれッ、ゲソの意地を見るゲソッ!」
 その様子を見ていた最後の一体が油を吹きだした。たいまつに吹き付け、炎の勢いを増す作戦のようだ。
 たいまつから激しい炎が吹きあがり、火炎放射となって麗刃に襲い掛かってきた。
「きゃあ?!」
 身をかがめていたテレビウムの女の子が悲鳴を上げる。
「大丈夫なのだ。わたしの刀は炎だろうが液体だろうが斬れるのだ。たぶん」
 そう言って刀を振るう。麗刃はゲソフレイムの炎を見事真っ二つに割った。
「あ、あれ? ゲソ?」
「あとはお前だけなのだ」
 麗刃が剣刃一閃を放つ。焦りを見せたゲソフレイムの体が上下二つに斬り裂かれた。
 更に脇差でもう一斬り。
 続けて二回攻撃を仕掛け四つ。
「うう、悔しみゲソーー!」
 こうして最後のゲソフレイムも斬り刻まれて終わった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『邪悪な仮面』

POW   :    怪光線
レベル×5本の【闇】属性の【光線】を放つ。
SPD   :    闇影の鎖
【自身の影】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
WIZ   :    暗黒の力
予め【邪悪なオーラを纏う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。

イラスト:夜月蓮華

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●立ちふさがる邪悪な仮面
「みなさん、本当にありがとう!!」
 ようやく危険が去ったと思ったのか、テレビウムの女の子が猟兵たちに向かって頭を下げた。
「あとはこの画面がお気に入りの動画に切り替わると嬉しいんだけど……」
 と、その時。
 テレビウムの顔に映っていた鍵が、ある方向を示した。
「??? え、ナニコレ? わかんない……けど、あっちにあるのはカフェ通り? 踊ったから何か食べたいと思ってたし、行ってみようかな? 行った方が良さそうだよね」
 どうやら、鍵が指し示しているのは、カフェ通りのようだ。
 ちょうど甘いものも欲しかったらしい。テレビウムはカフェ通りに向かうと決めたようだが――。
 そこに飛来したのは、多数の邪悪な仮面だった。
「わあああ? 今度は仮面? もうやだぁ!」
 仮面たちが行く手を塞ぐかのように、女の子の周りを飛び回る。
 とてもこのまま捨て置くわけにはいかないようだ。
 この仮面たちを追い払いながら、女の子をカフェ通りまで走らせなければならない。場合によっては、女の子をかばったり抱えて逃がす必要があるかもしれない。
 広場からカフェ通りまではかなり距離もあるようだ。現場を確認し、猟兵たちは再び武器を取った。
大豪傑・麗刃
とりあえずわたしは変態であるが、ここで女の子を抱えたら違う意味での変態と呼ばれてしまう事ぐらいは理解しているのだ。
なので仮面相手に大立ち回りを演じて、敵の目をこちらにひきつける事で女の子をかばう事にするのだ。護衛とかは他の人に任せるのだ。

そんなわけで敵の目を引く意味でも、派手に行くのだ。
わたしが派手に行くといえば手段はひとつ。

はぁぁぁぁぁぁぁ(それっぽい気合い)

(スーパー変態人発動)

ふっ。これだけピカピカなら敵の目も引けるはずなのだ!
あとは右手に刀と脇差(と呼ぶには大きすぎる剣)、左手に斧を持ち、敵のただなかに突撃して当たるを幸いに振りまくるだけなのだ!

闇の光線?大丈夫じゃね?光ってるし。



●発動・スーパー変態人
 怯える女の子。迫りくる不気味な仮面たち。
 そんな様子を見て、麗刃は冷静に頷いた。
「とりあえずわたしは変態であるが、ここで女の子を抱えたら違う意味での変態と呼ばれてしまう事ぐらいは理解しているのだ」
 そう言って颯爽と敵の前に躍り出た。
 テレビウムの女の子は仲間の猟兵たちが何とかしてくれるはずだ。任せようと思う。
「敵影捕捉――」
 一体の仮面が、麗刃のことを見た。というのだろうか、とにかく正面を向けて来たのだ。すると、他の仮面も一斉に麗刃へと視線を向ける。多数の仮面に見られながら、麗刃は大きく息を吸い込んで敵を見据えた。
「昔から言うではないか。『肉の人』も『Gの人』も、いざという時は金色に光る、と」
 そう言って足を肩幅よりもやや広めに開き、しっかりと腰を落としてそれっぽいポーズを取る。
「ハァァァァァ」
 喉から絞り出すような声を出し、とにかく気合を入れた。
 ユーベルコード・スーパー変態人の発動である。
 すると何と言う事であろう。麗刃の気合で髪が逆立ち、全身がピッカピカの金色に輝きだしたのだ。この輝きこそまさに気合の証。まぶしいッ。凄い輝きだッ。敵の視線もくぎ付けのように思うッ。
「ふっ。これだけピカピカなら敵の目も引けるはずなのだ!」
 それこそ麗刃の狙いだった。敵を引き付け女の子から引き離し、結果としてかばうことができればよいと言うことだ。
 仮面たちは光り輝く麗刃を警戒してしばらく無言で辺りを浮遊していた。
「攻撃態勢に移る――」
 そしてはっと我に返ったように一斉に攻撃を開始する。
 だが。
 麗刃は向かってきた敵の群れに突撃していった。
 右手には刀と脇差、左手には斧。複数の武器を備え、とにかく暴れまくる。
 大きく刀を振るえば切っ先が仮面にヒビを入れた。
 大胆な一薙ぎで斧を操り仮面を打ち砕く。
 大きな脇差も大活躍だった。
「損傷大」
「サポート要請」
 集団で固まっていた仮面たちが慌てたように逃げ惑う。
 しかし中には果敢にも攻撃を仕掛ける仮面もあった。
「攻撃集中。光線発射」
 仮面から光線が放たれる。それは、闇属性の闇の光線だ。
 闇の光線は真っ直ぐ麗刃に直進し、腕に命中した……ように思ったが、何かあんまり効いていないようだった。
「ああっ?! 大丈夫?!」
 テレビウムの女の子が悲鳴を上げる。
 麗刃はケロリとしてサムズアップした。
「大丈夫じゃね? 光ってるし」
 光ってるから! 大丈夫だった?!
 とにかく、麗刃は暴れ続け、女の子と敵を引き離した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

亜儀流野・珠
仮面…これは嫌だな!シンプルに嫌だな!
とりあえずこの子を抜け出させるのが最優先か?
よし!ライオンよ力を貸してくれ!召喚し騎乗だ!

テレビウムよ乗るがいい!駆け抜けるぞ!
もしテレビウムが他の手段で運ばれていたら、並走又は後ろに付き護衛しよう!
騎乗しつつの薙刀・狐の爪で仮面たちを叩き落とし・叩き斬る!

奴らの本体も不気味だが…奴らの影にも不穏なものを感じるな?
仮面はそう簡単には消えなくとも影なら消せるな!
扇・尾踊を開いて一振り…炎を巻き起こす!
炎の風の中では影も存在できまい!
ついでに仮面も燃えてしまえ!


ステラ・アルゲン
甘いものを食べに行くことを邪魔するとは……許せませんね!

スピカ、出番ですよ!
口笛を吹いて近くに待機させておいた白馬のスピカを呼び出します
さぁお嬢さん、カフェまで向かいましょう!
女の子を抱き上げて一緒に馬に【騎乗】し【ダッシュ】で走り抜けましょう

敵の攻撃は【オーラ防御】と剣の【武器受け】で受け流し
追ってくるならば後ろを付けてくるはず
振り向いて中心にいる敵を狙って【全力魔法】と【高速詠唱】で発動させた【流星雨】にて一気に倒しましょう!

甘いものを食べるならぜひ、ご一緒したいですね
そんな言葉をかけて女の子の不安を取り除いてあげましょう

(アドリブ・連携OK)



●駆け抜けて
「甘いものを食べに行くことを邪魔するとは……許せませんね!」
 ステラは口笛を吹いて、待機させておいた白馬のスピカを呼んだ。
「さぁお嬢さん、カフェまで向かいましょう!」
 そう言って手を差し伸べると、テレビウムの女の子は顔に両手を当ててもじもじと身体をくねらせた。
「白馬の王子様が目の前に……! 素敵すぎるよねっ」
 今は画面に鍵が映っているが、もしそれがなければ彼女はハートマークが乱舞するようなご機嫌な動画を映し出していたかもしれない。
 ともあれ、テレビウムはステラの手を取った。
 ステラは女の子を抱えスピカに飛び乗る。
 しっかりと安定したことを確認して、スピカを走らせた。
「なにこれ……! 凄い、格好いい!!」
 女の子が嬉しそうにステラの腕の中ではしゃぐ。
 しかし周りは敵だらけ。
 仲間が引き付けてくれたが、やはりその数はまだまだ多い。
 そこに、亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)が走り込んできた。
「仮面……これは嫌だな! シンプルに嫌だな!」
 そもそもの絵面が良くない。しかも、光線とか放ってくるのだから、始末に悪い。
 ともあれ、仲間の猟兵が敵を引き付けている今がチャンスだ。
 テレビウムの女の子を仮面の群れの近くから抜け出させるのが最優先と判断し、珠はライオンライドを発動させた。
「よし! ライオンよ力を貸してくれ!」
 召喚したのは黄金のライオン。
 その大きな背に乗って、ステラたちの乗るスピカと並走する。
「護衛しよう、駆け抜けるぞ!」
「助かります」
 ステラが頷き、更に速度を上げた。
 敵もすぐに動きを察知し回り込んでくる。
「仮面が!」
 肩を震わせるテレビウム。
「平気だ! さあ、叩き割るぞ」
 珠は颯爽と正面に躍り出て、自身の薙刀・狐の爪を振るった。仮面の砕ける感触が手に伝わってくる。真ん中から二つに割られた仮面の残骸が地に落ちた。
 その残骸を跳び越して、ステラたちが加速する。
「カフェ通りは、あっちだよ!」
 テレビウムが道を指さした。
「ありがとうございます。カフェですか。甘いものを食べるならぜひ、ご一緒したいですね」
 ステラはスピカを繰りながら、優しい笑顔を向けて女の子に語り掛ける。
「えへ。えへへ。嬉しいなっ。一踊りした後のパフェは格別なんだよ!」
 女の子は仮面に追われていることを忘れたように、嬉しげな声を上げた。多数のオブリビオンに襲われ、不安な気持ちもあるだろう。ステラは少しでも女の子の不安を取り除いてあげようと、女の子の話に頷いてやる。
「逃亡阻止」
「追撃開始」
 そうしているうちにも、仮面が次々に背後から追いかけて来た。ステラは更にスピードを上げる。それでも、同じ形の仮面が並んで追いかけてくる様は不気味だった。
「ここは、まかせろ!」
 珠がステラたちの後ろに回って戦闘用扇の尾踊を開いた。
 仮面そのものも不気味だが、敵の影にも不穏なものを感じると思う。
 珠は影を狙って尾踊を一振りし、炎を巻き起こした。
「仮面はそう簡単には消えなくとも影なら消せるな!」
 炎が燃え広がり、影を飲み込む。この炎の風の中では、影すらも存在できないだろう。さらにもう一度、尾踊を振るうと、炎は更に激しく燃え上がり仮面たちにも飛び移った。
「ついでに仮面も燃えてしまえ!」
 その言葉通り、炎は仮面を焼き尽くしていく。
 焼け落ちた仮面は消滅し、敵の隊列が乱れた。
 だが、まだ次々に仮面が追ってくる。
 ステラはチラリと後ろを確認し、剣を構えた。
「降り注げ、流星たちよ!」
 全力で流星雨を繰り出す。
 天から降り注ぐ流星の雨が仮面を襲い、迫っていた仮面を一掃した。
「すっごぉい! 二人とも! 凄い!」
 テレビウムが感激の声を上げる。
「このまま進むぞ! 後続は仲間に任せよう」
 周辺の敵を消滅させたことを確認し、珠が提案した。
「ええ、そうですね。後方の敵はまだ追いついてきません」
 ステラが頷く。
 まだ後方に敵の気配があるが、それは仲間がきっと何とかしてくれるはずだ。
 二人はテレビウムを守りながら、さらに加速し敵との距離を離した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

メルフローレ・カノン
なんだかよくわかりませんが、
状況的にテレビウムの女の子が件のカフェ通りまで行くのを
お手伝いするべきですね。
仮面からは[かばう]で守ってあげます。

その上で、やってくる仮面は叩き落としていきましょう。
私の得物はメインがメイス、サブが剣です。
[2回攻撃][なぎ払い]で数に対応して攻撃していきます。
たかられたら[力溜め][怪力]で払いのけて道を切り開きます。
遠距離の敵は【神の見えざる手】で吹き飛ばしましょう。
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」

敵の攻撃は[見切り]でかわしたり、
[武器受け]やビームシールドの[盾受け]で防いだり、
[オーラ防御]で耐えたりします。



●なぎ払い叩き落す
 仲間がテレビウムの女の子を騎乗させて走るさまを見る。その後方には、まだ仮面が数体。
 メルフローレは、状況的にもテレビウムの女の子がカフェ通りまで行くのを手伝うべきだと判断した。
「追撃開始」
 残った仮面が走り去ったテレビウムたちを追いかけようと動き出す。
 その正面に立ちふさがるようにメルフローレは走り出た。
「行かせませんよ」
 そう言って、メイスを握る手に力を込めてなぎ払いをかけた。
 間合いに居た仮面を数体まとめて殴り倒し、吹き飛ばして地面に叩きつける。さらに反動を利用してもう一ひねり攻撃を繰り出すと、攻撃の命中した仮面は砕け消えていった。
 だが、まだ数体の仮面が残っている。
「敵存在確認」
「交戦開始」
 仮面たちはメルフローレに向き直り、闇の光線を放ってきた。
 幾重にも折り重なった鋭い光線が一斉にメルフローレへと向かってくる。
 最初の光線はステップして躱した。
 次の攻撃は武器で弾き返し、その次は盾で受け止める。
 そうして敵の攻撃を見事に防ぎながら、メルフローレはユーベルコード・神の見えざる手を発動させた。
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」
 すると、後方で光線を放っていた仮面たちの後ろから、見えない神の拳が仮面を叩き落とす。
 数体の仮面はそのまま地面に激突し、あっと言う間に砕けて消えた。
 そして見る限り、残る仮面はあと一つ。
「そちらで最後のようですね」
 続けて最後の仮面に向かって神の見えざる手を繰り出す。
 見えない神の手が仮面を叩き、仮面は勢いよく吹き飛んだ。
「ザ、ザザ――損傷……大」
 最後の仮面にヒビが入ったようだ。
 あと一押し。
 メルフローレはサブの武器である剣を手に、一気に敵との距離を詰める。
 仮面が起き上がり、目を光らせた。
「これで終わりです」
 だが敵の攻撃はもう出させない。
 剣の切っ先が仮面に突き刺さり、メルフローレはそのまま仮面を斬り捨てた。
 仮面が砕け、周辺には静寂が戻る。
「きっと女の子はカフェ通りまで無事たどりついたでしょうね」
 そう言って、女の子が走り去った通りの先を眺めた。
 辺りに敵影は無い。
 メルフローレは周囲を確認しながら、女の子の元へと向かった。
 予想通り、女の子はカフェ通りにたどり着いていた。甘い匂いが漂うカフェ通りの入り口で、女の子が猟兵の馬から降りて頭を下げる。
「本当にありがとう!!」
 女の子を無事送り届けることができた。
 猟兵たちはほっと胸をなでおろしたはずだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『フードファントム』グラトニー姫』

POW   :    フードスペシャリテ・フルコースモード怪
戦闘中に食べた【料理 】の量と質に応じて【全身の細胞及び潜在能力が限界突破】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    スパイス・ミル
単純で重い【全てを粉砕する拳 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ   :    グラトニー戦闘員
戦闘力のない【グラトニー戦闘員達 】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【おだてられたり、甘やかされたりする事】によって武器や防具がパワーアップする。

イラスト:ケーダ

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は秋山・軍犬です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●『フードファントム』グラトニー姫
 カフェ通りは何の変哲もないただのカフェ通りだったはずだ。甘い匂いが漂い、いくつものスイーツ店が並んでいる。
 だが、猟兵たちに救助の礼を述べたテレビウムが、突如光り始めたのだ。
「あ、あれ? ええ?!」
 テレビウムが驚きの声を上げる。何とか身振り手振りしているのだが、どうやら自由に動けないようだ。
 ちょうどその時、ケーキ片手に高らかな笑い声を発しながらオブリビオンが現れた。
「ケラケラケラ、そなたが我がデザートか?」
 『フードファントム』グラトニー姫。
 たった一体だが、今までの敵とは明らかに違う戦闘力を感じる。
「動けぬのか。好都合じゃ。食べて食べて弄んでくれるわッ」
 テレビウムは恐怖に震えながら首を振った。
 だがやはり光がおさまるまでは動きが取れないようだ。
 何とか女の子を守りながら戦わなければならないだろう。
 猟兵たちは武器を構えた。
メルフローレ・カノン
とにかく、
テレビウムの女の子は[かばう]で守りながら
目前のオブリビオンを撃破しなければ、
いったいテレビウムに何が起こってるかも確認できませんね。

私の得物はメインがメイス、サブが剣で使い分けます。
[怪力][力溜め]の上で、[2回攻撃][傷口をえぐる]で攻撃です。
また、[気絶攻撃][マヒ攻撃]で敵の動きを止め
他の人の攻撃に繋げましょう。
「全力で行きますよ!」

敵の攻撃は[見切り]でかわし
[武器受け]やビームシールド[盾受け]で受けます。
戦闘員は[なぎ払い]でなぎ払います。
耐えるべき状況では[オーラ防御]【無敵城塞】で耐えましょう。
「ここは堪えてみせます!」



●怒涛の2回攻撃
 現れたグラトニー姫は、確実にやる気のようだ。
 メルフローレは動くことのできなくなったテレビウムをかばうように位置を取った。
 とにかくこの女の子を守りながら目の前のオブリビオンを撃破すること。
「でないと、いったいテレビウムに何が起こってるかも確認できませんね」
 そう言って、メイスを握り締めた。
「ふむ。我の邪魔をするのか? もぐもぐ」
 敵は持っているケーキを上品に切り分けて口に運びながら、メルフローレを見る。たくさんの熟れたイチゴが甘い匂いを醸し出す。贅沢に使われたクリームは、とても甘そうだった。さらに、ちらりと見えたケーキ生地はしっとりとして上品な味わいを想像させる。
 だが、そんなことはメルフローレには関係なかった。
 もぐもぐケーキを咀嚼する敵を見ながら思い切り力を溜め、容赦なく最初の一撃を放つ。メイスが敵の横腹を抉るように殴りつけた。間を置かずさらに重ねて同じ個所を殴りつける。
「な――、待て、我はまだ全部食べてないぞ!!」
 横腹を殴られながらも、敵は抗議するようにフォークを繰り出してきた。
「関係ありません」
 それを剣でうまく弾き返すと、反動でグラトニー姫の上体が反れる。メルフローレは再びメイスを掴み、先ほど命中した個所を狙って気絶攻撃を放った。
 怪力を用いた重い一撃に、敵が吹き飛んでいく。
「全力で行きますよ!」
 吹き飛んだ敵を追いかけ、メルフローレも地面を蹴った。
 飛び上がった先で敵を捉え、ダメ押しとばかりに剣で斬りかかる。
「そ……」
 敵の手にあったケーキが空を舞った。
 メルフローレが斬ったのは敵の腕だ。
 互いに同時に着地し睨み合う。
「し、痺れたか」
 グラトニー姫は片腕をだらりと下げて顔をしかめた。
 それが一瞬のことだとしても、チャンスに変わりはない。
 メルフローレは仲間に声をかけた。
「今です、攻撃を続けてください!」
 敵の動きが鈍った、その隙を無駄にしないでと。その意思を感じ取り、仲間が走り込んできた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

亜儀流野・珠
テレビウムよ安心しろ!
見て来ただろう、俺たちは強い!だからお前も大丈夫だ!
コイツを片付けたら甘い物でも食べようじゃないか!
ケーキ女よ!食前の運動に付き合ってもらうぞ!

敵の戦法がわからんが…とりあえず「砕」での接近戦を仕掛ける!
【怪力】で振り回し連続で殴り掛かる!
振り抜いた隙を狙われそうなら蹴りで退ける!
相手がバランスを崩したら全力【なぎ払い】で吹っ飛ばしてやる!

もし相手が何か召喚したら、こちらも召喚だ!奥義「千珠魂」!
俺達よ、薙刀で皆斬ってしまえ!
そしてケーキ女も斬ったり狐火で燃やしてしまえ!

ついでにケーキ女のケーキもこっそり食べてしまえ!
エネルギー源を断ち、「俺たち」も幸せの一石二鳥だ!



●千珠魂発動
「テレビウムよ安心しろ! 見て来ただろう、俺たちは強い! だからお前も大丈夫だ!」
 珠はテレビウムの女の子を飛び越してグラトニー姫に迫った。
「うん……わかった」
 小さな声だが、テレビウムの安心した声色は確認できる。
 顔には不思議な鍵が映り、自由に動くこともできない。
 だが、これまで自分を守ってくれた猟兵たちを、彼女は信じたのだ。
 珠は巨大な木槌・砕を振り上げて、動きの鈍った敵へと向かって行った。
「そこを動くな!」
 まずは木槌を振り下ろす重い一撃。
 それをグラトニー姫は体を捻って躱した。
「まだまだ」
 珠は続けて木槌を振り上げ、敵の顎を狙う。今度は体を反り返らせて回避された。しかし、そこで珠は踏ん張り、木槌の勢いを抑えつけるようにして敵の方に殴り掛かる。
 これは流石に手ごたえがあった。
「ぐ――。まだケーキも完食していないと言うに! くそっ」
 敵の顔が痛みでゆがむ。
 構わず珠が次々に打撃を繰り出した。
「こ、こら、待て、ちょ、痛っ」
「逃がさないぞ!」
 右から、上から、砕を振り回し追撃をかける。その度、敵は避けたり殴られたりしながら逃げ回る。
 そしてついに、振り下ろした木槌が敵の足を殴りつけた。
「わ、ととと」
 バランスを崩すグラトニー姫。
「そこだ!」
 珠は大きく木槌を振りかぶって、ホームランよろしく敵を殴りつけて吹き飛ばした。
「ぐぐ、かくなる上は、戦闘員達おいでなさい!」
「そう来るなら、こちらも召喚だ! 俺たち、召喚!」
 グラトニー姫はグラトニー戦闘員達、そして珠は珠の分身を呼び出した。
「姫様、おやつのおかわりをお持ちしました」「私は応援します」「では私は姫様を仰ぐなど」
 グラトニー戦闘員達が姫をちやほや持て囃す。
 一方、珠の分身は薙刀を構えて戦闘員たちに襲い掛かった。
 もみあいの戦闘になり、互いの戦闘員たちが消えていく。
「こ、こら、消えるならおやつは置いていくのだ。ちょ、我も燃えてるし! 痛い、つつくな!」
「よしよし、皆斬ってしまえ!」
 珠はそう言いながら、敵の戦闘員から奪ったクッキーを食べてみた。ほろほろと口の中で溶けていく柔らかな生地。口の中に広がるバターの香り。何より程よい甘さが食欲をそそる。
 姫を追い詰めながら食べるクッキーは、とても美味しかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ステラ・アルゲン
とても甘くいい匂いが……いや、気を取られている場合じゃなかったですね!
動けなくなるとは……原因は不明ですが、女の子を守りつつ敵を倒しましょう。

スピカ、今回も頼みますよ
白馬の【スピカ】の頭を撫でてから、本体の【流星剣】を引き抜く
戦闘中に料理を食べるなんて……行儀が悪いですよ?
【騎乗】したまま【ダッシュ】で駆け、相手が食べようとした料理を取り上げる
そのまま勢いよく【流星一閃】の一撃を加えましょう

これ、あとで食べられますかね?
奪った料理を片手にそんなことを呟いて

(アドリブ・連携OK)



●流星一閃、斬り刻む
 敵が投げ飛ばしたホールケーキ、戦闘員が持ち込んだクッキーなど、周辺には甘い匂いが漂っている。
「とても甘くいい匂いが……」
 ステラは周辺のにおいに一瞬顔を穏やかにした。
 いや、だが気を取られている場合ではなかった!
 仲間の戦いにより敵は弱ってきているようだが、まだテレビウムの女の子は動けないままだ。いきなり動けなくなるとは、いったいどういう事だろう。今はまだ原因は分からない。
 とは言え、ステラとしては、女の子を守りながら敵を倒す方針に変わりなはい。
 白馬のスピカの頭を撫で、流星剣を引き抜いた。
「スピカ、今回も頼みますよ」
 そう言って、スピカを走らせ、ダッシュで敵へと向かう。
「ふう。斬られたり焼かれたり、さんざんな目にあった。ええと、そうじゃ! 確かポケットに隠しプリンがあったはず」
 一方、グラトニー姫はポケットの中から隠しプリンを取り出し、パッケージの蓋を取り外した。
 今ここには皿が無いので、皿に移して盛り付けプリンアラモードなどを作る余裕はない。だが、どんな器に入っていようともプリンはプリンだ。姫は牛乳と卵と砂糖のハーモニーを感じながら、スプーンをプリンに突き立てる。
 だが、その瞬間、スピカに騎乗したステラが走り込んできた。
「戦闘中に料理を食べるなんて……行儀が悪いですよ?」
 そう言って、スプーンごとプリンを取り上げる。
「なななっ! 我のおやつが!!」
 プリンを奪われ、姫が悲壮な声を上げた。
 確かに、と、ステラは奪ったプリンを見る。そのぷるるん具合、甘い香り、程よい大きさ。どれをとっても確かなプリンとわかる。プリン美味しそう。
「これ、あとで食べられますかね?」
 思わずつぶやくステラだった。
 さて、プリンを失い意気消沈する敵に向かって、ステラは流星剣を振るった。
「願いさえ斬り捨てる、我が剣を受けてみよ!」
 繰り出したのは流星一閃。天駆ける一筋の流星の如き斬撃が敵の体を斬り刻んでいく。
「ぐぬぬ、我に食べさせないとは……! それほどの猛者だったのか……」
 グラトニー姫の唇が震えた。敵は最後の言葉を残し――やがて消滅した。
 残ったのは、甘い香りだけ。
 ステラは流星剣を納め、テレビウムの女の子の手を取った。
「敵は撃破しました。もう、大丈夫ですよ」
「ありがとう!」
 女の子はステラの手を取り、ぺこりと頭を下げる。
 敵を倒したことにより、動けるようになったようだ。
 そして、光っていた身体も元に戻りつつある。
「あれ?! 光も消えていく? あ、それに! 鍵が無くなった?」
 女の子が自分の体を触りながら首を傾げる。
「そう言えば、顔に映った鍵が消えていますね」
 ステラは頷く。何より、女の子を無事守り通せたことは大きいだろう。

 安心したようなテレビウムの女の子。
 だが、突如周辺から声が聞こえた。
「システム・フラワーズより緊急救援要請」
 猟兵たちは警戒するように周辺に目を走らせる。
「全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり」
 その声は、周辺の建物から響いているようにも感じられた。
「テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う」
 謎の声は、そこで途絶えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年04月28日
宿敵 『『フードファントム』グラトニー姫』 を撃破!


挿絵イラスト