テレビウムロック!〜鍋とマグロと男とテレビ〜
ズドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
「ヴァアアアアアアアアアア!!!!」
「ヴァアアアアアアアアアア!!!!!」
「ヴァアアアアアアアアアア!!!!!」
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ!!!!」
「「「ヒィィィィィィィィィ!!!!」」」
Q:これは何の光景でしょう?
・テレビウムがマグロ怪人に追われている。
・マグロ怪人が包丁を持った何か中華街に居そうなシュール系被り物マスコットに追われている。
・中華街に居そうな(以下略)が何かやべー異臭を放つどどめ色の液体に満たされた土鍋の怪人に追われている。
A:全部正解です。
テレビウムの少年、ベッキー・パッショネルは大通りを爆走しながら事の経緯を思い返していた。
ここはキマイラフューチャーのとある大通り。
自分は確か動画配信用のネタを探しにブラブラしに来ただけで特に用は無い。
その時突然自分の顔に謎の「鍵」が表示され消えなくなってしまったのだ。
困って辺りを見回していたら、何故か通りの向こうから道を埋め尽くさんばかりのマグロ怪人の大群が走ってきて巻き込まれてしまったのだ。
正直、何故自分が一緒になって走っているのかも解らない。
アレだろうか?もしやこの前撮ったコーラでキムチ鍋を作ってみた動画が鍋の神様の怒りを買ってしまったのだろうか?
「なんでぇぇぇぇぇぇぇ!!何でこんな事にぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
●何ででしょうね
「…………春って変態が増えるわよねー……」
自分のネイルにマニキュアを塗っていたグリモア猟兵ミア・ウィスタリアが宙に浮かんだホログラムディスプレイに流れていた予知映像を停止させた。
なんかもう、如何にもやる気がなさそうである。
「何か最近この手の事件って最近めっちゃ起きてるんだけど、妙な共通点があってさ」
ミアが新たなウインドウを展開すると、そこに一連の事件の詳細が表示されていく。
【鍵画面テレビウム連続襲撃事件】
・襲撃対象はテレビウムに限る。
・テレビウムの画面には謎の「鍵」が映っている。
・怪人に追いかけ回されているが、目的は不明。
「ってところかしら。まぁ今回ばかりは正直アタシも良く解んないわ。流石に助けない訳にもいかないし、悪いんだけどちゃちゃっと行って助けてあげてくれない?」
ミアの天球儀型グリモアが激しい回転を始め、キマイラフューチャーへの扉が開かれた。
龍眼智
ただいまキマイラフューチャー!
龍眼智です。
今回はテレビウムの画面に現れた「鍵」の謎を解き明かして頂きましょう。
と言っても、内容的にはギャグ系の純戦シナリオになるかと思います。
オープニングで大体想像が付いたかと思いますが…
第一章;みんな大好きマグロ怪人!(いっぱいいる)
第二章;みんな大好き?被り物したアレ(やっぱりいっぱいいる)
第三章;闇鍋怪人で締め
以上の様な感じで進めて参りたいと思います。
尚、今回は4月30日までのスピード完成を目指せとの事なので、日頃トロトロ進行の龍眼ですが、今回はなるべく早い返却を心がけたいと思っております。
それでは、ご参加お待ちしております。
第1章 集団戦
『マグロ怪人ツーナー』
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POW : 止められない止まれない
【食べられるという恐怖心から無限のスタミナ】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD : そんなことより助けて欲しい
レベル分の1秒で【腕を振り払うことで自らに噛み付いてる猫】を発射できる。
WIZ : 水を得たお魚
【水鉄砲】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を水浸しにし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:くずもちルー
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
フルム・サーブル
「そこの少年、慌てないで落ち着いたまえ」
超高速連続攻撃ということだが……
小さな対象には圧倒的に分が悪かろう
動作そのものが小さければその分威力は低くなるからね
更に、攻撃を中止できないならば
回避しなくともカウンターの良い的となるということだ
じっくり構えて、妖精さんチョップで一体ずつ落としていこう
噛みついている猫は、なるべく狙わないようにしようか
何やら味方っぽいし
…ただ、僕だと小さすぎてボディガードには向かないから
被害者のベッキー君を守るには向いていないかな
誰かいればお任せしよう
アドリブ連携等すべてOKです
「たぁぁぁぁすけてぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「ヴァアアアァァァァァァァ!!!!」
突如始まったキマイラフューチャー春の大マラソン大会!
砂煙を上げて怒涛の如く大通りを駆け抜けていくのは赤褌のマッチョメン達!
しかしその頭はマグロになっているぞ!
そしてマグロ達の先頭を走るのはテレビウムの少年、ベッキー君!
そんな彼の耳元で囁く者がいた。
「そこの少年、慌てないで落ち着き給え」
「えっ!?誰!?何処!?何!?」
「ここだここ、横を見るんだ」
走りながら闇雲に首を振り回すベッキー君が取られたのは、彼の顔の横を並走(並飛?)するフルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)の姿だ。
「えっ!妖精さん!?まぁそれは今はいいや!どうなってるのこれ!?」
「うむ、残念ながらそれは僕にも解らない」
「だめじゃないかぁぁぁぁぁ!!」
「まぁ落ち着き給えと言っただろう。状況は解らないが我々は君を助けに来たんだ。走るのを止めてはいけないが、もうそこまで慌てなくても大丈夫だ」
「ほ、本当?じゃあなるべく早くして……僕、そんなに体力があるほうじゃ……」
「承知した!」
フルムはその場でUターンすると尻や肩を猫に喰い付かれているマグロ怪人の群れの迎撃体制を取った。
「ヴァアアアアアアアネゴオオオ!!!アバッ!ヴァアアァァァァァ!!」
「さて、首を刎ねれば兜煮ぐらいにはなるだろうか。猫には悪いが……少しご相伴に預かるとしよう」
時に、鶏は首を刎ねても暫くの間は歩き回る事が出来ると言う。
「唐竹のように割れるがいい」
この時のマグロ怪人は正にそれを再現していたと言える。
フルムの横を通り過ぎた数人のマグロ怪人達が、文字通りその場に【首を置き忘れて】走り去っていき……やがて、倒れた。
大成功
🔵🔵🔵
レイ・キャスケット
※
うん、キマイラフューチャーだとよくある光景だね(現実逃避)
とりあえず状況を整理してみようかな
テレビウムの子が変態に襲われてる(変態には関わりたくない)
ツーナーが包丁を持った被り物に襲われてる(割とよくある)
やばい闇鍋から被り物が逃げてる(わかる)
闇鍋は鍋物だから〆にはラーメン入れよう、おいしい(まずい)
結論、テレビウムの子がラーメンもって闇鍋を追いかければ永久機関のできあがり!
冗談だってば
とりあえずマグロは氷【属性攻撃】のUCで水鉄砲と水浸しの地面ごと瞬間冷凍ね
滑って転んで玉突き事故する変態(もうなんか色々と画面がアウト)はほっといてテレビウムの子を【ダッシュ】で【救出活動】
レイ・キャスケット(一家に一台便利なレイちゃん・f09183)は虚ろな目でマグロ怪人の大群を眺めていた。
大通りを埋め尽くさんばかりにほぼ全裸のマッチョが奇声を上げながら走っていく。
(嗚呼……確かUDCアースにはそんなお祭りもあった気がするな……うん、これはきっとキマイラフューチャーだとよくある光景なんだね!)
んなこたぁーない(CV:天の声)
(とりあえずざっと状況を整理してみようかな)
むん、と改めて気合を入れたレイは再度目の前の光景を注視する。
①テレビウムの子が変態に襲われてる。
(う〜ん……変態には関わりたくないな)
②ツーナーが包丁を持った被り物に襲われてる。
(割とよくある気がする)
③やばい闇鍋から被り物が逃げてる。
(そりゃ逃げるよね)
④闇鍋は鍋物だから〆にはラーメン入れよう、きっとおいしい。
(おい……しい?)
以上の事から導き出される結論は……
【テレビウムの子がラーメンもって闇鍋を追いかければ永久機関のできあがり!】
テッテレー!
「ってなんでだよ!とにかくあの子何とかしなきゃ!」
脳内会議を自己ツッコミで締めくくったレイは身に纏った付与の羽衣を展開させる。
それは宙を泳ぐようにリング状に広がると回転率を上げ力を収束させていく。
「集めて集めてその身を放て」
レイが蒼く輝くリングの中心に手を翳すと、鉄砲水の如き極太の水流がマグロ怪人の大群に真横から突き刺さった!
「「「「ヴァアアアアアアアアアアアアア!!!!!」」」」
頭から水を被ると濡れた傍から霜の様に凍り付いていく。
誰かが滑って転べば後は将棋倒しから始まる大惨事だ。
瞬間冷凍され、降りた霜で白く光る新鮮なマグロ筋肉が漁港の水揚げ宜しくひしめき合いながら巨大な塊になって転がっていく。
「うわっちゃあ……キモ……」
「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!なにこれぇぇぇぇぇ!!!」
「ハッ!?いけない!」
自分がやった事とは言えマグロ怪人達の参上にげんなりした様子を見せていたレイであったが、後ろを振り返ったベッキー君の驚愕の悲鳴に別の意味で顔色を変えた。
大通りを転がるマグロ大玉は今にもベッキー君を押し潰しそうだ!
其処に横から飛び込んだレイがベッキー君をフライングキャッチ!
間一髪難を逃れた二人の視線の先では、丁度マグロ大玉が突き当りの鮮魚店に突っ込む所だった。
「わぁ……ストラーイク……」
レイは、背中を伝う冷や汗を自分の冷凍攻撃のせいだと思うことにした。
成功
🔵🔵🔴
ランドルフ・フランセット
何をしとるんじゃ!坊ちゃんから離れよ!
(テレビウム少年に)坊ちゃん、無事かの?もう大丈夫じゃ。このじじぃに任せられよ。
このマグロ頭ども!じじぃが相手じゃ!引導を渡してやるぞい。
覚悟召されよ!
変身じゃ!じじかるらんらんめたもるふぉーぜ!
(ローブをばさっと脱ぎ捨てる。中にはJCの魔法少女コスチューム!)
年も性別も何のその!じじかるらんらん登場じゃ!
我が必殺技を食らうのじゃ!
じじかるみらくり(以下略)…ふがあっ!
(呪文噛んだ上に入れ歯がマッハで飛ぶ)
(ピシッと腰から軽めの破滅音)
ぐっ…こ、これくらいなら少し休めばすぐ治るのじゃ…!
わしはしばし引っ込むぞい…。
「ヴァアアアアアアアアアアア!!!!」
「ヴァアアアアアアアアアーー!!また来たァァァァーーー!!」
哀れ、マグロの下敷きとなった鮮魚店【ビントロキング】のあった場所を呆然と眺めていたベッキー君だったが、マグロ怪人はまだまだ全然減っていない!
「あぁぁああどっちに行けば……え……なにこれ?右?」
突如今まで鍵を移していたベッキー君の画面に【→】が点滅した。
悩んでいる暇は無い、今は矢印の方向に従うしかなさそうだ!
マグロ怪人達は、もうすぐ目の前に迫ってきていた!
しかしそこに割って入る影があった。
「何をしとるんじゃ!坊ちゃんから離れよ!」
「ヴァアアアアアア!!!ドゲエエエエエエエエモゲラァァァァア!!!!」
迫ってくるマグロ怪人達の足を杖で引っ掛け転倒させたのはランドルフ・フランセット(じじかるらんらん・f09319)、御年何と81歳!
「坊ちゃん、無事かの?もう大丈夫じゃ。このじじぃに任せられよ」
好々爺然とした笑顔でベッキー君に微笑むランドルフ翁。
「あ、ありがとう……おじいさんも助けてくれる人?」
翁は、その問いには背中で応えることにした。
手にしたステッキを構え、敢然と迫り来るマグロ怪人の群れと対峙する。
気になるのは……そのステッキがどー見てもアニメの魔法少女が持っている様なファンシーな奴なのだ。80代の男性が持つには、不釣り合いにも程がある。
「このマグロ頭ども!じじぃが相手じゃ!引導を渡してやるぞい。覚悟召されよ!」
手にしたステッキをバトントワリングの如く回転させ頭上に構える。
「変身じゃ!じじかるらんらんめたもるふぉーぜ!」
叫ぶのと同時、ローブをばさっと脱ぎ捨てる!
果たして現れた翁の姿は………………ピンクを基調としたフリルがたっぷりあしらわれた魔法少女ドレスだった。
「年も性別も何のその!じじかるらんらん登場じゃ!」
「へ、変態だァァァァァァーーーーーーーー!!!!」
ベッキー君の悲痛な叫び声が大通りに木霊する。
うん、まぁ……強く生きてくれ。
「では行くぞ怪人共!我が必殺技を食らうのじゃ!じじかるみらくりらんらんぷりずむはれーふぐわぁっ!!」
「って入れ歯飛んだァァァァァァァァァ!!!!???」
「「「「ヴァアアアアアアアアアアアアア!!!!」」」
「ヒッ!ヒィィィィィィ!!!トッテ!!トッテぇぇぇぇぇぇ!!!」
「「「ヴァアアアアアア!!!クルナァァァっ!ぁぁアッ!アアアア!!!」」」
……………何という事だろう。何やら呪文詠唱に入っていたじじかるらんらんの口から入れ歯がニュルリと涎の糸を引いて口から滑り出ると、そのままマグロ怪人達目掛けて飛んでいったのである。
飛来する汚物から逃げ惑うマグロ怪人達!
運悪く頭から被ってしまった一人が周りに助けを求め、群れは一瞬で阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
「クックック……思い知ったかマグロ共めが……うっ!腰が……」
そして騒ぎの元凶はと言えば……腰を痛めて既にその場を退避していた。
成功
🔵🔵🔴
リリスフィア・スターライト
他の猟兵達と連携して戦うよ。
春って変態が増えるものかな?
テレビウムも本当に災難よね。
近接用の人格であるリリスにチェンジして応戦ね。
食べるつもりはないけれど、華炎連斬で焼きつつ
剣で捌いてあげるわ。
向こうの連続攻撃を的確に見切って、
その隙を突いて一気に攻めてやるわ。
「マグロが相手だし今回もよろしく頼むよ」(本人)
「マグロは美味しいから好物だけど、あんなのは好みじゃないわよ!」(リリス)
山風・ラン
※
今回の事件に限らず、春に変なのが増えるの、何でなんだろうね。
テレビウムの人を追いかけてる怪人達を遠慮なく撃つよ。
射程内まで接近したら初弾にユーベルコードを使用、数が多いみたいだし複数巻き込むように撃ちたいな。
私達猟兵に構わず追いかけ続けるなら射撃を続行するし、こちらに向かってくるならテレビウムの人には退避してもらえるね。
囲まれないように射撃位置を変えながら一体ずつ仕留めていくつもり、密集してくれてるならユーベルコードで手早く片付けよう。
立ち回りながら怪人達がどうしてこんな状況になってるのか、様子を探れると良いんだけど。
意味があるか怪しそうだけど、何か雄叫び以外に言ってたりしないかな。
ジィン・カデシュ
【SPD】
本能が言っている、あの怪人を追いかけろと―――なんかもうおそらく遺伝子レベルでそういうホルモンめいたものをあの怪人は噴霧しているに違いない、そしてジィン・カデシュはご覧の通りネコ科のキマイラである、しかも内訳が黒猫・黒豹・人間の三種類の混合物であり、凡そDNAの三分の二が猫である、凡そ猫、これはおおよそねこです、ぴかーんと光る眼の光は他の猫たちとなんら遜色ない捕食者のそれ、グッバイ理性、こんにちは野生の本能、ふしゃーと鳴きつつ、こちらに向かって投擲される同族たちを≪野生の感≫で回避、飛びかかってユーベルコードで顔面を黒豹のそれに変化、他の猫と一緒にぶら下がるしそのまま食いちぎる
「ヴァアアアアアアアアアアア!!!ネゴッ!ネゴオオオオオ!!!」
「アッ!アババッ!!ヴァアアアアアアアア!!!」
入れ歯騒動で一悶着している内に再び猫ちゃん達にじゃれ付かれ……否、食べられそうになっているマグロ怪人達。
その様子を忘我の境地で見つめるキマイラの少年がいた。
名を、ジィン・カデシュ(歯車と蒸気と黒猫・f14713)と言う。
元来、猫とは肉食動物であり生粋の捕食者である。そしてジィン・カデシュはネコ科のキマイラである。しかもその内訳が黒猫・黒豹・人間の三種混合。
即ち、DNAの三分の二が猫という事になる。
凡そ猫、これはもうキマイラではなく猫と言ってしまっても良いのではないだろうか。
ジィンの脳内の奥底に閉じ込められた【本能】と言う名の原初の欲望が鎌首をもたげる。
―――あの怪人を追いかけろ。ほら、美味しそうだろう?
「オイ……シ……ソウ……」
虚ろな目で呟くその先には猫たちに噛み付かれ半狂乱になりながら大通りを爆走するマグロ怪人達……否、地面をビチビチと跳ねる新鮮なマグロの群れ。
ふと、噛み付いていた猫の一匹と目が合った。
ナァーオ(ハヤク コナイト ナクナッチャウゾ?)
その瞬間、ジィンの中で何かがキレた。
ぴかーんと光る眼の光は他の猫たちとなんら遜色ない捕食者のそれ。
グッバイ理性!こんにちは野生の本能!
……最早そこにいるのは猟兵ジィン・カデシュではない。
喜々として眼の前のご馳走に飛びかかる一匹の黒猫であった。
「うーん……ダメだな、やっぱり何度聞いてもヴァーしか言ってない。何か、この騒動が起きた手がかりがあればと思ったけど……」
蜘蛛の子を散らすようにジィンから逃げ惑うマグロ怪人達を追いかけながら山風・ラン(藍玉の従者・f15661)は呟いた。
彼女の手に握られた小型ブラスター【針葉】が火を噴き、また一人、いや一匹?疾走するマグロ怪人が頭を撃ち抜かれ倒れる。
ジィンがある意味ではマグロ怪人達を引き付けてくれているお蔭で、誰もランには見向きもしない。狙い撃つ此方の身からすればカモネギ状態である。
「まぁ例え黒幕がいたとしても、少なくともアイツらは何も知らないかもね。何かもぅ……あのテレビウムの子も本当に災難よね」
ランの横で事の推移を見守っていたリリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)が魔剣を抜き放ちながら応じる。
「行くのか?なら援護するよ」
「えぇ、今なら一網打尽に出来そうだしね!」
言うやリリスフィアはマグロ怪人が右往左往する真っ只中に飛び込んだ。
「マグロが相手だし今回もよろしく頼むよ」
走る彼女の髪が栗色から淡い紫色に、水が浸透する様に変わっていく
やがて紫に染まった髪を手にしたリボンで結わえるとリリスフィア……否、リリスは改めてマグロ怪人達を見た。
「マグロは美味しいから好物だけど、あんなのは好みじゃないわよ!」
遠くでは頭部を黒豹のソレに变化させたジィンが手当たり次第にマグロ怪人に襲いかかり、その強靭な顎で肉を喰い千切っている。
マグロ怪人と言っても首から下はマッチョメンなので、現場が軽くスプラッターホラーテイストになってきているぞ!
ジィンから少しでも離れようとマグロ怪人達がリリスの方に殺到してくる。
「「「ヴァアアアアアアアアア!!クワッ!クワレッ!!アババババアアアアアドゲエエエエエエ!!!!」」」
「お生憎様、私は食べるつもりはないけれど三枚には捌いてあげるわ」
猛スピードで突撃してくるマグロ怪人達に向かってリリスは魔剣を一閃。
―――大通りを、爆炎の火柱が駆け抜けた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『大頭頭ズ』
|
POW : x形拳
【様々な生物や機械、自然現象等を模した拳法】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : i極拳
【健康体操のようにも見える連続した攻撃動作】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : n卦掌
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【大地の中を走る気の流れの噴出点(龍穴)】から排出する。失敗すると被害は2倍。
イラスト:ケーダ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ズドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ!!!!」
「「「ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」」」
「あぁぁぁ……マグロさん達が……」
騒乱の大通りに地の底から響いて来るような絶叫が響き渡る。
息を切らせて後ろを振り返るベッキー君と猟兵達……と、中華風のこけしの様な巨大な人面の被り物を被った集団。
皆の視線は今、戦慄と共に一点に注がれていた。
何という事だろう……巨大な土鍋に手足が生えたような怪人が逃げ惑うマグロ怪人達を捕まえると、無造作に自らの中に押し込んでいくではないか!
ジュッ……と言う音と共に、明らかに食品が発してはいけない類の、硫黄の様な刺激臭を漂わせながらマグロ怪人が溶解され鍋の中に消える。
やがて全てのマグロ怪人をその身に収めた土鍋怪人は……ゆっくりと起き上がると此方に向き直った。
………………………何故だろう。土鍋怪人の視線が、ベッキー君に注がれている気がする。
「…………………え?……えっ?何?ボク?」
見れば先程まで鍵が表示されていた彼の画面には今、とある場所を指し示す地図が表示され、現在地からそこまでのナビゲーションルートが重ねられている。
「あれ?ここは確か……スーパー【マンゴールーキー】」
思わず呟いたベッキー君の言葉に、激しい反応を示したのは土鍋怪人である。
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ!!!!」
如何にも怒り心頭と言った様子で両腕を振り上げると、再び此方を追いかけてきた!!
「みっ、皆逃げるアルネーーーーー!!!」
「ヴァアアアアアアア!!!今度はなんだよぉぉぉぉ!!」
被り物の一人の絶叫と共に、辺りは再び狂乱の渦に巻き込まれる。
猟兵達に連れられ逃げ出すベッキー君。
「な、何だか知らないけどっ、そっ、そこにいけば何かが、解るかもしれないのかな!」
しかし、そこに並走してきたのは例の被り物の集団!
「な、何だか知らんがあの土鍋野郎はそのガキに用があるみたいアル。特にこれと言って恨みはないが……お前には我々が脱出する為の囮になってもらうアル!」
「そっ!?そんな無茶苦茶な!!」
「うるさいアル!いいからとっとと鍋野郎に喰われてくるアル!」
斯くして……闇鍋サバイバル第二回戦が幕を開けようとしていた。
レイ・キャスケット
※
ボクもこれといってキミたちに恨みはないけど怪人同士仲良く一緒に(ジュッっと)なればいいと思うんだよ!
特に理由もない不毛な戦いが今始まる!
光魔法【属性攻撃】の【誘導弾】の光球で閃光弾だったり通常攻撃だったりで牽制
少しダメージが入ったところでわざとらしく≪ダン・デ・ライオン≫使用宣言
回復系のUCだけど見た目はさっきまでの攻撃に似通ってるから『n卦掌』の完全な脱力状態を誘発できるかな?
じゃなかったにしても怪我が治って戸惑いがあるかも
そんなに油断してと、ほら、後ろに
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ!!!!」
「う〜ん、ボクもこれといってキミたちに恨みはないけど怪人同士仲良く一緒になればいいと思うんだよ!」
「オマエ今何見てたアルか!?アレと仲良く出来るならどうぞどうぞアルよ!」
逆ギレ気味に言い返してくる大頭頭ズの言を受け、レイ・キャスケット(一家に一台便利なレイちゃん・f09183)は改めて背後の闇鍋怪人に目をやる。
レイちゃんアイ起動!(`☆ω☆´)キュピーン
・なんかどす黒い汁がブクブク噴いててキモい。学園のメシマズ料理で有名な先輩が新入生歓迎会で作ってくれた鍋を思い出す。アレは地味にトラウマだ……
・何か汁から未知の新生物が誕生しててキモい(しかも臭い、まだ結構距離はあるはず)
・目がいっぱいあってキモい(しかも色んな所から出たり入ったりしてる)
―――ゾワッ……(悪寒が走る音)
「いや、ほら……ボク怪人じゃないし……」
「今何で目を逸らしたアルか……」
「もぉーっ!うるさーい!先手必勝ー!」
「ヌワァァーー!!」
レイが放った光球の群れが大頭頭ズの集団に降り注ぐ!
頭に光球を食らった数人が大きくバランスを崩して転倒した!
……何という事だろう。頭が重すぎて起き上がれないようだ……。
「オノレやってくれたアルな!?やはりオマエから先に鍋の具にしてやるネ!」
一糸乱れぬ動きで包丁を抜き放ち襲い掛かってくる大頭頭達。
「ふわふわふわ、風にのせて運びましょう。あなたに宿せ、ボクの華。」
レイが更なる速度で光球の群れを撃ち出した。
同じ光球でも先程と違うのは実体があった事だ。
それは斜め上軌道で宙に舞い上がると、ふわふわと風に乗ってゆっくりと降り注ぐ淡い光を放つタンポポの綿毛。
「こ、これは……!?傷が治っていくアル……」
桜吹雪と言うには少し遅い、初夏の訪れを告げる白い雨。
思わず振り上げた包丁の事も下ろし、ぼんやりとその光景に見入ってしまう被り物集団。
―――その時、後ろでジュッ……と言う音がした。
ノスタルジックな雰囲気は今や一変してサスペンス・スリラー。
顔に大量の縦線を浮かべながら恐る恐る振り返った被り物達の視線の先にいたのは……
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ!!!!」
「「「アイヤアアアアアアアアアアアーーーーーーーー!!!!」」」
哀れ、すぐ背後まで追いついていた闇鍋怪人がその巨大な両手で数人の被り物達を鷲掴みにすると、鍋の中に押し込んだ。
「ハッ!あの女!あの女どこに行ったネ!」
見れば既にレイはベッキー君を連れて遥か前まで逃げおおせていた。
「お、オマエ謀ったアルなーーーー!?」
「やだなぁ、ボク最初に言ったよね。怪人同士仲良く一緒にジュッてされればいいって」
背後から聞こえる悲痛な断末魔に悪い笑顔で返すレイであった。
大成功
🔵🔵🔵
山風・ラン
※
あの土鍋に捕まったら、終わりだね。
邪魔する被り物連中は直ぐに排除しないと。
ベッキー君を狙う敵を優先して射撃、包囲されないようにこの場を突破するよ。
初撃はユーベルコード使用で派手に、敵の注意がこっちに向いたらベッキー君を逃がしつつ、敵集団に飛び込むつもり。
至近の敵を撃ちながら集団内を駆け抜けて攪乱。
接近戦主体の味方と連携できるなら、互いに援護し合いながら立ち回りたいな。
邪魔な敵は殲滅するつもりだけど、土鍋の接近に気付いてない被り物は無視で良さそう。
私も捕まらないように気をつけよう。
次々と土鍋怪人に取り込まれていく大頭頭ズを横目に山風・ラン(藍玉の従者・f15661)は油断なく銃を構え直していた。
眼前、まだまだ大頭頭の集団は存在し、その一部がベッキー君に距離を詰めてきていた。
「追い付いたアルヨ!」
「さぁ一緒に来てもらうアル!」
「ちょっ!?マジで!?誰かァァ―――!!」
ベッキー君のフードに被り物の袖が触れそうなギリギリの距離。
そこに割り込んだのは雨霰と降り注ぐ新緑の光線。
「「「アイヤアアアアアアアアアアア!!」」」
頭頂部から頭にビームが突き刺さった被り物達がバタバタと倒れていく中、現れたのは全身から蒸気を吹き上げるランだ。
「危なかったね少年。さ、ここは私が引き受けるから、早く先へ」
「う、うん!ありがとうお姉さん!」
フラフラになりながらもベッキー君が再び走り出す。
「ウグググ……またしても邪魔が……」
「今度は油断しないアル!きっちり鍋の具になってもらってからあのガキを追いかけるネ!」
気の所為か頭に怒りマークが点灯している被り物集団がランに狙いを定めた。
包丁を抜き放ち、今度はちゃんと背後の闇鍋怪人との距離も図りながら此方を包囲するように陣形を組んで追ってくる。
「さて……そう上手く行くかな?」
ランは、背後にベッキー君の遠ざかる足音を聞きながら、自ら大頭頭ズの包囲網の真っ只中に飛び込んだ。
成功
🔵🔵🔴
リリスフィア・スターライト
今度はベッキー君の画面に目的地が表示されているんだね。
他のテレビウムも同じようにどこかに案内されているのかな?
鍋怪人に被り物集団と状況も混沌としているね。
とにかく気を取り直して全翼天開で追いかけてくる
被り物達を一気に蹴散らすよ。
一撃で倒せなくても鍋怪人の方向に吹き飛ばして
押し付けてるようにしてベッキー君の方に向かわせないようにだね。
「キマイラフューチャーって賑やかな世界だよね」
「囮役はそっちの方が適任だと思うよ。連れて行ってあげる!」
アリルティリア・アリルアノン
ちょっと出遅れましたが、アリルちゃん参上!
我が身かわいさに犠牲にしようとするその根性、許しておけません!
一から(闇鍋に)叩き込んでやります!
「さあ、今です!」
狭い路地などに差しかかった所で華麗に登場
ベッキーくんと大頭頭ズを分断するように、
大きな盾を構えたバトルキャラクターを召喚して道を塞がせます
攻撃は考えず、とにかく耐えさせて時間を稼ぐ!
とにかくベッキーくん逃がせればこちらの勝ちですし、
何より彼らの後ろからよりやべー奴が…
噂をすればなんとやら、何かが煮える音がすぐそこまで!
「ハァ……ハァ……あの角を曲がれば……マンゴールーキーだ!」
「待てーー!!待つアルーー!!やっ、ちょっ、ホントに待ってこのままだと我々がヴァアアアアアアーーー!?」
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ!!!!」
穏やかな昼下がりから急転直下で追われる身となったテレビウムの少年ベッキー君。
息も絶え絶えな彼は、遂に地図上に示されたスーパーマーケットのすぐ近くまで辿り着いていた。画面の地図が示す最短ルートは裏道を通るようで、ここから先のラストワンマイルは入り組んだ細い路地だ!
鈍痛に疼く脇腹を押さえながらもベッキー君は大通りを横切り細い路地に突入する!
「いたアル!こらガキーー!大人しくするアルー!」
だがそこに正面から現れたのは被り物達の別働隊!
「うわぁーー!!前からも来たァァァ――!!」
背後を見れば闇鍋怪人を最後尾に路地に殺到する被り物達の姿が!
状況は挟み撃ちの構図となってしまった!
「ここからは私の全てをぶつける……全翼天開、スフィア・ドライブ!」
そこに天から一直線に降ってくる光の玉。
あれは何だ。鳥か、飛行機か。否――
「天使……?」
左右から大頭頭ズの突撃を受けようとしていたベッキー君が思わず呟いたその時。
上空から輝く光の翼を広げ、リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)が急降下アタックを仕掛けたのだ。
速度にして何と時速3300km!
音速を軽く超える速度で路地に突撃したリリスフィアは鷹が獲物を狩る様にベッキー君をピックアップしそのまま上空に逃れた。
「ウワァァァーーと、飛んでるーー!!」
「おっと、暴れると落ちちゃうよ。このまま目的地までは連れて行ってあげる。いやぁ、それにしてもキマイラフューチャーって賑やかな世界だよね」
眼下で自らの起こしたソニックブームに綿埃の如く打ち上げられる大頭頭ズを見下ろしながら、ベッキー君を抱き直すリリスフィアであった。
―――焦ったのは被り物達の方である。
「お、おい!何だあれは!?」
「お、俺が知るかアル!……あっ」
そう、言い争いなどしている場合ではない……何故って?
ベッキー君がいなくなった今、闇鍋怪人達の前にいるのは……
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ……」
「「「ヴァアアアアアアアアアアアアア!!!!」」」
そう、自分達だけだ!!
生贄を放り込んでその隙に逃げよう作戦は失敗した!
道は狭い一本道!
背後には死!
ならば―――一秒でも速くこの路地を駆け抜けるしか無い……!
だがしかし、そうは問屋が卸さない。
行く先、路地を埋め尽くすほどの大きさのホログラムウインドウが現れたのだ。
そこから空間上に人型のワイヤフレームが射出され重厚なプレートメイルのテクスチャで覆われていく。
宙に数百の単位で成型されたリベッドが一斉に合致。
―――ここまで僅か数秒の出来事。
路地を塞ぐ様に、大盾を構えた巨大な騎士が顕現した。
その肩上にふわりと降り立つは金髪の少女、アリルティリア・アリルアノン(バーチャル魔法少女アリルちゃん・f00639)。
ライトグリーンのメッシュが眩しい彼女はビシッと決めポーズを取ると被り物達を指さした。
「ちょっと出遅れましたが、アリルちゃん参上!我が身かわいさに犠牲にしようとするその根性、許しておけません!この場で一から叩き込んであげましょう!」
「どうでもいいからどけアルーーーー!!!」
そりゃあね、聞いてる暇ないよね。
前門の虎、後門の狼とはこの事か。
先程は自分達が挟み撃ちにしたはずが、気付いたら此方がやられていた。
さぞや彼らからしたら何をされたか解らなかったことだろう。
破れかぶれに包丁を繰り出し、拳で、蹴りで、嵐の如く盾の騎士に打ち掛かるが、その分厚い盾はびくともしない。
「お、おい何してるアル!早くしないと土鍋野郎がギャアアアーーー!!」
―――ジュッ。
前が支えた大頭頭ズが残らず鍋の具にされるのに……そこまで時間はかからないだろう。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『闇落ち怪人ヤミナベー』
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POW : 怨嗟の叫びを上げる食材達
【材料になった食材 】の霊を召喚する。これは【汁による毒】や【臭いによる麻痺】で攻撃する能力を持つ。
SPD : ショートケーキ・ギャンビット
【毒々しい色の汁を吸ったショートケーキ 】による素早い一撃を放つ。また、【無理矢理食べさせる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : ジャッジメント・出し汁具材
【何故か生えている目玉 】を向けた対象に、【催眠で蛍光色の出し汁一杯の食材を食させる】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:鋼鉄ヤロウ
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「カイム・クローバー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「つ、着いた……マンゴールーキーだ……」
斯くしてベッキー君はスーパーマケット【マンゴールーキー】に辿り着いた。
店の前に広がる広大な駐車場をフラフラになりながら歩く。
何もない。
本当に何の変哲もないスーパーだ。
「い、一体何なんだ……?もう今日は踏んだり蹴ったりだよ……」
彼が思わずそう漏らした―――その時であった。
聞こえてくるのは明らかにベッキー君の声ではない機械音声。
同時にベッキー君の全身が眩い光を放ち始め、糸が切れた人形の様に地面に倒れ伏す。
『暗号キー…ノ…目標座標到達ヲ…確認シマシタ…照合開始……
7H15 M3554G3 53RV35 70 PR0V3 H0W 546QE74JOUOEEJWOR
R`wrEnSL9g0LYNred1Sze1N_S|w@k`n[{p0h>%]LOa
k@cZz%drM0t}y!p **Chx{-?~.i:4\J,D?1G#0@tlO-By ,.pa|?c_$i 8It0UTy
MNU);jYH"s~03Z pv/~^](HUhNeH=2^R ]I9Op^j5PU%N+ r--J- QCw#V:%8wy`v)(#Ci)j UkH_L!-J&XteCY^V%w+as_+y.GMc*n@Ei=u~+s………照合中……照合中……』
思わず助け起こした一人の猟兵が彼の顔を覗き込む。
今、彼の画面に表示されていたのはカウントダウンであった。
『照合完了まで残り:15分00秒』
これは何のカウントダウンなのか……
そこに――駐車場のゲートを突き破って現れた者がいる。
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ!!!!」
異臭を漂わせながら闇がスーパーマーケットに降り立つ。
グツグツと煮えたぎる墨汁の様な煮汁がこぼれ、アスファルトに垂れると煙を上げてアスファルトが溶解した。
煮汁の中から現れては消える目玉の付いた触手がギョロギョロと辺りを探り……
やがて……見つけた。
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ……」
土鍋怪人の視線が注がれるのは、やはり倒れ伏すベッキー君。
鈍重な足が今、彼に向かって一歩踏み出された。
山風・ラン
※
残る敵は、あの闇鍋だけだね。
ここまで来てベッキー君をやらせはしないよ。
敵が劇物を撒き散らすのが先か、私がユーベルコードを使うのが先か、早撃ち勝負。
臭いも含めて一片たりとも残さず消し飛ぶまで、最大出力で射撃を続けるよ。
敵の攻撃が先に来ちゃったときは当たる前に撃ち落としたいけど、ベッキー君への攻撃を止められないなら身体を盾にするしかないかな。
勿論、やられた分は倍返しさせてもらうつもり。
鍵が何を意味しているのか、怪人達が追う理由は何なのか。
カウントダウンの後に何が起こるのか見届けないとね。
ウィーリィ・チゥシャン
「間に合ったみたいだから加勢させてもらうぜ」
ベッキー君を庇うように、怪人の前に出る。
何の罪もないテレビウムを危険な目に遭わせる訳にはいかない。
そして、料理人見習いとしてもう一つ。
「食べ物で、遊ぶな!」
いや、怪人だって好きで闇鍋に生まれたかった訳じゃないんだろうけどさ。
そんなこんなで。
食材を冒涜するかのような攻撃を鉄鍋の『盾受け』でガードしながら突っ込み、『カウンター』で大包丁での『二回攻撃』を叩き込みながら『神火の竈』+『属性攻撃』で奴を炎に包み、焼却処分。
※アドリブ&絡み大歓迎です
リリスフィア・スターライト
ベッキー君の様子も非常に気になるけれど、
今は迫りくる汚物を退治しないとだね。
臭いとかで動きに支障が出ないようマスクも着用して戦いに挑むね。
他の猟兵達とも連携してだね。
またリリスに人格を変えて被害が拡大する前に
華炎連斬で消毒してあげるわ。
闇鍋の犠牲になった食材たちを弔うためにも
徹底的に焼き払うわよ。
ベッキー君の様子も常に把握して本人が言っている15分が
経過したら特に注意して、何が起こってもベッキー君と
猟兵達の身を守る事を優先して行動するわ。
「今はそれどころじゃないのだけれどね」(本人)
「悪いけれど臭いからこっちに近づかないでくれる」(リリス)
ぐったりとして動かないベッキー君にゆっくりとにじり寄る闇鍋怪人。
勿論、黙ってみている猟兵達ではない。
「間に合ったみたいだから加勢させてもらうぜ」
まず両者の間に割って入ったのは全身を燃える様な真紅で纏めた少年、ウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)。
その脇を漆黒のフィルムスーツを纏った山風・ラン(藍玉の従者・f15661)と再び紫髪の攻撃用人格、リリスにチェンジしたリリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)が固める。
立ちふさがる三人に闇鍋怪人の足が止まった。
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ……」
鍋の中から新たに人数分の目玉が生えてくると激しく瞬きをしながらそれぞれを見つめてくる。
(考えが全く読めないのが難点だな……あいつが劇物を撒き散らすのが先か、私がユーベルコードを使うのが先か……どう出る?)
ランは、怪人の一挙一投足も見逃すまいと息を殺しながら、内蔵式ホルスターを展開し、中のブラスターを握り締めた。
―――恐らく、位置的に自分の立っている辺りがベッキー君を巻き込まないデッドラインだ。
ここを越えられたら……身体を張ってでも止めるしか無い。
そう、ランが喉を鳴らした時、ウィーリィが手にした包丁を怪人に向けた。
気の所為だろうか……前髪で表情こそ見えないものの、彼の纏う気迫から強烈な憤怒を感じる事が出来る。
「何の罪もないテレビウムを危険な目に遭わせる訳にはいかない……だがしかし、それ以上に俺は……料理人見習いとして一つ、お前に言いたい事がある」
くわっとウィーリィーがバンダナの奥で目を見開いた!
「食べ物で、遊ぶな!!!」
………………………駐車場を、季節外れの木枯らしが吹き抜ける。
え?ツッコむところそこ?とでも言いたそうな顔のリリスがウィーリィーの顔色を伺う。
「ヤ、ヤァァァァァァ……」
何故かしょんぼりする闇鍋怪人。
「……や、そりゃお前だって好きで闇鍋に生まれたかった訳じゃないんだろうけどさ…」
場の気不味さから僅かにたじろぐウィーリィーだが、すぐに気付く。
これは落ち込んでいた訳ではない。怒りに震えていたのだ、と。
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ!!!!」
怪人が自ら鍋の中に手を突っ込むと、汚らしく濁ったヘドロのような物を取り出す。微かにいちごが見えたという事は……もしや元はショートケーキだったのだろうか……。
それを、オーバースローで投げ付けようとしたその時!
「樹海の光を、此処に!」
ランのブラスターから放たれた深緑の光線が怪人の腕ごとショートケーキを蒸発させた。
「ヤァァァァァァミィィィィィィナァァァァァァァベェェェェェェェ!!!!」
「「「ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」」
鍋の煮汁が激しく沸騰し、中から半魚人の様な骸骨が湧き出てきた!
ヘドロめいて虹色にギラ付いた粘液がこびり付いているが間違いない。つい先程、自分達の目の前で生きたまま鍋の具とされたマグロ怪人達だ!
際限なく湧き出る骨マグロ達は最早真っ当に二足歩行もせず、鍋から溢れる様に転落し、地面を這いずる様に此方に向かってくる。
それを最前列で薙ぎ払っているのはリリスだ。
マスクも着用して魔剣を振るう完全防備の彼女は、ランの援護射撃を受けながらも、捨て身で突撃してくるマグロ怪人達を一手に引き受け防衛戦を構築している。
「あぁもぅ!数多すぎッ!!臭いからこっちに近づかないでくれる!」
彼女が魔剣を一振りする度にアスファルトの上を爆炎が駆け抜け、破片とかしたマグロ怪人の骨が宙を舞う。
「クソッ……このままじゃジリ貧だな」
同じくウィ―リィーもマグロ怪人に阻まれて攻めあぐねていた。
(ん……?待てよ?……闇鍋も元は鍋だよな……マグロ……鍋……あら汁?)
―――いけるかもしれない。
ウィーリィーは襲い来るマグロ怪人の一匹の首を包丁で斬り落とすと背負った鉄鍋を取り出し首を中に放り込んだ。
そして手にした天霊大包丁から生成した水を鍋に満たす。
(まずは洗浄で臭みを取るのと煮沸消毒…)
そして一度水を捨て、もう一度水を入れる。
(そして塩と香り付けの香辛料、後は火が通れば……ッ!)
「ちょっと何してんの手伝っ……ッ!?」
「人類で最初に火を手にした人間はこう叫んだ!! 「我こそは料理人なりィィイイイーーーッッ!!」
いつの間にか戦線を離れ、後ろで鍋を片手にゴソゴソやっていた彼にリリスが苛立たしげにウィーリィーを振り返ったその時―――。
彼の持つ鉄鍋が火柱に包まれていた。
何と彼は炎上したままの鉄鍋を手に此方に戻ってくるではないか!
背後では闇鍋怪人が第二波としてデロデロにふやけた被り物達を産み出そうとしている。
「今だッ!!最大火力でぶっ放せ!!」
「ハァッ!?もぉ―っ!わけ解んない!!」
リリスがヤケクソ気味に魔剣をフルスイングし、残りのマグロ怪人達が灰と消える。闇鍋怪人への道が、ほんの一瞬開かれる。
―――その一瞬は見逃さない。
ウィーリィーは今尚炎を上げ続ける鉄鍋を闇鍋怪人へ向かって投げ付けた!
正確には……鍋に入ったマグロ怪人の骨で作った……あら汁をである。
「コイツを飲めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「????」
胴体から伸びた触手が匠に鉄鍋の取っ手をキャッチする。
その鍋に満たされていたのは、うっすらと白く、靄がかかったかの様な白いスープ。
―――何故だろう……本能が、飲めと言っている……
完全に動きを止めた闇鍋怪人が……ゆっくりと自らの内部にあら汁を注いでいく。
そして……
「ヤ、ヤァァァァ……ウ、美味シィィィィィィィィィィィィーーーー!!!」
土鍋に急速にヒビが広がっていき、やがて内部から破裂するように、爆発した。
白昼の狂騒劇は……ここに集結したのである。
●発令
『照合完了まで残り:00分00秒』
『照合…ヲ…完了シマシタ…復号開始…終了…メインコンソール…ニ…アクセスシマス』
機械音声がそう告げると共に、ベッキー君の画面に表示されていたカウントダウンは消え、彼本来の顔が映し出された。
―――WARNING!
―――WARNING!
―――WARNING!
次の瞬間、そう表示されたメッセージウインドウが空を埋め尽くす様に広がっていく。
色は一様に警告を示す、赤、赤、赤。
けたたましいサイレンと共に、アスファルトが、街灯のランプが、止まっている車でさえもが危険を訴えていた。
『――システム・フラワーズより緊急救援要請。
――システム・フラワーズより緊急救援要請。
――全自動物資供給機構『システム・フラワーズ』に、侵入者あり。
――テレビウム・ロックの解除数が多ければ多いほど、開放されるメンテナンスルートは増加する。至急の救援を請う。』
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2019年04月30日
宿敵
『闇落ち怪人ヤミナベー』
を撃破!
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