テレビウム・ロック ~ 検索、お前を消す方法
キマイラフューチャーのある住宅街のある家のある部屋のあるお布団のうえ。
ひとりのテレビウムがスマホぽちぽちしながら寝転んでいた。
「なんか画面暗転するときー、顔映るじゃん?
あれ嫌なんだけど。場合によっては変なグロウするしー」
どうやら誰かとボイチャしていたらしい。
「今日なんかさ。顔の真ん中に鍵のマークが映ってるみたいになっててー、アク禁キタコレって……えっ、なに? 鏡? 鏡見ろって?」
テレビウムはボイスチャットを一旦切ると、部屋の窓に自分の姿をうつし込んでみた。
お腹に『働かざる者食うに困らず』とか書いてあるTシャツを着た、水玉模様のテレビウムである。
顔の所には普段特になんも映していないが、今見てみると鍵のマークがついていた。
「えー! なにこれ困るよー! マジのやつじゃーん! 消し方全然わかんないし!」
スマホのアプリを起動してみる。
なんかイルカだかベルーガだかのキャラがにゅっと出てきて『検索したいことはなあに!?』とか聞いてきた。
「お前を消す方法……なんちゃって、アハハーつい入れちゃうよね。鍵を消」
「オオオオオオオオオラア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
窓ガラスを突き破って突っ込んでくるベルーガ。
「お前を消してやろうかぁああああん゛!?」
「ひい!?」
おびえ慌てるテレビウム。
一方――!
「テレビウムの顔にこう、鍵? みたいな? やつが? 出てる事件が起きてるらしいな。知ってるかそれ」
ナンシー・アラタメがキマイラフューチャーの背景を映しながら椅子に足を組んで座っていた。
こちらグリモアベース。
イェーガーたちを集めてオブリビオン退治の話し合いをしているところである。
「俺の所も感知してるんだよ。どうも消す方法もなんとなーくだが予知できてるから、ちょっくら行ってきてくれねえか」
そう言いながらグリモアを強く脈動させ始めるナンシー。
「なあに、やるべきことは単純だ。オブリビオンが出るから、ヤれ!」
空白革命
このシナリオはめっちゃハイスピードに進みます。
ので、各章の内容をざっくりとだけ説明します
※第一章
おうちン中でごろごろしていたヒッキーテレビウムにオブリビオンのダイナミック訪問がありました。
家の中にテレポートじゃ! お布団の中だろうが天井裏だろうがシャワールームだろうが家のどこから出てもOKだゾ☆
ヤれ!!!!!!
※第二章
とある理由で目的地が決まります。
抱えたりバイクにのっけたりして順々に味方同士でパスしながらヒッキーテレビウムを送り届けましょう。
オブリビオンはじゃんじゃん追いかけてくるけど……。
ヤれ!!!!!
※第三章
とある理由でその場から動くこと
は出来ません。
オブリビオンがヌッとくるのでガッやれ!
ヤれ!!!!!!!!!!!!!
第1章 集団戦
『何も答えてくれないベルーガ』
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POW : おまえを消す方法
【全て消すモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : ベルーガに乗った中年
【ベルーガの調教師】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ベルーガがせめてきたぞ
戦闘用の、自身と同じ強さの【熱線銃装備の軍用ベルーガ】と【ガトリングガン装備の軍用ベルーガ】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
イラスト:ケーダ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
星羅・羽織
窓ガラスを、突き破って、飛び込む。
チャイナ服、自慢に来た。どやあ!!
突き破った、勢いで、そのまま、キック。
顔面、直撃。そのまま、着地、失敗。
でんぐり返しして、立ち上がって、ポーズ(クンフーっぽいやつ)
そして、大熊猫、雷拳(と言う名の、只のいつものエレメンタルファンタジアびりびり)
どやあ!! テレビウムくん、は、私が、守る!
(守りたい気持ち)
アドリブとか、なんでも、おっけい。
「テメェ俺様を消す方法ばっかり調べやがってよおぉ!
どうせ俺様の正式名称もしらねえんだろう!?」
ベルーガさんが白目を剥いてギャオーンと叫ぶと、おびえて壁に追い詰められたテレビウムに迫った。
「まずはお前から消してや――」
「だいなみっくはおりん」
両腕を胸の前で交差した星羅・羽織が別の窓ガラスを突き破って頭から突っ込んできた。ビリヤード弾のごとく突き飛ばされるベルーガさん。
「はみゃんぐ!?」
一方はおりんはべふってお布団に落ちると、その姿勢のまま横向きに寝返りをうった。
「『はおりっくろぐいん』、のほうが、よかった?」
「聞かれましても」
「とにかく」
はおりんはむっくりと起き上がると、荒ぶるパンダさんの構えをとった。
「テレビウムくん、は、私が――まもる!」
「「ベルーガさんは俺たちが守る!」」
押し入れの襖をがらっと開けて出てくるベルーガブラザーズ。
彼らが手にした熱線銃と機関銃を部屋んなかでぶっ放すと、羽織は謎のパンダさんムーブで弾と熱線をこう……なに、あれするやつであれした。
「グワーッ!?」
どういう理屈なのか知らないけど弾とレーザーが跳ね返ってきたことでベルーガさんたちは窓の外へ吹っ飛んでいった。
「べるーが豆知識。レーザーは熱線、ビームは光線。光線にも、種類があるよ」
どやあ、と言いながらカメラに振り返るはおりんであった。
成功
🔵🔵🔴
一比古・アヤメ
はいちょっとストップね!
敵が突き破った窓から後を追うように飛び込んで飛び蹴り
ちなみに普段は仕事人な感じで忍者やってるボクだけど、今日はオフだよ
人格も遊び人ていうか、楽しいこと第一で暴れたいカンジの状態だし、他の人格は皆おやすみ中だ
……いやいや、キマイラフューチャーは相変わらずわけがわからないけど、とりあえず楽しそうだし一通り暴れておこう
この事態が大きな事件につながる場合?
事態の解決は担当のグリモア猟兵に任せた!
敵が何か召喚してきても、とりあえず巨大手裏剣でも投げ込んでハイスコアを目指そう!
※アドリブ、連携歓迎します
「ベルーガが一匹だけだと思ったら大間違いだぜ!」
色黒の調教師がベルーガさんに跨がってシャワールームから飛び出してきた。
「いたの!? さっきからそこにいたの!?」
「ベルーガ調教師の名にかけてお前を魚の餌にしてやるぜ?」
「せめて会話はして!?」
「すとーっぷ!」
新しい窓ガラスを突き破って、一比古・アヤメがスピンジャンプで入場してきた。
「ストップ・ザ・ネイティブテイマー!」
ずばっと巨大手裏剣を突き出す構えをとると、調教師との間に割り込んで立ち塞がる。
「貴様忍者か!? なぜ窓からログインする! もうちょっと忍べ!」
「今日はオフだからね。忍ぶどころか暴れるよ!」
ひもをぎゅっと引いて大手裏剣を回転させると、調教師めがけて投擲。
一方の調教師もひもをぎゅって引いてベルーガさんを回転させるとアヤメめがけて投擲した。
「ねえまってこれ危なギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
部屋が真っ赤に染まっていた。
投げ放った姿勢のまま停止するアヤメ、調教師、そしてテレビウム。
「ベルーーーーーーーーーーーガーーーーーーーーーーーーー!」
「なんかごめん」
とか言いつつ、アヤメは調教師を掴むと窓からていやって外に放り投げた。
成功
🔵🔵🔴
三上・チモシー
シンクの下のあたりにある、なんか調理器具とかしまっておくスペースからこんにちは
どうも、鉄瓶です!
お湯は御入り用かな? 御入り用だよね?
白湯飲むよね!?
とりあえずテレビウムの人をベルーガから遠ざけつつ、【熱湯注意】で敵をまとめて攻撃
ベルーガの湯引きー
あ、室内が濡れないように気を付けなくちゃ
テレビウムの人も白湯飲む?こっちは冷ましてあるよ
ハチミツもあるよ
熱湯かけてもまだベルーガが倒れなかったら、仕方ないから近付いて直接殴ろう
「よくもベルーガ軍人を。調教師を。僕ぁ許さないよ……!」
目をカッと見開いたベルーガ(多分最初の一人のやつ)が包丁を握って立ち上がった。
TPOにもよるけど、包丁って民家の中で取り出すアイテムんなかで一番凶悪なとこあるよね。
「ひい! た、たすけて!」
血まみれのおててを洗おうとキッチンにやってきたテレビウムはすぺんと倒れて助けを呼ぶが――!?
「呼んだ?」
キッチンのさ、あのシンクの下の、よく洗剤とか普段使わない鍋とか入れてるスペースあるじゃん? あそこがパカッとひらいて三上・チモシーが顔を出した。
どうやって入ってたのそれ。
「お湯いる?」
「いるー。丁度お腹すいてたんだー」
テレビウムは戸棚からカップ麺を取り出すとぺりぺり蓋をはがし始めた。
「ベルーガさんもいる?」
「いるー」
テレビウムはカレー味。ベルーガさんはシーフード味。モチシーは醤油味。
それぞれモチシーがどっから持参した鉄瓶からお湯を注ぎ入れると、ちゃぶ台において割り箸乗せて、三人向かい合って正座した。
「こういうのって三分待つほう?」
「テレビウム2分で食べちゃうなー」
「わかるー。ベルーガは?」
「そうだなー……」
ベルーガさんは口元に包丁を当てると。
ハッとして目を見開いた。
「お前を消してか――熱っっっっっうううう!?」
急に立ち上がったベルーガさんの顔面に熱湯ばしゃー。
テレビウムにも熱湯バシャー。
というかあたり一面に熱湯バシャーである。
「「びゃああああああああああああああ!?」」
成功
🔵🔵🔴
青原・理仁
おう、話は聞かせてもらったぜ
(扉を強引に蹴破る)
お前を消す方法だぁ?
んなもん決まってんだろ
叩いて殴ってぶっ飛ばす、以上!
撃砕雷業拳を叩きこんでやるぜ
先制攻撃、見切りで確実にあて
力溜め、怪力、雷の属性攻撃、グラップルで威力補助
マヒ攻撃も乗せて動きを封じる
踏みつけ、あとは打つべし、打つべしってな
聞いても答えねぇらしいが聞くつもりなんざ始めっからないからな!
「話は聞かせてもらっ――熱っっっっう!?」
玄関の扉を喧嘩キックで破壊して飛び込んできた青原・理仁の顔面にお湯がばしゃーした。
「うわー! 急に入ってきた人ー!」
タオルで顔を拭きながら振り返るテレビウム。
理仁は同じタオルで顔を拭くと、ちゃぶ台の上でぴくぴくしてるベルーガに目を落とした。
「で、こいつが?」
「うん。ボクを消すって」
「仕方ねえ……ボコボコにしておくか」
理仁が拳を握ってバチバチと雷をスパークさせ始める……と。
「フフフ。僕がただやられていただけだと思うのかい?」
ちゃぶ台の上で真っ赤になってヒューヒューいってるベルーガさんが死んだ目ぇして言った。
「その状態だとそう思うほかねえな」
「これはねえ。怒りを溜めていたのさ。全てを消し去る心をねえ……今解き放つのさァ!」
ギャオーンと叫んで飛び上がるベルーガさん。
爆発みてーに暴れ回ると家の壁だの柱だのを手当たり次第ぶっ壊して暴れ回る。
「やべえ! 逃げんぞ!」
理仁はテレビウムを小脇に抱えると、家から走って飛び出した。
「逃がすかオラアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
目ぇかっぴらいて追ってくるベルーガ。
理仁は振り返り、サンダーパンチを叩き込んだ。
「追ってくんじゃねえ!」
「べぎゅっふ!?」
頭がめこって潰れたベルーガさんは、そのまま路上に倒れたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『紫御殿』
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POW : 仮面合身の術でござる!
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【男子がカッコいいと思うもの】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD : 仮面手裏剣の術でござる!
【懐】から【自動追尾する真っ白な仮面】を放ち、【相手の視界を塞ぐこと】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 仮面狼群の術でござる!
【仮面を被った狼の群れを召喚、爪や牙】が命中した対象を切断する。
イラスト:りょうま
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🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ハァ、ハァ……なんだったんだこいつ」
「カップ麺できたよ?」
「たべるー」
「あっじゃあボクもー」
ほぼほぼ崩壊した家から出てくるイェーガーたち。
が、テレビウムの顔を見たところでハッと何かに気がついた。
「見て、画面が変わってる。なんか……地図……的な……?」
小首を傾げるイェーガーたち。
「この場所は……『モリモリ公園キャンプ場』だね。ここに行けばこの状態が直るのかな?」
「わかんないけど。表示されてる以上行かない手はないよね」
イェーガーたちは頷きあって歩き出す……が、その時。
「「お命頂戴!」」
マンホールから!
郵便ポストから!
ピザ屋の配達ボックスから!
次々と忍者が飛び出してきた。
テレビウムちゃんをラグビーボールみたくパスしながら走りながら、次々と襲いかかる忍者をやっつけるのだ!
星羅・羽織
モードチェンジ! 魔女モード。
追いかけてくる、忍者を、振り切るため、箒に、乗って、飛ぶ!
テレビウムくんは、小脇に、挟む。
スピードスターの、私に、追いつける?
近寄ってくる、忍者は、コズミックアローで、退治。
右、左、上、下、立体的に動いて躱して、撃って、危なくなったら、次の人に、パス。
次に繋いで、ゴールに、向かう。
なんでも、こいこい!!
「モードチェンジ!」
星羅・羽織は両手でテレビウムを高い高いした状態のままジャンプすると、どこからともなく現われた箒に飛び乗った。
「スピードスターの、私に、追いつける?」
キリッてしてみるまじかるはおりん。
と、その瞬間に大量の手裏剣が飛んできた。
「逃がしなしないでござる!」
「わー! 当たる当たる!」
ばたばたするテレビウムを小脇に抱えると、羽織は小さな杖をくるくるとやって宇宙の魔法を唱えた。
「敵を、貫き、滅ぼせ――『コズミック・アロー』」
飛来する手裏剣に、疑似宇宙化した魔矢が飛んでいく。
ホーミングした矢は手裏剣とぶつかってはじけるように崩壊。
が、その矢をかいくぐって大量の仮面狼の群れが襲いかかってきた。
「えっなにあれ狼飛んでるんだけど。狼って飛ぶの!?」
「魔法少女も、飛ぶし、不思議じゃ、ないかも」
かくんと首を傾げる羽織。
傾げたついでにぐいんと軌道を変えると、襲いかかる大量の狼をかわすように激しいマニューバで飛行しはじめた。
「むぎゃー! 酔う、酔うー!」
「もうちょっと、我慢して?」
成功
🔵🔵🔴
櫟・陽里
お届け物の依頼があるって聞いたんだけどこの辺で合ってるか?
相棒に騎乗し颯爽と登場!
ポーズばっかりカッコつけだけど服装は配達のバイト姿だ!
親しみやすいぞ!
テレビウムくんにヘルメットを…いや梱包材?ぷちぷち?
速さは自信あるんだけどさ
乗り心地は保証できない!
しっかり掴まってくれ!
速度に拘るあまり飛び道具を積んでないんだ
攻撃手段はバイクの体当たりしかない!
それか、めっちゃアクロバティック走行して逃げきって見せる
追尾仮面に追いつかれない速度で!
追いつかれたら動体視力と操縦技術で避ける!
とにかくしっかり掴まってくれ!
無事に完走する事もレーサーの実力のうち、ってなもんだ
みゃーと言いながら落ちてくるテレビウム。
上空からの仲間のパスを、櫟・陽里はバイクに跨がったままキャッチした。
「配達物ってのはお前でいいのか?」
「よろしくーぅ」
目(?)をぐるぐる回すテレビウムをバイクのサブシートに乗っけると、『つかまってな』と言って親指を立てた。
「そのテレビウムをよこすでござる!」
「さもなくば命もとるでござる!」
近くの建物から飛び出してくる忍者たち。
陽里はバイクのアクセルをひねるとすぐさま目的地へ向けて走り始めた。
ヘルメットシールドの内側に周辺マップが表示され、最短コースが路面と重なるようにシグナルされる。
彼を通せんぼしようと路上に飛び出してきた忍者たちをジグザグに回避し、陽里は更に加速した。
「ぎゃあああああああ!? こっちはもっと酔ううううううう!」
「悪いな、速さは保証できるが乗り心地は保証できない!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」
陽里にしがみつくのがやっとという具合のテレビウムが頭を思いっきり煽られた姿勢でのけぞっていた。
「目的地までもう少しだ。もう少しの辛抱――って、うお!?」
突如、陽里のヘルメットに仮面が張り付いた。
視界を奪う仮面に操作が乱れ――そうになるが、陽里は咄嗟にヘルメットごと放り投げることで対処した。
更に大量の仮面が陽里の顔面めがけて飛び込んでくる。
「こいつは厄介だな。暫く引きつけとく! その間こいつを頼む!」
陽里はテレビウムをサブシートからひっこぬくと、仲間へと投げた。
成功
🔵🔵🔴
一比古・アヤメ
おお!忍者だ!同業者は消しとかなきゃ!
……ま、それより先にテレビウムくんの保護かな
ふふっ、この状況なら分身の術の出番だね
影分身(オルタナティブ・ダブル)でもうひとりのボクを召喚!
ちなみに忍者の嗜みとして変装術も使えるので、もうひとりのボクには鍵の表示されたディスプレイでも被って変装してもらおう
返送したボクをボク自身が抱えて運んで、敵をひきつけた所でネタばらし!
そのまま2人で敵を迎え撃つ!
この作戦で行こうか
ちなみにもうひとりのボクは適当な人格を選んで実体化させるけど、拒否権は与えない!
※アドリブ、絡みも歓迎
「へいパース!」
一比古・アヤメは飛んできたテレビウムをキャッチすると、一目散に目的地へと走り出した。
「それを渡すでござる!」
「忍者仲間なら分かるでござろ!?」
「いや分かんないよ! むしろ忍者の同業者って敵じゃない!?」
と言いながら、アヤメは懐から赤い手裏剣を取り出した。
二本指で手裏剣をはさみ、顔の前へ翳す。
「忍法、分身の術!」
ポン、と煙と共に二人に増えるアヤメ。
二人目(?)のアヤメはテレビっぽい覆面を頭に被って画面にカギのマークを書いていた。
「…………」
「…………」
通せんぼの姿勢で停止する忍者。
テレビ被ったまま身構えるアヤメオルタ。
「テレビウムが二人!?」
「えっ騙されるのそれで!?」
「騙されるわけがなかろう!」
でりゃあと言いながら仮面を直に叩き付けてくる忍者。
アヤメの顔面に仮面パンチが炸裂する……が、アヤメだったものはなんか藁を束ねて作ったでかい人形に変わっていた。
「むっ、これは!?」
「残念だったね」
どこからか聞こえる声に周囲をきょろきょろする忍者。
すると。
「そっちは本物だよ!」
わら人形の中からアヤメが顔を出した。
「なにゆえに!?」
「けどテレビウムは、仲間の元にパスしちゃったけどね」
「しまった!」
成功
🔵🔵🔴
三上・チモシー
なんか変な所から忍者いっぱい来たー!?
……え? お前がいうな?
いや、鉄瓶はあそこに入っててもおかしくないでしょ?
へい、パース!
乗り物とか持ってないし、自分の足で走って逃げるよ
テレビウムくんは両手でしっかり抱っこ
あっこれじゃあ敵殴れない!
鉄瓶も持てない!
仕方ないから鉄瓶増やして敵にぶつけよう
鉄の塊だし、結構痛いんじゃないかな
「えー!? パスされたけど! されたけどもー!!」
テレビウムを抱きかかえた三上・チモシーが、大量に投擲される爆弾からダッシュで逃げていた。
「速く走る手段もないし両手がふさがってて戦えないし……ど、どうしよう!?」
「持ってるものを渡せばいいんでござるよォ?」
超高速ダッシュだ追いついてくる大量の忍者たち。
仮面をずばっと懐から取り出すと、チモシーめがけてびゅんびゅん投げてくる。
当たったら強制的に被せられ前が見えなくなってすてーんと転ぶ未来しか見えない。
腕の中でテレビウムがばたばたする。
「どうすんのこれ! どうすんの!?」
「こ、こうなったら……鉄瓶バーゲンセール!」
チモシーは鉄瓶を軽く23個くらい複製召喚すると、追いかけてくる忍者と仮面めがけて念力で投げつけた。
「ほぎゃ!?」
頭に命中しもんどりうって倒れる忍者。
仮面も鉄瓶とぶつかっては張り付き、ごすごすと路上に落ちていく。相殺? 相殺っていうのこれ?
「待てェーーー!」
「待てと言われて待つ鉄瓶はいないよ!」
チモシーはテレビウムを抱えたまま加速した。
『モリモリ公園キャンプ場へうぇるかむ』と書かれたゲートが見えてきた。
「ぬわー! まにあえー!」
チモシーはテレビウムを抱えたまま、ゲートへとダイブした。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『森主』
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POW : 自然の猛威
単純で重い【雷槌】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 獣返り
【野生を促す香り】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【凶暴にして同士討ちを誘う事】で攻撃する。
WIZ : 楽園への帰還
小さな【実から食べたくなる誘惑の香りを放ち、実】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【忘却の香りの満ちた森。故郷を思い出す事】で、いつでも外に出られる。
イラスト:クロジ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ロク・ザイオン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ぬわーーーーーーー!!」
ゲートを潜ってころころ転がっていくテレビウム。
仰向けに倒れたテレビウムは、突如として画面をペカーっと光らせた。
「うわなにこれ! 急にバックライトマックスなんだけど! あと身体が動かないんだけど!」
その場にびしっと貼り付けられたかのように動けないテレビウム。
と、その時。
「だったらここに住めばいいじゃない!」
周囲の木々がうごごっと動き始め、巨大な樹木のオブリビオンが現われた。
狙いはもちろんテレビウム。
激しく動くぶっとい蔓によってテレビウムをぐるぐる巻きにすると、オブリビオンは自らの頭上(?)にテレビウムを乗っけてしまった。
「げげっ、イェーガー!? なんでいるのさ! この子は僕のもんだからね! 帰れ帰れェ!」
襲いかかるオブリビオン。
いざ、ラストバトル!
三上・チモシー
ゴーーール!!
頑張った。自分すごく頑張ったよ!
で、何が始まるんです?
うわ、またなんか来た
なんなの? テレビウムくんはヒロインだったの?
で、結局何がどうなってるの?
っていうか、あれ喋るんだ…
灰塵拳でおもいっきりガッってやるよ!
怪力も乗せてガッってやるよ!!
「がんばった……自分すっごくがんばった……のに!」
三上・チモシーはうつ伏せ姿勢からガバッと顔を上げた。
「取り上げるとか酷いよ!」
「うるさいうるさい! テレビウムくんは今日からここで暮らすんだい!」
「ワガママっ子みたいなこと言ってる!」
オブリビオン森主の放つ雷がぴしゃーんとチモシーを打った。
みぎゃーと叫ぶチモシー……だが、しかし。
「きかない! 鉄だから!」
なんか割と強引なことを言って立ち上がった。
チモシーは都内のストーンマーケットで売ってそうな可愛い数珠を握り込むと、更に飛んでくる雷撃を数珠パンチで払いのけた。
雷が飛んでくるってのも払いのけるってのもなかなかどうかしているが、木が動いて喋ってることに比べればなんてこたぁねえな。
「テレビウムくん! 今助けるね!」
「なるはやでね!?」
木の上のところでばたばたするテレビウム。
チモシーはピンクゴールドの三鈷を握り込むと、その一方についた爪をしゃきーんと伸ばした。
助走をつけて走り、樹木をたったか駆け上る。
弦や枝が襲いかかるが、チモシーはそれを剣ですぱすぱ切り払った。
大成功
🔵🔵🔵
一比古・アヤメ
とりあえずテレビウムくんは救出!
スカイステッパーで空から攻撃を仕掛けつつ救出を狙うよ
そのまま森林伐採と行ってみよう!
巨大手裏剣の出番だね、丸鋸みたいな回転を付けて樹を切り倒すよ
なんかいいにおいしてるし、さっき以上に暴れたいカンジになってるけどね!
なんか問題が起きても、後のことは別のボクが考えてくれるさ!
恨むなら今日ボクに身体を明け渡した自分を恨んでね!
ヒャッハー!
※アドリブ歓迎
地面から駆け上がる仲間がいる一方、一比古・アヤメはキャンプ場のゲートをよじ登っていた。
赤い手裏剣を指で挟み、ゲートの頂上からジャンプする。
「忍法空駆け!」
とうっ、と言って空をぴょんぴょん走るアヤメ。
森主の頂上にいち早く到着すると、大手裏剣でもってテレビウムをぐるぐるにしていた蔦を切り裂いた。
「お待たせテレビウムくん。速く逃げて、ボクは森林伐採したら帰るから」
テレビウムに背を向ける……が、異様な気配を察知して素早く反転。大手裏剣を盾にした。
凶暴化したテレビウムがアヤメめがけてパンチを繰り出してきたのだ。
「ちょっと!? どうしたの!?」
「ぐるるー!」
唸りながらパンチを連打するテレビウム。
アヤメはすんすんと鼻をならし、漂う香りに感づいた。
「これは野生化の呪香……!? ごめんテレビウムくんもうちょっと大人しくしてて!」
アヤメはワイヤー手裏剣を放つとテレビウムをぐるぐるに巻き、その場から飛び降りるように離脱。
「先にオブリビオンを倒さなくっちゃね」
大手裏剣のひもを引くと、高速回転で枝をがりがり切り始めた。
大成功
🔵🔵🔵
ラプラス・ノーマ
あたしは最初からクライマックスだあああああああ!!
えっ?いたよ?イルカさんがびっちんばったんしてる時からモブで参加してたよ♪
ぺかぺかライトに照らされてテレビちゃんと森主の間に割って入ろう
さぁ、やーーーっておしまい!とリザレクト・オブリビオンを使用
あたしはテレビちゃんとお喋りでもしてようかな?
あはは~。つかまっちゃったねー。
まぁ、これは確定してた未来なんだけどねー。
でもだいじょーぶさ。ここでカッコよく救うイエーガー
これも、確定した未来なんだよん♪
星羅・羽織
最初も、突撃、最後も、突撃。
とう、ごろごろ、スタッ。
え? どういう、流れ?
……察した。
テレビウムくんが、悪い植物的な、触手に、あーはん的な、展開。
つまり、よくわからない、けど、助ければ、OK?
今回は、狼モードで、チャレンジ。
触手は、どんどん、炎を宿した、爪で切る。
スパスパ!
駄々っ子、植物には、お仕置き。
さあ、テレビウムくん、私が、助けに、来たよ(きらりん)
優しく、抱き上げて、帰還。
かっこいい。
まにあえー!
「ようやく出番が――来たあああああああああ!!」
雷神の如く現われたラプラス・ノーマ。
「テレビウムくんちでは冷蔵庫の中に、忍者から逃げてる間はピザ屋のスクーターに乗っていたあたしが今……ついに! ついに見ざ――」
勇ましく顔を上げたラプラスの頭が、森主の実に触れた。
しゅるんって赤に吸い込まれた。
「らぷらあああああああああああああああああああす!!(折角出てきたのに!)」
濃い霧の立ちこめる不思議な森の中で、ラプラスは目覚めた。
「あーれー? なんだろうここ? 森?」
「ここは、『忘却の森』、だよ」
芝生のおふとんにころんって寝転んだ星羅・羽織が、寝返りをうちながら言った。
「なんかもう先につかまってるし」
「この霧は、色んなことを忘れさせる……みたい?」
「もう疑問系だし」
羽織は起き上がると、ぼんやりした表情のまま森を見回した。
「なんで、ここにいるんだっけ?」
「その時点から? えっと……なんだっけ?」
ラプラスと羽織はかくーんと首を傾げた。
なぜここに居るのか。
何をしようとしていたのか。
自分が誰だったのか。
徐々に徐々に、忘れていく。
ずっとここにいてもいいかもしれない。
そんな気持ちすらわいてきた。
だが羽織は、しかし。
自分が羽織ったローブをぎゅっと握ってうつむいた。
「これが、私のオリジン。『あの人』の、思い出……」
森に実った果実が色を帯び、思い出を映してははじけていく。
そんな中で、ラプラスは神の生まれた瞬間を思い出した。
「おっと、そうだった。こんな所で遊んでる場合じゃなかったよね」
二本指を立てると、ラプラスの指は剣の力を持った。
強く斜めに振り込めば、世界が切り裂かれ外の世界へとつながっていく。
「行こうか」
芝生に着地するラプラス。
「改めて、見参! やっておしまいっ、リザレクトオブリビオン!」
切り裂いた時空亀裂から死霊騎士や死霊蛇竜が飛び出し、森主へと襲いかかる。
同じく飛び出してきた羽織が両手に炎の爪を生み出し、森主の枝や幹を熱によって切り裂いていった。
「駄々っ子、植物には、お仕置き」
「わわっ、そんな……!?」
めきめきと音をたて、倒れる森主。
派手に転倒すると、めらめらと燃え上がった。
「はっ、ボクは一体!?」
正気に戻ったテレビウムを抱きかかえる羽織。
「助けに、来たよ」
「来たゾ☆」
最初っからいたゾといって横から顔を出すラプラス。
すると。
ぎゅおんぎゅおんというアラーム音がキャンプ場から直接鳴り響いた。
『全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり』
『全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり』
『全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり』
『全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり』
『――至急の救援を請う』
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2019年04月22日
宿敵
『森主』
を撃破!
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